JP4728566B2 - 建築物床下のシロアリ防除構造 - Google Patents

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本発明は、建築物床下のシロアリ防除構造に関し、さらに詳しくは、シロアリの負傷忌避本能を巧みに利用することによって殺虫成分としての薬剤を殆ど必要とせず、シックハウス症候群の原因となるような環境汚染を伴わず、そして建築物のシロアリ食害を劇的に防止することができる新技術に関するものである。
周知のとおり、建築物の木材構造部分に対するシロアリ食害は、年々大きくなっているうえ、その被害地域も地球温暖化の影響により北へ北へと広がってゆく傾向が顕著になっている。そこで、最近、建築物を建てるに際して、床下となる敷地に様々の防蟻対策が講じられるようになってきた。
ところで、従来における建築物床下の防蟻対策としては、次の方式が代表的である。
(1) 建築物の床下となるべき敷地の土壌に殺虫剤、例えば、ジベンジルエーテル系殺虫剤 を散布することによって建築物へのシロアリの攻撃を予防する方式(特許文献1:
特開平7−187913号公報の段落[0005]および[0006]参照) 。
(2) 建築物の床下地盤全面に、例えば、マイクロカプセル化した防蟻剤を固定
させた防蟻シートを敷き詰めると共に、これら防蟻シートの端部間の接合部並びに
防蟻シート端部と建物基礎および束石などの建物構造物間の接合部を粘着テープに
よって密封する方式(特許文献2:特開平5−346047号公報の“要約”参照)。
特開平11−279155号公報 特開平5−346047号公報 しかしながら、これら従来の建築物に対する防蟻対策においては、何れも揮発性の有機化合物である防蟻薬剤を相当の量使用するところから、当該建築物の中で生活あるいは長時間にわたって仕事を行う人達にシックハウス症候群を発症させることが多く、最近、深刻な社会問題となってきた。
このような社会情勢から、建築物のシロアリ食害を有効に防止できて、しかも環境衛生的にもシックハウス症候群を引き起こすことのない健康的な建築物が
求められるようになり、特許文献3(特開2001-11962号公報)に示されるような「建物の防虫構造」が提案されるに至った。
即ち、特許文献3に開示される「建物の防虫構造」は、建築物の床下における土壌に無機物粒子を敷き詰めて床下土壌の表面にバリア層を形成してシロアリの木質部分への這い上がりを抑制しようとするものであり(特開2001-11962号公報の“要約")、無機物粒子の粒径が「例えば 0.5〜5.0 mm程度、特に 2.0mm程度…の範囲内にあれば、粒子の間隙が
害虫の体の寸法より小となり、かつ害虫自体が害虫によって排除され得ないものとなる
ため、該害虫が物理的に通過し得なくなってその侵入が十全に防止されるようになる。
特に、例えばシロアリのうちでも害虫の程度がやや大きいイエシロアリの場合、 1.0〜
3.0 mm程度の粒径としておくと、該シロアリの侵入を効果的防止することができる」という説明がなされている(特許文献3の段落[0012]参照)。
特開2001−11962号公報("要約”および段落[0012]) しかしながら、上記特許文献3記載の「建物の防虫構造」は、その段落[0012]の記載からも明らかなとおり、無機物粒子を敷き詰めることによって形成されるバリア層の粒子間隙をシロアリの虫体寸法よりも小さくして通れなくするだけの単純な発想であって、シロアリにとっては多少重いだけで実質的に砂に埋もれた状態と変わらず蟻道の築成が容易で、時間が経つ裡に蟻道を形成してバリア層に孔をあけて自由に床上の木質部に侵入してしまうのであった。
ところで、本発明者は、長年にわたりシロアリの生態やシロアリによる建築物木造部分の食害をテーマとして研究してきた学究であって、シロアリの生態や行動本能について多数の書籍・論文発表の実績を有する。しかして、シロアリは等翅目に属する不完全変態の昆虫であり、膜翅目のアリ(蟻)と外観的にも一見よく似て多数の個体が女王の下に共同生活を営んで増殖するが、アリよりも格段に下等でシロアリの体は極めて軟弱で傷付き易く、特に胴体の負傷を嫌う。
そして、群中のシロアリの一頭が傷付き易い環境の中に迷込んで負傷すると、その負傷シロアリの危険情報は他のシロアリに伝播して、負傷した場所に近づくことを警戒する
負傷忌避の性向がある。そこで、本発明者は、かゝるシロアリの負傷忌避性向をシロアリ防除に利用できれば化学薬剤による弊害(土壌・地下水汚染・シックハウス症候群など)を防止することができるとの見通しの下に種々の試行錯誤的な工夫研究を開始した次第である。
即ち、本発明は、殺虫剤を使用するところの建築物の防蟻技術には環境汚染やシックハウス症候群の発症という弊害があり、また無機物のバリア層を形成してシロアリを物理的に撃退しようとする建築物の防蟻技術にはシロアリが本能的に形成する蟻道によって通過されてしまうといった従来の防蟻技術の限界に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、シックハウス症候群の原因となるような健康傷害を誘発させることなく、シロアリの負傷忌避本能を巧みに利用してシロアリが床下から建築物の木質部分への這い上りを確実に防止できる画期的な建築物床下のシロアリ防除構造を提供するにある。
また、本発明の他の目的は、施工作業が簡易にして工期を大幅に短縮化でき、しかも
工費も極端に低減化することができる経済的な建築物床下のシロアリ防除構造を提供するにある。
さらに、本発明の他の目的は、防蟻性能の有効期間が従来の防蟻技術に比較して非常に長く、しかも地下水・河川湖水の化学汚染も引き起こす危険もない安全かつ有効な建築物床下のシロアリ防除構造を提供するにある。
即ち、本発明の「建築物床下のシロアリ防除構造」は、建築物Hの床下地面Gの全域にわたり、蛍光灯バルブ、白熱電球、注射アンプルの如き薄肉ガラス成形体を破砕して得た平均2〜5mmに篩分けされたシャープな角縁を有するガラス薄片1を、少なくとも5cmの厚さに堆積させ防蟻バリアBを形成することを要旨とするものであり、具体的には、次の形態が含まれる。
(a) 建築物Hの床下地面Gに形成された前記防蟻バリアBの全域にわたって、モルタ ル、アスファルトなどにより硬質被覆層Mを形成する形態。
(b) 建築物Hにおける布基礎C、束石Fの裾際に沿って掘り込み形成された略V形溝の 中に、蛍光灯バルブ、白熱電球、注射アンプルの薄肉ガラス成形体を破砕して得た2〜 5mm前後に篩分けされたシャープな角縁を有するガラス薄片1を投入堆積して布基礎 C、束石Fの裾際の前記略溝の中に略V字形の防蟻バリアBを形成する形態。
(c) 布基礎C、束石Fの前記裾際の防蟻バリアBを含む床下地面Gの全域にわたり、モ ルタル、アスファルトなどにより硬質被覆層Mを形成する形態。
しかして、本発明にあっては、皮殻が薄く柔らかで軟弱であるというシロアリの形態的特徴に着目し、建築物の床下に尖角形状のガラス薄片と防蟻性成分を含有した防蟻粒材とを所要の厚さに堆積せしめて防蟻バリアを形成するという課題解決手段を採用したので、その施工作業は非常に簡易であって、工期も大幅に短縮化することができ、しかも工費も非常に安く「建築物床下のシロアリ防除構造」提供することが可能となる。
また、本発明のシロアリ防除構造は、シロアリの虫体に傷害を与え易いシャープな角縁を有する尖角形状のガラス薄片を併用して、シロアリの負傷忌避本能を効果的に刺戟する防蟻バリアを床下に形成しているので、合成殺虫成分を使用するとしても極めて微量で足りて居住者にシックハウス症候群を誘発させるような健康傷害を与える憂いもなく、しかも地下水・河川湖水の化学汚染を引き起こす危険もなく、さらには防蟻性能の有効期間も当該建築物の耐用年数を優に越えて長期に亙って効果を発揮し続けるので、建築物の防蟻技術としては実に理想的である。
さらに、本発明に使用する材料としてのシャープな角縁を有する尖角形状のガラス薄片は、現代の社会システムの中で毎日大量に廃棄されてくる蛍光灯バルブ、白熱電球、注射のアンプルなどを破砕して再利用する。供給量としても十分であり、頗る省資源的である。
このように本発明によれば、従来における建築物の床下防蟻技術の難点を悉く解消することが可能であるにも拘わらず、シロアリ防除効果を達成する構造は極めて簡素で施工は容易、それに使用する材料も極めて安価であって、その産業上の利用価値は頗る大きい。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図示する添附図面に準拠して、本発明の具体的
内容を更に詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例1である“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。図1において、符号Cは布基礎、符号Fは束石を表わし、布基礎Cの上にはゴム状基礎パッキンを挟んで“土台”が敷設され、この土台の上に所要の間隔で柱が立設され、また、前記束石Fには前記同様の基礎パッキンを挟んで床束が立てられ、その上には“大引き”が横架されると共に、この大引きに直交する如く“根太”が前記土台に付設された“根太掛け”を介して横架されることにより床下Sの上方に当該建築物Hの床組が構築される。しかして、図1において土台,柱,床束,大引き,根太,根太掛けは何れも木材が使用されるので、シロアリに食害される危険度が高い。
しかして、実施例1においては、厚さ 0.5mmの蛍光灯バルブを破砕して最大径部分が3〜4mmサイズに篩分けして得たシャープな角縁を有する尖角形状のガラス薄片1(かさ比重=0.9)を、建築物Hの床下の地面Gの全面に堆積させて敷き詰めることによって層厚5cmの防蟻バリア層Bを形成する。そうすると、当該床下Sの地面G全面はシャープな角縁を有する尖角形状の前記ガラス薄片1が層状に堆積した防蟻バリア層Bにより覆われることになるので、地中に営巣しているシロアリは、ガラス薄片1のシャープな角縁が隙間なく稠密に詰まった防蟻バリア層Bに阻止されて地上へ移動できない状態になる。しかし、それでも、一部のシロアリは当該防蟻バリア層の突破に挑むのではあるが、胴体の皮殻が薄く柔らかなシロアリはガラス薄片1の刃物のように鋭く尖った角に接触して負傷することにより忌避本能を刺戟して、その経験が働きアリ全体に伝播していって侵攻への抵抗となって地上へ移動できない状態になり、女王アリへの食料補給と斜断されることになる。なお、本実施例1では、布基礎Cの外側の“犬走り”部分にも同じ構造の防蟻バリアBを形成するものとする。
図2は、本発明の実施例2である“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。しかして、この実施例2における建築物H、この当該建築物Hにおける布基礎C、束石、および床組の構造、およびシャープな角縁を有する尖角形状のガラス薄片1(かさ比重=0.9)を、建築物Hの床下の地面Gの全面に堆積させて敷き詰めることによって層厚5cmの防蟻バリア層Bを形成するところの基本的構成は、前述の実施例1の場合と全く同じである。たゞ、この実施例2にあっては、前記バリア層Bの上に更にモルタル層Mを塗装してバリア層Bを硬化固定する点において差異がある。
図3は、本発明の実施例3である“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。この実施例3における建築物Hと当該建築物Hにおける布基礎C、束石、ならびに床組の構造は、前述した実施例1・2と何ら変わりがない。たゞ、実施例3に
あっては、シロアリが這い上る通路となり易い束石Fや布基礎Cの根際を掘り込んでV形溝を形成し、このV形溝の中に、シャープに尖った角縁を有する尖角形状のガラス薄片1を投入堆積させ防蟻バリア層B(厚さ=10cm、幅=5cm) を形成している点に差異がある。そして、この防蟻バリア層Bを含む床下の地面Gの全面にモルタルを打ち込んでモルタル層Mを塗装している。
以下、本発明の作用効果を検証するため、上記実施例1〜3に関し比較試験を実行してみた。本発明の実施例1〜3において使用したシャープな角縁を有する尖角形状のガラス薄片1のシロアリ斜断性能を、無機物粒子(特許文献3の段落[0011]:岩石、スラグ、
ガラス、陶磁器…を粉砕して粒状に調製してなるもの。段落[0012]粒径:0.5 〜5.0mm)、および川砂(粒径:0.24〜0.6mm)と比較した。図4は、本実験に用いた装置の概要を示しており、右側には腐葉土Lmを収容してシロアリ培養瓶31(符号Tは、シロアリを示す);左側にはマツ材の削り屑Wsを収容した木屑瓶32;前記シロアリ培養瓶31と木屑瓶32との間に連通状態に繋いで、内部には前述のガラス薄片1、無機粒子、および川砂の何れかが収容される移動管33(内径=1.5cm 、長さ=5cm)とから構成されており、これらシロアリ培養管31、木屑瓶32、および移動管33は何れも透明なガラスにより成形されている。なお、図5の図面代用写真は、本実験で実際に使用した実験装置のカラー写真である。
本実験では、3台の実験装置3を用い、腐葉土Lmを収容した各々のシロアリ培養瓶31にはイエシロアリの働きアリを 150頭と兵アリ50頭とを培養している。そして、第1の実験装置における移動管33には厚さ 0.5mmの蛍光灯バルブを破砕して最大径部分が2〜5mmに篩分けした尖角形状のガラス薄片を収容し(実験A)、第2の実験装置の移動管33には粒径が 0.5〜5.0mm の上記特許文献3の公知技術で使用された無機物粒子を収容し(実験B)、第3の実験装置における移動管33には粒径が0.24〜0.6mm の川砂を収容して(実験C)、各々の移動管33・33・33における前記シロアリの行動を観察してところ、次に掲げる結果が得られた。なお、本実験におけるシロアリ貫通試験は、社団法人日本木材保存協会、ならびに社団法人日本しろあり対策協会で共通規格として定められた試験方法に準拠して、京都大学「木質科学研究所」において実施したものである。
(1) [実験A] 実験Aでは、21日の期間中、シロアリが木屑瓶に向ってガラス薄片の密集する移動管内を進行できた距離は 10mm 弱であった。
「木質科学研究所」の評価:穿孔度 1(図6の図面代用写真を参照)。
(2) [実験B] 実験Bでは、シロアリは無機粒子の密集する移動管内を21日の期間内に 40〜50mmもの距離を貫通した。
「木質科学研究所」の評価:穿孔度 4(図7の図面代用写真を参照)。
(3) [実験C] 実験Cでは、シロアリは川砂の密集する移動管内を50mmの距離を唯の1日 で貫通してしまい、2日で木屑瓶内のマツ削り屑を食し始めた。
「木質科学研究所」の評価:穿孔度 5(図8の図面代用写真“移動管の上端部付近” を外して撮影したもの)。
上記の実験Bによれば、シロアリは粒径 0.5〜5.0mm の無機物粒子が堆積した厚さ5cmの無機物粒子堆積層を21日で突破貫通してしまうことを示しており、そのことは特許文献3に提案される「建物の防虫構造」では防蟻効果が不完全であることを顕著に示している。また、上記の実験Cにおける川砂は、前記無機物粒子を組成する岩石粉砕物と実質的に同じであり、シロアリにとって何らの障害物にもならないことは学問上の常識である。
これに対し、上記の実験Aの場合にあっては、21日の期間中に 10mm 弱しかガラス薄片の堆積層の中を進行できない。もっとも、単純計算によれば、移動管は5cm(= 50mm)であるから、105日ほどの日数が経過すると当該ガラス薄片の堆積層でもシロアリは
貫通してしまいように思えよう。しかし、尖角形状のガラス薄片が密集した移動管33の中は、刺々しく鋭い角縁の形状のガラス薄片が密集しているので、これに当面したシロアリは全身を負傷し、負傷した場所に近づくことに危険本能を刺戟されて負傷忌避性向を示すようになるから、穿孔速度は“0”に近いまでに遅延することになるため、そのシロアリ防除効果は非常に大きい。
しかして、本明細書に具体的例示する本発明の実施形態、および実験例は前述のとおりであるが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決してなくて、「特許請求の
範囲」の記載内において種々の変更実施が可能であって、例えば前述の実施例1〜3では何れも、床下の地盤が土壌の場合を想定して説明しているが、土壌でなくともコンクリートスラブの上にでも適用が可能であり、また、布基礎や束石、床束を使用しない置床構造の建築物にも適用が可能である。
以上の説明で明らかにしたとおり、本発明によれば、シロアリの負傷忌避本能を巧みに利用してシロアリを効果的に撃退することができるので、殺虫成分としての薬剤は殆ど
必要でなく、したがってシックハウス症候群の原因となるような環境汚染を全く伴わないのであって、木材を使用する凡ゆる建築物のシロアリ食害を確実に防止することができ、その建築産業上の利用価値は頗る大きい。

本発明に係る実施例1の“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。 本発明に係る実施例2のモルタル層を形成した“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。 本発明に係る実施例2の“建築物床下のシロアリ防除構造”の概要を図示した説明図である。 本発明におけるガラス薄片の堆積層に関するシロアリ斜断性能の比較実験に使用した実験装置の説明図である。 本発明の比較実験で実際に使用した実験装置の図面代用写真(カラー写真)である。 実験Aの状態を表わす図面代用写真である。 実験Bの状態を表わす図面代用写真である。 実験Cの状態を表わす図面代用写真である。
符号の説明
1 ガラス薄片
3 実験装置
31 シロアリ培養瓶
32 木屑瓶
33 移動管
B 防蟻バリア
C 布基礎
F 束石
G 地面
H 建築物
Lm 腐葉土
M モルタル層
S 床下
T シロアリ
Ws スギ材の削り屑

Claims (4)

  1. 建築物Hの床下地面Gの全域にわたり、蛍光灯バルブ、白熱電球、注射アンプルの薄肉ガラス成形体を破砕して得た最大径部分が〜5mmに篩分けされたシャープな角縁を有するガラス薄片1を、少なくとも5cmの厚さに堆積させ防蟻バリアBを形成したことを特徴とする建築物床下のシロアリ防除構造。
  2. 建築物Hの床下地面Gに形成された防蟻バリアBの全域にわたり、モルタル、アスファルトなどにより硬質被覆層Mを形成したことを特徴とする請求項1記載の建築物床下のシロアリ防除構造。
  3. 布基礎C、束石Fの裾際に沿って掘り込み形成された略V形溝の中に、蛍光灯バルブ、白熱電球、注射アンプルの薄肉ガラス成形体を破砕して得た最大径部分が〜5mmに篩分けされたシャープな角縁を有するガラス薄片1を投入堆積して布基礎C、束石Fの裾際の前記略V形溝の中に略V字形の防蟻バリアBを形成したことを特徴とする建築物床下のシロアリ防除構造。
  4. 布基礎C、束石Fの裾際の防除バリアBを含む床下地面Gの全域にわたり、モルタル、アスファルトなどにより硬質被覆層Mを形成したことを特徴とする請求項3記載の建築物床下のシロアリ防除構造。
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