JP6284769B2 - 研修カリキュラム生成システム、研修カリキュラム生成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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本実施の形態において、研修カリキュラム生成システムは、1台のeラーニングサーバ(以下、単に「サーバ」という)で実現されている。図1は、そのサーバ及びその通信接続先の構成を示す模式図である。サーバ1は、無線アクセスポイントAPを介して、タブレット型の端末機2,2,…と通信可能に接続されている。これらの端末機2,2,…は、研修を受講する学習者、研修において指導を行う指導者、及び産業用機械の製造メーカの営業担当者等によって使用される。
(a)ユーザ情報DB101
ユーザ情報DB101は、学習者となるユーザに関する情報を格納するためのデータベースである。図3は、そのユーザ情報DB101の構成を示す概念図である。図3に示すとおり、ユーザ情報DB101は、学習者となるユーザのID番号・パスワード・氏名・連絡先等を含むユーザ基本情報に加えて、そのユーザが属する会社等の顧客に納入されている産業用機械に関する納入機情報、その顧客を管理するための顧客管理情報、及びユーザの属性を示すユーザ属性情報を有している。ここで、納入機情報には、納入された産業用機械を識別するための型式が含まれている。また、顧客管理情報には、顧客を識別するための顧客コード、その顧客に対して設定されている顧客ロイヤリティ度が含まれており、ユーザ属性情報には、そのユーザの職種(保全マン又はオペレータ)が含まれている。
なお、上記の表1における値は一例にすぎず、納入されている産業用機械の種類及び顧客の規模・業種等の種々の要因によって適宜決定される。
標準教材コンテンツDB102は、標準機に関する教材コンテンツである標準教材コンテンツを格納するためのデータベースである。図4は、その標準教材コンテンツDB102の構成を示す概念図である。図4に示すように、標準教材コンテンツDB102は、産業用機械の型式毎に用意されたコンテンツ群から構成されている。ここで、各型式は、その型式の機械を構成する機能モジュールと、その機能モジュールを構成するサブモジュールとで表現されている。本実施の形態の場合、研修で実施される実技演習において、これらの機能モジュール・サブモジュール単位で作業手順及びポイント等を学習することになる。
個別教材コンテンツDB103は、個別機に関する教材コンテンツである個別教材コンテンツを格納するためのデータベースである。図5は、その個別教材コンテンツDB103の構成を示す概念図である。図5に示すように、個別教材コンテンツDB103は、標準教材コンテンツDB102の場合と同様に、産業用機械の型式毎に用意されたコンテンツ群から構成されており、各型式は、機能モジュール及びサブモジュールの他、「マイナー型式」、「変更箇所」、及び「カスタムユニット」で表現されている。本実施の形態の場合、研修で実施される実技演習において、これらの変更箇所・カスタムユニット単位で作業手順及びポイント等を学習することになる。
部品情報DB104は、産業用機械を構成する各部品に関する部品情報を格納するためのデータベースである。図6は、その部品情報DB104の構成を示す概念図である。図6に示すように、部品情報DB104には、部品コード毎にその部品に関する詳細な情報が格納されている。図6に示す例では、各部品について、その部品名称、部品概要、推奨交換時間(当該部品の使用を開始してから交換されるまでの推奨期間)、及び交換作業時間等の情報が定められている。
交換記録情報DB105は、各部品の交換記録である交換記録情報を格納するためのデータベースである。図7は、その交換記録情報DB105の構成を示す概念図である。図7に示すように、交換記録情報DB105には、納入機毎に、その納入機を構成する各部品について行われた交換の内容を示す情報が格納されている。この図7には、交換日、交換部品コード、次回交換予定日等の情報が例示されている。
工事情報DB106は、産業用機械の整備・保守に関する各工事に関する工事情報を格納するためのデータベースである。図8は、その工事情報DB106の構成を示す概念図である。図8に示すように、工事情報DB106には、工事コード毎にその工事に関する詳細な情報が格納されている。図8に示す例では、各工事について、その工事名称、工事概要、推奨点検時間(前回の点検から次の点検までの推奨期間)、工事作業時間、及び費用等の情報が定められている。
工事記録情報DB107は、各工事の記録である工事記録情報を格納するためのデータベースである。図9は、その工事記録情報DB107の構成を示す概念図である。図9に示すように、工事記録情報DB107には、納入機毎に、その納入機に関する工事の内容を示す情報が格納されている。この図9には、公示日、工事コード、次回工事予定日等の情報が例示されている。
カリキュラムDB108は、標準機についての各種スキルを学習するための研修カリキュラムである標準カリキュラムの内容を格納するためのデータベースである。図10は、そのカリキュラムDB108の構成を示す概念図である。図10に示すように、カリキュラムDB108には、型式毎に、保全マン用及びオペレータ用の標準カリキュラムが格納されている。各標準カリキュラムでは、研修日毎に学ぶべき内容(実技演習内容)が定められている。各実技演習内容は、「機能モジュールNo」及び「サブモジュールNo」で構成されている。すなわち、このカリキュラムDB108では、学習対象の機能モジュール及びサブモジュールがその識別子によって特定されることによって、職種別・研修日別に標準カリキュラムの内容が定められている。
次に、上述したように構成された研修カリキュラム生成システムの動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
図11は、本発明の実施の形態の研修カリキュラム生成システム(サーバ1)が実行する処理手順を示すフローチャートである。図11に示すように、サーバ1は、第1乃至第4コンテンツ抽出処理(S1乃至S4)を実行することによって、顧客別の研修カリキュラムを生成する。以下、これらの第1乃至第4コンテンツ抽出処理について詳細する。
サーバ1は、顧客ロイヤリティ度及び顧客要望情報を用いて、カリキュラムDB108に格納されている標準カリキュラムの中から、新たに生成する研修カリキュラムに含めるコンテンツの候補となるコンテンツ候補群を抽出する(S1)。ここで、顧客要望情報は、「○○機能について詳しく知りたい」、「○○の操作を学びたい」及び「部品○○を交換したい」等の顧客の要望を含むテキストデータであり、営業担当者又はユーザ(学習者)等によって端末機2を用いて入力される。サーバ1は、このようにして入力された顧客要望情報と、別途入力されたユーザのID番号とを端末機2から受け取り、ステップS1の第1コンテンツ抽出処理を実行する。
上述した第1コンテンツ抽出処理が実行された後、サーバ1は、販促計画情報を用いて、カリキュラムDB108に格納されている標準カリキュラムの中から、新たに生成する研修カリキュラムに含めるコンテンツの候補となるコンテンツ候補群を抽出する(S2)。ここで、販促計画情報は、部品の供給状況、工事の実行状況、及び部品・工事の単価等に基づいて製造メーカにより定められる部品・工事の販促計画に関する情報である。本実施の形態では、この販促計画情報として、販促対象の部品・工事の部品コード・工事コードが用いられる。以下では、これらの販促対象となっている部品及び工事をそれぞれ販促対象部品及び販促対象工事と称する。この販促計画情報は、営業担当者によって端末機2を用いて入力される。サーバ1は、このようにして入力された販促計画情報を端末機2から受け取り、ステップS2の第2コンテンツ抽出処理を実行する。
上述した第2コンテンツ抽出処理が実行された後、サーバ1は、希望日数情報を用いて、コンテンツ候補群A及びBからコンテンツの絞り込みを行う(S3)。ここで、希望日数情報は、ユーザ側が希望する研修の日数を示す情報であって、ユーザ又は営業担当者等によって端末機2を用いて入力される。サーバ1は、このようにして入力された希望日数情報を端末機2から受け取り、ステップS3の第3コンテンツ抽出処理を実行する。
上述した第3コンテンツ処理が実行された後、サーバ1は、指導担当者情報を用いて、コンテンツ候補群Dにおけるコンテンツの再構成を行う(S4)。ここで、指導担当者情報は、ユーザが希望する日程に研修を担当する指導者である指導担当者の力量(指導等級)を示す情報であって、指導者又は営業担当者等によって端末機2を用いて入力される。サーバ1は、このようにして入力された指導担当者情報を端末機2から受け取り、ステップS4の第4コンテンツ抽出処理を実行する。
(S44−1)
コンテンツ絞り込み処理(S34)において最終の絞り込みがなされたサブステップの1つ前のサブステップに戻ってコンテンツ候補群Dを再構成し、その再構成後のコンテンツ候補群Dの指導時間の総和を算出する。そして、その指導時間の総和と希望時間との差を算出し、その差が指導時間の総和の5%以内の場合は、その時点でのコンテンツ候補群Dを最終コンテンツ群と判断し、ステップS45へ進む。但し、その差がマイナスの値の場合には、それ以前の処理で確定したコンテンツ候補群Dであって、当該差が最も小さいものを最終コンテンツ群と判断する。
(S44−2)
サブステップS44−1で処理が終了しない場合、コンテンツ絞り込み処理(S34)におけるサブステップを1段階ずつ戻り、S44−1と同様の処理を実行する。
(S44−3)
コンテンツ絞り込み処理(S34)における最初のサブステップまで戻っても上記の差が指導時間の総和の5%以内とならなかった場合、ステップS31にて生成されたコンテンツ候補群Cを最終コンテンツ群と判断し、ステップS45へ進む。
上述した実施の形態では、顧客ロイヤリティ度を部品・工事の購買履歴に基づいて設定しているが、それ以外の基準で設定するようにしてもよい。例えば、製造メーカと顧客との間の人的関係又は資本関係等に基づいて顧客ロイヤリティ度を設定するようにしてもよい。
1a コンピュータ
11 本体
11a CPU
11b ROM
11c RAM
11d ハードディスク
11e 読出装置
11f 入出力インタフェース
11g 通信インタフェース
11h 画像出力インタフェース
11j バス
12 画像表示部
13 入力部
14 可搬型記録媒体
14a コンピュータプログラム
101 ユーザ情報データベース
102 標準教材コンテンツデータベース
103 個別教材コンテンツデータベース
104 部品情報データベース
105 交換記録情報データベース
106 工事情報データベース
107 工事記録情報データベース
108 カリキュラムデータベース
2 端末機
Claims (6)
- 産業用機械の顧客向けの研修カリキュラムを生成する研修カリキュラム生成システムであって、
前記産業用機械に関する教材コンテンツを記憶する記憶部と、
前記産業用機械の部品・工事の購買履歴に応じて顧客のランクを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたランクに基づいて、研修カリキュラムに含める教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された教材コンテンツを用いて、研修カリキュラムを生成する生成手段と
を備える、研修カリキュラム生成システム。 - 前記設定手段が、複数の顧客のそれぞれに対してランクを設定するように構成され、
前記抽出手段が、前記設定手段によって設定された顧客毎のランクに基づいて、各顧客向けの研修カリキュラムに含める教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出するように構成され、
前記生成手段が、前記抽出手段によって抽出された教材コンテンツを用いて、顧客毎に異なる研修カリキュラムを生成するように構成されている、
請求項1に記載の研修カリキュラム生成システム。 - 前記記憶部が、教材コンテンツと顧客のランクとを対応付けて記憶しており、
前記抽出手段が、前記設定手段によって設定された顧客のランクと対応付けられている教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出するように構成されている、
請求項1又は2に記載の研修カリキュラム生成システム。 - 前記産業用機械の販促計画に関する販促計画情報を設定する販促計画設定手段を更に備え、
前記抽出手段が、前記設定手段によって設定されたランク及び前記販促計画設定手段によって設定された販促計画情報に基づいて、研修カリキュラムに含める教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出するように構成されている、
請求項1乃至3の何れかに記載の研修カリキュラム生成システム。 - 産業用機械の顧客向けの研修カリキュラムを、当該産業用機械に関する教材コンテンツを記憶する記憶部を備えるコンピュータが生成する研修カリキュラム生成方法であって、
前記コンピュータが、前記産業用機械の部品・工事の購買履歴に応じて顧客のランクを設定するステップと、
前記コンピュータが、設定されたランクに基づいて、研修カリキュラムに含める教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出するステップと、
前記コンピュータが、抽出された教材コンテンツを用いて、研修カリキュラムを生成するステップと
を有する、研修カリキュラム生成方法。 - 産業用機械の顧客向けの研修カリキュラムを、当該産業用機械に関する教材コンテンツを記憶する記憶部を備えるコンピュータに生成させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記産業用機械の部品・工事の購買履歴に応じて顧客のランクを設定するステップと、
設定されたランクに基づいて、研修カリキュラムに含める教材コンテンツを、前記記憶部に記憶されている教材コンテンツの中から抽出するステップと、
抽出された教材コンテンツを用いて、研修カリキュラムを生成するステップと
を実行させるためのコンピュータプログラム。
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