JP6287803B2 - ロボットシステム、ワークの姿勢調整装置及びワークの搬送方法 - Google Patents

ロボットシステム、ワークの姿勢調整装置及びワークの搬送方法 Download PDF

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Description

本開示は、ロボットシステム、ワークの姿勢調整装置及びワークの搬送方法に関する。
特許文献1には、複数の部品がバラ積みされた状態から部品を取り出して所定の装置へ供給する作業をロボットに実行させる部品供給システムが開示されている。
特開2013−094938号公報
本開示は、ロボットによるワークの正確な搬送作業を実現できるロボットシステム、ワークの姿勢調整装置、及びワークの搬送方法を提供することを目的とする。
本開示に係るロボットシステムは、ワークを搬送するロボットと、ロボットの動作範囲に設けられ、ワークの姿勢を調整する姿勢調整装置と、を備え、姿勢調整装置は、ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、支持部上に設けられ、支持部上を滑落するワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有する。
本開示に係るワークの姿勢調整装置は、ロボットの動作範囲に設けられ、ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、支持部上に設けられ、支持部上を滑落するワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有する。
本開示に係るワークの搬送方法は、ロボットの動作範囲に設けられ、ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、支持部上に設けられ、支持部上を滑落するワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有する姿勢調整装置を用い、ロボットによりワークをピッキングして支持部上に搬送すること、支持部上を滑落したワークをロボットにより再度ピッキングして搬送すること、を含む。
本開示によれば、ロボットによるワークの正確な搬送作業を実現できる。
ロボットシステムの全体構成を示す模式図である。 姿勢調整機構の斜視図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図3中のIV−IV線に沿う断面図である。 コントローラのハードウェア構成図である。 搬送制御手順を示すフローチャートである。 ワークを搖動させているロボットを示す斜視図である。 ワークを姿勢調整装置上に搬送しているロボットを示す斜視図である。 支持部上におけるワークの動き示す模式図である。 支持部上におけるワークの動き示す模式図である。 支持部上におけるワークの動き示す模式図である。 支持部上におけるワークの動き示す模式図である。 ワークを規制部から外すための動作を実行中のロボットを示す斜視図である。 支持部上におけるワークの動き示す模式図である。 ワークを姿勢調整機構からピッキングしているロボットを示す斜視図である。 ワークを搬送し、整列させているロボットを示す斜視図である。 姿勢調整機構の変形例を示す斜視図である。 姿勢調整機構の他の変形例を示す斜視図である。
〔ロボットシステム〕
以下、実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素に同一の記号を付し、重複する説明を省略する。図1に示すように、ロボットシステム1は、ロボット2と、3Dセンサ3と、姿勢調整装置4と、コントローラ100とを備える。
(ロボット)
ロボット2はワークWを搬送するための多関節ロボットである。例えばロボット2は、基部11と、旋回部12と、第一アーム13と、第二アーム14と、先端揺動部15と、先端部16と、アクチュエータ21〜26とを有する。基部11は、床面に固定されている。旋回部12、第一アーム13、第二アーム14、先端揺動部15及び先端部16は互いに直列に連なっており、旋回部12が基部11に取り付けられている。
アクチュエータ21は、鉛直な軸線Ax1まわりに旋回部12を旋回させる。アクチュエータ22は、軸線Ax1に直交する軸線Ax2まわりに第一アーム13を搖動させる。アクチュエータ23は、軸線Ax2に平行な軸線Ax3まわりに第二アーム14を搖動させる。アクチュエータ24は、第二アーム14の中心に沿う軸線Ax4まわりに先端揺動部15を旋回させる。アクチュエータ25は、軸線Ax4に直交する軸線Ax5まわりに先端揺動部15を搖動させる。アクチュエータ26は、先端揺動部15の中心に沿う軸線Ax6まわりに先端部16を旋回させる。アクチュエータ21〜26は、例えば電動モータ及び減速機等により構成されている。
先端部16には、搬送対象のワークWを吸着するための吸着機構17が設けられている。すなわちロボット2は吸着機構17を更に有する。ロボット2は、吸着機構17に代えてロボットハンド等の把持機構を有してもよい。
(トレー)
ロボット2の動作範囲には、トレー5,6,7が配置される。「ロボット2の動作範囲」とは、例えばロボット2の先端部16が到達可能な範囲を意味する。トレー5上には、搬送対象の複数のワークWがバラ積みされる。トレー6,7上には、ロボット2により搬送されたワークWが載置される。
ワークWの形状、大きさ、材質等に制限はない。図1には、ワークWの一例として、薄肉の長尺部材を示している。このワークWは一方向に開いた断面形状を有するので、当該一方向に面する側面Waは凹状を呈し、その逆側に面する側面Wbは凸状を呈している。側面Wa,Wbの対向方向におけるワークWの大きさを「ワークWの高さ」とし、ワークWの長手方向及び側面Wa,Wbの対向方向に直交する方向におけるワークWの大きさを「ワークWの幅」とすると、ワークWの幅はワークWの高さに比べ大きい。
(3Dセンサ)
3Dセンサ3は、トレー5上の三次元形状を検出し、その検出結果に基づいて複数のワークWの位置及び姿勢を検出する。3Dセンサ3の具体例としては、トレー5上の各部にレーザ光を照射し、照射箇所をカメラで撮像し、照射箇所の三次元座標を三角測量の原理によって算出するものが挙げられる。3Dセンサ3は、ステレオカメラによりトレー5上の三次元形状を検出するものであってもよい。
(姿勢調整装置)
姿勢調整装置4は、ロボット2の動作範囲に設けられ、ワークWの姿勢を調整する。図2〜4に示すように、姿勢調整装置4は、支柱31,32と、支持板30と、調整部40と、センサ61〜64とを有する。
支持板30は水平面に対して傾斜した状態で支柱31,32の上端部に固定されており、ロボット2により搬送されたワークWを支持する支持部として機能する。支持板30は、その傾斜を上下する方向に沿って延びた長尺形状を呈する。
以下、支持板30の長手方向に直交する方向を、支持板30の幅方向という。支持板30の周縁のうち、傾斜の上側の部分を上縁30aといい、傾斜の下側の部分を下縁30bという。支持板30の周縁のうち、長手方向に沿う部分を側縁30c,30dという。
調整部40は、支持板30上に設けられており、支持板30上を滑落するワークWに接触して当該ワークWの姿勢を整える。調整部40は、支持板30上に設けられた突当壁41、側壁42,43、支持壁51,52及びウェイト53を有する。
突当壁41は、下縁30b側にて幅方向に延びる線に沿い、支持板30の表面30eから突出している。側壁42,43は、それぞれ上縁30a側から下縁30b側に向かう2本の線に沿い、支持板30の表面30eから突出しており、互いに対向している。側壁43のうち、上縁30a側の部分(以下、「上側部分」という。)43aは、下縁30b側に向かうに従って徐々に側壁42の上側部分42aに近付いている。側壁43のうち、下縁30b側の部分(以下、「下側部分」という。)43bは、側壁42の下側部分42bに比べて平行となっている。下側部分43bと下側部分42bとの間隔は、ワークWの幅に対して僅かに大きい。上側部分43aには、側壁42側に突出する突起44が設けられている。
下側部分42b、下側部分43b及び突当壁41は、保持部P1として機能する。上側部分42a及び上側部分43aは、ガイド部P2として機能する。突起44は、規制部P3として機能する。すなわち調整部40は、保持部P1と、ガイド部P2と、規制部P3とを有する。保持部P1は、支持板30上を滑落したワークWを受け入れ、ロボット2によるピッキングのための姿勢に保つ。ガイド部P2は、支持板30上を滑落するワークWを保持部P1内に誘導する。規制部P3は、支持板30上に複数のワークWが配置された場合に、一部のワークWの滑落を規制して他のワークWのみを滑落させる。
ウェイト53は、上縁30aと下縁30bとの中間位置の近傍において、側壁42,43間に架け渡される。ウェイト53は板状を呈し、上縁30a側に向かうに従って側壁42,43から離れるように傾いて配置される。ウェイト53において、上縁30a側の部分には、回転軸54,55が設けられている。回転軸54,55は、幅方向に沿う軸線L1に沿ってそれぞれ外側に突出している。支持壁51,52は、それぞれ側壁42,43の外側に位置し、支持板30の表面30eから突出している。支持壁51,52は、それぞれ回転軸54,55を回転自在に支持する。このため、ウェイト53は、軸線L1まわりに回動自在となっており、その自重により側壁42,43側に押し当たっている。
支持壁51,52及びウェイト53は、押圧部P4として機能する。すなわち調整部40は、押圧部P4を更に有する。押圧部P4は、支持板30上を滑落するワークWを支持板30側に押圧する。
センサ61〜64は、支持板30上におけるワークWの配置状態を検出する。センサ61,62は、支持板30上におけるワークWの配置状態として、支持板30上におけるワークWの有無を検出する。センサ61は、保持部P1内において側壁42寄りに位置しており、支持板30に埋設されている。センサ61は、保持部P1内におけるワークWの有無を検出する。センサ62は、保持部P1に比べ上縁30a側において側壁42寄りに位置しており、支持板30に埋設されている。センサ62は、保持部P1内にワークWがある場合に、他のワークWの有無を検出する。センサ61,62の具体例としては、渦電流センサ、超音波センサ、静電容量センサ、フォトリフレクタ等が挙げられる。
センサ63,64は、支持板30上におけるワークWの配置状態として、支持板30上を滑落したワークWの姿勢を検出する。センサ63は、保持部P1内において、センサ61に比べ側壁42,43の中間位置寄りに位置しており、支持板30に埋設されている。センサ63は、ワークWの側面Wa,Wbのいずれが支持板30側に面しているのかを検出する。センサ63の具体例としても、渦電流センサ、超音波センサ、静電容量センサ、フォトリフレクタ等が挙げられる。
センサ64は、長手方向におけるワークWの両端部のいずれが下縁30b側に位置しているのかを検出する。センサ64は、例えばフォトインタラプタであり、支持板30を挟んで互いに対向するように配置された発光部65及び受光部66を有する。支持板30には、発光部65から受光部66に向かう光を通すための貫通孔30fが設けられている。センサ64は、発光部65からの光が受光部66にて受光されたか否かにより、ワークWの一端側の貫通孔Wcが下縁30b側にあるか否かを検出する。
(コントローラ)
図1に示すように、コントローラ100は、機能的な構成(以下、「機能ブロック」という。)として、ピッキング対象特定部111と、揺動制御部112と、第一搬送制御部113と、外し制御部114と、配置状態取得部115と、第二搬送制御部116とを有する。
ピッキング対象特定部111は、ピッキング対象のワークWを特定する。揺動制御部112は、ピッキングしたワークWを搖動させるようにロボット2を制御する。第一搬送制御部113は、ワークWを支持板30上に搬送する。外し制御部114は、規制部P3に引っ掛かったワークWを規制部P3から外すようにロボット2を制御する。配置状態取得部115は、センサ61〜64からワークWの配置状態を取得する。第二搬送制御部116は、支持板30上を滑落したワークWを再度ピッキングして搬送するようにロボット2を制御する。
なお、コントローラ100のハードウェアは必ずしも上述した機能ブロックに分かれている必要はない。コントローラ100のハードウェア構成としては、図5に示すように、例えばプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、モータドライバ125とを有する回路が挙げられる。モータドライバ125は、アクチュエータ21〜26を制御するための回路である。入出力ポート124は、センサ61〜64から検出値を取得し、アクチュエータ21〜26に対する駆動指令をモータドライバ125に出力し、吸着のオン・オフ指令を吸着機構17に出力する。プロセッサ121は、メモリ122及びストレージ123の少なくとも一方と協働してプログラムを実行することで、上述したコントローラ100の各機能を構成する。
コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムの実行により各機能を構成するものに限られない。例えばコントローラ100は、専用の論理回路により又はこれを集積したASIC(Application Specific integrated circuit)により各機能を構成するものであってもよい。
コントローラ100は、制御方法の一例として、図6に示す制御手順を実行する。まずコントローラ100は、ステップS01を実行する。ステップS01では、ピッキング対象特定部111が、3Dセンサ3からワークWの位置及び姿勢を取得し、これに基づいてピッキング対象のワークWを特定する。
次に、コントローラ100は、ステップS02〜S03を実行する。ステップS02では、揺動制御部112が、ステップS01において特定されたワークWをピッキングするようにロボット2を制御する。揺動制御部112は、ステップS01において特定されたワークW上に吸着機構17を配置するようにロボット2を制御した後に、吸着機構17にワークWを吸着するようにロボット2を制御する。
ステップS03では、揺動制御部112が、ワークWを持ち上げるようにワークWを制御した後に、鉛直軸に交差する軸線L2まわりにワークWを搖動させるようにロボット2を制御する(図7参照)。これにより、吸着機構17に吸着されていないワークWが振り落とされる。
次に、コントローラ100は、ステップS04を実行する。ステップS04では、第一搬送制御部113が、ワークWを支持板30上に搬送するようにロボット2を制御する(図8参照)。第一搬送制御部113は、ワークWを支持板30上のガイド部P2内(上側部分42a,43aの間)に搬送するようにロボット2を制御した後に、吸着機構17による吸着を解除するようにロボット2を制御する。
図9は、ロボット2により2つのワークWが同時に支持板30上に配置された場合を例示している。これらのワークWは、側面Wa同士が対向した状態で互いに重なっている。これらのワークWは途中まで同時に支持板30上を滑落し、ガイド部P2によって保持部P1に誘導される。その途中にて、一方のワークWが規制部P3に引っ掛かる。このため、図10に示すように、一方のワークWの滑落が規制され、他方のワークWのみが引き続き支持板30上を滑落する。
このワークWは、図11に示すように押圧部P4の下を通り、ウェイト53によって支持板30側に押圧される。これにより、側面Wa,Wbのいずれかが支持板30側に向けられ、ワークWの姿勢が安定する。
押圧部P4を通過したワークWは、図12に示すように保持部P1内に進入する。保持部P1内に進入したワークWの滑落は、突当壁41によって止められる。突当壁41に突き当たったワークWの姿勢は、下側部分42b,43bによって保たれる。この姿勢が、ロボット2により再度ピッキングするための姿勢となる。
ワークWを支持板30上に搬送した後に、コントローラ100は、図6に示すようにステップS05を実行する。ステップS05では、外し制御部114が、規制部P3に引っ掛かったワークWを規制部P3から外すようにロボット2を制御する(図13参照)。外し制御部114は、規制部P3に引っ掛かったワークWの位置を吸着機構17の先端部によって側壁42側にずらすようにロボット2を制御する。これにより、規制部P3による規制が解除され、規制部P3に引っ掛かっていたワークWが滑落する(図14参照)。このワークWは、先に保持部P1内に進入したワークWに突き当たる。
次に、コントローラ100は、ステップS06,S07を実行する。ステップS06では、配置状態取得部115が、ワークWの配置状態をセンサ61〜64から取得する。ステップS07では、ステップS06においてセンサ61から取得された情報に基づいて、第二搬送制御部116が保持部P1内におけるワークWの有無を判定する。
保持部P1内にワークWがないと判定した場合、コントローラ100は処理をステップS01に戻す。保持部P1内にワークWがあると判定した場合、コントローラ100はステップS08,S09を実行する。ステップS08では、保持部P1内のワークWを再度ピッキングするようにロボット2を制御する(図15参照)。支持板30上に二つのワークWが配置されていた場合には、保持部P1内のワークWがピッキングされるのに伴って、残りのワークWが保持部P1内に進入する。
ステップS09では、第二搬送制御部116が、ワークWをトレー6,7上に搬送し、トレー6,7上の他のワークWに対して整列させるようにロボット2を制御する(図16参照)。その後、第二搬送制御部116は、吸着機構17による吸着を解除してワークWをトレー6,7上に配置するようにロボット2を制御する。
第二搬送制御部116は、ステップS06において取得されたワークWの配置状態を参照し、これに基づいてロボット2を制御する。例えば、第二搬送制御部116は、ワークWの側面Waが支持板30側に面していた場合にはワークWの側面Wb側を吸着機構17によって吸着し(図15参照)、そのワークWをトレー6上に搬送し、側面Wbが上を向くように配置する(図16参照)。ワークWの側面Wbが支持板30側に面していた場合にはワークWの側面Wa側を吸着機構17によって吸着し、そのワークWをトレー7上に搬送し、側面Waが上を向くようにワークWを配置する。これにより、同一のトレーに配置されるワークW同士で、上下の向きが揃う。
また、第二搬送制御部116は、長手方向におけるワークWの両端部のいずれが下縁30b側に位置しているかに基づいて、同一のトレーに配置されるワークW同士で向きを揃えるようにロボット2を制御する。
次に、コントローラ100はステップS10を実行する。ステップS10では、ステップS06においてセンサ62から取得された情報に基づいて、支持板30上にワークWが残っているか否かを第二搬送制御部116が判定する。例えば、ステップS06において、保持部P1内のワークWの他にワークWがあるという情報がセンサ62から取得されていた場合、第二搬送制御部116は支持板30上にワークWが残っていると判定する。コントローラ100は、ステップS11において、センサ61からの情報を再度取得し、当該情報に基づいて支持板30上にワークWが残っているか否かを判定してもよい。
支持板30上にワークWが残っていると判定した場合、コントローラ100は処理をステップS08に戻す。支持板30上にワークWが残っていないと判定した場合、コントローラ100はステップS11を実行する。ステップS11では、ピッキング対象特定部111が、搬送対象となる全てのワークWの搬送が完了したか否かを判定する。全てのワークWの搬送は完了していないと判定した場合、コントローラ100は処理をステップS01に戻す。全てのワークWの搬送が完了したと判定した場合、コントローラ100は処理を完了する。
以上に例示した制御手順をコントローラ100が実行することにより、姿勢調整装置4を用い、ロボット2によりワークWをピッキングして支持板30上に搬送すること、支持板30上を滑落したワークWをロボット2により再度ピッキングして搬送すること、を含むワークWの搬送方法が実行される。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、ロボットシステム1は、ワークWを搬送するロボット2と、ロボット2の動作範囲に設けられ、ワークWの姿勢を調整する姿勢調整装置4と、を備える。姿勢調整装置4は、ロボット2により搬送されたワークWを支持する傾斜した支持板30と、支持板30上に設けられ、支持板30上を滑落するワークWに接触して当該ワークWの姿勢を整える調整部40と、を有する。
このロボットシステム1によれば、支持板30上にワークWを配置すると、自重によりワークWが滑落し、滑落中のワークWの姿勢が調整部40により整えられる。このため、ロボット2によりワークWをピッキングして支持板30上に搬送し、支持板30上を滑落したワークWをロボット2により再度ピッキングして搬送することで、ワークWの搬送を正確に遂行できる。このように、ワークWの自重を利用してその姿勢を調整する構成にて、電力等を使うことなくワークWの姿勢を整え、ロボット2による正確な搬送作業を実現できる。
調整部40は、支持板30上を滑落したワークWを受け入れ、ロボット2によるピッキングのための姿勢に保つ保持部P1と、ワークWを保持部P1内に誘導するガイド部P2とを有してもよい。この場合、ガイド部P2によりワークWが誘導される過程でワークWの姿勢が整えられ、その姿勢が保持部P1によって保たれる。従って、ロボット2による更に正確な搬送作業を実現できる。
調整部40は、支持板30上に複数のワークWが配置された場合に、一部のワークWの滑落を規制して他のワークWのみを滑落させる規制部P3を有してもよい。この場合、ロボット2により複数のワークWを同時にピッキングしてしまった場合であっても、これらのワークWが姿勢調整装置4において分離されるので、これらを一つずつ搬送することが可能となる。従って、ロボット2による更に正確な搬送作業を実現できる。
姿勢調整装置4は、支持板30上におけるワークWの配置状態を検出するセンサ61〜64を更に有してもよい。この場合、ワークWの配置状態に基づいてロボット2を制御することで、ロボット2による搬送作業の更なる適正化を図ることができる。
姿勢調整装置4は、支持板30上におけるワークWの配置状態として、支持板30上におけるワークWの有無を検出するセンサ61,62を有してもよい。この場合、例えば支持板30上にワークWがない場合に、支持板30からの搬送作業を省略することで、ロボット2による搬送作業の効率化を図ることができる。
姿勢調整装置4は、支持板30上におけるワークWの配置状態として、支持板30上を滑落したワークWの姿勢を検出するセンサ63,64を有してもよい。この場合、例えばワークWの姿勢に応じてロボット2を制御することで、ロボット2によるワークWの整列作業の正確性を向上させることができる。
ロボットシステム1は、ワークWをピッキングして支持板30上に搬送し、支持板30上を滑落したワークWを再度ピッキングして搬送するようにロボット2を制御するコントローラ100を更に備えてもよい。この場合、姿勢調整装置4を有効に活用し、ロボット2による正確な搬送作業を実現できる。
コントローラ100は、ピッキングしたワークWを支持板30上に搬送する前に、当該ワークWを揺動させるようにロボット2を制御してもよい。この場合、ワークWの揺動によって余分なワークWが振り落とされるので、支持板30上に搬送されるワークWの数が抑制される。これにより、姿勢調整装置4がより確実に機能するので、ロボット2による更に正確な搬送作業を実現できる。
コントローラ100は、ワークWをピッキングして支持板30上に搬送し、上記他のワークWが滑落した後に上記一部のワークを規制部P3から外し、支持板30上を滑落した上記他のワークWを再度ピッキングして搬送し、支持板30上を滑落した上記一部のワークWを再度ピッキングして搬送するようにロボット2を制御してもよい。この場合、規制部P3自体を動かすことなく規制部P3からワークWを外すことができるので、姿勢調整装置4の構造を単純化できる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。上記実施形態では、吸着機構17がワークWのいずれの側面を吸着しているかに応じて、搬送先のトレーを変える例を示したが、これに限られない。例えば、第二搬送制御部116は、姿勢調整装置4からワークWを搬送する途中において持ち替え用の台にワークWを仮置きし、吸着機構17による吸着面を変えて搬送を再開するようにロボット2を制御してもよい。この場合、搬送先のトレーを分けることなく、搬送後のワークWの上下の向きを揃えることができる。
コントローラ100は、ロボット2によりピッキングされたワークWの姿勢に応じて、姿勢調整の要否を判定し、姿勢調整が必要と判定した場合に限定して姿勢調整装置4を経るようにロボット2を制御してもよい。
姿勢調整装置は、支持部の傾斜角の可変機構を更に有してもよい。例えば図17に示す姿勢調整装置4Aは、支柱31,32に代えて一本の支柱31Aを有しており、支柱31Aと支持板30との間に支持板30の傾斜角の可変機構70を有する。可変機構70は、手動式のものであってもよいし、電動モータ等を駆動源とする自動式のものであってもよい。可変機構70を有する構成によれば、支持板30上における滑落に伴いワークWに作用する負荷を調節できる。
調整部は、支持部上を滑落するワークに接触して当該ワークの姿勢を調整するものであればどのようなものであってもよい。例えば図18に示す姿勢調整装置4Bは、支持板30及び調整部40に対して形状・配置等が異なる支持板30B及び調整部40Bを有する。支持板30Bは矩形の平面形状を呈し、一つの角部30gが最も低くなるように傾斜した状態にて、支柱31Bの上端部に固定されている。調整部40Bは、側壁45,46を有する。側壁45,46は、角部30gに連なる支持板30Bの2辺にそれぞれ沿い、支持板30Bの表面30hから突出している。この構成において、支持板30B上に配置されたワークWは、側壁45,46により角部30gに導かれる。
側壁45のうち角部30g側の部分45bと、側壁46のうち角部30g側の部分46bとは保持部P5として機能する。側壁45のうち角部30gの逆側の部分45aと、側壁46のうち角部30gの逆側の部分46aとはガイド部P6として機能する。保持部P5は、支持板30B上を滑落したワークWを受け入れ、ロボット2によるピッキングのための姿勢に保つ。ガイド部P6は、支持板30B上を滑落するワークWを保持部P5内に誘導する。このような構成によっても、電力等を使うことなくワークWの姿勢を整え、ロボット2による正確な搬送作業を実現できる。
1…ロボットシステム、2…ロボット、4,4A,4B…姿勢調整装置、30,30B…支持板(支持部)、40,40B…調整部、61〜64…センサ、70…可変機構、100…コントローラ、P1,P5…保持部、P2,P6…ガイド部、P3…規制部、W…ワーク。

Claims (12)

  1. ワークを搬送するロボットと、
    前記ロボットの動作範囲に設けられ、前記ワークの姿勢を調整する姿勢調整装置と、を備え、
    前記姿勢調整装置は、
    前記ロボットにより搬送された前記ワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、
    前記支持部の傾斜角の可変機構と、を有するロボットシステム。
  2. 前記調整部は、
    前記支持部上を滑落したワークを受け入れ、前記ロボットによるピッキングのための姿勢に保つ保持部と、
    前記ワークを前記保持部内に誘導するガイド部とを有する、請求項1記載のロボットシステム。
  3. 前記調整部は、前記支持部上に複数の前記ワークが配置された場合に、一部のワークの滑落を規制して他のワークのみを滑落させる規制部を有する、請求項1又は2記載のロボットシステム。
  4. 前記姿勢調整装置は、前記支持部上における前記ワークの配置状態を検出するセンサを更に有する、請求項1〜3のいずれか一項記載のロボットシステム。
  5. 前記姿勢調整装置は、前記支持部上における前記ワークの配置状態として、前記支持部上における前記ワークの有無を検出するセンサを有する、請求項4記載のロボットシステム。
  6. 前記姿勢調整装置は、前記支持部上における前記ワークの配置状態として、前記支持部上を滑落した前記ワークの姿勢を検出するセンサを有する、請求項4又は5記載のロボットシステム。
  7. ワークを搬送するロボットと、
    前記ロボットの動作範囲に設けられ、前記ワークの姿勢を調整する姿勢調整装置と、
    前記ロボットを制御するコントローラと、を備え、
    前記姿勢調整装置は、
    前記ロボットにより搬送された前記ワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有し、
    前記コントローラは、前記ワークをピッキングして前記支持部上に搬送し、前記支持部上を滑落した前記ワークを再度ピッキングして搬送するように前記ロボットを制御し、ピッキングした前記ワークを前記支持部上に搬送する前に、当該ワークを揺動させるようにロボットを制御するロボットシステム。
  8. ワークを搬送するロボットと、
    前記ロボットの動作範囲に設けられ、前記ワークの姿勢を調整する姿勢調整装置と、
    前記ロボットを制御するコントローラと、を備え、
    前記姿勢調整装置は、
    前記ロボットにより搬送された前記ワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有し、
    前記調整部は、前記支持部上に複数の前記ワークが配置された場合に、一部のワークの滑落を規制して他のワークのみを滑落させる規制部を有し、
    前記コントローラは、前記ワークをピッキングして前記支持部上に搬送し、前記他のワークが滑落した後に前記一部のワークを前記規制部から外し、前記支持部上を滑落した前記他のワークを再度ピッキングして搬送し、前記支持部上を滑落した前記一部のワークを再度ピッキングして搬送するように前記ロボットを制御するロボットシステム。
  9. ワークを搬送するロボットと、
    前記ロボットの動作範囲に設けられ、前記ワークの姿勢を調整する姿勢調整装置と、を備え、
    前記姿勢調整装置は、
    前記ロボットにより搬送された前記ワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有し、
    前記調整部は、
    前記支持部上を滑落したワークを受け入れ、前記ロボットによるピッキングのための姿勢に保つ保持部と、
    前記ワークを前記保持部内に誘導するガイド部と、
    前記支持部上に複数の前記ワークが配置された場合に、一部のワークの滑落を規制して他のワークのみを滑落させるように前記ガイド部から突出した規制部と、を有するロボットシステム。
  10. ロボットの動作範囲に設けられ、前記ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、
    前記支持部の傾斜角の可変機構と、を有するワークの姿勢調整装置。
  11. ロボットの動作範囲に設けられ、前記ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、
    前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、
    を有し、
    前記調整部は、
    前記支持部上を滑落したワークを受け入れ、前記ロボットによるピッキングのための姿勢に保つ保持部と、
    前記ワークを前記保持部内に誘導するガイド部と、
    前記支持部上に複数の前記ワークが配置された場合に、一部のワークの滑落を規制して他のワークのみを滑落させるように前記ガイド部から突出した規制部と、を有するワークの姿勢調整装置。
  12. ロボットの動作範囲に設けられ、前記ロボットにより搬送されたワークを支持する傾斜した支持部と、前記支持部上に設けられ、前記支持部上を滑落する前記ワークに接触して当該ワークの姿勢を整える調整部と、を有する姿勢調整装置を用い、
    前記ロボットにより前記ワークをピッキングして前記支持部上に搬送すること、
    ピッキングした前記ワークを前記支持部上に搬送する前に、前記ロボットにより当該ワークを揺動させること、
    前記支持部上を滑落した前記ワークを前記ロボットにより再度ピッキングして搬送すること、を含むワークの搬送方法。
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