JP6280840B2 - 合成樹脂製の管 - Google Patents

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この発明は、防虫性を備える合成樹脂製の管に関するものである。
従来、防蟻剤が混入された合成樹脂製の波付管があった(例えば、特許文献1参照)。この波付管は、単層構造の合成樹脂に、あるいは、二層構造における外層の合成樹脂に、防蟻剤として、有機リン系化合物とか有機酸金属塩とかが混入された。
実公平6−46989号公報
ところで、前記従来の合成樹脂製の波付管(管)にあっては、防蟻剤が混入されたが、その防蟻剤は、白蟻のためのものであって、白蟻以外の虫には効果が薄かった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数種類の虫に対して防虫効果を発揮することができる合成樹脂製の管を提供することにある。
この発明に係る合成樹脂製の管は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、防虫性を備える合成樹脂製の管であって、少なくとも、第1防虫成分を含有する第1防虫部と、前記第1防虫成分とは異なる第2防虫成分を含有する第2防虫部とが、管の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出するように形成される。
この合成樹脂製の管によると、少なくとも第1防虫部と第2防虫部とが、管の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出する。ここで、第1防虫部の防虫成分と第2防虫部の防虫成分とは異なるため、少なくとも二種類の虫が、管の内面に沿って進もうとするのを防止することができ、これら虫に対して防虫効果を発揮することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項1に記載の合成樹脂製の管において、前記第1防虫成分を含有して管の長手方向に連続して形成される第1防虫層と、前記第2防虫成分を含有して前記第1防虫層の内面に管の長手方向に断続的に形成される第2防虫層とを備える。そこで、前記第1防虫層のうちの管の内側に露出する部分が前記第1防虫部となり、前記第2防虫層が前記第2防虫部となる。
また、請求項3に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項2に記載の合成樹脂製の管において、前記第2防虫層は、前記第1防虫層の内面に、前記第2防虫成分を含有する防虫剤が塗布されてその防虫剤が硬化して被膜化されて形成される。
また、請求項4に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管において、前記第1防虫成分は、白蟻の食害を防ぐための防虫成分であって、前記第2防虫成分は、白蟻とは異なる虫を防ぐための防虫成分である。
また、請求項5に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管において、前記第1防虫成分は、ネオニコチノイド系化合物からなり、前記第2防虫成分は、ピレスロイド系化合物からなる。
また、請求項6に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管において、前記第1防虫部および前記第2防虫部よりも外側となる管の外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層を備える。こうして、合成樹脂製の管が、外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層を備えることで、この管は、防虫効果に加えて防鼠効果を発揮することができる。
また、請求項7に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項6に記載の合成樹脂製の管において、前記防鼠成分は、カプサイシン類からなる。
また、請求項8に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項6または7に記載の合成樹脂製の管において、前記防鼠層よりも外側に最外層となる覆い層を備え、その覆い層は、防蟻成分を含有する。こうして、合成樹脂製の管が、最外層となる覆い層に防蟻成分を含有することで、白蟻が、管の外面に沿って進んだりするのを防ぐことができる。
また、請求項9に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項8に記載の合成樹脂製の管において、前記覆い層は、前記防蟻成分とともに、防鼠成分を含有し、前記覆い層における防鼠成分の含有率は、前記防鼠層における防鼠成分の含有率よりも小である。これにより、最外層となる覆い層により、比較的小さな鼠による被害を防ぐことができる。そして、大きな鼠に対しては、覆い層がかじられる虞はあるが、この場合には、防鼠成分の含有率が相対的に大である防鼠層が露出し、その防鼠層により、大きな鼠による被害を防ぐことができる。
また、請求項10に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管において、前記管の最外層は、防蟻成分を含有する。こうして、合成樹脂製の管が、最外層に防蟻成分を含有することで、白蟻が、管の外面に沿って進んだりするのを防ぐことができる。
この発明に係る合成樹脂製の管によれば、少なくとも第1防虫部と第2防虫部とが、管の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出することで、複数種類の虫に対して防虫効果を発揮することができる。
この発明の第一の実施の形態の、管の断面図である。 この発明の第二の実施の形態の、管の断面図である。
以下、この発明に係る合成樹脂製の管を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、防虫性を備える合成樹脂製の管を示す。
この管1は、例えば、配線・配管材(配線材または配管材)を収容保護する管であって、地中に埋設されたり、コンクリート構造物内に埋設されたり、あるいは露出して配設されたりする。ここで、管1は、少なくとも、第1防虫成分を含有する第1防虫部2aと、第1防虫成分とは異なる第2防虫成分を含有する第2防虫部2bとが、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出するように形成される。
詳細には、管1は、前記第1防虫成分を含有して管1の長手方向に連続して形成される第1防虫層3aと、前記第2防虫成分を含有して第1防虫層3aの内面に管1の長手方向に断続的に形成される第2防虫層3bとを備える。そこで、第1防虫層3aのうちの管1の内側に露出する部分が前記第1防虫部2aとなり、第2防虫層3bがそのまま前記第2防虫部2bとなる。
また、管1は、第1防虫部2aおよび第2防虫部2bよりも外側となる管1の外面側に(図示実施の形態においては、第1防虫層3aの外側に)、防鼠成分を含有する防鼠層4を備える。そして、管1は、防鼠層4よりも外側に最外層となる覆い層5を備え、その覆い層5は、防蟻成分を含有する。
具体的には、管1は、可撓性を備える波付管からなる。そして、管1は、基本的には、第1防虫層3aと防鼠層4と覆い層5との三層管からなるが、部分的に、第2防虫層3bが加わった四層構造を有する。
第1防虫層3aは、例えば、第1防虫成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された第1防虫成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。
第2防虫層3bは、第1防虫層3aの内面に、第2防虫成分を含有する防虫剤が塗布されてその防虫剤が硬化して被膜化されて形成される。この防虫剤は、例えば合成樹脂等に第2防虫成分を混合したもの、詳細には、バインダー樹脂と揮発性溶剤と第2防虫成分とを含むものであって、塗布後に、揮発性溶剤が揮発することで、防虫剤は、硬化して被膜化される。
防鼠層4は、防鼠成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された防鼠成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。
覆い層5は、防蟻成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された防蟻成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。もっとも、図示実施の形態においては、この覆い層5は、防蟻成分とともに、防鼠成分を含有する。したがって、覆い層5は、防蟻成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された防蟻成分)に加えて、防鼠成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された防鼠成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。そして、この覆い層5における防鼠成分の含有率は、防鼠層4における防鼠成分の含有率よりも小となっている。
ところで、第1防虫成分は、白蟻の食害を防ぐための防虫成分(つまり、防蟻成分)であって、例えば、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物からなる。そして、第2防虫成分は、白蟻とは異なる虫(例えば、ゴキブリとかムカデとかその他の虫)を防ぐための防虫成分であって、例えば、ゴキブリに対する防虫効果が高い、ピレスロイド系化合物からなる。そして、防鼠層4における防鼠成分とか、覆い層5における防鼠成分は、カプサイシン類からなる。ここで、防鼠層4における防鼠成分の含有率は、例えば、1〜2重量%であるのが望ましく、覆い層5における防鼠成分の含有率は、例えば、0.1〜0.5重量%であるのが望ましい。また、覆い層5における防蟻成分は、前記第1防虫成分と同様に、例えば、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物からなる。
次に、この第一の実施の形態に係る合成樹脂製の管1の作用効果について説明する。この合成樹脂製の管1によると、少なくとも第1防虫部2aと第2防虫部2bとが(図示実施の形態においては、第1防虫部2aと第2防虫部2bとが)、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出する。ここで、第1防虫部2aの防虫成分と第2防虫部2bの防虫成分とは異なるため、少なくとも二種類の虫が、管1の内面に沿って進もうとするのを防止することができ、これら虫に対して防虫効果を発揮することができる。すなわち、この合成樹脂製の管1によれば、少なくとも第1防虫部2aと第2防虫部2bとが(図示実施の形態においては、第1防虫部2aと第2防虫部2bとが)、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出することで、複数種類の虫に対して防虫効果を発揮することができる。
また、この管1が、外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層4を備えることで、この管1は、防虫効果に加えて防鼠効果を発揮することができる。
さらに、この管1は、防鼠層4よりも外側に、防蟻成分を含有する最外層となる覆い層5を備えている。こうして、管1が、最外層となる覆い層5に防蟻成分を含有することで、白蟻が、管1の外面に沿って進んだりするのを防ぐことができる。
また、最外層となる覆い層5は、防蟻成分の他に、防鼠成分も含有している。そして、この覆い層5における防鼠成分の含有率は、防鼠層4における防鼠成分の含有率よりも小となっている。これにより、覆い層5により、比較的小さな鼠による被害を防ぐことができる。そして、大きな鼠に対しては、覆い層5がかじられる虞はあるが、この場合には、防鼠成分の含有率が相対的に大である防鼠層4が露出し、その防鼠層4により、大きな鼠による被害を防ぐことができる。
また、最外層となる覆い層5における防鼠成分の含有率は、防鼠層4における防鼠成分の含有率よりも小であることから、防鼠成分による人への刺激を低減することができる。しかも、この覆い層5は、防蟻成分と防鼠成分の両方を含有するが、防鼠成分の含有率を、防鼠層4のそれよりも下げることで、この覆い層5の強度が大幅に落ちることがない。
また、この合成樹脂製の管1の製造にあたっては、第1防虫層3aと防鼠層4と覆い層5とからなる管本体を、ブロー成形によって形成し、そのブロー成形時に、第2防虫成分を含有する前述の防虫剤を内部に断続的に噴出することにより、その防虫剤を管本体の内面に塗布して、第2防虫層3bを形成することができる。こうして、管1は、管本体の成形時に、防虫剤を内部に噴出して製造されるため、その製造を容易に行うことができ、また、防虫剤(つまり、第2防虫層3b)の、管本体に対する密着性を高めることができる。
図2は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、第一の実施の形態とは、第1防虫層3aおよび第2防虫層3bに代えて、それとは構成の異なる第1防虫層13aおよび第2防虫層13bが用いられ、また、覆い部5を備えない点が異なるが、他は同様であり、以下に、同様の部位には同一の符号を付して異なる部分を主に説明する。
この合成樹脂製の管1は、第1防虫成分を含有する第1防虫層13aと、第1防虫成分とは異なる第2防虫成分を含有する第2防虫層13bとが、管1の長手方向に繰り返し並んで形成され、これによって、第1防虫層13aそのものが、管1の内側に露出する第1防虫部2aとなるとともに、第2防虫層13bそのものが、管1の内側に露出する第2防虫部2bとなる。
ここで、第1防虫層13aは、例えば、第1防虫成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された第1防虫成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。同様に、第2防虫層13bは、例えば、第2防虫成分(詳しくは、マイクロカプセルに封入された第2防虫成分)が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形される。
また、この管1は、第1防虫部2a(第1防虫層13a)および第2防虫部2b(第2防虫層13b)よりも外側となる管1の外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層4を備え、図示実施の形態においては、この防鼠層4が、この管1の最外層となる。そして、この管1は、第1防虫層13aと第2防虫層13bと防鼠層4とが、ブロー成形によって形成される。
この第二の実施の形態に係る合成樹脂製の管1の作用効果は、第一の実施の形態と同様であって、第1防虫部2a(第1防虫層13a)と第2防虫部2b(第2防虫層13b)とが、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出する。ここで、第1防虫部2aの防虫成分と第2防虫部2bの防虫成分とは異なるため、少なくとも二種類の虫が、管1の内面に沿って進もうとするのを防止することができ、これら虫に対して防虫効果を発揮することができる。すなわち、この合成樹脂製の管1によれば、第1防虫部2aと第2防虫部2bとが、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出することで、複数種類の虫に対して防虫効果を発揮することができる。
また、この管1が、外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層4を備えることで、この管1は、防虫効果に加えて防鼠効果を発揮することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、管1は、配線・配管材を収容保護するものでなくとも、管内に水を流すドレンホース等であってもよい。また、管1は、波付管からなるが、この波付管は、その波を構成する凹部および凸部が、リング状に形成される以外に、螺旋状に形成されてもよい。また、この管1は、波付管でなくとも、平滑管であってもよい。
また、管1は、第1防虫部2aと第2防虫部2bとが、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出するように形成されるが、これら第1防虫部2aと第2防虫部2bとは、密接して並ばなくとも、間を置いて並んでも構わない。
また、管1は、第1防虫部2aおよび第2防虫部2bの他に、それらの第1防虫成分および第2防虫成分とは異なる第3防虫成分を含有する第3防虫部を備えて、それら第1防虫部と第2防虫部と第3防虫部とが、管1の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出するように形成されてもよい。ここで、第1防虫部と第2防虫部と第3防虫部との並び順は、第1防虫部をA、第2防虫部をB、第3防虫部をCとしたとき、ABCの順に限らず、例えば、ABACの順であってもよい。また、管1は、これら三種類の防虫部に限らず、四種類以上の防虫部を備えていてもよい。
また、第一の実施の形態において、覆い層5は、防蟻成分に加えて、防鼠成分を含有するが、この防鼠成分は、含有しなくともよい。
また、第一の実施の形態において、管1は、覆い層5を備えるが、この覆い層5は、無くともよい。反対に、第二の実施の形態において、管1は、覆い層を備えてもよい。
また、第一実施の形態において、管1は、防鼠層4を備えるが、この防鼠層4は、無くともよい。すなわち、管1は、防鼠層4を備えることなく、第1防虫部2aおよび第2防虫部2bよりも外側に最外層となる覆い層5を備え、その覆い層5が防蟻成分を含有してもよい。もっとも、管1は、防鼠層4に加えて、この覆い層5も無くともよい。
同様に、第二の実施の形態において、管1は、防鼠層4を備えるが、この防鼠層4は、無くともよい。そして、この場合、管1は、上記の第一の実施の形態と同様に、第1防虫部2aおよび第2防虫部2bよりも外側に最外層となる覆い層を備え、その覆い層が防蟻成分を含有してもよい。
また、第一の実施の形態において、第2防虫層3bは、第1防虫層3aの内面に、第2防虫成分を含有する防虫剤が塗布されてその防虫剤が硬化して被膜化されて形成されるが、この第2防虫層3bは、第2防虫成分が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形されてもよい。つまり、この管1は、第1防虫層3aと第2防虫層3bと防鼠層4と覆い層5との全体が、ブロー成形によって形成されてもよい。
また、第二の実施の形態において、第1防虫層13aと第2防虫層13bとは、防虫成分が、ベースとなる塩化ビニル樹脂とかポリエチレン樹脂とかナイロン樹脂等の合成樹脂材料とともに混練されて成形されるが、これら第1防虫層13aと第2防虫層13bとは、外側の層(図示実施の形態においては、防鼠層4)の内面に、防虫成分(第1防虫層13aにおいては第1防虫成分であり、第2防虫層13bにおいては第2防虫成分)を含有する防虫剤が塗布されてその防虫剤が硬化して被膜化されて形成されてもよい。ここで、防虫剤は、例えば合成樹脂等に防虫成分を混合したもの、詳細には、バインダー樹脂と揮発性溶剤と防虫成分とを含むものであって、塗布後に、揮発性溶剤が揮発することで、防虫剤は、硬化した被膜化される。そして、この合成樹脂製の管1の製造にあたっては、防鼠層4からなる管本体を、ブロー成形によって形成し、そのブロー成形時に、第1防虫成分を含有する防虫剤と第2防虫成分を含有する防虫剤とを内部に交互に噴出することにより、それら防虫剤を管本体の内面に塗布して、第1防虫層13aおよび第2防虫層13bを形成することができる。こうして、管1は、管本体の成形時に、防虫剤を内部に噴出して製造されるため、その製造を容易に行うことができ、また、防虫剤(つまり、第1防虫層13aおよび第2防虫層13b)の、管本体に対する密着性を高めることができる。
また、第1防虫成分と第2防虫成分とは、ネオニコチノイド系化合物とかピレスロイド系化合物とかからなるが、これら化合物の他に、例えば、有機リン剤、カーバメート剤、ホウ素化合物、フッ素化合物、その他の防虫効果を備える成分からなってもよい。したがって、第1防虫成分は、白蟻の食害を防ぐための防虫成分(防蟻成分)に限るものではない。要するに、第1防虫成分と第2防虫成分とは、互いに異なる成分であればよく、その組み合わせは、任意である。ここで、異なる成分とは、上記のネオニコチノイド系化合物等の各組成物が互いに異なる場合のみならず、上記の組成物に属する下位のそれぞれの組成物が互いに異なる場合も含むものである。
また、以上に示す、各実施の形態とか、その種々の変更形態において、合成樹脂製の管1の最外層は、防蟻成分を含有する場合の他に、含有しない場合もあるが、後者の場合においても、最外層に、防蟻成分を含有させるのが好ましい。そして、このように、合成樹脂製の管1が、最外層に防蟻成分を含有することで、白蟻が、管1の外面に沿って進んだりするのを防ぐことができる。
また、合成樹脂製の管1の最外層は、カーボンを含有するのが好ましい。これにより、管1は、耐候性が向上し、管1が、外光下に配設された場合であっても、その管1の劣化を防いで、防虫効果とか防鼠効果の低下を防止することができる。
1 管
2a 第1防虫部
2b 第2防虫部
3a 第1防虫層
3b 第2防虫層
4 防鼠層
5 覆い層

Claims (10)

  1. 防虫性を備える合成樹脂製の管であって、
    少なくとも、第1防虫成分を含有する第1防虫部と、前記第1防虫成分とは異なる第2防虫成分を含有する第2防虫部とが、管の内面側において長手方向に繰り返し並んで露出するように形成される、合成樹脂製の管。
  2. 前記第1防虫成分を含有して管の長手方向に連続して形成される第1防虫層と、前記第2防虫成分を含有して前記第1防虫層の内面に管の長手方向に断続的に形成される第2防虫層とを備え、
    前記第1防虫層のうちの管の内側に露出する部分が前記第1防虫部となり、前記第2防虫層が前記第2防虫部となる、請求項1に記載の合成樹脂製の管。
  3. 前記第2防虫層は、前記第1防虫層の内面に、前記第2防虫成分を含有する防虫剤が塗布されてその防虫剤が硬化して被膜化されて形成される、請求項2に記載の合成樹脂製の管。
  4. 前記第1防虫成分は、白蟻の食害を防ぐための防虫成分であって、前記第2防虫成分は、白蟻とは異なる虫を防ぐための防虫成分である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管。
  5. 前記第1防虫成分は、ネオニコチノイド系化合物からなり、前記第2防虫成分は、ピレスロイド系化合物からなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管。
  6. 前記第1防虫部および前記第2防虫部よりも外側となる管の外面側に、防鼠成分を含有する防鼠層を備える、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管。
  7. 前記防鼠成分は、カプサイシン類からなる、請求項6に記載の合成樹脂製の管。
  8. 前記防鼠層よりも外側に最外層となる覆い層を備え、その覆い層は、防蟻成分を含有する、請求項6または7に記載の合成樹脂製の管。
  9. 前記覆い層は、前記防蟻成分とともに、防鼠成分を含有し、
    前記覆い層における防鼠成分の含有率は、前記防鼠層における防鼠成分の含有率よりも小である、請求項8に記載の合成樹脂製の管。
  10. 前記管の最外層は、防蟻成分を含有する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管。
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