JP6284183B2 - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、テープタイプ使い捨ておむつに関する。
一般的なテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向中央から前側に延在する腹側部分と、後側に延在する背側部分とを有し、背側部分の両側部から突出するファスニングテープを有し、身体への装着に際して、ファスニングテープを腰の両側から腹側外面に回して腹側外面に連結する構造を有している(例えば特許文献1,2参照)。
このようなテープタイプ使い捨ておむつは、乳幼児向けとして用いられる他、介護用途(成人用途)で広く使用されているが、ウエスト周り及び脚周りが緩み易いという問題点を有している。
この問題点の解決は、テープタイプ使い捨ておむつの重要な課題の一つとなっており、その一つの解決手法として、背側部分の各側部におけるウエスト側の端部及び脚周り側の端部にそれぞれファスニングテープを設け(例えば特許文献1の図8に示される例を参照。)、ウエスト側のファスニングテープを斜め下向きに引っ張りつつ連結することによりウエスト周りをしっかりと締め付けるとともに、脚周り側のファスニングテープを斜め上向きに引っ張りつつ連結することにより脚周りをしっかりと締め付ける、といった手法がある。
また、同様の装着形態を可能にするものとして、一体的なファスニングテープの先端側が二股に分かれて上下一対の連結用突出部が形成された二股構造のものも知られている(例えば特許文献1の図9に示される例を参照。)。
さらに、ミシン目によりファスニングテープの先端側を上下二段に分割して上下一対の連結用突出部を形成することも提案されている(特許文献1、2参照)。以上の解決手法は、連結用突出部を上下一対設ける点で共通するものである。
他の解決手法としては、ファスニングテープを幅方向に弾性伸縮可能に構成すること(特許文献2〜4参照)が知られている。
さらに、これら解決手法を組み合わせ、連結用突出部を上下一対設けるとともに、各突出部を幅方向に弾性伸縮可能としたものも提案されている(特許文献2参照)。
特許第4683522号公報 特開2010−022587号公報 特開2012−100774号公報 特開2011−160933号公報
しかし、連結用突出部を上下一対設けるとともに、各連結用突出部を幅方向に弾性伸縮可能とした場合、各連結用突出部の弾性変形時引張応力が縦方向に一様であると、装着の際に連結用突出部は幅方向には引き伸ばし易いが、幅方向に対して傾斜した斜め方向には引き伸ばし難くなってしまう。その結果、従来のものでは、連結用突出部を上下一対設けた構造の理想的装着状態、つまり、ウエスト側の連結用突出部を斜め下向きに、かつ脚周り側の連結用突出部を斜め上向きに引き伸ばして連結することが困難となっていた。
そこで、本発明の主たる課題は、連結用突出部を上下一対設け、かつ各連結用突出部を幅方向に弾性伸縮可能としつつも、ウエスト側の連結用突出部を斜め下向きに、脚周り側の連結用突出部を斜め上向きに引き伸ばし易いテープタイプ使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明及びその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する腹側部分及び背側部分とを有し、背側部分における幅方向両側部から、腹側部分と着脱自在に連結される連結用突出部がそれぞれ突出されており、
前記連結用突出部は、前記背側部分に固定された固定部と、前記背側部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有している、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記背側部分の各側部におけるウエスト側の部位及び脚周り側の部位にそれぞれ前記連結用突出部が設けられるか、又は前記背側部分の各側部に、ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部がミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
各連結用突出部の本体部のうち幅方向の少なくとも一部は、第1のシートと第2のシートとが貼り合わされて形成されるとともに、これら第1のシートと第2のシートとの間に弾性伸縮部材が幅方向に伸長した状態で挟持固定されることによって、幅方向に弾性伸縮する伸縮部として構成されており、
前記第1のシート及び第2のシートは、展開状態で、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、縦方向に延びるシート接合部により接合されており、且つ前記本体部における前記弾性伸縮部材は前記シート接合部で前記第1のシート及び第2のシートに固定され、これらシート接合部間では前記第1のシート及び第2のシートに固定されておらず、
前記ウエスト側の連結用突出部は、すべての前記シート接合部が脚周り側の端部からウエスト側に向かって延びるとともに、縦方向の長さの異なるシート接合部を有することにより、ウエスト側から脚周り側に向かうにつれて段階的に、前記シート接合部の幅方向の間隔が狭くなるとともに、幅方向の弾性変形時引張応力が強くなっており、
前記脚周り側の連結用突出部は、すべての前記シート接合部がウエスト側の端部から脚周り側に向かって延びるとともに、縦方向の長さの異なるシート接合部を有することにより、脚周り側からウエスト側に向かうにつれて段階的に、前記シート接合部の幅方向の間隔が狭くなるとともに、幅方向の弾性変形時引張応力が強くなっており、
前記ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部における前記弾性変形時引張応力が異なる各縦方向範囲に、前記弾性伸縮部材が設けられているとともに、前記シート接合部が幅方向に間隔を空けて複数形成されている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように各連結用突出部の弾性変形時引張応力に変化を設けると、ウエスト側の連結用突出部は脚周り側よりもウエスト側が幅方向に引き伸ばし易くなるため、斜め下向きに引き伸ばし易くなり(収縮力に逆らわずに引き伸ばすと自然に斜め下向きになる)、脚周り側の連結用突出部はウエスト側よりも脚周り側が幅方向に引き伸ばし易くなるため、斜め上向きに引き伸ばし易くなる(収縮力に逆らわずに引き伸ばすと自然に斜め上向きになる)。よって、より容易に理想的な装着状態とすることができ、また各連結用突出部が弾性伸縮することもあって、テープタイプ使い捨ておむつにおけるウエスト周り及び脚周りの緩みを効果的に防止することができる。
また、各連結用突出部に弾性変形時引張応力の変化を付けるための手法は種々考えられるが、上記のように、弾性伸縮部材の伸縮方向非固定割合に変化を付ける手法は接合パターンの変更だけで済むため好ましい。すなわち、弾性伸縮部材の伸縮方向非固定割合が低いほど弾性変形時引張応力は強くなるため、ウエスト側の連結用突出部は、ウエスト側から脚周り側に向かうにつれて段階的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くされ、脚周り側の連結用突出部は、脚周り側からウエスト側に向かうにつれて段階的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くなる。伸縮方向非固定割合の定義については後述する。
<請求項記載の発明>
股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する腹側部分及び背側部分とを有し、背側部分における幅方向両側部から、腹側部分と着脱自在に連結される連結用突出部がそれぞれ突出されており、
前記連結用突出部は、前記背側部分に固定された固定部と、前記背側部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有している、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記背側部分の各側部におけるウエスト側の部位及び脚周り側の部位にそれぞれ前記連結用突出部が設けられるか、又は前記背側部分の各側部に、ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部がミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
前記連結用突出部の本体部のうち少なくとも一部分は、第1のシートと第2のシートとが貼り合わされて形成されるとともに、第1のシートと第2のシートとの間に弾性伸縮部材が幅方向に伸長した状態で挟持固定されている部分であり、
前記第1のシート及び第2のシートは、展開状態で、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、弾性伸縮部材の延在方向に対する鋭角側交差角が45度より大きい斜め方向に連続する斜め縞状のシート接合部により接合されており、且つ前記本体部における前記弾性伸縮部材は前記斜め縞状のシート接合部で前記第1のシート及び第2のシートに固定され、これらシート接合部間では前記第1のシート及び第2のシートに固定されておらず、
前記ウエスト側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め下向きとされ、前記脚周り側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め上向きとされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように斜め縞状のシート接合部により第1のシート及び第2のシートが接合され、かつ弾性伸縮部材が第1のシート及び第2のシートに固定されていると、展開状態の弾性伸縮部材の延在方向に対して収縮状態の弾性伸縮部材の向きが斜め方向となるものである。これは、展開状態から弾性伸縮部材の収縮に伴い第1のシート及び第2のシートが収縮するとき、第1のシートと第2のシートとの接合部間が自然に襞寄せされる方向が弾性伸縮部材の収縮方向に対してズレる(鋭角側交差角が45度より大きくなるように交差する)ために、これらの方向のズレのつり合いがとれるように第1のシート及び第2のシートが変形(矩形領域であれば伸縮方向一方側の辺が他方側の辺に対して平行にずれた平行四辺形のようになる)し、その結果として収縮状態の弾性伸縮部材の向きが斜め方向となるものである。この伸縮構造は完全に展開した状態では弾性伸縮部材の向きは斜め方向とはならないが、製品状態(自然長状態)および装着状態では弾性伸縮部材の向きが斜め方向となり、斜め方向に沿うフィット性が得られるようになる。
本項記載の発明では、この原理を利用すべく、ウエスト側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め下向きとされ、脚周り側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め上向きとされているものであり、この結果、ウエスト側の連結用突出部は製品状態(自然長状態)および装着状態では先端側に向かうにつれて斜め下向きの形状となるとともに、斜め下向きに引き伸ばし易いものとなり、脚周り側の連結用突出部は製品状態(自然長状態)および装着状態では先端側に向かうにつれて斜め上向きの形状となるとともに、斜め上向きに引き伸ばし易いものとなる。なお、用語「斜め方向」とは基準方向に対して直角となる方向は含まない意味である。
<請求項記載の発明>
前記ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部はミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
前記ウエスト側の連結用突出部におけるシート接合部及び脚周り側の連結用突出部のシート接合部が、前記ウエスト側の連結用突出部から前記脚周り側の連結用突出部にかけて連続的に塗布された接着剤により形成されている、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような形態とすることにより、製造が容易になるとともに、ミシン目を切り離さない状態でウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部に形成される皺が縦方向に連続的となり、製品状態の見栄えが良いものとなる。
以上のとおり、本発明によれば、連結用突出部を上下一対設け、かつ各連結用突出部を幅方向に弾性伸縮可能としつつも、ウエスト側の連結用突出部を斜め下向きに、脚周り側の連結用突出部を斜め上向きに引き伸ばし易いテープタイプ使い捨ておむつとなる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの展開状態の外面側を示す平面図である。 図1のiii−iii断面図である。 図1のiv−iv断面図である。 図1のV−V断面図である。 吸収体、脚付根部弾性伸縮部材、及び脚周り弾性伸縮部材の位置関係を示す平面図である。 連結用突出部の拡大図である。 装着状態を示す斜視図である。 サンプルの連結用突出部の拡大図である。 連結用突出部の拡大図である。 連結用突出部の拡大図である。 連結用突出部の拡大図である。 (a)交差角90度の場合、(b)鋭角側交差角30度、(c)鋭角側交差角45度の場合、(d)鋭角側交差角65度、(e)鋭角側交差角75度の場合、の各サンプルにおける展開状態と収縮状態(自然長状態)とを対比的に示す写真である。 連結用突出部の拡大図である。 連結用突出部の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
図1〜図7は、本発明に係るテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、この使い捨ておむつは、不透液性バックシート1の内面と、透液性トップシート2との間に、吸収体3が介在された基本構造を有するものである。
(吸収体)
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収体3としては、図示形態のような、下層吸収体3Bの表面側に下層吸収体3Bよりも寸法の小さい上層吸収体3Aを積層してなる2層構造のものの他、一層構造のものも採用することができる。また、必要に応じて、吸収体3はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体3の形状は適宜定めることができるが、図示のような砂時計形状の他、長方形等のように、股間部の前側から後側まで延在する形状が好適である。吸収体3におけるパルプ目付けは100〜500g/m2程度、厚みは1〜15mm程度であるのが望ましい。また、高吸水性樹脂の目付けは0〜300g/m2程度であるのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が少な過ぎると、十分な吸収能を与えることができず、多過ぎるとパルプ繊維間の絡み合いが少なくなり、ヨレや割れ等が発生し易くなる。
(バックシート)
バックシート1は、吸収体3の周囲より外側に延在しており、吸収体3に吸収された排泄物の裏面側への移動を遮断するものである。バックシート1としては、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムの他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。バックシート1の単位面積あたりの重量は13〜40g/m2であるのが好ましく、厚みは0.01〜0.1mmであるのが好ましい。
おむつ外面を布のような外観、肌触りとするために、バックシート1の裏面全体は外装シート12で覆われており、両シート1,12の外周縁はおむつの外周縁まで及んでいる。外装シート12としては各種の不織布を用いることができるが、スパンボンド不織布が好適である。外装シート12は省略することもできる。
(トップシート)
トップシート2としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布の加工方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。透液性トップシート2に用いる不織布の繊維目付けは15〜30g/m2であるのが好ましく、厚みは0.05〜1mmであるのが好ましい。
トップシート2は、吸収体3の周囲より外側に延在しており、吸収体3側縁より外側に延在する部分がバックシート1にホットメルト接着剤等により固着されている。なお、図中の点模様は固着部分を表しているものである。
(側部バリヤーシート)
図3及び図4にも示されるように、物品内面の両側部(図示形態ではトップシート2の側縁部表面からその側方に延在するバックシート1の表面)には、側部バリヤーシート4の幅方向外側の部分4xが前後方向全体にわたり貼り付けられている。側部バリヤーシート4は、各種不織布(スパンボンド不織布が好適である)の他、バックシートに用いられるものと同様のプラスチックフィルム、又はこれらの積層シートを用いることができるが、肌への感触性の点で、撥水処理を施した不織布が好適である。側部バリヤーシート4の幅方向中央側の部分4cは、前後方向両端部では物品内面(図示形態ではトップシート2表面)にホットメルト接着剤等の手段により固着されているが、これらの間の中間部は非固定の自由部分となっており、この自由部分の先端部(展開状態における幅方向中央側の端部)には、細長状弾性伸縮部材4Gが前後方向に沿って伸長した状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性伸縮部材4Gは図示例では所定の間隔を空けて複数本設けられているが、一本でも良い。細長状弾性伸縮部材4G(他の細長状弾性伸縮部材も同様)としては、糸状、紐状、帯状等に形成された天然ゴム又は合成ゴム、具体的にはスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。この自由部分は、細長状弾性伸縮部材4Gの収縮力が作用する結果、図4に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート2表面)に対して起立する側部バリヤーを構成する。この起立部分の基端4bは側部バリヤーシート4における幅方向外側の固定部分4xと内側の部分4cとの境に位置する。なお、図1中の右斜め上がりの斜線部分は側部バリヤーシート4の固着部分を示しており、左斜め上がりの斜線部分は後述する背側バリヤーシート30の固着部分を示している。
(フラップ部及び各部の寸法等)
使い捨ておむつ100の前後方向両端部では、バックシート1、外装シート12、透液性トップシート2および側部バリヤーシート4が吸収体3の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在され、吸収体3の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。一方、使い捨ておむつ100の左右両側部では、バックシート1、外装シート12、透液性トップシート2および側部バリヤーシート4が吸収体3の側縁よりも側方にそれぞれ延在され、吸収体3の存在しないサイドフラップ部が形成されている。サイドフラップ部のうち腹側部分Fのウエスト側部分及び背側部分Bのウエスト側部分にそれぞれ位置する部分は、それらの間の中間部分よりも側方に延出されており、これらの部分が、おむつの胴り部分となるウエスト側サイドフラップ部SFとなる。
また、使い捨ておむつ100は、前後方向において、両側縁(脚開口の縁となる部分)Leが脚周りに沿う括れ曲線状をなす範囲として定まる股部Cと、この股部Cの前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ両側縁が前後方向に沿う直線状をなす、腹側胴周り部TF及び背側胴周り部TBとを有する。
各部の寸法は適宜定めることができるが、図示形態では例えば次のとおりとすることが好ましい。
股部の縦方向長さ:おむつ全長Lの30〜50%(好適には34〜46%)
背側胴周り部TBの縦方向長さ:おむつ全長Lの25〜35%(好適には29〜33%)
背側胴周り部TBの横方向長さW:おむつ全長Lの45〜70%(好適には52〜60%)
後述の連結パネルの縦方向長さ5Y:おむつ全長Lの15〜28%(好適には20〜25%)
また、次の寸法関係を有するものが好適である。
腹側胴周り部TBの縦方向長さ:おむつ全長Lの15〜30%(特に20〜24%)
腹側胴周り部TBの横方向長さ:背側胴周り部TBの横方向長さWと同じ。
後述の連結パネルの突出部5eの長さ:おむつ全長Lの10〜30%(特に15〜24%)
(背側バリヤー)
図示形態の使い捨ておむつ100においては、トップシート2の後端部(図示例の場合はエンドフラップ部EF)には、おむつ内面(図示形態ではトップシート2表面)に対して起立する背側バリヤーシート30が設けられている。より詳細には、図5にも示すように、背側バリヤーシート30は、ウエスト側端部が幅方向全体にわたりトップシート2表面にホットメルト接着剤等の接合手段により接合されるとともに、股間側部分のうち両端部がトップシート2と両バリヤーシート4との間に挟まれて両シートに対してホットメルト接着剤等の接合手段により接合され(図1にはこれらの接合部分が右斜め下向きの斜線で示されている)、これら両端部の間の部分が非固定の自由部分とされ、この自由部分の先端部が内向き(トップシート2側)に折り返されて折り返し部分の対向面相互がホットメルト接着剤等の固定手段により固定され、かつこの折り返し部分のシート間に細長状弾性伸縮部材31が幅方向に沿って伸長した状態でホットメルト接着剤等の固定手段により固定されている。この細長状弾性伸縮部材31は図示例では所定の間隔を空けて複数本設けられているが、一本でも良い。この自由部分は、細長状弾性伸縮部材31の収縮力が作用する結果、おむつ内面(図示形態ではトップシート2表面)に対して起立する背側バリヤーを構成する。この起立部分の基端は背側バリヤーシート30におけるウエスト側端部の固定部分と内側の自由部分との境に位置する。
(背側伸縮部)
さらに、背側部分Bにおけるウエスト側部分(図示例の場合はウエスト側端部であるエンドフラップ部EF)は、幅方向中間部が幅方向に弾性伸縮する背側伸縮部40として構成されていると好ましい。図示例の背側伸縮部40は幅方向中央部にのみ設けられているが、幅方向全体にわたり設けたり、幅方向両側部にのみ設けたりすることもでき、また幅方向中央線WCに関して線対称に設けられているのが好ましい。より詳細には、背側バリヤーシート30のウエスト側端部が内向き(トップシート2側)に折り返され、折り返し部分の対向面相互がホットメルト接着剤等の固定手段により固定され、かつこの折り返し部分のシート間に細長状弾性伸縮部材41が幅方向に沿って伸長した状態でホットメルト接着剤等の固定手段により固定されている。この細長状弾性伸縮部材41は一本でも良いが図示例のように所定の間隔を空けて複数本設けるのが好ましい。この弾性伸縮部材41の本数は、1〜10本程度、特に2〜5本程度が適当であり、図示例では3本である。また、その間隔は2〜15mm程度、特に3〜7mm程度とするのが好ましい。さらに、細長状弾性伸縮部材41の太さは500〜1500dtex程度、特に900〜1300dtex程度(天然ゴムの場合0.1〜3mm程度、特に0.5〜3mm程度)とするのが好ましく、また取り付け時の伸長率は140〜200%程度、特に140〜180%程度とするのが好ましい。図示例では、背側バリヤーシート30のウエスト側端部を利用して背側伸縮部40の弾性伸縮部材41を取り付けているが、この弾性伸縮部材41をトップシート2とバックシート1との間や、バックシート1と外装シート12との間に挟んで固定することもできる。このような背側伸縮部40を有することにより、おむつ背側背側部分Bにおけるウエスト側端部が装着者の背中に弾力的に押し当てられ、おむつと装着者の背中との間に隙間が発生し難くなる。
(脚付根部弾性伸縮部材・脚周り弾性伸縮部材)
他方、使い捨ておむつの幅方向中央線WCの両側には、少なくとも股部Cの前後方向範囲にわたり前後方向に延在する複数本の脚付根部弾性伸縮部材13及び複数本の脚周り弾性伸縮部材14が、その延在方向に沿って伸長された状態で、おむつ幅方向中央線WCに関して線対称をなすようにそれぞれ取り付けられている。これらの弾性伸縮部材13,14は、図示形態では外装シート12とバックシート1との間にホットメルト接着剤を用いて固定されているが、吸収体3を支持する支持部であれば他の部分に設けることもできる。ここで、支持部とは、吸収体3がおむつから離脱しないように支持する部分であり、吸収体3以外の素材により複合的に形成されるものである。具体的に本実施形態の場合、吸収体3の裏面側に位置する部材であるバックシート1及び外装シート12と、吸収体3の表面側を覆うトップシート2、並びに吸収体3の表面側の両側部を覆う側部バリヤーシート4が、吸収体3の支持部を構成しており、その幅方向両側縁のうち前後方向中間の部分が、装着者の脚を通す脚開口の縁Leをなしている。よって、脚付根部弾性伸縮部材13及び脚周り弾性伸縮部材14は、取付位置に応じて、バックシート1と側部バリヤーシート4との間や、バックシート1とトップシート2との間、あるいはトップシート2の裏面に設けることもできる。また、脚付根部弾性伸縮部材13及び脚周り弾性伸縮部材14は、その少なくとも一方又は少なくとも一方の一部を異なるシート間に取り付けることができる。これら脚付根部弾性伸縮部材13及び脚周り弾性伸縮部材14が前後方向に沿う細長状弾性伸縮部材であり、またこれらを挟持固定する内シート及び外シートが、図示形態ではバックシート1及び外装シート12である。
各脚付根部弾性伸縮部材13は、平面的なおむつの部材を装着者の脚付根周りの複雑な形状に適合させるためのものであり、股間部から背側Bにおいては、おむつ前後方向中央線LCに対して後側に110〜90mmの範囲内であって、且つおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が100〜110mmの範囲内に位置する第1屈曲点c1、及びおむつ前後方向中央線LCに対して後側に10mmの位置から前側に15mmの位置までの範囲内であって、且つおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が40〜30mmの範囲内に位置する第2屈曲点c2、をこの順に通る屈曲線状をなしており、第1屈曲点c1より後側の部分から第2屈曲点c2まではおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が減少する傾きを有し、第2屈曲点c2ではおむつ幅方向中央線WCに最も近づき、第1屈曲点c1では幅方向外側に膨出するような屈曲形状をなし、第2屈曲点c2では幅方向中央側に膨出するような屈曲形状をなしているものである。
また、各脚付根部弾性伸縮部材13は、股間部から腹側においては、おむつ前後方向中央線LCに対して前側に130〜165mmの範囲内であって、且つおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が65〜55mmの範囲内に位置する第3屈曲点c3、おむつ前後方向中央線LCに対して前側に160〜215mmの範囲内であって、且つおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が80〜95mmの範囲内に位置する第4屈曲点c4、及びおむつ前後方向中央線LCに対して前側に175〜245mmの範囲内であって、且つおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が90〜120mmの範囲内に位置する第5屈曲点c5、をこの順に通る屈曲線状をなし、第2屈曲点c2から第5屈曲点c5より前側の部分まではおむつ幅方向中央線WCからの離間距離が増加する傾きを有し、第4屈曲点c4では幅方向外側に膨出するような屈曲形状をなし、第3及び第5屈曲点c5では幅方向中央側に膨出するような屈曲形状をなしているものである。脚付根部弾性伸縮部材13は、股間部から腹側において、他の配置パターンを採用することもできる。
左右各側における脚付根部弾性伸縮部材13の本数は適宜定めることができるが、1〜5本程度、特に2〜4本程度が適当であり、図示例では3本である。左右各側における脚付根部弾性伸縮部材13の本数を複数本とする場合には、その間隔は例えば1〜20mm程度、好ましくは2〜15mm程度、特に好ましくは8〜12mm程度である。また、各脚付根部弾性伸縮部材13としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができ、太さとしては300〜3000dtex程度、特に500〜1500dtex程度、天然ゴムの場合0.1〜3mm程度、特に0.5〜3mm程度が好ましい。また、各脚付根部弾性伸縮部材13の固定時の伸長率は、特に150〜250%程度であるのが好ましい。
このような屈曲線状の脚付根部弾性伸縮部材13を備えていると、その収縮力の作用によって、おむつが脚の付根周りの複雑な立体形状、すなわち装着者の脚の付根周りのうち股間から臀溝、大腿筋膜張筋の上部にわたる部分だけでなく、股間から内転筋群の凸部を横断して鼠蹊部までにわたり、確実にフィットするようになる。より詳細には、おむつのうち脚付根部弾性伸縮部材13の第2屈曲点c2から第1屈曲点c1までを有する部分が、装着者の股間後部から臀溝にかけて押し付けられ、第1屈曲点c1より後側の部分が装着者の臀溝から大腿筋膜張筋の上部にかけて押し付けられる。また、第2屈曲点c2から第3屈曲点c3までを有する部分が、装着者の股間全体にわたり押し付けられ、第3屈曲点c3から第5屈曲点c5までの部分が第4屈曲点c4を有する部分を頂点として内転筋群の凸部に沿うように押し付けられ、第5屈曲点c5より前側の部分が装着者の鼠蹊部に押し付けられる。そしてこのように、脚の付根周りの複雑な形状に適合した配置で弾性伸縮部材13を設けることによって、静的なフィット性はもちろんのこと、動的なフィット性も良好となり、例えば仰臥位から座位、座位から仰臥位の姿勢に変化する際における脚の付根周りの形状変化に対してもおむつの形状が追従し易くなる。その結果、おむつと脚の付根周りとの間に不要な空間が形成され難くなり、漏れが発生し難くなる。なお、比較のため、従来の使い捨ておむつの装着状態の写真を図16に示した。この従来の使い捨ておむつは、上述の脚付根部弾性伸縮部材13のような、吸収体3と重なる弾性伸縮部材を有さず、後述する脚周り弾性伸縮部材14と同様の位置に、前後方向に沿って直線状に配置された細長状弾性伸縮部材を3本有するものであり、ダミー人形に仰向きの状態で装着し、仰向き寝から座位を経て仰向き寝へ戻る姿勢変化を10回繰り返した後の状態(めくれや、隙間が発生している)を示している。
ここで、上記各屈曲点の位置は大人用使い捨ておむつを想定したものである。具体的には、全長が700〜1000mm程度、脚開口の縁Leと対応する部分の前後方向長さが300〜550mm程度、おむつ前後方向中央線LCに対して後側に110〜90mmの範囲内における幅が180〜240mm程度、おむつ前後方向中央線LCに対して後側に10mmの位置から前側に15mmの位置までの範囲内における幅が40〜100mm程度、おむつ前後方向中央線LCに対して前側に130〜165mmの範囲内における幅が90〜150mm程度、おむつ前後方向中央線LCに対して前側に160〜215mmの範囲内における幅が140〜210mm程度、且つおむつ前後方向中央線LCに対して前側に175〜245mmの範囲内における幅が160〜260mm程度の使い捨ておむつにおいて、特に好適なものである。
他方、一般的な設計の使い捨ておむつに対して上述の脚付根部弾性伸縮部材13を設けた場合、おむつの両側部に、少なくとも股部Cの前後方向範囲にわたり、脚付根部弾性伸縮部材13の部位よりも幅方向外側に食み出す脚周り包囲部分LHが形成されるとともに、吸収体3の両側部のうち少なくとも脚付根部弾性伸縮部材13における第2屈曲点c2から第3屈曲点c3までの部分と前後方向において対応する部分が、脚周り包囲部分LHにおける幅方向中間部まで延在するようになる。よって、前述の脚付根部弾性伸縮部材13だけでは、それよりも外側の脚周り包囲部分LHが脚周りに押し付けられないため、当該包囲部分LHに位置する吸収体側部から排泄物が漏れ出るおそれがある。これを解決するために、股間部を含む部分における吸収体3の幅を狭めることも考えられるが、最も重要な部分といえる股間部における吸収量の確保が困難となるため好ましくない。
そこで、図示形態では、吸収体3は、少なくとも股部Cの前後方向範囲にわたり設け、且つその両側部のうち少なくとも脚付根部弾性伸縮部材13における第2屈曲点c2から第3屈曲点c3までの部分と前後方向において対応する部分を、脚周り包囲部分LHにおける幅方向中間部まで延在させるとともに、各脚周り包囲部分LHに、脚開口の縁Leに沿って延在する脚周り弾性伸縮部材14を、その延在方向に沿って伸長した状態で取り付けている。このように、脚付根部弾性伸縮部材13のみならず、その幅方向外側に食み出す脚周り包囲部分LHに、脚開口の縁Leに沿って延在する脚周り弾性伸縮部材14を設けると、脚周り包囲部分LHが脚周りに押し付けられ、脚周りからの漏れが発生し難くなるため好ましい。
左右各側における脚周り弾性伸縮部材14の本数は適宜定めることができるが、3〜10本程度、より好ましくは3〜8本程度、特に4〜6本程度が適当であり、図示例では5本である。左右各側における脚周り弾性伸縮部材14の本数を複数本とする場合には、その間隔は1〜20mm程度、好ましくは2〜15mm程度、特に好ましくは6〜10mm程度である。また、各脚周り弾性伸縮部材14としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができ、太さとしては500〜1500dtex程度、天然ゴムの場合0.1〜3mm程度、特に0.5〜3mm程度が好ましい。また、各脚周り弾性伸縮部材14の固定時の伸長率は150〜250%程度であるのが好ましい。
また、図示形態のように、左右各側における脚周り弾性伸縮部材14の本数を複数本とする場合、そのうちの少なくとも一部の脚周り弾性伸縮部材14は、少なくとも脚付根部弾性伸縮部材13における第2屈曲点c2から第3屈曲点c3までの部分と前後方向において対応する部分が、吸収体3の側縁と脚開口の縁Leとの間を通過するように配置し、残りの脚周り弾性伸縮部材14は、少なくとも脚付根部弾性伸縮部材13における第2屈曲点c2から第3屈曲点c3までの部分と前後方向において対応する部分が、吸収体3の側部と重なる位置を通過するように配置するのが好ましい。このように、脚周り弾性伸縮部材14を適所に設け、吸収体3を有する幅方向内側部分及び吸収体を有しない幅方向外側部分の双方を脚周りに押し付ける構造とすることによって、脚周り包囲部分LH全体が均等に脚周りにフィットし、漏れ防止効果も一層となる。
(吸収体のスリット)
上述の脚付根周りに対するフィット性を更に向上させるために、図6にも示すように、吸収体3の両側部における脚付根部弾性伸縮部材13の通過部位の一部又は全部に、その脚付根部弾性伸縮部材13の通過方向に沿ってスリット3Xが形成されている。このスリット3Xは、図示例では前端が吸収体3の周縁に達して開口する線状の切欠部により形成しているが、吸収体3の周縁に達しない中抜きとして形成することもできる。また、吸収体3が図示例のように複数層の積層構造を有する場合は、図示するように全ての層3A,3Bにスリット3Xを形成すると好ましいが、一部の層(単数でも複数でも良い)にのみ形成しても良い。またスリット3Xに代えてエンボス加工による線状の圧縮部を形成しても良い。
スリット3Xの寸法等は適宜定めることができる。スリット3Xの幅は、製造容易性等の観点から10〜25mm程度とするのが望ましい。図示例のスリット3Xは、各脚付根部弾性伸縮部材13における第2屈曲点(後側屈曲点)c2から第4屈曲点(前側屈曲点)c4間の部分が通過する部位の実質全体に、その通過方向に沿って屈曲線状に形成されている。脚付根部弾性伸縮部材13の配置が異なる他の形態の使い捨ておむつにおいても、上記第2屈曲点(後側屈曲点)c2から第4屈曲点(前側屈曲点)c4間の部分と同じ前後方向範囲にスリット3Xを設けるのが好ましい。
このようなスリット3Xを設けることにより、脚付根部弾性伸縮部材13の収縮力の作用によって、股間部の吸収体3を有する部分のうち脚付根部弾性伸縮部材13の通過部位が股間から大腿部内側面にかけて脚の付け根に対して押し付けられる際、吸収体3がこのスリット3Xに沿って確実に屈曲し、角部が脚の付け根に対してより適切にフィットし、股間部の吸収体3を有する部分のうち脚付根部弾性伸縮部材13の通過部位よりも幅方向外側の部分が脚の付け根から脚周りにかけてより適切にフィットし、幅方向内側の部分が脚の付け根から股間にかけてより適切にフィットするようになる。
特に、脚付根部弾性伸縮部材13はおむつ幅方向中央線WCの両側にそれぞれ複数本設けるのが好ましいが、その場合、各側の複数本の脚付根部弾性伸縮部材13のうち、少なくとも一本がスリット3Xの領域内を通過するように配置され、他の少なくとも一本がスリット3Xの領域の幅方向外側(特に吸収体3と重なる部位)を通過するように配置されていると好ましい。これによって、スリット3Xの領域内を通過する脚付け根部弾性伸縮部材13が、吸収体3の屈曲部位にしっかりとした角部を形成するとともに、当該角部を脚の付け根にしっかりと押し付けることができ、スリット3Xの領域の幅方向外側を通過する脚付け根部弾性伸縮部材13が屈曲部位よりも幅方向外側の部分を脚の付け根から脚周りにかけてしっかりと押し付けることができるようになる。
他方、複数本の脚付根部弾性伸縮部材13は前側に向うにつれて間隔が狭くなっており、複数本の脚周り弾性伸縮部材14はそれぞれ前後各側に向かうにつれて間隔が狭くなっている。また、これらの弾性伸縮部材13,14の前後各側は、ウエスト側サイドフラップ部SF(脚周り開口の縁Leよりウエスト側)にかけて設けられている。
また、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14における前後両端部と重なる部分では、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14を挟持する隣接シート(バックシート1と外装シート12)が固着されていない非固着領域とされ、この領域内では脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14は隣接シート(バックシート1と外装シート12)に固着されていない。これは、製造時に行われる前後縁での切断により弾性伸縮部材13,14を同時に切断し、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14の前後端部を収縮させて、隣接シート間に引き込ませ、前後縁からはみ出ないようにするためである。この結果、図2に点線で示すように、外装シート12とバックシート1との間に非固着領域からなる筒状の通路12rが形成される。この通路12rは製品前後縁に開口している。脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14の他の部分(前後方向中間部分)と重なる部分では、両シート1,12が固着され、この固着領域内では脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14は伸長状態で両シート12,1に接着固定される。
この筒状の通路12rの位置は、腹側においてはウエスト側端縁からフロントターゲットテープ6の下縁まで延在しており、この通路12rの下端開口から脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14が導入されている。この結果、ターゲットテープ6を幅広にして腹側のウエスト側サイドフラップSFの両端近傍まで延在させる、或いはより股間側まで延在させる等により、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14がターゲットテープ6と交差する配置となっても、ターゲットテープ6に対して脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14の収縮力が作用せず、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14の収縮力によりターゲットテープ6に皺が寄ることがない。よって、ターゲットテープ6全体にわたり十分な連結力が得られるようになる。
また、腹側部分Fにおいては、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14は、ある程度の間隔(例えば2〜10mm程度、特に3〜10mm程度)を保ったまま通路12rの股間側端縁に至るように設けるのが好ましい。このように、左右各側の脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14が、股間部から前側に向かうにつれて間隔が狭くなるように配置されている場合、複数本の弾性伸縮部材13,14が通路12rの股間側端縁と交差する位置で幅方向にある程度の間隔を有していると、非固着領域である通路12rとその股間側の固着領域との境界に収縮力が集中し難く、フィット性及び見栄えの悪化を防止できる。
ただしこの場合、ターゲットテープ6は股間側に対しても広範囲に設けると非固着領域が過大となり、強度低下等の問題点をもたらすおそれがある。特に、矩形状の接着パターンにより非固着領域である通路12rを設けた場合は尚更である。そこで、図示のように脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14の間隔の狭まりに対応させて(つまり通路12rの側縁が隣接する弾性伸縮部材の曲線に沿うように)、通路12rの幅をターゲットテープ6の股間側端縁から腹側部分におけるウエスト側端縁に向かうにつれて縮小するのが好ましい。通常のおむつの製造ラインにおいて非固着領域の幅を連続的に変化するのは困難であるため、図示のように非固着領域を階段状に形成するのが好ましい。特に、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14が図示形態のようなパターンをなしている場合、通路12rの幅方向外側の側縁は前後方向に沿って直線状をなすようにし、幅方向中央側の側縁のみを階段状に屈曲させるのが好ましい。
上記例では、脚付根部及び脚周り弾性伸縮部材13,14における通路12r(非固着領域)内の部分は、隣接シート(バックシート1と外装シート12)の両者に固着されていない形態であるが、内シートであるバックシート1に対してだけであれば固着されていても良い。
(連結用突出部)
背側胴り部TBには、その側縁からそれぞれ突出する連結パネル5が取り付けられるとともに、腹側胴り部TFの表面に幅方向に沿ってフロントターゲットテープ6が貼着されており、身体への装着に際しては、おむつ100を身体にあてがった状態で、両側の連結パネル5を腰の各側から腹側外面に回してフロントターゲットテープ6に止着する。フロントターゲットテープ6は省略することもでき、その場合には連結パネル5はおむつ外面(図示形態の場合外装シート12)に直に止着される。
より詳細には図7に示すように、連結パネル5は、上下方向中間部における幅方向外側縁から本体部5b内まで幅方向に沿うミシン目10が設けられており、このミシン目10を切り離すことにより各々が固定部、本体部、先端部及び連結部を備えたウエスト側の連結用突出部5W及び脚周り側の連結用突出部5Uに分離することができるものである。なお、後述するように伸縮部形成のために細長状の弾性伸縮部材20を用いる場合は、ミシン目10は弾性伸縮部材20を横切らず且つ十分に離間するように配置するか、又は横切る場合にはミシン目10のカット部分の形成時に同時に弾性伸縮部材20を切断しておくことが望ましい。ミシン目10に代えて、予め切断等によりウエスト側の連結用突出部5W及び脚周り側の連結用突出部5Uが形成されていても良く、また、別々に形成された連結用突出部がウエスト側の部位及び脚周り側の部位にそれぞれ取り付けられていても良い。このような連結パネル5は、図8(a)(b)に示すように、ウエスト側の連結用突出部5Wを斜め下向きに、かつ脚周り側の連結用突出部5Uを斜め上向きに連結することができ、図8(b)に示すように、ウエスト側の連結用突出部5Wと脚周り側の連結用突出部5Uとを交差させた状態で、腹側胴り部TFのフロントターゲットテープ6に連結することができる。
連結パネル5は、背側胴り部TBにおけるシート間にホットメルト接着剤等の手段により固定された固定部5fと、背側胴り部TBの側縁のシート間から幅方向外側に突出する突出部5eとを有しており、この突出部5eは先端部5pと、この先端部5pよりも基端側の本体部5bとを有している。連結パネル5の先端部5pの内面側(透液性表面シート2側)における上側部分及び下側部分(少なくとも下側部分にあれば良い)には、ターゲットテープ6との連結のための連結部として、表面にフック状突起を多数有するフックテープ(メカニカルファスナー(面ファスナー)の雄材)9,9がそれぞれ取り付けられており、フロントターゲットテープ6としてフック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するもの(メカニカルファスナー(面ファスナー)の雌材)6が取り付けられている。おむつ外面の素材自体をフロントターゲットテープ6の代わりに用いたり、フックテープ9に代えて粘着剤層を用いるとともに、フロントターゲットテープ6として粘着性に富むような表面が平滑な樹脂テープを用いたりすることができる。
特に、図示形態の連結パネル5は、その全体にわたる(つまり固定部5f、本体部5b及び先端部5pにわたる)第1のシート51と、この第1のシート51の先端部5pの幅方向全体にわたり固定された補強シート52とを有するとともに、第1のシート51の固定部5fに該当する部分がシートを折り返して貼り合わせることにより補強されている。連結部であるフックテープ9はこの補強シート52の幅方向中間部に貼り付けられている。このように固定部5f及び先端部5pを補強することにより、固定部5f及び先端部5pにおける強度や剛性を確保し、また本体部5bにおける柔軟性や伸縮性を確保することができる。また、第1のシート51の内面側には、先端部5pにおける補強シート52と第1のシート51との間から固定部5fにおける折り返し部分の対向面間まで第2のシート53が張り合わされている。
各シート51〜53は、一枚の素材で形成する他、複数枚の素材を貼り合わせて形成することもできる。各シート51〜53の素材は特に限定されないが不織布が好適である。不織布としては公知のものを特に限定無く用いることができる。不織布を構成する繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布の製造方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。特にオレフィン系繊維を用いたスパンボンド不織布、SMS不織布が好ましい。使用する不織布の坪量は適宜定めることができるが、本体部5bにおける不織布の総坪量が20〜75g/m2、特に26〜46g/m2であり、固定部5f及び先端部5pにおける不織布の総坪量がそれぞれ35〜130g/m2、特に46〜116g/m2であると好ましい。また、第1のシート51及び第2のシート53に用いる不織布の各坪量は15〜25g/m2程度であるのが好ましく、補強シート52に用いる不織布の各坪量は50〜80g/m2程度であるのが好ましい。この範囲内であれば、連結パネル5の固定部5f及び先端部5pにおける強度や剛性の確保、及び本体部5bにおける柔軟性や伸縮性の確保を、バランス良く且つ効果的に達成することができる。
特徴的には、各連結用突出部5W,5Uの本体部のうち幅方向の少なくとも一部が幅方向に弾性伸縮する伸縮部(図示形態では本体部5b)として構成されるとともに、図7、図10、図11の右側のグラフに強弱の変化を示すように、ウエスト側の連結用突出部5Wは、ウエスト側から脚周り側に向かうにつれて段階的又は連続的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くなり、脚周り側の連結用突出部5Uは、脚周り側からウエスト側に向かうにつれて段階的又は連続的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くなるように構成されている。このように各連結用突出部5W,5Uの弾性変形時引張応力に変化を設けると、図8に示されるように装着する際、ウエスト側の連結用突出部5Wは脚周り側よりもウエスト側が幅方向に引き伸ばし易くなるため、斜め下向きに引き伸ばし易くなり(収縮力に逆らわずに引き伸ばすと自然に斜め下向きになる)、脚周り側の連結用突出部5Uはウエスト側よりも脚周り側が幅方向に引き伸ばし易くなるため、斜め上向きに引き伸ばし易くなる(収縮力に逆らわずに引き伸ばすと自然に斜め上向きになる)。よって、より容易に理想的な装着状態とすることができ、また各連結用突出部5W,5Uが弾性伸縮することもあって、テープタイプ使い捨ておむつにおけるウエスト周り及び脚周りの緩みを効果的に防止することができる。なお、図9は、図7に示すのと同様の構造の脚周り側の連結用突出部5Uを斜め上向きに引き伸ばした状態を示している。
伸縮部を形成するための手法は、図示形態では、各連結用突出部5W,5Uの本体部のうち幅方向の少なくとも一部分を、第1のシート51と第2のシート53とを貼り合わせて形成するとともに、第1のシート51と第2のシート53との間に弾性伸縮部材20を固定することにより、伸縮可能としている。弾性伸縮部材20としては、細長状のものの他、シート状のものも用いることができる。
第1のシート51及び第2のシート53の接合は、ヒートシールや超音波シール等の溶着手段を用いて、対象素材、つまり第1のシート51及び第2のシート53の少なくとも一方の溶着により行う他、ホットメルト接着剤等の接着剤により行うこともできる。また、弾性伸縮部材20の固定についても、ヒートシールや超音波シール等の溶着手段を用いて、対象素材、つまり弾性伸縮部材20、第1のシート51及び第2のシート53の少なくとも一つの溶着により行う他、ホットメルト接着剤等の接着剤により行うこともできる。また、弾性伸縮部材20の固定部位は、第1のシート51及び第2のシート53の接合部54とする他、当該接合部分以外の別の位置とすることもできる。さらに、第1のシート51及び第2のシート53の接合は、同じ手段により形成しても異なる手段により形成しても良い。なお、図示形態はホットメルト接着剤を用いて第1のシート51及び第2のシート53の接合、並びに弾性伸縮部材20の固定を行う形態を想定しており、図中には接着剤部分が点模様により示されている。
弾性伸縮部材20は、各連結用突出部5W,5Uの本体部のうち幅方向の少なくとも一部が幅方向に弾性伸縮する伸縮部として構成される限り、その配置は特に限定されるものではないが、図7に示す例では、固定部5fから本体部5bを横断して先端部5pまで連続している。固定部5fから本体部5bまでとすることも可能である。より詳細には、弾性伸縮部材20は、固定部5fにおける本体部5b側と反対側の端縁に対して本体部5b側に所定距離離間した位置から、本体部5bを通り先端部5pにおけるフックテープ9よりも本体部5b側の位置まで延在している。よって、固定部5fにおける本体部5b側と反対側の端部、及びフックテープ9から先端側の部分には弾性伸縮部材20は延在していない。そして、弾性伸縮部材20のうち、固定部5fに位置する部分21はその全体が非伸長状態で固定されており、本体部5bに位置する部分22の両端を除く略全体が幅方向に伸長した状態で固定されている。また、弾性伸縮部材20における先端部5pに位置する部分23もその全体が非伸長状態で固定されている。
このような構造を採用することによって、固定部5fが収縮しないため、固定部5fを挟持するシート(ギャザーシート4及びバックシート1)に対する密着性が確保され、接合強度が低下しないとともに、弾性伸縮部材20と固定部5fとの間における力の伝達が直接的となり、弾性伸縮部材20の伸縮作用によるおむつの形状追従性が損なわれることもない。また、弾性伸縮する部分を固定部5f近傍まで設けることができ、伸縮長さの確保も容易となる。さらに、固定部5fにおける本体部5b側と反対側の端部に弾性伸縮部材20を有しないことにより、当該端部が平坦となり、固定部5fを挟持するシートに対して良好に密着し、より接合強度に優れるようになる。また、固定部5fと同様に、弾性伸縮部材20における先端部5fに位置する部分23も非伸長状態で固定されており、先端部5pが収縮しないため、補強シート52と第1のシート51とが良好に密着し、補強シート52の接合強度が低下することがない。また、弾性伸縮部材20の先端部が補強シート52と重なるため、フックテープ9と弾性伸縮部材20との間の力の伝達も円滑となり、弾性伸縮部材20の伸縮作用によるおむつの形状追従性も損なわれ難くなる。
細長状の弾性伸縮部材20を用いる場合、連結パネル5の上下方向に所定の間隔を空けて複数本並設するのが好ましい。具体的には、弾性伸縮部材20の本数は、8〜100本程度、特に25〜50本程度が適当であり、また、その間隔は2〜25mm程度、特に3〜7mm程度とするのが好ましい。また、細長状弾性伸縮部材20の太さは300〜3000dtex程度、特に400〜1300dtex程度、さらにいうならば900〜1300dtex程度とするのが好ましく、また取り付け時の伸長率は150〜500%程度、特に200〜400%程度、さらにいうならば300〜400%程度とするのが好ましい。図14及び図15に示すように、本体部5bを横断して固定部5fと先端部5pとを往復しながら連結パネル5の上下方向に延在する波状をなすように、弾性伸縮部材20を配置することもできる。具体的な波状配置としては、図14に示すように三角波状の配置を採用できる他、図15に示すように幅方向に沿う直線状部分20sと折り返し部分20rからなる波状配置を採用することもできる。後者の場合、直線状部分は固定部5f及び先端部5pにわたるように設けられているが好ましく、折り返し部分20rは円弧状等の曲線状をなしているのが好ましい。
細長状の弾性伸縮部材20が図示のように配置されていると、弾性伸縮部材20が少なくとも固定部5fと本体部5bとに跨るように及び本体部5bと先端部5pとに跨るように、上下方向と交差する方向に沿って延在するため、弾性伸縮部材20が固定部5f及び先端部5pと本体部5bとの各境界を繋ぐ補強部材となるだけでなく、各境界に加わる力が分散するため、裂けや破れが防止される。しかも、この弾性伸縮部材20を設けるだけであれば、柔軟性が損なわれることもなく、また形状が細長状であるため通気性が損なわれることもない。
細長状弾性伸縮部材20の寸法等については適宜定めれば良いが、例えば、連結パネル5の寸法に関して、高さ(上下方向長さ)hを60〜240mm、固定部5fの幅を20〜60mm、本体部5bの幅を40〜250mm、先端部5pの幅を30〜105mmとする場合、弾性伸縮部材20の太さを300〜2,500dtexとし、上下方向間隔sを2〜30mmとして、連結パネルの上下方向全体にわたり弾性伸縮部材20を設けるのが好ましい。
また、第1のシート51及び第2のシート53を接合するためのシート接合部54において弾性伸縮部材20を固定する場合、幅方向の両端部のみ(例えば先端部5p及び固定部5fのみ)でも良いが、幅方向に間欠的であるのが好ましく、中でもシート接合部54及び非接合部55の幅方向部位が上下方向に列なっているのが好ましい。具体的に図示形態の場合、第1のシート51及び第2のシート53は、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、縦方向に延びるシート接合部54により接合されており、且つこのシート接合部54において弾性伸縮部材20が第1のシート51及び第2のシート53の両者に固定され、シート接合部54間では第1のシート51及び第2のシート53の両者に固定されていない。また、各シート接合部54の幅54wは5mm以下とされており、シート接合部54間の間隔(非接合部55の幅)55wがシート接合部54の幅54wよりも大きくされている。
より具体的には、シート接合部54の幅54wを0.05〜10mm程度、特に0.1〜5mm程度、非接合部55の幅55wを2〜15mm程度、特に2〜10mm程度とし、細長状弾性伸縮部材20の固定時の伸長率を150〜500%程度、特に200〜400%程度とするのが好ましい。また、連結パネル5において弾性伸縮部材20が伸長状態で固定された部分(図示形態の場合、本体部5bの部分22)の幅は50〜300mm、特に100〜200mmとするのが好ましい。
このように接合パターンとして十分に細く十分に間隔の空いた接合線群からなる縦縞状パターンを採用することにより、連結パネル5の本体部5bでは、縦方向に連続する低剛性の非接合部55が幅方向に間欠的に形成されるため、各非接合部55により柔軟に折れ曲がることができるとともに、縦方向に連続する各シート接合部54の幅が細いため、接合による硬質化が抑制される。その結果、このような接合パターンを採用した連結パネル5は、胴りにおける身体表面の突出部分に対して柔軟にフィットすることができる。しかも、接合パターンが縦縞であると、弾性伸縮部材20並びに第1のシート51及び第2のシート53は幅方向に多数箇所で接合固定されるため固定強度に優れるとともに、伸縮長さを長く確保したとしても、規則的で綺麗な縦皺が形成されるため、肌触り及び見栄えが向上するとともに、伸縮も円滑となる。
他方、連結用突出部5W,5Uに弾性変形時引張応力の変化を付けるための手法として、以下の手法提案される。
すなわち、第1の手法は、図3及び図7に示されるように、連結用突出部5W,5Uをなす第1のシート51及び第2のシート53を、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、縦方向に延びるシート接合部54により接合し、且つ弾性伸縮部材20はこのシート接合部54で第1のシート51及び第2のシート53に固定するとともに、シート接合部54間では第1のシート51及び第2のシート53に固定しない構造を基本として、各連結用突出部5W,5Uに弾性変形時引張応力の変化を付けるために、ウエスト側の連結用突出部5Wは、ウエスト側から脚周り側に向かうにつれて段階的に弾性伸縮部材20の伸縮方向非固定割合を低くし、脚周り側の連結用突出部5Uは、脚周り側からウエスト側に向かうにつれて段階的に弾性伸縮部材20の伸縮方向非固定割合を低くするものである。
ここで、「伸縮方向非固定割合」とは、「伸縮方向における非接合部55の幅(シート接合部54間の間隔55w)の総和」を「伸縮部の伸縮方向長さ」で除した値を意味し、その割合が低いほど弾性変形時引張応力は強くなるものである。例えば、図7に示す形態の場合、個々のシート接合部54の幅は同じであるものの、ウエスト側の連結用突出部5Wは、その縦方向中間を境に脚周り側のシート接合部54の間隔がウエスト側のシート接合部54の間隔55wよりも狭くされ、脚周り側の連結用突出部5Uは、その縦方向中間を境にウエスト側のシート接合部54の間隔55wが脚周り側のシート接合部54の間隔55wよりも狭くされているため、伸縮方向非固定割合は前述の関係を満たす。従って、伸縮方向非固定割合を縦方向に変化させるだけで、各連結用突出部5W,5Uにおける伸縮方向非固定割合以外の条件(弾性伸縮部材20の素材、太さ、固定時の伸長率、縦方向の配置間隔)を変化させなくても、この伸縮方向非固定割合が変化する境界を境に、ウエスト側の連結用突出部5Wはウエスト側よりも脚周り側の方が幅方向の弾性変形時引張応力が強くなり、脚周り側の連結用突出部5Uは脚周り側よりもウエスト側の方が幅方向の弾性変形時引張応力が強くなる。
伸縮方向非固定割合は、図7に示す形態では各連結用突出部5W,5Uの縦方向中間で一段階変化されているが、図10に示すように2段階変化する形態とすることもでき、図示しないが3段階以上変化させることもできる。また、図7に示す形態では伸縮方向非固定割合の変化境界を各連結用突出部5W,5Uの縦方向中央としているが、ウエスト側又は脚周り側に偏倚させることもできる。図7に示す形態において、各連結用突出部5W,5Uの脚周り側の縁を0%としウエスト側の縁を100%としたとき、伸縮方向非固定割合の変化境界は10〜90%の範囲内に位置していることが望ましい。
本第1の手法のように伸縮方向非固定割合を変化させる場合、各連結用突出部5W,5Uにおける伸縮方向非固定割合の最大値/最小値は1.5〜4程度、特に2〜3程度とすることが望ましい。
第2の手法(参考例)は、図11に示されるように、第1の手法と同様の原理を利用しつつ、伸縮方向非固定割合が変化する境界を、ウエスト側の連結用突出部5Wは、本体部の固定部側から本体部の縦方向中間を通り先端部側へ向かう斜め下向きの境界BL1とし、脚周り側の連結用突出部5Uは、本体部の固定部側から本体部の縦方向中間を通り先端部側へ向かう斜め上向きの境界BL2としたものである。この形態では、第1の手法と同様の利点の他、境界が斜め方向であることにより、ウエスト側の連結用突出部5Wは、斜め下向きの境界BL1よりも脚周り側の方がウエスト側よりも幅方向の弾性変形時引張応力が強くなり、その結果としてウエスト側から脚周り側に向かうにつれて連続的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くなる。同様に、脚周り側の連結用突出部5Uは、斜め上向きの境界BL2よりもウエスト側の方が脚周り側よりも幅方向の弾性変形時引張応力が強くなり、その結果として脚周り側からウエスト側に向かうにつれて連続的に幅方向の弾性変形時引張応力が強くなる。
なお、図11に示す形態の連結用突出部5W,5Uにおける、境界BL1よりもウエスト側、及び境界BL2よりも脚周り側では、伸縮部である本体部5b内にシート接合部54がないため、本体部5bの幅が「伸縮方向における非接合部55の幅の総和」となる。
<他の形態>
上記形態は、各連結用突出部5W,5Uを斜め方向に引き伸ばし易いものではあるが、各連結用突出部5W,5Uの向きは幅方向であるため、一見した使用者は斜め方向に引き伸ばすものと認知し難いものである。よって、図12に示す形態も提案される。すなわち、この形態では、第1のシート51及び第2のシート53は、展開状態で、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、弾性伸縮部材20の延在方向に対する鋭角側交差角が45度より大きい斜め方向に連続する斜め縞状のシート接合部54により接合されており、且つ本体部5bにおける弾性伸縮部材20は斜め縞状のシート接合部54で第1のシート51及び第2のシート53に固定され、シート接合部54間では第1のシート51及び第2のシート53に固定されていない。また、ウエスト側の連結用突出部5Wのシート接合部54間は、本体部5bの固定部5f側から先端部5p側へ向かって斜め下向きとされ、脚周り側の連結用突出部5Uのシート接合部54は、本体部5bの固定部5f側から先端部5p側へ向かって斜め上向きとされている。その他は、前述の形態と同様である。
このように斜め縞状のシート接合部54により第1のシート51及び第2のシート53が接合され、かつ弾性伸縮部材20が第1のシート51及び第2のシート53に固定されていると、図13(c)〜(d)にサンプルによる伸縮状態を示すように、展開状態の弾性伸縮部材20の延在方向に対して収縮状態の弾性伸縮部材20の向きが斜め方向となる。これは、展開状態から弾性伸縮部材20の収縮に伴い第1のシート51及び第2のシート53が収縮するとき、隣り合うシート接合部54間が自然に襞寄せされる方向が弾性伸縮部材20の収縮方向に対してズレる(鋭角側交差角θが45度より大きくなるよう交差する)ために、これらの方向のズレのつり合いがとれるように第1のシート51及び第2のシート53が変形(図示のような矩形領域であれば伸縮方向一方側の辺が他方側の辺に対して平行にずれた平行四辺形のようになる)し、その結果として収縮状態の弾性伸縮部材20の向きが斜め方向となるものである。この伸縮構造は完全に展開した状態では弾性伸縮部材20の向きは斜め方向とはならないが、使い捨ておむつは展開状態での使用や流通を行うものではないし、製品状態(自然長状態)および装着状態では弾性伸縮部材20の向きが斜め方向となり、斜め方向に沿うフィット性が得られるようになる。しかも、このような構造がシート接合部54のパターン変更のみで可能であり、そのパターンも間欠的であるため、第1のシート51及び第2のシート53の柔軟性の低下は少ないものとなる。これに対して、鋭角側交差角θが45度以下であると、図13(a)(b)に示すように、弾性伸縮部材20をその連続方向に連続固定した状態に近くなる結果、シート接合部54の連続方向に連続する襞は形成されず、展開状態の弾性伸縮部材20の延在方向に対して収縮状態の弾性伸縮部材20の向きは殆ど変化しない。
そして、このような伸縮原理を有するために、図示形態のように、ウエスト側の連結用突出部5Wのシート接合部54は、本体部5bの固定部5f側から先端部5p側へ向かって斜め下向きとされ、脚周り側の連結用突出部5Uのシート接合部54は、本体部5bの固定部5f側から先端部5p側へ向かって斜め上向きとされていると、ウエスト側の連結用突出部5Wは製品状態(自然長状態)および装着状態では先端側に向かうにつれて斜め下向きの形状となるとともに、斜め下向きに引き伸ばし易いものとなり、脚周り側の連結用突出部5Uは製品状態(自然長状態)および装着状態では先端側に向かうにつれて斜め上向きの形状となるとともに、斜め上向きに引き伸ばし易いものとなる。
本形態において、展開状態における、シート接合部54の連続方向と弾性伸縮部材20の延在方向との鋭角側交差角θは45度以上(鋭角であるため90度未満)であれば特に限定されないが、好ましくは50〜85度、より好ましくは55〜80度、特に好ましくは60〜75度である。
シート接合部は直線状であっても好ましいものであるが、曲線状をなしていると、展開状態の弾性伸縮部材20の延在方向に対して収縮状態の弾性伸縮部材20が斜め向きでかつ曲線状となるため、曲線状のフィット性が要求される部位に特に好ましいものとなる。
本形態においても、前述の第1の手法及び第2の手法を応用して、連結用突出部5W,5Uに弾性変形時引張応力の変化を付けることができる。
<その他>
図示形態のように、ウエスト側の連結用突出部5W及び脚周り側の連結用突出部5Uはミシン目10を介して一体化された状態で設けられている形態では、ウエスト側の連結用突出部5Wにおけるシート接合部54及び脚周り側の連結用突出部5Uのシート接合部54が、ウエスト側の連結用突出部5Wから前記脚周り側の連結用突出部5Uにかけて連続的に塗布された接着剤により形成されていると、製造が容易になるとともに、ミシン目10を切り離さない状態でウエスト側の連結用突出部5W及び脚周り側の連結用突出部5Uに形成される皺が縦方向に連続的となり、製品状態の見栄えが良いものとなるため好ましい。
本発明は、上記例のようにテープタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
1…不透液性バックシート、2…透液性トップシート、3…吸収体、3X…スリット、4…側部バリヤーシート、5…連結パネル、5U…脚周り側の連結用突出部、5W,5U…連結用突出部、5W…ウエスト側の連結用突出部、6…ターゲットテープ、7…細長状弾性伸縮部材、9…フックテープ、10…ミシン目、12…外装シート、13…脚付根部弾性伸縮部材、14…脚周り弾性伸縮部材、20…弾性伸縮部材、30…背側バリヤーシート、40…背側伸縮部、51…第1のシート、53…第2のシート、54…シート接合部、F…腹側部分、B…背側部分。

Claims (3)

  1. 股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する腹側部分及び背側部分とを有し、背側部分における幅方向両側部から、腹側部分と着脱自在に連結される連結用突出部がそれぞれ突出されており、
    前記連結用突出部は、前記背側部分に固定された固定部と、前記背側部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有している、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記背側部分の各側部におけるウエスト側の部位及び脚周り側の部位にそれぞれ前記連結用突出部が設けられるか、又は前記背側部分の各側部に、ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部がミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
    各連結用突出部の本体部のうち幅方向の少なくとも一部は、第1のシートと第2のシートとが貼り合わされて形成されるとともに、これら第1のシートと第2のシートとの間に弾性伸縮部材が幅方向に伸長した状態で挟持固定されることによって、幅方向に弾性伸縮する伸縮部として構成されており、
    前記第1のシート及び第2のシートは、展開状態で、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、縦方向に延びるシート接合部により接合されており、且つ前記本体部における前記弾性伸縮部材は前記シート接合部で前記第1のシート及び第2のシートに固定され、これらシート接合部間では前記第1のシート及び第2のシートに固定されておらず、
    前記ウエスト側の連結用突出部は、すべての前記シート接合部が脚周り側の端部からウエスト側に向かって延びるとともに、縦方向の長さの異なるシート接合部を有することにより、ウエスト側から脚周り側に向かうにつれて段階的に、前記シート接合部の幅方向の間隔が狭くなるとともに、幅方向の弾性変形時引張応力が強くなっており、
    前記脚周り側の連結用突出部は、すべての前記シート接合部がウエスト側の端部から脚周り側に向かって延びるとともに、縦方向の長さの異なるシート接合部を有することにより、脚周り側からウエスト側に向かうにつれて段階的に、前記シート接合部の幅方向の間隔が狭くなるとともに、幅方向の弾性変形時引張応力が強くなっており、
    前記ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部における前記弾性変形時引張応力が異なる各縦方向範囲に、前記弾性伸縮部材が設けられているとともに、前記シート接合部が幅方向に間隔を空けて複数形成されている、
    ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  2. 股間部と、股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する腹側部分及び背側部分とを有し、背側部分における幅方向両側部から、腹側部分と着脱自在に連結される連結用突出部がそれぞれ突出されており、
    前記連結用突出部は、前記背側部分に固定された固定部と、前記背側部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有している、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記背側部分の各側部におけるウエスト側の部位及び脚周り側の部位にそれぞれ前記連結用突出部が設けられるか、又は前記背側部分の各側部に、ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部がミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
    前記連結用突出部の本体部のうち少なくとも一部分は、第1のシートと第2のシートとが貼り合わされて形成されるとともに、第1のシートと第2のシートとの間に弾性伸縮部材が幅方向に伸長した状態で挟持固定されている部分であり、
    前記第1のシート及び第2のシートは、展開状態で、幅方向に所定の間隔を空けて形成された、弾性伸縮部材の延在方向に対する鋭角側交差角が45度より大きい斜め方向に連続する斜め縞状のシート接合部により接合されており、且つ前記本体部における前記弾性伸縮部材は前記斜め縞状のシート接合部で前記第1のシート及び第2のシートに固定され、これらシート接合部間では前記第1のシート及び第2のシートに固定されておらず、
    前記ウエスト側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め下向きとされ、前記脚周り側の連結用突出部のシート接合部は、本体部の固定部側から先端部側へ向かって斜め上向きとされている、
    ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記ウエスト側の連結用突出部及び脚周り側の連結用突出部はミシン目を介して一体化された状態で設けられており、
    前記ウエスト側の連結用突出部におけるシート接合部及び脚周り側の連結用突出部のシート接合部が、前記ウエスト側の連結用突出部から前記脚周り側の連結用突出部にかけて連続的に塗布された接着剤により形成されている、
    請求項1又は2に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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