JP6285645B2 - 排水処理方法及び排水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フッ素を含有する排水の処理方法及び処理装置に関する。
従来、半導体製造工程等で超純水が使用されている。この超純水は、市水、井水、河川水、工業用水等の原水のほかに、半導体製造工程での使用済みの超純水である排水を被処理水として、一次純水装置、二次純水装置を備える超純水製造システムによって製造されている。
このような超純水製造システムでは、例えば、原水は、前処理装置を経ることで除濁されて一次純水装置に供給される。一方、排水は、活性炭装置、陰イオン交換樹脂装置を備える排水処理装置を経て排水中の硫酸、フッ化水素、有機物、過酸化水素等の薬剤が除去されて一次純水装置に供給される。
一次純水装置は、必要に応じて被処理水の温度を調節する熱交換器、逆浸透膜装置、イオン交換装置及び脱気装置を備えており、被処理水中の塩類や有機物成分を除去する。一次純水装置では、逆浸透膜装置での不純物の阻止率の向上が図られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−110520号公報
ところで、近年、超純水製造システムに対しては、高水質の超純水を安定に供給する高度な水質管理に加えて、薬品使用量の低減や排水の有効利用による環境負荷低減の重要性が高まってきている。排水処理装置においても、排水の有効利用のために排水中に含まれるフッ素等の薬剤をより効率よく、かつより高除去率で除去することが要求されている。
ここで、排水を陰イオン交換樹脂で処理する方法では、薬剤を高濃度で含有する排水を直接イオン交換樹脂で処理するため、イオン交換樹脂の再生頻度が増大するという問題がある。
本発明は上記した課題を解决するためになされたものであって、フッ素の除去率を向上させた排水処理方法及び排水処理装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究し、フッ素含有排水を処理する排水処理装置を、逆浸透膜装置を主体として構成し、フッ素含有排水のpHを5以下とするとともにアルミニウム剤を添加して、フッ素の除去率を飛躍的に向上させることを見出した。
また、本発明者らは、上記したようにフッ素を含有するpH5以下の排水にアルミニウム剤を添加して逆浸透膜処理することで、フッ素除去率を向上させるのみならず、逆浸透膜面での付着物の生成を抑えることを見出した。
実施形態に係る排水処理方法は、pHが5以下のフッ素含有排水にアルミニウム剤を添加する工程と、アルミニウム剤の添加された前記排水を逆浸透膜によってろ過する工程とを有し、前記排水は、使用済み超純水であり、前記逆浸透膜は、スパイラル型膜又はホローファイバ型膜であり、ポリアミドからなることを特徴とする。
実施形態に係る排水処理装置は、フッ素含有排水を供給する排水供給部と、前記排水にアルミニウム剤を添加するアルミニウム剤添加装置と、アルミニウム剤の添加された前記排水をろ過する逆浸透膜装置とを有し、前記排水は、使用済み超純水であり、前記逆浸透膜は、スパイラル型膜又はホローファイバ型膜であり、ポリアミドからなることを特徴とする。
本発明の排水処理方法によれば、排水中のフッ素を高除去率で除去することができる。また、本発明の排水処理装置によれば、排水中のフッ素を効率よく除去することができる。
第1の実施形態の超純水製造システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の超純水製造システムの構成を示すブロック図である。 実施例及び比較例における逆浸透膜装置の通水差圧を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。各図において、共通する機能を有する装置は同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。また、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の超純水製造システムの構成を示すブロック図である。図1に示す超純水製造システム1は、原水を処理する前処理装置10と、排水を処理する排水処理装置20とを備えている。排水処理装置20は、逆浸透膜装置(RO)21と、逆浸透膜装置21の被処理水にアルミニウム剤を供給するアルミニウム剤供給装置22を備えている。アルミニウム剤供給装置22は例えば逆浸透膜装置20の被処理水の供給管に分岐して設けられた分岐管上に備えられている。
前処理装置10及び排水処理装置20は処理水ピットT1に接続されており、処理水ピットT1の下流には、前処理水及び排水処理装置20で得られる排水処理水から一次純水を製造する一次純水装置30、一次純水を貯留する一次純水タンクT2及び一次純水から二次純水を製造する二次純水装置40が接続され、二次純水装置40は、ユースポイント(POU)50に接続されている。
排水処理装置20は、半導体製造工場等(ユースポイント)で使用された排水を回収して処理する。排水としては、例えば、半導体洗浄工程における洗浄排水等の使用済み超純水が用いられる。この排水はフッ素を含有し、かつpHが5以下、好ましくはpHが1.5〜4である。また、排水のフッ素濃度は好ましくは0.6〜50mg/L、より好ましくは1〜20mg/Lである。排水は、フッ素の他に、半導体製造工程で用いられた薬剤、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、アンモニア、水酸化ナトリウム、過酸化水素、イソプロピルアルコールや界面活性剤などの有機物及び剥離したレジスト等の有機物を含むことがある。
アルミニウム剤供給装置22は逆浸透膜装置20の被処理水にアルミニウム剤を供給する。アルミニウム剤としては硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(PAC)及び塩化アルミニウムのうち少なくとも1種を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。アルミニウム剤供給装置22が逆浸透膜装置20の被処理水にアルミニウム剤を供給すると、排水中のフッ素とアルミニウムイオンが水可溶性の3価の陰イオンであるヘキサフルオロアルミニウム錯イオンを形成する。このとき、排水のpHが5以下であることで、ヘキサフルオロアルミニウム錯イオンの生成反応を促進し、フッ素のほとんどをヘキサフルオロアルミニウム錯イオンとして排水中に溶解させることができる。
アルミニウム剤の供給量は、排水中のフッ素のモル量1に対してアルミニウムのモル量が好ましくは0.1〜3.5、より好ましくは0.2〜2となる量とする。フッ素のモル量1に対してアルミニウムのモル量が0.1未満であるとフッ素の除去率が十分でなく、3.5を超えると排水中のフッ素の量に対するアルミニウム剤の添加量が多すぎて無駄である。アルミニウム剤の供給量は、排水中のフッ素濃度を測定して当該測定値に基いて決定することが好ましい。具体的には、排水中のフッ素濃度を測定してこの測定値に基いてアルミニウム剤供給装置のアルミニウム剤の供給量を制御する制御装置を設置することで、アルミニウム剤の供給量を調節することができる。当該制御装置は、排水中のフッ素濃度をあらかじめ測定し、当該測定値に基いてアルミニウム供給量を所定の一定量としてもよく、排水中のフッ素濃度を所定の時間間隔で、自動で測定するとともに、当該測定値に基いてアルミニウム剤の供給量を調節してもよい。なお、アルミニウム剤を供給する際に、排水のpHが上記した好ましい値となるように、少量の酸を添加してもよい。
逆浸透膜装置21はアルミニウム剤の添加された排水をろ過する。このとき、逆浸透膜装置21が排水中のヘキサフルオロアルミニウム錯イオンを除去する。逆浸透膜装置21の被処理水のpHは、好ましくは5以下、より好ましくは4.7以下、さらに好ましくは4以下である。ここで、被処理水のpHが5より低下していくと、フッ化水素は解離せずに電荷を持たないフッ化水素のまま被処理水中に溶存するようになり、これを逆浸透膜処理する場合のフッ素の除去率が低下していく。特に被処理水のpHが3以下ではフッ素のほとんどがフッ化水素として溶存するため、これを逆浸透膜処理した場合のフッ素の除去率が極めて低くなる。一方、本実施形態の逆浸透膜装置21の被処理水中では、排水中のフッ素のほとんどが上記したようにヘキサフルオロアルミニウム錯イオンとして溶存しているため、逆浸透膜装置21でのフッ素の除去率が向上する。さらに、一般的に逆浸透膜ではイオン成分の除去率はその価数が大きいほど高くなり、例えば除去率はフッ化水素、フッ素イオン、ヘキサフルオロアルミニウム錯イオンの順に大きくなるので、本実施形態では逆浸透膜装置21が3価のイオンであるヘキサフルオロアルミニウム錯イオンを高除去率で除去し、フッ素の除去率を飛躍的に向上させる。なお、逆浸透膜装置21はこれ以外にも排水中の塩類やイオン性の有機物、コロイド性の有機物を除去することができる。逆浸透膜装置21の透過水は下流に送られてさらに処理され、濃縮水は系外に排出されて含まれる薬剤の種類に応じて適切に排液処理される。
なお、通常、逆浸透膜にアルミニウム剤を供給する場合には、アルミニウム剤や被処理水中の成分とアルミニウム剤との凝集物の逆浸透膜面への付着が懸念されるが、本実施形態の方法では、逆浸透膜装置の被処理水のpHが5以下程度であるため、膜面の付着物の問題はない。これは、pH5以下程度ではアルミニウムはAl3+イオンとして存在する一方でpH7付近ではHAlO として被処理水中に溶解しており、被処理水中への溶解性が異なるほか、アルミニウムが形成するイオン形態の違いにより膜への付着性が異なるためと考えられている。
逆浸透膜装置21としては、例えば、酢酸セルロース、ポリアミド等からなる逆浸透膜を、スパイラル型、チューブラー型、ホローファイバ型等、任意の形式としたモジュールを備えたものを用いることができる。逆浸透膜装置21の脱塩率(ナトリウムイオンの除去率)は96〜99.8%であることが好ましい。また、逆浸透膜装置21での水回収率は、60〜98%であることが好ましく、80〜95%がより好ましい。
なお、逆浸透膜装置21の脱塩率を高めるために、逆浸透膜装置を2段直列に接続して2段逆浸透膜装置とし、一段目の逆浸透膜装置の処理水(透過水)を2段目の膜浸透膜装置で処理してもよい。これにより、原水と比較してイオン成分の濃度が高い排水中のイオン成分を十分に除去することができる。なお、この場合、第1段の逆浸透膜装置での脱塩率(ナトリウムイオンの除去率)は、好ましくは96〜99.8%、第2段の逆浸透膜装置での脱塩率は好ましくは96〜99.8%である。第1段の逆浸透膜装置の水回収率は60〜98%であることが好ましく、80〜95%がより好ましい。第2段の逆浸透膜装置の水回収率は80〜95%であることが好ましく、85〜95%がより好ましい。
逆浸透膜装置21を、2段逆浸透膜装置とした場合には、アルミニウム剤供給装置22は、第1段目の逆浸透膜装置の被処理水及び第2段目の逆浸透膜装置の被処理水の少なくとも一方にアルミニウム剤を供給する。すなわち、アルミニウム剤供給装置22はアルミニウム剤を第1段目又は第2段目の逆浸透膜装置の被処理水のいずれか又は両者に供給する。
アルミニウム剤供給装置22が、アルミニウム剤を第1段目又は第2段目の逆浸透膜装置の被処理水のいずれか又は両者に供給する場合、その供給量は同量であっても異なっていてもよい。アルミニウム剤の供給のタイミングは同時であってもよく、別々であってもよい。また、それぞれにおける好ましい供給量の調節方法は上述した1段のみの逆浸透膜装置20を用いる場合と同様である。
2段逆浸透膜装置におけるアルミニウム剤の添加方法の一例として、1段目の逆浸透膜装置ではアルミニウム剤を添加せず、2段目の被処理水にアルミニウム剤を供給する方法が挙げられる。この方法では、1段目の逆浸透膜装置ではフッ素は透過水中に溶存し、硫酸イオン等の強酸のイオンのほとんどが濃縮水中に排出される。2段目の逆浸透膜装置では、この強酸のイオンが除去された排水から高除去率でフッ素を除去することができる。これにより、排水中の各種薬剤を1段目、2段目それぞれの逆浸透膜装置の濃縮水中に選択的に排出することができるため、濃縮水を系外に排出した後の廃液処理を簡便とすることができる。
このように、排水処理装置20は、排水を処理して、フッ素濃度が好ましくは0.1〜0.5mg/L程度、より好ましくは0.2〜0.4mg/L程度であり、pHが好ましくは4〜6程度、より好ましくは4.5〜6程度の排水処理水とする。なお、排水処理装置20は、排水中の硫酸や塩酸を除去することで排水処理水のpHを排水のpH以上とする。
以上、本実施形態の排水処理装置20によれば、アルミニウム剤供給装置22が逆浸透膜装置21の被処理水にアルミニウム剤を供給することで、フッ素の除去率を向上させることができる。また、膜装置にアルミニウム剤を供給した場合に通常懸念される膜への付着物の問題がなく、排水処理効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態に係る超純水製造システム2の構成を図2に示す。以下の説明において、図1と共通の機能を有する装置は同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
図2に示される超純水製造システム2は、前処理装置10と、排水処理装置20と、一次純水装置30と、二次純水装置40とを備えている。二次純水装置40は、ユースポイント(POU)50に接続され、ユースポイント(POU)50で回収された排水は、排水処理装置20に送られるようになっている。
排水処理装置20は、活性炭装置(AC)23と、2段逆浸透膜装置(RO)21a,21bとをこの順に備えている。
前処理装置10と排水処理装置20は、それぞれ処理水ピットT1に接続されており、処理水ピットT1の下流側には、一次純水装置30と、一次純水タンクT2と、二次純水装置40とが配管を用いてこの順に接続されている。
一次純水装置30は、紫外線照射装置(UV)31、プレフィルター(PF)32、逆浸透膜装置(RO)33(33a,33b)、膜脱気装置(MDG)34、電気脱イオン装置(EDI)35、紫外線酸化装置(TOC−UV)36、混床式イオン交換装置(MB)37、膜脱気装置(MDG)38をこの順に備えている。また、一次純水装置30は、余剰の一次純水が配管によって処理水ピットT1に循環されるよう構成されている。
二次純水装置40は、紫外線酸化装置(TOC−UV)41、非再生式ポリッシャー(Polisher)42、膜脱気装置(MDG)43、限外ろ過装置(UF)44をこの順に備えている。二次純水装置40は、余剰の超純水が配管によって一次純水タンクT2に循環されるよう構成されている。
前処理装置10は、原水中の濁質分やコロイド成分を除去して原水を前処理水とする。前処理水のpHは6〜8程度であることが好ましい。この前処理水は、処理水ピットT1に供給されて貯留される。前処理装置10が処理する原水としては、市水、井水、河川水、工業用水等が挙げられる。このような原水は通常、硬度成分(カルシウム、マグネシウム等)、イオン成分(ナトリウム、塩素イオン、イオン性有機物)、溶存気体(溶存炭酸、溶存酸素)、非イオン性有機物及び微粒子成分を含んでいる。前処理装置10は、具体的には、精密ろ過膜や限外ろ過膜等を用いた膜分離装置、生物ろ過装置、紫外線照射装置、活性炭装置等を適宜選択して構成することができる。
排水処理装置20は、第1の実施形態における排水処理装置20において、逆浸透膜装置20の上流側に活性炭装置23を備えるものである。
本実施形態の排水処理装置20は、第1の実施形態と同様にフッ素を含有しかつpHが5以下、好ましくはpHが1.5〜4である排水を処理する。排水処理装置20において、アルミニウム剤供給装置22は逆浸透膜装置21の被処理水にアルミニウム剤を供給する。アルミニウム剤の種類や供給量、供給方法等は第1の実施形態と同様である。また、逆浸透膜装置21は第1の実施形態と同様に被処理水をろ過する。また、逆浸透膜装置21は水溶化したヘキサフルオロアルミニウム錯体を除去することでフッ素の除去率を向上させる。
活性炭装置23は、下流側の逆浸透膜を保護する目的で設けられ、主として排水中の過酸化水素等を分解除去するものである。
また、排水処理装置20は、例えば逆浸透膜装置21の上流側に排水中の有機物を酸化分解する紫外線酸化装置を備えていてもよい。紫外線酸化装置は、例えば、185nm付近の波長を有する紫外線を照射可能な紫外線ランプを有し、この紫外線ランプによって紫外線を被処理水に照射することで、被処理水中の有機物を酸化分解する。紫外線酸化装置に用いられる紫外線ランプは、185nmの紫外線のみを発生するランプである必要はなく、本実施形態では、例えば、185nmの紫外線とともに254nm付近の紫外線を放射する低圧水銀ランプを使用することができる。
紫外線酸化装置では、波長185nm付近の紫外線により、水が分解してOHラジカルが生成し、このOHラジカルが被処理水中の有機物を有機酸にまで酸化分解する。なお、排水処理装置20の紫外線酸化装置における紫外線照射量は、被処理水の水質によって適宜変更する。後述する一次純水装置30、二次純水装置40においても同様である。
また、排水処理装置20は、逆浸透膜装置21bの後段に、電気脱イオン装置、陰イオン交換樹脂装置又は混床式イオン交換装置の1種以上の装置を備えていてもよい。これらの装置を逆浸透膜装置21bの透過水の水質に応じて適宜選択して設置することで、排水中の目的に応じた種類のイオン成分を目的に応じた除去量で除去することができる。
このように、排水処理装置20は、排水を処理して、フッ素濃度が好ましくは0.1〜0.5mg/L程度、より好ましくは0.2〜0.4mg/L程度であり、pHが好ましくは4〜6程度、より好ましくは4.5〜6程度の排水処理水とする。なお、排水処理装置20は、排水中の硫酸や塩酸を除去することで排水処理水のpHを排水のpH以上とする。
本実施形態の超純水製造システム2において、処理水ピットT1は、前処理装置10から得られた前処理水と、排水処理装置20から得られた排水処理水を貯留することで、これらを混合して混合処理水とするものである。超純水製造システム2は、排水処理水のpHを上記した好ましい範囲とすることで、混合処理水のpHを概ね5〜6.5程度とし、これにより一次純水装置30における硬度スケールの生成をほぼ防ぐことができる。そのため、一次純水装置30において、硬度スケールの生成を抑制するためのpH調整剤(酸等)を注入することなく長期間安定して超純水を製造することができる。
処理水ピットT1は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)製の容器を用いる。処理水ピットT1の大きさは特に限定されず、製造される超純水の流量や水質に合わせて適宜設計する。処理水ピットT1内では、混合処理水のpHは5〜6.5程度とされることが好ましい。
なお、処理水ピットT1内の混合処理水のpHは、前処理水及び排水処理水の水質を自動で測定し、これらに基いて処理水ピットT1への前処理水の供給流量及び排水処理水の供給流量を調節する制御装置を備えることで、上記した好ましいpHの値の範囲に保つことができる。これにより、酸やアルカリ等の薬品を使用することなく、混合処理水のpHを調節することができる。
一次純水装置30は、上記で得られた混合処理水を被処理水として、一次純水を製造する。紫外線照射装置31及びプレフィルター32は、後段の逆浸透膜装置33の逆浸透膜面でのファウリングやスケール生成を抑制するために、被処理水中の有機物の殺菌除去またはろ過除去を行う。
逆浸透膜装置33は、排水処理装置20で用いられる逆浸透膜装置21と同様の装置を用いることができる。逆浸透膜装置33は、逆浸透膜装置を1段のみで構成してもよく2段を直列に接続して2段逆浸透膜装置33a,33bとして構成してもよい。
逆浸透膜装置33が1段のみである場合には、逆浸透膜装置33の脱塩率(ナトリウムイオンの除去率)は、96〜99.8%であることが好ましい。逆浸透膜装置33の水回収率は、60〜98%であることが好ましく、80〜95%がより好ましい。
逆浸透膜装置33を、逆浸透膜装置を2段直列に接続した2段逆浸透膜装置33a、33bとした場合には、硬度の除去率をより高め、後段の電気脱イオン装置35における硬度スケールの生成を防止することができる。
この場合、第1段の逆浸透膜装置での脱塩率(ナトリウムイオンの除去率)は、好ましくは96〜99.8%、第2段の逆浸透膜装置での脱塩率は、好ましくは96〜99.8%である。また、第1段の逆浸透膜装置の水回収率は60〜98%であることが好ましく、80〜95%がより好ましい。第2段の逆浸透膜装置の水回収率は、80〜95%であることが好ましく、85〜95%がより好ましい。
膜脱気装置34は、逆浸透膜装置33の被処理水中の溶存炭酸ガスを除去する。膜脱気装置34が逆浸透膜装置33の透過水の溶存炭酸濃度を低くすることで、下流側の電気脱イオン装置35のイオン交換膜面でのスケールの生成を抑制することができる。
電気脱イオン装置35は、逆浸透膜装置33の透過水中のイオン成分(塩類、イオン性有機物等)を除去する。電気脱イオン装置35は、陽極と陰極の間に交互に配置された陰イオン交換膜と陽イオン交換膜と、この、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によって仕切られた脱塩室と濃縮室とを交互に有し、さらに電圧を印加する電極を備えている。電気脱イオン装置35の脱塩室内には陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂との混合体が充填され、この混合体が被処理水中のイオン成分を吸着する。吸着されたイオン成分は直流電流の作用により濃縮室に移行され、濃縮室の濃縮水は系外に排出される。
電気脱イオン装置35では、陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂との混合体に吸着されたイオン成分を濃縮水に移行すると同時にこの混合体を再生する。そのため、電気脱イオン装置35では、酸やアルカリのようなイオン交換樹脂を再生するための薬品を一切使用せずに連続的にイオン成分の除去を行うことができる。また、本実施形態の一次純水装置30では、逆浸透膜装置33において、イオン成分のほとんどが除去されており、電気脱イオン装置35への負荷を軽減することができる。そのため、電気脱イオン装置35でのイオン成分の除去率を向上させることができる。
一次純水装置30において、紫外線酸化装置36は、排水処理装置20における紫外線酸化装置とその構成、作用は同様であり、例えば、185nm付近の波長を有する紫外線を照射することにより、被処理水中の有機物を酸化分解する。
混床式イオン交換装置37は、前段の紫外線酸化装置36で有機物が酸化分解して生成した低分子量のイオン成分を吸着除去する。混床式イオン交換装置37としては、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を混合して充填した装置を用いることができ、再生式、非再生式のいずれであってもよい。膜脱気装置38は、紫外線酸化装置36の処理水中の溶存炭酸及び溶存酸素を除去する。
このように一次純水装置30はその後段側に、紫外線酸化装置36と混床式イオン交換装置37を備えることで、被処理水中の微量の有機物を分解するとともに、イオン成分を吸着除去して、より高純度の一次純水を製造することができる。
なお、一次純水装置30は、長期間運転する間には、逆浸透膜装置33を構成する膜部材にスケールが生成することがある。そのため、一次純水装置30の逆浸透膜装置33では、被処理水の供給管に分岐管等の形態で注入管を設け、逆浸透膜面へのスケール生成を抑制する機能を有する公知の化合物を分散剤やキレート剤として注入してもよい。
分散剤やキレート剤等としては、カルシウムやフッ素に対して分散効果を有するものであれば特に限定されず、例えば、ホスホン酸、ポリアクリル酸、重合リン酸系分散剤等が挙げられる。また、キレート剤としては、カルシウムに対してキレート効果を有するものであれば特に限定されず、エチレンジアミン四酢酸等を用いることができる。
また、逆浸透膜面へのスケール生成を抑制するものとして、市販品を用いることもできる。市販品として、具体例には、Trisep社製の商品「TriPol 8010」、「TriPol 9010」、「TriPol 9510」、GE社製の商品「Hypersperse AF 200」、「Hypersperse SI 300」、BioLab社製の商品「Flocon 100」、「Flocon 200」、片山Nalco社製の商品「PermaTreat PC191」、「PermaTreat PC510」等が挙げられる。本実施形態においては、これらの市販品を適宜選択して使用することができる。
一次純水タンクT2は、一次純水を貯留する。貯留された一次純水は、二次純水装置40に供給される。
二次純水装置40は、紫外線酸化装置41、非再生式ポリッシャー42、膜脱気装置43及び限外ろ過装置44を備えている。二次純水装置40において、これらの装置が一次純水を順に処理し、全有機炭素(TOC)濃度が数十μgC/Lまで低減された一次純水中の有機物をさらに数μgC/Lまで低減して超純水とする。
二次純水装置40における紫外線酸化装置41の構成及び作用は一次純水装置30の紫外線酸化装置36と同様であり、被処理水に185nm付近の紫外線を照射することにより、被処理水中の有機物を酸化分解する。
非再生式ポリッシャー42は、紫外線酸化装置41で有機物が分解して生成したイオン成分を吸着除去する。非再生式ポリッシャー42としては、ボンベ等の容器に強酸性陽イオン交換樹脂と強塩基性陰イオン交換樹脂を混合充填したものを用いることができる。
膜脱気装置43は、一次純水中の微量溶存酸素を除去して溶存酸素濃度を1μg/L以下程度まで低減し、限外ろ過膜装置44は、イオン交換樹脂からの微量溶出物や微粒子成分を除去して0.05μm以上の微粒子数を250Pcs./L以下程度まで低減する。
なお、不純物の極めて少ない一次純水を処理し、超高水質の超純水を製造するために、二次純水装置40の各水処理装置は、薬品再生等を行わない交換タイプのものを用いることが好ましい。
このようにして、二次純水装置40は、一次純水を処理して超純水とする。製造された超純水はユースポイント50に供給される。
以上、本実施形態の超純水製造システム2は、アルミニウム剤供給装置22及び逆浸透膜装置21を備え、pH5以下のフッ素含有排水を処理する排水処理装置20を備えることで、フッ素の除去率を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態の超純水製造システム2は、排水処理装置20において、逆浸透膜装置21a,21bがフッ素を高除去率で除去するので、イオン交換樹脂を用いた装置を省略できる。そのため、従来のようなイオン交換樹脂の再生のための酸、アルカリ等の薬品の使用量を低減することができ、さらにはこれらの薬品を使用しないことも可能である。
また、イオン交換樹脂を省略することで、大型の脱炭酸装置を省略することができるので、超純水製造システム2を小規模化、簡素化することができる。さらに、通常脱炭酸装置で行われるpH調整のための酸の注入を省略することができ、このための酸の使用量を極力低減することができる。
また、本実施形態の超純水製造システム2は、排水処理装置20がフッ素を高除去率で除去するので、一次純水装置30における逆浸透膜装置33a,33bや電気脱イオン装置35の膜面へのフッ化カルシウムスケールの生成がほぼ防止できるので、長期間安定して超純水を製造することができる。
さらに、本実施形態の超純水製造システム2によれば、酸やアルカリ等の薬品の使用量を極めて少なくすることができるので、これらを貯留するタンクや、ポンプ等を削減して装置を簡素化することができるだけでなく、薬品使用量の削減によるランニングコストの低減、薬品取扱いのリスクの低減が可能となる。
次に、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。
[実施例1]
図2に示す超純水製造システム2と同様の超純水製造システムを次の装置で構成した。実施例1で用いた装置の仕様は次のとおりである。
[排水処理装置20]
活性炭装置(AC)23:F400(カルゴン カーボン ジャパン株式会社製)
2段逆浸透膜装置(RO)21a,21b:TML20−400(東レ株式会社製)
処理水ピットT1:容量500m
[一次純水装置30]
2段逆浸透膜装置(RO)33a:TML20D(東レ株式会社製)
33b:SU−720(東レ株式会社製)
膜脱気装置(MDG)34:X−40(ポリポア社製)
電気脱イオン装置(EDI)35:E−CELL MK3(GE社製)
紫外線酸化装置(TOC−UV)36:SUV−8000TOC(日本フォトサイエンス社製)
混床式イオン交換装置(MB)37:イオン交換樹脂としてDuolite MBGP(ローム・アンド・ハース社製)を充填したもの
膜脱気装置(MDG)38:X−40(ポリポア社製)
[二次純水装置40]
紫外線酸化装置(TOC−UV)41:SUV−8000TOC(日本フォトサイエンス社製)
非再生式ポリッシャー(Polisher)42:イオン交換樹脂としてDuolite MBGP(ローム・アンド・ハース社製)を充填したもの
膜脱気装置(MDG)43:X−40(ポリポア社製)
限外ろ過装置(UF)44:OLT―6036V(旭化成株式会社製)
[計測計器類]
TOC計:Anatel A1000XP(商品名、HACH社製)
比抵抗率計:比抵抗モニター
過酸化水素濃度計:NOXIA−LII(商品名(登録商標)、野村マイクロ・サイエンス(株)社製)
各種金属:誘導結合プラズマ質量分析計
各種イオン:イオンクロマトグラフィー装置
実施例1では、導電率200μS/cm、pH7.3、硬度60mg/L(as CaCO)の工業用水を、一日あたりの流量10,000m/dで前処理装置10に供給した。また、導電率1,500μS/cm、pH1.8、フッ素濃度6mg/Lの排水を一日あたりの流量9,500m/dで排水処理装置20に供給した。
実施例1で用いた工業用水及び排水の水質を、上記以外の水質とともに表1に示す。
Figure 0006285645
実施例1において、排水処理装置20の逆浸透膜装置21a,21bの被処理水供給管に分岐管を設けた。この分岐管から塩化アルミニウム(AlCl)の10質量%水溶液を逆浸透膜装置21bの被処理水のみに、被処理水中のフッ素Fのモル量と添加する塩化アルミニウムのAlのモル量が、モル比でF:Al=1:0.2となるように供給した。このとき、逆浸透膜装置21a(1段目RO)の透過水水質は、pH3.2、フッ素濃度5mg/L、硫酸イオン濃度10mg/L、その濃縮水質は、pH1.3、フッ素濃度15mg/L、硫酸イオン濃度1,900mg/Lであった。また、逆浸透膜装置21b(2段目RO)の透過水水質は、pH4.7、フッ素濃度0.3mg/L、硫酸イオン濃度0.5mg/L、濃縮水質はpH3.8、フッ素濃度190mg/L、硫酸イオン濃度94mg/Lであった。
また、実施例1において排水処理装置20の逆浸透膜装置21a,21bの被処理水にいずれもアルミニウム剤を添加しない以外は実施例1と同様に排水を処理したときの、逆浸透膜装置21bの透過水のフッ素濃度は4.3mg/Lであった。これらの結果を表2に示す。
Figure 0006285645
表2に示されるように、排水処理装置20における逆浸透膜装置21を2段逆浸透膜装置21a、21bとし、2段目の逆浸透膜装置21bの被処理水のみに塩化アルミニウムを添加することで、1段目の逆浸透膜装置21aと2段目の逆浸透膜装置21bのそれぞれの濃縮水に排水中の硫酸又はフッ素を優れた選択率で分離排出することができる。
次いで、処理水ピットT1から、一日あたりの流量19,000m/dで被処理水を一次純水装置30に供給した。逆浸透膜装置33bの透過水の膜脱気装置34への供給流量は18,000m/dであった。また、逆浸透膜装置33bの透過水水質は、比抵抗0.1MΩ・cm、全有機炭素(TOC)濃度14μgC/Lであり、電気脱イオン装置35の透過水水質は比抵抗16.8MΩ・cm、全有機炭素(TOC)濃度13μgC/Lであった。これらの結果を表3に示す。
Figure 0006285645
次いで、一次純水タンクT2に貯留された一次純水の水質を測定した後、一次純水を一日あたりの流量17,000m/dで二次純水装置40に供給して順に処理し、得られる超純水の流量及び水質を測定した。一次純水の水質は、比抵抗17.5MΩ・cm、全有機炭素(TOC)濃度3.3μgC/Lであった。また、超純水の流量は17,000m/d、超純水水質は、比抵抗18.2MΩ・cm、全有機炭素(TOC)濃度0.4μgC/Lであった。これらの結果を表4に示す。
Figure 0006285645
なお、超純水製造システム2全体における水回収率(超純水流量/(工業用水流量+排水流量))は、0.87(87%)であった。また、超純水製造システム2内での水温は図示しない熱交換器によって25℃程度に保った。
[実施例2]
純水に、フッ化水素酸、硫酸及びアンモニア水を添加してpH2.5、フッ素濃度5mg/L、硫酸イオン(SO 2−)濃度200mg/Lに調整し、実施例1の排水を模擬した模擬排水を作成した。この模擬排水に、塩化アルミニウムを添加してアルミニウム濃度を7mg/Lとし、これを逆浸透膜装置(ダウ・ケミカル社製逆浸透膜モジュール、商品名BW30 4040の1本)に流量210L/hr、水回収率75%で供給したときの通水差圧を測定した。ここで、通水差圧=[(供給水圧力+濃縮水圧力)/2−透過水圧力]で計算される値である。また、逆浸透膜装置の透過水のフッ素濃度は0.3mg/Lであった。
[比較例1]
実施例2において、塩化アルミニウムを添加しない以外は実施例2と同様に模擬排水を処理した場合の逆浸透膜装置の透過水のフッ素濃度は、4.3mg/Lであった。
[比較例2]
実施例2で用いた模擬排水に水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH6とし、さらに塩化アルミニウムを添加してアルミニウム濃度を7mg/Lとした。これを逆浸透膜装置(ダウ・ケミカル社製逆浸透膜モジュール、商品名BW30 4040の1本)に流量210L/hr、水回収率75%で供給し、このときの通水差圧を測定した。
実施例2及び比較例2で測定した通水差圧を縦軸に、通水時間を横軸として、図3のグラフに示す。図3において三角は実施例2、ひし形は比較例2を示す。また、実施例1の逆浸透膜装置21aの通水差圧を測定した結果を図3に黒丸で示す。図3にみられるように、実施例2では、通水差圧は通水開始後横ばいの値を示すが、比較例2では、通水開始直後から入口側の圧力が急激に上昇することが分かる。これは逆浸透膜面に付着物が生じるためと考えられる。
このように、超純水製造システム2では排水処理装置20でのフッ素の除去率が向上していることが分かる。また、通常懸念される逆浸透膜面への付着物の生成の問題もない。さらに、イオン交換樹脂を省略できるので、これを再生するための薬品使用量を大幅に削減でき、コストを削減することができる。
1,2…超純水製造システム、10…前処理装置、20…排水処理装置、21…逆浸透膜装置、22…アルミニウム剤供給装置、23…活性炭装置、30…一次純水装置、31…紫外線照射装置、32…プレフィルター、33…逆浸透膜装置、34…膜脱気装置、35…電気脱イオン装置、36…紫外線酸化装置、37…混床式イオン交換装置、38…膜脱気装置、40…二次純水装置、41…紫外線酸化装置、42…非再生式ポリッシャー、43…膜脱気装置、44…限外ろ過装置、50…ユースポイント、T1…処理水ピット、T2…一次純水タンク

Claims (7)

  1. pHが5以下のフッ素含有排水にアルミニウム剤を添加する工程と、
    アルミニウム剤の添加された前記排水を逆浸透膜によってろ過する工程と
    を有し、
    前記排水は、使用済み超純水であり、
    前記逆浸透膜は、スパイラル型膜又はホローファイバ型膜であり、ポリアミドからなることを特徴とする排水処理方法。
  2. 前記アルミニウム剤は、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1記載の排水処理方法。
  3. 前記アルミニウム剤の量は、前記排水中のフッ素モル量1に対してアルミニウムモル量が0.1〜3.5となる量であることを特徴とする請求項1又は2記載の排水処理方法。
  4. 前記逆浸透膜は、第1段目の逆浸透膜と前記第1段目の逆浸透膜でろ過した前記排水をろ過する第2段目の逆浸透膜とからなり、
    アルミニウム剤の添加された前記排水を前記第1段目の逆浸透膜でろ過した後さらに前記第2段目の逆浸透膜でろ過することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の排水処理方法。
  5. 前記逆浸透膜は、第1段目の逆浸透膜と前記第1段目の逆浸透膜でろ過した前記排水をろ過する第2段目の逆浸透膜とからなり、
    前記アルミニウム剤は、前記第1段目の逆浸透膜でろ過した前記排水のみに添加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の排水処理方法。
  6. フッ素含有排水を供給する排水供給部と、
    前記排水にアルミニウム剤を添加するアルミニウム剤添加装置と、
    アルミニウム剤の添加された前記排水をろ過する逆浸透膜装置と
    を有し、前記排水は、使用済み超純水であり、前記逆浸透膜は、スパイラル型膜又はホローファイバ型膜であり、ポリアミドからなることを特徴とする排水処理装置。
  7. 請求項6記載の排水処理装置の下流側に、前記排水処理装置で処理された排水処理水を処理する一次純水製造部を有する超純水製造システム。
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