JP6289846B2 - 漏洩電流検出装置及び方法 - Google Patents

漏洩電流検出装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6289846B2
JP6289846B2 JP2013197757A JP2013197757A JP6289846B2 JP 6289846 B2 JP6289846 B2 JP 6289846B2 JP 2013197757 A JP2013197757 A JP 2013197757A JP 2013197757 A JP2013197757 A JP 2013197757A JP 6289846 B2 JP6289846 B2 JP 6289846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leakage current
phase
resistance
effective value
phase difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013197757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015064265A5 (ja
JP2015064265A (ja
Inventor
古屋 一彦
一彦 古屋
龍三 野田
龍三 野田
真秀 田中
真秀 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CDN Corp
Original Assignee
CDN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CDN Corp filed Critical CDN Corp
Priority to JP2013197757A priority Critical patent/JP6289846B2/ja
Publication of JP2015064265A publication Critical patent/JP2015064265A/ja
Publication of JP2015064265A5 publication Critical patent/JP2015064265A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6289846B2 publication Critical patent/JP6289846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

本発明は、漏洩電流を検出して電気機器の絶縁状態を監視する漏洩電流検出装置及び方法に関する。
配電線路に漏電が発生すると電気火災や感電事故等の重大な事故を引き起こす可能性がある。そこで、各種の配電線路では漏電を検出し重大事故となる以前に対策を取るようにしている。漏洩電流には、対地静電容量に起因する静電容量分漏洩電流と、絶縁抵抗に直接関与している対地絶縁抵抗に起因する抵抗分漏洩電流とが含まれている。
抵抗分漏洩電流は絶縁劣化に起因して発生し漏電火災等を引き起こす原因となる。一方、静電容量分漏洩電流は、配電線路の絶縁劣化とは無関係に対地静電容量の大きさに応じて流れる電流であり、配電線路の長大化による対地静電容量の増大化に伴って大きくなる。静電容量分漏洩電流が大きくなると、抵抗分漏洩電流が小さい場合であっても漏洩電流も大きくなり、対地静電容量を合成された漏洩電流の検出では抵抗分漏洩電流が小さい場合であっても漏電の発生と誤判定してしまうことがある。
そこで、三相(R相、S相(接地相)、T相)3線式の被測定電線路に流れている漏洩電流を抵抗分漏洩電流により検出するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4920357号号公報
しかし、特許文献1のものは、3相3線式の1相(例えばS相)を接地した配電線路に適用されるものであり、3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地して中性線を引き出した3相4線式にそのまま適用できるものではない。3相3線式の1相(例えばS相)を接地した配電線路では、1相を接地していることから非接地の2相に対地電圧が発生しており、配電線路の絶縁劣化による漏洩電流はこの2相対地の電圧を考慮しなければならない。
一方、3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地線で接地して中性点から中性線を引き出した3相4線式の配電線路では、3相に対地電圧が発生しており、配電線路の絶縁劣化による漏洩電流はこの3相の電圧を考慮しなければならない。このように、配電線の接地構成や電圧の発生箇所が異なるので、特許文献1のものを3相4線式にそのまま適用できるものではない。
本発明の目的は、3相4線式の配電線路に流れる漏洩電流抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を検出することにより監視できるようにした漏洩電流検出装置及び方法を提供することである。
本発明の漏洩電流検出装置は、3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地線で接地して中性点から中性線を引き出した3相4線式の被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出手段と、
前記被測定電線路のいずれかの2相の間に発生している電圧を基準電圧として検出する基準電圧検出手段と、
前記基準電圧検出手段によって検出された基準電圧と前記漏洩電流検出手段により検出された漏洩電流との位相差を検出する位相差検出手段と、
前記漏洩電流検出手段で検出された漏洩電流の実効値を算出する漏洩電流実効値算出手段と、
前記位相差検出手段で検出された位相差と前記漏洩電流実効値算出手段で算出された漏洩電流の実効値とに基づいて前記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する抵抗分漏洩電流の実効値を算出する抵抗分漏洩電流算出手段とを備え、
前記抵抗分漏洩電流算出手段は、前記漏洩電流の実効値を[I0]、前記位相差をθとしたとき、前記位相差θが下記範囲(A)〜(C)の場合に応じて、
(A)π/6≦θ≦5π/6のとき
[I0r][I0]*sinθ/cos(π/3)
(B)5π/6≦θ≦3π/2のとき
[I0r][I0]*sin(θ−2π/3)/cos(π/3)
(C)3π/2≦θ≦13π/6のとき
[I0r][I0]*sin(θ−4π/3)/cos(π/3)
それぞれの演算式を用いて抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を演算することを特徴とする。
本発明によれば、3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地している3相4線式の配電線に適合させるべく、基準電圧と漏洩電流との位相差に応じて場合分けして抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を求めるようにしたので、3相4線式の配電線路に流れる漏洩電流を容易に検出できる。
本発明の実施形態に係る漏電電流検出装置を被測定電線路に適用した場合の構成図。 本発明の実施形態における位相差検出手段で検出された位相差θがπ/6≦θ≦5π/6のときの抵抗分漏洩電流算出手段で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図。 本発明の実施形態における位相差検出手段で検出された位相差θが5π/6≦θ≦3π/2のときの抵抗分漏洩電流算出手段で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図。 本発明の実施形態における位相差検出手段で検出された位相差θが3π/2≦θ≦13π/6のときの抵抗分漏洩電流算出手段で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る漏洩電流検出装置を被測定電線路に適用した場合の構成図である。図1に示すように、被測定電線路は、3相(R相、S相、T相)をY結線し、中性点を接地線Gで接地して中性点から中性線Nを引き出した3相4線式の配電線路である。
本発明の実施形態に係る漏電電流検出装置は、クランプ11により3相のR相、S相、T相に加え、中性線Nを含む被測定電線路を把持し、漏洩電流検出手段12はクランプ11を介して被測定電線路に流れている漏洩電流I0を検出する。漏洩電流I0の検出は零相変流器(ZCT)により検出してもよいし、3相各相とN相の電流を個別に検出してベクトル和を求めるようにしてもよい。
次に、基準電圧検出手段13は、被測定電線路から3相のうちのいずれかの2相の間に発生している電圧、例えばR相とT相との間の電圧VR-T(VR−VT)を基準電圧として検出する。なお、基準電圧はT相とS相との間の電圧VT-S、又はS相とR相との間の電圧VS-Rとしてもよい。以下の説明では基準電圧はVR-Tである場合について説明する。
位相差検出手段14は、基準電圧検出手段13によって検出された基準電圧VR-Tと漏洩電流検出手段12により検出された漏洩電流I0との位相差θを検出するものであり、位相差検出手段14は、基準電圧VR-Tの零クロスする点と漏洩電流I0の零クロスする点とから基準電圧VR-Tと漏洩電流I0の位相差θを検出する。位相差検出手段14で検出された基準電圧VR-Tと漏洩電流I0の位相差θは、抵抗分漏洩電流算出手段15に入力される。
一方、漏洩電流検出手段12で検出された漏洩電流I0は、さらに漏洩電流実効値算出手段16に入力され、漏洩電流I0の実効値(スカラー量)[I0]が算出され、漏洩電流I0の実効値(スカラー量)[I0]は抵抗分漏洩電流算出手段15に入力される。抵抗分漏洩電流算出手段15は、位相差検出手段14で検出された位相差θと漏洩電流I0の実効値[I0]とに基づいて、被測定電線路に流れている漏洩電流I0に含まれている対地絶縁抵抗に起因する抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を算出する。抵抗分漏洩電流算出手段15で算出する抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の詳細については後述する。そして、抵抗分漏洩電流算出手段15で算出された抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は出力装置17に出力される。出力装置17は、表示装置、プリンタ、記憶装置などである。
ここで、3相の対地静電容量CR、CS、CTが平衡であるときは、3相の対地静電容量CR、CS、CTを通して流れる3相各相の静電容量分漏洩電流I0cR、I0cS、I0cTは、2π/3ずつずれているので、静電容量分漏洩電流I0cは零である。つまり、3相の対地静電容量CR、CS、CTが平衡であるときは、3相の対地静電容量CR、CS、CTは考慮しなくてよい。これにより、被測定電線路での対地静電容量をキャンセルでき、またフィルタ効果により高調波やノイズの影響を受けない抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の高精度検出を実現できる。
図2は、位相差検出手段14で検出された位相差θがπ/6≦θ≦5π/6のときの抵抗分漏洩電流算出手段15で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図である。図2では、R相及びT相の双方に漏電が発生した場合の特性を示している。
いま、R相及びT相の双方に漏電が発生した場合には、R相の抵抗分漏洩電流I0rRとT相の抵抗分漏洩電流I0rTとが発生する。この場合、前述したように3相各相の静電容量分漏洩電流I0cは考慮しなくてよいので、漏洩電流I0は、R相電圧VRと同相の抵抗分漏洩電流I0rRと、T相電圧VTと同相のT相の抵抗分漏洩電流I0rTとのベクトル和となることから、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0は、π/6≦θ≦5π/6の範囲にある。
逆に言えば、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0がπ/6≦θ≦5π/6の範囲にあるときは、R相及び(又は)T相に漏電が発生したと判断できる。R相のみに漏電が発生したときはθ=π/6であり、T相のみに漏電が発生したときはθ=5π/6である。R相及びT相の双方に漏電が発生したときはπ/6<θ<5π/6の範囲である。
図2に示すように、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は、R相電圧VRと同相の抵抗分漏洩電流I0rRのスカラー量と、T相電圧VTと同相のT相の抵抗分漏洩電流I0rTとスカラー量との和である。図2の頂点(0、a1、b1)の三角形の線分(a1、b1)の長さと、頂点(0、a2、b2)の三角形の線分(a2、b2)の長さに着目すると、下記(1)、(2)、(3)式が成立する。
線分(a1、b1)=[I0]*sinθ …(1)
線分(a2、b2)=[I0r]cos(π/3) …(2)
線分(a1、b1)=線分(a2、b2) …(3)
(1)式及び(2)式を(3)式に代入すると、(4)式が得られる。
[I0r][I0]*sinθ/cos(π/3) …(4)
すなわち、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0がπ/6≦θ≦5π/6の範囲にあるときは、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は(4)式で示される。
図3は、位相差検出手段14で検出された位相差θが5π/6≦θ≦3π/2のときの抵抗分漏洩電流算出手段15で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図である。図3では、T相及びS相の双方に漏電が発生した場合の特性を示している。
いま、T相及びS相の双方に漏電が発生した場合には、T相の抵抗分漏洩電流I0rTとS相の抵抗分漏洩電流I0rSが発生する。この場合、前述したように3相各相の静電容量分漏洩電流I0cは考慮しなくてよいので、漏洩電流I0は、T相電圧VTと同相の抵抗分漏洩電流I0rTと、S相電圧VSと同相のS相の抵抗分漏洩電流I0rSとのベクトル和となることから、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0は、5π/6≦θ≦3π/2の範囲にある。
逆に言えば、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0が5π/6≦θ≦3π/2の範囲にあるときは、T相及び(又は)S相に漏電が発生したと判断できる。T相のみに漏電が発生したときはθ=5π/6であり、S相のみに漏電が発生したときはθ=3π/2である。T相及びS相の双方に漏電が発生したときは5π/6<θ<3π/2の範囲である。
図3に示すように、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は、T相電圧VTと同相の抵抗分漏洩電流I0rTのスカラー量と、S相電圧VSと同相のS相の抵抗分漏洩電流I0rSとスカラー量との和である。図3の頂点(0、c1、d1)の三角形の線分(c1、d1)の長さと、頂点(0、c2、d2)の三角形の線分(c2、d2)の長さに着目すると、下記(5)、(6)、(7)式が成立する。
線分(c1、d1)=[I0]*sin(θ−2π/3) …(5)
線分(c2、d2)=[I0r]cos(π/3) …(6)
線分(c1、d1)=線分(c2、c2) …(7)
(5)式及び(6)式を(7)式に代入すると、(8)式が得られる。
[I0r][I0]*sin(θ−2π/3)/cos(π/3) …(8)
すなわち、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0が5π/6≦θ≦3π/2の範囲にあるときは、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は(8)式で示される。
図4は、位相差検出手段14で検出された位相差θが3π/2≦θ≦13π/6のときの抵抗分漏洩電流算出手段15で算出される抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]の説明図である。図4では、S相及びR相の双方に漏電が発生した場合の特性を示している。
いま、S相及びR相の双方に漏電が発生した場合には、S相の抵抗分漏洩電流[I0]rSとR相の抵抗分漏洩電流[I0]rRが発生する。この場合、前述したように3相各相の静電容量分漏洩電流I0cは考慮しなくてよいので、漏洩電流I0は、S相電圧VSと同相の抵抗分漏洩電流I0rSと、R相電圧VRと同相のR相の抵抗分漏洩電流I0rRとのベクトル和となることから、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0は、3π/2≦θ≦13π/6の範囲にある。
逆に言えば、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0が3π/2≦θ≦13π/6の範囲にあるときは、S相及び(又は)R相に漏電が発生したと判断できる。S相のみに漏電が発生したときはθ=3π/2であり、R相のみに漏電が発生したときはθ=13π/6である。S相及びR相の双方に漏電が発生したときは3π/2<θ<13π/6の範囲である。
図4に示すように、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は、S相電圧VSと同相の抵抗分漏洩電流I0rSのスカラー量と、R相電圧VRと同相のR相の抵抗分漏洩電流I0rRとスカラー量との和である。図4の頂点(0、e1、f1)の三角形の線分(e1、f1)の長さと、頂点(0、e2、f2)の三角形の線分(e2、f2)の長さに着目すると、下記(9)、(10)、(11)式が成立する。
線分(e1、f1)=[I0]*sin(θ−4π/3) …(9)
線分(e2、f2)=[I0r]cos(π/3) …(10)
線分(e1、f1)=線分(e2、f2) …(11)
(9)式及び(10)式を(11)式に代入すると、(12)式が得られる。
[I0r]=[I0]*sin(θ−4π/3)/cos(π/3) …(12)
すなわち、基準電圧VR-Tを基準(θ=0)としたとき、漏洩電流I0が3π/2≦θ≦13π/6(−π/2≦θ≦π/6)の範囲にあるときは、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]は(12)式で示される。
このように、基準電圧をVR-T(VR−VT)とし、基準電圧VR-Tと漏洩電流I0との位相差をθとし、基準電圧VR-Tの零クロス点と漏洩電流I0の零クロス点とから位相差θを求める。そして、位相差θの範囲で下記の(A)、(B)、(C)で場合分けし、抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を求める。
(A)π/6≦θ≦5π/6のとき
[I0r][I0]*sinθ/cos(π/3)
(B)5π/6≦θ≦3π/2のとき
[I0r][I0]*sin(θ−2π/3)/cos(π/3)
(C)3π/2≦θ≦13π/6(−π/2≦θ≦π/6)のとき
[I0r][I0]*sin(θ−4π/3)/cos(π/3)
場合分けするのは、3相3線式の場合はS相を接地しているので3相のうちのR相とT相との1組が漏電検出の対象となるが、3相4線式の場合にはS相は接地されていないので、R相とT相、T相とS相、S相とR相、の3通りの組み合わせが漏電検出の対象となるからである。
ここで、3相のすべてに漏洩故障が発生し、その3相の漏洩電流が平衡していると3相の漏洩電流のベクトル和は零となるので、本発明の実施形態の漏洩電流検出装置では3相の漏洩故障を検出することができない。本発明の実施形態では、前述したように、1相のみの漏洩電流又は2相の漏洩電流を検出対象とする。
本発明の実施形態によれば、被測定電線路から基準電圧をとるとともに漏洩電流I0を検出し、基準電圧と漏洩電流との位相差θに応じて場合分けして、位相差θと漏洩電流I0とを基に、R相電圧VRと同相の抵抗分漏洩電流I0rRのスカラー量とT相電圧VTと同相のT相の抵抗分漏洩電流I0rTとスカラー量との和、または、T相電圧VTと同相の抵抗分漏洩電流I0rTのスカラー量とS相電圧VSと同相のS相の抵抗分漏洩電流I0rSとスカラー量との和、または、S相電圧VSと同相の抵抗分漏洩電流I0rSのスカラー量とR相電圧VRと同相のR相の抵抗分漏洩電流I0rRとスカラー量との和を求め、漏洩電流の抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を算出するので、3相4線式の配電線路に流れる漏洩電流を容易に検出できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…クランプ、12…漏洩電流検出手段、13…基準電圧検出手段、14…位相差検出手段、15…抵抗分漏洩電流算出手段、16…漏洩電流実効値算出手段、17…出力装置

Claims (4)

  1. 3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地線で接地して中性点から中性線を引き出した3相4線式の被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出手段と、
    前記被測定電線路のいずれかの2相の間に発生している電圧を基準電圧として検出する基準電圧検出手段と、
    前記基準電圧検出手段によって検出された基準電圧と前記漏洩電流検出手段により検出された漏洩電流との位相差を検出する位相差検出手段と、
    前記漏洩電流検出手段で検出された漏洩電流の実効値を算出する漏洩電流実効値算出手段と、
    前記位相差検出手段で検出された位相差と前記漏洩電流実効値算出手段で算出された漏洩電流の実効値とに基づいて前記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する抵抗分漏洩電流の実効値を算出する抵抗分漏洩電流算出手段とを備え、
    前記抵抗分漏洩電流算出手段は、前記漏洩電流の実効値を[I0]、前記位相差をθとしたとき、前記位相差θが下記範囲(A)〜(C)の場合に応じて、
    (A)π/6≦θ≦5π/6のとき
    [I0r][I0]*sinθ/cos(π/3)
    (B)5π/6≦θ≦3π/2のとき
    [I0r][I0]*sin(θ−2π/3)/cos(π/3)
    (C)3π/2≦θ≦13π/6のとき
    [I0r][I0]*sin(θ−4π/3)/cos(π/3)
    それぞれの演算式を用いて抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を演算することを特徴とする漏洩電流検出装置。
    電流検出装置。
  2. 前記漏洩電流検出手段は、前記中性線を含む被測定電線路をクランプし、上記被測定電線路に流れている漏洩電流を検出することを特徴とする請求項1記載の漏洩電流検出装置。
  3. 前記抵抗分漏洩電流算出手段は、前記位相差θがπ/6、5π/6、3π/2のときは、前記3相のうちいずれかの1相に漏洩電流が発生していると判定することを特徴とする請求項1又は2記載の漏洩電流検出装置
  4. 3相(R相、S相、T相)をY結線し中性点を接地線で接地して中性点から中性線を引き出した3相4線式の被測定電線路に流れている漏洩電流を検出する漏洩電流検出行程と、
    前記被測定電線路のいずれかの2相の間に発生している電圧を基準電圧として検出する基準電圧検出行程と、
    前記基準電圧検出行程によって検出された基準電圧と前記漏洩電流検出行程により検出された漏洩電流との位相差を検出する位相差検出行程と、
    前記漏洩電流検出行程によって検出された漏洩電流の実効値を算出する漏洩電流実効値算出行程と、
    前記位相差検出行程で検出された位相差と前記漏洩電流検出行程で算出された漏洩電流の実効値とに基づいて前記被測定電線路に流れている漏洩電流に含まれている対地絶縁抵抗に起因する抵抗分漏洩電流の実効値を算出する抵抗分漏洩電流算出行程とを備え、
    前記抵抗分漏洩電流算出行程は、前記漏洩電流の実効値を[I0]、前記位相差をθとしたとき、前記位相差θが下記範囲(A)〜(C)の場合に応じて、
    (A)π/6≦θ≦5π/6のとき
    [I0r][I0]*sinθ/cos(π/3)
    (B)5π/6≦θ≦3π/2のとき
    [I0r][I0]*sin(θ−2π/3)/cos(π/3)
    (C)3π/2≦θ≦13π/6のとき
    [I0r][I0]*sin(θ−4π/3)/cos(π/3)
    それぞれの演算式を用いて抵抗分漏洩電流の実効値[I0r]を演算することを特徴とする漏洩電流検出方法。
JP2013197757A 2013-09-25 2013-09-25 漏洩電流検出装置及び方法 Active JP6289846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013197757A JP6289846B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 漏洩電流検出装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013197757A JP6289846B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 漏洩電流検出装置及び方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015064265A JP2015064265A (ja) 2015-04-09
JP2015064265A5 JP2015064265A5 (ja) 2017-01-12
JP6289846B2 true JP6289846B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=52832259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013197757A Active JP6289846B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 漏洩電流検出装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6289846B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6704368B2 (ja) * 2017-03-16 2020-06-03 佐鳥電機株式会社 絶縁監視装置、方法およびプログラム
JPWO2018167909A1 (ja) * 2017-03-16 2020-01-16 頼数 頭本 漏洩電流を検出する漏洩電流検出装置、方法およびプログラム
JPWO2022131086A1 (ja) * 2020-12-14 2022-06-23
EP4249932A4 (en) * 2020-12-14 2024-05-01 So Brain Co Ltd INSPECTION DEVICE, INSPECTION PROCEDURE AND INSPECTION PROGRAM

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140532A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Toyoji Ahei 位相角度算出装置及び方法、漏洩電流検出装置及び方法
WO2008072287A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-19 Ohno, Takemi 漏洩電流検出装置及び漏洩電流検出方法
JP2008309681A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 絶縁劣化監視装置とその方法
JP2009145122A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Sbc Co Ltd 漏洩電流測定装置
JP2009229211A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Sbc Co Ltd 漏れ電流測定装置及びその測定方法
JP5380702B2 (ja) * 2008-11-28 2014-01-08 株式会社三和技術総合研究所 漏洩電流測定装置及び測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015064265A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7346794B2 (ja) 漏洩電流を検出する漏洩電流検出装置、方法およびプログラム
KR101748554B1 (ko) 누설 전류 산출 장치 및 누설 전류 산출 방법
JP6289846B2 (ja) 漏洩電流検出装置及び方法
JP6324629B2 (ja) 漏洩電流検出装置
JP5449895B2 (ja) 漏れ電流測定装置
JP6328591B2 (ja) 高圧絶縁監視方法および高圧絶縁監視装置
KR20180015566A (ko) 누설전류 측정 방법 및 누설전류 측정 장치
JP5380702B2 (ja) 漏洩電流測定装置及び測定方法
JP2023021267A (ja) 検出装置、方法およびプログラム
JP6704368B2 (ja) 絶縁監視装置、方法およびプログラム
JP2017194465A (ja) 監視装置
JP2015064265A5 (ja)
KR101909379B1 (ko) 누설전류 측정 방법 및 누설전류 측정 장치
JP7021748B2 (ja) 装置及びプログラム
JP5529300B1 (ja) 高圧絶縁監視方法及び高圧絶縁監視装置
JP7013086B2 (ja) 漏れ電流抑制装置
JP5679480B2 (ja) 間接交流メガー測定器および絶縁抵抗測定方法
JP2008145155A (ja) 零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置
JP2016197614A (ja) 計器用変成器
Muhayimana Distance Protection For Parallel And Double-Circuit HV= Lines Chránění Paralelních A Souběžných Vedení Vvn Distanční Ochranou.
JP2018077151A (ja) 電力系統における対地静電容量の測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160912

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6289846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250