JP6224450B2 - 合成樹脂製の管 - Google Patents

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この発明は、防蟻効果を有する合成樹脂製の管に関するものである。
従来、防蟻剤が混入された合成樹脂製の波付管があった(例えば、特許文献1参照)。この波付管は、外層と内層との二層によって構成され、外層の合成樹脂には、防蟻剤として、有機リン系化合物とか有機酸金属塩とかが混入された。
実公平6−46989号公報
ところで、前記従来の合成樹脂製の波付管(管)にあっては、防蟻剤が外層に混入されていたため、その防蟻剤が土壌等に溶け出して環境に影響を与える虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、防蟻効果を有しながら、環境への影響を低減あるいは無くすことができる、合成樹脂製の管を提供することにある。
この発明に係る合成樹脂製の管は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る合成樹脂製の管は、管壁が複数層からなる。この管は、殺蟻成分を含有する合成樹脂層からなる最内層と、その最内層よりも外側にあってその最内層の殺蟻成分が外部に流出するのを防止する合成樹脂層からなる流出防止層とを有する。そして、前記流出防止層、またはその流出防止層よりも外側の他の層が、最外層となって、その最外層が、化学薬剤も殺蟻成分も含有しない合成樹脂層からなる。
この合成樹脂製の管によると、複数層のうちの最内層が、殺蟻成分を含有する合成樹脂層からなり、その殺蟻成分により、管は、防蟻効果を有する。そして、管は、最内層よりも外側に、合成樹脂層からなる流出防止層を有し、この流出防止層により、最内層の殺蟻成分が外部に流出するのを抑えることができる。また、管は、最外層が、化学薬剤も殺蟻成分も含有しない合成樹脂層からなることから、その最外層が環境を汚すことはない。
また、請求項2に記載の発明に係る合成樹脂製の管のように、請求項1に記載の合成樹脂製の管において、前記最外層は、カーボンを含有してもよい。こうして、合成樹脂層からなる最外層が、カーボンを含有することで、その最外層の合成樹脂層は、耐候性が向上する。このため、管が、外光下に配設された場合であっても、その管の劣化を防いで、最内層による殺蟻効果の低下を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明に係る合成樹脂製の管のように、請求項1または2に記載の合成樹脂製の管において、前記最外層は、化学薬剤でない白蟻忌避成分を含有するのが望ましい。こうして、最外層が、化学薬剤ではない白蟻忌避成分を含有することで、防蟻効果を一層高めることができる。
また、請求項4に記載の発明に係る合成樹脂製の管のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管において、前記管は、可撓性を有する波付管からなってもよい。
この発明に係る合成樹脂製の管によれば、流出防止層により、最内層の殺蟻成分の、外部への流出を抑えることができるため、防蟻効果を有しながら、環境への影響を低減あるいは無くすことができる。
この発明の一実施の形態の、管の断面図である。
以下、この発明に係る合成樹脂製の管を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、管壁が複数層からなる合成樹脂製の管を示す。
この管1は、例えば配線・配管材(配線材または配管材)を収容保護する管であって、地中に埋設されたり、コンクリート構造物内に埋設されたり、あるいは露出して配設されたりする。ここで、管1は、殺蟻成分を含有する合成樹脂層からなる最内層2と、その最内層2よりも外側にあってその最内層2の殺蟻成分が外部に流出するのを防止する合成樹脂層からなる流出防止層3とを有する。
そして、管1は、前記流出防止層3、またはその流出防止層3よりも外側の他の層が、最外層4となって、その最外層4が、化学薬剤も殺蟻成分も含有しない合成樹脂層からなる。図示実施の形態においては、この最外層4は、カーボンを含有している。また、最外層4は、化学薬剤でない白蟻忌避成分を含有する。
具体的には、管1は、可撓性を有する波付管からなる。そして、管1は、二層管からなる。すなわち、管1は、前記最内層2と前記流出防止層3との二層により構成され、その流出防止層3が、前記最外層4となっている。
ここで、最内層2は、例えば、塩化ビニル樹脂とかポリエチレン等の合成樹脂により形成される。そして、この最内層2に含まれる殺蟻成分(つまり、白蟻を殺す効力を有する成分)としては、例えば、クロチアニジンが挙げられ、この最内層2におけるクロチアニジンの含有率は、0.2〜1.0重量%の範囲にあるのが好ましい。
流出防止層3でもある最外層4は、例えば、塩化ビニル樹脂とかナイロン等の合成樹脂により形成される。そして、この最外層4におけるカーボンの含有率は、2〜5重量%の範囲にあるのが好ましい。すなわち、カーボンによる合成樹脂の耐候性を十分に発揮させるためには、その含有率を2重量%以上とするのが良く、また、5重量%を越えてもそれほど耐候性の向上は見られないことから、その含有率は、5重量%以下とするのが良い。また、最外層4に含まれる白蟻忌避成分としては、例えば、ヒバ油とかピレスロイド等の天然成分が挙げられる。ここで、ピレスロイドを例にとると、そのピレスロイドの、最外層4における含有率は、0.1〜2.0重量%の範囲にあるのが好ましい。
次に、以上の構成からなる合成樹脂製の管1の作用効果について説明する。この合成樹脂製の管1によると、複数層(図示実施の形態においては、二層)のうちの最内層2が、殺蟻成分を含有する合成樹脂層からなり、その殺蟻成分により、管1は、防蟻効果を有する。つまり、白蟻が、外側の層を食い破って内部に侵入しようとしても、この最内層2の殺蟻成分が、それ以上の侵入を阻止し、また、白蟻が、管1の継ぎ目等から内部に侵入したとしても、最内層2の殺蟻成分が、管1内での白蟻の移動を阻止する。
そして、管1は、最内層2よりも外側に、合成樹脂層からなる流出防止層3(図示実施の形態においては、最外層4)を有し、この流出防止層3により、最内層2の殺蟻成分が外部に流出するのを抑えることができる。また、管1は、最外層4が、化学薬剤も殺蟻成分も含有しない合成樹脂層からなることから、その最外層4が環境を汚すことはない。
すなわち、この合成樹脂製の管1によると、流出防止層3により、最内層2の殺蟻成分の、外部への流出を抑えることができるため、防蟻効果を有しながら、土壌等の環境への影響を低減あるいは無くすことができる。また、最内層2の殺蟻成分の、外部への流出を抑えることで、この殺蟻成分による防蟻効果を持続させることができる。
また、最外層4が、化学薬剤ではない白蟻忌避成分を含有することで、環境を汚すことなく、防蟻効果を一層高めることができる。
また、最外層4は、合成樹脂層からなり、カーボンを含有することから、その合成樹脂層は、耐候性が向上する。このため、管1が、外光下に配設された場合であっても、その管1の劣化を防いで、最内層2による殺蟻効果の低下を防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、管1は、配線・配管材を収容保護するものでなくとも、管内に流体を流すものであってもよい。
また、管1は、二層管でなくとも、三層以上からなる管であってもよい。すなわち、流出防止層3とは別に、最外層4を有する等してもよい。また、管1は、波付管からなるが、この波付管は、その波を構成する凹部および凸部が、リング状に形成される以外に、螺旋状に形成されてもよい。また、この管1は、波付管でなくとも、平滑管であってもよい。
また、最内層2に含まれる殺蟻成分は、クロチアニジンに限定されるものではなく、最外層4に含まれる白蟻忌避成分は、ヒバ油とかピレスロイドに限定されるものではないのは勿論である。
また、最外層4には、カーボンとか白蟻忌避成分が含まれるが、これらの一方あるいは両方は、含まれなくともよい。
1 管
2 最内層
3 流出防止層
4 最外層

Claims (4)

  1. 管壁が複数層からなる合成樹脂製の管であって、
    殺蟻成分を含有する合成樹脂層からなる最内層と、その最内層よりも外側にあってその最内層の殺蟻成分が外部に流出するのを防止する合成樹脂層からなる流出防止層とを有し、
    前記流出防止層、またはその流出防止層よりも外側の他の層が、最外層となって、その最外層が、化学薬剤も殺蟻成分も含有しない合成樹脂層からなる、合成樹脂製の管。
  2. 前記最外層は、カーボンを含有する、請求項1に記載の合成樹脂製の管。
  3. 前記最外層は、化学薬剤でない白蟻忌避成分を含有する、請求項1または2に記載の合成樹脂製の管。
  4. 前記管は、可撓性を有する波付管からなる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の合成樹脂製の管。
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