JP2005039904A - ケーブル防護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、鳥虫獣害からケーブルを保護するケーブル防護カバーを提供することにある。
【解決手段】本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバー15であって、ケーブル防護カバー15の構成材料に辛味成分を含むことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバー15であって、ケーブル防護カバー15の構成材料に辛味成分を含むことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブル等の金属性のシースで覆われていない通信用ケーブルがカラス、ネズミ、リス、蟻等により損傷を与えられ、故障する被害からケーブルを防護するカバーとして有用である鳥虫獣害対策用のケーブル防護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでのケーブル防護カバーは作業者による不意の踏みつけや電柱等の架空構造物との摩擦からケーブルを防護するためのもので、機械的な強度を向上することにより鳥虫獣にも適用していた。鳥害用電線防護カバーとしてはカバーに突起を設け、鳥をとまれないようにするものがあるが(例えば、特許文献1参照)、電柱周りやケーブル分岐部の水切り部には適用できないといった問題がある。また各種動物に対して忌避効果のある薬品を含有する紐をらせん状に巻きつける方法(例えば、特許文献2参照)は、ケーブルの露出部分が多くなり、本来の用途である架空構造物や風雨からのケーブル防護の役割を果たすことができない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−175340号公報。
【0004】
【特許文献2】
特許第2972260号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、鳥虫獣害からケーブルを保護するケーブル防護カバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に辛味成分を含むことを特徴とするものである。
【0007】
また本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に防虫・殺虫剤成分を含むことを特徴とするものである。
【0008】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布されることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布され、前記辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布されることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布され、前記防虫・殺虫剤成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明に係るケーブル防護カバーの一実施形態例を示す断面図である。図において、11は例えばゴムもしくはプラスチックからなるケーブル外被、12は光ファイバ、13,14はテンションメンバ、15はケーブル防護カバーである。すなわち、ケーブル外被11の中に光ファイバ12およびテンションメンバ13,14が埋め込まれて通信用架空光ファイバドロップケーブルが構成され、前記ケーブル外被11の周りにケーブル防護カバー15が巻き付けられる。前記ケーブル防護カバー15の構成材料には辛味成分が含まれる。例えばケーブル防護カバー15の構成材料であるゴムもしくはプラスチックに辛味材料を練り込んで添加する。前記辛味材料には、辛子、わさび、山椒、にんにく、こしょう、があり、前記辛味成分には、不揮発性で長期間効果が薄れないカプサイシン、ピペリン、シャビシン、ピペリジン、サンショール、サンショアミド、ゼラニオール、サンショールワン、サンショールツー、ゼラニオール、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール等が有効である。これらの成分は食物の辛味成分であり、廃棄時にこの成分によって自然環境に与える影響がなく、また、ケーブルへの巻きつけ作業時に作業者が素手で施工しても人体に有害となることはなく、施工者に対しても無害である。
【0014】
前記ケーブル防護カバー15をケーブル外被11に包み込むように巻き付けることにより、カラス、ネズミ、リス、蟻等の鳥虫獣がかじると辛味成分により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができ、ケーブル損傷の被害を避けることができるため、保守運用コストを抑えることができる。また、例えば通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブル等の金属性のシースで覆われていない通信用ケーブルに適用でき、且つ防護を必要とする区間に限定できるので、創設費コストも抑えることができる。
【0015】
なお、前記実施形態例では、ケーブル防護カバー15の構成材料には辛味成分が含まれる例について説明したが、これに限らず、ケーブル防護カバーの構成材料には防虫・殺虫剤成分が含まれるようにしてもよく、この場合にも同様の効果がある。例えばケーブル防護カバー15の構成材料であるゴムもしくはプラスチックに防虫・殺虫剤成分を練り込んで添加する。前記防虫・殺虫剤成分としては、有機リン系殺虫剤として、クロールピリホス、ダイアジノン、フォスメット、マラチオンがあり、有機塩素系殺虫剤として、DDT、TDE、メトキシクロール、リンデン、クロルデンがあり、カルバメート化合物として、メソミル、プロポクスール、カルバリル、ベンジオカルブがあり、ピレトリン類(ピレスロイド剤)として、ペルメトリン、アレトリン、レスメトリン、テトラメトリンがある。このように、ケーブル防護カバーの構成材料に防虫・殺虫剤成分が含まれる場合にも、このケーブル防護カバーをケーブルの外被に巻き付けることにより、鳥虫獣がかじると防虫・殺虫剤成分により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができる。
【0016】
図2は本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。図2において、16は例えばゴムもしくはプラスチックからなるケーブルカバー、17はケーブルカバー16の外面に塗布された辛味成分である。ケーブルカバー16および辛味成分17はケーブル防護カバーを構成し、このケーブル防護カバーをケーブルの外被11に巻き付けることにより、鳥虫獣がかじると辛味成分17により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができる等の前記実施形態例と同様の効果がある。
【0017】
なお、前記実施形態例ではケーブルカバー16の外面に辛味成分17を塗布する例について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの内面に辛味成分を塗布するようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0018】
また、前記実施形態例ではケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分を塗布する場合について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分を塗布するようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0019】
図3は本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。図3において、18は辛味成分17の表面にコーティングされた耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜である。すなわち、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバー16の外面に辛味成分17が塗布され、前記辛味成分17の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18がコーティングされる。耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18で辛味成分17の表面がコーティングされることにより、塗布された辛味成分17が容易に落ちることがなくなる。耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18のコーティング例としては、フッ素樹脂コーティング、ウレタン樹脂コーティング、ナイロンコーティング、塩化ビニルコーティング、ポリエチレンコーティング等がある。
【0020】
なお、前記実施形態例ではケーブルカバー16の外面に塗布された辛味成分17の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18がコーティングされる例について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの内面に塗布された辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされるようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0021】
また、前記実施形態例ではケーブルカバーの外面もしくは内面に塗布された辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされる場合について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの外面もしくは内面に塗布された防虫・殺虫剤成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされるようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0022】
図4は本発明に係るケーブル防護カバーの使用例を示す構成説明図である。図4において、21,22は電柱、23は架空光ケーブル、24は光クロージャ、25は通信用架空光ファイバドロップケーブル、26,27はケーブル防護カバー、28はユーザである。すなわち、電柱21と22間に架設された架空光ケーブル23から光クロージャ24により分岐された通信用架空光ファイバドロップケーブル25はユーザ28に引き込まれる。この場合、通信用架空光ファイバドロップケーブル25には、電柱や架空光ケーブル等の架空構造物との摩擦から保護するためにケーブル防護カバー26,27が設けられる。
【0023】
本発明の実施形態例に係るケーブル防護カバーによれば、次のような効果が得られる。
【0024】
(1) 通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブルのような金属性のシースで覆われてない通信用ケーブルにケーブル防護カバーを包み込むように巻きつけることにより、カラス、ネズミ、リス、蟻等の鳥虫獣害からケーブルを保護することができる。
【0025】
(2) ケーブルの構造を変えることなく、低コストで鳥虫獣害によるケーブル被害を避けることができる。
【0026】
なお、本発明は、上記実施形態例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態例に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、鳥虫獣害からケーブルを保護するケーブル防護カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル防護カバーの一実施形態例を示す断面図である。
【図2】本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。
【図3】本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例の一部を示す断面図である。
【図4】本発明に係るケーブル防護カバーの使用例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
11…ケーブル外被、12…光ファイバ、13,14…テンションメンバ、15…ケーブル防護カバー、16…ケーブルカバー、17…辛味成分、18…耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜、21,22…電柱、23…架空光ケーブル、24…光クロージャ、25…通信用架空光ファイバドロップケーブル、26,27…ケーブル防護カバー、28…ユーザ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブル等の金属性のシースで覆われていない通信用ケーブルがカラス、ネズミ、リス、蟻等により損傷を与えられ、故障する被害からケーブルを防護するカバーとして有用である鳥虫獣害対策用のケーブル防護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでのケーブル防護カバーは作業者による不意の踏みつけや電柱等の架空構造物との摩擦からケーブルを防護するためのもので、機械的な強度を向上することにより鳥虫獣にも適用していた。鳥害用電線防護カバーとしてはカバーに突起を設け、鳥をとまれないようにするものがあるが(例えば、特許文献1参照)、電柱周りやケーブル分岐部の水切り部には適用できないといった問題がある。また各種動物に対して忌避効果のある薬品を含有する紐をらせん状に巻きつける方法(例えば、特許文献2参照)は、ケーブルの露出部分が多くなり、本来の用途である架空構造物や風雨からのケーブル防護の役割を果たすことができない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−175340号公報。
【0004】
【特許文献2】
特許第2972260号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、鳥虫獣害からケーブルを保護するケーブル防護カバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に辛味成分を含むことを特徴とするものである。
【0007】
また本発明は、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に防虫・殺虫剤成分を含むことを特徴とするものである。
【0008】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布されることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布され、前記辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布されることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明のケーブル防護カバーは、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布され、前記防虫・殺虫剤成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明に係るケーブル防護カバーの一実施形態例を示す断面図である。図において、11は例えばゴムもしくはプラスチックからなるケーブル外被、12は光ファイバ、13,14はテンションメンバ、15はケーブル防護カバーである。すなわち、ケーブル外被11の中に光ファイバ12およびテンションメンバ13,14が埋め込まれて通信用架空光ファイバドロップケーブルが構成され、前記ケーブル外被11の周りにケーブル防護カバー15が巻き付けられる。前記ケーブル防護カバー15の構成材料には辛味成分が含まれる。例えばケーブル防護カバー15の構成材料であるゴムもしくはプラスチックに辛味材料を練り込んで添加する。前記辛味材料には、辛子、わさび、山椒、にんにく、こしょう、があり、前記辛味成分には、不揮発性で長期間効果が薄れないカプサイシン、ピペリン、シャビシン、ピペリジン、サンショール、サンショアミド、ゼラニオール、サンショールワン、サンショールツー、ゼラニオール、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール等が有効である。これらの成分は食物の辛味成分であり、廃棄時にこの成分によって自然環境に与える影響がなく、また、ケーブルへの巻きつけ作業時に作業者が素手で施工しても人体に有害となることはなく、施工者に対しても無害である。
【0014】
前記ケーブル防護カバー15をケーブル外被11に包み込むように巻き付けることにより、カラス、ネズミ、リス、蟻等の鳥虫獣がかじると辛味成分により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができ、ケーブル損傷の被害を避けることができるため、保守運用コストを抑えることができる。また、例えば通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブル等の金属性のシースで覆われていない通信用ケーブルに適用でき、且つ防護を必要とする区間に限定できるので、創設費コストも抑えることができる。
【0015】
なお、前記実施形態例では、ケーブル防護カバー15の構成材料には辛味成分が含まれる例について説明したが、これに限らず、ケーブル防護カバーの構成材料には防虫・殺虫剤成分が含まれるようにしてもよく、この場合にも同様の効果がある。例えばケーブル防護カバー15の構成材料であるゴムもしくはプラスチックに防虫・殺虫剤成分を練り込んで添加する。前記防虫・殺虫剤成分としては、有機リン系殺虫剤として、クロールピリホス、ダイアジノン、フォスメット、マラチオンがあり、有機塩素系殺虫剤として、DDT、TDE、メトキシクロール、リンデン、クロルデンがあり、カルバメート化合物として、メソミル、プロポクスール、カルバリル、ベンジオカルブがあり、ピレトリン類(ピレスロイド剤)として、ペルメトリン、アレトリン、レスメトリン、テトラメトリンがある。このように、ケーブル防護カバーの構成材料に防虫・殺虫剤成分が含まれる場合にも、このケーブル防護カバーをケーブルの外被に巻き付けることにより、鳥虫獣がかじると防虫・殺虫剤成分により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができる。
【0016】
図2は本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。図2において、16は例えばゴムもしくはプラスチックからなるケーブルカバー、17はケーブルカバー16の外面に塗布された辛味成分である。ケーブルカバー16および辛味成分17はケーブル防護カバーを構成し、このケーブル防護カバーをケーブルの外被11に巻き付けることにより、鳥虫獣がかじると辛味成分17により味覚もしくは嗅覚等に強い刺激を与えることが可能であり、ケーブルから鳥虫獣を退けることができる等の前記実施形態例と同様の効果がある。
【0017】
なお、前記実施形態例ではケーブルカバー16の外面に辛味成分17を塗布する例について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの内面に辛味成分を塗布するようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0018】
また、前記実施形態例ではケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分を塗布する場合について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分を塗布するようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0019】
図3は本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。図3において、18は辛味成分17の表面にコーティングされた耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜である。すなわち、ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバー16の外面に辛味成分17が塗布され、前記辛味成分17の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18がコーティングされる。耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18で辛味成分17の表面がコーティングされることにより、塗布された辛味成分17が容易に落ちることがなくなる。耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18のコーティング例としては、フッ素樹脂コーティング、ウレタン樹脂コーティング、ナイロンコーティング、塩化ビニルコーティング、ポリエチレンコーティング等がある。
【0020】
なお、前記実施形態例ではケーブルカバー16の外面に塗布された辛味成分17の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜18がコーティングされる例について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの内面に塗布された辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされるようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0021】
また、前記実施形態例ではケーブルカバーの外面もしくは内面に塗布された辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされる場合について説明したが、これに限らず、ケーブルカバーの外面もしくは内面に塗布された防虫・殺虫剤成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされるようにしてもよく、この場合にも前記実施形態例と同様の効果がある。
【0022】
図4は本発明に係るケーブル防護カバーの使用例を示す構成説明図である。図4において、21,22は電柱、23は架空光ケーブル、24は光クロージャ、25は通信用架空光ファイバドロップケーブル、26,27はケーブル防護カバー、28はユーザである。すなわち、電柱21と22間に架設された架空光ケーブル23から光クロージャ24により分岐された通信用架空光ファイバドロップケーブル25はユーザ28に引き込まれる。この場合、通信用架空光ファイバドロップケーブル25には、電柱や架空光ケーブル等の架空構造物との摩擦から保護するためにケーブル防護カバー26,27が設けられる。
【0023】
本発明の実施形態例に係るケーブル防護カバーによれば、次のような効果が得られる。
【0024】
(1) 通信用架空光ファイバドロップケーブルや宅内配線用ケーブルのような金属性のシースで覆われてない通信用ケーブルにケーブル防護カバーを包み込むように巻きつけることにより、カラス、ネズミ、リス、蟻等の鳥虫獣害からケーブルを保護することができる。
【0025】
(2) ケーブルの構造を変えることなく、低コストで鳥虫獣害によるケーブル被害を避けることができる。
【0026】
なお、本発明は、上記実施形態例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態例に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、鳥虫獣害からケーブルを保護するケーブル防護カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル防護カバーの一実施形態例を示す断面図である。
【図2】本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例を示す断面図である。
【図3】本発明に係るケーブル防護カバーの他の実施形態例の一部を示す断面図である。
【図4】本発明に係るケーブル防護カバーの使用例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
11…ケーブル外被、12…光ファイバ、13,14…テンションメンバ、15…ケーブル防護カバー、16…ケーブルカバー、17…辛味成分、18…耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜、21,22…電柱、23…架空光ケーブル、24…光クロージャ、25…通信用架空光ファイバドロップケーブル、26,27…ケーブル防護カバー、28…ユーザ。
Claims (6)
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に辛味成分を含むことを特徴とするケーブル防護カバー。
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブル防護カバーであって、ケーブル防護カバーの構成材料に防虫・殺虫剤成分を含むことを特徴とするケーブル防護カバー。
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布されることを特徴とするケーブル防護カバー。
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に辛味成分が塗布され、前記辛味成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするケーブル防護カバー。
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布されることを特徴とするケーブル防護カバー。
- ケーブルの外周に巻き付けられるケーブルカバーの外面もしくは内面に防虫・殺虫剤成分が塗布され、前記防虫・殺虫剤成分の表面に耐候性及び耐摩擦性を有する皮膜がコーティングされることを特徴とするケーブル防護カバー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003198387A JP2005039904A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | ケーブル防護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003198387A JP2005039904A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | ケーブル防護カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005039904A true JP2005039904A (ja) | 2005-02-10 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010008771A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ケーブル引込部の構造 |
JP2012139109A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 鳥害防止用ケーブル保護具 |
JP2015113959A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-22 | 未来工業株式会社 | 合成樹脂製の管 |
JP2016003743A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 未来工業株式会社 | 防鼠管 |
JP2016134994A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 未来工業株式会社 | ケーブル挿入用の潤滑剤、ケーブル挿入方法、およびケーブル用の保護管 |
CN110837131A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-02-25 | 邓涛 | 即时大数据无线分发方法 |
-
2003
- 2003-07-17 JP JP2003198387A patent/JP2005039904A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP2012139109A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 鳥害防止用ケーブル保護具 |
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JP2016003743A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 未来工業株式会社 | 防鼠管 |
JP2016134994A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 未来工業株式会社 | ケーブル挿入用の潤滑剤、ケーブル挿入方法、およびケーブル用の保護管 |
CN110837131A (zh) * | 2019-03-06 | 2020-02-25 | 邓涛 | 即时大数据无线分发方法 |
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