JP6280799B2 - 便器用手すり - Google Patents

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Description

本発明は、既設の便器に後付けで手すり部を設けるべく使用される便器用手すりに関する。
従来、高齢者や身障者が洋式トイレを使用する際の立ち座りを補助するために、既設の洋式便器に対して、壁への穴空け等のような工事を必要とせず、簡単で便利に後付けで取り付けられる便器用手すりが提供されている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
上記便器用手すりは、便器の左右両側の対称位置に設置される左右一対の側枠と、該左右一対の側枠の間に差し渡される連結枠とを備えており、該左右一対の側枠の上部に手すり部が設けられているとともに、該便器用手すりを洋式トイレに固定するための固定アームを有している構成とされている。
特許文献1に記載の便器用手すりは、左右一対の固定アームが上記連結枠から斜め上方に差し出されており、該固定アームの先端を便器の側面に圧接させ、該便器と該連結枠との間で該固定アームを所謂、筋交いのように機能させることで、該連結枠が床面に押し付けられて、該便器用手すりがしっかりと固定される。
特許文献2に記載の便器用手すりは、左右一対の固定アームが上記連結枠から後方に差し出されており、便器の前側部分に存在する括れに該連結枠を引っ掛けつつ、該固定アームの間に便器が挟持されるようにして該固定アームを該便器の側面に圧接させることで、該便器用手すりがしっかりと固定される。
なお上記固定アームは、直線状あるいは曲線状の金属パイプ等により、撓んだり、弾性変形したりしにくい剛性体とされており、例えば手すり部に体重をかけた場合に固定が緩んだり、解除されたりすることを防止している。
特開平10−201673号公報 特開2006−000622号公報
ところが、近時の洋式トイレにあっては、節水効果、掃除のしやすさ、あるいはデザイン性向上等を謳い、様々な形状の便器が提供されているが、こうした便器の中に、上記便器用手すりで対応できない形状のものがあるという問題があった。
例えば、特許文献1に記載の便器用手すりは、側面が略平坦な形状の便器の場合、該側面に追従するように該固定アームが撓んだり、弾性変形したりすることができないため、該固定アームを十分に圧接させることができない。
特許文献2に記載の便器用手すりは、側面が極端に括れた形状の便器の場合、該固定アームの間に便器を挟持することができないため、該固定アームを十分に圧接させることができない。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、種々の外形形状をなす便器に対応可能な便器用手すりを提供することにある。
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載の便器用手すりの発明は、便器の左右両側に設置される左右一対の側枠と、該左右一対の側枠の間に架設される連結枠とを有し、前記左右一対の側枠には手すり部がそれぞれ取り付けられている便器用手すりであって、前記側枠又は前記連結枠には左右一対のアームが、該側枠又は該連結枠に対して回動することにより前記便器の側面に接近あるいは離隔可能に設けられているとともに、前記アーム上には、該アームが前記便器の側面に接近した場合に該便器の側面に当接される薄板状の当接部を有する固定部材が設けられており、前記固定部材には前記当接部として、前記便器の側面で上端部に当接される第1当接部と、前記便器の側面で該第1当接部が当接された部位よりも下方位置に当接される第2当接部とが設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の便器用手すりの発明において、前記固定部材の前記当接部は、前記アームに対する取付角度が変更可能に取り付けられることを要旨とする
求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の便器用手すりの発明において、前記固定部材において、前記当接部の表面が弾性材料からなる被覆材で覆われていることを要旨とする。
〔作用〕
本発明の便器用手すりは、側枠又は連結枠に対して回動することにより便器の側面に接近あるいは離隔可能に設けられた左右一対のアームと、該アーム上に設けられた薄板状の当接部とを有している。一般的な外形形状の洋式トイレの場合、該便器用手すりは、側枠又は連結枠に対して左右一対のアームを回動させ、該アームを便器の側面に強く押し当てて圧接させることにより、便器に固定することが可能である。
一方、該アームを側面に圧接させることが難しい、つまり該アームを側面に接触させづらい外形形状の洋式トイレの場合、該便器用手すりは、該アームに設けられた固定部材を便器の側面に強く押し当てて圧接させることにより、固定が可能となる。即ち、該固定部材は、薄板状の当接部を有しており、該当接部が撓んだり、弾性変形したりすることで、該当接部を便器の側面の形状に追従させることが可能となる。このため、該当接部と該アームによって該便器に接触することができる範囲は、該アームのみによって該便器に接触することができる範囲に比べて広くなる。
さらに、便器の側面の形状に追従して撓んだり、弾性変形したりするのは、該固定部材の当接部に限られ、該アームとしての機能は喪われておらず、手すり部に体重をかけた場合に固定が緩んだり、解除されたりすることが防止される。さらにまた一般的な外形形状の洋式トイレに使用する場合であっても、該固定部材の当接部は、便器の側面に対する接触面積を広げることで、固定力を向上させるという効果を奏する。
さらにまた前記固定部材には前記当接部として、前記便器の側面で上端部に当接される第1当接部と、前記便器の側面で該第1当接部が当接された部位よりも下方位置に当接される第2当接部とを設けることで、該当接部を便器の側面へ良好に接触させることができる。即ち、何れの外形形状の洋式トイレの便器であっても、側面の上端部、つまりリムの外周面部分は、比較的平坦な立ち上がり形状となっており、上記第1当接部を設けることで、該側面の上端部に該第1当接部を確実に当接させることができる。さらに何れの外形形状の洋式トイレの便器でも、側面の上端部の周縁は比較的平坦な形状となっていることが多く、上記第2当接部を設けることで、該第2当接部の何れかの箇所を便器の側面に接触させることができる。
また上記固定部材の当接部を、前記アームに対する取付角度を変更可能に取り付けた場
合、該当接部は、便器の側面の形状により好適に対応できるようになる
た上記当接部の表面を弾性材料からなる被覆材で覆うことで、便器の傷付きを抑制す
ることができるとともに、該便器の側面が多少凹凸となっていても、該被覆材が弾性変形
することによって追従することができる。
〔効果〕
本発明の便器用手すりによれば、種々の外形形状をなす便器に対応することができる。
実施形態の便器用手すりを示す斜視図。 便器用手すりを実施形態の便器に取り付けた状態を示す側面図。 右側枠を示す(a)は前側から見た斜視図、(b)は後側から見た斜視図。 連結枠を示す斜視図。 固定部材を示す(a)は斜視図、(b)は便器に当接された状態を示す斜視図。
本発明の便器用手すりを具体化した一実施形態を図面に基づき説明する。
なお、以下の文中に示す方向は、特に説明の無い限り、便器に座った使用者から見た状態での前方、後方、右方、左方とする。
<便器用手すり>
図1及び図2に示すように、便器用手すり1は、便器2の両側に設置される右側枠3A及び左側枠3Bからなる左右一対の側枠3A,3Bと、該左右一対の側枠3A,3Bの間で左右方向に差し渡される連結枠4と、を備えている。また該左右一対の側枠3A,3Bのそれぞれ上部には、手すり部5が設けられている。
上記連結枠4は、便器2の前部に当接される前枠部6と、該前枠部6を前記側枠3A,3Bに連結するための連結部7とを有している。また該連結部7からは、左右一対のアーム8が後方に向けて差し出されている。
そして上記便器用手すり1において、左右一対のアーム8上には、固定部材9が設けられている。
<便器>
ここで、本実施形態の便器2の形状について説明する。図2に示すように、該便器2は、洋式トイレのものであって、側面の後部で上半部に大きく抉れた部位2Aが設けられており、リム2Bの外面の下部から大きく括れた形状となっている。
そして、該便器2においては、上記便器用手すり1のアーム8の後端部が、抉れた部位2A上に位置するようになっている。
<側枠>
図2及び図3(a),(b)に示すように、左右一対の側枠3A,3Bである右側枠3A及び左側枠3Bは、前後に滑り止め用の脚ゴム11aがそれぞれ取り付けられた水平杆11と、該水平杆11の中央部から立設された管状の垂直杆12とを有している。
側枠3A,3Bの上部に設けられた手すり部5は、上記垂直杆12の上部に上下摺動可能に挿着される挿着杆13と、該挿着杆13の上部に取り付けられた枢着基部14と、該枢着基部14の上側に取り付けられた肘掛け部15とを有している。
上記肘掛け部15は、枢着ピン16を中心として枢着基部14を上方に回動させることにより、使用者の手前側に跳ね上げ可能とされている。
上記手すり部5は、挿着杆13に縦列して設けられた複数の孔13aの何れか1つと、垂直杆12に設けられた孔(図示略)の位置を一致させ、それぞれの孔に調節ボルト17を垂直杆12の外側から挿通し、該調節ボルト17を螺着して垂直杆12に押し付けることで高さを調節することができる。
<連結枠>
図4に示すように、上記連結枠4において、前枠部6は、平面視で略V字状に形成されている。該形状とした前枠部6は、当接される便器2の前部の形状に応じた形状となり、また使用者が着座姿勢から立ち上がる際の足引きスペースを確保し、立ち上がり動作を容易に行うことができるようにしている。
上記前枠部6の左右両端からは、それぞれ連結部7が後方に向けて延設されている。該左右一対の連結部7は、該前枠部6と連続するように一体的に形成されている。該連結部7の内側には、取着部18が形成されている。該取着部18には、回動軸18aが形成されており、該回動軸18aに上記アーム8が、該取着部18に対して回動自在となるように取り付けられている。
上記アーム8は、円柱形状の棒部材によって、撓んだり、弾性変形したりしにくい剛性体とされている。該アーム8の後部には、滑り止めのためのグリップ8aが取り付けられている。上記連結部7の後部には押出ボルト19が、後方から前方に向けて斜めに配置されるとともに、その先端部を上記アーム8に接触させるように、螺着されている。
上記押出ボルト19を締め付けると、上記左右一対のアーム8は、上記回動軸18aを中心として上記便器2の側面に接近するように回動し、該便器2の左右側部を左右後寄りから抱え込み、前枠部6の先端内側を便器2の前部に当接させる(図2参照)。また上記押出ボルト19を緩めると、上記左右一対のアーム8は、上記回動軸18aを中心として上記便器2の側面から離隔するように回動し、該便器2の抱え込みを解除する。
<連結構造>
上記左右一対の側枠3A,3Bと、上記連結枠4と、を連結するべく、該左右一対の側枠3A,3Bにはそれぞれ連結プレート21が取り付けられており、該連結枠4の左右一対の連結部7にはそれぞれ連結具24が取り付けられている。該連結プレート21と該連結具24とを係合して、固定することにより、左右一対の側枠3A,3Bと連結枠4とが連結される。そして、上記連結プレート21には突片22が設けられ、上記連結具24には凹溝25が設けられている。
(連結プレート)
図3(a),(b)に示すように、連結プレート21は、四角板状に形成されており、上記左右一対の側枠3A,3Bの垂直杆12において中間部の内面上に取り付けられている。該連結プレート21を、上記連結枠4の差し渡し方向である左右方向と交差する方向である前方へ伸びるように、該垂直杆12よりも前方へ突出して配設することにより、該突出部分によって仮組手段を構成する突片22が構成されている。
上記突片22の前端部には、軸体23が、該突片22と交差する方向である右方向へ伸びるように、上下一対突設されている。また上下一対の該軸体23の表面には、それぞれネジ溝が螺刻されている(図示略)。
(連結具)
図4に示すように、連結具24は、板状体を平面視でJ字状に曲げて形成されており、上記連結枠4において、連結部7の前部で外側面に取り付けられている。該連結金具24にあっては、J字状に曲げた内側部分により、凹溝25が構成されている。
上記凹溝25の外側となる側壁には、挿し孔26が、上記突片22に設けられた軸体23と対応する位置になるように、上下一対透設されている。該挿し孔26は、上記凹溝25の開口端縁に開口26aが設けられるとともに、該開口26aから斜め上方へ伸びるように設けられている。
(スペーサー)
例えば、上記洋式トイレが温水シャワー機能を有するものであって、その操作盤が便座の右側等に設けられている場合には、必要に応じて、上記側枠3A,3Bと上記連結枠4との間隔を広げるべく、該側枠3A,3Bと連結枠4との間にスペーサー27が介装される(図1参照)。該スペーサー27は、上記側枠3A,3Bに取り付けられた連結プレート21と、上記連結枠4に取り付けられた連結具24との双方に対して連結可能に構成されている。
<固定部材>
本実施形態の便器2は、側面に抉れた部位2Aが設けられており、該抉れた部位2Aに上記アーム8の後端部が位置している。このため、上記左右一対のアーム8で上記便器2の左右側部を左右後寄りから抱え込む際に、該アーム8の後端部を便器2の側面に接触させることができず、固定が難しくなる。そこで、該アーム8上に固定部材9が設けられている。
図5(a),(b)に示すように、固定部材9は、上記アーム8に取り付けるための取付部9Aと、便器2の側面に当接される薄板状の当接部9Bとを有している。
上記取付部9Aは、薄板を立体形状(実施形態では断面凸字状)に曲げて形成されている。上記当接部9Bは、縦長四角形の薄板状に形成されている。そして、上記当接部9Bの外側となる表面に上記取付部9Aを取り付けて固定することにより、上記当接部9Bが筒状に形成されている。
上記取付部9Aの内部には、上記アーム8が挿通され、これにより、上記固定部材9が上記アーム8上に設けられる。また該取付部9Aは、四角筒状に形成されており、上記当接部9Bの上記アーム8に対する取付角度を変更可能としている。すなわち、四角筒状をなす該取付部9Aと、その内部に挿通されたアーム8との間には、有余スペースが設けられている。上記固定部材9を上記アーム8上に設けるべく上記取付部9A内に上記アーム8を挿通する際には、該有余スペースを使用することで、上記当接部9Bの上記アーム8に対する取付角度の自由度が高まるので、該取付角度を適宜変更することが可能になる。そして、上記固定部材9を上記アーム8上に設ける際には、前記取付角度の自由度が高いことを利用し、上記当接部9Bの上記アーム8に対する取付角度を変更して調節することにより、上記当接部9Bを上記便器2の側面の傾斜に好適に対応させることができる。
上記当接部9Bは、縦長四角形、つまり縦向きとすることで、上記便器2の側面で上端部のリム2B外面に当接される第1当接部91Bと、上記便器2の側面で該第1当接部91Bが当接された部位よりも下方位置において、上記抉れた部位2Aを跨ぎ越して当接される第2当接部92Bとが設けられている(図2参照)。すなわち、該当接部9Bは、何れかの箇所が上記便器2の側面に必ず接触するように構成されている。また当接部9Bは、薄板状としたことにより、便器2の側面の曲面に応じて弾性変形することが可能であり、これによって便器2に対する接触面積を可能な限り大きくすることができる。さらに、例えば上記洋式トイレが温水シャワー機能を有するものであって、操作盤やタンク等が便座の側方に設けられているため、該操作盤や該タンク等と上記便器2の側面との空間が僅かである場合に、該当接部9Bを薄板状にすることで、該操作盤や該タンク等に邪魔されることなく該空間を通して該当接部9Bを上記便器2の後方へ送ることができる。
上記当接部9Bの内側となる表面には、断面横L字状をなす係止突部9Cが設けられている。該係止突部9Cは、前記便器2の側面に抉れた部位2A(図2参照)を設けられた形状である場合に、該抉れた部位2Aに入り込み、該便器2のリム2Bの外面の下縁に係止される。そして、該係止突部9Cがリム2Bに係止されることにより、固定部材9からアーム8と連結枠4を介して左右一対の側枠3A,3Bを床面に押しつける力が生じ、便器用手すり1がしっかりと固定される。
また、上記固定部材9において、前記当接部9Bの内側となる表面は、例えば天然ゴム、合成ゴム等のゴム類やエラストマーなどといった弾性材料からなる被覆材9Dで覆われている。該被覆材9Dは、前記当接部9Bが上記便器2に当接する際に該便器2の傷付きを抑制するとともに、該当接部9Bの上記便器2に対する滑りを抑制する。
<固定方法>
上記便器用手すり1を便器2に取り付ける場合には、右側枠3A及び左側枠3Bと、連結枠4とを連結した後、該連結枠4の前枠部6を便器2の前部に接触させた状態とする。
上記便器用手すり1の固定部材9にあっては、当接部9Bが便器2の側面の傾斜に対応できるように、取付部9Aにアーム8を挿通する際に該当接部9Bの該アーム8に対する取付角度を適宜変更して適値になるように調節したうえで、上記便器用手すり1の押出ボルト19を締め付ける。すると、左右一対のアーム8が便器2の側面に接近するように回動し、固定部材9の当接部9Bが該便器2の側面に好適に当接される。また該固定部材9にあっては、便器2の側面で抉れた部位2Aを避けるように、前記アーム8上における位置を調節することも可能である。さらに、該固定部材9は、前記取付部9A内に設けられた上記有余スペースを使うことで、前記便器2の側面の傾斜に追従して前記アーム8に対する前記当接部9Bの取付角度が最適値になるように若干変化する。そして、該固定部材9の当接部9Bは、前記便器2の側面の曲面形状に応じて弾性変形することで、該便器2に対する接触面積を広く保ちつつ、該便器2の側面に好適に当接される。
その後、押出ボルト19をさらに締め付けると、アーム8を介して固定部材9の当接部9Bが便器2の側面に圧接されることにより、左右一対のアーム8が便器2を左右後寄りから抱え込み、前枠部6の先端内側が便器2の前部に当接されて、固定が完了する。
<変更例>
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
上記固定部材9にあって上記当接部9Bは、上記アーム8に対する取付角度が変更可能に取り付けられるのであれば、上記実施形態の構成に限定されず、例えば上記取付部9Aを上記アーム8上に遊嵌状態で装着し、上記当接部9Bを上記アーム8に対して上下方向に揺動自在に取り付け、該当接部9Bを該アーム8に対して揺動させることで取付角度が変更されるように構成してもよい。加えて、当接部9Bをアーム8に対して揺動させることで取付角度を変更する場合、取付部9Aを四角筒状とし、該取付部9Aを当接部9Bに回動可能に取り付け、当接部9Bを取付部9Aに対して回動させることにより、該当接部9Bを該アーム8に対して前後方向へ揺動させてもよく、さらに上記取付部9Aの遊嵌による当接部9Bのアーム8に対する上下方向への揺動を加え、該当接部9Bを該アーム8に対して前後及び上下方向へ揺動させてもよい。
なお、当接部9Bは、必ずしも上記アーム8に対する取付角度が変更可能に取り付けられることに限らず、例えば上記固定部材9を上記アーム8に固定状態で取り付けて、該取付角度が変更可能な構成を省略してもよい。
上記係止突部9Cを省略するか、あるいは上記当接部9Bに対して着脱可能としてもよい。
上記アーム8は、後方へ略真っ直ぐに伸びるものに限らず、途中で折れ曲がって上方や前方へ伸びるようにしてもよい。また上記アーム8は、連結枠4に設けることに限らず、左右一対の側枠3A,3Bに設けてもよい。
本発明の便器用手すりにあっては、種々の外形形状をなす便器に対応可能であるから、産業上の利用可能性がある。
1 便器用手すり
2 便器
3A,3B 側枠
4 連結枠
5 手すり部
9 固定部材
9B 当接部
91B 第1当接部
92B 第2当接部

Claims (3)

  1. 便器の左右両側に設置される左右一対の側枠と、該左右一対の側枠の間に架設される連結枠とを有し、前記左右一対の側枠には手すり部がそれぞれ取り付けられている便器用手すりであって、
    前記側枠又は前記連結枠には左右一対のアームが、該側枠又は該連結枠に対して回動することにより前記便器の側面に接近あるいは離隔可能に設けられているとともに、
    前記アーム上には、該アームが前記便器の側面に接近した場合に該便器の側面に当接される薄板状の当接部を有する固定部材が設けられており、
    前記固定部材には前記当接部として、前記便器の側面で上端部に当接される第1当接部と、前記便器の側面で該第1当接部が当接された部位よりも下方位置に当接される第2当接部とが設けられている
    ことを特徴とする便器用手すり。
  2. 前記固定部材の前記当接部は、前記アームに対する取付角度が変更可能に取り付けられる
    請求項1に記載の便器用手すり。
  3. 前記固定部材において、前記当接部の表面が弾性材料からなる被覆材で覆われている
    請求項1又は請求項2に記載の便器用手すり。
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