JP6281883B2 - パッケージ形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、素子における中空封止のためのパッケージの形成方法に関し、特に、中空封止された内部空間に微小電気機械システム(MEMS)のような精密機構物を収容するのに適したパッケージの形成方法に関する。
微細な機械要素に電子回路要素を組み合わせた微小電気機械システム(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)では、微細な可動部を外部環境から物理的に保護するための中空パッケージが与えられる。このようなパッケージの1つの形成方法として、封止基板上に金属メッキによって数マイクロメートルから数十マイクロメートル程度の高さの封止枠(封止パターン)やバンプ電極を形成しておき、MEMS基板上にこれを被せて熱圧着させて接合させる方法が知られている。封止枠やバンプ電極の材料には、高い電気伝導性と、高い変形能、高い耐腐食性などの優れた物理特性を有するとともに、施工容易性にも優れる金(Au)が多く用いられている。
例えば、特許文献1では、パッケージの形成方法として、各種の接合方法の利点と欠点を挙げた上で、熱圧着を接合材料の融解温度よりも低い温度で行って、液相を生じさせることなく軟化させて接合させる方法を開示している。かかる方法では、接合表面を高度に平滑化させ(粗度を下げること)、あるいは接合表面を極めて純度高く洗浄し脱酸素させる工程などを不要とできて、比較的低圧力で熱圧着できるとしている。接合のための材料としては、Au、Sn、Cu、Alなどの純粋な金属、及び、例えば、AuSn、Au5Sn、AuInなどの合金の単一相、又は、これらの混合相について接合界面を挟むそれぞれの材料に選択し得ることを述べている。
更に、非特許文献1では、シリコン又はガラスからなるウェハの上にチタン及び金のスパッタ薄膜をそれぞれ50nm及び200nmの厚さで与えて、フォトレジストにより所定の封止枠を形成した後に、封止枠の上にスクリーンマスクを用いて金粒子からなるシール材を与えてかかるウェハ同士を熱圧着するパッケージの形成方法を開示している。2枚のウェハは、真空チャンバ内で300度に加熱され、押しつけ圧73MPa、30分で接合されると述べている。シール材に金粒子を使うことで、ポーラス状であって接合時に変形し易くなるため、押しつけ圧を低減できるとしている。
また、非特許文献2では、シリコン基板上の金薄膜の上に金スタッドバンプを形成し、シリコンチップでコイニングして平滑な頂面を有する金バンプを得た上で、この平滑面を窒素大気プラズマで表面活性化し、同様に表面活性化した金薄膜電極を重ね合わせることで接合させる低温接合方法を開示している。かかる方法では、大気中で150度に加熱し、押しつけ圧320MPaで、30秒ほどで接合されると述べている。コイニングにおいて、バンプ先端を先鋭化させておくことで応力集中によって変形し易くなり、低温且つ低押しつけ圧でも平滑な頂面を形成できるのである。
特開2012−009862号公報
S.Ishizuka, N.Akiyama, T.Ogashiwa, T.Nishimori, H.Ishida, S.Shoji, J.Mizuno、Low-temperature wafer bonding for MEMS packaging utilizing screen-printed sub-micron size Au particle patterns、Microelectronic Engineering Volume 88, Issue 8, August 2011, pp2275-2277 山本道貴、日暮栄治、須賀唯知、澤田廉士、「N2大気圧プラズマによる表面活性化を用いた光素子の低温接合」、2013年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集
上記したように、熱圧着法では、接合界面での密着性を上げるために加熱・加圧が必要となり、接合界面に変形が与えられる。ここで、加熱工程では、基板上の異種材料同士の接合部に熱応力を生じさせ、基板を変形又は破壊させてしまうことがある。また、デバイスとしての特性の劣化や、アライメント精度の低下を生じさせ得るといったことも指摘される。更に、かかる工程に必要な時間が比較的長くなるといったことも問題となる。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、素子における中空封止のためのパッケージの形成方法に関し、特に、中空封止された内部空間に微小電気機械システム(MEMS)のような精密機構物を収容するのに適したパッケージの形成方法にある。
本発明は、機械基板上に精密機械素子を中空封止するためのパッケージ形成方法であって、易研磨材料からなる仮基板を化学的機械研磨し、この平滑研磨面に沿ってスパッタリングによって犠牲薄膜を与える犠牲薄膜形成ステップと、前記犠牲薄膜の上に少なくとも貴金属を接触させてなる封止枠を形成し、この上に基板を接合させる第1の接合ステップと、前記犠牲薄膜を化学的にエッチングして前記仮基板を分離除去して前記封止枠の先端に新生面を露出させる仮基板分離除去ステップと、前記機械基板における前記精密機械素子の周囲に貴金属薄膜を与え、この上に前記封止枠の前記新生面を密着させて常温接合させる第2の接合ステップと、を含み、前記第1の接合ステップは、めっき法によって前記封止枠を形成するステップを含み、更に、前記犠牲薄膜形成ステップにおいて、前記犠牲薄膜はチタン又はクロムからなり、前記犠牲薄膜の表面に貴金属からなるシード金属薄膜を付与するステップを含むことを特徴とする。
かかる発明によれば、封止枠の一端面に仮基板の平滑面を転写した貴金属からなる平滑な新生面を容易に形成でき、機械基板の貴金属からなる平滑面と常温接合可能である。これにより、過度な加熱や加圧を必要とせず機械基板のパッケージを形成できるから、例えば、中空封止された内部空間に微小電気機械システムのような精密機構物(機械素子)を収容するのに適したパッケージを可能とさせる。
上記した発明において、前記第1の接合ステップは、めっき法によって前記封止枠を形成するステップを含み、更に、前記犠牲薄膜形成ステップにおいて、前記金属薄膜はチタン又はクロムからなり、前記金属薄膜の表面に貴金属からなるシード金属薄膜を付与するステップを含むことを特徴とするとしてもよい。かかる発明によれば、封止枠の先端の新生面に影響を与えることなく、封止枠を金属メッキによって効率よく形成できるのである。
上記した発明において、前記貴金属は金であることを特徴としてもよい。また、前記第2の接合ステップは、プラズマアッシングによって接合面を活性化させるステップを含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、常温接合をより確実に出来て、中空封止された内部空間に微小電気機械システムのような精密機構物(機械素子)を収容するのにより適したパッケージを形成できるのである。
上記した発明において、前記常温接合は少なくとも200度以下で行われることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、機械基板の熱変形を防止でき中空封止された内部空間により精密な精密機構物を収容するのにより適したパッケージを形成できるのである。
本発明によるパッケージ形成方法の工程図である。 本発明によるパッケージ形成方法のメッキ膜形成ステップまでの断面図である。 本発明によるパッケージ形成方法の転写ステップの断面図である。 本発明によるパッケージ形成方法の金属接合封止ステップの断面図である。 本発明による他のパッケージ形成方法における金属接合封止ステップ後の断面図である。 表面粗さの測定結果を示すグラフである。 封止性能評価のための実験方法を示す図である。 封止性能評価の結果を示すグラフである。
以下に、本発明によるパッケージ形成方法の1つの実施例について、パッケージ工程のフローを示す図1に沿って、適宜、図2乃至4を参照しながら説明する。
[平滑基板準備ステップ:S1]
図2(a)に示すように、易研磨材料からなる基板1を用意し、ナノメートルオーダーで超平滑な面1aを一面に与える。詳細には、CMP(化学的機械研磨:Chemical Mechanical Polishing)などによって基板1を高精度に原子レベルで平滑となるまでに研磨し、超平滑面1aを与える。後述するように、基板1は最終的なパッケージ構造(図4(b)参照)には残存しないから、特にパッケージ構造の材料としての限定はないが、上記した研磨を良好にできる易研磨材料、例えば、Siやサファイア基板,石英基板,ガラスであることが好ましい。
[メッキ膜形成ステップ:S2]
図2(b)に示すように、基板1の超平滑面1aの上には、厚さにおいて数十nm程度の犠牲薄膜11をスパッタ(例えば、蒸着やイオンビームスパッタなどを含む。以下、同じ。)で成膜する。かかる犠牲薄膜11は基板1の超平滑面1aを転写した平滑な上面を有し、超平滑面1aを転写できるよう、島状となり又ピンホールを発生させることで薄膜としての機能を失わない限り、なるべく薄いことが好ましい。一方で、犠牲薄膜11は、この上に形成されるシード薄膜12及びメッキ膜14と反応しにくく、且つ、後述するような化学的選択エッチングによりシード薄膜12及びメッキ膜14を剥離させやすい材料及び厚さなどを選択される。例えば、後述する転写ステップS4において、Auからなるシード薄膜12及びメッキ膜14とともにフッ酸含有水溶液によって選択的にエッチングされるTiなどであることが好ましい。また、犠牲薄膜11にCrを用い、これを選択的にエッチングし得るエッチャントを組合せてもよい。
犠牲薄膜11の上には、メッキ膜14の電着面を与えるシード薄膜12をスパッタで成膜する。シード薄膜12は、導電性材料としての貴金属、例えば、Auの如きからなる。
図2(c)に示すように、犠牲薄膜11の上には、所望の封止枠パターンを反転して象るようにレジスト13を与える。その上で、図2(d)に示すように、レジスト13の窓部を介してシード薄膜12の上に貴金属からなるメッキ膜14を与える。典型的には、メッキ膜14は、電解メッキによって与えられるAuメッキである。なお、犠牲薄膜11が導電性材料からなる場合にこの上に直接、メッキ膜14を形成できればシード薄膜12を省略できる場合もある。
[エッチングステップ:S3]
更に、図2(e)に示すように、レジスト13をアセトンなどで溶解し、更に所定の溶液やガスを用いてメッキ膜14の下部を除いてシード薄膜12を除去する。これにより、犠牲薄膜11及びメッキ膜14の間のシード薄膜12とメッキ膜14とからなる封止枠パターンを基板1の上に形成できる。
[転写ステップ:S4]
図3(a)に示すように、例えば、Auからなる金属薄膜14’を一面に与えられたSiからなる封止基板21を用意し、この金属薄膜14’側を基板1上のメッキ膜14の上に配置する。そして、図3(b)に示すように、加熱しながら互いを圧着させる。なお、金属薄膜14’は封止基板21の一面全体に与えられていても良いが、封止枠パターンと対応するような形で与えられていても良い。
図3(c)に示すように、シード薄膜12及びメッキ膜14を侵さず、犠牲薄膜11だけを化学的に選択エッチングして分離除去すると、基板1上のシード薄膜12及びメッキ膜14と封止基板21上の金属薄膜14’が一体となった封止カバー14aが形成される。ここで、封止カバー14aの壁部の先端面14a1には、犠牲薄膜11の上面の平滑面、すなわち、基板1の超平滑面1aを転写した平滑な新生面が出現する。
[金属接合封止ステップ:S5]
図4(a)に示すように、MEMSデバイス31aの形成されたMEMS基板31において、基板1の超平滑面1aと同程度に平滑な表面を形成し、この上に、例えば、Auからなる金属薄膜31bを与える。かかる金属薄膜31bは、MEMS基板31の一面全体に与えられていても良いが、封止枠パターンと対応するような形で与えられていても良い。なお、MEMS基板31と金属薄膜31bとの間には図示しない接着層などを与えても良い。
封止カバー14aの先端面14a1及び金属薄膜31bについて、酸素又はアルゴンなどのプラズマアッシングにより表面の有機物等を取り除き、それぞれの面を表面活性化させる。
図4(b)に示すように、封止基板21とMEMS基板31とを突き合わせ、200度以下の常温域で保持すると、封止カバー14aの先端面14a1及び金属薄膜31bの活性化された面同士が金属接合し、一体化した封止壁14bを含む強固なパッケージ構造体を得られるのである。
以上のようなパッケージ工程では、従来の方法よりも、より低温且つ低圧で施工が可能であり、精密機構物を含むMEMSデバイスの動作信頼性を損なうことを抑制でき、しかもコストをも抑制できるのである。
なお、図5に示すように、封止壁14b(図4参照)は、活性化された面同士の金属接合部14dのみをAuとし、それ以外の部分14cを他の材料によるものとしてもよい。つまり、図2(d)に示す工程において、レジスト13の窓部を介してシード薄膜12の上に他の材料を与える、若しくは、Auからなるシード薄膜12の上に直接、Au以外の他の材料からなるメッキ膜14を与えるのである。かかる場合、高価なAuの使用量を抑制できて、材料コストを低減でき得る。
[平滑性評価]
図6には、封止カバー14aの壁部の先端面14a1の表面粗さを原子間力顕微鏡により測定した結果を示した。
詳細には、図2乃至図4を参照しつつ説明すると、Siからなる基板1にコロイダルシリカからなる砥粒を用いて平滑研磨し、その超平滑面1aにTiからなる犠牲薄膜11を30nm、さらにAuからなるシード薄膜12を50nm、Auからなるメッキ膜14を10μm与えた。その後、シード薄膜12を残し、犠牲薄膜11だけを10%HFにより化学的に選択エッチングした。これにより得られる封止カバー14aの壁部の先端面14a1に対応する部分について、その表面粗さを原子間力顕微鏡で観察した。
まず、図6(a)は、3μm角の範囲を測定した結果である。これによると、Sq=0.84nmであって優れた平滑性を有していた。この時の超平滑面1aはSq=0.2nmであり、ここに犠牲層薄膜11を施したところSq=0.6nmであった。
一方、図6(b)には、通常のSiからなる基板1の上にシード薄膜12及びメッキ膜14を施した際のその表面の測定結果である。ここでは、表面粗さはSq=16.2nmであり、平滑性が実施例と比べ大幅に劣っていることが判る。
[接合性評価]
次に、封止基板21とMEMS基板31の接合性を引っ張り試験によって評価した。
詳細には、上記した平滑性評価と同様に製作した3mm角の正方形枠(幅0.1mm)試片について、MEMS基板31を模した基板に接合し引っ張り試験片を作成した。これをインストロン型引っ張り試験器(島津製作所製;AGS−10kN)に取付け、0.5(mm/分)の引っ張り速度で接合強度を測定した。
このときの破断強度は、平均で318Nであり、封止基板21とMEMS基板31とを熱圧着法で接合した場合とほぼ同程度の接合強度を得られた。一方、通常のSi基板にAuメッキを与えた比較例としての引っ張り試験片では、同様の試験において平均33Nと1/10の強度しか得られなかった。
[封止性能評価]
次に、SOI(Silicon On Insulator)基板を封止基板として用いてパッケージ全体の気密封止の性能を評価した。
図7に示すように、SOI基板21は周囲を支持された厚さ10μm程度の薄い膜部21’を有し、内部空間を真空にしたときに膜部21’に生じた弾性変形の経時変化を測定することでパッケージ全体の気密封止の性能を評価できる。つまり、SOI基板21の支持部及びMEMS基板(Si基板)31にそれぞれ封止枠14a及び金属薄膜31bを与える。これらの表面を上記実施例と同様にアルゴンプラズマにて活性化後、真空中で接合させ、これを大気中に放置する。
このとき、パッケージ全体の気密性が高ければ、内部空間の真空が維持され、膜部21’に生じたへこみ変形量は経時変化しない。しかし、パッケージ全体の気密性が低い場合にあっては、パッケージ外部から大気が内部空間に侵入するため、外部の大気圧と内部空間の気圧との差が時間とともに減少し、それに従って生じていた膜部21’のへこみ変形量も減少していくのである。
詳細には、SOI基板21は、縦横6mm角、厚さ500μmの板状体であり、これに上記したような犠牲薄膜11を用いた仮基板形状転写法によって幅100μm、高さ10μmのAuからなる封止枠14aを与えた。一方、MEMS基板(Si基板)31上の平滑面にはイオンビームスパッタで厚さ50nmのAuからなる薄膜31bを与えた。その上で、表面をアルゴンプラズマにて活性化後、真空中(10−4Pa)で接合させた。ここでは、上記したような実施例としての接合試験片とともに、比較例1として封止枠14aをメッキそのまま(荒れた表面を有する)で室温且つ真空中(10−4Pa)で接合した比較試験片、比較例2として比較例1と同様の封止枠14aを高温且つ真空中(10−4Pa)で高い押付圧力(200℃で基板全体への圧力5MPa)をもって平滑基板に押しつけて平滑化し接合させた比較試験片の3種類を用意した。
図8に示すように、比較例1では、膜部21’が真空封止直後に最大35μm程度の深さだけへこみ変形し、徐々にへこみが解放され10日後にはへこみ変形が解消していた。また比較例2では、真空封止直後には変形量が30μmであったが、5日後には13μmまでへこみ量が減少していた。これに対して、実施例では、真空封止後6ヶ月経てもへこみを解消しておらず、少なくとも10−4Pa程度の真空状態の気密性を当該期間にあっても確保できていた。このことは、パッケージ内部に乾燥大気や不活性ガスなどのガス類を封止した場合にあっても、これを長期間安定的に維持できることを示している。
以上、本発明による実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
1 基板
11 犠牲薄膜
12 シード薄膜
13 レジスト
14 メッキ膜
21 封止基板
31 MEMS基板
31a MEMSデバイス
31b 金属薄膜

Claims (4)

  1. 機械基板上に精密機械素子を中空封止するためのパッケージ形成方法であって、
    易研磨材料からなる仮基板を化学的機械研磨し、この平滑研磨面に沿ってスパッタリングによって犠牲薄膜を与える犠牲薄膜形成ステップと、
    前記犠牲薄膜の上に少なくとも貴金属を接触させてなる封止枠を形成し、この上に基板を接合させる第1の接合ステップと、
    前記犠牲薄膜を化学的にエッチングして前記仮基板を分離除去して前記封止枠の先端に新生面を露出させる仮基板分離除去ステップと、
    前記機械基板における前記精密機械素子の周囲に貴金属薄膜を与え、この上に前記封止枠の前記新生面を密着させて常温接合させる第2の接合ステップと、
    を含み、
    前記第1の接合ステップは、めっき法によって前記封止枠を形成するステップを含み、更に、前記犠牲薄膜形成ステップにおいて、前記犠牲薄膜はチタン又はクロムからなり、前記犠牲薄膜の表面に貴金属からなるシード金属薄膜を付与するステップを含むことを特徴とするパッケージ形成方法。
  2. 前記貴金属は金であることを特徴とする請求項記載のパッケージ形成方法。
  3. 前記第2の接合ステップは、プラズマアッシングによって接合面を活性化させるステップを含むことを特徴とする請求項記載のパッケージ形成方法。
  4. 前記常温接合は少なくとも200度以下で行われることを特徴とする請求項記載のパッケージ形成方法。
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