初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
上述の通り、顧客に応じて、適切かつ効率的にアプリケーションを管理することに貢献する管理システムが望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理装置1を提供する。管理装置1は、データ処理部2を備える。データ処理部2は、顧客毎の個別仕様に基づいて、アプリケーションのバージョンアップが必要か否かを判断する、バージョン判断処理3を実行する。また、データ処理部2は、装置構成、及び/又は個別仕様に基づいて、不足アプリケーションの有無を判断する、構成判断処理4を実行する。さらに、データ処理部2は、アプリケーションのバージョンアップが必要である場合、上書きインストール作業、又は差分ファイルに基づく一部インストール作業のうち、実行する作業を判断する、作業判断処理5を実行する。なお、アプリケーションとは、アプリケーションソフトウェアプログラムを意味するものとする。
以上より、管理装置1は、顧客毎の個別仕様に基づいて、アプリケーションのバージョンアップが必要か否かを判断し、装置構成、及び/又は個別仕様に基づいて、不足アプリケーションの有無を判断することで、適切にアプリケーションを管理することに貢献する。さらに、管理装置1は、アプリケーションのバージョンアップが必要である場合、上書きインストール作業、又は差分ファイルに基づく一部インストール作業のうち、実行する作業を判断することで、顧客に応じて、効率的にアプリケーションをバージョンアップすることに貢献する。従って、管理装置1は、顧客に応じて、適切かつ効率的にアプリケーションを管理することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。なお、以下の説明では、バージョンアップファイルとは、アプリケーションのバージョンアップのためのプログラムを意味するものとする。また、以下の説明では、文書を識別するための情報を、文書識別情報と呼ぶ。文書識別情報は、文書の名称、文書の識別番号(ID、Identification)等であっても良く、文書を識別できればその詳細は問わない。
また、以下の説明では、作業とは、アプリケーションのバージョンアップに必要な作業を意味するものとする。例えば、作業とは、セットアップ作業、インストール作業、動作確認作業等を含む。なお、以下の説明では、X作業を、簡単に「X」とも記載する。例えば、セットアップ作業、インストール作業、動作確認作業を、夫々、セットアップ、インストール、動作確認とも記載する。
また、以下の説明では、適用対象とは、管理対象のアプリケーションを実行する装置、システムを意味する。また、以下の説明では、上述の管理装置を、作業指示管理装置と呼ぶ。また、以下の説明では、適用対象の装置を、対象装置とも呼ぶ。また、以下の説明では適用対象のシステムを、対象システムとも呼ぶ。
図2は、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000の全体構成の一例を示すブロック図である。アプリケーション管理システム1000は、クライアント端末10と、アプリケーション保管サーバ30と、作業手順書保管サーバ40と、作業指示管理システム50と、を含んで構成される。作業指示管理システム50は、アプリケーション情報データベース501と、文書情報データベース502と、作業情報データベース503と、顧客情報データベース504と、を含んで構成される。図2は、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000の一例であり、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000の全体構成を図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
クライアント端末10、アプリケーション保管サーバ30、作業手順書保管サーバ40、作業指示管理システム50は、夫々、ネットワーク20を介して接続する。ネットワーク20は、イントラネット、インターネット等であっても良く、ネットワークの方式には各種あるが、アプリケーション管理システム1000を実現する環境に応じて異なり、その詳細は問わない。
クライアント端末10は、作業を行う人物(ユーザ)が使用する端末である。クライアント端末10は、作業に必要なアプリケーションを実行する。また、クライアント端末10は、1又は2以上の作業内容を示す、文字情報、画像情報、音声情報の少なくともいずれかを含む文書(以下、作業指示書と呼ぶ)を保管する。さらに、クライアント端末10は、作業指示書の文書を表示、出力する。クライアント端末10は、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話等であっても良く、本書で説明する機能を実行できれば、その詳細は問わない。
アプリケーション保管サーバ30は、1又は2以上のアプリケーション、及び各アプリケーションのバージョンアップファイルを、対象装置、対象システム、対象仕様、アプリケーションバージョンと対応付けて記憶する。
例えば、アプリケーション保管サーバ30は、アプリケーションの最新のバージョンアップファイルに関する情報を保管しても良い。ここで、アプリケーション保管サーバ30においては、対象装置、対象システムに、当該アプリケーションのバージョンアップファイルによる、バージョンアップが実際にされているか否かは問わない。なお、以下の説明では、アプリケーション保管サーバ30に保管される情報を、第1のアプリケーション情報と呼ぶ。
作業手順書保管サーバ40は、1又は2以上の文書識別情報を、対象装置、対象システム、対象仕様、文書内容、後続する文書(以下、次作業文書と呼ぶ)の文書識別情報と対応付けて保管する。以下の説明では、作業手順書保管サーバ40に保管される情報を、第1の文書情報と呼ぶ。
作業指示管理システム50は、アプリケーションのバージョン管理、作業内容の管理、作業指示書の生成を行う。そして、作業指示管理システム50は、クライアント端末10に処理結果を、通知する。なお、本書において、作業指示書とは、作業指示が記載された文章、画像、音声等を含む、電子ファイルを意味するものとする。
具体的には、作業指示管理システム50は、アプリケーション情報データベース501、顧客情報データベース504、及びアプリケーション保管サーバ30を参照し、顧客毎の個別仕様に基づいて、アプリケーションのバージョンアップの要否を判断する。そして、作業指示管理システム50は、アプリケーションのバージョンアップの要否を、クライアント端末10に通知する。
また、作業指示管理システム50は、アプリケーション情報データベース501、作業情報データベース503、顧客情報データベース504を参照し、顧客毎の個別仕様に基づいて、作業内容を判断する。そして、作業指示管理システム50は、作業内容を、クライアント端末10に通知する。
また、作業指示管理システム50は、文書情報データベース502、顧客情報データベース504、及び作業手順書保管サーバ40に保管される第1の文書情報を参照し、顧客毎の個別仕様に基づいて、作業指示書の生成を行う。そして、作業指示管理システム50は、生成した作業指示書を、クライアント端末10に送信する。または、作業指示管理システム50は、生成した作業指示書の格納場所を、クライアント端末10に通知しても良い。
次に、クライアント端末10について詳細に説明する。
図3は、クライアント端末10の内部構成の一例を示す図である。クライアント端末10は、指示情報入力部101と、指示情報送受信部102と、指示情報表示部103と、記憶部104と、を含んで構成される。
指示情報入力部101は、情報の入力を受け付ける。指示情報入力部101は、情報の入力を受け付けることができれば良く、例えば、キーボード、タッチパネル等を用いて、情報の入力を受け付けても良い。
指示情報送受信部102は、ネットワーク20に接続し、作業指示管理システム50とデータの送受信を行う。具体的には、指示情報送受信部102は、指示情報入力部101が受け付けた情報を、作業指示管理システム50に送信する。また、指示情報送受信部102は、作業指示管理システム50から情報を受信する。例えば、指示情報送受信部102は、アプリケーションのバージョンアップの要否、作業内容、作業指示書を、作業指示管理システム50から受信する。そして、指示情報送受信部102は、受信した情報を記憶部104に渡す。
指示情報表示部103は、作業指示管理システム50から受信した情報を表示、出力等する。具体的には、指示情報表示部103は、アプリケーションのバージョンアップの要否、作業内容、作業指示書を表示、出力等する。
記憶部104は、ストレージ装置を用いて構成される。なお、ストレージ装置は各種あるが、その詳細は問わないものとし、以下の説明においても同様であるとする。また、ストレージ装置は、クライアント端末10に内蔵されていても、クライアント端末10に外付けされていても良く、記憶部104の接続方法に関して、その詳細は問わない。
そして、記憶部104は、アプリケーションのバージョンアップの要否、作業内容、作業指示書等を記憶する。ここで、記憶部104は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の作業指示書に関する情報を記憶しても良い。
例えば、図3は、記憶部104が、作業指示書に関する情報1041a〜1041cを記憶することを示す。具体的には、図3に示す作業指示書に関する情報1041a〜1041cは、作業番号、顧客、設置場所、システム、作業日時、作業者、装置、作業名、アプリケーション、個別作業文書、まとめ作業文書を対応付けた情報である。なお、以下の説明では、作業指示書毎に、作業指示書に関する情報1041a〜1041cを夫々、区別しない場合、作業指示書に関する情報1041と記載するものとする。
図3に示す「作業番号」とは、作業毎に割り振られた番号を意味する。作業番号は、作業毎に、一意であることが好ましい。図3に示す「顧客」とは、作業対象の装置、システム等を使用するユーザを識別するための情報を意味する。図3に示す「設置場所」とは、作業対象の装置、システム等が設置される場所を意味する。図3に示す「システム」とは、作業対象のシステムを識別するための情報を意味する。図3に示す「作業日時」とは、作業予定日時を意味する。図3に示す「作業者」とは、作業の担当予定者を意味する。図3に示す「作業名」とは、作業内容を意味する。図3に示す「アプリケーション」とは、作業対象のアプリケーションを意味する。図3に示す「個別作業文書」とは、作業毎、アプリケーション毎の作業手順を示す文書を意味する。図3に示す「まとめ作業文書」とは、作業順序の順に、1又は2以上の個別作業文書を連結した文書を意味する。
次に、アプリケーション保管サーバ30について詳細に説明する。
図4は、アプリケーション保管サーバ30の内部構成の一例を示す図である。アプリケーション保管サーバ30は、保管部301と、データ送受信部302と、データ入出力部303と、を含んで構成される。
保管部301は、ストレージ装置を用いて構成される。ストレージ装置は、アプリケーション保管サーバ30に内蔵されていても、アプリケーション保管サーバ30に外付けされていても良く、保管部301の接続方法に関して、その詳細は問わない。
そして、保管部301は、対象装置、対象システムの少なくともいずれかに対応する、1又は2以上の第1のアプリケーション情報を記憶する。例えば、保管部301は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の第1のアプリケーション情報を記憶しても良い。
図4の場合、保管部301は、第1のアプリケーション情報テーブル3011を記憶する。図4に示す第1のアプリケーション情報テーブル3011は、装置、システム、仕様、基本アプリケーション、アプリケーションバージョン、発行日付を対応付けた、第1のアプリケーション情報含むテーブルである。以下の説明において、図4に示す第1のアプリケーション情報テーブル3011の各行が、夫々、第1のアプリケーション情報に相当するものとする。
図4に示す「システム」とは、第1のアプリケーション情報として対応する基本アプリケーションが、対応するアプリケーションバージョンで実行されるシステムを意味する。図4に示す「装置」とは、第1のアプリケーション情報として対応する基本アプリケーションが、対応するアプリケーションバージョンで実行される装置を意味する。なお、以下の説明では、第1のアプリケーション情報に含まれる、対象装置、対象システムを示す場合、当該対象装置、当該対象システムを、第1の適用対象とも呼ぶ。
また、図4に示す「基本アプリケーション」とは、管理対象のアプリケーションを意味する。また、図4に示す「仕様」とは、第1のアプリケーション情報として対応する基本アプリケーションが、対応するアプリケーションバージョンで実行される際の仕様を意味する。例えば、図4に示すように、「A社様向け」等、特定のユーザのための仕様に関する情報を、第1のアプリケーション情報は含んでも良い。
また、図4に示す「アプリケーションバージョン」とは、第1のアプリケーション情報として対応する装置、システムにおいて実行される、アプリケーション(即ち、基本アプリケーション)のバージョンを意味する。なお、上述の通り、アプリケーション保管サーバ30においては、対象装置、対象システムにおいて、バージョンアップされたアプリケーションが実際にインストールされているか否かは問わない。
例えば、アプリケーション保管サーバ30は、アプリケーションの頒布者(ソフトウェアメーカ等)が公開する、アプリケーションの更新履歴等に基づいて、アプリケーションのバージョンアップの有無を判断しても良い。アプリケーション保管サーバ30は、バージョンアップされたアプリケーションが存在すると判断した場合、対応する第1のアプリケーション情報における、アプリケーションバージョンを更新する。なお、以下の説明では、第1のアプリケーション情報における、アプリケーションバージョンを、第1のアプリケーションバージョンとも呼ぶ。つまり、以下の説明では、アプリケーション保管サーバ30が管理するアプリケーションバージョンを、第1のアプリケーションバージョンとも呼ぶ。
また、図4に示す「発行日付」とは、第1のアプリケーション情報として対応する基本アプリケーションにおいて、対応するアプリケーションバージョンが発行された日付を意味する。例えば、ソフトウェアメーカ等から、当該アプリケーションバージョンが頒布(発売、ダウンロード可能化等)された日付を、発行日付としても良い。
データ送受信部302は、ネットワーク20に接続し、作業指示管理システム50とデータの送受信を行う。データ入出力部303は、対象装置、対象システムの少なくともいずれかに対応する第1のアプリケーション情報を、保管部301から抽出する。
具体的には、データ送受信部302は、作業指示管理システム50からの要求を受信する。そして、データ入出力部303は、データ送受信部302が受信した要求に基づいて、保管部301を参照し、保管部301から、要求に応じた第1のアプリケーション情報を抽出する。そして、データ送受信部302は、第1のアプリケーション情報を作業指示管理システム50に送信する。
次に、作業手順書保管サーバ40について詳細に説明する。
図5は、作業手順書保管サーバ40の内部構成の一例を示す図である。作業手順書保管サーバ40は、保管部401と、データ送受信部402と、データ入出力部403と、を含んで構成される。
保管部401は、ストレージ装置を用いて構成される。ストレージ装置は、作業手順書保管サーバ40に内蔵されていても、作業手順書保管サーバ40に外付けされていても良く、保管部401の接続方法に関して、その詳細は問わない。
保管部401は、第1の文書識別情報と、適用対象と、第1の文書識別情報に対応する次作業文書の文書識別情報とを対応付けた、第1の文書情報を記憶する。例えば、保管部401は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の第1の文書情報を記憶しても良い。ここで、第1の文書情報に含まれる適用対象は、アプリケーション情報データベース501に含まれる適用対象(後述する第2の適用対象)に対応するものとする。なお、以下の説明では、第1の文書情報に含まれる文書識別情報を、第1の文書識別情報とも呼ぶ。
図5の場合、保管部401は、第1の文書情報テーブル4011を記憶する。図5に示す第1の文書情報テーブル4011は、装置、システム、仕様、文書内容、次作業文書、文書番号、発行日付を対応付けた、第1の文書情報を含むテーブルである。以下の説明において、図5に示す第1の文書情報テーブル4011の各行が、夫々、第1の文書情報に相当するものとする。なお、以下の説明では、同一の種類の文書であっても、版数(バージョン)が異なる文書は、異なる文書であるものとする。つまり、文書識別情報には、文書の版数の情報を含むものとする。
図5に示す「文書内容」とは、第1の文書情報として対応する文書における、内容を意味する。例えば、図5に示すように、第1の文書情報における文書内容は、「セットアップ手順」、「HDD交換手順」、「インストール手順」、「動作確認手順」等、文書の内容概要を示す情報であっても良い。なお、インストールとは、新たにアプリケーションを追加すること、及び現在インストールされているアプリケーションを削除し、指定されたアプリケーションバージョンをインストールすることを含むものとする。
ここで、セットアップ作業とは、アプリケーションにおいて、バージョンアップにより追加された機能を追加する作業を含んでも良い。または、セットアップ作業とは、アプリケーションのバージョンアップのために、設定パラメータ等を設定、及び/又は変更する作業を含んでも良い。また、インストール作業とは、新たに、アプリケーションを追加インストールする作業を含んでも良い。または、インストール作業とは、現在インストールされているバージョンのアプリケーションを削除し、指定されたバージョンのアプリケーションをインストールする作業を含んでも良い。また、動作確認作業とは、バージョンアップ後のアプリケーションが、適切な処理を実行するか否かを確認する作業を含んでも良い。
また、図5に示す「システム」とは、第1の文書情報として対応する文書識別情報の文書における、文書内容に対応するシステムを意味する。図5に示す「装置」とは、第1の文書情報として対応する文書識別情報の文書における、文書内容に対応する装置を意味する。図5に示す「仕様」とは、第1の文書情報として対応する文書における、仕様を意味する。例えば、図5に示すように、第1の文書情報は、「A社様向け」等、特定のユーザのための仕様に関する情報を含んでも良い。
また、図5に示す「次作業文書」とは後続する文書を意味する。換言すると、図5に示す次作業文書とは、次の作業手順における、作業に関する文書を意味する。図5に示す「文書番号」とは、第1の文書情報として対応する文書を識別するための情報を意味する。また、図5に示す「発行日付」とは、第1の文書情報として対応する文書が、発行された日付を意味する。例えば、ソフトウェアメーカ等から、アプリケーションのバージョンアップに関する文書が頒布(発売、ダウンロード可能化等)された日付を、発行日付としても良い。
データ送受信部402は、ネットワーク20と接続し、作業指示管理システム50とデータの送受信を行う。データ入出力部403は、所定の対象装置、対象システムの少なくともいずれかに対応する第1の文書情報を、保管部401から抽出する。
具体的には、データ送受信部402は、作業指示管理システム50からの要求を受信する。そして、データ入出力部403は、データ送受信部402が受信した要求に基づいて、保管部401を参照し、保管部401から、要求に応じた第1の文書情報を抽出する。そして、データ送受信部402は、第1の文書情報を作業指示管理システム50に送信する。
次に、作業指示管理システム50について詳細に説明する。
図6は、作業指示管理システム50の内部構成の一例を示すブロック図である。作業指示管理システム50は、作業指示管理装置51と、アプリケーション情報データベース501と、文書情報データベース502と、作業情報データベース503と、顧客情報データベース504と、を含んで構成される。
まず、作業指示管理装置51について、詳細に説明する。
作業指示管理装置51は、データ送受信部505と、データ入出力部506と、データ処理部507と、を含んで構成される。
データ入出力部506は、アプリケーション情報データベース501、文書情報データベース502、作業情報データベース503、顧客情報データベース504の少なくともいずれかからデータを抽出する。また、データ入出力部506は、データ送受信部505を介して、アプリケーション保管サーバ30、作業手順書保管サーバ40に、データ送受信部505を介して、データを要求する。
そして、データ入出力部506は、アプリケーションのバージョン情報、及び/又はバージョンアップに関する情報を取得する。また、データ入出力部506は、装置毎の装置構成、及び顧客毎の個別仕様を取得する。ここで、装置構成とは、対象装置の周辺機器の構成に関する情報を含む。また、複数の装置を含む対象システムにおいては、装置構成とは、システムを構成する各装置の装置構成を含むものとする。また、データ入出力部506は、装置構成を取得した場合、当該装置構成に応じた作業指示書を取得する。
データ処理部507は、顧客毎のアプリケーションのバージョンアップが必要であるか否かを判断する(バージョン判断処理)。ここで、バージョンアップとは、アプリケーションにおいて、機能を向上させること、又は機能を追加することを意味する。また、データ処理部507は、装置構成、及び/又は顧客毎の個別仕様に基づいて、不足アプリケーションの有無を判断する(構成判断処理)。
また、データ処理部507は、アプリケーションのバージョンアップが必要である場合、上書きインストール作業、又は差分ファイルに基づく一部インストール作業のうち、実行する作業を判断する(作業判断処理)。具体的には、データ処理部507は、アプリケーションのバージョンアップが必要である場合、データ入出力部506が取得する装置構成、顧客毎の個別仕様に基づいて、アプリケーションの上書きインストール作業、又は差分ファイルに基づく一部インストール作業のうち、いずれかの作業を実行する。
また、データ処理部507は、データ入出力部506が作業指示書を取得した場合、顧客毎の個別仕様に基づいて、取得した作業指示書から、作業指示する文章を抽出する。データ処理部507は、作業指示する文章を抽出した場合、作業指示書に当該作業する文章を追加した文書を、新たな作業指示書として生成しても良い。
そして、データ入出力部506は、データ処理部507が生成した作業指示書を出力しても良い。その場合、データ入出力部506は、作業指示書と、顧客毎の個別仕様とを含む情報の表示処理、印刷処理、他の装置への送信処理のうち、少なくともいずれかの処理を実行しても良い。
また、データ送受信部505は、ネットワーク20に接続し、クライアント端末10、アプリケーション保管サーバ30、作業手順書保管サーバ40とデータの送受信を行う。
そして、データ送受信部505は、データ処理部507がアプリケーションのバージョンアップが必要であると判断した場合、当該バージョンアップが必要であることを通知する。例えば、データ送受信部505は、データ処理部507がアプリケーションのバージョンアップが必要であると判断した場合、クライアント端末10に、当該バージョンアップが必要であることを通知しても良い。
また、データ処理部507が作業の実行を判断した場合、データ送受信部505は、作業の実行を通知する。例えば、データ送受信部505は、クライアント端末10に作業の実行を通知しても良い。
また、データ処理部507が作業指示する文章を抽出した場合、データ送受信部505は、作業指示書を更新することを通知する。例えば、データ送受信部505は、クライアント端末10に、作業指示書を更新することを通知しても良い。
次に、アプリケーション情報データベース501について詳細に説明する。
図7は、アプリケーション情報データベース501の内部構成の一例を示す図である。アプリケーション情報データベース501は、データベース部5011と、データ入出力部5012と、を含んで構成される。
データベース部5011は、ストレージ装置を用いて構成される。そして、データベース部5011は、対象装置、対象システムの少なくともいずれかに対応する、1又は2以上のアプリケーションに関する情報を記憶する。以下の説明では、アプリケーション情報データベース501に保管される情報を、第2のアプリケーション情報と呼ぶ。例えば、アプリケーション情報データベース501は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の第2のアプリケーション情報を保管しても良い。
図7の場合、データベース部5011は、第2のアプリケーション情報テーブル5013を記憶する。図7に示す第2のアプリケーション情報テーブル5013は、アプリケーションバージョン、装置、システム、仕様、基本アプリケーション、発行日付、ダウンロードファイル保管先リンクを対応付けた、第2のアプリケーション情報を含むテーブルである。以下の説明において、図7に示す第2のアプリケーション情報テーブル5013の各行が、夫々、第2のアプリケーション情報に相当するものとする。なお、第2のアプリケーション情報において、装置、システム、仕様、基本アプリケーション、発行日付に関する説明は、第1のアプリケーション情報における説明と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、以下の説明では、第2のアプリケーション情報に含まれる、対象装置、対象システムを示す場合、当該対象装置、当該対象システムを、第2の適用対象とも呼ぶ。
以下の説明では、第2の適用対象は、顧客が使用中である、装置、システム等を意味するものとする。その場合、作業指示管理装置51は、第1の適用対象で示す装置、システムと、第2の適用対象で示す装置、システム等とを比較する。
また、アプリケーション情報データベース501は、対象装置、対象システムにおいて、実際に動作しているアプリケーションにおける、アプリケーションバージョンを保管する。そのため、図7に示すアプリケーションバージョンとは、対象装置、対象システムにおいて、実際に動作(搭載)しているアプリケーションのバージョンを意味する。
一方、上述の通り、アプリケーション保管サーバ30は、アプリケーションバージョンとして、最新のバージョンに関する情報を保管することが好ましい。そして、アプリケーション保管サーバ30においては、対象装置、対象システムに、当該アプリケーションバージョンに、バージョンアップがされているか否かは問わない。
そのため、アプリケーション情報データベース501に保管されるアプリケーションバージョン(例えば、図7に示すアプリケーションバージョン)は、アプリケーション保管サーバ30に保管されるアプリケーションバージョン(例えば、図4に示すアプリケーションバージョン)と異なっていても良い。
なお、以下の説明では、第2のアプリケーション情報における、アプリケーションバージョンを、第2のアプリケーションバージョンとも呼ぶ。つまり、以下の説明では、アプリケーション情報データベース501が管理するアプリケーションバージョンを、第2のアプリケーションバージョンとも呼ぶ。
図7に示す「ダウンロードファイル保管先リンク」とは、第2のアプリケーションバージョンとして対応するアプリケーションバージョンにおける、アプリケーションの格納先を意味する。
データ入出力部5012は、作業指示管理装置51のデータ入出力部506からの要求に応じて、データベース部5011から第2のアプリケーション情報を抽出する。そして、データ入出力部5012は、抽出した第2のアプリケーション情報を、データ入出力部506に渡す。
次に、文書情報データベース502について詳細に説明する。
図8は、文書情報データベース502の内部構成の一例を示す図である。文書情報データベース502は、データベース部5021と、データ入出力部5022と、を含んで構成される。
データベース部5021は、ストレージ装置を用いて構成される。そして、データベース部5021は、第2の文書識別情報と、第2の文書識別情報に対応する次作業文書の文書識別情報と、適用対象とを対応付けた、第2の文書情報を記憶する。以下の説明では、文書情報データベース502に保管される情報を、第2の文書情報と呼ぶ。例えば、文書情報データベース502は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の第2の文書情報を保管しても良い。
ここで、第2の文書情報に含まれる適用対象は、アプリケーション情報データベース501に含まれる適用対象(即ち、第2の適用対象)に対応するものとする。なお、以下の説明では、第2の文書情報に含まれる文書識別情報を、第2の文書識別情報とも呼ぶ。
図8の場合、データベース部5021は、第2の文書情報テーブル5023を記憶する。図8に示す第2の文書情報テーブル5023は、文書番号、システム、装置、仕様、文書内容、次作業文書、発行日付、ダウンロードファイル保管先リンクを対応付けた、第2の文書情報を含む、テーブルである。図8に示す第2の文書情報テーブル5023の各行が、夫々、第2の文書情報に相当するものとする。なお、第2の文書情報において、文書番号、システム、装置、仕様、文書内容、次作業文書、発行日付に関する説明は、第1の文書情報における説明と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図8に示す「ダウンロードファイル保管先リンク」とは、第2の文書情報として対応する、文書識別情報の文書の格納先を意味する。
データ入出力部5022は、作業指示管理装置51のデータ入出力部506からの要求に応じて、データベース部5021から第2の文書情報を抽出する。そして、データ入出力部5023は、抽出した第2の文書情報を、データ入出力部506に渡す。
次に、作業情報データベース503について詳細に説明する。
図9は、作業情報データベース503の内部構成の一例を示す図である。作業情報データベース503は、データベース部5031と、データ入出力部5032と、を含んで構成される。
データベース部5031は、ストレージ装置を用いて構成される。そして、データベース部5031は、装置、システム、顧客の少なくともいずれかに対応する、1又は2以上の作業に関する情報を記憶する。以下の説明では、作業情報データベース503に保管される情報を、作業情報と呼ぶ。例えば、作業情報データベース503は、2以上の情報を対応付けたテーブル形式で、1又は2以上の作業情報を保管しても良い。
図9の場合、データベース部5031は、作業情報テーブル5033を記憶する。図9に示す作業情報テーブル5033は、対象装置、対象システム、対象顧客、対象作業、対象アプリケーションを対応付けた、作業情報を含むテーブルである。以下の説明において、図9に示す作業情報テーブル5033の各行が、夫々、作業情報に相当するものとする。
図9に示す「対象顧客」とは、作業対象のシステム、作業対象の装置の少なくともいずれかを使用する、作業対象の顧客を意味する。例えば、図9に示すように、「A社のみ」等、作業対象の顧客を限定してもよい。
また、図9に示す「対象アプリケーション」とは、作業対象のアプリケーションを意味する。図9に示す「対象作業」とは、作業情報として対応する対象アプリケーションのバージョンアップに当たって、必要な作業を意味する。図9に示す「必要文書」とは、作業情報として対応する対象作業に関して、作業手順を記載した文書を意味する。
データ入出力部5032は、作業指示管理装置51のデータ入出力部506からの要求に応じて、データベース部5031から作業情報を抽出する。そして、データ入出力部5032は、抽出した作業情報を、データ入出力部506に渡す。
次に、顧客情報データベース504について詳細に説明する。
図10は、顧客情報データベース504の内部構成の一例を示す図である。顧客情報データベース504は、データベース部5041と、データ入出力部5042と、を含んで構成される。
データベース部5041は、ストレージ装置を用いて構成される。そして、データベース部5041は、顧客毎に、対象装置、対象システムの少なくともいずれかと、アプリケーションと、個別仕様とを対応付けた情報を記憶する。以下の説明では、顧客情報データベース504に保管される情報を、顧客情報と呼ぶ。例えば、顧客情報データベース504は、1又は2以上の顧客の顧客情報を含むテーブル形式で、1又は2以上の顧客情報を保管しても良い。
図10の場合、データベース部5041は、顧客情報テーブル5043を記憶する。図10に示す顧客情報テーブル5043は、顧客名、設置場所、システム、装置、仕様、アプリケーションバージョン、個別仕様を対応付けた、顧客情報を含むテーブルである。以下の説明において、図10に示す顧客情報テーブル5043の各顧客に対応する情報が、夫々、顧客情報に相当するものとする。
図10に示す「顧客名」とは、顧客情報として対応する装置、システムの少なくともいずれかを使用する顧客を識別するための情報を意味する。つまり、顧客名は、顧客識別情報に含まれる情報である。図10に示す「設置場所」とは、顧客情報として対応する装置、システムの設置場所を意味する。図10に示す「システム」とは、顧客情報として対応するアプリケーションバージョンのアプリケーションが実行される、システムを意味する。図10に示す「装置」とは、顧客情報として対応するアプリケーションバージョンのアプリケーションが実行される、装置を意味する。
また、図10に示す「仕様」とは、顧客情報として対応するアプリケーションバージョンのアプリケーションが、実行される際の仕様を意味する。図10に示す「個別仕様」とは、顧客情報として対応するアプリケーションバージョンにバージョンアップする際における、顧客毎の個別の設定、作業等を意味する。
次に、図11〜図16を参照しながら、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000の動作について説明する。
まず、図11〜図14を参照しながら、アプリケーションのバージョン管理、作業内容の管理について説明する。
まず、作業指示管理装置51は、ネットワーク20を介して、アプリケーション保管サーバ30に接続する。そして、作業指示管理装置51は、アプリケーション保管サーバ30に対して、第1のアプリケーション情報に含まれる、基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンの情報の問合せを行う(図11に示すステップA1)。そして、アプリケーション保管サーバ30は、基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンの情報の問合せに回答する(図11に示すステップA2)。具体的には、アプリケーション保管サーバ30は、基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンの情報を、作業指示管理装置51に返信する。
そして、作業指示管理装置51は、取得した第1のアプリケーション情報に含まれる、基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンの情報と、第2のアプリケーション情報に含まれる、基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンの情報とを比較する。具体的には、第1のアプリケーション情報と、第2のアプリケーション情報とにおいて、同一の基本アプリケーション、及び同一のアプリケーションバージョンがあるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図11に示すステップA3)。
第1のアプリケーション情報と、第2のアプリケーション情報とにおいて、同一の基本アプリケーション、及び同一のアプリケーションバージョンがある場合(図11に示すステップA3のYes分岐)には、図11に示すステップA6に遷移する。一方、第1のアプリケーション情報と、第2のアプリケーション情報とにおいて、同一の基本アプリケーション、及び同一のアプリケーションバージョンがない場合(図11に示すステップA3のNo分岐)には、アプリケーション情報データベース501は、第2のアプリケーション情報を更新する。具体的には、アプリケーション情報データベース501は、第1のアプリケーション情報と同一となるように、第2のアプリケーション情報における基本アプリケーション、及びアプリケーションバージョンを更新する(図11に示すステップA4)。
さらに、アプリケーション情報データベース501が更新された場合、作業情報データベース503は、データベース部5031について、作業情報における対象アプリケーションを同様に更新する(図11に示すステップA5)。具体的には、作業情報データベース503は、第1のアプリケーション情報におけるアプリケーションバージョンと同一となるように、作業情報における対象アプリケーションを更新する。
図11に示すステップA6において、作業指示管理装置51は、ネットワーク20を介して、作業手順書保管サーバ40に接続し、第1の文書情報に含まれる、文書識別情報を問合せる。なお、上述の通り、同一の種類の文書であっても、版数(バージョン)が異なる文書は、異なる文書であり、夫々、異なる文書識別情報であるものとする。
そして、作業手順書保管サーバ40は、文書識別情報の問合せに回答する(図11に示すステップA7)。具体的には、作業手順書保管サーバ40は、文書識別情報を、作業指示管理装置51に返信する。
そして、作業指示管理装置51は、取得した第1の文書情報に含まれる、文書識別情報と、第2の文書情報に含まれる、文書識別情報とを比較する。具体的には、第1の文書情報と、第2の文書情報とにおいて、同一の文書識別情報があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図11に示すステップA8)。
第1の文書情報と、第2の文書情報とにおいて、同一の文書識別情報がある場合(図11に示すステップA8のYes分岐)には、図11に示すステップA11に遷移する。一方、第1の文書情報と、第2の文書情報とにおいて、同一の文書識別情報がない場合(図11に示すステップA8のNo分岐)には、文書情報データベース502は、第2の文書情報を更新する。具体的には、文書情報データベース502は、第1の文書情報と同一となるように、第2の文書情報における文書識別情報を更新する(図11に示すステップA9)。
さらに、同一の文書識別情報がない場合(図11に示すステップA8のNo分岐)には、作業情報データベース503は、データベース部5031に記憶されている文書識別情報を同様に更新する。具体的には、作業情報データベース503は、第1の文書情報と同一となるように、データベース部5031に記憶されている文書識別情報を更新する(図11に示すA10)。
そして、一定時間の経過が経過したか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図11に示すステップA11)。一定時間が経過していない場合(図11に示すステップA11のNo分岐)には、ステップA11に戻り、処理を継続する。一方、一定時間が経過した場合(図11に示すステップA11のYes分岐)には、ステップA1に戻り、処理を継続する。具体的には、作業指示管理装置51は、再度、アプリケーション保管サーバ30、及び作業手順書保管サーバ40へ問合せを行う。そして、作業指示管理装置51は、アプリケーション情報データベース501、及び作業情報データベース503に保管される情報が、最新の情報となるようにする。
次に、クライアント端末10が、作業指示管理装置51に作業指示の問合せを送信した場合(図11に示すステップA12)には、作業指示管理装置51は、作業番号の採番を行う(図11に示すステップA13)。
そして、作業指示管理装置51は、対象装置、対象システム、仕様、対象作業の少なくともいずれかをキーとして、作業情報データベース503を検索する(図11に示すステップA14)。ここで、作業指示管理装置51は、検索のためのキーとして、所定の対象システム、所定の対象装置、所定の仕様、所定の対象作業を指定しても良い。また、検索のためのキーとして、全ての対象システム、全ての対象装置、全ての仕様、全ての対象作業の少なくともいずれかが指定された場合、作業指示管理装置51は、対象アプリケーション、及び/又は必要文書を、検索のためのキーとして指定しても良い。
作業情報データベース503は、検索結果として、必要なアプリケーション、及びアプリケーションバージョン、及び文書識別情報を含む、作業情報を作業指示管理装置51に回答する(図11に示すステップA15)。
作業指示管理装置51は、作業情報データベース503から送信された作業情報に基づいて、一時的に作業指示書を作成する(図11に示すステップA16)。
一時的に作成した作業指示書において、セットアップ作業が含まれるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図12に示すステップA17)。具体的には、作業情報データベース503から送信された作業情報が、セットアップ作業を含むか否かを、作業指示管理装置51は判断する。
作業情報データベース503から送信された作業情報が、セットアップ作業を含まない場合(図12に示すステップA17のNo分岐)には、図12に示すステップA21に遷移する。一方、作業情報データベース503から送信された作業情報が、セットアップ作業を含む場合(図12に示すステップA17のYes分岐)には、当該作業情報に含まれる対象アプリケーションをキーとして、アプリケーション情報データベース501のデータベース部5011に、基本アプリケーションの問合せを行う(図12に示すステップA18)。
アプリケーション情報データベース501は、問合せのあったアプリケーションのアプリケーションバージョンをキーとして、データベース部5011から基本アプリケーションを検索する。そして、アプリケーション情報データベース501は、検索された基本アプリケーションを、作業指示管理装置51に回答する(図12に示すステップA19)。つまり、アプリケーション情報データベース501は、検索された基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを、作業指示管理装置51に送信する。
そして、作業指示管理装置51は、受信した基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを、ステップA16において一時的に作成した、作業指示書に追加する(図12に示すステップA20)。
次に、図12に示すステップA21において、作業指示管理装置51は、顧客名で顧客情報データベースの構成を検索する。換言すると、作業指示管理装置51は、顧客情報データベース504のデータベース部5041に、顧客名をキーとして、顧客情報の問合せを行う。
図12に示すステップA22において、顧客情報データベース504は、装置構成を作業指示管理装置51に回答する。具体的には、顧客情報データベース504は、問合せのあった顧客名に基づいて、データベース部5041から装置構成に関する情報を参照し、作業指示管理装置51に、装置構成に関する情報を送信する。
作業指示管理装置51は、ステップA16において一時的に作成した作業指示書の装置構成に関する情報と、顧客情報データベース504のデータベース部5041の装置構成に関する情報とを比較する。そして、一時的に作成した作業指示書の装置構成において、不足があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図12に示すステップA23)。
装置構成に関する情報に不足がない場合(図12に示すステップA23のNo分岐)には、ステップA31に遷移する。一方、装置構成に関する情報に不足がある場合(図12に示すステップA23のYes分岐)には、不足している装置を、一時的に作成した作業指示書に追加する(図12に示すステップA24)。
次に、作業指示管理装置51は、追加された装置構成について、作業名をキーにして検索を行う(図12に示すステップA25)。具体的には、作業指示管理装置51は、追加された装置構成について、作業名をキーとして、作業情報データベース503のデータベース部5031に問合せを行う。ここで、キーとして全ての作業名とする場合には、対象アプリケーション、又は必要文書を特定して、キーに追加する。
作業情報データベース503は、対象アプリケーション、及び必要文書を回答する(図12に示すステップA26)。具体的には、作業情報データベース503は、キーに基づいて、データベース部5031を参照し、対象アプリケーション、必要文書に関する情報を、作業指示管理装置51に送信する。
次に、追加された装置構成に対して、セットアップ作業があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図12に示すステップA27)。具体的には、作業情報データベース503から送信された必要文書に関する情報が、対象作業名として、セットアップ作業に対応するか否かを、作業指示管理装置51は判断する。
追加された装置構成に対して、セットアップ作業がない場合(図12に示すステップA27のNo分岐)には、図13に示すステップA31に遷移する。一方、追加された装置構成に対して、セットアップ作業がある場合(図12に示すステップA27のYes分岐)には、作業指示管理装置51は、セットアップ作業の基本アプリケーションをアプリケーション情報データベース501に問合せを行う(図12に示すステップA28)。具体的には、作業指示管理装置51は、追加された装置構成における、アプリケーションバージョンをキーとして、アプリケーション情報データベース501のデータベース部5011に基本アプリケーションの問合せを行う。
そして、アプリケーション情報データベース501は、基本アプリケーションを回答する(図12に示すステップA29)。具体的には、アプリケーション情報データベース501は、問合せのあったアプリケーションバージョンに基づいて、データベース部5011を参照し、作業指示管理装置51に基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを送信する。
そして、作業指示管理装置51は、一時的に作成された作業指示書に、基本アプリケーションを追加する(図12に示すステップA30)。
図13に示すステップA31において、作業指示管理装置51は、顧客名で顧客情報データベース504の個別仕様を検索する。具体的には、作業指示管理装置51は、顧客名をキーにして、顧客情報データベース504のデータベース部5041に、個別仕様の問合せを行う。
そして、顧客情報データベース504は、個別仕様を作業指示管理装置51に回答する(図13に示すステップA32)。具体的には、顧客情報データベース504は、顧客名をキーにして、データベース部5041を参照し、個別仕様に記載されたアプリケーションバージョン、及び文書識別情報を作業指示管理装置51に送信する。
作業指示管理装置51は、個別仕様の有無を確認する(図13に示すステップA33)。具体的には、個別仕様に記載されたアプリケーションバージョン、及び文書識別情報を受信したか否かを、作業指示管理装置51は判断する。個別仕様に記載されたアプリケーションバージョン、及び文書識別情報を受信した場合には、作業指示管理装置51は、個別仕様があると判断する。一方、個別仕様に記載されたアプリケーションバージョン、及び文書識別情報を受信しない場合には、作業指示管理装置51は、個別仕様がないと判断する。
個別仕様がない場合(図13に示すステップA33のNo分岐)には、図13に示すステップA39に遷移する。一方、個別仕様がある場合(図13に示すステップA33のYes分岐)には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した作業指示書を、個別仕様の内容に書き換える(図13に示すステップA34)。つまり、作業指示管理装置51は、顧客情報データベース504から個別仕様を取得した場合、当該個別仕様に記載された情報を、一時的に作成した作業指示書に追加する。
図13に示すステップA35において、個別仕様でセットアップ作業があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する。具体的には、個別仕様に書き換えられた作業指示書において、セットアップ作業があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する。
セットアップ作業がない場合(図13に示すステップA35のNo分岐)には、図13に示すステップA39に遷移する。一方、セットアップ作業がある場合(図13に示すステップA35のYes分岐)には、作業指示管理装置51は、セットアップ作業の基本アプリケーションの問合せを行う(図13に示すステップA36)。具体的には、作業指示管理装置51は、追加された装置のアプリケーションバージョンをキーにして、アプリケーション情報データベース501のデータベース部5011に、基本アプリケーションの問合せを行う。
そして、アプリケーション情報データベース501は、基本アプリケーションを回答する(図13に示すステップA37)。具体的には、作業指示管理装置51は、問合せのあったアプリケーションのアプリケーションバージョンに基づいて、データベース部5011における基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを参照し、基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを、作業指示管理装置51に送信する。
そして、作業指示管理装置51は、作業指示書に基本アプリケーションを追加する(図13に示すステップA38)。具体的には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した作業指示書に、基本アプリケーションのアプリケーションバージョンを追加する。
図13に示すステップA39において、作業指示管理装置51は、作業指示書に記載されたアプリケーションのリンク先を確認する。具体的には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した作業指示書に記載された、アプリケーションのアプリケーションバージョンに基づいて、アプリケーション情報データベース501のデータベース部5011に、ダウンロードファイル保管先リンクの問合せを行う。
図13に示すステップA40において、アプリケーション情報データベース501は、リンク先を作業指示管理装置51に回答する。具体的には、アプリケーション情報データベース501は、問合せに対して、ダウンロードファイル保管先リンクを、作業指示管理装置51に送信する。
図13に示すステップA41において、作業指示管理装置51は、アプリケーションをダウンロードする。具体的には、作業指示管理装置51は、取得したダウンロードファイル保管先リンクに基づいて、ネットワーク20を介してアプリケーション保管サーバ30に接続し、アプリケーション保管サーバ30に対象アプリケーションを要求する。
図13に示すステップA42において、作業指示管理装置51は、アプリケーション保管サーバ30から対象アプリケーションを取得する。
図13に示すステップA43において、作業指示管理装置51は、作業指示書に記載の文書のリンク先を確認する。具体的には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した、作業指示書に記載された文書識別情報に基づいて、文書情報データベース502のデータベース部5021に、ダウンロードファイル保管先リンクの問合せを行う。
図13に示すステップA44において、文書情報データベース502は、ダウンロードファイル保管先リンクを回答する。具体的には、文書情報データベース502は、問合せに対して、ダウンロードファイル保管先リンクを、作業指示管理装置51に送信する。
図13に示すステップA45において、作業指示管理装置51は、作業手順書をダウンロードする。具体的には、作業指示管理装置51は、取得したダウンロードファイル保管先リンクに基づいて、ネットワーク20を介して作業手順書保管サーバ40に接続し、作業手順書保管サーバ40に作業手順書を要求する。
図14に示すステップA46において、作業指示管理装置51は、作業手順書保管サーバ40から、作業手順書のファイルを取得する。具体的には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した作業指示書における対象作業の手順書を、作業手順書保管サーバ40から取得する。
図14に示すステップA47において、作業指示管理装置51は、作業指示書を発行する。具体的には、作業指示管理装置51は、一時的に作成した作業指示書を発行し、その名要をクライアント端末10に送信する。
そして、クライアント端末10は、作業指示の問合せ結果を出力する(図14に示すステップA48)。具体的には、クライアント端末10は、作業指示の問合せ結果を出力、表示等する。
次に、図15〜図16を参照しながら、2以上の作業手順書を連結して、作業手順書のまとめを作成する処理について説明する。
まず、クライアント端末10は、作業指示管理装置51に、作業手順書のまとめの問合せを行う(図15に示すステップA49)。
クライアント端末10から、作業手順書のまとめの問合せが発生すると、作業指示管理装置51は、文書情報データベース502に、作業指示書の次作業文書を問合せる(図15に示すステップA50)。
文書情報データベース502は、問合せに対して、次作業文書を回答する(図15に示すステップA51)。具体的には、文書情報データベース502は、問合せに対して、次作業文書の文書識別情報に基づいて、データベース部5021を参照し、次作業文書の情報を作業指示管理装置51に送信する。
図15に示すステップA52において、次作業文書の情報があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する。次作業文書の情報がない場合(図15に示すステップA52のNo分岐)には、図16に示すステップA61に遷移する。一方、次作業文書の情報がある場合(図15に示すA52のYes分岐)には、一時的に作成した作業指示書に、当該次作業文書があるか否かを、作業指示管理装置51は判断する(図15に示すステップA53)。
一時的に作成した作業指示書に、当該次作業文書がある場合(図15に示すステップA53のYes分岐)には、図15に示すステップA59に遷移する。一方、一時的に作成した作業指示書に、当該作業指示文書がない場合(図15に示すステップA53のNo分岐)には、作業指示管理装置51は、作業指示書に当該次作業文書を追加する(図15に示すステップA54)。
次に、作業指示管理装置51は、作業指示書の追加文書のリンク先を確認する(図15に示すステップA55)。具体的には、作業指示管理装置51は、作業指示書に追加された文書について、記載された文書識別情報に基づいて、文書情報データベース502のデータベース部5021に、ダウンロードファイル保管先リンクの問合せを行う。
そして、文書情報データベース502は、リンク先を回答する(図15に示すステップ56)。具体的には、文書情報データベース502は、データベース部5021に記憶されるダウンロードファイル保管先リンクを、作業指示管理装置51に送信する。
図15に示すステップA57において、作業指示管理装置51は、追加文書の作業手順書をダウンロードする。具体的には、作業指示管理装置51は、取得したダウンロードファイル保管先リンクに基づいて、ネットワーク20を介して、作業手順書保管サーバ40に接続し、作業手順書保管サーバ40に作業手順書のファイルを要求する。
図15に示すステップA58において、作業指示管理装置51は、作業手順書保管サーバ40から作業手順書を取得する。
図15に示すステップA59において、作業指示管理装置51は、ダウンロードした作業手順書を、作業順に連結する。具体的には、作業指示管理装置51は、次作業文書の情報に基づいて、作業指示書内で指定された文書を、作業順に並び替え、連結する。
図15に示すステップA60において、作業指示管理装置51は、重複部分を除き、一連の作業として文書を合成する。
そして、作業指示管理装置51は、作業手順書のまとめを発行し(図16に示すステップA61)、当該作業手順のまとめの内容を、クライアント端末10に送信する。
そして、クライアント端末10は、作業手順書のまとめの問合せ結果を出力する(図16に示すA62)。具体的には、クライアント端末10は、作業手順書のまとめの問合せ結果を出力、表示等する。
以上のように、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000は、顧客に応じて、対象装置、対象システム毎に、アプリケーションのバージョンアップに必要な情報を管理する。そのため、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000は、顧客に応じて、適切かつ効率的にアプリケーションを管理することに貢献する。
また、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000を使用することで、ユーザは、バージョンアップ対象のアプリケーション、アプリケーションバージョン、文書等を、作業前に予め把握しなくても良い。その結果、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000は、アプリケーションのバージョンアップのための作業時間を低減することに貢献する。
また、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000は、作業手順書のまとめを作成する。そのため、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000を使用することで、ユーザは、効率的に作業手順を確認できる。その結果、本実施形態に係るアプリケーション管理システム1000は、作業手順の間違いによる、作業ミスを低減することに貢献する。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る管理装置の通りである。
(付記2)前記アプリケーションのバージョン情報、及び/又はバージョンアップに関する情報を取得するデータ入出力部と、アプリケーションのバージョンアップが必要である場合、当該バージョンアップが必要であることを通知するデータ送受信部と、をさらに備え、前記データ処理部は、前記個別仕様に基づいて、機能を向上させる、又は機能を追加する前記バージョンアップが必要か否かを判断する、付記1に記載の管理装置。
(付記3)前記データ入出力部は、前記装置構成、及び前記個別仕様を取得し、前記データ処理部は、前記データ入出力部が取得する前記装置構成、及び/又は前記個別仕様に基づいて、アプリケーションの上書き、又は差分ファイルによるインストールのいずれかの作業の実行を判断し、前記データ送受信部は、前記作業の実行を通知する、付記1又は2に記載の管理装置。
(付記4)前記データ入出力部は、前記装置構成を取得する場合、当該装置構成に応じた作業指示書をさらに取得し、前記データ処理部は、前記個別仕様に基づいて、前記作業指示書から作業指示する文章を抽出し、前記データ送受信部は、前記データ処理部が前記作業指示する文章を抽出した場合、前記作業指示書を更新することを通知する、付記3に記載の管理装置。
(付記5)前記データ処理部は、前記作業指示する文章を抽出した場合、前記作業指示書に当該作業指示する文章を追加した文書を、新たな作業指示書として生成し、前記データ入出力部は、前記データ処理部が生成した前記文書を出力する、付記4に記載の管理装置。
(付記6)前記データ入出力部は、前記作業指示書と、前記個別仕様とを含む情報の表示処理、印刷処理、他の装置への送信処理のうち、少なくともいずれかの処理を実行する、付記4又は5に記載の管理装置。
(付記7)上記第2の視点に係る管理方法の通りである。
(付記8)上記第3の視点に係るプログラムの通りである。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。