JP6822925B2 - 営業活動支援システム - Google Patents
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Description
本実施の形態において、営業活動支援システムは、1台のサーバで実現されている。図1は、そのサーバ及びその通信接続先の構成を示す模式図である。サーバ1は、社内LAN等のコンピュータネットワークを介して端末機2,2,…と通信可能に接続されている。これらの端末機2,2,…は、産業用機械の製造メーカの営業担当者によって使用される。
(a)顧客情報管理DB101
顧客情報管理DB101は、顧客に関する情報を格納するためのデータベースである。図3は、その顧客情報管理DB101の構成を示す概念図である。図3に示すとおり、顧客情報管理DB101は、顧客を特定するための顧客ID、顧客名称、顧客が所属する業界及び市場に関する業界情報、顧客を担当する営業担当者を特定するための営業担当者ID、及び顧客の所在地を示すエリア情報を有している。
教材コンテンツDB102は、産業用機械の保守に関する教材コンテンツを格納するためのデータベースである。図4は、その教材コンテンツDB102の構成を示す概念図である。図4に示すように、教材コンテンツDB102は、教材コンテンツを特定するための教材コンテンツID、教材コンテンツのタイトル、教材コンテンツの概要、教材コンテンツの実体データ、教材内容種別、及び対象機械装置種別を有している。教材コンテンツの概要は、教材コンテンツに関連するキーワードを列記したものである。また、教材コンテンツの実体データは、例えばPDF(Portable Document Format)ファイル等の文書ファイル、動画像又は静止画像の映像ファイル、音声ファイル、図面データ等である。教材内容種別は、教材コンテンツの種別を示すものであり、「製品知識」、「部品知識」、「点検知識」、「工事知識」、「機能強化・改善知識」等である。また、対象機械装置種別は、教材コンテンツが対象とする産業用機械の種別を示すものである。
営業担当者情報DB103は、営業担当者に関する情報を格納するためのデータベースである。図5は、その営業担当者情報DB103の構成を示す概念図である。図5に示すように、営業担当者情報DB103は、営業担当者ID、営業担当者氏名、営業担当者が担当するエリアを特定する担当エリア情報、営業担当者の営業活動の技能レベルを示す営業スキル値を有している。営業スキル値は、営業活動の技能レベルを3段階で評価した値であり、「初級」、「中級」、「上級」がある。
ステージ情報管理DB104は、産業用機械の営業活動のステージに関する情報を格納するためのデータベースである。図6は、そのステージ情報管理DB104の構成を示す概念図である。図6に示すように、ステージ情報管理DB104は、ステージID、ステージ名称、及びステージ詳細情報を有している。産業用機械の営業活動には複数のステージによって区切られ、各ステージに応じた情報収集が重要となる。ここで、ステージとは、受注までに至る営業活動のプロセスにおける段階である。ここで、営業活動のプロセスは、一般的に業種によって異なるものであり、また、製造メーカ等の営業活動を実施する企業によりステージの範囲及び捉え方は若干異なるものである。例えば、大型設備機械の受注の場合には、ステークホルダーとして「エンドユーザ(大型設備機械を購入、導入する顧客)」、「プロセスライセンサー(エンドユーザが導入する設備を使用した生産方式等のノウハウを提供する企業)」、「FEED(Front−End Engineering Design。プラントの基本設計業務を受託する企業)」、「PMC(Project Management Consultant。プロジェクトマネジメント業務を受託する企業)」、「EPC(Engineering,Procurement and Construction。プラントの建設等においてエンジニアリングの設計、資機材調達、製作、建設工事を含む一連の工程を請け負う企業)」、「機器ベンダー」が存在し、各ステークホルダーによってステージは異なりうる。「機器ベンダー」の企業の場合を例に挙げると、次のような5段階に営業活動のプロセスを区分けし、受注確度を高めるための情報収集活動が行われることがある。
ステージ1:エンドユーザ、プロセスライセンサーとの良好な関係を構築する段階。
ステージ2:エンドユーザ、プロセスライセンサー、及びFEEDによる投資意思決定のための情報収集段階。
ステージ3:エンドユーザによる投資意思決定の段階。
ステージ4:エンドユーザ、PMCによるEPCの選定段階。
ステージ5:EPCによる機器ベンダーの選定段階。
ステージIDは、営業活動のステージを特定する識別情報である。ステージ詳細情報は、そのステージの内容を説明する文章のテキストデータである。本実施の形態では、ステージ名に、「ステージ1」、「ステージ2」、「ステージ3」、「ステージ4」があるものとする。
収集情報項目DB105は、営業活動のステージ毎に定義される、そのステージにおいて収集すべき情報の項目である収集情報項目に関する情報を格納するためのデータベースである。営業活動では、顧客における業態、事業の段階、進捗状況等に応じて、適切な時期に適切な情報を収集することが重要である。例えば、営業活動に対応する顧客側の担当者又は担当部署が変更することがあり、このような場合には新たな担当者又は担当部署の情報を収集しておかなければ、以後の営業活動を円滑に進めることが難しくなる。どのような情報を収集すべきかは、営業活動のステージに応じて変動し、また、異なるステージで同じ情報を収集すべき場合もある。そこで、収集情報項目DB105では、ステージに応じて収集情報項目が規定される。
本実施の形態では、収集情報項目毎に設けられた情報収集についての設問に回答する形でその情報収集の達成度の選択肢を営業担当者が選択することにより、顧客における情報収集の達成度を営業活動支援システムに入力する。本実施の形態においては、達成度の選択肢には、達成したことを示す「1」(Yes)と達成していないことを示す「0」(No)との2つが設けられる。なお、回答の選択肢を3以上設けることもできる。その場合の選択肢としては、例えば、「十分把握できている」、「一部把握できている」、「全く把握できていない」等が考えられる。また、1つの収集情報項目に対して設問は複数設けられ、回答毎に重み値が設定されている。この重み値が利用されて後述する営業活動状態が算出される。
上記のような各設問の達成度は、営業担当者が担当する営業案件毎に入力され、登録される。案件情報管理DB107は、営業案件に関する情報を格納するためのデータベースである。図9は、その案件情報管理DB107の構成を示す概念図である。図9に示すとおり、案件情報管理DB107は、営業担当者ID、顧客ID、営業案件を特定するための案件ID、案件名称、及び営業案件が開始された日付を示す案件開始年月日を有している。
情報収集結果DB108は、営業担当者が設問毎に入力した回答を登録するためのデータベースである。図10は、その情報収集結果DB108の構成を示す概念図である。図10に示すとおり、情報収集結果DB108は、営業担当者ID、顧客ID、ステージID、収集情報項目ID、回答を入力した日付を示す回答入力日、設問番号、設問に対する回答の選択肢(「1」又は「0」)、設問に対応する重み値、及び前回回答日からの経過日数を有している。なお、設問番号、回答の選択肢、重み値、経過日数のそれぞれは、設問数Nだけ設けられる。
ベテラン営業担当者による各ステージでの情報収集の実績は、若手営業担当者に対する情報収集活動の手本となる。このため、本実施の形態に係る営業活動支援システムでは、ベテラン営業担当者の情報収集に関する営業活動状態の実績を、営業活動を支援する情報として提示する。状態実績値DB109は、ベテラン営業担当者による営業活動状態の実績に関する情報を格納するためのデータベースである。図11は、その状態実績値DB109の構成を示す概念図である。図11に示すとおり、状態実績値DB109は、ステージID、収集情報項目ID、情報収集が行われた時点の案件開始年月日からの経過日数、及びその時点での営業活動状態を示す営業活動状態値を有している。なお、営業活動状態値については後述する。
各ステージにおいて、ベテラン営業担当者が情報収集活動に伴い、どのような営業行動を行ったのかもまた、若手営業担当者にとっては有用な手本となる。このため、本実施の形態に係る営業活動支援システムでは、ベテラン営業担当者の情報収集に伴い行った営業行動を、営業活動を支援する情報として提示する。営業行動情報DB110は、ベテラン営業担当者によるこのような営業行動に関する情報を格納するためのデータベースである。図12は、その営業行動情報DB110の構成を示す概念図である。図12に示すとおり、営業行動情報DB110は、ステージID、収集情報項目ID、営業行動が行われた時点の案件開始年月日からの経過日数、ベテラン営業担当者が行った営業行動を示す営業行動情報、及びこの営業行動に関連する教材コンテンツを特定するための教材コンテンツIDを有している。
次に、上述したように構成された営業活動支援システムの動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
図14は、本発明の実施の形態の営業活動支援システム(サーバ1)が実行する達成度受付処理の処理手順を示すフローチャートである。達成度受付処理を実行するとき、営業担当者は、端末機2に自分の営業担当者IDを入力し、営業行動チェックシート画面の表示指示をサーバ1に与える。これにより、サーバ1に営業担当者IDが送信される。なお、端末機2からサーバ1に営業担当者IDを与えるのではなく、サーバ1の入力部13を操作してサーバ1に営業担当者IDを入力してもよい。サーバ1は、営業担当者IDを受け付ける(S101)。サーバ1のCPU11aは、営業行動チェックシート画面を表示するための情報を端末機2に送信し、端末機2に営業行動チェックシート画面を表示させる(S102)。
図15に示すように、営業行動チェックシート画面200には、現在値ボタン209が設けられている。現在値ボタン209は、営業活動評価処理の実行指示を生成するためのボタンであり、営業担当者は現在値ボタン209を選択することで、営業活動評価処理の実行指示を営業活動支援システムに与えることができる。図16は、本発明の実施の形態の営業活動支援システム(サーバ1)が実行する営業活動評価処理の処理手順を示すフローチャートである。営業活動評価処理において、サーバ1のCPU11aは、営業担当者ID、顧客ID、及びステージIDを検索キーとして、情報収集結果DB108から収集情報項目毎の設問の回答(達成度)、重み値、回答入力日、及び前回回答日からの経過日数(以下、「第1経過日数」という)を検索する(S201)。また、CPU11aは、案件情報管理DB107から、営業担当者ID、顧客ID、及び案件IDを検索キーとして、当該営業案件における案件開始年月日を検索し、案件開始年月日から回答入力日までの経過日数(以下、「第2経過日数」という)を算出する(S202)。
z=A×X(B)
Z=z×Y(C)
ここで、Cは第2経過日数であり、X(B)は情報信頼度指数であり、Y(C)は情報重要度指数である。情報信頼度指数X(t)は、収集情報項目について情報が収集されてからの経過時間に応じて定まる数値であり、次式によって定義される。
X(t)=1−{(1−X0)/Tmax}×t
ここで、tは経過日数であり、X0及びTmaxは定数である。なお、ここでいう「収集情報項目について情報が収集されてからの経過時間」とは、実際に顧客から情報収集が行われた日からの経過時間でも、前回情報収集の達成度が入力されてからの経過時間(つまり、前回回答日からの経過日数)でもよい。本実施の形態では、「収集情報項目について情報が収集されてからの経過時間」を、前回回答日からの経過日数としている。図17は、情報信頼度指数を示すグラフである。図17において、縦軸は情報信頼度指数の値を示し、横軸は経過日数tを示す。図17に示すように、情報信頼度指数は、経過日数tが0以上Tmax以下の範囲において、経過日数tが増加するにしたがって減少し、経過日数tがTmax以上の範囲において、一定の値である減衰最小値X0を取る。一般に、B2B型ビジネスでは、営業活動のサイクルが長く、競合他社との競争、市場及び外部環境の変化により、顧客から収集された情報の信頼度が時間に応じて変化する。つまり、特定の業界のB2Bビジネスにおいては、営業活動により取得された情報は、取得されてからの経過時間が長くなるほどその信頼度が低下し、ある一定の経過日数で信頼度は最低となり、それ以上時間が経過しても殆ど信頼度は変化しない。情報信頼度指数は、営業活動において取得された情報の信頼度を示す指標であり、このような信頼度の特性を示している。なお、業界によって信頼度の特性は異なるため、業界毎に情報信頼度指数は定義される。
上記のような営業活動評価処理が終了した後、CPU11aは評価結果出力処理を実行する。図19は、本発明の実施の形態の営業活動支援システム(サーバ1)が実行する評価結果出力処理の処理手順を示すフローチャートである。評価結果出力処理において、サーバ1のCPU11aは、状態実績値DB109から、情報収集が行われた時点の案件開始年月日からの経過日数が、評価対象の案件の第2経過日数と最も近いレコード(実績値データ)を抽出する(S301)。抽出された実績値データには、ベテラン営業担当者による営業活動状態値が含まれている。
上述した実施の形態では、営業活動のステージにおける営業活動状態値を算出することで、前記ステージにおける営業活動状態を定量評価する構成について述べたが、これに限定されるものではない。特定のステージだけでなく、それ以前からの営業活動を定量的又は定性的に評価する構成とすることもできる。例えば、特定のステージにおける営業活動状態を設問の回答等に基づいて定性的に評価し、これを評価結果として出力する構成としてもよい。
1a コンピュータ
11 本体
11a CPU
11b ROM
11c RAM
11d ハードディスク
11e 読出装置
11f 入出力インタフェース
11g 通信インタフェース
11h 画像出力インタフェース
11j バス
12 画像表示部
13 入力部
14 可搬型記録媒体
14a コンピュータプログラム
104 ステージ情報管理データベース
105 収集情報項目データベース
106 設問情報データベース
107 案件情報管理データベース
108 情報収集結果データベース
109 状態実績値データベース
110 営業行動情報データベース
2 端末機
Claims (6)
- 産業用機械の顧客向けの営業活動を支援するための営業活動支援システムであって、
前記営業活動の複数のステージそれぞれに対応付けて、営業担当者が顧客から収集して当該営業担当者が回答すべき情報の項目である複数の収集情報項目を記憶する収集情報項目記憶部と、
前記収集情報項目記憶部に記憶された前記収集情報項目のうち、特定の顧客における営業活動のステージに対応したものについて、前記顧客における情報収集の達成度を受け付ける達成度受付手段と、
前記達成度受付手段により受け付けられた前記達成度に基づいて、前記顧客における営業活動のステージに対応する前記収集情報項目毎に、前記ステージにおける前記営業担当者による前記営業活動の状態を示す営業活動状態値を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された前記営業活動状態値を、前記営業活動の評価結果として出力する出力手段と
を備え、
前記算出手段は、前記営業活動状態値を、前記達成度の高低に応じて高低となるように算出する、
営業活動支援システム。 - 前記算出手段は、前記達成度、及び前記収集情報項目について情報が収集されてからの経過時間に応じて定まる情報信頼度指数に基づいて前記営業活動状態値を算出するように構成されており、前記達成度及び前記情報信頼度指数の高低に応じて高低となるように前記営業活動状態値を算出する、
請求項1に記載の営業活動支援システム。 - 前記算出手段は、前記達成度、及び前記営業活動の経過時間に応じて定まる情報重要度指数に基づいて前記営業活動状態値を算出するように構成されており、前記達成度及び前記情報重要度指数の高低に応じて高低となるように前記営業活動状態値を算出する、
請求項1又は2に記載の営業活動支援システム。 - 前記出力手段は、前記収集情報項目毎に前記営業活動状態値を示すグラフを出力するように構成されている、
請求項1乃至3の何れかに記載の営業活動支援システム。 - 前記ステージに対応付けて、前記収集情報項目毎に前記営業活動状態値の過去の実績値である状態実績値を記憶する状態実績値記憶部を備え、
前記出力手段は、前記収集情報項目毎に、前記営業活動状態値と前記状態実績値とを対応させて出力するように構成されている、
請求項1乃至4の何れかに記載の営業活動支援システム。 - 前記出力手段は、前記収集情報項目毎に、過去に営業担当者が実施した営業行動を示す営業行動情報を出力するように構成されている、
請求項1乃至5の何れかに記載の営業活動支援システム。
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