JP6285248B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、雑音防止装置を備えたポンプ装置に関する。
ポンプ装置では、モータ駆動時のノイズの発生を抑制するための電気ノイズ抑制装置(雑音防止装置)を備えたものがある(例えば、下記特許文献1参照)。この電気ノイズ抑制装置は、一対のチョークコイルと一対のコンデンサとを含んで構成されており、これらチョークコイル及びコンデンサが、筒状のハウジング内に収容されている。そして、一対のコンデンサは、ハウジングの軸方向に対して傾いて配置されている。これにより、ハウジングの軸方向から見たコンデンサの設置スペースを小さくすることができる。
特開2012−44814号公報
しかしながら、上記ポンプ装置では、上述したように、一対のコンデンサが、ハウジングの軸方向に対して傾いて配置されているため、ハウジングの軸方向におけるコンデンサの設置スペースが比較的大きくなってしまう。したがって、上記ポンプ装置では、電気ノイズ抑制装置におけるこれらのコンデンサを効率よく配置する点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、雑音防止装置における第1コンデンサ及び第2コンデンサを効率よく配置することができるポンプ装置を提供することを目的とする。
本発明のポンプ装置は、筒状に形成されると共に、モータを収容するモータ収容部と、前記モータの回転軸に一体回転可能に軸支されたインペラを収容するポンプ室と、を有するハウジングと、外部コネクタと接続される給電ターミナルを有すると共に、前記モータ収容部の開口部を塞ぐキャップと、前記キャップと前記モータとの間に設けられ、前記給電ターミナルと前記モータとの間を接続して前記モータの駆動時におけるノイズの発生を抑制する雑音防止装置と、前記雑音防止装置の一部を構成し、前記ハウジングの軸方向に対して直交する直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向一方側へ延出された一対の第1端子を有する第1コンデンサと、前記雑音防止装置の一部を構成し、前記直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向他方側へ延出された一対の第2端子を有すると共に、前記ハウジングの軸方向から見て前記第2端子の一方が一対の前記第1端子の間に配置された第2コンデンサと、を備え前記雑音防止装置は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを保持する保持部材を有しており、前記保持部材は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサが載置されるベース部と、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の一端部にそれぞれ当接された一対のストッパ部と、前記直交方向に弾性変形可能に構成され、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の他端部にそれぞれ当接されて前記素子本体を前記ストッパ部側へそれぞれ付勢する一対の付勢部と、を含んで構成されている。
上記構成のポンプ装置によれば、筒状に形成されたハウジングが、モータ収容部とポンプ室とを有している。このモータ収容部には、モータが収容されており、モータ収容部の開口部がキャップによって塞がれている。また、モータの回転軸には、インペラが一体回転可能に軸支されており、インペラはポンプ室に収容されている。さらに、キャップとモータとの間には、雑音防止装置が設けられており、雑音防止装置は、第1コンデンサ及び第2コンデンサを含んで構成されている。そして、キャップに設けられた給電ターミナルとモータとの間を雑音防止装置が接続して、モータの駆動時におけるノイズの発生が雑音防止装置によって抑制されるようになっている。
ここで、第1コンデンサ及び第2コンデンサは、ハウジングの軸方向に対して直交する直交方向を高さ方向として配置されている。すなわち、第1コンデンサ及び第2コンデンサが、ハウジングの軸方向に対して直交する方向に倒れた状態で配置されている。このため、ハウジングの軸方向における第1コンデンサ及び第2コンデンサの設置スペースが大きくなることを抑制することができる。
また、第1コンデンサの一対の第1端子が、第1コンデンサの素子本体の一端部から直交方向一方側へ延出されており、第2コンデンサの一対の第2端子が、第2コンデンサの素子本体の一端部から直交方向他方側へ延出されている。そして、ハウジングの軸方向から見て、第2端子の一方が、一対の第1端子の間に配置されている。換言すると、ハウジングの軸方向から見て、第1端子と第2端子とが交互に配置されている。このため、第1コンデンサ及び第2コンデンサを隣接して並んで配置した場合と比べて、ハウジングの軸方向から見た第1コンデンサ及び第2コンデンサの設置スペース(配置面積)を小さくすることができる。このように、本発明のポンプ装置では、一対の第1端子(第2端子)間の空間を有効に活用して第2端子(第1端子)を配置しているため、第1コンデンサ及び第2コンデンサを効率よく配置することができる。
上記構成のポンプ装置によれば、雑音防止装置は保持部材を有しており、第1コンデンサ及び第2コンデンサが、保持部材のベース部に載置されて、保持部材によって保持されている。
また、保持部材は、一対のストッパ部と、一対の付勢部と、を有している。そして、一対のストッパ部が、第1コンデンサ及び第2コンデンサの素子本体の一端部にそれぞれ当接されている。一方、付勢部は、直交方向に弾性変形可能に構成されており、付勢部が第1コンデンサ及び第2コンデンサの素子本体の他端部にそれぞれ当接されて、当該素子本体がストッパ部側へ付勢されている。
このため、保持部材に対する第1コンデンサ(第2コンデンサ)の直交方向の位置を、素子本体の一端部を基準に設定することができる。これにより、例えば、第1コンデンサ(第2コンデンサ)の第1端子(第2端子)が接続されるターミナルと、第1端子(第2端子)と、の間の位置ばらつきが抑制されるため、第1端子(第2端子)を当該ターミナルに安定して接続することができる。
本発明のポンプ装置は、上記構成に加えて、前記付勢部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の他端部にそれぞれ当接された傾斜面を有しており、前記傾斜面が、前記ハウジングの軸方向に対して前記素子本体側且つ前記ベース部側へ傾斜されている。
上記構成のポンプ装置によれば、付勢部は傾斜面を有しており、傾斜面が第1コンデンサ及び第2コンデンサの素子本体の他端部にそれぞれ当接されている。そして、傾斜面が、ハウジングの軸方向に対して素子本体側且つベース部側へ傾斜されている。このため、付勢部によって、第1コンデンサ及び第2コンデンサの素子本体にベース部側への付勢力をも作用させることができる。これにより、保持部材の第1コンデンサ及び第2コンデンサに対する保持性能を向上することができる。
本発明のポンプ装置は、上記構成に加えて、前記保持部材が樹脂製とされると共に、前記ベース部及び前記付勢部が一体に形成されている。
上記構成のポンプ装置によれば、保持部材が樹脂製とされており、ベース部及び付勢部が一体に形成されているため、第1コンデンサ及び第2コンデンサを保持する保持部材を簡易な構成にすることができる。
本発明のポンプ装置は、筒状に形成されると共に、モータを収容するモータ収容部と、前記モータの回転軸に一体回転可能に軸支されたインペラを収容するポンプ室と、を有するハウジングと、外部コネクタと接続される給電ターミナルを有すると共に、前記モータ収容部の開口部を塞ぐキャップと、前記キャップと前記モータとの間に設けられ、前記給電ターミナルと前記モータとの間を接続して前記モータの駆動時におけるノイズの発生を抑制する雑音防止装置と、前記雑音防止装置の一部を構成し、前記ハウジングの軸方向に対して直交する直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向一方側へ延出された一対の第1端子を有する第1コンデンサと、前記雑音防止装置の一部を構成し、前記直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向他方側へ延出された一対の第2端子を有すると共に、前記ハウジングの軸方向から見て前記第2端子の一方が一対の前記第1端子の間に配置された第2コンデンサと、を備え、前記雑音防止装置は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに加えて一対のチョークコイル及び第3コンデンサを有し、前記ハウジングの周方向において、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの間に前記チョークコイルが配置され、前記ハウジングの軸方向から見て、前記第3コンデンサが、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサと前記ハウジングの軸方向にラップして配置されている。
本発明のポンプ装置は、上記構成に加えて、前記第3コンデンサは、前記ハウジングの軸方向から見て、一対の前記チョークコイルの間に配置されている。
上記構成のポンプ装置によれば、雑音防止装置が、第1コンデンサ及び第2コンデンサに加えて一対のチョークコイル及び第3コンデンサを有している。そして、ハウジングの周方向において、チョークコイルが、第1コンデンサと第2コンデンサとの間に配置されている。これにより、雑音防止装置において、第1コンデンサ、第2コンデンサ、及び一対のチョークコイルを、効率よく配置することができる。
さらに、ハウジングの軸方向から見て、第3コンデンサが、一対のチョークコイルの間に配置されると共に、第1コンデンサ及び第2コンデンサとハウジングの軸方向にラップして配置されている。これにより、ハウジングの径方向における雑音防止装置の大型化を抑制しつつ、第3コンデンサを雑音防止装置に搭載することができる。
本実施の形態に係る車両用ウォッシャポンプ装置に用いられる雑音防止装置の第1コンデンサ及び第2コンデンサの配置関係を示す平面図である。 本実施の形態に係る車両用ウォッシャポンプ装置に用いられる雑音防止装置を示す分解斜視図である。 図2に示される雑音防止装置を構成する部品の電気的接続関係を説明するための説明図である。 図1に示される第1コンデンサの保持状態を示す断面図(図1の4−4線断面図)である。 図2に示される雑音防止装置の全体を示す斜視図である。 本実施の形態に係る車両用ウォッシャポンプ装置を示す分解斜視図である。 図6に示されるモータ本体を示す縦断面図(図6の7−7線断面図)である。 (A)は図6に示されるコネクタキャップを下方側から見た斜視図であり、(B)は、(A)に示されるコネクタキャップ内に雑音防止装置が収容された状態を示す下方側から見た斜視図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る「ポンプ装置」としての車両用ウォッシャポンプ装置10(以下、ウォッシャポンプ10と称する)について説明する。このウォッシャポンプ10は、遠心ポンプとして構成されている。また、ウォッシャポンプ10は、車両(自動車)のエンジンルーム(パワーユニット室)内に配設されたウォッシャタンク(図示省略)に、ウォッシャポンプ10の上下方向(図6の矢印A方向及び矢印B方向)を車両の上下方向と一致させた状態で組付けられている。さらに、図6に示されるように、ウォッシャポンプ10は、ポンプ本体12と、コネクタキャップ40と、雑音防止装置50と、を含んで構成されている。以下、各構成について説明する。
(ポンプ本体12について)
図7に示されるように、ポンプ本体12は、ハウジング14と、モータ30と、インペラ38と、を含んで構成されている。ハウジング14は、樹脂製とされると共に、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。また、ハウジング14は、モータ収容部16と、インレット20と、ポンプ室22と、アウトレット28と、を含んで構成されている。
モータ収容部16は、ハウジング14の上側部分(図7の矢印A方向側部分)を構成すると共に、上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。このモータ収容部16の底壁部分は区画壁18とされており、後述するインレット20内とモータ収容部16内とが、この区画壁18によって区画されている。そして、モータ収容部16内にモータ30が同軸上に収容されており、モータ30の回転軸32が、区画壁18を貫通して区画壁18から下側へ突出されている。なお、回転軸32が貫通する区画壁18の軸孔部分にはシール部材が配置されてモータ収容部16内への洗浄液(液体)の浸入が防止されている。また、モータ30の上端部における外周部には、一対のモータ端子34,36(図6参照)が設けられている。このモータ端子34,36は、モータ30の軸線に対して点対称となる位置に配置されると共に、略矩形板状に形成されて、モータ30の上端部から上側へ(後述するコネクタキャップ40のハウジング14への組付け方向に沿って)突出されている。
インレット20は、モータ収容部16の下側に配置されている。このインレット20は、略円筒状に形成されると共に、ハウジング14の軸線AL1に対して直交する方向を軸方向として、ハウジング14の径方向外側へ延設(突出)されている。また、インレット20の内部空間は吸入孔20Aとされており、吸入孔20Aはモータ収容部16の下側まで延びている。そして、インレット20がウォッシャタンク内に挿入された状態で、ハウジング14がグロメット(図示省略)などを介してウォッシャタンクの組付孔に組付けられている。
ポンプ室22は、ハウジング14の下端部において、インレット20よりも下側に配置されている。また、ポンプ室22は、断面略円形状に形成されると共に、下側へ開放されている。そして、ハウジング14の下端部の開口部には、端部キャップ24が超音波溶着等により水密に固定されており、これにより、ポンプ室22が端部キャップ24によって閉塞されている。また、ポンプ室22とインレット20の吸入孔20Aとの間には、連通孔26が形成されている。この連通孔26は、モータ30の回転軸32と同軸上に配置されると共に、ポンプ室22内とインレット20内(吸入孔20A)とをポンプ室22の中心部において連通している。そして、前述したモータ30の回転軸32がインレット20内及び連通孔26を介してポンプ室22まで延びており、回転軸32の先端部がポンプ室22内に配置されている。
さらに、ポンプ室22内には、インペラ38が収容されており、インペラ38は、モータ30の回転軸32の先端部に一体回転可能に軸支されている。このインペラ38は、複数の羽根を有しており、羽根は回転軸32の径方向外側へ延びている。
アウトレット28は、略円筒形状に形成されると共に、ハウジング14の下端部からハウジング14の径方向外側へ延設(突出)されている。具体的には、アウトレット28は、ハウジング14からインレット20とは反対側へ突出され、平面視でインレット20の軸線AL2方向に配置されている。このアウトレット28の内部は、それぞれポンプ室22内と連通されている。そして、インペラ38が回転方向一方側へ回転されると、ウォッシャタンク内の洗浄液がアウトレット28へ圧送されるようになっている。
なお、アウトレット28は、ホース(図示省略)を介して、車両のフロントウィンドシールドガラス洗浄用のフロントノズルに接続されている。そして、インペラ38が回転すると、ポンプ室22内の洗浄液が、アウトレット28から吐出されて、フロントノズルに供給されるように構成されている。
(コネクタキャップ40について)
図6に示されるように、コネクタキャップ40は、下側へ開放された略有底円筒形状に形成されて、ハウジング14の上側においてハウジング14と同軸上に配置されている。そして、コネクタキャップ40の下端部が、ハウジング14におけるモータ収容部16の開口部内に嵌入されて、超音波溶着等によってコネクタキャップ40がハウジング14に水密に固定されている。これにより、モータ収容部16の開口部がコネクタキャップ40によって閉塞されている。
図8(A)に示されるように、コネクタキャップ40には、後述する雑音防止装置50を固定するための一対の固定爪42が一体に形成されている。この固定爪42は、コネクタキャップ40の上壁から下側へ延びており、固定爪42の先端部には、固定フック42Aが形成されている。
図6に示されるように、コネクタキャップ40には、コネクタ部40Aが一体に形成されており、コネクタ部40Aは、略矩形筒状に形成されてコネクタキャップ40の上壁から上側へ突出されている。具体的には、コネクタ部40Aは、側面視で上側へ向かうに従い、インレット20とは反対側へ傾斜されている。
また、コネクタキャップ40には、一対の給電ターミナル44,46が一体に設けられており、給電ターミナル44,46は、導電性を有する金属の板材により構成されると共に、略長尺状に形成されている。この給電ターミナル44,46の一端部はコネクタ部40A内に配置されている。また、給電ターミナル44,46は、それぞれ所定の形状に屈曲されており、給電ターミナル44,46の他端部がコネクタキャップ40の上壁から下方側へ突出されている。そして、給電ターミナル44,46の他端部が、後述する雑音防止装置50を介してモータ30のモータ端子34,36に接続されている。これにより、コネクタ部40Aに車両側のハーネスの外部コネクタ(図示省略)が接続されることで、モータ30に電流が供給されるようになっている。
(雑音防止装置50について)
図6に示されるように、雑音防止装置50は、モータ30とコネクタキャップ40との間に配置されて、モータ30のモータ端子34,36と、コネクタ部40Aの給電ターミナル44,46と、の間を接続するように構成されている。これにより、モータ30の駆動時におけるノイズの発生を雑音防止装置50によって抑制するようになっている。
図2に示されるように、雑音防止装置50は、モータ30の駆動時に生じるノイズを吸収する3つのコンデンサ(それぞれラジアルリード型の第1コンデンサ70、第2コンデンサ80及び第3コンデンサ90)と、一対のチョークコイル(第1チョークコイル100及び第2チョークコイル102)と、を有している。また、雑音防止装置50は、一対の給電側中継ターミナル110,112と、一対のモータ側中継ターミナル114,116(広義には、「中継ターミナル」として把握される要素である)と、アースターミナル118(広義には、「中継ターミナル」として把握される要素である)と、を有している。そして、これら雑音防止装置50を構成する部品が、「保持部材」としてのホルダ52によって保持されている。以下、初めに、雑音防止装置50を構成する部品の電気的接続関係について説明し、次いで、各部品について説明する。
図3に示されるように、雑音防止装置50では、第1チョークコイル100の一端が、給電側中継ターミナル110によって給電ターミナル44に接続されており、第2チョークコイル102の一端が、給電側中継ターミナル112によって給電ターミナル46に接続されている。
また、第1チョークコイル100の他端は、モータ側中継ターミナル114によってモータ30のモータ端子34及び第1コンデンサ70の一端に接続されている。一方、第2チョークコイル102の他端は、モータ側中継ターミナル116によってモータ30のモータ端子36及び第2コンデンサ80の一端に接続されている。こうして、第1チョークコイル100と第2チョークコイル102とがモータ30に対して正極側及び負極側にそれぞれ直列に接続されている。また、第1コンデンサ70の他端及び第2コンデンサ80の他端が、アースターミナル118によってグランド接地されている。また、第3コンデンサ90は、給電側中継ターミナル110,112に接続されてモータ30と並列に接続されている。
図1に示されるように、ホルダ52は樹脂製とされている。また、ホルダ52は略円板状のベース部54を有しており、ベース部54は、上下方向を板厚方向として配置されると共に、ハウジング14及びコネクタキャップ40と同軸上に配置されている。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、平面視でベース部54の軸線(すなわち、ハウジング14の軸線AL1)を中心にしてインレット20の軸線AL2を時計回りに45度回転させた線を第1基準線L1と称し、ベース部54の軸線AL1を通過して第1基準線L1に対して直交する線を第2基準線L2と称する。また、第1基準線L1に沿う方向を第1方向と称し、第1方向一方側(本発明の直交方向一方側)を矢印C方向側とし、第1方向他方側(本発明の直交方向他方側)を矢印D方向側とする。また、第2基準線L2に沿う方向を第2方向と称し、第2方向一方側を矢印E方向側とし、第2方向他方側を矢印F方向側とする。
ベース部54の外周部には、一対の切欠部56A,56Bが形成されている。この切欠部56A,56Bは、ベース部54の軸線AL1を基準にして点対称の位置に配置されており、切欠部56Aが第2基準線L2に対して第1方向一方側に隣接して配置され、切欠部56Bが第2基準線L2に対して第1方向他方側に隣接して配置されている。この切欠部56A,56Bは略V字形状に形成されて、ベース部54の径方向外側へ開放されている。そして、切欠部56A,56Bの縁部にコネクタキャップ40の固定爪42の固定フック42Aが係止されている。このように、上述の給電側中継ターミナル110,112の給電ターミナル44,46との接続とともに、ホルダ52がコネクタキャップ40に固定されて(図8(B参照)、雑音防止装置50がコネクタキャップ40内に収容されている。
第1コンデンサ70は、ベース部54の上面に載置されている。この第1コンデンサ70は、略直方体状を成す「素子本体」としての第1素子本体72を有しており、第1素子本体72は第1方向を高さ方向にして配置されている。すなわち、第1コンデンサ70は、ハウジング14の軸方向に対して直交する方向に倒れた状態で配置されている。また、第1素子本体72は、厚さ方向を上下方向とし且つ第2方向を幅方向として配置されると共に、第2基準線L2に対して第1方向他方側に配置されている。さらに、第1素子本体72の幅方向中央が第1基準線L1に対して第2直交方向一方側にずれて配置されると共に、第1素子本体72の一部が平面視で第1基準線L1とラップしている。
また、第1素子本体72の一端部72Aには、幅方向両側部分において、一対の膨出部74が形成されており、膨出部74は、第1素子本体72から第1方向一方側へ膨出されている。さらに、第1コンデンサ70は一対の第1端子76A,76Bを有しており、第1端子76A,76Bは膨出部74から第1方向一方側へ延びている。そして、第1端子76Aが第1基準線L1に対して第2方向他方側に配置されており、第1端子76Bが第1基準線L1に対して第2方向一方側に配置されている。また、第1端子76A,76Bの先端部は、第2基準線L2に対して第1方向一方側に配置されている。
第2コンデンサ80は、第1コンデンサ70と同一構造を成すと共に、ベース部54の上面に載置されている。すなわち、第2コンデンサ80は、「素子本体」としての第2素子本体82と、第2素子本体82の一端部82Aに形成された一対の膨出部84と、膨出部84からそれぞれ延出された一対の第2端子86A,86Bと、を有している。また、第2素子本体82の他端部が他端部82Bとされている。そして、第1コンデンサ70と第2コンデンサ80とが、平面視でベース部54の軸線AL1を基準にして点対称となるように配置されている。すなわち、第1コンデンサ70の一対の第1端子76A,76Bの間に第2端子86Aが配置されて、第2方向において、第1端子76A,76Bと第2端子86A,86Bとが交互に配置されている。これにより、平面視で第1コンデンサ70と第2コンデンサ80とが第1方向及び第2方向にラップしている。
また、上述したベース部54の上面には、ベース部54に対する第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80の第1方向の位置を規定するための一対のストッパ部58が形成されている。ストッパ部58は、第1コンデンサ70の一対の膨出部74間及び第2コンデンサ80の一対の膨出部84間にそれぞれ配置されて、第1素子本体72の一端部72A及び第2素子本体82の一端部82Aにそれぞれ当接されている。これにより、第1コンデンサ70の第1方向一方側への移動及び第1コンデンサ70の第2方向への移動が、第1素子本体72に当接されたストッパ部58によって規制されている。同様に、第2コンデンサ80の第1方向他方側への移動及び第2コンデンサ80の第2方向への移動が、第2素子本体82に当接されたストッパ部58によって規制されている。
さらに、ベース部54の上面には、外周部において、一対の「付勢部」としての係合爪60が一体に形成されている。この係合爪60は、第1素子本体72及び第2素子本体82に対応してそれぞれ形成されると共に、一対の係合爪60が、ベース部54の軸線AL1を基準に点対称に構成されている。このため、以下の説明では、第1素子本体72に対応する係合爪60について説明し、第2素子本体82に対応する係合爪60についての説明は省略する。
図4に示されるように、係合爪60は、第1素子本体72に対してストッパ部58とは反対側に配置されている。また、係合爪60は、略7の字形板状に形成されると共に、板厚方向を第1方向として配置されて、ベース部54から上側へ延出されている。具体的には、係合爪60は、ベース部54から上側へ延出された第1アーム60Aと、第1アーム60Aの上端部から第2方向一方側へ延出された第2アーム60Bと、第2アーム60Bの先端部(第2方向一端部)から下側へ延出された第3アーム60Cと、を含んで構成されている。そして、係合爪60は第1方向に弾性変形可能に構成されている。
また、第3アーム60Cの下端部には、係合フック部62が形成されており、係合フック部62は、第3アーム60Cから第1方向一方側(第1素子本体72側)へ突出されている。この係合フック部62は傾斜面62Aを有しており、傾斜面62Aは、第2方向から見て下側へ向かうに従い第1方向他方側(第1素子本体72から離間する方向側)へ傾斜されている。換言すると、傾斜面62Aは、上下方向に対してベース部54側且つ第1素子本体72側へ傾斜している。そして、傾斜面62Aが第1素子本体72の他端部72Bに当接されて、係合爪60が第1方向他方側へ弾性変形している。これにより、第1素子本体72が係合爪60によって第1方向一方側(ストッパ部58側)且つ下側へ付勢された状態で、第1コンデンサ70がベース部54に保持されている。
図2に示されるように、アースターミナル118は、導電性を有する金属の板材で構成されて、ベース部54に保持されている。このアースターミナル118は、略上下方向に延びており、アースターミナル118の上端部には、接続部118Aが形成されている。図1に示されるように、接続部118Aは、ベース部54の中央部の上側において、第1方向を板厚方向として配置されると共に、平面視で第2基準線L2上に配置されている。そして、接続部118Aには、一対のスリット118Bが形成されており、このスリット118B内に第1コンデンサ70の第1端子76A及び第2コンデンサ80の第2端子86Aが圧入接続されている。また、アースターミナル118の下端部はグランド接地されている。
図2に示されるように、モータ側中継ターミナル114は、導電性を有する金属の板材により構成されて、ベース部54に保持されている。このモータ側中継ターミナル114は接続部114Aを有している。図1に示されるように、接続部114Aは、アースターミナル118の接続部118Aに対して第2方向一方側の位置において、第1方向を板厚方向として配置されると共に、平面視で第2基準線L2上に配置されている。そして、接続部114Aには、スリット114Bが形成されており、スリット114B内に第1コンデンサ70の第1端子76Bが圧入接続されている。これにより、モータ側中継ターミナル114と第1コンデンサ70とが電気的に接続されている。
また、図2に示されるように、モータ側中継ターミナル114は接続部114Cを有している。接続部114Cは、ベース部54の径方向外側に配置されると共に、平面視で略B字形状に屈曲されている。そして、接続部114C内にモータ30のモータ端子34が圧入されている。これにより、モータ30とモータ側中継ターミナル114とが電気的に接続されている。
さらに、モータ側中継ターミナル114は接続部114Dを有しており、接続部114Dは上側へ開放された断面略V字形状に屈曲されている。そして、接続部114Dは、後述する第1チョークコイル100の端子を巻き付けるようにカシメられている(図1及び図5参照)。
図2に示されるように、モータ側中継ターミナル116は、導電性を有する金属の板材により構成されて、ベース部54に保持されている。そして、モータ側中継ターミナル114とモータ側中継ターミナル116とが、ベース部54の軸線AL1を基準にして点対称となるように構成されている。すなわち、図1に示されるように、モータ側中継ターミナル116は接続部116Aを有している。この接続部116Aは、アースターミナル118の接続部118Aに対して第2方向他方側の位置において、第1方向を板厚方向として配置されて、平面視で第2基準線L2上に配置されている。そして、接続部116Aには、スリット116Bが形成されており、スリット116B内に第2コンデンサ80の第2端子86Bが圧入接続されている。これにより、モータ側中継ターミナル116と第2コンデンサ80とが電気的に接続されている。
また、図2に示されるように、モータ側中継ターミナル116は接続部116Cを有しており、接続部116C内にモータ30のモータ端子36が圧入接続されている。これにより、モータ30とモータ側中継ターミナル116とが電気的に接続されている。さらに、モータ側中継ターミナル116は、接続部116Dを有しており、接続部116Dは、後述する第2チョークコイル102の端子を巻き付けるようにカシメられている(図1及び図5参照)。
図1及び図2に示されるように、第1チョークコイル100は、略円柱状に形成されて、上下方向を軸方向として配置されている。また、第1チョークコイル100は、第1コンデンサ70に対して第1方向一方側に且つ第2コンデンサ80に対して第2直交方向一方側に配置されて、ホルダ52に保持されている。そして、図5に示されるように、第1チョークコイル100の下端部における端子が、モータ側中継ターミナル114の接続部114Dに接続されており、第1チョークコイル100の上端部における端子が、後述する給電側中継ターミナル110に接続されている。
図1及び図2に示されるように、第2チョークコイル102は、略円柱状に形成されて、上下方向を軸方向として配置されている。また、第2チョークコイル102は、平面視でベース部54の軸線AL1を基準として第1チョークコイル100と点対称の位置に配置されて、ホルダ52に保持されている。すなわち、第2チョークコイル102は、第1コンデンサ70に対して第2直交方向他方側に且つ第2コンデンサ80に対して第1方向他方側に配置されている。これにより、ベース部54の周方向において、第1コンデンサ70、第1チョークコイル100、第2コンデンサ80、及び第2チョークコイル102が並んで配置されている。そして、図5に示されるように、第2チョークコイル102の下端部における端子が、モータ側中継ターミナル116の接続部116Dに接続されており、第2チョークコイル102の上端部における端子が、後述する給電側中継ターミナル112に接続されている。
図2に示されるように、給電側中継ターミナル110は、導電性を有する金属の板材により構成されて、ベース部54に保持されている。給電側中継ターミナル110は、接続部110Aを有しており、接続部110Aは下側へ開放された断面略V字形状に屈曲されている。そして、接続部110Aは、第1チョークコイル100の上端部の端子を巻き付けるようにしてカシメられている(図5参照)。
また、給電側中継ターミナル110は接続部110Bを有しており、接続部110Bは平面視で略B字形状に屈曲されている。そして、接続部110B内に給電ターミナル44の他端部が圧入接続されている。これにより、給電ターミナル44が、給電側中継ターミナル110、第1チョークコイル100、モータ側中継ターミナル114を介してモータ30に電気的に接続されている。
さらに、給電側中継ターミナル110は、接続部110Cを有している。図5に示されるように、接続部110Cは、第1チョークコイル100と第2チョークコイル102との間に配置されると共に、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80の上側に配置されている。この接続部110Cには、スリット110Dが形成されており、スリット110D内に、後述する第3コンデンサ90の第3端子96Aが圧入接続されている。
図2に示されるように、給電側中継ターミナル112は、導電性を有する金属の板材により構成されて、ベース部54に保持されている。そして、給電側中継ターミナル110と給電側中継ターミナル112とが、ベース部54の軸線AL1を基準として点対称となるように構成されている。すなわち、給電側中継ターミナル112は、接続部112Aを有しており、接続部112Aは、第2チョークコイル102の上端部の端子を巻き付けるようにしてカシメられている(図5参照)。
また、給電側中継ターミナル112は、接続部112Bを有しており、接続部112B内に給電ターミナル46が圧入接続されている。これにより、給電ターミナル46が、給電側中継ターミナル112、第2チョークコイル102、モータ側中継ターミナル116を介してモータ30に電気的に接続されている。さらに、図5に示されるように、給電側中継ターミナル112は接続部112Cを有しており、接続部112Cは、接続部110Cと第2チョークコイル102との間に配置されると共に、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80の上側に配置されている。また、接続部112Cには、スリット112Dが形成されており、スリット112D内に、後述する第3コンデンサ90の第3端子96Bが圧入接続されている。
図5に示されるように、第3コンデンサ90は、第1コンデンサ70と同一構造に構成されている。すなわち、第3コンデンサ90は、第3素子本体92(広義には、「素子本体」として把握される要素である)と、第3素子本体92の一端部92Aに形成された一対の膨出部94と、膨出部94からそれぞれ延出された一対の第3端子96A,96Bと、を有している。そして、第3コンデンサ90は、第1チョークコイル100と第2チョークコイル102との間に配置されると共に、第1コンデンサ及び第2コンデンサ80の上側に配置されている。詳しくは、第3素子本体92が第2素子本体82の上側に配置されている。そして、第3コンデンサ90の第3端子96Aが給電側中継ターミナル110の接続部110Cのスリット110D内に圧入接続されて、第3コンデンサ90の第3端子96Bが給電側中継ターミナル112の接続部112Cのスリット112D内に圧入接続されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたウォッシャポンプ10では、コネクタキャップ40に設けられた給電ターミナル44,46が、雑音防止装置50を介してモータ30のモータ端子34,36に接続されている。この雑音防止装置50は、モータ30の駆動時に生じるノイズを吸収するための第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80を含んで構成されている。これにより、モータ30の駆動時におけるノイズの発生が雑音防止装置50によって抑制される。
ここで、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80は、第1方向を高さ方向として配置されている。すなわち、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80は、ハウジング14の軸方向に対して直交する方向を高さ方向として配置されている。このため、ハウジング14の軸方向における第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80の設置スペースが大きくなることを抑制することができる。
また、第1コンデンサ70の一対の第1端子76A,76Bが第1素子本体72から第1方向一方側へ延出されており、第2コンデンサ80の一対の第2端子86A,86Bが第2素子本体82から第1方向他方側へ延出されている。そして、平面視で第2端子86Aが一対の第1端子76A,76Bの間に配置されている。換言すると、平面視で第1端子76A,76Bと第2端子86A,86Bとが第2方向に交互に配置されている。このため、平面視で第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80を第1方向及び第2方向にラップして配置することができる。これにより、例えば、第1端子76A,76Bと第2端子86A,86Bが同一方向に延びるように第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80を隣接して並んで配置した場合と比べて、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80の設置スペース(平面視の配置面積)を、小さくすることができる。このように、ウォッシャポンプ10では、一対の第1端子76A,76B(第2端子86A,86B)間の空間を有効に活用して第2端子86A(第1端子76A)を配置しているため、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80を効率よく配置することができる。
また、ホルダ52のベース部54には、一対のストッパ部58が形成されており、ストッパ部58は、第1コンデンサ70の一端部72A及び第2コンデンサ80の一端部82Aにそれぞれ当接されている。さらに、ベース部54には、一対の係合爪60が形成されており、一対の係合爪60が、第1素子本体72の他端部72B及び第2素子本体82の他端部82Bのそれぞれに当接されて、第1方向に弾性変形している。このため、第1素子本体72及び第2素子本体82が一対の係合爪60によって、ストッパ部58側へ付勢されている。
これにより、ホルダ52に対する第1コンデンサ70(第2コンデンサ80)の第1方向の位置を、第1素子本体72の一端部72A(第2素子本体82の一端部82A)を基準に設定することができる。その結果、第1コンデンサ70では、第1端子76A,76Bと、アースターミナル118及びモータ側中継ターミナル114と、の間の位置ばらつきを抑制して、第1端子76A,76Bを、アースターミナル118及びモータ側中継ターミナル114に安定して接続することができる。また、第2コンデンサ80では、第2端子86A,86Bと、アースターミナル118及びモータ側中継ターミナル116と、の間の位置ばらつきを抑制して、第2端子86A,86Bを、アースターミナル118及びモータ側中継ターミナル116に安定して接続することができる。
この点について、第1コンデンサ70を用いて説明する。第1コンデンサ70では、一般に第1端子76A,76Bの長さ寸法LA(図4参照)が第1素子本体72からの長さで規定されている。そして、この長さ寸法LAには、ばらつき(公差)がある。このため、ベース部54において仮にストッパ部58を省略した場合には、第1方向におけるベース部54に対する第1素子本体72の位置ばらつきと、第1端子76A,76Bの長さ寸法LAのばらつきと、が生じてしまう。これにより、モータ側中継ターミナル114の接続部114A及びアースターミナル118の接続部118Aからの第1端子76A,76Bの先端部の突出量が少なくなる可能性がある。その結果、第1端子76A,76Bを接続部114A及び接続部118Aに圧入接続するときの第1端子76A,76Bの先端部における圧入代LB(図4参照)が少なくなり、第1端子76A,76Bを接続部114A及び接続部118Aに良好に圧入することができなくなる虞がある。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、ホルダ52に対する第1コンデンサ70の第1方向の位置が、第1素子本体72の一端部72Aを基準にして設定される。このため、第1端子76A,76Bの先端部における圧入代LBに対して、第1方向におけるベース部54に対する第1素子本体72の位置ばらつきを考慮する必要がなくなる。これにより、モータ側中継ターミナル114の接続部114A及びアースターミナル118の接続部118Aからの第1端子76A,76Bの先端部の突出量を確保することができる。その結果、第1端子76A,76Bを接続部114A及び接続部118Aに圧入接続するときの第1端子76A,76Bの圧入代LBが確保されて、第1端子76A,76Bを接続部114A及び接続部118Aに良好に圧入することができる。
また、係合爪60における係合フック部62の傾斜面62Aに、第1素子本体72の他端部72B(第2素子本体82の他端部82B)が当接されている。そして、傾斜面62Aが、上下方向に対して第1素子本体72側(第2素子本体82側)且つベース部54側へ傾斜されている。このため、傾斜面62Aから第1素子本体72(第2素子本体82)に分力として下方側(ベース部54)への付勢力をも作用させることができる。これにより、第1コンデンサ70(第2コンデンサ80)に対するホルダ52の保持性能を向上することができる。
さらに、ホルダ52は樹脂材で構成されており、ベース部54と一対の係合爪60とが一体に形成されている。これにより、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80を保持するホルダ52を簡易な構造にすることができる。
さらに、雑音防止装置50は、第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80に加えて、第1チョークコイル100、第2チョークコイル102、及び第3コンデンサ90を有している。そして、第1コンデンサ70、第1チョークコイル100、第2コンデンサ80、及び第2チョークコイル102がベース部54(ハウジング14)の周方向に並んで配置されている。これにより、雑音防止装置50において、第1コンデンサ70、第1チョークコイル100、第2コンデンサ80、及び第2チョークコイル102を、効率よく配置することができる。
さらに、第3コンデンサ90は、第1チョークコイル100と第2チョークコイル102との間に配置されると共に、該チョークコイルの高さ(長手軸線)方向の範囲内において第1コンデンサ70及び第2コンデンサ80と上下方向にラップ(重ねて)して配置されている。これにより、ハウジング14の径方向における雑音防止装置50の大型化を抑制しつつ、第3コンデンサ90を雑音防止装置50に搭載することができる。
また、雑音防止装置50は、コネクタキャップ40内に収容されると共に、コネクタキャップ40に固定されている。これにより、例えば、ウォッシャポンプの仕様によって雑音防止装置50を省略する場合には、コネクタキャップ40を変更することで、ウォッシャポンプの仕様に容易に対応することができる。また、この場合には、ハウジング14を共通部品として使用することができる。
さらに、コネクタキャップ40の給電ターミナル44,46に、給電側中継ターミナル110,112がプラグ接続されたコネクタキャップ40内の雑音防止装置50を交換することで、異なる仕様の雑音防止装置50に容易に変更が可能である。この場合にも、ハウジング14は勿論、コネクタキャップ40をも共通部品として使用することができる。
なお、本実施の形態では、雑音防止装置50では、係合爪60がベース部54と一体に形成されている。これに代えて、係合爪60とベース部54とを別体に構成してもよい。例えば、係合爪60を金属により構成して、係合爪60とベース部54とを一体化してもよい。
また、本実施の形態では、ハウジング14に1つのアウトレット28が形成されており、ウォッシャポンプ10が所謂シングルアウトレットポンプとして構成されている。これに代えて、ハウジング14に一対のアウトレット28を形成して、モータ30(インペラ38)の回転方向を切り替えて一対のアウトレット28からの洗浄液の吐出を択一的に切り替え可能な所謂ダブルアウトレットポンプとしてウォッシャポンプ10を構成してもよい。
10・・・車両用ウォッシャポンプ装置(ポンプ装置)、14・・・ハウジング、16・・・モータ収容部、22・・・ポンプ室、30・・・モータ、32・・・回転軸、38・・・インペラ、40・・・コネクタキャップ(キャップ)、44,46・・・給電ターミナル、50・・・雑音防止装置、52・・・ホルダ(保持部材)、54・・・ベース部
58・・・ストッパ部、60・・・係合爪(付勢部)、62A・・・傾斜面、70・・・第1コンデンサ、72・・・第1素子本体(第1コンデンサの素子本体)、72A・・・一端部(第1コンデンサの一端部)、72B・・・他端部(第1コンデンサの他端部)、76A,76B・・・第1端子、80・・・第2コンデンサ、82・・・第2素子本体(第2コンデンサの素子本体)、82A・・・一端部(第2コンデンサの一端部)、82B・・・他端部(第2コンデンサの他端部)、86A,86B・・・第2端子、90・・・第3コンデンサ、100・・・第1チョークコイル(チョークコイル)、102・・・第2チョークコイル(チョークコイル)

Claims (5)

  1. 筒状に形成されると共に、モータを収容するモータ収容部と、前記モータの回転軸に一体回転可能に軸支されたインペラを収容するポンプ室と、を有するハウジングと、
    外部コネクタと接続される給電ターミナルを有すると共に、前記モータ収容部の開口部を塞ぐキャップと、
    前記キャップと前記モータとの間に設けられ、前記給電ターミナルと前記モータとの間を接続して前記モータの駆動時におけるノイズの発生を抑制する雑音防止装置と、
    前記雑音防止装置の一部を構成し、前記ハウジングの軸方向に対して直交する直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向一方側へ延出された一対の第1端子を有する第1コンデンサと、
    前記雑音防止装置の一部を構成し、前記直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向他方側へ延出された一対の第2端子を有すると共に、前記ハウジングの軸方向から見て前記第2端子の一方が一対の前記第1端子の間に配置された第2コンデンサと、
    を備え
    前記雑音防止装置は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを保持する保持部材を有しており、
    前記保持部材は、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサが載置されるベース部と、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の一端部にそれぞれ当接された一対のストッパ部と、
    前記直交方向に弾性変形可能に構成され、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の他端部にそれぞれ当接されて前記素子本体を前記ストッパ部側へそれぞれ付勢する一対の付勢部と、
    を含んで構成されたポンプ装置。
  2. 前記付勢部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの前記素子本体の他端部にそれぞれ当接された傾斜面を有しており、
    前記傾斜面が、前記ハウジングの軸方向に対して前記素子本体側且つ前記ベース部側へ傾斜された請求項に記載のポンプ装置。
  3. 前記保持部材が樹脂製とされると共に、前記ベース部及び前記付勢部が一体に形成された請求項に記載のポンプ装置。
  4. 筒状に形成されると共に、モータを収容するモータ収容部と、前記モータの回転軸に一体回転可能に軸支されたインペラを収容するポンプ室と、を有するハウジングと、
    外部コネクタと接続される給電ターミナルを有すると共に、前記モータ収容部の開口部を塞ぐキャップと、
    前記キャップと前記モータとの間に設けられ、前記給電ターミナルと前記モータとの間を接続して前記モータの駆動時におけるノイズの発生を抑制する雑音防止装置と、
    前記雑音防止装置の一部を構成し、前記ハウジングの軸方向に対して直交する直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向一方側へ延出された一対の第1端子を有する第1コンデンサと、
    前記雑音防止装置の一部を構成し、前記直交方向を高さ方向として配置され、素子本体の一端部から前記直交方向他方側へ延出された一対の第2端子を有すると共に、前記ハウジングの軸方向から見て前記第2端子の一方が一対の前記第1端子の間に配置された第2コンデンサと、
    を備え、
    前記雑音防止装置は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに加えて一対のチョークコイル及び第3コンデンサを有し、
    前記ハウジングの周方向において、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの間に前記チョークコイルが配置され、
    前記ハウジングの軸方向から見て、前記第3コンデンサが、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサと前記ハウジングの軸方向にラップして配置されたポンプ装置。
  5. 前記第3コンデンサは、前記ハウジングの軸方向から見て、一対の前記チョークコイルの間に配置された請求項4に記載のポンプ装置。
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