JP6287059B2 - 薄板スライド構造、ヒンジ装置、及び電子機器 - Google Patents
薄板スライド構造、ヒンジ装置、及び電子機器 Download PDFInfo
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Description
すなわち、ヒンジフレーム11は、本体1に第1ヒンジ軸11aで回動可能に連結されて、液晶モニタ2に第2ヒンジ軸11bで回動可能に連結されている。
図11は液晶モニタ2が本体1の背面に収まった状態を示す。
この場合、本体1上で液晶モニタ2が反転して垂直に立てる際に、液晶モニタ2側の第2ヒンジ軸11bがスライドして、本体1の上面に液晶モニタ2の下端が引っ掛からないようにしている。
撮影者が、図13に示すような状態で撮影するのは、ハイアングル撮影、すなわち、カメラを頭上前方に持って撮影する場合で、液晶モニタ2の下端は本体1に対して低い位置の方が好ましい。
その略平行四辺形リンク機構により構成されるヒンジユニットは、本体から液晶モニタが引き出されて、そのヒンジ軸を中心に180°回動して反転し、本体上に液晶モニタが垂直に起立したチルトアップ状態となることで、自分撮りができる。
撮影終了後、液晶モニタは、ヒンジユニットを介し反転して本体の背面に収められる。
しかし、厚板にすると、カメラが厚くなってしまうし、重量も増えてしまう。
少なくとも二枚の薄板をスライド可能に組み合わせる構造であって、
前記少なくとも二枚の薄板の各々一部に、外方へ膨らむとともにその裏面が窪んでいる膨出部をそれぞれ形成し、
前記少なくとも二枚の薄板の前記膨出部により形成される空間に配線部材を折り畳み状態で収容したことを特徴とする。
(実施形態)
図1から図3は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成としてカメラを示すもので、本体1の背面に表示部である液晶モニタ2がスライド式ヒンジ機構3を介して備えられる。このスライド式ヒンジ機構3により液晶モニタ2は、図2及び図3に示すように、本体1上に垂直に起立したチルトアップ状態となって、撮影者が自分撮りすることができる。
ヒンジプレート4は、その一端に左右一対をなす板金製の回動軸による第1ヒンジ軸4aを備え、その第1ヒンジ軸4aが本体1の背面上部に回転自在に結合されている。
このように、画面が所望の位置に向けて配置された状態が得られる。
このため、実施形態では、図6に示すように、配線部材であるFPC(フレキシブル配線基板)7を用いて、本体1内部の電源及び制御回路と液晶モニタ2内部の画像回路とを接続している。
このループ状折り返し部7aにより、スライド動作によるヒンジプレート4とスライドプレート5の位置変位に伴う移動が吸収される。
また、FPC7のループ状折り返し部7aから延びる他方側7cがスライドプレート5に接着されて、液晶モニタ2の背面から内部の画像回路に接続される。
また、スライドプレート5の一部には、ヒンジプレート4の膨出部4bを内包する形状の開口5bを形成する。
そして、その開口5bを塞ぐ形状の薄板によるカバー6をスライドプレート5のヒンジプレート4と反対側面にネジ止め固定する。
このカバー6の一部に絞り加工によりヒンジプレート4と反対側に膨出する膨出部6bを形成する。
こうして、スライドプレート5のFPC7が露出する開口5bをカバー6で覆うことで、使用上は撮影者がFPC7を容易に触れられない構造になっている。
図示のように、FPC7のループ状折り返し部7aは、ヒンジプレート4の膨出部4bとスライドプレート5の開口5bを覆うカバー6の膨出部6bとによって形成される空間の中間点に位置するように設定してある。
前述したように、FPC7のループ状折り返し部7aから延びる一方側7bがヒンジプレート4に接着されて、FPC7のループ状折り返し部7aから延びる他方側7cがスライドプレート5に接着されているため、図示のように、FPC7のループ状折り返し部7aはスライドプレート5の移動量に対し半量だけ右方向に移動することになる。
従って、この状態でもループ状折り返し部7aは空間の中間点に位置する。
特に、ヒンジプレート4は、図4に示すように、液晶モニタ2を下向きに回動するための第2ヒンジ軸5aをスライドプレート5の下側に配置したため、図8に示すように、大きな板状の部品であり、変形しやすいが、絞り加工による膨出部4bによって剛性を確保することができる。
以上の実施形態においては、カメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶モニタ等の表示部を備える携帯電話など他の電子機器であってもよい。
また、実施形態では、液晶モニタとしたが、他の表示部であってもよい。
さらに、実施形態では、スライドプレートの開口を覆うカバーに膨出部を絞り加工したが、開口を無くして直接スライドプレートに膨出部を絞り加工してもよい。
また、薄板形状及びその膨出形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
さらに、実施形態では、ヒンジプレートとスライドプレートとの二枚のみであったが、三枚以上から成っていてもよく、例えば、本体と液晶モニタの双方に、互いに干渉しない長さの短いヒンジプレート(又はスライドプレート)を備えるとともに、双方のヒンジプレートを繋ぐ一枚のスライドプレート(又はヒンジプレート)を備えて、スライド自在に重ねて合体した構造であってもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
少なくとも二枚の薄板をスライド可能に組み合わせる構造であって、
前記少なくとも二枚の薄板の各々一部に外方への膨出部をそれぞれ形成したことを特徴とする薄板スライド構造。
<請求項2>
前記少なくとも二枚の薄板の前記外方への膨出部により形成される空間に配線部材を折り畳み状態で収容したことを特徴とする請求項1に記載の薄板スライド構造。
<請求項3>
前記配線部材はフレキシブル配線基板であり、
前記少なくとも二枚の薄板の一方に前記フレキシブル配線基板の折り返し部から一方側を固定して、
前記少なくとも二枚の薄板の他方に前記フレキシブル配線基板の前記折り返し部から他方側を固定したことを特徴とする請求項2に記載の薄板スライド構造。
<請求項4>
請求項1から3のいずれか一項に記載の薄板スライド構造と、
前記少なくとも二枚の薄板の一方に設けられる第1ヒンジ軸と、
前記少なくとも二枚の薄板の他方に設けられる第2ヒンジ軸と、を備えることを特徴とするヒンジ装置。
<請求項5>
本体と、
表示部と、
前記本体に対し前記表示部を回動可能に連結する請求項4に記載のヒンジ装置と、を備えることを特徴とする電子機器。
2 表示部(液晶モニタ)
3 ヒンジ装置(スライド式ヒンジ機構)
4 薄板(ヒンジプレート)
4a 第1ヒンジ軸
4b 膨出部
5 薄板(スライドプレート)
5a 第2ヒンジ軸
5b 開口
6 カバー
6b 膨出部
7 配線部材(フレキシブル配線基板)
7a 折り返し部
7b 一方側
7c 他方側
Claims (4)
- 少なくとも二枚の薄板をスライド可能に組み合わせる構造であって、
前記少なくとも二枚の薄板の各々一部に、外方へ膨らむとともにその裏面が窪んでいる膨出部をそれぞれ形成し、
前記少なくとも二枚の薄板の前記膨出部により形成される空間に配線部材を折り畳み状態で収容したことを特徴とする薄板スライド構造。 - 前記配線部材はフレキシブル配線基板であり、
前記少なくとも二枚の薄板の一方に前記フレキシブル配線基板の折り返し部から一方側を固定して、
前記少なくとも二枚の薄板の他方に前記フレキシブル配線基板の前記折り返し部から他方側を固定したことを特徴とする請求項1に記載の薄板スライド構造。 - 少なくとも二枚の薄板をスライド可能に組み合わせる構造であって、前記少なくとも二枚の薄板の各々一部に、外方へ膨らむとともにその裏面が窪んでいる膨出部をそれぞれ形成した薄板スライド構造と、
前記少なくとも二枚の薄板の一方に設けられる第1ヒンジ軸と、
前記少なくとも二枚の薄板の他方に設けられる第2ヒンジ軸と、を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 本体と、
表示部と、
前記本体に対し前記表示部を回動可能に連結するヒンジ装置と、を備える電子機器であって、
前記ヒンジ装置は、
少なくとも二枚の薄板をスライド可能に組み合わせる構造であって、前記少なくとも二枚の薄板の各々一部に、外方へ膨らむとともにその裏面が窪んでいる膨出部をそれぞれ形成した薄板スライド構造と、
前記少なくとも二枚の薄板の一方に設けられる第1ヒンジ軸と、
前記少なくとも二枚の薄板の他方に設けられる第2ヒンジ軸と、を備えることを特徴とする電子機器。
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JP2013222058A JP6287059B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 薄板スライド構造、ヒンジ装置、及び電子機器 |
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