JP6284357B2 - 内燃機関のegr装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、内燃機関のEGR装置(排気ガス還流装置)に関するものである。
近年の車両用内燃機関では、排気ガスの浄化促進や燃費向上等のために、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気系に還流させるEGR装置を備えていることが多い。EGRガスの取り出し手段として、排気通路からEGR配管を分岐させることが広く行われており、その例として特許文献1には、EGR配管を排気通路のうち触媒コンバータの直下部に固着して、EGR配管を上向きに立ち上げてその上端に略水平姿勢のフランジを設けて、フランジを使用してEGRクーラに接続することが記載されている。
特開2012−31782号公報
特許文献1の構成では、フランジをボルトでEGRクーラに固定するに当たっては、ボルトを下方からEGRクーラにねじ込まなければならないため、作業者は無理な姿勢を取らねばならず、このためEGRクーラの取付け作業の負担が大きいという問題がある。
また、触媒コンバータの直下にEGR配管を接続した場合、触媒コンバータの横にEGRクーラを配置すると、EGR配管は排気通路からいったん横向きに延びてから上向きに立ち上がるL形の姿勢にせねばならず、すると、機関停止後にEGRクーラに発生した凝縮水がEGR配管の水平部に溜まって、当該水平部を腐食させるおそれもある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明のEGR装置は、
EGRガスの流れ方向を向いて上流側の始端よりも下流側の終端が高くなっているEGR配管を備えており、
前記EGR配管は、排気通路に接続された第1部分とこれに接続された第2部分とを有していて、両部分の接続部近傍は略水平状かそれに近い姿勢になっており、前記第1部分と第2部分とは、それらに固定されたフランジを重ね合わせることで接続されており、前記両フランジの間に、前記第1部分の終端の流路下面及び第2部分の始端の流路下面よりも低くなった凹所を形成している構成であって、
前記凹所は、前記両フランジのうちいずれか一方又は両方の合わせ面に流路方向に段落ちした環状溝を設けることによって形成されており、このため、前記環状溝を形成しているフランジは、当該環状溝の箇所において厚さが薄くなっている。
本願発明によると、機関停止後に第1部分よりも下流側に凝縮水が発生しても、その凝縮水は第1部分と第2部分とを接続する2枚のフランジの合わせ面に形成した凹所に溜めることができる。従って、フランジをステンレスのような耐蝕性の高い材料で製造することにより、有害成分を含んでいる凝縮水によってEGR配管が腐食することを防止できる。
この場合、凹所となる環状溝は2枚のフランジのうち一方又は両方の端面に切削等で簡単に加工できるため、加工コストの上昇も抑制できる。更に、フランジはその性質上第1部分及び第2部分の断面積よりも大きい面積があって受熱容量も大きいため、機関停止後に凝縮水が発生して凹所に垂れ落ちても、フランジに残っていた残熱によって凝縮水を蒸発させることも可能であり、この点からも、凝縮水の悪影響を防止できる。また、凝縮水の発生を防止できることから配管(特に第1部分よりも下流側の配管)の取り回しの自由性が高くなって、部材のレイアウトの自由性も向上できる。
また、両フランジを締結するボルトは略水平姿勢になるため、作業者は無理な姿勢を採ること無くボルトのねじ込み操作を行うことができる。このため、作業者の負担を軽減できると共に、組み付けの能率も向上できる。
第1部分が水平に対して僅かしか傾斜していない場合(或いは傾斜がない場合)、実施形態のように第2部分を大きく曲げてその下端にフランジを設けると、第1部分の下流側で発生した凝縮水を第1部分に至らせることなく凹所で的確に補集できる利点がある。
特許文献1の場合はEGR配管は殆ど上下方向にだけ延びた姿勢であるため、触媒コンバータが熱膨張するとEGR配管は下向きに強く引っ張られ、このためEGRクーラに大きな外力が作用するおそれがあるが、本願発明では第1部分は横向き姿勢の部分を有するため、排気通路の熱膨張を第1部分の曲がり変形で容易に吸収できる。
内燃機関の全体的な側面図である。 図1のII-II 視正面図である。 図1のIII-III 視断面図である。 図1の IV-IV視図である。 (A)は図1の VA-VA視断面図、(B)は図1の VB-VB視断面図である。 (A)は図2のVIA-VIA 視断面図、(B)は図2のVIB-VIB 視断面図、(C)は(B)の部分拡大図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では方向を特定するため上下・左右・前後の文言を使用するが、上下は鉛直線の方向であり、前後方向はクランク軸及びシリンダボアに対して直交した方向であり、左右方向はクランク軸の長手方向である。
(1).概要
本実施形態の内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを有する機関本体を備えており、機関本体は、クランク軸3を左右長手の姿勢にした横向きで車両に搭載されている(図1では、クランク軸3は一点鎖線で模式的に表示している。)。シリンダヘッド2の上面にはシリンダヘッドカバー4が固定されており、シリンダブロック1の下面にはオイルパン5を固定している。
シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の左右端面(短手側面)のうち一方の端面1a,2aには1枚のチェーンケース6が固定されており、チェーンケース6とシリンダブロック1及びシリンダヘッド1との間に形成された空間に、タイミングチェーン(図示せず)等のカム軸駆動機構を配置している。
クランク軸3の一端部はチェーンケース6の外側に突出しており、図2のとおり、突出端部に補機駆動プーリ7を固定し、補機駆動プーリ7に巻き掛けた補機駆動ベルト8により、オルタネータ9とウォータポンプ10とエアコン用コンプレッサ11とを駆動している。オルタネータ9とウォータポンプ10とエアコン用コンプレッサ11とは、機関本体のうち手前側に寄っている。このため、ウォータポンプ10のプーリ12には補機駆動ベルト8が背面掛けされている。図2に示す符号13は、テンションプーリである。
ウォータポンプ10は、チェーンケース6の一部であるハウジング部14と、ハウンジング10に対してプーリ12の側から固定されたポンプカバー15と、ハウンジング10に対してプーリ12と反対側から固定されたインレットカバー16とを主要要素としており、内蔵した羽根がプーリ12と一体に回転することで、内部に設けた吐出口から冷却水がシリンダブロック1に設けたメインギャラリーに圧送される。
ウォータポンプ10のインレットカバー16は、クランク軸3と平行な流入口16aを備えており、流入口16aはチェーンケース6と反対側に突出している。なお、シリンダブロック1のうち、チェーンケース6と反対側の他端面1bには変速機17を固定している。
図1に示すように、シリンダヘッド2における前面2cの左右略中間部には、排気継手18が固定されており、排気継手18に、排気通路を構成する触媒コンバータ19を一体に設けている。本実施形態では、各気筒ごとに設けた排気ポートを集合させる集合通路(排気マニホールド部)はシリンダヘッド2の内部に設けており、シリンダヘッド2の外面には1つの排気口が空いているだけである。
触媒コンバータ19の上部と下部にはテーパ部を設けており、下テーパ部の下端に継手管20を接続し、継手管20に排気管21が接続されている。また、継手管20にはフランジ板22が固定されている。フランジ板22はブラケット(図示ぜす)を介してシリンダブロック1に固定されている。
図1に示すとおり、触媒コンバータ19は、クランク軸3及びシリンダボアと直交した方向から見ると、下に行くに従ってチェーンケース6から遠ざかるように鉛直線に対して傾斜し、図2に示すように、クランク軸3の軸心方向から見ると、下に行くに従ってシリンダブロック1から離れるように直線に対して傾斜している。なお、触媒コンバータ19は、薄板製のインシュレータ(図示せず)で手前から覆われている(半周程度を覆っている。)。
(2).冷却水配管・EGR装置
シリンダヘッド2のうちチェーンケース6と反対側に位置した他方の端面2bには、冷却水の流れを制御するサーモ弁ユニット25を設けている。図示は省略するが、サーモ弁ユニット25の箇所からラジェータやヒータ等に配管されている。
シリンダヘッド2の前面2cのうちサーモ弁ユニット25に近い端部に冷却水出口26が開口しており、冷却水出口26とウォータポンプ10の流入口16aとが戻り管27で接続されている。他方、触媒コンバータ19の継手管20には、排気ガスを吸気系に還流させるEGR配管28が接続されており、EGR配管28の終端は、シリンダヘッド2の前面のうち冷却水出口26の直下にフランジ板29を介して接続されている。シリンダヘッド2には、EGR配管28に連通したEGR内部通路が空いており、EGRガスは、EGR内部通路からEGRバルブを経由して吸気系に送られる。
EGR配管28の中途部にはEGRクーラ30が介挿されており、EGRクーラ30は戻り管27にも介挿されている。従って、戻り管27は、EGRクーラ30よりも上流側に位置した流入管27aと、EGRクーラ30よりも下流側に位置した出口管27bとに分離されている。
他方、EGR配管28もEGRクーラ30で分断されているが、EGRクーラ30よりも上流側の部分は、触媒コンバータ19の継手管20に固定された第1部分28aと、EGRクーラ30に固定された第2部分28bとに分離していて、両者は、その端部に固定された第1及び第2のフランジ31,32をボルト33で締結することで接続されている。第1部分28aは第2部分28bよりも少し大径になっている。
EGR配管28のうち、EGRクーラ30よりも下流側の部分は1本の第3部分28cから成っており、その終端に既述のフランジ板29が固定されていて、フランジ板29がボルト34(簡略表示している)でシリンダヘッド2に固定されている。
戻り管27における流入管27aの始端にもフランジ板35が固定されていて、フランジ板35がボルト36でシリンダヘッド2に固定されている。図3及び図4に示すように、シリンダヘッド2のうち戻り管27及びEGR配管28を固定している部分は、排気継手18を固定している部分よりも後ろ側に段落ちしている(正確に述べると、戻り管27及びEGR配管28を固定している部分がシリンダヘッド2の基準前面であり、基準前面に蓋板を固定することで排気集合通路を構成し、蓋板の前面に排気継手18を固定している。)。
EGRクーラ30は、上下面と前後面及び左右面を有していて略角形に近い形態であり、図1のとおり、触媒コンバータ19とウォータポンプ10との間に配置されているが、ウォータポンプ10よりも触媒コンバータ19に近づくように配置されている。また、 図5に明示するように、EGRクーラ30は触媒コンバータ19よりもシリンダブロック1の側に寄せて配置されている。また、EGRクーラ30は、平面視で、ウォータポンプ10から遠ざかるほどシリンダブロック1に近づく姿勢で配置している。
EGRクーラ30の内部には、偏平チューブ状のガス通路(フィン)37aの多数枚からなる熱交換部37が配置されており、隣り合ったガス通路37aの間を冷却水が通ることでEGRガスが冷却される。この場合、流入管27aと出口管27bとを手前側に寄せてEGRクーラ30に接続し(すなわち、入口30aと出口30bを手前に寄せて配置し)、かつ、熱交換部37は後ろ側に寄せて いる。このため、熱交換部37の手前には逃がし通路38が空いている。また、熱交換部37の左右両側にも逃がし通路38が空いている。出口管27bは流入管27aよりも少し下に配置している。
従って、流入管27aからEGRクーラ30の内部に流入した冷却水のうち、熱交換部38を通過してEGRガスの冷却の働きをするものは一部であり、EGRガスの冷却機能を全く又は殆ど発揮することなく通過するだけの冷却水も相当割合にのぼっている。
図5(A)に示すように、戻り管27のうち出口管27bは、ウォータポンプ10の流入口16aに内側から差し込んだだけの接続構造になっている。従って、EGRクーラ30はウォータポンプ10の軸心上に配置されている。
この場合、流入口16aの開口縁に内向きの環状突起39を設ける一方、出口管27bには、環状突起39に嵌合する外向きの環状溝40を形成しており、出口管27bは流入口16aに圧入によって嵌め込まれている。環状突起39と環状溝40とが嵌まり合っているため、出口管27bが流入口16aに対して多少は傾くことが許容されており、かつ、多少傾いてもシール性は確保されている。
戻り管27を構成する流入管27aは触媒コンバータ19の後ろに配置されているが、図1の側面視では略く字状に屈曲し、図3の正面視では略Z字状に屈曲し、図5の平面視でも屈曲している。流入管27aはこのように三次元方向に曲がっているため、上下方向等に容易に曲がり変形できる。
EGR配管28を構成する第3部分28cも、図1の側面視ではクランク状に曲がって、図3の正面視では略Z字状に曲がって、図5の平面視ではく字状に曲がっている。従って、第3部分28cも上下方向に簡単に曲がり変形する。EGR配管28の第3部分28cは戻り管27の流入管27aよりも後ろに配置されている。このため、触媒コンバータ19の熱を第3部分28cが受けることを、流入管27aによって抑制できる。
図6(A)のとおり、EGR配管28の第1部分28aの始端は、触媒コンバータ19の継手管20の後面(シリンダブロック1に向いた面)に溶接で固定されている。従って、第1部分28aは、左右横長の部分と前後長手の部分とで平面視で略L形の形態を成している。図6(B)のとおり、第1部分28aのうち左右横長の部分は、上流側が低くなるように水平に対して僅かに傾斜している。前後長手の部分も手前に行くに従って低くなるように傾斜している。従って、第1部分28aは、全体として、触媒コンバータ19の継手管20に向けて低くなるように緩く傾斜している。
EGR配管28のうち第2部分28bは、図1の側面視で略L形に曲がっており、EGRクーラ30に対しては溶接(又はろう付け)で固定されている。そして、第1部分28aの終端に溶接で固定した第1フランジ31と、第2部分28bの始端に溶接で固定した第2フランジ32とをボルト33で締結しているが、第1フランジ31を第2フランジ32よりも厚くして、第1フランジ31に雌ねじを形成している。図3,4のとおり、ボルト33は第1部分28aを挟んだ上下に位置している。このため、締結作業に当たって作業者は無理な姿勢を取ることなく、レンチ(図示せず)でボルト33を簡単に回転操作できる。
また、図6(C)に明示するように、第1フランジ31の終端部の内周面を削り取ることにより、第1フランジ31と第2フランジ32とで環状溝41を形成している。環状溝41の下部が請求項に記載した凹所になる。フランジ31,32は、ステンレス板のような防錆性の高いものが好ましい。
(3).まとめ
機関が停止すると、EGRクーラ30の内部に残っていた水分が冷却水で冷却されることで、EGRクーラ30の内部に凝縮水が発生してこれが下に垂れ落ちることがあるが、凝縮水Wは第1及び第2のフランジ31,32の合せ面の箇所に設けた環状溝41に溜まるため、第1部分28aや排気管21が有害成分を含んだ凝縮水Wで侵されることを防止できる。
なお、機関を始動すると、凝縮水Wは排気ガスの熱によって蒸発するので、始動後に悪影響を受けることはない。また、EGR配管28は始端よりも終端が高くなっており、途中には下向きに曲がった部分は存在しない。このため、機関の停止時にEGR配管28の途中に凝縮水が溜まるようなことはない。
また、環状溝41を構成する両フランジ31,32は第1部分28a及び第2部分28bの端部の体積に比べて体積が大きく受熱容量も大きいため、両部分28a,28bが冷えてもフランジ31,32は残熱で熱いままになっていることが多い。このため、機関停止後に、第2部分28bから流下した凝縮水Wを蒸発させて無害化することも可能になる。この場合、第1フランジ31の方が第2フランジ32より温度が高いため、実施形態のように第1フランジ31を削ることで環状溝41を形成すると、凝縮水Wの蒸発を促進できる利点がある。
実施形態のように、EGR配管28の第1部分28aを第2部分28bより大径に設定すると、両部分28a,28bに多少の芯ずれ(組み付けや加工の誤差)があっても、凝縮水Wは第2部分28bに滞留することなく第1部分28aに向けて流下し、環状溝41に溜まる。すなわち、凝縮水Wが環状溝41に垂れ落ちずに第2部分28bに残ったままになるようなことはない。このため、第2部分28bが凝縮水Wで侵されることもなく、凝縮水Wを、耐蝕性の高いフランジ板31,32で形成された環状溝41に溜めることができる。
EGR配管28の第1部分28aは継手管20の前面又は側面に接続することも可能であるが、実施形態のように継手管20の後面に設けると、継手管20の後ろのデッドスペースを有効利用できると共に、触媒コンバータ19の熱膨張による曲がり変形も容易化できる利点がある。
さて、内燃機関を始動すると、触媒コンバータ19は、排気ガスの熱を受けてその長手方向である上下方向に大きく熱膨張する。このため、EGR配管28の第1部分28a及び第2部分28bが下方に移動し、これに伴ってEGRクーラ30は下向きに引っ張られる。
そして、図5(A)を参照して説明したように、戻り管27の出口管27bはウォータポンプ10の流入口16aに対してシール性を保持した状態で傾き得ると共に、戻り管27の流入管27aは上下方向に容易に弾性変形し、かつ、EGR配管28の第3部分28cも上下方向に容易に変形するため、EGRクーラ30は触媒コンバータ19の熱膨張に追従して容易に下降動する。このため、触媒コンバータ19の熱膨張によって各配管に熱歪みが溜まるようなことはなくて、配管部分の耐久性を向上できる。
この場合、EGR配管28の第2部分28b及び第3部分28cは第1部分28aよりも小径で剛性が小さくなっているため、第1部分28aよりも第3部分28cが簡単に曲がり変形する。かつ、第3部分28cは長さが長いため、応力が集中するようなことはなくて、耐久性が低下するようなこともない。
さて、金属は温度が高くなると強度が低下するため、高温になる部分ほど断面積を大きくしたり耐熱性の高い素材を使用したりする必要がある。しかるに、本実施形態では、第2部分28b(及び第3部分28c)は触媒コンバータ19から遠いと共にEGRクーラ30に近いことから第1部分28aよりも温度が低いため、第1部分28aと同じ素材でかつ第1部分28aより小径であっても、必要な強度を確保することができる。従って、第2部分28b(及び第3部分28c)を小径とすることで、必要な強度を確保しつつコストを抑制できると共に、触媒コンバータ19の熱膨張吸収にも貢献できる。
本実施形態は、戻り管27の始端は、EGRクーラ30を挟んでウォータポンプ10と反対側でかつEGRクーラ30よも上の位置においてシリンダヘッド2に固定されており、EGR配管28の始端(第1部分28aの始端)は、EGRクーラ30よりも下方の部位でかつウォータポンプ10と反対側において触媒コンバータ19の継手管20に固定されている。このため、戻り管27の始端と、戻り管27の終端と、EGR配管28の始端とが三角形の頂点を成すように配置されており、EGRクーラ30は三角形の内側に配置されている。このため、EGRクーラ30は専用のブラケットを要することなく安定的に支持されている。従って、コスト抑制・軽量化に貢献できる。
つまり、EGR配管28もEGRクーラ30の支持ブラケットとして機能しているのであり、EGR配管28のうちの第1部分28aが大径であることにより、EGRクーラ30を的確に支えることができる。
本実施形態では、EGR配管28の第3部分28cは戻り管27における流入管27aの後ろを通ってシリンダヘッド2に向かっている。すなわち、第3部分28cと触媒コンバータ19との間に戻り管27の流入管27aが介在している。このため、EGRクーラ30で冷却されたEGRガスが触媒コンバータ19で加熱されることを抑制できる。これによっても、充填効率を向上させて燃費向上に貢献できる。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、EGRクーラを備えていない場合は、第2部分をシリンダヘッドに固定したらよい。また、EGRクーラを設ける場合は、EGRクーラ30を第1部分に介挿してもよいのである。更に、EGR配管は排気管から分岐させてもよい。
本願発明は、内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
8 補機駆動ベルト
10 ウォータポンプ
16 ウォータポンプのインレットカバー
19 触媒コンバータ(触媒ケース)
20 継手管
27 戻り管
28 EGR配管
28a 第1部分
28b 第2部分
28c 第3部分
30 EGRクーラ
31,32 フランジ
33 ボルト
41 凹所を構成する環状溝

Claims (1)

  1. EGRガスの流れ方向を向いて上流側の始端よりも下流側の終端が高くなっているEGR配管を備えており、
    前記EGR配管は、排気通路に接続された第1部分とこれに接続された第2部分とを有していて、両部分の接続部近傍は略水平状かそれに近い姿勢になっており、前記第1部分と第2部分とは、それらに固定されたフランジを重ね合わせることで接続されており、前記両フランジの間に、前記第1部分の終端の流路下面及び第2部分の始端の流路下面よりも低くなった凹所を形成している構成であって、
    前記凹所は、前記両フランジのうちいずれか一方又は両方の合わせ面に流路方向に段落ちした環状溝を設けることによって形成されており、このため、前記環状溝を形成しているフランジは、当該環状溝の箇所において厚さが薄くなっている、
    内燃機関のEGR装置。
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