JP6291576B2 - リソグラフィ装置、デバイス製造方法及び物体をクランプする方法 - Google Patents

リソグラフィ装置、デバイス製造方法及び物体をクランプする方法 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
[0001] 本願は、2014年7月2日出願の欧州特許出願第14175411.9号の優先権を主張し、参照によってその全体が本願に組み込まれる。
[0002] 本発明は、リソグラフィ装置、デバイス製造方法及び物体をクランプする方法に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付与する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。
[0004] 基板が種々のリソグラフィステップ及び処理ステップを経た場合、基板の表面は汚染粒子によって汚染され得る。汚染粒子は、基板と基板テーブルとの間でクランプされ得る。汚染粒子の存在により、基板は局所的に変形される。これによってフォーカス及びオーバーレイエラーが引き起こされる。パターニングデバイスなどの他の物体に対しても同様の問題が生じる。
[0005] 基板及びパターニングデバイスなどの物体の粒子汚染によって引き起こされるオーバーレイ及びフォーカスエラーを減らすことが望ましい。
[0006] 本発明の一態様によると、第1物体ホルダ及び第2物体ホルダを備えるリソグラフィ装置が提供される。第1物体ホルダは、ホルダ対向面に物体を保持するように配置される。物体はホルダ対向面を有する。第2物体ホルダは、ホルダ対向面に物体を保持するように配置される。リソグラフィ装置は、物体が第1物体ホルダで保持されているときよりも物体が第2物体ホルダで保持されているときの方がホルダ対向面における汚染粒子をより多く変形させるように配置される。
[0007] 本発明の一態様によると、上記したリソグラフィ装置を用いることを含むデバイス製造方法が提供される。
[0008] 本発明の一態様によると、物体をクランプする方法が提供される。この方法は、第1物体ホルダでホルダ対向面に物体を保持することを含む。物体はホルダ対向面を有する。この方法は、第2物体ホルダでホルダ対向面に物体を保持することを含む。第2物体ホルダは第1物体ホルダとは異なる。この方法は、物体が第1物体ホルダで保持されているときよりも物体が第2物体ホルダで保持されているときの方がホルダ対向面における汚染粒子をより多く変形させることを含む。
[0009] 本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の概略図を参照して以下に説明する。これらの図面において同じ参照符号は対応する部分を示す。
[0010] 本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0011] 本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の一部を示す。 [0012] 本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の一部を示す。 [0013] 基板と基板テーブルとの間でクランプされている汚染粒子を示す。 [0013] 基板と基板テーブルとの間でクランプされている汚染粒子を示す。 [0014] リソグラフィ装置の基板テーブルを示す。 [0015] 本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の一部を示す。 [0016] 本発明のある実施形態による準備台を示す。 [0017] 本発明のある実施形態による準備台を示す。
[0018] 図1は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置100を概略的に示している。このリソグラフィ装置100は、放射ビームB(例えば紫外線又は他のあらゆる適切な放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構築され、かつ、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1位置決めデバイスPMに連結されたマスク支持構造(例えば、マスクテーブル)MTと、を備える。リソグラフィ装置100は、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、かつ、特定のパラメータに従って基板Wを正確に位置決めするように構成された第2位置決めデバイスPWに連結された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTをさらに備える。リソグラフィ装置100は、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付けられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSをさらに備える。
[0019] 照明システムILとしては、放射を誘導し、整形し又は制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型又はその他のタイプの光コンポーネント、若しくは、それらのあらゆる組合せなどのさまざまなタイプの光コンポーネントを含むことができる。
[0020] マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAの重量を支えるなどしてパターニングデバイスMAを支持する。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAの向き、リソグラフィ装置100の設計、及び、パターニングデバイスMAが真空環境内で保持されているか否かなどの他の条件に応じた態様で、パターニングデバイスMAを保持する。マスク支持構造MTは、機械式、真空式、静電式又はその他のクランプ技術を使って、パターニングデバイスを保持することができる。マスク支持構造MTは、例えば、必要に応じて固定又は可動式にすることができるフレーム又はテーブルであってもよい。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAを、例えば、投影システムPSに対して所望の位置に確実に置くことができる。本明細書において使用される「レチクル」又は「マスク」という用語はすべて、より一般的な「パターニングデバイス」という用語と同義であると考えるとよい。
[0021] 本明細書において使用される「パターニングデバイス」という用語は、基板Wのターゲット部分C内にパターンを作り出すように、放射ビームBの断面にパターンを与えるために使用できるあらゆるデバイスを指していると、広く解釈されるべきである。なお、留意すべき点として、放射ビームBに付与されたパターンは、例えば、そのパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板Wのターゲット部分C内の所望のパターンに正確に一致しない場合もある。通常、放射ビームBに付けたパターンは、集積回路などのターゲット部分C内に作り出されるデバイス内の特定の機能層に対応することになる。
[0022] パターニングデバイスMAは、透過型であっても、反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ及びプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、レべンソン型(alternating)位相シフト、及びハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームを様々な方向に反射させるように、個別に傾斜させることができる。傾斜させられたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付ける。
[0023] 本明細書において使用される「投影システム」という用語は、使われている露光放射にとって、あるいは液浸液の使用又は真空の使用といった他の要因にとって適切な、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、及び静電型光学系又はそれらのあらゆる組合せを含むあらゆる型の投影システムPSを包含していると広く解釈されるべきである。本明細書において使用される「投影レンズ」という用語はすべて、より一般的な「投影システム」という用語と同義であると考えるとよい。
[0024] 照明システムILは、放射ビームの角強度分布を調節するように構成されたアジャスタAD(図4には明示的に示されていない)を含むことができる。一般に、照明システムILの瞳面内の強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(通常、それぞれσ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。さらに、照明システムILは、インテグレータIN及びコンデンサCO(図4には明示的に示されていない)といったさまざまな他のコンポーネントを含むことができる。照明システムILを使って放射ビームBを調整すれば、放射ビームBの断面に所望の均一性及び強度分布をもたせることができる。照明システムILは、リソグラフィ装置100の一部を形成しているとみなされてもみなされなくてもよい。例えば、照明システムILは、リソグラフィ装置100の一体部分とすることもでき、又は、リソグラフィ装置100とは別個の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置100は、照明システムILがその上に設置されるように構成されてもよい。任意選択として、照明システムILは、取り外し可能であって(例えば、リソグラフィ装置製造業者又は別の業者によって)別個に設けられてもよい。
[0025] 本明細書に示されているとおり、リソグラフィ装置100は、透過型のもの(例えば、透過型マスクを採用しているもの)である。また、リソグラフィ装置100は、反射型のもの(例えば、上述のプログラマブルミラーアレイを採用しているもの、又は、反射型マスクを採用しているもの)であってもよい。
[0026] リソグラフィ装置100は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブルWT(及び/又は2つ以上のマスクサポートテーブルMT、例えばマスクテーブル)を有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」リソグラフィ装置100においては、追加の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MTは並行して使うことができ、若しくは、準備工程を1つ以上の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MT上で実行しつつ、別の1つ以上の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MTを露光用に使うこともできる。
[0027] パターニングデバイスMAはマスク支持構造MT上に保持されている。放射ビームBはパターニングデバイスMA上に入射する。放射ビームBはパターニングデバイスMAによってパターン形成される。パターニングデバイスMAから反射した後、放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSは、基板Wのターゲット部分C上に放射ビームBの焦点をあわせる。第1ポジショナPM及び第1位置センサPS1(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)を使って、パターニングデバイスMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることもできる。第1位置センサは図1には明示的に示されていない。第2ポジショナPW及び第2位置センサPS2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)を使い、例えば、さまざまなターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置決めするように、基板テーブルWTを正確に動かすことができる。
[0028] 通常、マスク支持構造MTの移動は、第1位置決めデバイスPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を使って達成することができる。同様に、基板テーブルWTの移動も、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを使って達成することができる。ステッパの場合は(スキャナとは対照的に)、マスク支持構造MTは、ショートストロークアクチュエータのみに連結されてもよく又は固定されてもよい。パターニングデバイスMAは、マスクアライメントマークM1及びM2を使って位置合わせされてもよい。基板Wは、基板アライメントマークP1及びP2を使って位置合わせされてもよい。例示では基板アライメントマークP1及びP2が専用ターゲット部分Cを占めているが、基板アライメントマークをターゲット部分Cとターゲット部分Cとの間の空間内に置くこともできる(これらは、スクライブラインアライメントマークとして公知である)。同様に、複数のダイがパターニングデバイスMA上に設けられている場合、マスクアライメントマークM1及びM2はダイとダイの間に置かれてもよい。
[0029] 液浸技術を用いて投影システムPSの開口数NAを増加させることができる。図1に示すように、ある実施形態では、リソグラフィ装置100は、投影システムPSと基板Wとの間の空間を満たすように、比較的高屈折率を有する液体(例えば水)によって基板の少なくとも一部を覆うことができるタイプのものであってもよい。また、リソグラフィ装置100内の別の空間(例えば、パターニングデバイスMAと投影システムPSとの間)に液浸液を加えてもよい。本明細書において使用される「液浸」という用語は、基板Wのような構造物を液体内に沈めなければならないという意味ではなく、単に、露光中、投影システムPSと基板Wとの間に液体があるということを意味するものである。
[0030] 図1を参照すると、イルミネータILは、放射源モジュールSOから放射ビームを受ける。例えば、放射源モジュールSOがエキシマレーザである場合、放射源モジュールSOとリソグラフィ装置100は、別個の構成要素であってもよい。そのような場合には、放射源モジュールSOは、リソグラフィ装置100の一部を形成しているとはみなされず、また放射は、放射源モジュールSOから照明システムILへ、ビームデリバリシステムBDを使って送られる。ある実施形態では、ビームデリバリシステムBDは、例えば、適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを含む。その他の場合においては、例えば、放射源モジュールSOが水銀ランプである場合、放射源モジュールSOは、リソグラフィ装置100の一体部分とすることもできる。放射源モジュールSO及び照明システムILは、必要ならばビームデリバリシステムBDとともに、放射システムと呼んでもよい。
[0031] 本明細書で使用される「放射ビーム」という用語は、紫外線(UV)(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、又は126nmの波長、又はおよそこれらの値の波長を有する)、及び極端紫外線(EUV)(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)、ならびにイオンビームや電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を包含している。
[0032] 投影システムPSの最終要素と基板Wとの間に液体を供給するための構成は、3つの一般カテゴリに分類することができる。これらは、浴式構成、いわゆる局所液浸システム及びオールウェット(all wet)液浸システムである。浴式構成では、実質的には基板W全体及び任意選択として基板テーブルWTの一部が液体浴に沈められる。
[0033] 図1に示すように、液体供給システムには、投影システムPSの最終要素と基板W若しくは基板テーブルWT又はその両方との間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する液体閉じ込め構造IHが設けられる。
[0034] 露光波長を短縮するため、従って、最小印刷可能サイズを縮小させるためには、極端紫外線(EUV)放射原を使用することが提案されている。EUV放射は、10〜20nmの範囲内、例えば13〜14nmの範囲内の波長を有する電磁放射である。10nm未満の波長、例えば6.7nm又は6.8nmなどのような5〜10nmの範囲内の波長を有するEUV放射を使用できることがさらに提案されている。そのような放射を極端紫外線又は軟X線放射と呼ぶ。可能な放射源としては、例えば、レーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源、又は電子蓄積リングによって提供されるシンクロトロン放射に基づく放射源が挙げられる。
[0035] リソグラフィ装置100を使用する際、基板Wは種々のリソグラフィステップ及び処理ステップを経る。例えば、基板Wは基板テーブルWTに移動される。基板Wが基板テーブルWTに移動される前、基板Wは他のリソグラフィステップ及び処理ステップを経ることもできる。例えば、基板WはプリアラインテーブルPTに移動されてもよい(例えば、図2に示している)。
[0036] 基板Wは、例えば湿式化学処理によって洗浄されてよい。基板Wは、基板Wの表面上に存在し得るあらゆる水分を飛ばすのに十分な温度に加熱されてよい。基板Wはレジスト(例えばフォトレジスト)層で覆われてよい。基板Wは、余分なフォトレジスト溶剤を飛ばすためにプリベークされてよい。その後、基板Wは放射ビームB内のパターンが基板W上に転写されるように露光される。基板Wは次いでレジストの現像、エッチング及び除去の工程を経てよい。これらのステップは基板W上の追加の層に対して繰り返されてもよい。これらのリソグラフィステップ及び処理ステップ中に基板Wは汚染され得る。特に、露光前のあらゆる汚染粒子が、その露光中にオーバーレイ及びフォーカスに悪影響を与え得る。
[0037] ある実施形態では、リソグラフィ装置100は第1物体ホルダ及び第2物体ホルダを備える。第1物体ホルダは、ホルダ対向面に物体を保持するように配置される。物体がホルダ対向面を有する。第2物体ホルダは、ホルダ対向面に物体を保持するように配置される。リソグラフィ装置は、物体が第1物体ホルダで保持されているときよりも物体が第2物体ホルダで保持されているときの方がホルダ対向面における汚染粒子をより多く変形させるように配置される。
[0038] ある実施形態では、第1物体ホルダは露光物体ホルダである。第2物体ホルダは準備物体ホルダである。物体は基板Wである。露光物体ホルダは基板テーブルWTを含んでよい。準備物体ホルダはプリアライメントテーブルPTを含んでよい。
[0039] ある実施形態では、リソグラフィ装置100は、基板WをプリアラインテーブルPT上に位置決めするように構成されたプリアライメントポジショナ91及びプリアライメント位置センサ92を備える。ある実施形態では、リソグラフィ装置100は、基板Wを基板テーブルWT上に位置決めするように構成された露光ポジショナ96及び露光位置センサ97を備える。ある実施形態では、プリアライメントポジショナ91及びプリアライメント位置センサ92は、露光ポジショナ96及び露光位置センサ97より大きい範囲及び低い精度を有する。基板Wは、基板Wを中間精度レベルで位置決めするようにプリアラインテーブルPT上に位置決めされてよい。その後、基板Wは、露光処理のためにより高い精度レベルで基板テーブルWT上に位置決めされてよい。プリアライメントポジショナ91及びプリアライメント位置センサ92は、基板Wが露光ポジショナ96及び露光位置センサ97の範囲内の精度で位置決めされるように基板WをプリアラインテーブルPT上に位置決めする。
[0040] 基板Wが種々のリソグラフィステップ及び処理ステップを経た場合、基板裏面の粒子汚染は実質的には回避することができない。基板裏面の粒子汚染は、汚染粒子50が基板Wのホルダ対向面52に付着したときに生じる。基板Wのホルダ対向面52を基板裏面と呼ぶこともある。
[0041] 汚染粒子50には様々な種類のものがある。汚染粒子50は、アルミニウムからなる汚染粒子50であり得る。一部の汚染粒子50はアルミニウムより固い場合もある。例えば、汚染粒子50は硬化鋼から成る汚染粒子50であり得る。一部の汚染粒子50はアルミニウムより柔らかい場合がある。例えば、汚染粒子50はポリメチルメタクリレートから成る汚染粒子50であり得る。汚染粒子50の典型的なサイズは、約0.5μm〜約50μmの範囲であり得る。汚染粒子50は約0.5μmより小さい直径を有し得る。汚染粒子50は約50μmより大きい直径を有し得る。より大きい汚染粒子50ほど、少ない頻度で基板Wのホルダ対向面52に付着する。
[0042] 露光処理中、放射ビームB内のパターンは基板W上に照射される。露光処理中、基板Wが基板テーブルWT上に正確に位置決めされることが望ましい。露光処理中、基板Wが基板テーブルW上に安定的に位置決めされることが望ましい。露光処理中、基板Wが基板テーブル上でできる限り平らに位置決めされることが望ましい。これは前露光ステップ中にも当てはまる。基板テーブルWTで前露光が行われてもよい。ある実施形態では、前露光ステップは基板Wの高さを制御すること(すなわち、高さ平準化)を含む。ある実施形態では、前露光ステップは基板Wのアライメントを測定すること(すなわち、アライメント測定)を含む。本発明のある実施形態では、前露光ステップのために基板Wの位置を改善することが予測される。ある実施形態では、基板Wは露光クランプ力によって基板テーブルWT上で保持される。ある実施形態では、露光クランプ力は静電クランプ力である。
[0043] リソグラフィ装置100は第1クランプデバイス及び第2クランプデバイスを有してよい。第1クランプデバイスは、第1クランプ力を加えて第1物体ホルダ上で物体を保持するように配置される。第2クランプデバイスは、第2クランプ力を加えて第2物体ホルダ上で物体を保持するように配置される。第2クランプ力は第1クランプ力より大きい。第1クランプデバイスは露光クランプ機構を備えてよい。第2クランプデバイスは準備クランプ機構を備えてよい。
[0044] 図2に示すように、ある実施形態では、露光クランプ機構98及び99は静電クランプ機構であって少なくとも1つの電極98を基板テーブルWT内に含む。電源99は電力を電極98に供給する。露光クランプ力が基板テーブルWTと基板Wとの間に発生する。静電クランプ機構では、クランプ力は静電クランプ力である。
[0045] ある実施形態では、露光クランプ力は圧力クランプ力である。圧力クランプ力は真空クランプ機構で生成されてよい。真空クランプ機構では、基板テーブルWTと基板Wとの間のチャンバは負圧に接続される。チャンバ内の圧力は、チャンバの外の周囲圧力、例えば基板W及び基板テーブルWTを囲う周囲圧力より低い。圧力クランプ力は基板Wと基板テーブルWTとの間に提供される。
[0046] 同様に、基板Wは、静電クランプ力又は圧力クランプ力であり得る準備クランプ力によってプリアラインテーブルWT上で保持されてもよい。図2は、基板WをプリアラインテーブルPT上で保持する準備クランプ機構93、94を示している。ある実施形態では、準備クランプ機構は静電クランプ機構であって少なくとも1つの電極93及び電源94を含む。準備クランプ機構の電極93及び電源94の機能は、露光クランプ機構の電極98及び電源99の機能に対応する。
[0047] 汚染粒子50が基板のホルダ対向面52上に配置されている場合、汚染粒子50は基板Wと基板テーブルWTとの間でクランプされる。この状況を図4及び図5に示している。図4は、基板Wのホルダ対向面52上に配置された汚染粒子50を示している。図5は、基板Wと基板テーブルWTとの間でクランプされた汚染粒子50を示している。図4は、基板Wが基板テーブルWT上にクランプされる前の状況を示している。図5は、基板Wが基板テーブルWT上にクランプされた後の状況を示している。
[0048] 汚染粒子50の存在により、基板Wは局所的に変形する。この状況を図5に示している。基板Wの変形はフォーカスエラー及び/又はオーバーレイエラーを引き起こし得る。例えば、基板Wの変形は、基板W上にパターン形成されるイメージの一部を水平に変位させ得る。別の例として、変形は、放射ビームBから基板W上に転写されたパターンの歪みを引き起こし得る。
[0049] エラーの大きさは汚染粒子50の性質に関連する。例えば、汚染粒子50のサイズが増大することによってエラーも増加する。別の例として、汚染粒子50の硬度又は耐力が高まることによってエラーも増加する。
[0050] 基板Wは、リソグラフィ装置100で使用される物体の一例である。上記で説明した状況と同様な状況がリソグラフィ装置100で使用される他の物体に対しても生じ得る。例えば、同様な状況がパターニングデバイスMAの汚染によって生じ得る。汚染粒子50がパターニングデバイスMAのホルダ対向面上に配置されている場合、汚染粒子50はパターニングデバイスMAとマスク支持構造MTとの間でクランプされる。汚染粒子50の存在により、パターニングデバイスMAは局所的に変形する。パターニングデバイスMAの変形はフォーカス及びオーバーレイエラーをもたらす。例えば、基板W上にパターン形成されるイメージの一部は水平に変位され得る。あるいは、放射ビームBから基板W上に転写されたパターンの歪みが生じ得る。
[0051] パターニングデバイスMAの変形は基板Wの変形より重大となり得る。なぜなら、パターニングデバイスMAの変形はパターニングデバイスMAによってパターン形成される多数の基板Wを影響し得るからである。その一方、基板Wの変形はその基板Wのみを影響し得る。
[0052] 本発明は、物体として基板W、露光物体ホルダとして基板テーブルWT及び準備物体ホルダとしてプリアラインテーブルPTについて以下に説明する。これによって本発明の説明がより分かりやすくなるが、本発明は、リソグラフィ装置100の他の種類の物体、露光物体ホルダ及び準備物体ホルダにも適用できる。例えば、物体が基板Wである代わりに、物体はパターニングデバイスMAであってもよい。露光物体ホルダが基板テーブルWTである代わりに、露光物体ホルダはマスク支持構造MTであってもよい。準備物体ホルダがプリアラインテーブルPTである代わりに、準備物体ホルダは、例えば、基板ハンドラ、専用のプリクラッシャ又は基板テーブルWTであってもよい。
[0053] ある実施形態では、リソグラフィ装置100はプリアラインテーブルPTなどの準備物体ホルダを備える。本発明は、パターニングデバイスMAがマスク支持構造MTによって支持される前のパターニングデバイスMAを支持するために使用されるステージなどといった他の種類の準備物体ホルダにも適用できる。
[0054] 図3は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置100の一部を概略的に示している。プリアラインテーブルPTは準備本体31を備える。準備本体31は準備ベース面32を有する。プリアラインテーブルPTは、基板Wのホルダ対向面52を準備支持平面34における準備支持箇所で支持するように配置される。図3では、準備支持平面34を破線で示している。
[0055] 準備ベース距離PBは、準備ベース面32と準備支持平面34との間で定められる。図3に示すように、例えば、ある実施形態では、準備ベース面32は、準備ベース距離PBがゼロとならないように準備支持平面34から離れている。
[0056] 図3に示すように、ある実施形態では、プリアラインテーブルPTは複数の準備バール35を備える。複数の準備バール35は準備ベース面32から突出する。準備バール35は準備端面36を有する。図3に示すように、準備端面36は、基板Wを支持するために準備支持箇所にある。
[0057] ある実施形態では、基板テーブルWTは複数の露光バール45を備える。露光バール45は露光ベース面42から突出する。露光バール45は露光端面46を有する。露光端面46は基板Wを支持するために露光支持箇所にある。
[0058] 露光バール45の高さは特に限定されない。ある実施形態では、基板テーブルWTの露光バール45の高さは1μm未満にならない。ある実施形態では、基板テーブルWTの露光バール45の高さは500μmより大きくならない。ある実施形態では、基板テーブルWTの露光バール45の高さは約1μm〜約20μmの範囲内である。ある実施形態では、基板テーブルWTの露光バール45の高さは約50μm〜約200μmの範囲内である。
[0059] 準備ベース距離PBがゼロではないという条件により、準備ベース面32と基板Wのホルダ対向面52との間にギャップが設けられる。基板WをプリアラインテーブルPTに保持するために真空クランプが使用された場合、圧力クランプ力を生成するためにギャップに関連するチャンバが負圧に接続されてよい。基板Wが静電クランプによってプリアラインテーブルPT上にクランプされた場合、静電クランプ力は準備ベース距離PBに対しておよそ二次関数的に拡大縮小する。所望のクランプ力は、準備ベース距離PBを選択するときに考慮され得る。
[0060] しかしながら、準備ベース距離PBがゼロとならないことは必須ではない。例えば、図8に示すように、ある実施形態では、準備ベース距離はゼロである。
[0061] プリアラインテーブルPTが複数のバール35を備えることは必須ではない。例えば、図8に示すように、ある実施形態では、プリアラインテーブルPTはバールを全く含まない。図8に示す構成では、準備ベース距離PBはゼロである。準備ベース距離PBがゼロであるという条件により、準備ベース距離PBと露光ベース距離EBとの間の差は最大になる。従って、基板Wのホルダ対向面52における汚染粒子を事前粉砕する効果は最大になる。
[0062] 図3に示すように、ある実施形態では、準備ベース面32は実質的に平らであるが、準備ベース面32が完全に平らである必要はない。例えば、ある実施形態では、準備ベース面32は波打っているか又は傾斜していてよい。
[0063] 図3に示すように、ある実施形態では、準備ベース面32は実質的に平面であって準備支持平面34と実質的に平行している。従って、準備ベース距離PBは準備ベース面32全体にわたって実質的に一定であるが、準備ベース面32が実質的に平面である必要はない。例えば、ある実施形態では、準備ベース面32は異なるレベルで複数の領域を含んでよい。準備ベース面32の各領域は異なる準備ベース距離PBに対応してよい。
[0064] 例えば、図7は、準備ベース面32が準備メサ領域61及び準備フロア領域62を含む実施形態を示している。準備メサ領域61と準備支持平面34との間の距離は、準備フロア領域62と準備支持平面34との間の距離より小さい。従って、準備メサ領域61における準備ベース距離PBは、準備フロア領域62における準備ベース距離PBより小さい。
[0065] ある実施形態では、リソグラフィ装置100は基板テーブルWTを露光物体ホルダとして備える。ある実施形態では、基板テーブルWTは露光本体41を備える。露光本体41は露光ベース面42を有する。準備ベース面32に関して上記したように、露光ベース面42に対して様々な構成が可能である。露光ベース面42の構成が準備ベース面32の構成と全く同じである必要はないが、ある実施形態では、露光ベース面42の構成は準備ベース面32の構成と実質的に同じである。
[0066] ある実施形態では、基板テーブルWTは、基板Wのホルダ対向面52を露光支持平面44における露光支持箇所で支持するように配置される。露光ベース距離EBは、露光ベース面42と露光支持平面44との間に定められる。露光支持平面44及び露光ベース距離EBの特徴は、準備支持平面34及び準備ベース距離PBの特徴に対応するように異なってよい。
[0067] ある実施形態では、基板Wをクランプする方法が提供される。ある実施形態では、上記したように、この方法はプリアラインテーブルPTを提供することを含む。ある実施形態では、上記したように、この方法は基板テーブルWTを提供することを含む。
[0068] 図2に示すように、ある実施形態では、リソグラフィ装置100は準備クランプ機構93、94を備える。準備クランプ機構93、94は、プリアラインテーブルPTとプリアラインされたテーブルWT上の基板Wとの間に準備クランプ力を加えるように配置される。準備クランプ力は、基板Wのホルダ対向面52上のあらゆる汚染粒子50を変形させるように加えられる。
[0069] 図2に示すように、ある実施形態では、準備クランプ機構93、94は少なくとも1つの電極93及び電源94を含む。従って、準備クランプ機構93、94は静電クランプ機構であってよいが、準備クランプ機構93、94が静電クランプ機構である必要はない。上記したように、例えば、ある実施形態では、準備クランプ機構は真空クランプ機構である。
[0070] 図2に示すように、ある実施形態では、リソグラフィ装置100は露光クランプ機構98、99を備える。露光クランプ機構98、99は、基板テーブルWTと基板テーブルWT上の基板Wとの間に露光クランプ力を加えるように配置される。露光クランプ力は、露光処理のために基板Wを保持するように加えられる。
[0071] 図2に示すように、ある実施形態では、露光クランプ機構98、99は少なくとも1つの電極98及び電源99を含む。従って、ある実施形態では、露光クランプ機構98、99は静電クランプ機構であってよいが、露光クランプ機構が静電クランプ機構である必要はない。例えば、ある実施形態では、露光クランプ機構は真空(すなわち、圧力)クランプ機構である。
[0072] ある実施形態では、基板Wをクランプする方法は、基板Wのホルダ対向面52上のあらゆる汚染粒子50を変形させるように準備クランプ力をプリアラインテーブルPTとプリアラインテーブルPT上の基板Wとの間に加えることを含む。
[0073] 本発明のある実施形態では、基板Wのホルダ対向面52における粒子汚染によって引き起こされるオーバーレイ及びフォーカスエラーの減少を達成することが予測される。これは、基板Wが基板テーブルWTにクランプされる前の汚染粒子50のいわゆる事前粉砕によって達成される。汚染粒子50を事前粉砕することにより、汚染粒子50の高さをかなり減少させることができる。これにより、基板Wが基板テーブルWTにクランプされるとき、対応する基板Wの変形の減少という結果がもたらされ得る。基板Wの変形の減少は改善されたオーバーレイ及びフォーカス性能につながる。本発明のある実施形態は、本発明をマスク支持構造MTにおけるパターニングデバイスMAのクランプに適用したときに同様な効果を得ることが予測される。
[0074] ある実施形態では、プリアラインテーブルPT及び基板テーブルWTは同様の構造を有する。例えば、準備ベース面32の面積は露光ベース面42の面積と同様であり得るが、プリアラインテーブルPTの構造が基板テーブルWTの構造と同じである必要はない。例えば、ある実施形態では、プリアラインテーブルPTは基板テーブルWTより小さい。図9に示すように、ある実施形態では、プリアラインテーブルPTは、プリアラインテーブルPTが基板Wを保持しているときに基板Wの一部がプリアラインテーブルPTを越えて延在するように基板Wより小さい。
[0075] 第1物体ホルダは、物体をホルダ対向面の一部で支持するように配置されてよい。第2物体ホルダは、物体をホルダ対向面の実質的に同じ部分で支持するように配置あれてよい。
[0076] プリアラインテーブルPTは基板Wのホルダ対向面52全体にわたって汚染粒子50を事前粉砕しない場合もある。リソグラフィステップ及び処理ステップによっては、基板Wは、そのホルダ対向面52で汚染粒子50のフィンガープリント(すなわち、特有のパターン)を示してもよい。例えば、基板Wのフィンガープリントは、より大きい密度の汚染粒子50を有するホルダ対向面52のエリアを示してよい。従って、プリアラインテーブルPT上への基板Wの位置決めは、より大きい密度の汚染粒子50を有するエリア内の汚染粒子50を事前粉砕するように狙いを定めてもよい。
[0077] 基板Wのホルダ対向面52における汚染粒子50のフィンガープリントは異なってもよい。例えば、フィンガープリントは、基板Wがどのリソグラフィステップ及び処理ステップを経たかなどといった基板Wの履歴によって異なってよい。通常、同じリソグラフィステップ及び処理ステップを経た基板Wは同様のフィンガープリントを有することが予測される。従って、プリアラインテーブルPTの構成は、基板Wのフィンガープリントによって、汚染粒子50の高密度エリアを事前粉砕するように選択されてよい。
[0078] 図3に概略的に示すように、ある実施形態では、準備ベース距離PBは露光ベース距離EBより小さい。ある実施形態では、準備ベース距離PBは、基板Wのホルダ対向面52全体に対して露光ベース距離EBより小さいが、準備ベース距離PBが基板Wのホルダ対向面52の全領域に対して露光ベース距離EBより小さい必要はない。ある実施形態では、準備ベース距離PBは、基板Wのホルダ対向面52の一部のみに対して露光ベース距離EBより小さい。ある実施形態では、準備ベース距離PBは、準備ベース面32の少なくとも一部及び露光ベース面42の対応する部分に対して露光ベース距離EBより小さい。基板W上の所定の場所における準備ベース距離PBは、同じ場所の露光ベース距離EBより小さい(すなわち、二地点間比較)。
[0079] 準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより小さいという条件により、本発明のある実施形態では、基板Wのホルダ対向面52における粒子汚染によって引き起こされるオーバーレイ及びフォーカスエラーのかなりの減少を達成することが予測される。これは、例えばより小さいバール高さを有するプリクラッシャ(pre-crusher)(例えばプリアラインテーブルPT)に汚染粒子50を可塑的に生成することによって達成される。図3は、プリアラインテーブルPTの準備バール35の高さが基板テーブルWTの露光バール45の高さより小さいことを概略的に示している。図3に示す構成では、準備ベース距離PBは準備バール35の高さに対応する。図3に示す構成では、露光ベース距離EBは露光バール45の高さに対応する。ある実施形態では、汚染粒子50は、露光ベース距離EBより小さいサイズに粉砕される。
[0080] ある実施形態では、基板Wをクランプする方法は、基板WをプリアラインテーブルPTから基板テーブルWTに移動させることを含む。例えば、基板Wは、基板ハンドラによってプリアラインテーブルPTから基板テーブルWTに移動されてよい。
[0081] ある実施形態では、基板Wをクランプする方法は、露光処理のために基板Wを保持するように基板テーブルWTと基板テーブルWT上の基板Wとの間に露光クランプ力を加えることを含む。従って、基板Wが露光処理のために基板テーブルWT上で保持されているとき、汚染粒子50は既にある程度可塑的に生成されている。結果的に、汚染粒子50は、その他の場合と比べて基板Wをあまり変形させない。
[0082] 特に、準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより小さいという条件により、汚染粒子50が基板Wの変形に与える影響はかなり減少されるが、準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより小さい必要はない。ある実施形態では、準備ベース距離PBは露光ベース距離EBと等しい。ある実施形態では、プリアラインテーブルPTの構造は基板テーブルWTの構造と実質的に同じである。
[0083] 例えば、ある実施形態では、準備クランプ機構93、94は、露光クランプ機構98、99が加えるように構成された露光クランプ力より大きい準備クランプ力を加えるように構成される。ある実施形態では、基板Wをクランプする方法では、準備クランプ力は露光クランプ力より大きい。ある実施形態では、準備クランプ機構93、94は、異なる値の準備クランプ力を加えるように構成される。ある実施形態では、露光クランプ機構98、99は、異なる値の露光クランプ力を加えるように構成される。ある実施形態では、準備クランプ機構93、94は、露光クランプ機構98、99が加えるように構成された最大の露光クランプ力より大きい最大の準備クランプ力を加えるように構成される。ある実施形態では、基板Wをクランプする方法では、最大の準備クランプ力は最大の露光クランプ力より大きい。
[0084] 準備クランプ力が露光クランプ力より大きいという条件により、汚染粒子50は、基板Wが基板テーブルWTでクランプされる前に事前粉砕させることができる。より大きい準備クランプ力は、より大きな程度で汚染粒子50を可塑的に生成する。従って、より大きい準備クランプ力は、基板Wが基板テーブルWTでクランプされたときにより小さい汚染粒子50へと繋がる。結果的に、より大きい準備クランプ力は、粒子汚染によって引き起こされるオーバーレイ及びフォーカス性能に対する悪影響を減少させる。
[0085] しかしながら、準備クランプ力が露光クランプ力より大きい必要はない。例えば、ある実施形態では、準備クランプ力は露光クランプ力と実質的に同じであるが、準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより小さいという条件により、本発明のある実施形態では、オーバーレイ及びフォーカス性能の向上を達成することが予測される。
[0086] ある実施形態では、準備クランプ力は露光クランプ力より大きく、準備ベース距離PBは露光ベース距離EBより小さい。従って、汚染粒子50は、より小さいバール高さ及びより高いクランプ圧力の組み合わせを有するプリクラッシャ(例えば、プリアラインテーブルPT)によって可塑的に生成されることができる。これによって汚染粒子50の高さ及び基板テーブルWT上の基板Wの対応する変形をかなり減少させる。この減少は向上したオーバーレイ及びフォーカス性能へと繋がる。
[0087] ある実施形態では、準備クランプ力は露光クランプ力以下である。ある実施形態では、準備クランプ力は露光クランプ力より小さい。準備クランプ力が露光クランプ力より小さくても、準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより小さいという条件により、汚染粒子50をかなりの程度まで事前粉砕することができる。バール高さの差は、準備クランプ力を増大させるより大きな改善を達成することが予測される。ある実施形態では、準備クランプ力は複数回加えられる。多数のクランプ動作がプリアラインテーブルPTで行われる。多数のクランプ動作をプリアラインテーブルPTで行うことにより、準備クランプ力が露光クランプ力より大きくなくかつバール高さに差がなくても、汚染粒子50をかなりの程度まで事前粉砕することができる。ある実施形態では、多数のクランプ動作がプリアラインテーブルPTで行われ、かつ準備クランプ力は露光クランプ力より大きい。ある実施形態では、多数のクランプ動作がプリアラインテーブルPTで行われ、かつバール高さに差がある。クランプ動作を多数回行うことにより事前粉砕の程度を高める。
[0088] 露光処理中に基板Wを保持するために十分なクランプ力を生成する静電クランプ機構を提供することが難しい場合がある。露光クランプ力より小さい準備クランプ力を加える準備クランプ機構を提供することがより簡単である。本発明のある実施形態では、基板WをプリアラインテーブルPTにクランプするために使用される準備クランプ機構93、94のコスト削減を達成することが予測される。本発明のある実施形態では、プリアラインテーブルPTを製造することが容易になることが予測される。
[0089] 本発明の特定の例を以下に説明する。当然のことながら、特定の例は単に例示的であって本発明を限定しない。特定の例においては、露光クランプ機構98、99は約40,000Paの露光クランプ力を加える。基板テーブルWTは、高さ5μmの露光バール45を含む。従って、露光ベース距離EBは5μmである。従って、5μmより大きい直径を有するあらゆる汚染粒子50は、基板Wが基板テーブルWT上で保持されているときに基板Wの変形へと繋がり得る。この説明では、汚染粒子50の直径への言及は、適切な場合には(すなわち、汚染粒子50が球体ではなく、不規則な形状の物体である場合)、汚染粒子の球相当径に言及しているとみなされる。不規則な形状の物体の球相当径は、同等の容積の球体の直径である。16μmより大きい直径を有する汚染粒子50は、とりわけ顕著なマイナスのオーバーレイ寄与を与えることが予測される。
[0090] 特定の例では、準備クランプ機構93、94は約10,000Paの準備クランプ力を加える。従って、準備クランプは、露光クランプ力の約四分の一である。プリアラインテーブルPTは、準備バール35の高さが4μm(5μmの代わりに)であることを除いては、基板テーブルWTと同様の構造を有する。準備ベース距離PBは4μmである。
[0091] 特定の例によると、プリアラインテーブルPT上で汚染粒子50を事前粉砕することにより、直径44μmまでの全ての汚染粒子50は5μmより小さい高さとなる。統計的に、直径44μmを有する汚染粒子50の発生は、直径16μmを有する汚染粒子より約5〜10倍発生しにくい。しかしながら、より大きい汚染粒子50は、オーバーレイ及びフォーカスエラーに対してより大きい望ましくない寄与を与える。
[0092] 特定の例においては、準備クランプ力は露光クランプ力より4倍小さいが、準備ベース距離PBが露光ベース距離EBより1μm小さいという条件により、直径44μmまでの実質的に全ての汚染粒子50は、基板Wが基板テーブルWT上で保持されているときに基板Wの変形に影響を与えないサイズに可塑的に生成される。従って、16μmより大きい直径を有する汚染粒子50によって引き起こされるフォーカス及びオーバーレイエラーに対するかなりの寄与が少なくとも減少され、場合により回避される。
[0093] より大きい汚染粒子は、オーバーレイ及びフォーカスエラーにより大きい悪影響を与える。汚染粒子50のオーバーレイ及びフォーカスエラーへの影響は、汚染粒子50のサイズの増大に対して非線形である。特定の例では、直径26μmを有する汚染粒子50は、直径16μmを有する汚染粒子50より約10倍大きいエラー寄与を与える。
[0094] 本発明の第2特定例を以下に説明する。第2特定例では、露光クランプ機構98、99は約100,000Paの露光クランプ力を加える。基板テーブルWTは、高さ20μmの露光バール45を備える。従って、露光ベース距離EBは20μmである。従って、20μmより大きい直径を有するあらゆる汚染粒子50は、基板Wが基板テーブルWT上で保持されたときに基板Wの変形へと繋がり得る。第2特定例では、27μmより大きい直径を有する汚染粒子50は、とりわけ顕著なマイナスのオーバーレイ寄与を与えることが予測される。
[0095] 第2特定例では、準備クランプ機構93、94は、約25,000Paの準備クランプ力を加える。従って、準備クランプ力は露光クランプ力の約四分の一である。プリアラインテーブルPTは、準備バール35の高さが19μm(20μmの代わりに)であることを除いては、基板テーブルWTと同様の構造を有する。準備ベース距離PBは19μmである。
[0096] 第2特定例によると、プリアラインテーブルPT上で汚染粒子50を事前粉砕することにより、直径80μmまでの全ての汚染粒子50は20μmより小さい高さとなる。統計的に、直径80μmを有する汚染粒子50の発生は、直径27μmを有する汚染粒子50より5〜10倍発生しにくい。しかしながら、より大きい汚染粒子50は、オーバーレイ及びフォーカスエラーに対してより大きい望ましくない寄与を与える。
[0097] 本発明の第3特定例を以下に説明する。第3特定例では、露光クランプ機構98、99は約25,000Paの露光クランプ力を加える。基板テーブルWTは、高さ10μmの露光バール45を備える。従って、露光ベース距離EBは10μmである。従って、10μmより大きい直径を有するあらゆる汚染粒子50は、基板Wが基板テーブルWT上で保持されたときに基板Wの変形へと繋がり得る。第3特定例では、18μmより大きい直径を有する汚染粒子50は、とりわけ顕著なマイナスのオーバーレイ寄与を与えることが予測される。
[0098] 第3特定例では、準備クランプ機構93、94は、約100,000Paの準備クランプ力を加える。従って、準備クランプは露光クランプ力より約4倍大きい。プリアラインテーブルPTは、基板テーブルWTと同様の構造を有しかつ準備バール35の高さも10μmである。準備ベース距離PBは10μmである。
[0099] 第3特定例によると、プリアラインテーブルPT上で汚染粒子50を事前粉砕することにより、直径22μmまでの全ての汚染粒子50は10μmより小さい高さとなる。統計的に、直径22μmを有する汚染粒子50の発生は、直径18μmを有する汚染粒子50より約2倍発生しにくい。
[00100] 特定の例では、汚染粒子50はアルミニウムから成る。アルミニウムは約310MPaの粒子耐力を有する。リソグラフィ装置100において予測される他の汚染粒子50は、アルミニウムの硬度より高い硬度を有する。他の汚染粒子50はアルミニウムの硬度より低い硬度を有する。
[00101] 上記したように、バール高さの差は、面積を縮小することにおいて、準備クランプ圧力の増加より効果的である。なぜなら、ある粉砕時点では、クランプ力を増大しても部分的に粉砕した汚染粒子50に圧力を加えることができないからである。
[00102] ある実施形態では、基板Wのホルダ対向面52の少なくとも一部に対しては、準備ベース距離PBは露光ベース距離EBより少なくとも約1μm小さい。準備ベース距離PBと露光ベース距離EBとの間のより大きい差がオーバーレイ及びフォーカスエラーの改善により良い効果をもたらす。例えば、ある実施形態では、準備ベース距離PBは露光ベース距離EBより少なくとも約2μm小さい。
[00103] ある実施形態では、準備バール35の準備端面36は露光バール45の露光端面46より大きい面積を有する。図3に示すように、準備バール35は35dの横寸法を有し、露光バール45は45dの横寸法を有する。例えば、横寸法35dは準備バール35の直径であって横寸法45dは露光バール45の直径であってもよい。準備端面36が露光端面46より大きい面積を有するという条件により、本発明の効果は改善される。
[00104] 具体的には、汚染粒子50がプリアラインテーブルPTにおける準備バール35間の領域でクランプされ、その後基板テーブルWTにおける露光バール45の上でクランプされる可能性がある。これが生じると、汚染粒子50はオーバーレイ及びフォーカスエラーに大きな影響を与え得る。準備端面36が露光端面46より大きい面積を有するという条件により、この可能性は低減される。ある実施形態では、基板Wは、プリアラインテーブルPT上の位置と一致する位置において基板テーブルWT上でクランプされる。これによって上記した可能性が低減される。
[00105] 図6は、本発明に関連して使用され得る基板テーブルWTを平面図で概略的に示している。図6に示すように、ある実施形態では、露光バール45は露光バールパターンに配置される。ある実施形態では、露光バールパターンは実質的に規則的である。例えば、ある実施形態では、露光バール45間のピッチは実質的に一定である。同様に、ある実施形態では、準備バール35は準備バールパターンに配置される。ある実施形態では、準備バールパターンは露光バールパターンと実質的に一致する。
[00106] 図6に示すように、ある実施形態では、基板テーブルWTは基板テーブルWTの周辺領域にシール56を備える。シール56は、基板Wと基板テーブルWTとの間のチャンバを真空クランプ目的のために封止することができる。図6に示すように、ある実施形態では、基板テーブルWTは真空孔57を備える。真空孔57は、チャンバと負圧との間の連絡手段を提供することができる。チャンバ内の圧力を低下させるように真空孔57を介してチャンバからガスを抽出することができ、それによって圧力クランプ力を露光クランプ力として加える。
[00107] 準備バールパターンが露光バールパターンと実質的に一致するという条件により、汚染粒子50は、基板テーブルWTでの位置に適した程度に事前粉砕される。例えば、露光端面46と基板Wとの間でクランプされる汚染粒子50は、準備端面36と基板Wとの間で事前粉砕される。その一方、露光ベース面42と基板Wとの間でクランプされる汚染粒子50は、準備ベース面32と基板Wとの間で事前粉砕される。従って、実質的に全ての汚染粒子によるオーバーレイ及びフォーカスエラーへの影響は低減される。
[00108] 図7は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置100の一部を概略的に示している。図6及び図7に示すように、ある実施形態では、露光ベース面42は露光メサ領域66を備える。露光メサ領域66は、露光メサパターンに配置された少なくとも1つの露光熱伝達メサ47を有する。図6は露光メサパターンの一例を示す。露光熱伝達メサ47は、基板テーブルWTと基板Wとの間の熱伝達を増加させるために設けられる。ある実施形態では、基板Wの温度は基板テーブルWTを介して制御することができる。例えば、熱調節システムが基板テーブルWTに設けられてもよい。基板Wの温度を制御することにより、温度変動によってもたらされる基板Wの変形を減少させることができる。
[00109] 図7に示すように、ある実施形態では、準備ベース面32は準備メサ領域61を備える。準備メサ領域61は準備メサパターンに配置された少なくとも1つの準備熱伝達メサ37を有する。プリアラインテーブルPTを熱調節する必要がない場合がある。ある実施形態では、準備メサパターンは、露光メサパターンと実質的に一致する。準備メサパターンが露光メサパターンと実質的に一致するという条件により、汚染粒子50は、基板テーブルWTでの位置に適した程度に事前粉砕される。例えば、露光ベース面42の露光メサ領域66と基板Wとの間でクランプされる汚染粒子50は、準備ベース面32の準備メサ領域61と基板Wとの間で事前粉砕される。
[00110] 図7に示すように、ある実施形態では、基板テーブルWTは短い露光バール48及び長い露光バール49を有してもよい。露光バール45は短い準備バール48及び長い準備バール49を含む。準備端面46は露光支持平面44にある。ある実施形態では、真空クランプ機構の場合、短い露光バール48は、基板Wをクランプするために使用される真空溝又は真空孔57(図6に示す)の近くに位置決めされてよい。真空溝における真空により、基板Wと基板テーブルWTとの間で伝達された熱は減少される。熱伝達を高めるために、基板Wと基板テーブルWTとの間のギャップは部分的に満たされ、これにより短い露光バール48となる。
[00111] 同様に、プリアラインテーブルPTは短い準備バール38及び長い準備バール39を有してもよい。準備バール35は短い準備バール38及び長い準備バール39を含む。ある実施形態では、短い準備バール38は、基板テーブルWT上の短い露光バール48間という結果となり得る汚染粒子50が粉砕されるように配置される。基板テーブルWTの長い露光バール49間という結果となる汚染粒子50は粉砕されない場合がある。
[00112] 図7に示すように、ある実施形態では、短い準備バール38は準備メサ領域61から突出する。準備メサ領域61では、準備ベース距離PBは、準備メサ領域61と準備支持平面34との間の準備メサギャップPMとして定められる。長い準備バール39は、準備ベース面32の準備フロア領域62から突出する。準備フロア領域62は準備熱伝達メサ37を全く有していない。準備フロア領域62では、準備ベース距離PBは、準備フロア領域62と準備支持平面34との間の準備フロアギャップPFとして定められる。
[00113] 同様に、短い露光バール48は露光メサ領域66から突出する。露光メサ領域66では、露光ベース距離EBは、露光メサ領域66と露光支持平面44との間の露光メサギャップEMとして定められる。長い露光バール49は、露光ベース面42の露光フロア領域67から突出する。露光フロア領域67は露光熱伝達メサ47を全く有していない。露光フロア領域67では、露光ベース距離EBは、露光フロア領域67と露光支持平面44との間の露光フロアギャップEFとして定められる。
[00114] 基板Wのホルダ対向面52の少なくとも一部に対しては、準備メサギャップPMは露光メサギャップEMよりメサギャップ差の分だけ小さい。メサギャップ差は、準備メサギャップPMと露光メサギャップEMとの間の差として定められる。基板のホルダ対向面52の少なくとも一部に対しては、準備フロアギャップPFは露光フロアギャップEFよりフロアギャップ差の分だけ小さい。フロアギャップ差は、準備フロアギャップPFと露光フロアギャップEFとの間の差として定められる。
[00115] ある実施形態では、メサギャップ差はフロアギャップ差より大きい。これは、長いバールと比べてメサ上の小さいバールに対するバール高さにより大きな差があることを意味する。なぜなら、これは、バール高さが小さい箇所、すなわちメサ上ではフォーカス及びオーバーレイエラーに対する事前粉砕の影響が最も大きいからである。従って、メサギャップ差が大きいという条件により、プリクラッシャにおいてより小さいバール高さを提供する効果は最大になる。
[00116] ある実施形態では、基板Wをクランプする方法は、基板Wが露光ポジショナ96及び露光位置センサ97の範囲内の精度で位置決めされるようにプリアライメントポジショナ91及びプリアライメント位置センサ92が基板WをプリアラインテーブルPT上に位置決めすることを含む。ある実施形態では、プリアラインテーブルPTは事前粉砕の機能を果たす。従って、事前粉砕機能を果たすために追加の物体ホルダを設ける必要はない。本発明のある実施形態では、リソグラフィ装置100の製造コストを実質的に上げることなくフォーカス及びオーバーレイエラーの改善を達成することが予測される。さらに、プリアラインテーブルPTが事前粉砕機能を果たすという条件により、基板Wをリソグラフィ装置100内の追加の物体ホルダに又はそこから移動させる必要はない。従って、本発明のある実施形態では、スループットタイムを実質的に増大させることなくオーバーレイ及びフォーカスエラーの改善を達成することが予測される。
[00117] しかしながら、プリアラインテーブルPTが事前粉砕機能を果たす必要はない。ある実施形態では、事前粉砕機能を果たすために別の準備物体ホルダを設けてもよい。別の準備物体ホルダは専用のプリクラッシャであってよい。基板Wは準備物体ホルダからプリアラインテーブルPTに移動されてよい。あるいは、基板Wは、露光プロセスの前の事前粉砕のためにプリアラインテーブルPTから準備物体ホルダに移動されてもよい。
[00118] ある実施形態では、リソグラフィ装置のために物体をクランプする方法が提供される。この方法は、準備ベース面を有する準備本体を備える準備物体ホルダを提供することを含む。準備物体ホルダは、物体のホルダ対向面を準備支持平面において支持するように配置される。準備ベース面は、物体が準備物体ホルダによって支持されているときに準備支持平面及びホルダ対向面に面するように配置される。準備ベース距離は、準備ベース面と準備支持平面との間で定められる。この方法は、露光ベース面を有する露光本体を備える露光物体ホルダを提供することを含む。ここでは、露光物体ホルダは、ホルダ対向面を露光支持平面において支持するように配置される。露光ベース面は、物体が露光物体ホルダによって支持されているときに露光支持平面及びホルダ対向面に面するように配置される。露光ベース距離は、露光ベース面と露光支持平面との間で定められる。方法は、ホルダ対向面上のあらゆる汚染粒子を変形させるように準備クランプ力を準備物体ホルダと準備物体ホルダ上の物体との間に加えることを含む。方法は、物体を準備物体ホルダから露光物体ホルダに移動させることを含む。方法は、物体を露光プロセスのために保持するように露光クランプ力を露光物体ホルダと露光物体ホルダ上の物体との間に加えることを含む。ホルダ対向面の少なくとも一部に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より小さい。
[00119] 準備クランプ力は露光クランプ力より大きくてもよい。準備クランプ力は露光クランプ力より小さくてもよい。
[00120] ある実施形態では、リソグラフィ装置のための物体をクランプする方法が提供される。この方法は、物体のホルダ対向面上のあらゆる汚染粒子を変形させるように準備クランプ力を準備物体ホルダと準備物体ホルダ上の物体との間に加えることを含む。方法は、物体を準備物体ホルダから露光物体ホルダに移動させることを含む。方法は、物体を露光プロセスのために保持するように露光クランプ力を露光物体ホルダと露光物体ホルダ上の物体との間に加えることを含む。準備クランプ力は露光クランプ力より大きい。
[00121] 準備物体ホルダは、準備ベース面を有する準備本体を備えてよい。準備物体ホルダは、物体のホルダ対向面を準備支持平面において支持するように配置されてよい。準備ベース面は、物体が準備物体ホルダによって支持されているときに準備支持平面及びホルダ対向面に面するように配置されてよい。準備ベース距離は、準備ベース面と準備支持平面との間で定められる。露光物体ホルダは、露光ベース面を有する露光本体を備えてよい。露光物体ホルダは、物体のホルダ対向面を露光支持平面において支持するように配置されてよい。露光ベース面は、物体が露光物体ホルダによって支持されているときに露光支持平面及びホルダ対向面に面するように配置されてよい。露光ベース距離は、露光ベース面と露光支持平面との間で定められてよい。ホルダ対向面の少なくとも一部に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より小さくてよい。
[00122] ホルダ対向面の少なくとも一部に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より少なくとも約2μm小さくてよい。
[00123] 準備物体ホルダは複数の準備バールを備えてよい。複数の準備バールは準備ベース面から突出してよく、かつ物体を支持するための準備支持箇所において準備支持平面に準備端面を有してよい。露光物体ホルダは、複数の露光バールを備えてよい。複数の露光バールは露光ベース面から突出してよく、かつ物体を支持するための露光支持箇所において露光支持平面に露光端面を有してよい。
[00124] 準備端面は露光端面より大きい面積を有してよい。
[00125] 準備バールは準備バールパターンに配置されてよい。露光バールは露光バールパターンに配置されてよい。準備バールパターンは露光バールパターンと実質的に一致してよい。
[00126] 準備ベース面は準備メサパターンに配置された少なくとも1つの準備熱伝達メサを有する準備メサ領域を備えてよい。露光ベース面は露光メサパターンに配置された少なくとも1つの露光熱伝達メサを有する露光メサ領域を備えてよい。準備メサパターンは露光メサパターンと実質的に一致してよい。
[00127] 準備バールは短い準備バール及び長い準備バールを含んでよい。短い準備バールは準備メサ領域から突出する。準備ベース距離は、準備メサ領域と準備支持平面との間の準備メサギャップとして定められる。長い準備バールは、少なくとも1つの準備熱伝達メサを有さない準備ベース面の準備フロア領域から突出する。準備ベース距離は、準備フロア領域と準備支持平面との間の準備フロアギャップとして定められる。露光バールは短い露光バール及び長い露光バールを含んでよい。短い露光バールは露光メサ領域から突出する。露光ベース距離は、露光メサ領域と露光支持平面との間の露光メサギャップとして定められる。長い露光バールは、少なくとも1つの露光熱伝達メサを有さない露光ベース面の露光フロア領域から突出する。露光ベース距離は、露光フロア領域と露光支持平面との間の露光フロアギャップとして定められる。物体のホルダ対向面の少なくとも一部に対しては、準備メサギャップは露光メサギャップよりメサギャップ差の分だけ小さくてよい。物体のホルダ対向面の少なくとも一部に対しては、準備フロアギャップは露光フロアギャップよりフロアギャップ差の分だけ小さくてよい。メサギャップ差は、フロアギャップ差より大きくてよい。
[00128] 準備物体ホルダは、準備支持平面における準備支持箇所でホルダ対向面を支持するように配置されてよい。準備支持箇所は準備ベース面と同一平面上にあってよい。
[00129] 移動させるステップは、露光ポジショナ及び露光位置センサが露光物体ホルダ上で物体を位置決めすることを含んでよい。方法は、準備クランプ力を加えるステップの前に、物体が露光ポジショナ及び露光位置センサの範囲内の精度で位置決めされるようにプリアライメントポジショナ及びプリアライメント位置センサが準備物体ホルダ上に物体を位置決めすることを含んでよい。プリアライメントポジショナ及びプリアライメント位置センサは、露光ポジショナ及び露光位置センサより広い範囲及び低い精度を有し得る。
[00130] 物体は基板及びパターニングデバイスのうちの1つであってよい。
[00131] 準備物体ホルダは、準備物体ホルダが物体を保持したときに物体の一部が準備物体ホルダを越えて延在するように物体より小さくてもよい。
[00132] ある実施形態では、準備物体ホルダ、露光物体ホルダ、準備クランプ機構及び露光クランプ機構を備えるリソグラフィ装置が提供される。準備物体ホルダは、準備ベース面を有する準備本体を備える。準備物体ホルダは、物体のホルダ対向面を準備支持平面において支持するように配置される。準備ベース面は、物体が準備物体ホルダによって支持されているときに準備支持平面及びホルダ対向面に面するように配置される。準備ベース距離は、準備ベース面と準備支持平面との間で定められる。露光物体ホルダは、露光ベース面を有する露光本体を備える。露光物体ホルダは、ホルダ対向面を露光支持平面において支持するように配置される。露光ベース面は、物体が露光物体ホルダによって支持されているときに露光支持平面及びホルダ対向面に面するように配置される。露光ベース距離は、露光ベース面と露光支持平面との間で定められる。準備クランプ機構は、物体のホルダ対向面上のあらゆる汚染粒子を変形させるように準備クランプ力を準備物体ホルダと準備物体ホルダ上の物体との間に加えるように配置される。露光クランプ機構は、物体を露光プロセスのために保持するように露光クランプ力を露光物体ホルダと露光物体ホルダ上の物体との間に加えるように配置される。準備ベース面の少なくとも一部及び露光ベース面の対応する部分に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より小さい。
[00133] ある実施形態では、露光物体ホルダ、準備物体ホルダ、準備クランプ機構及び露光クランプ機構を備えるリソグラフィ装置が提供される。準備クランプ機構は、物体のホルダ対向面上のあらゆる汚染粒子を変形させるように準備クランプ力を準備物体ホルダと準備物体ホルダ上の物体との間に加えるように配置される。露光クランプ機構は、物体を露光プロセスのために保持するように準備クランプ力を準備物体ホルダと準備物体ホルダ上の物体との間に加えるように配置される。準備クランプ機構は、露光クランプ機構が加えるように構成された露光クランプ力より大きい準備クランプ力を加えるように構成される。
[00134] 準備物体ホルダは、準備ベース面を有する準備本体を備えてよい。準備物体ホルダは、物体のホルダ対向面を準備支持平面において支持するように配置されてよい。準備ベース面は、物体が準備物体ホルダによって支持されているときに準備支持平面及びホルダ対向面に面するように配置されてよい。準備ベース距離は、準備ベース面と準備支持平面との間で定められる。露光物体ホルダは、露光ベース面を有する露光本体を備える。露光物体ホルダは、ホルダ対向面を露光支持平面において支持するように配置される。露光ベース面は、物体が露光物体ホルダによって支持されているときに露光支持平面及びホルダ対向面に面するように配置される。露光ベース距離は、露光ベース面と露光支持平面との間で定められる。準備ベース面の少なくとも一部及び露光ベース面の対応する部分に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より小さい。
[00135] 準備ベース面の少なくとも一部及び露光ベース面の対応する部分に対しては、準備ベース距離は露光ベース距離より少なくとも約2μm小さくてよい。
[00136] 準備物体ホルダは複数の準備バールを備えてよい。複数の準備バールは準備ベース面から突出し、かつ物体を支持するための準備支持箇所において準備支持平面に準備端面を有する。露光物体ホルダは、複数の露光バールを備えてよい。複数の露光バールは露光ベース面から突出し、かつ物体を支持するための露光支持箇所において露光支持平面に露光端面を有する。
[00137] 準備端面は露光端面より大きい面積を有する。
[00138] 準備バールは準備バールパターンに配置されてよい。露光バールは露光バールパターンに配置されてよい。準備バールパターンは露光バールパターンと実質的に一致してよい。
[00139] 準備ベース面は準備メサパターンに配置された少なくとも1つの準備熱伝達メサを有する準備メサ領域を備えてよい。露光ベース面は露光メサパターンに配置された少なくとも1つの露光熱伝達メサを有する露光メサ領域を備えてよい。準備メサパターンは露光メサパターンと実質的に一致してよい。
[00140] 準備バールは短い準備バール及び長い準備バールを含んでよい。短い準備バールは準備メサ領域から突出する。準備ベース距離は、準備メサ領域と準備支持平面との間の準備メサギャップとして定められる。長い準備バールは、少なくとも1つの準備熱伝達メサを有さない準備ベース面の準備フロア領域から突出する。準備ベース距離は、準備フロア領域と準備支持平面との間の準備フロアギャップとして定められる。露光バールは短い露光バール及び長い露光バールを含んでよい。短い露光バールは露光メサ領域から突出する。露光ベース距離は、露光メサ領域と露光支持平面との間の露光メサギャップとして定められる。長い露光バールは、少なくとも1つの露光熱伝達メサを有さない露光ベース面の露光フロア領域から突出する。露光ベース距離は、露光フロア領域と露光支持平面との間の露光フロアギャップとして定められる。準備メサ領域の少なくとも一部及び露光メサ領域の対応する部分に対しては、準備メサギャップは露光メサギャップよりメサギャップ差の分だけ小さい。準備フロア領域の少なくとも一部及び露光フロア領域の対応する部分に対しては、準備フロアギャップは露光フロアギャップよりフロアギャップ差の分だけ小さくてよい。
[00141] メサギャップ差は、フロアギャップ差より大きくてよい。
[00142] 準備物体ホルダは、準備支持平面における準備支持箇所でホルダ対向面を支持するように配置されてよい。準備支持箇所は準備ベース面と同一平面上にあってよい。
[00143] 準備物体ホルダは露光物体ホルダより小さくてもよい。
[00144] ある実施形態では、パターンをパターニングデバイスから基板に転写するためにリソグラフィ装置を用いることを含むデバイス製造方法が提供される。デバイス製造方法は上記の方法を含む。
[00145] 本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、本明細書記載のリソグラフィ装置が、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターン及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造といった他の用途を有し得ることが理解されるべきである。当業者にとっては当然のことであるが、そのような別の用途においては、本明細書で使用される「ウェーハ」又は「ダイ」という用語はすべて、それぞれより一般的な「基板」又は「ターゲット部分」という用語と同義であるとみなしてよい。本明細書に記載した基板は、露光の前後を問わず、例えば、トラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、かつ露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、及び/又はインスペクションツールで処理されてもよい。適用可能な場合には、本明細書中の開示内容を上記のような基板プロセシングツール及びその他の基板プロセシングツールに適用してもよい。さらに基板は、例えば、多層ICを作るために複数回処理されてもよいので、本明細書で使用される基板という用語は、すでに多重処理層を包含している基板を表すものとしてもよい。
[00146] 以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、上述以外の態様で実施できることが明らかである。上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。従って、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。

Claims (15)

  1. リソグラフィ装置であって、
    物体のホルダ対向面に前記物体を保持する露光物体ホルダと、
    前記ホルダ対向面に前記物体を保持する準備物体ホルダと、を備え、
    前記リソグラフィ装置は、前記物体が前記露光物体ホルダに保持されているときよりも前記物体が前記準備物体ホルダに保持されているときの方が前記ホルダ対向面における汚染粒子をより多く変形させる、リソグラフィ装置。
  2. 前記物体上にパターンを放射ビームで投影する投影システムを備え、前記露光物体ホルダは、前記放射ビームを受けるために前記物体を保持する、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 第1クランプデバイス及び第2クランプデバイスを備え、
    前記第1クランプデバイスは、前記露光物体ホルダ上に前記物体を保持するために第1クランプ力を加え、
    前記第2クランプデバイスは、前記準備物体ホルダ上に前記物体を保持するために第2クランプ力を加え、
    前記第2クランプ力は、前記第1クランプ力より大きい、請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記露光物体ホルダは第1ベース面を含み、
    前記露光物体ホルダは前記ホルダ対向面を第1支持平面に支持し、
    前記第1ベース面は、前記物体が前記露光物体ホルダによって保持されているときに前記ホルダ対向面に面し、
    第1距離は前記第1ベース面と前記第1支持平面との間で定められ、
    前記準備物体ホルダは第2ベース面を含み、
    前記準備物体ホルダは前記ホルダ対向面を第2支持平面に支持し、
    前記第2ベース面は、前記物体が前記準備物体ホルダによって保持されているときに前記ホルダ対向面に面し、
    第2距離は前記第2ベース面と前記第2支持平面との間で定められ、
    前記第2距離は前記第1距離より小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記第2距離は前記第1距離より少なくとも2μm小さい、請求項4に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記露光物体ホルダは前記ホルダ対向面の一部に前記物体を支持し、
    前記準備物体ホルダは、前記露光物体ホルダが前記物体を支持する部分と、前記ホルダ対向面の実質的に同じ部分に前記物体を支持する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記露光物体ホルダは第1複数のバールを備え、
    前記第1複数のバールは前記第1ベース面から前記第1支持平面まで突出し、
    前記第1複数のバールは前記物体を支持し、
    前記準備物体ホルダは第2複数のバールを備え、
    前記第2複数のバールは前記第2ベース面から前記第2支持平面まで突出し、
    前記第2複数のバールは前記物体を支持する、請求項4〜6のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記第1複数のバールは前記第1支持平面に第1端面を有し、
    前記第2複数のバールは前記第2支持平面に第2端面を有し、
    前記第2端面によって形成された面積が、前記第1端面によって形成された面積より大きい、請求項7に記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記第1複数のバールは第1パターンに配置され、
    前記第2複数のバールは第2パターンに配置され、
    前記第1パターンは前記第2パターンと実質的に同じである、請求項7又は8に記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記準備物体ホルダは前記露光物体ホルダより小さい、請求項1〜9のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  11. センサ及びポジショナを備え、
    前記センサは、前記準備物体ホルダ上に保持されているときに前記物体の位置を表す測定信号を提供し、
    前記位置は前記準備物体ホルダに対して相対的であり、
    前記ポジショナは、前記測定信号の制御の下で前記準備物体ホルダを移動させる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記リソグラフィ装置を用いることを含む、デバイス製造方法。
  13. 物体をクランプする方法であって、前記方法は、
    露光物体ホルダで前記物体のホルダ対向面に前記物体を保持することと、
    準備体ホルダで前記ホルダ対向面に前記物体を保持することであって、前記準備物体ホルダは前記露光物体ホルダとは異なる、保持することと、
    前記物体が前記露光物体ホルダで保持されているときよりも前記物体が前記準備物体ホルダで保持されているときの方が前記ホルダ対向面における汚染粒子をより多く変形させることと、を含む方法。
  14. 前記物体が前記露光物体ホルダによって保持されているときに放射ビームを前記物体上に投影することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記物体を前記露光物体ホルダ上で保持するために第1クランプ力を加えることと、
    前記物体を前記準備物体ホルダ上で保持するために第2クランプ力を加えることと、をさらに含み、
    前記第2クランプ力は前記第1クランプ力より大きい、請求項13又は14に記載の方法。
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