JP4458899B2 - 携帯機器 - Google Patents

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この発明は、一般的には、携帯機器に関し、より特定的には、2つの筐体を備える携帯機器に関する。
近年、携帯機器の多機能化が進んでおり、たとえば、電話機能、メール機能およびカメラ機能を備えた携帯電話機が普及している。折り畳み可能に連結された2つの筐体からなるクラムシェルタイプの携帯電話機の場合、一般的には、一方の筐体に表示部が設けられ、他方の筐体に操作部が設けられている。また、カメラは、2つの筐体のいずれか一方に設けられている。
また別に、撮像手段が収納された第1の筐体と、第1の筐体の裏面側に摺動可能に取り付けられた第2の筐体とを備える電子カメラ装置が、特開平11−355621号公報に開示されている(特許文献1)。さらに、ポケット形状を有する装置ケーシングと、装置ケーシングの収容部に収容され、引き出し可能な電話部とを備える通信装置が、特開平8−288988号公報に開示されている(特許文献2)。
さらに、撮像部材および表示モニタを有するカメラ本体部と、カメラ本体部に沿ってスライド自在に支持されたカバーとを備えたデジタルスチルカメラが、特開2003−149708号公報に開示されている(特許文献3)。さらに、カメラボディと、カメラボディに対して摺動自在に支持されたスライドカバーとを備えるカメラが、特開平9−197479号公報に開示されている(特許文献4)。
さらに、本体ケースと、本体ケースに上下摺動自在に取り付けられ、本体ケースに設けられたレンズを保護するためのカバーとを備える電子カメラが、特開2000−332871号公報に開示されている(特許文献5)。
特開平11−355621号公報 特開平8−288988号公報 特開2003−149708号公報 特開平9−197479号公報 特開2000−332871号公報
上述のクラムシェルタイプの携帯電話機では、他方の筐体に設けられた操作部を用いて、備える3つの機能の全てが操作される。このため、操作部に設けられた各操作ボタンは、携帯電話機の使用状態に合わせて複数の役割を果たしている。したがって、同じ操作ボタンであってもその機能は携帯電話機の使用状態によって変化し、このことが携帯電話機の操作を難しくする原因となっている。
また、一方の筐体に設けられた表示部には、3つの機能時に使用される画面表示が全て表示されるため、ユーザーは、まず、携帯電話機の使用状態に合わせて表示部の画面表示を切り替える必要がある。このこともまた、携帯電話機の操作を難しくし、複雑にしている原因となっている。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、操作性に優れた携帯機器を提供することである。
この発明に従った携帯機器は、第1の筐体と、第1の筐体に対して摺動自在に取り付けられた第2の筐体とを備える。第1の筐体は、外側に露出する第1の表面を有する。第1の表面には、表示部が設けられている。第2の筐体は、第1の筐体に向い合う方向に面する第2の表面を有する。第2の表面には、第1の操作部と、操作キー群およびシャッターボタンから構成される第2の操作部が別々に設けられている。第2の筐体を第1の筐体に対して所定の方向に摺動させると、第2の筐体は、第1および第2の操作部が第1の筐体に隠れた第1の状態から、第1の操作部が外側に露出し、第2の操作部が第1の筐体に隠れる第2の状態へと変化する。第2の筐体を第1の筐体に対して所定の方向とは反対方向に摺動させると、第2の筐体は、第1の状態から、第2の操作部が外側に露出し、第1の操作部が第1の筐体に隠れる第3の状態へと変化する。第1の表面には、少なくとも第1の状態で操作可能な第3の操作部が設けられている。第1の状態では、第3の操作部によって電話機能が操作され、第2の状態では、第1の操作部によってメール機能が操作され、第3の状態では、操作キー群が操作されて撮影条件が設定され、シャッターボタンが押下されることにより表示部に表示された被写体が撮影される
このように構成された携帯機器によれば、携帯機器の使用状態に合わせて第2の筐体を適当な方向に摺動させ、第1、第2および第3の各状態に位置決めする。この際、第2および第3の各状態で使用される操作部は、第2の表面に別々に設けられた第1および第2の操作部に振り分けられているため、ユーザーは、各状態にあった正しい操作を混乱せず行なうことができる。また、第2および第3の各状態において、使用されない操作部は第1の筐体に隠れるため、ユーザーが誤った操作部で操作を試みるということがない。これらの理由から、携帯機器の操作性を向上させることができる。また、第2の筐体は、第1の筐体に対して摺動自在に取り付けられているため、比較的簡易な機構で両者を接続することができる。
また、第1の表面には、少なくとも第1の状態で操作可能な第3の操作部が設けられている。このように構成によれば、第1の状態であっても、第3の操作部を用いて携帯機器を操作することができる。この際、第1の状態では、第1および第2の操作部が第1の筐体に隠れているため、コンパクトな状態で携帯機器を使用することができる。このため、携帯機器の使い勝手を向上させることができる。また、携帯機器は、通常コンパクトな第1の状態で持ち歩かれるため、ユーザーは、携帯機器を素早く使用することができる。
また好ましくは、第2の表面は、一方端と他方端とを含む。第1および第2の操作部は、一方端および他方端にそれぞれ配置されている。このように構成された携帯機器によれば、携帯機器を、第1の状態から第1および第2の操作部がそれぞれ露出した第2および第3の状態まで変化させる際に、第2の操作部を摺動させる距離を小さくすることができる。これにより、携帯機器の操作性をさらに向上させるとともに、携帯機器の小型化を図ることもできる。
また好ましくは、第2の表面には、一方端に位置してマイクが設けられている。このように構成された携帯機器によれば、第2の表面の一方端が露出する第2の状態においてマイクを使用することができる。これにより、第2の状態における携帯機器の利用範囲を広げることができる。
また好ましくは、第2の筐体が第2および第3の状態に位置決めされた時、表示部は、第1および第2の操作部によって操作される所定の画面にそれぞれ切り替わる。このように構成された携帯機器によれば、ユーザーは、第2の筐体を摺動させて第2および第3の状態に位置決めした後、各状態にあった画面に表示部をわざわざ切り替える必要がない。このため、ユーザーは、第2の筐体を摺動させた後、スムーズに第1または第2の操作部を用いた操作に移ることができる。
また好ましくは、第1および第2の筐体の少なくともいずれか一方の表面には、凹凸形状が形成されている。このように構成された携帯機器によれば、凹凸形状を、第2の筐体を摺動させる際のグリップ部分に配置することによって、ユーザーは、指を滑らせることなく第2の筐体を摺動させることができる。
また好ましくは、第1および第2の筐体には、第2の筐体を第1から第3の状態のそれぞれの状態に保持するロック機構が設けられている。このように構成された携帯機器によれば、第2の筐体が、第1、第2および第3の各状態から位置ずれを起こすことがない。このため、携帯機器に使い勝手をさらに向上させることができる。
また好ましくは、第1の表面は、短辺と長辺とを有する略矩形形状に形成されている。第2の状態では、短辺が延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、表示部に所定の画面が表示される。第3の状態では、長辺が延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、表示部に所定の画面が表示される。このように構成された携帯機器によれば、ユーザーは、第2の状態では、携帯機器を片手で把持したまま、第1の操作部によってメール機能を操作することができる。また、ユーザーは、第3の状態では、携帯機器を両手で把持して、第2の操作部によってカメラ機能を操作することができる。このように、各機能を操作する際の事情にあった態様で携帯機器を把持できるため、携帯機器の操作性をさらに向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、操作性に優れた携帯機器を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における携帯電話機の第1の状態を示す平面図である。図2は、図1中に示す携帯電話機の背面図である。図3は、図1中の矢印IIIに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。図4は、図1中の矢印IVに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。
図1から図4を参照して、携帯電話機1は、電話機能、メール機能およびカメラ機能を有する携帯機器である。携帯電話機1は、外側に露出する表面2aを有し、その表面2aに表示部10が設けられた筐体2と、外側に露出する表面3aを有し、その表面3aにカメラ部16が設けられた筐体3とを備える。筐体2は、表面2aの反対側に位置する表面2bを有し、筐体3は、表面3aの反対側に位置する表面3bを有する。筐体3は、筐体2に対して、表面2bおよび3bが向い合った状態で摺動できるように取り付けられている。
図1から図4に示す状態(第1の状態)で、筐体3は、筐体3の表面3bの全体が筐体2に隠れる位置に位置決めされている。この第1の状態は、ユーザーが携帯電話機1の電話機能を用いる際に、携帯電話機1がセットされる状態である。また、ユーザーが携帯電話機1をかばんなどに入れて持ち歩く場合にも、通常、携帯電話機1はコンパクトな第1の状態にセットされる。
図1を参照して、表面2aは、略矩形形状に形成されており、長辺2mと短辺2nとを有する。表面2aの中央付近に設けられた表示部10は、液晶ディスプレイやEL(electro luminescent)ディスプレイなどによって構成されている。携帯電話機1が第1の状態にある場合、表示部10には、メモリ内に記憶されている電話帳の画面などが表示される。また、ユーザーが携帯電話機1を第1の状態にして持ち歩く場合、表示部10には、適当な待ち受け画面などが表示される。
表面2aには、表示部10に隣り合って、十字キー13が設けられている。ユーザーは、十字キー13を操作することによって、表示部10に表示されたカーソルを電話帳の希望する電話番号に移動させたり、その電話番号を選択して電話を掛けたり、電話番号の選択を取り消したりすることができる。
表面2aには、長辺2mが延びる方向の両端に位置して、一方端2pおよび他方端2qが規定されている。表面2aの一方端2pには、マイク用開口部12が形成されている。表面2aの他方端2qには、レシーバー用開口部11が形成されている。マイク用開口部12およびレシーバー用開口部11の背面に位置して、筐体2の内部には、マイクとレシーバーが収容されている。ユーザーは、自分の耳がレシーバー用開口部11に当たるように携帯電話機1を把持し、その状態でマイク用開口部12に向けて声を発して会話を行なう。
図2を参照して、表面3aの中央付近に設けられたカメラ部16は、撮影レンズと、CCD(charge coupled device)イメージセンサまたはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサなどの撮影素子と、RGBの3色のカラーフィルタとから構成されている。カメラ部16では、被写体で反射されて撮影レンズに入射した光を、カラーフィルタを通してRGBの3色光に変換し、RGBの3色光をそれぞれCCDに入射させる。
表面3aには、カメラ部16に隣り合ってライト部が設けられていてもよい。ライト部は、カメラ部16で撮影する際の補助光源として使われる。一般的には、補助光源にはキセノン管が用いられ、また最近では、RGBのLED(light emitting diode)が用いられている。これらLEDを同時発光させることによって、白色光の照明を得ることができる。
図4を参照して、筐体3の一対の側面には、筐体2と向い合う側に位置して溝18が成形されている。溝18は、略矩形形状を有する表面3bの長手方向に沿って延在している。筐体2には、溝18に対して嵌り合うスライドレール17が設けられている。スライドレール17は、略矩形形状に形成された表面2bの長辺から突出している。溝18にスライドレール17が嵌った状態で筐体3を移動させることによって、筐体3を筐体2に対して摺動させることができる。
このように本実施の形態における携帯電話機1では、2つの筐体が回動自在に設けられたクラムシェルタイプの携帯電話機とは異なり、筐体2および3が摺動自在に組み合わされている。このため、複雑なヒンジ機構を用いることなく、スライドレール17および溝18といった簡易な機構で2つの筐体を連結することができる。これにより、携帯電話機1の製造コストを低減させることができる。
なお、第1の状態にセットした携帯電話機1を用いてメール機能を利用できても良く、たとえば、十字キー13によって、メールの送受信等の簡単な操作を行なうことができても良い。この場合、通常、携帯電話機1が持ち歩く際にセットされるコンパクトな第1の状態でメール操作を行なうことができる。このため、メール機能の使用時の利便性を向上させることができる。
図5は、図1中に示す携帯電話機の第2の状態を示す平面図である。図6は、図5中の矢印VIに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。図5および図6を参照して、図5および図6に示す状態(第2の状態)で、筐体3は、筐体3の表面3bの一方端3p側が筐体2から露出し、表面3bの他方端3q側が筐体2に隠れる位置に位置決めされている。一方端3pおよび他方端3qは、表面3bの長手方向の両端に規定されている。
ユーザーは、図1に示す携帯電話機1の筐体3を矢印6(図1を参照のこと)に示す方向に摺動させることによって、携帯電話機1を第1の状態から図5および図6に示す第2の状態に変化させることができる。この第2の状態は、ユーザーが携帯電話機1のメール機能を用いる際に、携帯電話機1がセットされる状態である。
表面3bの一方端3pには、複数の10−キー/メール入力キー22が配置されたメール機能操作部21が設けられている。携帯電話機1が第2の状態にある場合、表示部10には、メモリ内に記憶されているメールのアドレス帳やメールの送受信の記録、メールの作成画面などが表示される。ユーザーは、10−キー/メール入力キー22を操作して、アドレス帳から送信先のアドレスを選択したり、メールを作成して送信したり、受信したメールをチェックしたりすることができる。
なお、図1および図5のそれぞれに示す第1および第2の状態において、表示部10は、ユーザーが携帯電話機1を縦向きに把持した場合(表面2aの短辺2nが水平方向に延びるように把持した場合)に正常に認識される向きに、画面表示されることが好ましい。この場合、ユーザーは、携帯電話機1を把持したまま親指で十字キー13や10−キー/メール入力キー22を押下することができる。これにより、携帯電話機1を片手で把持して操作することが可能となり、電話またはメール操作する際の携帯電話機1の操作性を向上させることができる。
図7は、図1中に示す携帯電話機の第3の状態を示す平面図である。図8は、図7中のVIII−VIII線上に沿った携帯電話機の断面図である。図7および図8を参照して、図7および図8に示す状態(第3の状態)で、筐体3は、筐体3の表面3bの一方端3p側が筐体2に隠れ、表面3bの他方端3q側が筐体2から露出する位置に位置決めされている。
ユーザーは、図1に示す携帯電話機1の筐体3を矢印7(図1を参照のこと)に示す方向に摺動させることによって、携帯電話機1を第1の状態から図7および図8に示す第3の状態に変化させることができる。この第3の状態は、ユーザーが携帯電話機1のカメラ機能を用いる際に、携帯電話機1がセットされる状態である。
図7を参照して、表面3bの他方端3qには、撮影条件を設定するための操作キー群26と、シャッターボタン27とから構成されるカメラ機能操作部24が設けられている。操作キー群26には、ライト部操作キー26m、接写機能操作キー26n、ズーム機能操作キー26sおよび広角機能操作キー26tが含まれる。携帯電話機1が第3の状態にある場合、表示部10には、撮影条件を設定するためのメニュー画面や、カメラ部16によって認識された画像が表示される。写真撮影を行なう場合、ユーザーは、まず、操作キー群26を操作して適当な撮影条件を設定する。その後、カメラ部16の撮影レンズを被写体に向け、表示部10で撮影される被写体を確認しながらシャッターボタン27を押下する。
なお、図7に示す第3の状態において、表示部10は、ユーザーが携帯電話機1を横向きに把持した場合(表面2aの長辺2mが水平方向に延びるように把持した場合)に正常に認識される向きに、画面表示されることが好ましい。この場合、ユーザーは、携帯電話機1を専用のデジタルカメラのように構えて写真撮影を行なうことができる。これにより、携帯電話機1をカメラとして用いる際の操作性を向上させるとともに、手ぶれのない鮮明な撮影を行なうことができる。
また、表面3bの他方端3qには、カメラ部16とは異なる別のカメラ部が設けられていても良い。この場合、そのカメラ部と表示部10とを用いて、携帯電話機1を使用するユーザー自身の姿を撮影したり、携帯電話機1をテレビ電話のように利用することができる。また、別に設けられるカメラ部は、表示部10の近傍に位置して筐体2の表面2aに設けられていても良い。
また、上述のとおり、表示部10には、第1から第3の各状態でそれぞれ異なる操作部によって操作される複数種類の画面が表示されるが、この表示部10の画面切り替えを筐体3が摺動する動きと連動させて自動的に行なってもよい。この場合、たとえば、筐体2および3の互いに向い合う所定位置に、磁石と、この磁石の存在を検知するホール素子とを設けると良い。ホール素子で検知される磁石の在り無しによって携帯電話機1が第1から第3のいずれの状態にあるかを判断し、この情報に基づいて表示部10に適当な画面を表示させることができる。これにより、表示部10の表示切り替えを行なう手間が省かれるため、携帯電話機1の操作性を向上させることができる。
また、筐体2および3の少なくともいずれか一方の表面、たとえば、表示部10の周縁に位置した表面2aに、長辺2mに沿った方向に帯状に延びる凹凸形状を形成しても良い。この場合、ユーザーは、携帯電話機1を片手で把持したまま指を凹凸形状部分に当て、筐体2および3を互いにスライド移動させることができる。このため、たとえば、携帯電話機1を第1の状態から第2の状態に変化させ、10−キー/メール入力キー22を操作する一連の作業を片手で行なうことができる。したがって、携帯電話機1の操作性をさらに向上させることができる。
図8を参照して、筐体2の内部には、マイク31、レシーバー32、液晶表示ユニット34および十字キー13の入力部などが実装された基板30が収容されている。筐体2の表面2aには、液晶表示ユニット34の前方に位置して透明窓33が嵌め込まれている。表示部10は、液晶表示ユニット34および透明窓33によって構成されている。筐体3の内部には、メールおよびカメラ機能操作部21および24の入力部などが実装された基板40が収容されている。
図9は、図7中のIX−IX線上に沿った携帯電話機の断面図である。図10は、図9中のX−X線上に沿った携帯電話機の断面図である。図9および図10を参照して、筐体2の表面2bには、ロック用突起摺動部53が形成されている。ロック用突起摺動部53は、略矩形形状に形成された表面2bの長手方向に延びて溝状に形成されている。ロック用突起摺動部53には、ロック用突起摺動部53が延びる方向の両端および中央に位置して、ロック爪52aから52cが設けられている。筐体3には、ロック用突起51が形成されている。ロック用突起51は、略矩形形状に形成された表面3bの長手方向の中央付近から突出している。ロック用突起51がロック爪52cに係止されることによって、携帯電話機1は、第3の状態に保持されている。
図11は、図10中に示す携帯電話機の第1の状態を示す断面図である。図12は、図10中に示す携帯電話機の第2の状態を示す断面図である。図11および図12を参照して、筐体3は、ロック用突起51がロック用突起摺動部53に嵌め込まれた状態で筐体2に対して摺動する。この際、ロック用突起51がロック爪52bに係止されることによって、携帯電話機1は第1の状態に保持され、ロック用突起51がロック爪52aに係止されることによって、携帯電話機1は第2の状態に保持される。
携帯電話機1にこのようなロック機構を設けることによって、ユーザーが第1から第3の各状態で携帯電話機1を使用している際に、筐体2に対して筐体3の位置がずれることがない。このため、たとえば、第2の状態でメールを作成している時に、第3の筐体が摺動して10−キー/メール入力キー22の一部が筐体2に隠れてしまうということがない。これにより、携帯電話機1の使い勝手を向上させることができる。
図13は、図7中のXIII−XIII線上に沿った携帯電話機を示す断面図である。図13を参照して、筐体2の内部に収容された基板30と、筐体3の内部に収容された基板40とは、帯状に延びるフレキシブルプリント基板63によって互いに接続されている。筐体2および3の表面2bおよび3bには、表面2bおよび3bの長手方向に延在する開口部61および62がそれぞれ形成されている。フレキシブルプリント基板63は、筐体2側から180°反転して開口部61および62を通り、筐体3側へと達している。
フレキシブルプリント基板63によって基板30と基板40とは、電気的に接続されており、たとえば、カメラ部16で入力された画像データがフレキシブルプリント基板63を介して液晶表示ユニット34に送られ、表示部10に所定の画像が表示される。
図14は、図13中に示す携帯電話機の第2の状態を示す断面図である。図14を参照して、筐体3を筐体2に対して摺動させると、フレキシブルプリント基板63は、180°反転する位置を変えながら変形し、基板30と基板40とを接続した状態を維持する。本実施の形態では、クラムシェルタイプの携帯電話機とは異なり、筐体2および3が摺動自在に組み合わされている。このため、フレキシブルプリント基板63をヒンジ内に通す必要がなく、組み立て工程を容易にすることができる。また、携帯電話機1を変形させた時に生じるフレキシブルプリント基板63に対する負荷を軽減させることができる。
この発明の実施の形態1における携帯機器としての携帯電話機1は、外側に露出する第1の表面としての表面2aを有し、表面2aに表示部10が設けられた第1の筐体としての筐体2と、筐体2に向い合う方向に面する第2の表面としての表面3bを有し、表面3bに第1および第2の操作部としてのメール機能操作部21およびカメラ機能操作部24が別々に設けられ、筐体2に対して摺動自在に取り付けられた第2の筐体としての筐体3とを備える。筐体3を筐体2に対して所定の方向に摺動させると、筐体3は、メール機能操作部21およびカメラ機能操作部24が筐体2に隠れた第1の状態から、メール機能操作部21が外側に露出し、カメラ機能操作部24が筐体2に隠れる第2の状態へと変化する。筐体3を筐体2に対して所定の方向とは反対方向に摺動させると、筐体3は、第1の状態から、カメラ機能操作部24が外側に露出し、メール機能操作部21が筐体2に隠れる第3の状態へと変化する。
表面3bは、一方端3pと他方端3qとを含む。メール機能操作部21およびカメラ機能操作部24は、一方端3pおよび他方端3qにそれぞれ配置されている。筐体3が第2および第3の状態に位置決めされた時、表示部10は、メール機能操作部21およびカメラ機能操作部24によって操作される所定の画面にそれぞれ切り替わる。表面2aには、少なくとも第1の状態で操作可能な第3の操作部としての十字キー13が設けられている。
筐体2および3の少なくともいずれか一方の表面には、凹凸形状が形成されている。筐体2および3には、筐体3を第1から第3の状態のそれぞれの状態に保持するロック機構としてのロック爪52aから52cおよびロック用突起51が設けられている。第2の状態では、メール機能操作部21によって電話機能およびメール機能の少なくともいずれか一方が操作され、第3の状態では、カメラ機能操作部24によってカメラ機能が操作される。
表面2aは、短辺2nと長辺2mとを有する略矩形形状に形成されている。第2の状態では、短辺2nが延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、表示部10に所定の画面が表示され、第3の状態では、長辺2mが延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、表示部10に所定の画面が表示される。
なお、本実施の形態では、携帯機器を携帯電話機1に適用した場合について説明を行なったが、本発明による携帯機器はこれに限定されない。携帯機器は、たとえば、PDA(personal digital assistants)、ノート型パソコンおよびワードプロセッサなどであってもよい。
このように構成された携帯電話機1によれば、電話機能を用いる場合、メール機能を用いる場合およびカメラ機能を用いる場合とで、携帯電話機1を第1から第3の各状態に変化させている。そして、第1の状態では、電話機能を用いる際に必要のないメール機能操作部21およびカメラ機能操作部24を筐体2の裏側に隠し、第2の状態では、メール機能を用いる際に必要のないカメラ機能操作部24を筐体2の裏側に隠し、第3の状態では、カメラ機能を用いる際に必要のないメール機能操作部21を筐体2の裏側に隠している。このため、ユーザーは、使用する操作部を間違いなく把握でき、誤った操作部が操作されることを確実に防止できる。また、ひとつの操作キーに各機能間にまたがる複数の役割を分担させることがないため、誤った操作が行なわれることを防止できる。
また、メール機能操作部21およびカメラ機能操作部24は、表面3bの一方端3pおよび他方端3qにそれぞれ配置されている。このため、表面2a側から見た時の筐体2および3の大きさを同一にした場合であっても、第1から第3の各状態で所定の操作部を筐体2に隠れた状態にすることができる。これにより、携帯電話機1の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2における携帯電話機は、実施の形態1における携帯電話機1と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
本実施の形態では、携帯電話機が第2の状態にある場合に、メール機能に加えて電話機能を使用することもできる。この場合、ユーザーは、筐体2から露出させた10−キー/メール入力キー22を操作して、電話番号を入力することができる。
このように構成された携帯電話機によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏するとともに、携帯電話機を電話として用いる場合の使い勝手をさらに向上させることができる。
図15は、この発明の実施の形態2における携帯電話機の変形例を示す平面図である。図15は、実施の形態1における図5に対応する図である。図15を参照して、筐体3の表面3bには、一方端3pに位置してマイク71が設けられている。このとき、レシーバー用開口部11からマイク71までの距離が、160mm以上180mm以下であることが好ましい。さらに、携帯電話機には、携帯電話機を第1の状態から第2の状態へと変化させると、起動状態が筐体2に設けられたマイク31から筐体3に設けられたマイク71に自動的に切り替わる切り替え機構が設けられていることが好ましい。
マイク71を設けることによって、送話音声の品質を向上させることができる。特に、レシーバー用開口部11からマイク71までの距離が上述の範囲にある場合、レシーバー用開口部11に耳を当てた状態でマイク71を口元により近い位置に位置決めすることができる。このため、携帯電話機の第1の状態でのコンパクトな形状を維持したまま、送話音声の品質をさらに向上させることができる。
なお、この変形例では、第1および第2の各状態で使用されるマイク31および71を設けたが、マイク71だけを筐体3に設け、筐体2には、マイク31が設けられた位置に表面2aから2bに達する開口を形成しても良い。この場合、携帯電話機の製造コストを低減させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における携帯電話機の第1の状態を示す平面図である。 図1中に示す携帯電話機の背面図である。 図1中の矢印IIIに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。 図1中の矢印IVに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。 図1中に示す携帯電話機の第2の状態を示す平面図である。 図5中の矢印VIに示す方向から見た携帯電話機を示す側面図である。 図1中に示す携帯電話機の第3の状態を示す平面図である。 図7中のVIII−VIII線上に沿った携帯電話機の断面図である。 図7中のIX−IX線上に沿った携帯電話機の断面図である。 図9中のX−X線上に沿った携帯電話機の断面図である。 図10中に示す携帯電話機の第1の状態を示す断面図である。 図10中に示す携帯電話機の第2の状態を示す断面図である。 図7中のXIII−XIII線上に沿った携帯電話機を示す断面図である。 図13中に示す携帯電話機の第2の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における携帯電話機の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 携帯電話機、2,3 筐体、2a,3b 表面、2m 長辺、2n 短辺、3p 一方端、3q 他方端、10 表示部、13 十字キー、21 メール機能操作部、24 カメラ機能操作部、51 ロック用突起、52a,52b,52c ロック爪、71 マイク。

Claims (7)

  1. 外側に露出する第1の表面を有し、前記第1の表面に表示部が設けられた第1の筐体と、
    前記第1の筐体に向い合う方向に面する第2の表面を有し、前記第2の表面に第1の操作部と、操作キー群およびシャッターボタンから構成される第2の操作部が別々に設けられ、前記第1の筐体に対して摺動自在に取り付けられた第2の筐体とを備え、
    前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して所定の方向に摺動させると、前記第2の筐体は、前記第1および第2の操作部が前記第1の筐体に隠れた第1の状態から、前記第1の操作部が外側に露出し、前記第2の操作部が前記第1の筐体に隠れる第2の状態へと変化し、
    前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して前記所定の方向とは反対方向に摺動させると、前記第2の筐体は、前記第1の状態から、前記第2の操作部が外側に露出し、前記第1の操作部が前記第1の筐体に隠れる第3の状態へと変化し、
    前記第1の表面には、少なくとも前記第1の状態で操作可能な第3の操作部が設けられ、
    前記第1の状態では、前記第3の操作部によって電話機能が操作され、前記第2の状態では、前記第1の操作部によってメール機能が操作され、前記第3の状態では、前記操作キー群が操作されて撮影条件が設定され、前記シャッターボタンが押下されることにより前記表示部に表示された被写体が撮影される、携帯機器。
  2. 前記第2の表面は、一方端と他方端とを含み、前記第1および第2の操作部は、前記一方端および前記他方端にそれぞれ配置されている、請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記第2の表面には、前記一方端に位置してマイクが設けられている、請求項2に記載の携帯機器。
  4. 前記第2の筐体が前記第2および第3の状態に位置決めされた時、前記表示部は、前記第1および第2の操作部によって操作される所定の画面にそれぞれ切り替わる、請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯機器。
  5. 前記第1および第2の筐体の少なくともいずれか一方の表面には、凹凸形状が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯機器。
  6. 前記第1および第2の筐体には、前記第2の筐体を前記第1から第3の状態のそれぞれの状態に保持するロック機構が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯機器。
  7. 前記第1の表面は、短辺と長辺とを有する略矩形形状に形成されており、
    前記第2の状態では、前記短辺が延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、前記表示部に所定の画面が表示され、前記第3の状態では、前記長辺が延びる方向と水平方向とが一致する場合に正常に認識されるように、前記表示部に所定の画面が表示される、請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯機器。
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