JP6284356B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本願発明は、冷却装置とEGR装置とを備えた内燃機関に関するものである。
車両用内燃機関は一般に水冷式になっており、冷却水はウォータポンプによって循環している。この場合、冷却水がラジェータを経由している場合は、ラジェータで冷却された冷却水がウォータポンプに流入している。従って、冷却水の温度はウォータポンプに戻る管路において最も低くなっている。
他方、近年の車両用内燃機関では、排気ガスの浄化促進や燃費向上等のために排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR装置を備えていることが多く、このEGR装置は、EGRガスを冷却する水冷式のEGRクーラを設けていることが多い。この場合、EGRクーラの容量は小さいことから、従来は、例えば特許文献1に開示されているように、冷却水通路にEGRクーラ用のバイパス通路を設けて、バイパス通路の冷却水でEGRクーラを冷却している。
特開2009−138558号公報
しかし、EGRクーラを冷却するためにバイパス通路を設けることは、EGRクーラ専用の配管を別に設けることになるため、それだけ構造が複雑化してコストが嵩むのみならず、バイパス通路を配置するためのスペースが必要になるため、他の部材のレイアウトとの調整が面倒になるという問題がある。特に、車両用内燃機関の場合はエンジンルームのスペースの制限があるため、EGRクーラを設置できなくなることも有り得る。
さて、冷却装置は冷却水の温度によってラジェータへの通水の制御等を行うサーモ弁を設けているが、内燃機関では、一般に、シリンダブロックのうち一端面の側にはタイミングチェーンが配置されてこれをチェーンケースで覆っていると共に、チェーンケースの側にウォータポンプ等の補機を配置して、シリンダブロックの他端面には変速機を取り付けていることが多いため、サーモ弁装置は、シリンダヘッドのうち、タイミングチェーンと反対側の箇所に設けていることが普通であり、そこで、EGRクーラを冷却するためのバイパス通路も、サーモ弁の近傍から分岐させることが多いと云える。
しかし、バイパス通路及びEGRクーラをサーモ弁の近くに配置すると、触媒コンバータを補機の側にずらさねばならなくなることがあり、すると、触媒コンバータの熱によって補機が熱害を受けやすくなるという問題がある。
更に、EGRクーラに専用のバイパス通路を設けると、それだけ冷却水の流れ抵抗が増大するため、ウォータポンプの駆動のためのトルクが増大して燃費が悪化するおそれもある。
本願発明は、かかる現状を改善すべく成されたものである。
本願発明の内燃機関は、請求項1のとおり、
冷却水がウォータポンプによって循環する冷却装置と、触媒コンバータを有する排気通路と、前記排気通路から排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR配管とを有しており、前記EGR配管には水冷式のEGRクーラを設けている構成であって、
機関本体のうちクランク軸線と平行な一側面の外側の部位に、前記ウォータポンプとEGRクーラと触媒コンバータとが、前記ウォータポンプと触媒コンバータとの間にEGRクーラが位置するようにして配置されており、
前記ウォータポンプの流入口に接続された冷却水戻り管路に前記EGRクーラを設けており、冷却水の全量が前記EGRクーラをクランク軸線と同じ方向の横向きに流れてウォータポンプに戻るようになっている一方、
前記EGR配管は、前記EGRクーラの下面と上面とに接続されていて、EGRガスはEGRクーラを下から上に向けて流れており、
かつ、前記冷却水戻り管路のうち前記EGRクーラよりも上流側の部分と、前記EGR配管のうち前記EGRクーラよりも下流側の部分とが、前記触媒コンバータと機関本体との間の空間を通っている。
求項の発明では、請求項1において、前記EGRクーラには、冷却水が入り込む流入管と冷却水が出ていく出口管とが溶接又はろう付けで固定されており、前記出口管の終端は前記ウォータポンプの流入口に嵌め込みによって接続されている一方、前記流入管の始端は機関本体にねじで固定されている。
本願発明では、EGRクーラに専用のバイパス通路は不要であるため、コストを抑制できると共に、配管スペースの増加はないため各部材のレイアウトの自由性を向上できる。また、EGRガスの冷却性も格段に向上させて、充填効率の向上によって燃費の改善にも貢献できる。
また、エンジンルームが狭くて余分なスペースがない車両であっても、EGRクーラを配置して機関の充填効率向上に貢献でき、この面でも燃費の改善にも貢献できる。更に、冷却水の流れ抵抗増大を防止できるため、ウォータポンプの駆動に要するトルクを軽減できるのであり、この面からも燃費向上に貢献できる。
ウォータポンプは一般に補機駆動ベルトで駆動される一方、触媒コンバータは排気通路に設けているが、ウォータポンプと触媒コンバータとの間はデッドスペースになっていることが多い。このため、本願発明のようにEGRクーラを触媒コンバータとウォータポンプとの間に配置すると、デッドスペースを有効利用して内燃機関をコンパクト化することができる。
また、EGRクーラが触媒コンバータの熱を遮る遮熱部材の役割を果たすため、ウォータポンプ等の補機が触媒コンバータの熱害を受けることを抑制できる。これにより、補機の性能を安定化できると共に耐久性も向上できる。更に、実施形態のように、EGRクーラは触媒コンバータよりもシリンダブロックの側に配置すると、シリンダブロックが触媒コンバータの熱を受けることも抑制できるのであり、これによっても充填効率を高めて燃費の向上に貢献できる。
本願発明のように、戻り管のうちのEGRクーラよりも上流側の部分が触媒コンバータ19の後ろを通ると、触媒コンバータの熱が戻り管によっても吸収されるため、シリンダブロックの冷却性を高めて燃費の向上に貢献できる。
請求項の構成を採用すると、EGRクーラに流入管と出口管とが一体化されているため、流入管や出口管をEGRクーラに固定するためのフランジのような接続部材は不要となって、それだけコストダウンできると共に、水漏れ防止にも貢献できる。また、フランジ接合すると、フランジが重りの役割を果たして振動によってパイプが破損しやすくなるが、請求項の発明ではフランジは不要であるため、軽量化できると共に振動を抑制して耐久性も向上できる。しかも、出口管はウォータポンプの流入口に嵌め込んでいるだけであるため、組み付けも簡単である一方、流入管はねじで固定されているため、強固に取付けることができる。
内燃機関の全体的な側面図である。 図1のII-II 視正面図である。 図1のIII-III 視断面図である。 の IV-IV視図である。 (A)は図1の VA-VA視断面図、(B)は図1の VB-VB視断面図である。 (A)は図2のVIA-VIA 視断面図、(B)は図2のVIB-VIB 視断面図、(C)は(B)の部分拡大図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では方向を特定するため上下・左右・前後の文言を使用するが、上下は鉛直線の方向であり、前後方向はクランク軸及びシリンダボアに対して直交した方向であり、左右方向はクランク軸の長手方向である。なお、正面視はクランク軸線方向から見た状態、側面視はクランク軸線と直交した方向から見た状態であり、側面視方向を前後方向としている。
(1).概要
本実施形態の内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを有する機関本体を備えており、機関本体は、クランク軸3を左右長手の姿勢にした横向きで車両に搭載されている(図1では、クランク軸3は一点鎖線で模式的に表示している。)。シリンダヘッド2の上面にはシリンダヘッドカバー4が固定されており、シリンダブロック1の下面にはオイルパン5を固定している。
シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の左右端面(短手側面)のうち一方の端面1a,2aには1枚のチェーンケース6が固定されており、チェーンケース6とシリンダブロック1及びシリンダヘッド1との間に形成された空間に、タイミングチェーン(図示せず)等のカム軸駆動機構を配置している。
クランク軸3の一端部はチェーンケース6の外側に突出しており、図2のとおり、突出端部に補機駆動プーリ7を固定し、補機駆動プーリ7に巻き掛けた補機駆動ベルト8により、オルタネータ9とウォータポンプ10とエアコン用コンプレッサ11とを駆動している。オルタネータ9とウォータポンプ10とエアコン用コンプレッサ11とは、機関本体のうち手前側に寄っている。このため、ウォータポンプ10のプーリ12には補機駆動ベルト8が背面掛けされている。図2に示す符号13は、テンションプーリである。
ウォータポンプ10は、チェーンケース6の一部であるハウジング部14と、ハウンジング10に対してプーリ12の側から固定されたポンプカバー15と、ハウンジング10に対してプーリ12と反対側から固定されたインレットカバー16とを主要要素としており、内蔵した羽根が回転することで、内部に設けた吐出口から冷却水がシリンダブロック1に設けたメインギャラリーに圧送される。
ウォータポンプ10のインレットカバー16は、クランク軸3と平行な流入口16aを備えており、流入口16aはチェーンケース6と反対側に突出している。なお、シリンダブロック1のうち、チェーンケース6と反対側の他端面1bには変速機17を固定している。
図1に示すように、シリンダヘッド2における前面2cの左右略中間部には、排気継手18が固定されており、排気継手18に触媒コンバータ19を一体に設けている。本実施形態では、各気筒ごとに設けた排気ポートを集合させる集合通路(排気マニホールド部)はシリンダヘッド2の内部に設けており、シリンダヘッド2の外面には1つの排気口が空いているだけである。
触媒コンバータ19の上部と下部にはテーパ部を設けており、下テーパ部の下端に継手管20を接続し、継手管20に排気管21が接続されている。また、継手管20にはフランジ板22が固定されている。フランジ板22はブラケット(図示ぜす)を介してシリンダブロック1に固定されている。
図1に示すとおり、触媒コンバータ19は、クランク軸3及びシリンダボアと直交した方向(側面視方向)から見ると、下に行くに従ってチェーンケース6から遠ざかるように鉛直線に対して傾斜し、図2に示すように、クランク軸3の軸心方向(正面視方向)から見ると、下に行くに従ってシリンダブロック1から離れるように直線に対して傾斜している。なお、触媒コンバータ19は、薄板製のインシュレータ(図示せず)で手前から覆われている(半周程度を覆っている。)。
(2).冷却水配管・EGR装置
シリンダヘッド2のうちチェーンケース6と反対側に位置した他方の端面2bには、冷却水の流れを制御するサーモ弁ユニット25を設けている。図示は省略するが、サーモ弁ユニット25の箇所からラジェータやヒータ等に配管されている。
シリンダヘッド2の前面2cのうちサーモ弁ユニット25に近い端部に冷却水出口26が開口しており、冷却水出口26とウォータポンプ10の流入口16aとが戻り管27で接続されている。他方、触媒コンバータ19の継手管20には、排気ガスを吸気系に還流させるEGR配管28が接続されており、EGR配管28の終端は、シリンダヘッド2の前面のうち冷却水出口26の直下にフランジ板29を介して接続されている。シリンダヘッド2には、EGR配管28に連通したEGR内部通路が空いており、EGRガスは、EGR内部通路からEGRバルブを経由して吸気系に送られる。
EGR配管28の中途部にはEGRクーラ30が介挿されており、EGRクーラ30は戻り管27にも介挿されている。従って、戻り管27は、EGRクーラ30よりも上流側に位置した流入管27aと、EGRクーラ30よりも下流側に位置した出口管27bとに分離されている。
他方、EGR配管28もEGRクーラ30で分断されているが、EGRクーラ30よりも上流側の部分は、触媒コンバータ19の継手管20に固定された第1部分28aと、EGRクーラ30に固定された第2部分28bとに分離していて、両者は、その端部に固定された第1及び第2のフランジ31,32をボルト33で締結することで接続されている。第1部分28aは第2部分28bよりも少し大径になっている。
EGR配管28のうち、EGRクーラ30よりも下流側の部分は1本の第3部分28cから成っており、その終端に既述のフランジ板29が固定されていて、フランジ板29がボルト34(簡略表示している)でシリンダヘッド2に固定されている。
戻り管27における流入管27aの始端にもフランジ板35が固定されていて、フランジ板35がボルト36でシリンダヘッド2に固定されている。図3及び図4に示すように、シリンダヘッド2のうち戻り管27及びEGR配管28を固定している部分は、排気継手18を固定している部分よりも後ろ側に段落ちしている(例えば、戻り管27及びEGR配管28を固定している部分をシリンダヘッド2の基準前面として、基準前面に蓋板を固定することで排気集合通路を構成し、蓋板の前面に排気継手18を固定している。)。
EGRクーラ30は、上下面と前後面及び左右面を有していて略角形に近い形態であり、図1のとおり、触媒コンバータ19とウォータポンプ10との間に配置されているが、ウォータポンプ10よりも触媒コンバータ19に近づくように配置されている。また、 図5に明示するように、EGRクーラ30は触媒コンバータ19よりもシリンダブロック1の側に寄せて配置されている。また、EGRクーラ30は、平面視で、ウォータポンプ10から遠ざかるほどシリンダブロック1に近づく姿勢で配置している。
EGRクーラ30の内部には、偏平チューブ状のガス通路(フィン)37aの多数枚からなる熱交換部37が配置されており、隣り合ったガス通路37aの間を冷却水が通ることでEGRガスが冷却される。この場合、流入管27aと出口管27bとを手前側に寄せてEGRクーラ30に接続し(すなわち、入口30aと出口30bとを手前に寄せて)、かつ、熱交換部37は後ろ側に寄せている。このため、熱交換部37の手前には逃がし通路38が空いている。また、熱交換部37の左右両側にも逃がし通路38が空いている。出口管27bは流入管27aよりも少し下に配置している。
従って、流入管27aからEGRクーラ30の内部に流入した冷却水のうち、熱交換部38を通過してEGRガスの冷却の働きをするものは一部であり、EGRガスの冷却機能を全く又は殆ど発揮することなく通過するだけの冷却水も相当割合にのぼっている。
図5(A)に示すように、戻り管27のうち出口管27bは、ウォータポンプ10の流入口16aに内側から差し込んだだけの接続構造になっている。従って、EGRクーラ30はウォータポンプ10の軸心上に配置されている。
この場合、流入口16aの開口縁に内向きの環状突起39を設ける一方、出口管27bには、環状突起39に嵌合する外向きの環状溝40を形成しており、出口管27bは流入口16aに圧入によって嵌め込まれている。環状突起39と環状溝40とが嵌まり合っているため、出口管27bが流入口16aに対して多少は傾くことが許容されており、かつ、多少傾いてもシール性は確保されている。
なお、出口管27bを流入口16aに外側から圧入することも可能である。また、内側からの嵌め込みにしても外側からの嵌め込みにしても、Oリングを使用したシール構造も採用できる。インレットカバー16はボルト(図示せず)でチェーンケース6に固定されている。従って、出口管27bを予めインレットカバー16に圧入しておいたらよい。流入口16aをチェーンケース6のハウジング部14に一体に設けることも可能である。この場合は、流入口16aを予めチェーンケース6に取付けておいたらよい。
戻り管27を構成する流入管27aは触媒コンバータ19の後ろに配置されているが、図1の側面視では略く字状に屈曲し、図3の正面視では略Z字状に屈曲し、図5の平面視でも屈曲している。流入管27aはこのように三次元方向に曲がっているため、上下方向等に容易に曲がり変形できる。
EGR配管28を構成する第3部分28cも、図1の側面視ではクランク状に曲がって、図3の正面視では略Z字状に曲がって、図5の平面視ではく字状に曲がっている。従って、第3部分28cも上下方向に簡単に曲がり変形する。
図6(A)のとおり、EGR配管28の第1部分28aの始端は、触媒コンバータ19の継手管20の後面(シリンダブロック1に向いた面)に溶接で固定されている。従って、第1部分28aは、左右横長の部分と前後長手の部分とで平面視で略L形の形態を成している。図6(B)のとおり、第1部分28aのうち左右横長の部分は、上流側が低くなるように水平に対して僅かに傾斜している。前後長手の部分も手前に行くに従って低くなるように傾斜している。従って、第1部分28aは、全体として、触媒コンバータ19の継手管20に向けて低くなるように傾斜している。
EGR配管28のうち第2部分28bは、図1の側面視で略L形に曲がっており、EGRクーラ30に対しては溶接(又はろう付け)で固定されている。そして、第1部分28aの終端に溶接で固定した第1フランジ31と、第2部分28bの始端に溶接で固定した第2フランジ32とをボルト33で締結しているが、第1フランジ31を第2フランジ32よりも厚くして、第1フランジ31に雌ねじを形成している。図3,4のとおり、ボルト33は第1部分28aを挟んだ上下に位置している。このため、レンチ(図示せず)によるボルト33の回転操作を簡単に行える。
また、図6(C)に明示するように、第1フランジ31の終端部の内周面を削り取ることにより、第1フランジ31と第2フランジ32とで環状溝41を形成している。従って、機関の運転停止後にEGRクーラ30の内面に凝縮水が発生しても、その凝縮水Wを環状溝41に溜めることができる。フランジ31,32は、ステンレス板のような防錆性の高いものが好ましい。
(3).まとめ
以上の構成において、EGRクーラ30は戻り管27の中途部に介挿しているため、わざわざバイパス通路を設ける必要はない。このため、コストを抑制できると共に、スペースの制約から開放されて、部材の配置の自由性を向上できる。触媒コンバータ19(或いは他の補機)との間の部分は配置すべきものがないデッドスペースになっていることが多いが、本実施形態では、EGRクーラ30はデッドスペースに配置されているため、内燃機関をコンパクト化できる。
EGRガスの冷却に必要な冷熱はさほど多くないため、戻り管27を流れる冷却水の全量を熱交換部37に通す必要はない。従って、実施形態のようにEGRクーラ30の内部に逃がし通路38を設けると、流れ抵抗が増えることを防止できて好適である。この場合、実施形態のように逃がし通路38を手前側に設けると、触媒コンバータ19の熱(輻射熱)が逃がし通路38の水で吸熱されるため、遮熱性に優れている。
実施形態のように、戻り管27のうちの流入管27aを触媒コンバータ19の後ろに配置すると、触媒コンバータ19の熱が流入管27aによっても吸収されるため、シリンダブロック1の冷却性を高めて燃費の向上に貢献できる。
さて、内燃機関を始動すると、触媒コンバータ19は、排気ガスの熱を受けてその長手方向である上下方向に大きく熱膨張する。このため、EGR配管28の第1部分28a及び第2部分28bが下方に移動し、これに伴ってEGRクーラ30は下向きに引っ張られる。
そして、図5(A)を参照して説明したように、戻り管27の出口管27bはウォータポンプ10の流入口16aに対してシール性を保持した状態で傾き得ると共に、戻り管27の流入管27aは上下方向に容易に弾性変形し、かつ、EGR配管28の第3部分28cも上下方向に容易に変形するため、EGRクーラ30は触媒コンバータ19の熱膨張に追従して容易に下降動する。このため、触媒コンバータ19の熱膨張によって各配管に熱歪みが溜まるようなことはなくて、配管部分の耐久性を向上できる。
また、機関が停止すると、EGRクーラ30の内部に残っていた水分が冷却水で冷却されることで、EGRクーラ30の内部に凝縮水が発生してこれが下に垂れ落ちることがあるが、既述のとおり、凝縮水Wは第1及び第2のフランジ31,32の合せ面の箇所に設けた環状溝41に溜まるため、第1部分28aや排気管21が有害成分を含んだ凝縮水Wで侵されることを防止できる。なお、機関を始動すると、凝縮水Wは排気ガスの熱によって蒸発するので、始動後に悪影響を受けることはない。
また、EGR配管28の第1部分28aは第2部分28bより大径であるため、凝縮水Wは第2部分に滞留することなく第1部分28aに向けて流下し、環状溝41に溜まる。すなわち、凝縮水Wが環状溝41に垂れ落ちずに第2部分28bに残ったままになるようなことはない。このため、第2部分28bが凝縮水Wで侵されることもなく、凝縮水Wは、耐蝕性の高いフランジ板31,32で形成された環状溝41に溜まる。
EGR配管28の第1部分28aは継手管20の前面又は側面に接続することも可能であるが、実施形態のように継手管20の後面に設けると、継手管20の後ろのデッドスペースを有効利用できると共に、触媒コンバータ19の熱膨張による曲がり変形も容易化できる利点がある。
本実施形態は、戻り管27の始端は、EGRクーラ30を挟んでウォータポンプ10と反対側でかつEGRクーラ30よりも上の位置においてシリンダヘッド2に固定されており、EGR配管28の始端は、EGRクーラ30よりも下方の部位でかつウォータポンプ10と反対側において触媒コンバータ19の継手管20に固定されている。このため、戻り管27の始端と、戻り管27の終端と、EGR配管28の始端とが三角形の頂点を成すように配置されており、EGRクーラ30は三角形の内側に配置されている。このため、EGRクーラ30は専用のブラケットを要することなく安定的に支持されている。従って、コスト抑制・軽量化に貢献できる。特に、戻り管27は大径で剛性が高いため、EGRクーラ30をしっかりと支持できる。
また、EGRクーラ30では、冷却水はウォータポンプ10と反対側から流入してウォータポンプ10の側に流出するため、冷却水はEGRクーラ30をスムースに通過する。このため、冷却水は抵抗がない状態でウォータポンプ10に向けて流れると共に、戻り管27が長くなることはないため、重量の増大も生じない。この場合、流入管27aの終端が出口管27bの始端よりも高くなるように設定しているため、冷却水は触媒コンバータ19の内部で上から下にも流れている。このため、熱交換部37の冷却性が高い。
また、EGR配管28は始端よりも終端が高くなっており、途中には下向きに曲がった部分は存在しない。このため、機関の停止時にEGR配管28の途中に凝縮水が溜まるようなことはない。
さて、多気筒内燃機関においては、各排気ポートから排出される排気ガスをスムースに排出させるためには、排気出口は気筒列の中間部に設けるのが好ましい。特に、本実施形態のように排気マニホールド部をシリンダヘッド2に内蔵すると、スペースの制約があるため、排気出口を気筒列の中間部に配置して排気通路をシンプル化するのが好ましい。
従って、触媒コンバータ19の上端部入り口である排気継手18は実施形態のように気筒列の中間部に配置しているのが好ましいが、その場合は、触媒コンバータ19が側面視で鉛直姿勢になっていると、EGRクーラ30の配置スペースが小さくなるため、EGRクーラ30を小型化せねばならず、すると、冷却性能が低下するおそれがある。また、触媒コンバータ19がチェーンケース6に近づくと、ウォータポンプ10等の補機が受ける熱も増大して、熱害が大きくなるおそれがある。
これに対して実施形態のように、触媒コンバータ19を下に行くほどチェーンケース6から遠ざかるように傾斜させると、排気ガスの取り出し口は気筒列の中間部に配置しつつ、触媒コンバータ19とチェーンケース6との間の間隔をできるだけ大きくできるため、排気ガスのスムースな排出を確保しつつ、EGRクーラ30をできるだけ大型化して高い冷却性能を確保できると共に、ウォータポンプ10等の補機が受ける熱害も抑制できる。
また、既述のように、触媒コンバータ19は下に行くほどシリンダブロック1から遠ざかるように傾斜しているが、かかる姿勢とすることにより、EGRクーラ30をできるだけ大型化して触媒コンバータ19とシリンダブロック1との間に配置できる。その結果、EGRガスの冷却性向上と冷却水の流れ抵抗抑制とに貢献できると共に、EGRクーラ30で触媒コンバータ19の熱害を阻止する機能を向上できる。
また、EGRクーラ30を、触媒コンバータ19とウォータポンプ10との間のうち、触媒コンバータ19に寄せて配置しているが、かかる構成とすることにより、EGRクーラ30が触媒コンバータ19から受ける熱量が大きいため、始動時には冷却水を早期に昇温させて暖機運転時間の短縮に貢献できるのみならず、補機類に対する遮熱性も向上できる。
本実施形態では、EGR配管28の第3部分28cは戻り管27における流入管27aの後ろを通ってシリンダヘッド2に向かっている。すなわち、第3部分28cと触媒コンバータ19との間に戻り管27の流入管27aが介在している。このため、EGRクーラ30で冷却されたEGRガスが触媒コンバータ19で加熱されることを抑制できる。これによっても、充填効率を向上させて燃費向上に貢献できる。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、戻り管を構成する流入管の始端は、シリンダヘッドに固定されたサーモ弁ユニットに接続することも可能である。従って、サーモ弁ユニットも機関本体を構成している。シリンダヘッドには、枝管を集合させた通常の排気マニホールドを固定していてもよい。
実施形態では戻り管の流入管をシリンダヘッドにフランジ接合によって固定したが、シリンダヘッドにねじ筒を突設する一方、流入管の端部にフランジを曲げ加工して、流入管に嵌め込んでいたナットをねじ筒にねじ込むことで接続することも可能である。
本願発明は、内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 クランク軸
6 チェーンケース
8 補機駆動ベルト
9 補機の一例としてのオルタネータ
10 補機の一例としてのウォータポンプ
16 ウォータポンプのインレットカバー
19 触媒コンバータ(触媒ケース)
20 継手管
25 サーモ弁ユニット
27 戻り管
27a 流入管
27b 出口管
28 EGR配管
28a 第1部分
28b 第2部分
28c 第3部分
30 EGRクーラ
31,32 フランジ
33 ボルト
37a ガス通路
37 熱交換部
38 逃がし通路
41 環状溝

Claims (2)

  1. 冷却水がウォータポンプによって循環する冷却装置と、触媒コンバータを有する排気通路と、前記排気通路から排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR配管とを有しており、前記EGR配管には水冷式のEGRクーラを設けている構成であって、
    機関本体のうちクランク軸線と平行な一側面の外側の部位に、前記ウォータポンプとEGRクーラと触媒コンバータとが、前記ウォータポンプと触媒コンバータとの間にEGRクーラが位置するようにして配置されており、
    前記ウォータポンプの流入口に接続された冷却水戻り管路に前記EGRクーラを設けており、冷却水の全量が前記EGRクーラをクランク軸線と同じ方向の横向きに流れてウォータポンプに戻るようになっている一方、
    前記EGR配管は、前記EGRクーラの下面と上面とに接続されていて、EGRガスはEGRクーラを下から上に向けて流れており、
    かつ、前記冷却水戻り管路のうち前記EGRクーラよりも上流側の部分と、前記EGR配管のうち前記EGRクーラよりも下流側の部分とが、前記触媒コンバータと機関本体との間の空間を通っている、
    内燃機関。
  2. 前記EGRクーラには、冷却水が入り込む流入管と冷却水が出ていく出口管とが溶接又はろう付けで固定されており、前記出口管の終端は前記ウォータポンプの流入口に嵌め込みによって接続されている一方、前記流入管の始端は機関本体にねじで固定されている、
    請求項1に記載した内燃機関。
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