JP6289589B1 - 操作ボタン装置 - Google Patents

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【課題】 適確に浸水を感知してこれを外部に確実に報知することができる操作ボタン装置を提供する。【解決手段】 外部からの押圧操作又はタッチ操作に応答して指示を受け付ける操作ボタン装置2であって、装置内部に設けられ、水の侵入を感知する水感知センサ14と、水感知センサが水を感知したことを外部に報知する報知手段(LED光源26)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、操作ボタン装置に関する。
エレベータのかご内や乗場には押しボタン式の操作ボタン装置が設置されている。このような操作ボタン装置は、エレベータに限られず、プラントの制御装置、カメラ等、種々の装置の入力部分に使用されている。
ところが、操作ボタン装置内に雨水が侵入したり、結露が生じたりすると、内部の電装部品が故障することがある。装置内への水の侵入は、清掃時においても可能性がある。
特開2012−106847号公報
しかし、屋外に設置されるエレベータ等の特殊な仕様を除いて、一般的な操作ボタン装置には、簡易な被水対策が施されている程度にすぎない。
また、操作ボタン装置内への浸水を感知する技術もあるが、適確に浸水を感知してこれを報知する技術は知られていない。
上記事情に鑑み本発明の実施形態は、適確に浸水を感知してこれを外部に確実に報知することができる操作ボタン装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための態様は、外部からの押圧操作又はタッチ操作に応答して指示を受け付ける操作ボタン装置であって、装置内部に設けられ、水の接触を感知する水感知センサと、前記水感知センサが水を感知したことを外部に報知する報知手段と、を備えることを特徴としている。
エレベータ乗場の操作ボタン装置の外観を示す説明図。 第1実施形態における操作ボタン装置の内部構造を示す説明図。 第1実施形態における押しボタン基板の構成を示す説明図。 第1実施形態における操作ボタン装置の電気的構成を示す説明図。 第2実施形態における押しボタン基板の構成を示す説明図。 第2実施形態における操作ボタン装置の電気的構成を示す回路図。 第3実施形態における操作ボタン装置の内部構造を示す説明図。 図7に示すヒートシンク型補強板の構成を示す説明図。 第4実施形態における操作ボタン装置の電気的構成を示す説明図。 第4実施形態における処理手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
図1は実施形態に係る操作ボタン装置の外観構成を示し、図2は実施形態に係る操作ボタン装置を裏面側から見た構成を示している。
この実施形態では、エレベータの乗場操作盤に設けられた押しボタン装置を想定しており、図1に示すように、操作ボタン装置2は、乗場操作盤の操作面を構成するフェースプレート4と、フェースプレート4の開口4aにフェースプレート4の裏面側から取り付けられるボタントップ6とを備えている。
図2に示すように、フェースプレート4の裏面側には、スペーサ8と、押しボタン基板10と、補強板12とが設けられている。
実施形態の操作ボタン装置2には、フェースプレート4の裏面側に水感知センサ14が取り付けられている。水感知センサ14の一側部にはコネクタ端子16が設けられ、このコネクタ端子16は押しボタン基板10と接続される。水感知センサ14、スペーサ8と、押しボタン基板10と、補強板12とがこの順番で取付スタッド18及び取付ねじ20によって組み立てられ、操作ボタン装置2が構成されている。
ボタントップ6は、透明なアクリル樹脂等で構成され、押し操作された際に、後述するLED光源からの照射光を透過して、利用者からの操作受付を報知する。スペーサ8は、その厚みを変更することによってボタントップ6の突き出し寸法を調整する。
押しボタン基板10は、図3に示すように、押しボタンスイッチ22と、コネクタ24と、LED光源26とを備えている。押しボタンスイッチ22は、エレベータ利用者によるボタントップ6の押圧操作に応答してスイッチ接点を閉じて、利用者からの指示を受け付ける。コネクタ24は、水感知センサ14に設けられたコネクタ端子16と接続されるとともに、後述する制御盤40と接続されている。LED光源26は、4個のLED素子が配列されており、押しボタンスイッチ22のオン操作に応答して点灯する。また、このLED光源26は、水感知センサ14が浸水を感知した際にも点灯して内部に侵入した水分を蒸発させるために寄与する。
補強板12は、操作ボタン装置2を背面側から補強して押しボタン基板10を保護する。
水感知センサ14は、浸水によって内部抵抗の抵抗値が変化すると電流が流れ、浸水を感知する機能を有する。
図4は、第1実施形態における操作ボタン装置2の電気的な構成を示している。
操作ボタン装置2は、エレベータの昇降路上部に設置された制御盤40と端子T1〜T7を介して相互に接続されている。
図4において、利用者によってボタントップ6が押圧操作され、押しボタンスイッチ22が押圧されると、その接点SWが閉じ、スイッチ信号が制御盤40に端子T5,T6を介して送信される。これに応答して制御盤40から点灯信号が出力されると、端子T3,T4を介して入力する。これにより、LED光源26が点灯し、利用者からの指示があって旨を報知する。
端子T1,T2には、制御盤40から、点灯信号に相当する電圧が常時入力されている。端子T1,T2は、水感知センサ14に接続されているが、浸水が感知されていないときには、抵抗R1,R2によって、点灯信号に相当する電流が阻止されている。浸水があると、水感知センサ14内の抵抗R1,R2の抵抗値が下がり、点灯信号が流れて、LED光源26が点灯する。これによって、ボタントップ6が押圧操作されていないのにLED光源26が点灯することで、操作ボタン装置2の内部に水が侵入したことを外部に報知することができる。また、LED光源26が発熱して装置内部を暖めることで少量の水分であれば蒸発させることができる。
侵入した水が一定量以下になると、水感知センサ14の抵抗R1,R2の抵抗値が上がるので、点灯信号の流れが停止し、LED光源26が消灯する。
このように第1実施形態によれば、装置外部から装置内部に水が侵入した時点で確実に浸水を感知して、その旨を外部に報知することができる。従来であれば、浸水してから時間が経過して、水が乾燥した場合には、浸水があったことに気づかないので、内部の電気機器が破損する可能性があった。この点、実施形態の操作ボタン装置2では、浸水した時点で、LED光源26が点灯することで、確実に浸水を外部に報知することができるので、浸水に起因する装置故障の発生を未然に防止することができる。
<第2実施形態>
図5は第2実施形態における操作ボタン装置2の押しボタン基板10の構成を示している。なお、操作ボタン装置2の基本的な構成は図1、図2と同様であるため、両図を援用して説明する。
第2実施形態では、押しボタン基板10に設けられているLED光源26に加えて、2個の高輝度LED光源28を設けたことに特徴がある。高輝度LED光源26は、4個のLED光源26の両端に1つずつ配設される構成が採用されており、浸水した際、高輝度に照射して、その熱により侵入した水を効率的に蒸発する機能を有する。
図6は第2実施形態における操作ボタン装置2の電気的な構成を示している。
図6に示すように、4個のLED光源26とは並列に2個の高輝度LED光源28が配列されており、これらのLED光源26、高輝度LED光源28は、水感知センサ14に接続されている。
第1実施形態と同様、端子T1,T2には、制御盤40から、点灯信号に相当する電圧が常時入力されている。浸水が感知されていないときには、抵抗R1,R2によって、点灯信号に相当する電流が阻止されている。浸水があると、水感知センサ14内の抵抗R1,R2の抵抗値が下がり、点灯信号が流れて、LED光源26が点灯するとともに、高輝度LED光源28も点灯する。これによって、ボタントップ6が押圧操作されていないのにLED光源26が点灯することで、操作ボタン装置2の内部に水が侵入したことを外部に報知することができる。また、LED光源26とともに高輝度LED光源28が点灯するので、これらLED光源26、高輝度LED光源28の発熱により装置内部を暖めることで水分を蒸発させることができる。なお、高輝度LED光源28は、所定時間が経過後に点灯させるようにしてもよい。
このように第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、高輝度LED光源28の発熱によって、確実に装置内部の水分を蒸発させることができる。
<第3実施形態>
図7は第3実施形態における操作ボタン装置2の構成を示している。第3実施形態の特徴は、図2に示した補強板12に代えてヒートシンク型補強板30を採用した点にある。
図8に示すように、ヒートシンク型補強板30の内面には、全体に渡って横方向に溝32が形成されている。ヒートシンク型補強板30の内面に溝32を形成することにより、溝32内に空気が入り込み、装置内に侵入した水の蒸発が促進される。
このように第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様の効果を奏するとともに、ヒートシンク型補強板30を設けたことにより、補強板としての強度を維持しつつ、効果的に浸水の蒸発を促進することができる。
<第4実施形態>
図9は第4実施形態の構成を示すブロック図、図10は第4実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
第1〜第3実施形態では、LED光源26を点灯させることで装置内に水が侵入したことを報知している。第4実施形態では、LED光源26を点灯させることで装置内に水が侵入したことを報知するとともに、制御盤40を介して浸水した旨の異常信号を外部に出力するようにしている。
図9に示すように、装置内部に水が侵入してLED光源26及び高輝度LED光源28が点灯すると、その点灯信号が端子T8を介して制御盤40に通知される。制御盤40は外部の保守遠隔管理システム42と接続されており、異常信号を保守遠隔管理システム42に出力する。保守遠隔管理システム42は、一つのビル内の防災センターや、ビル外に設けられ複数のエレベータを一括管理する保守センター等で構成される。
図10のフローチャートに示すように、水感知センサ14は浸水の監視状態にあり(ステップS2)、浸水が感知されるとLED光源26が点灯する(ステップS4)。センサ感知が継続しない場合にはLED光源26を消灯させる(ステップS6,S8)。センサ感知が継続すると、次いで、高輝度LED光源28が点灯する(ステップS10)。制御盤40は、センサ感知状態が所定時間以上に渡って継続する(ステップS12)と、保守遠隔管理システム42に対して異常信号を出力して異常発生を通知する(ステップS14)。異常信号には、どのエレベータのどの操作ボタン装置2に異常が発生したかという情報が含まれる。異常通知後はLED光源26を消灯させる(ステップS8)。
このように第4実施形態によれば、第1〜第3実施形態と同様の効果を奏するとともに、制御盤40は、水感知センサ14の感知状態が所定時間以上に渡って継続すると、保守遠隔管理システム42に対して異常を通知することができる。このため、保守遠隔管理システム42は、異常信号を入力することによって、特定のエレベータの特定の操作ボタン装置2内に水が侵入し、浸水状態が継続していることを確実に検知することができる。
なお、各実施形態では、操作ボタン装置2としてエレベータの押しボタン装置を想定したが、エレベータに限られず、プラントの制御装置、カメラ等、種々の装置の入力部分の構成に適用可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…操作ボタン装置、4…フェースプレート、4a…開口、6…ボタントップ、8…スペーサ、10…押しボタン基板、12…補強板、14…水感知センサ、16…コネクタ端子、18…取付スタッド、20…取付ねじ、22…押しボタンスイッチ、24…コネクタ、26…LED光源(報知手段)、28…高輝度LED光源、30…ヒートシンク型補強板、32…溝、40…制御盤(報知手段)、42…保守遠隔管理システム(管理装置)。

Claims (5)

  1. エレベータの乗場操作盤に設けられ、外部からの押圧操作又はタッチ操作に応答して指示を受け付ける操作ボタン装置であって、
    前記押圧操作又はタッチ操作に応答して点灯する照明光源と、
    前記乗場操作盤の操作面を構成するフェースプレートの裏面に設けられ、水の侵入を感知する水感知センサと、
    前記水感知センサと接続され、前記水感知センサが水を感知すると、前記照明光源を点灯させて装置内への水の侵入を外部に報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする操作ボタン装置。
  2. 前記照明光源は、LED光源であり、かつ、当該LED光源よりも高い輝度を有する高輝度LED光源を更に備え、
    前記高輝度LED光源は前記水感知センサが水を感知した際に点灯して装置内に侵入した水を蒸発させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作ボタン装置。
  3. 外部からの押圧操作又はタッチ操作に応答して指示を受け付ける操作ボタン装置であって、
    前記押圧操作またはタッチ操作に応答して点灯するLED光源と、
    前記LED光源よりも高い輝度を有する高輝度LED光源と、
    装置内部に設けられ、水の侵入を感知する水感知センサと、
    前記水感知センサが水を感知したことを外部に報知する報知手段と、
    を備え、
    前記報知手段は、前記水感知センサと接続され、前記水感知センサが水を感知すると前記LED光源を点灯させて装置内への水の侵入を外部に報知するとともに、
    前記高輝度LED光源は前記水感知センサが水を感知した際に点灯して装置内に侵入した水を蒸発させる、
    ことを特徴とする操作ボタン装置。
  4. 前記装置内にヒートシンクを備え、
    前記LED光源又は高輝度LED光源が点灯した際に発生する熱を周囲に拡散して水の蒸発を促進させる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の操作ボタン装置。
  5. 前記報知手段は、前記LED光源及び高輝度LED光源の点灯と連動して、装置内部に水が侵入して異常が発生したことを示す異常信号を外部の管理装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の操作ボタン装置。
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