JP2010086464A - プロジェクトの評価方法及びデータ処理システム - Google Patents

プロジェクトの評価方法及びデータ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】労働集約型プロジェクトの生産性に対する評価の意義と加重平均における重みの設定との間の関係を容易に最適化できる技術を提供する。
【解決手段】評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する投入高の第1データとそれによって得られる出来高又は生産性の第2データを用いて、複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を予測する方法であり、コンピュータ装置が実行する第1処理乃至第3処理を含む。第1処理は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する処理、第2処理は、選択された評価モードに従って予測に用いるパラメータを投入高又はプロジェクト数に決定する処理、第3処理は、第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する処理である。工数を売上げに見立て売上げへの影響重視の評価を可能にする。
【選択図】図8

Description

本発明は、プロジェクトの評価方法およびその方法を実現するデータ処理システム関し、特に、ソフトウェア開発組織での利用を想定して、プロジェクト単位で計測した開発生産性を基に、組織全体の開発生産性を評価する方法等に適用して有効な技術に関する。
従来から様々な分野において、生産性の評価が行われている。生産性は、生産要素の投入高に対して、どの程度の産出高があるかをみるもの(生産性=産出高/生産要素の投入高)と定義できる。投入要素としては労働と資本が、産出高としては、付加価値、売上高、生産額などがある。生産性は生産能率や開発能力の良し悪しを示すものである(非特許文献1。多岐にわたる投入要素や産出要素を的確に関係づけることが生産性の的確な評価に通ずるが、これは容易ではなく、それを支援するものとして、たとえば、特許文献1に記載がある。
ソフトウェアの開発プロジェクトにおいても、ソフトウェア開発実態、とくに生産能率すなわち開発組織のパフォーマンスを把握する上で生産性は重要な指標の1つである。
非特許文献2では、ソフトウェア開発の生産性を考える場合、測定可能な量はソフトウェア規模と工数であるとの認識のもと、組織全体の開発生産性を“1人月当たりの規模”と定義し、案件(プロジェクト)毎規模の総和を案件(プロジェクト)毎工数の総和で除した値としている。これは、ソフトウェア開発組織で多用されている生産性の算出方法である。複数のプロジェクト群の全体を一つの仮想的なプロジェクトと見立て、その開発生産性を評価する視方であり(組織全体の開発生産性の視方1)、これが多用されるのは一つの仮想的なプロジェクトに見立てる考え方が直観的にイメージしやすいことが理由として考えられる。
一方で、組織全体の開発生産性を“1人月当たりの規模”と定義して案件毎規模の総和を案件毎工数の総和で除した値をとることは個々のプロジェクトの開発生産性を工数で加重平均化していると見なすこともできる。加重平均(WAM:Weighted Arithmetic Mean)とは、 それぞれの観測値にそれに対応する比重を掛けてその総和を計算したものである。加重平均は次のような定義式で示される。即ち、n個のデータx,x,…,xに対する加重平均は数式1(数1)で表される。wを重みと呼ぶ(以下では、重み指標あるいは加重対象指標と呼ぶ場合がある)。ここで便宜上、重みは数式2(数2)となるように配分されることが多く、この場合加重平均は、数式3(数3)のように表される。
Figure 2010086464
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加重平均は、 複数の変数の総合点やその平均の比較検討をおこなう場合、 各変数の比重を一律にするのではなくある変化をつけて算出する方法である。ここで、各変数に設定する比重の変化のことを重み・ウェイトという。例えば、 A・B・Cという3つの変数において、C変数はAとBの変数よりも2倍のウェイトをかけて総合点を算出してから平均を比較しようという目的がある場合には、 この加重平均値を用いることになる。加重平均についての概略は非特許文献3に記載がある。
案件毎規模の総和を案件毎工数の総和で除した値が、プロジェクトごとの開発生産性の加重平均化に相当することは、以下のように式を展開することで明確になる。すなわち、組織全体の開発生産性=(全プロジェクトの開発規模の総和)/(全プロジェクトの工数の総和)となり、ここで分子は次のように展開できる。i番目のプロジェクトをPRJiとすると、数式4(数4)のようにと表される。よって、組織全体の開発生産性は、数式5(数5)のようにと表される。
Figure 2010086464
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数5において、Xi:PRJiの開発生産性, Wi:全PRJの工数の総和に対するPRJiの工数の重みである。
数5の右辺は、数4の加重平均の定義式の意味するところに他ならない。したがって、組織全体の開発生産性を“1人月当たりの規模”と定義し、案件毎規模の総和を案件毎工数の総和で除した値を用いることは、上述の(組織全体の開発生産性の視点1)に加えて次の2つめの解釈(組織全体の開発生産性の視点2)を導く。視点1では、複数のプロジェクト群を全体として一つの仮想的なプロジェクトと見立てた場合の開発生産性を組織全体の開発生産性とみなす。視点2では、各プロジェクトの開発生産性の平均を組織全体の開発生産性とみなす。ただし、一般的な平均化(算術相加平均)とは異なり、平均化の際には、各プロジェクトの開発生産性を工数(人月)で加重操作が行われている。
再公表特許WO2003/081492 佐藤裕一:経営分析の基本,p38,日本経済新聞社,1994 金子英一,梶山昌之:アプリケーション・マネジメント・サービス(AMS)における開発生産性評価プロセスの確立,PROVISION No.48 /Winter 2006 岩淵千明:あなたもできるデータの処理と解析,p104-p105,福村出版,1997
開発組織全体の生産性の評価に加重平均を用いることは、上述の視点1の立場において、イメージ的に納得しやすいのが利点である。一方で、加重平均を用いた開発組織の生産性の評価には、重みのかけかたと評価目的との間で不整合が生じやすいのが欠点であり問題となりやすい。
加重平均を算出する際に、 重みのかけ方の判断は評価の妥当性に大きく強く影響するので注意を要する。非特許文献3が指摘するように、ある変数を重視するという仮説に対応させて、 客観的な指標に基づいて重みを決定する場合は問題ないが、現実や事実を歪めるような作為的な意図によってウェイトをかけその総合点や平均値に「歪み」が生じることのないように配慮することが重要である。このように、加重平均による評価では何らかの意図が入る。
前記数式5(数5)では、 工数[人月]の大きさに応じて評価の軽重を連動させるという操作が加わっており、工数[人月]の大きなプロジェクトの開発生産性が、組織全体の開発生産性に強く影響する。工数を重視すべきという仮説のもと、工数の大きなプロジェクトの動向を重点的に把握することが評価目的であるならばこれでもよい。しかし、評価者が個々のプロジェクトの開発生産性の改善努力を重視する目的で評価するならば、評価目的と不整合が生じる。工数[人月]の大規模プロジェクトの低い開発生産性が、多くの小規模プロジェクトの生産性向上努力を、覆い隠すことになるからである。個々のプロジェクトの開発生産性の改善努力を評価する場合には、工数の大小に関わらず、個々のプロジェクトの改善努力が平等に反映される指標、たとえばプロジェクト個々の開発生産性の算術相加平均値が、適する。このように加重平均化の操作には評価目的に応じた適否が存在する。
しかし、実際の開発現場では、案件(プロジェクト)毎規模の総和を案件(プロジェクト)毎工数の総和で除した数値が工数で重みがかかっている数値であること自体が認識されていなかったり、工数(人月)でなく規模の大小で重みがかかっていたりといった誤解が少なくない。このように算出式の意味や適否に対する理解がないままに案件毎規模の総和を案件毎工数の総和で除した数値が利用されている現状は、問題であると考えられる。
特許文献1のように、ソフトウェア開発プロジェクトの評価を支援する目的とする発明は数多く開示されているが、加重平均についてのこのような問題、特にソフトウェア開発プロジェクトの生産性の評価における重みの設定の仕方には検討が及んでいない。
本発明の目的は、労働集約型プロジェクトの生産性に対する評価の意義と加重平均における重みの設定との間の関係を最適化することが容易で、評価者の利便性にも資することができる技術を提供することにある。
本発明の更に具体的な目的は、開発組織のプロジェクト群全体の生産性の評価に個々のプロジェクトの重要度を的確に反映させるプロジェクトの評価方法、特にソフトウェア開発プロジェクトに対する生産性の評価方法(例えば売り上げ重視、又はプロジェクトの改善重視の票化)を提供することにある。
本発明の更に具体的な別の目的は、個々のプロジェクトの重要度を全体像の評価に反映させるための手段である加重平均化の適否判断が明快になるように、プロジェクトの評価、特にソフトウェア開発プロジェクトの生産性の評価を行うことができる技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、プロジェクトの評価において、評価目的の特性を表現した評価モードを定義するモード定義テーブルと、この評価モードに応じて重点的に観測するパラメータ(指標)を記述した加重対象指標テーブルと、これらのテーブルの記述内容に応じて重点的に観測するパラメータを決定する機能を有する指標決定部を備える。特に、ソフトウェア開発プロジェクトの特性に鑑みて、前記指標決定部は、金額単位の産出高が重点的に観測するパラメータである場合に、金額単位の産出高で重みをかけるべきところを、生産要素の物量単位の投入高で代用して生産性を計算する。
たとえば、売上げへの影響を重視する評価モードを、売上げの大きいプロジェクト(案件)の開発生産性を組織全体の生産性の評価に重く反映させるニーズのために定義する。そしてこの評価モードでは、工数の多寡が受注金額(売上高)に直結する傾向の強いソフトウェア開発プロジェクト等の特性をふまえ、案件ごとの生産性の数値に対して工数で重みづけして加重平均を行う。生産性=産出高/投入高として定義される生産性の算出において、金額単位の産出高である売上げを、物量単位の投入高である工数で置き換えることが本発明の一つの特徴である。本発明は、物量単位の投入高である工数を金額単位の投入高である人件費などのコスト金額で単に置き換えるということではなく、金額単位の産出高(出来高)と物量単位の投入高という関係性が比較的みえにくい両者を関連づけて生産性を評価すると言う着眼に基づいている。
これにより、案件ごとの売上げの多寡が組織全体の生産性評価の加重の大小に反映することになる。売上高の情報がなくとも工数の情報だけでもビジネスへの貢献度に即したマネジメントの指針を簡便に得ることができる。
一方で、売上げへの影響を重視しない評価モードをあわせて定義し、このモードでは、工数で重みをかけることはしない。これにより、案件ごとの生産性の多寡がそのまま組織全体の生産性評価の加重の大小に反映することになる。この評価モードは、たとえば、工数の大小に関わらず個々のプロジェクトの改善努力を重視する評価ニーズのために利用する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明によると、組織全体の開発生産性の評価(特にソフトウェア開発の生産性評価)において、誤解を生み易い加重平均への理解を評価者に強いることなく、用意された評価モードを選ぶだけで、利用局面と加重の適否とを整合させた評価を行うことができる。結果として、プロジェクトの生産性の評価における評価者の利便性と評価精度を向上させる効果を得ることができる。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明に係るプロジェクトの評価方法は、評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する投入高の第1データ(1032)とそれによって得られる出来高又は生産性の第2データ(1033)を用いて、複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出(予測)する方法であり、コンピュータ装置(10A)が実行する第1処理乃至第3処理を含む。第1処理(A001)は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する処理、第2処理(A002)は、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを投入高又はプロジェクト数に決定する処理である。第3処理(A003)は、前記第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する処理である。
この方法は、金額単位の出来高と物量単位の投入高という関係性が比較的みえにくい両者を関連づけて生産性を評価するとき、工数と言う投入高を売上げに見立て売上げへの影響重視の評価を可能にするものである。
〔2〕項1のプロジェクトの評価方法において、投入高を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えば全プロジェクトの総投入高に対する各プロジェクトの投入高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えばプロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。
〔3〕項2のプロジェクトの評価方法において、生産性の算出に用いるパラメータを前記投入高とする評価モードは例えば売り上げへの影響重視という評価目的を有し、予測に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは例えば個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する。
〔4〕項1のプロジェクトの評価方法において、前記投入高は例えば工数であり、前記出来高は例えば前記工数によって得られる規模である。
〔5〕本発明の別の観点によるプロジェクトの評価方法は、評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する売上高の第1データとそれに対応する出来高又は生産性の第2データを用いて、複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出する方法であって、コンピュータ装置が実行する第1処理乃至第3処理を含む。第1処理は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する処理、第2処理は、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを売上高又はプロジェクト数に決定する処理、第3処理は、第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する処理である。
この方法は、金額単位の出来高と物量単位の投入高という関係性が比較的みえにくい両者を関連づけて生産性を評価するとき、売上高を工数のような投入高に見立て投入高への影響重視の評価を可能にするものである。
〔6〕項5のプロジェクトの評価方法において、生産性の算出に用いるパラメータを売上高とするとき、前記第3処理は、例えば全プロジェクトの総売上高に対する各プロジェクトの売上高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。プロジェクト数を予測に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えばプロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。
〔7〕項6のプロジェクトの評価方法において、生産性の算出に用いるパラメータを前記売上高とする評価モードは、例えば工数への影響重視という評価目的を有する。生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、例えば個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する。
〔8〕項5のプロジェクトの評価方法において、前記売上高は例えば前記出来高の対価の金額である。
〔9〕本発明に係るデータ処理システム(10)は、評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する投入高の第1データ(1032)とそれによって得られる出来高又は生産性の第2データ(1033)をコンピュータ装置(10A)が読み込んで複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出する。前記コンピュータ装置は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する第1処理(A001)、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを投入高又はプロジェクト数に決定する第2処理(A002)、及び第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する第3処理(A003)を実行する。
工数と言う投入高を売上げに見立て売上げへの影響重視の評価が可能にされる。
〔10〕項9のデータ処理システムにおいて、投入高を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えば全プロジェクトの総投入高に対する各プロジェクトの投入高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えばプロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。
〔11〕項10のデータ処理システムにおいて、生産性の算出に用いるパラメータを前記投入高とする評価モードは、例えば売り上げへの影響重視という評価目的を有し、生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、例えば個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する。
〔12〕項9のデータ処理システムにおいて、前記投入高は例えば工数であり、前記出来高は例えば前記工数によって得られる規模である。
〔13〕本発明の別の観点によるデータ処理システムは、評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する売上高の第1データとそれに対応する出来高又は生産性の第2データをコンピュータ装置が読み込んで複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出する。コンピュータ装置は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する第1処理、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを売上高又はプロジェクト数に決定する第2処理、及び第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する第3処理を実行する。
売上高を工数のような投入高に見立て投入高への影響重視の評価を可能にするものである。
〔14〕項13のデータ処理システムにおいて、生産性の算出に用いるパラメータを売上高とするとき、前記第3処理は、例えば全プロジェクトの総売上高に対する各プロジェクトの売上高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、例えばプロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。
〔15〕項14のデータ処理システムにおいて、生産性の算出に用いるパラメータを前記売上高とする評価モードは、例えば工数への影響重視という評価目的を有し、予測に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、例えば個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する。
〔16〕項13のデータ処理システムにおいて、前記売上高は例えば前記出来高の対価の金額である。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、発明を実施するための形態を説明するための全図において、同一の機能を有する要素には同一の符号を付して、その繰り返しの説明を省略する。
図1には本発明に係るデータ処理システムとしてのプロジェクト評価装置10の構成が例示される。プロジェクト評価装置10は、例えばエンジニアリングワークステーション又はPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータ装置10A及びその周辺回路10Bを備えて構成され、コンピュータ装置10Aが周辺装置10Bを利用して所定のプログラムを実行することにより所要のデータ処理を行なって必要な機能を実現する。
プロジェクト評価装置10は、評価に用いる各種データとしてモード定義テーブル101、加重対象指標テーブル102、プロジェクト情報テーブル103、及び選択モード表示テーブル104等(それらテーブルを単にデータテーブルとも称する)を備える。それらデータテーブルはハードディスク又はメモリディスク等の補助記憶装置によって構成される。
それらのデータテーブルを更新・参照するために、評価者との間のインターフェースとして表示装置109や入力装置110を備える。表示装置109には後述するモード選択画面105(図6)、計算対象選択画面106(図7)が表示形成される。さらに、プロジェクト評価装置10は、各種データテーブルの情報などを用いて加重平均の計算式、特に重みのかけ方を決めるために、指標決定部107、加重平均化処理部108、現加重指標表示部111を備える。指標決定部107、加重平均化処理部108、現加重指標表示部111はコンピュータ装置におけるプロセッサ部のような演算制御コアと動作プログラムによって構成された機能実現手段として位置付けられ、データテーブル101〜104に対するアクセス制御、入力装置110からの入力制御、表示装置109の表示制御、及び生産性評価のためのその他の演算制御を行う。以下にプロジェクト評価装置10におけるそれら各構成要素について具体的に説明する。
図2にモード定義テーブル101の構成を示す。モード定義テーブル101は、評価者に選択させる評価モードの名称(モード名称)と評価の際に重視する観点との対応づけを定義する表である。モード名称の列1011には評価者に提示する選択肢となるモード名称が、モード定義の列1012には、モード名称ごとの定義内容、具体的には評価者がその評価モードで重視する観点が記載される。
図3に加重対象指標テーブル102の構成を示す。加重対象指標テーブル102は、評価モードと加重対象指標の対応関係を示す。モード名称の列には、評価者に選択肢させる評価モードのモード名称が、加重対象指標の列1022には、各評価モードでの加重操作で利用される指標が記載される。
したがって、前記売り上げへの影響重視モード(単に売り上げ重視モードとも称する)とは、対象とする複数プロジェクト全体の開発生産性を売り上げの観点からの評価を重視できるように生成する動作モードとされる。前記個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視モードとは、対象とする複数プロジェクト全体の開発生産性をプロジェクト数による単純平均を用いて生成する動作モードとされる。
図4にプロジェクト情報テーブル103の構成が例示される。プロジェクト情報テーブル103は、プロジェクトごとの情報を保有するテーブルである。プロジェクトIDの列1031は、プロジェクトを一意に特定するための識別子が記載されている。人月工数の列1032は各プロジェクトの工数が人月単位で記載されている。開発生産性の列1033は各プロジェクトの開発生産性が記載されている。開発生産性は、特に制限されないが、ソースコード規模/人月によって与えられている。したがって、各プロジェクトが開発するソースコードの規模(ソースコード規模)は対応する「人月×は開発生産性」で与えられる。
図5に選択モード表示テーブル104の構成を示す。選択モード表示テーブル104は、現在選択されているモードを記憶するためのテーブルである。現在選択されているモードとは、プロジェクトの生産性の評価をどの観点で実施するかを表現するいくつかのモードのなかで、評価者が選択したモードを示すものである。図では、選択中のモードが、選択の列1042に「*」が付与されている行に相当するモード、即ち「売上げへの影響重視モード」になっている。
図6にモード選択画面105の構成を示す。モード選択画面105は、表示装置109に出力される。出力された状態で、評価者はモード選択を入力することができる。この入力内容が、選択モード表示テーブル104に反映される。モード選択画面105は、モード選択メニュー欄1051、モード選択チェック欄1052、および登録ボタン1053で構成される。モード選択チェック欄1052において反転表示されたモードが選択モードになる。図では、モード選択メニュー欄1051のなかから「売上げへの影響重視」モードが選択された状態を示す例となっている。この状態で登録ボタンを押し下げると、選択モード表示テーブル104は「売上げへの影響重視」が選択されていることを示す状態に書き換わる。図の選択モード表示テーブル104の記載は、ちょうど、この状態(「売上げへの影響重視」が選択されていることを示す状態)に相当するものとなっている。また、モード選択画面105は、HELPボタン1054を備える。HELPボタン1054を押し下げるとモード定義テーブル101に記載内容が表示装置109に出力されて、評価者は選択しようとしている評価モードの具体的内容を知ることができる。
図7に計算対象選択画面106の構成を示す。評価者が計算対象選択画面106を起動すると、プロジェクト情報テーブル103の内容の一部あるいは全部が表示される。計算対象選択が、計算対象選択画面106上で、計算対象とするプロジェクトを計算対象選択欄1062の評価者によるチェック操作にて為される。そして、計算対象選択画面106で計算ボタン1061を押し下げることで計算の実行が開始される。
指標決定部107は、評価目的の特性を表現した評価モードに応じて重点的に観測するパラメータを記述した加重対象指標テーブル102と前記選択モード表示テーブル104の内容に応じて重点的に観測するパラメータ(重み指標)を決定する。「売り上げへの影響重視モード」が指定されているときは加重対象指標として「売上げ」が選択され、そのときの重み指標として、図11にも例示されるように、評価対象とされる複数プロジェクトの全人月工数の合計値(SUM)に対する夫々のプロジェクトの人月工数(MM)の割合を用いる。この重み指標を用いて、複数プロジェクト全体におけるプロジェクトの生産性を加重平均により算出するとき、その加重平均計算は、プロジェクト毎の開発生産性(PDCTRT)と当該プロジェクトに対応する当該重み指標との積を合計することによって得られる。労働集約型サービスであるプログラム開発においてソースコード規模は売り上げに比例し、また、複数プロジェクトの全人月工数の合計値(SUM)は全人的投入資材として把握することができる。したがって、プロジェクト毎の人月工数(MM)×プロジェクト毎の開発生産性(PDCTRT)はプロジェクト毎の売り上げに成り、これを投入資材で除して、その商を全プロジェクトで合計することによって、売り上げへの影響を重視した加重平均を与えることができる。この加重平均値は、全プロジェクトに関する売り上げとの相関の大きな指標として利用することができる。
一方、「個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視モード」が指定されているときは加重対象指標として「プロジェクト数」が選択され、そのときの重み指標として、プロジェクト数の逆数を用いる。この重み指標を用いた平均は、個々のプロジェクトをそのソースコード規模の大小を重みとして考慮しない単純平均となり、その平均値は、1プロジェクト当たりで換算したソースコード規模を示すから、これは複数プロジェクトにおける単純な生産性を示す指標として利用することができる。換言すれば、全体における1プロジェクト当たりの労働生産性の割合、すなわち、個々のプロジェクトのプロセス改善状況の割合の指標として利用することができる。
上記演算は加重平均化処理部108が、評価モードに沿って決定した重み指標を用いて行う。現加重指標表示部111には、選択されたモードで用いるべき重み指標が格納され、これに格納された指標データが上記演算に用いられる。要するに、現加重指標表示部111は演算処理に用いるパラメータレジスタとして機能される。
図8に本発明の実施の形態における開発生産性の評価フローを示す。本発明の実施の形態で実施される生産性評価は、大きく分けて、評価モードの選択(ステップA001)、評価モードに応じた重み指標の決定(ステップA002)、そして評価モード(評価ポリシー)に沿って決定した重み指標を用いて加重平均の計算(ステップA003)、の順にすすむ。
評価モードの選択(ステップA001)は、モード選択画面105上で評価者が行う操作によって規定される。モード選択画面105が表示装置109に出力された状態で、評価者はモードを選択(変更)することができる。この選択内容は、選択モード表示テーブル104に設定される。評価モードに応じた重み指標の決定が、この設定内容に基づいて為される。
図9に重み指標決定処理の詳細フローを示す。以下のフローでは指標決定部107が実行主体となる。最初に選択モード表示テーブル104を参照する(ステップX001)。そして、加重対象指標テーブル102を参照して、選択されているモードに対応する加重対象指標を特定する(ステップX002)。ここからは選択されたモードに対応する加重対象指標の種類によってフローが分岐する(ステップX003)。まず、加重対象指標が「売上げ」の場合、図3ならびに図5の例で、選択モード表示テーブル104でモード名称「売上げへの影響重視モード」が選択されている場合に相当するが、この場合には、指標決定部107は、本発明に特徴的な処理として人月工数を加重対象指標(重み指標)に決定する。このように「売上げ」属性を一義的に「人月工数」属性に置き換えるのが、本発明に特徴的なステップである。具体的には、指標決定部107は現加重指標表示部111に「人月工数」と設定することでこれを実現する(ステップX004)。現加重指標表示部111に表示されている指標(重み指標:ここでは「人月工数」)が、加重平均化処理部108に読み出されて開発生産性の加重平均計算に用いられる。結果として、評価者による「売上げへの影響重視」というモード指定に対して、人月工数で加重した開発生産性の評価がなされることになる。
次に、加重対象指標が「売上げ」ではない場合、図3ならびに図5の例では、選択モード表示テーブル104でモード名称「個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視モード」が選択されている場合に相当するが、この場合には、指標決定部107は、(ステップX002)で加重対象指標テーブル102から特定した加重対象指標に記載されている項目(データ属性)をそのまま加重対象指標(重み指標)に採用する。具体的には、指標決定部107は加重対象指標テーブル102から加重対象指標をそのまま現加重指標表示部111に複写する(ステップX005)。図3の例では、加重対象指標がプロジェクト数となるので、指標決定部107はプロジェクト数で加重して現加重指標表示部111に「プロジェクト数」と設定する。現加重指標表示部111に表示されている指標(重み指標:ここでは「プロジェクト数」)が、加重平均化処理部108に読み出されて開発生産性の加重平均計算に用いられる。結果として、評価者による「個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視」という指定に対して、プロジェクト数で加重した開発生産性の評価がなされることになる。
図10に加重平均計算の詳細フローを示す。評価モード(評価ポリシー)に沿って決定した重み指標を用いて、加重平均の計算を行うフローに相当する。本発明の実施の形態の構成において加重平均計算の実行は、計算対象選択画面106で評価者が計算ボタン1061を押し下げることで開始される。
まず、計算対象プロジェクトの特定を行う。これは計算対象選択画面106での指定(選択)にもとづく(ステップY001)。計算対象選択の選択は、計算対象選択画面106上で、評価者が、計算対象とするプロジェクトを計算対象選択欄1062のチェック操作することによって為される。表示されているすべてのプロジェクトを計算対象とする例が示されているのが図7である。
加重平均化処理部108は、現加重指標表示部111に表示されている重み指標を読み出す(ステップY002)。そして、加重平均化処理部108は、各プロジェクトの開発生産性のデータと重み指標のデータとをプロジェクト情報テーブル103から読み出す(ステップY003)。
この各プロジェクトの開発生産性のデータと重み指標のデータを用いて加重平均化処理部108は、加重平均計算を実行し(ステップY004)、その結果を表示装置109に出力して(ステップY005)、評価者に提示する。
図11には加重平均計算の例として図4に記載の数値を用いた例が示される。
まず、現加重指標表示部111に表示されている指標(重み指標)が「人月工数」の場合は、プロジェクトID1〜4の開発生産性の加重平均を工数で加重して、「1200*(600/1560)+1200*(60/1560)+6000*(600/1560)+600*(300/1560)=2931」という結果が得られる。
一方で、現加重指標表示部111に表示されている指標(重み指標)が「プロジェクト数」の場合は、プロジェクトID1〜4の開発生産性の算出において、プロジェクト数の占める割合は各プロジェクト平等に1/4ずつであるとみなして、すべてのwを1/4とする。したがって、「1200*(1/4)+1200*(1/4)+6000*(1/4)+600*(1/4)=2250」となり、工数で加重した場合とは異なる結果が得られる。この例が示すように、あるデータ群のサンプル数による加重平均は、あるデータ群の単純相加平均に等しい。
以上のように、本発明の実施の形態では、売上げで加重する代わりに工数に置き換えて加重平均を算出する。結果として、評価者のニーズに沿った計算式で開発生産性を把握することが可能となるので、開発生産性の変動イメージを把握することが容易となる。特に、工数と売上げ規模の相関が強いソフトウェア開発プロジェクトでは、評価者にとって意味をもつ情報が得られる可能性が高まる。すなわち、ソフトウェア開発プロジェクトの生産性の評価における評価者の利便性と評価精度を向上させることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施の形態では、売上げを工数に置き換えたが、同様にソフトウェア開発では工数と売上げの相関が強いことに注目して、逆向きの置き換えを実施することも可能である。売上げを工数に置き換えるのではなく、工数を売上げに置き換える。すなわち、予測に用いるパラメータを売上高とするとき、全プロジェクトの総売上高に対する各プロジェクトの売上高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする。予測に用いるパラメータを前記売上高とする評価モードは、工数への影響重視という評価目的を有することになる。売上高は前記出来高の対価の金額である。これにより、受注開発などで売上高が先に確定する場合には、開発工数の確定前に、売上高を加重平均計算の重みとして開発生産性の評価に用いることが可能になる。結果として、工数の見積り(工数の計画値)だけに頼るよりも精度よく生産性の評価を実現できる場合が増えるという効果を得る。
図1は本発明に係るデータ処理システムとしてのプロジェクト評価装置の構成を例示するブロック図である。 図2はモード定義テーブルの構成を示す説明図である。 図3は加重対象指標テーブルの構成を示す説明図である。 図4はプロジェクト情報テーブルの構成を示す説明図である。 図5は選択モード表示テーブルの構成を示す説明図である。 図6はモード選択画面の構成を示す説明図である。 図7は計算対象選択画面の構成を示す説明図である。 図8は開発生産性の評価処理のフローチャートである。 図9は重み指標決定処理の詳細を例示するフローチャートである。 図10は加重平均計算の詳細を例示するフローチャートである。 図11は図4に記載の数値を用いた加重平均計算の例を示す説明図である。
符号の説明
10 プロジェクト評価装置
10A コンピュータ装置
10B 周辺装置
101…モード定義テーブル
1011…モード名称の列
1012…モード定義の列
102…加重対象指標テーブル
1022…加重対象指標の列
103…プロジェクト情報テーブル
1031…プロジェクトIDの列
1032…人月工数の列
1033…開発生産性の列
104…選択モード表示テーブル
1042…選択の列
105…モード選択画面
1051…モード選択メニュー欄
1052…モード選択チェック欄
1053…登録ボタン
1054…HELPボタン
106…計算対象選択画面
1061…計算ボタン
1062…計算対象選択欄
107…指標決定部
108…加重平均化処理部
109…表示装置
110…入力装置
111…現加重指標表示部

Claims (16)

  1. 評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する投入高の第1データとそれによって得られる出来高又は生産性の第2データを用いて、複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出するプロジェクトの評価方法であって、コンピュータ装置が実行する第1処理乃至第3処理を含み、
    前記第1処理は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する処理、
    前記第2処理は、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを投入高又はプロジェクト数に決定する処理、
    前記第3処理は、前記第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する処理である、プロジェクトの評価方法。
  2. 投入高を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、全プロジェクトの総投入高に対する各プロジェクトの投入高の割合を重みとするプロジェクトの生産性の加重平均とし、
    プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、プロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする、請求項1記載のプロジェクトの評価方法。
  3. 生産性の算出に用いるパラメータを前記投入高とする評価モードは、売り上げへの影響重視という評価目的を有し、
    生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する、請求項2記載のプロジェクトの評価方法。
  4. 前記投入高は工数であり、前記出来高は前記工数によって得られる規模である、請求項1記載のプロジェクトの評価方法。
  5. 評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する売上高の第1データとそれに対応する出来高又は生産性の第2データを用いて、複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出するプロジェクトの評価方法であって、コンピュータ装置が実行する第1処理乃至第3処理を含み、
    前記第1処理は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する処理、
    前記第2処理は、選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを売上高又はプロジェクト数に決定する処理、
    前記第3処理は、前記第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する処理である、プロジェクトの評価方法。
  6. 生産性の算出に用いるパラメータを売上高とするとき、前記第3処理は、全プロジェクトの総売上高に対する各プロジェクトの売上高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とし、
    プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、プロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする、請求項5記載のプロジェクトの評価方法。
  7. 生産性の算出に用いるパラメータを前記売上高とする評価モードは、工数への影響重視という評価目的を有し、
    生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する、請求項6記載のプロジェクトの評価方法。
  8. 前記売上高は前記出来高の対価の金額である、請求項5記載のプロジェクトの評価方法。
  9. 評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する投入高の第1データとそれによって得られる出来高又は生産性の第2データをコンピュータ装置が読み込んで複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出するデータ処理システムであって、
    前記コンピュータ装置は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する第1処理と、
    選択された評価モードに従って生産性の算出に用いるパラメータを投入高又はプロジェクト数に決定する第2処理と、
    前記第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する第3処理と、を実行するデータ処理システム。
  10. 投入高を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、全プロジェクトの総投入高に対する各プロジェクトの投入高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とし、
    プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、プロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする、請求項9記載のデータ処理システム。
  11. 生産性の算出に用いるパラメータを前記投入高とする評価モードは、売り上げへの影響重視という評価目的を有し、
    生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する、請求項10記載のデータ処理システム。
  12. 前記投入高は工数であり、前記出来高は前記工数によって得られる規模である、請求項9記載のデータ処理システム。
  13. 評価対象とする複数のプロジェクトの夫々に関する売上高の第1データとそれに対応する出来高又は生産性の第2データをコンピュータ装置が読み込んで複数プロジェクト全体に対する異なる観点の生産性を算出するデータ処理システムであって、
    前記コンピュータ装置は、評価目的の特性を表現した複数の評価モードから所要の評価モードを選択する第1処理と、
    選択された評価モードに従って予測に用いるパラメータを売上高又はプロジェクト数に決定する第2処理と、
    前記第2処理で決定されたパラメータ、前記第1データ及び第2データを用いた加重平均により複数プロジェクト全体における生産性の指標を演算する第3処理と、を実行するデータ処理システム。
  14. 生産性の算出に用いるパラメータを売上高とするとき、前記第3処理は、全プロジェクトの総売上高に対する各プロジェクトの売上高の割合を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とし、
    プロジェクト数を生産性の算出に用いるパラメータとするとき、前記第3処理は、プロジェクト数の逆数を重みとする各プロジェクトの生産性を演算して当該生産性の合計を加重平均とする、請求項13記載のデータ処理システム。
  15. 生産性の算出に用いるパラメータを前記売上高とする評価モードは、工数への影響重視という評価目的を有し、
    生産性の算出に用いるパラメータをプロジェクト数とする評価モードは、個々のプロジェクトのプロセス改善状況重視という評価目的を有する、請求項14記載のデータ処理システム。
  16. 前記売上高は前記出来高の対価の金額である、請求項13記載のデータ処理システム。
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