JP2020060041A - 足場寸法計測具 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、建築現場において足場を組み立てる際には、足場の各所の寸法を、労働安全衛生法で定められた法定寸法に合わせる必要がある。
足場の各所の寸法は、例えば、足場の床材間の隙間の寸法、床材と建地との間の寸法、床材の床面から手すりまでの高さの寸法等である。
本発明は、足場の各所の寸法を、簡単、かつ、正確に計測できる足場寸法計測具を提供するものである。
また、先端側計測部の長さ寸法が、足場の床材と建地との隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする。
また、先端側計測部の先端側の少なくとも一部の寸法が、足場の床材間の隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする。
また、棒状計測部の他端側の少なくとも一部の寸法が、足場の床材間の隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする。
また、棒状計測部は、寸法計測用の目印を備えたことを特徴とする。
また、棒状計測部は、足場寸法計測具の先端から棒状計測部の他端に向けた所定位置に、又は、棒状計測部の他端から棒状計測部の一端に向けた所定位置に、目印を備え、当該目印は、足場の巾木の高さの法定寸法に対応した距離の位置、足場の床材の床面から中さんまでの高さの法定寸法に対応した距離の位置、足場の床材の床面から手すりまでの高さの法定寸法に対応した距離の位置、床材の幅の法定寸法に対応した距離の位置のうち、少なくとも1つの位置に設けられたことを特徴とする。
以上のような構成の足場寸法計測具によれば、足場の各所の寸法を、簡単、かつ、正確に計測できる。
先端側計測部3は、例えば、チーズ(ティーズ)と呼称される3方向分岐のT字管(T形配管接合継手部材)により構成される。
当該先端側計測部3のT形の縦部の下端部31と棒状計測部2の一端部21との連結は、例えば、ねじ連結、溶接、接着剤等によって連結されている。
また、足場寸法計測具1の先端32から第2目印42までの直線距離d1(図2参照)は、労働安全衛生規則で定められた足場の床材の幅の法定寸法d(図3参照)である40cm以上に対応させて例えば40cmに設定されている。即ち、第2目印42は、床材54の幅チェック用の寸法に設定されている。
また、足場寸法計測具1の先端32から第3目印43までの直線距離e1(図2参照)は、労働安全衛生規則で定められた足場の床材の床面から中さん57までの高さの法定寸法e(図4参照)である35cm〜50cmに対応させて例えば50cmに設定されている。即ち、第3目印43は、床材54の床面54tから中さん57までの高さチェック用の寸法に設定されている。
また、足場寸法計測具1の先端32から第4目印44までの直線距離f1(図2参照)は、労働安全衛生規則で定められた足場の床材の床面から手すりまでの高さの法定寸法f(図4参照)である85cm以上に対応させて例えば85cmに設定されている。
また、足場寸法計測具1の先端32から第5目印45までの直線距離f2(図2参照)は、労働安全衛生規則で定められた足場の床材の床面から手すりまでの高さの法定寸法f(図4参照)である85cm以上に対応させて例えば90cmに設定されている。
即ち、第4目印44及び第5目印45は、床材54の床面54tから手すり58までの高さチェック用の寸法に設定されている。
そして、床材54の幅の実寸法が、距離d1以上の場合は、計測した床材54の幅の実寸法dx≧法定寸法d(40cm以上)であるので、床材54の幅の実寸法dxが法定寸法dを満たす寸法であることを確認でき、当該幅の実寸法dxが法定寸法dを満たす床材54を使用して、足場5を構築すればよい。
そして、先端側計測部3のT形の横部が、床材54と建地10との間を通過しない場合は、計測した床材54と建地10との隙間の実寸法bx≦法定寸法b(12cm以下)であるので、床材54と建地10との隙間が法定寸法bを満たす寸法であることを確認できる。
また、先端側計測部3のT形の横部が、床材54と建地10との間を通過した場合は、計測した床材54と建地10との隙間の実寸法bx>法定寸法bであるので、床材54と建地10との隙間が法定寸法b(12cm以下)になるまで調整する調整作業を行う。
当該調整作業は、例えば、作業員が、足場寸法計測具1の棒状計測部2の他端22側を掴んだ状態で先端側計測部3のT形の横部の端部で、建地10に近い床材54の引っ掛け部55を叩いて、当該床材54を建地10に近付けるよう移動させることで簡単に行うことができるようになる。
そして、先端側計測部3のT形の横部の端部、あるいは、棒状計測部2の他端22が、床材54,54間を通過しない場合は、計測した床材54,54間の隙間の実寸法ax≦法定寸法a(3cm以下)であるので、構築した足場5の床材54,54間の隙間が法定寸法aを満たす寸法であることを確認できる。
また、先端側計測部3のT形の横部の端部、あるいは、棒状計測部2の他端22が、床材54,54間を通過した場合は、計測した床材54,54間の隙間の実寸法ax>法定寸法aであるので、床材54,54間の隙間が法定寸法a(3cm以下)になるまで調整する調整作業を行う。
当該調整作業は、例えば、先端側計測部3のT形の横部の端部、あるいは、棒状計測部2の他端22で、外側(建地10とは反対側)の床材54の引っ掛け部55を叩いて、当該床材54を建地10に近付けるよう移動させることで簡単に行うことができるようになる。
そして、巾木56の高さの実寸法cxが、距離c1以上の場合は、計測した巾木56の高さの実寸法cx≧法定寸法c(10cm以上)であるので、構築した足場5の巾木56の高さの実寸法cxが法定寸法cを満たす寸法であることを確認できる。
また、巾木56の高さが距離c1よりも小さい場合は、高さ寸法が10cm以上の巾木56に交換する。
尚、巾木56の高さの寸法チェックは、足場5を構築する前に行っても良い。
そして、床材54の床面54tから中さん57までの高さの実寸法が距離e1(50cm)よりも小さい場合は、床面54tから中さん57までの高さの実寸法ex<法定寸法e(35cm〜50cm)であるので、構築した足場5の床材54の床面54tから中さん57までの高さの実寸法exが法定寸法eを満たす寸法であることを確認できる。
また、床材54の床面54tから中さん57までの高さの実寸法が距離e1よりも大きい場合は、床面54tから中さん57までの高さの実寸法ex>法定寸法e(35cm〜50cm)であるので、構築した足場5の床材54の床面54tから中さん57までの高さの実寸法exが法定寸法eを満たしていないため、中さん57の位置が法定寸法eの範囲内に位置されるように調整する。
尚、この場合、別途、床材54の床面54tから中さん57までの高さの実寸法exが、35cmよりも小さいか否かを確認して、35cmよりも小さければ、中さん57の位置が法定寸法eの範囲内に位置されるように調整する。
そして、床材54の床面54tから手すり58までの高さの実寸法fxが、f1以上f2以下の場合は、f1(85cm)≦計測した床材54の床面54tから手すり58までの高さの実寸法fx≧f2(90cm)であるので、手すり58の高さの実寸法fxが法定寸法eを満たす寸法であることを確認できる。
また、床材54の床面54tから手すり58までの高さの実寸法fxが、f1(85cmm)よりも小さかったり、あるいは、寸法f2(90cm)よりも大きかった場合は、手すり58の位置がf1以上f2以下の範囲内に位置されるように調整する。
即ち、従来のように、作業員が巻き尺を用いて、足場の床材の上で無理な姿勢で各所の寸法を計測しなくても良くなり、作業員が足場5の床材54の上で自然な立ち居姿勢で計測を行えるようになるので、足場5の各所の寸法を、簡単、かつ、正確に計測できるようになり、かつ、各寸法が、法定寸法を満たす寸法となっているか否かを、簡単にチェックできるようになる。
また、棒状計測部2、先端側計測部3は、断面形状が円形以外の棒材で形成されていても良い。
また、棒状計測部2、先端側計測部3の材質は、問わない。即ち、棒状計測部2、先端側計測部3は、例えば、鋼材、プラスチック、木材等で形成されていればよい。
例えば、先端側計測部3の先端側断面や先端端面の寸法、又は、棒状計測部2の他端側断面や他端端面の寸法が、足場の床材間の隙間の法定寸法に対応した寸法に形成されていればよい。
当該断面や端面の寸法の具体例としては、円形の断面や端面の外径寸法、角形の断面や端面の最大外径寸法(最大外形寸法)、最小外径寸法(最小外形寸法)、対角間寸法等、円形の断面や端面あるいは角形の断面や端面等の外周の一部の寸法等がある。
22 棒状計測部の他端、54 床材、56 巾木、57 中さん、58 手すり。
Claims (6)
- 組み立てられた足場の各所の寸法を計測するための足場寸法計測具であって、
棒状計測部と、棒状計測部の一端側に当該棒状計測部の中心軸と交差する方向に延長するように設けられた先端側計測部とを備えたことを特徴とする足場寸法計測具。 - 先端側計測部の長さ寸法が、足場の床材と建地との隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする請求項1に記載の足場寸法計測具。
- 先端側計測部の先端側の少なくとも一部の寸法が、足場の床材間の隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足場寸法計測具。
- 棒状計測部の他端側の少なくとも一部の寸法が、足場の床材間の隙間の法定寸法に対応した寸法であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の足場寸法計測具。
- 棒状計測部は、寸法計測用の目印を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の足場寸法計測具。
- 棒状計測部は、足場寸法計測具の先端から棒状計測部の他端に向けた所定位置に、又は、棒状計測部の他端から棒状計測部の一端に向けた所定位置に、目印を備え、
当該目印は、足場の巾木の高さの法定寸法に対応した距離の位置、足場の床材の床面から中さんまでの高さの法定寸法に対応した距離の位置、足場の床材の床面から手すりまでの高さの法定寸法に対応した距離の位置、床材の幅の法定寸法に対応した距離の位置のうち、少なくとも1つの位置に設けられたことを特徴とする請求項5に記載の足場寸法計測具。
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WO2021200874A1 (ja) | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 三菱マテリアル株式会社 | 接合体、および、絶縁回路基板 |
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