JP6280452B2 - 積層部材用ガスケット - Google Patents

積層部材用ガスケット Download PDF

Info

Publication number
JP6280452B2
JP6280452B2 JP2014120325A JP2014120325A JP6280452B2 JP 6280452 B2 JP6280452 B2 JP 6280452B2 JP 2014120325 A JP2014120325 A JP 2014120325A JP 2014120325 A JP2014120325 A JP 2014120325A JP 6280452 B2 JP6280452 B2 JP 6280452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
bridge
thickness
laminated member
bridge portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014120325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016001007A (ja
Inventor
哲也 浦川
哲也 浦川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2014120325A priority Critical patent/JP6280452B2/ja
Publication of JP2016001007A publication Critical patent/JP2016001007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6280452B2 publication Critical patent/JP6280452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、シール技術に係る密封装置の一種であるガスケットに係り、更に詳しくは、1枚の積層部材に対してゴム状弾性体よりなるガスケットを一体成形した積層部材用ガスケットに関する。本発明のガスケットは例えば、燃料電池用シールの分野で用いられ、またはその他の平面固定シール(熱交換器など)の分野などで用いられる。
例えば、燃料電池スタックは主としてMEA(Membrane Electrode Assembly:膜−電極複合体)などの電極反応部とアノードやカソードを隔壁するためのセパレータから構成される。電極反応部の電解質膜はフッ素系の固体高分子膜などが主に用いられ、プロトン伝導性が要求される。セパレータは電解質膜へ流体供給をなすための流路形成や、アノード側で発生した電子を伝導する重要な役割がある。
一方、燃料電池用シールについては、各流体、例えば水素ガスや酸素を含んだ空気、スタックを冷却するための冷媒などがスタックの外部あるいは他流体域へ流出・流入しないようにシールする役割がある。数十W級の小型電源から100kW級の自動車用電源に至るまで、これら燃料電池は複数のセルで構成され、積層されるのが一般的である。燃料電池では例えば燃料側の例を挙げると、水素ガスやメタノールなど水素原子を含む燃料ガスを供給する部分には、供給の連通穴から各セルの反応面にこの燃料ガスを供給し、排出用の連通穴を通ってスタック外へ排出される。このとき反応面では最低でも他流体の連通穴や系外へ漏洩しないシールが必要である。同様に酸素あるいは空気側や冷却水あるいは冷媒側も同じ構成である。水の電気分解でも同様の構成であって、水素発生面と酸素発生面にはそれぞれの流体のシールが必要である。
これらの積層部材は、プロトンを伝導する電解質膜と、取り出した電子を伝導するためのセパレータなどの導電性プレートから構成される。各流体をシールするためのガスケットは電解質膜側または導電性プレート側に取り付けられる。例えばMEAを導電性プレートで挟む場合は、燃料側流路を形成したプレートと空気あるいは酸素流路を形成したプレートを用いる。冷却水あるいは冷媒はこれらのプレート間に供給される。これらの流体をシールするには各層にゴムガスケットや接着材などのシール材が配置される。
上記プレート用シールとしてゴムガスケットに代表される圧縮シールを用いる場合、自動車用や定置用などの積層スタックでは、セパレータの平面上に有底のガスケット装着溝を設け、このガスケット装着溝にガスケットとなるゴム材料を充填し一体成形することが一般的に行なわれている(特許文献1参照)。
特開2004−245341号公報
しかしながら近年、燃料電池スタックについてはその構造を小型化することが強く求められており、このスタックの小型化は1セルの厚み、すなわちセルピッチをいかに薄くできるかで決まる。セルピッチを短く(薄く)する手法としては、セパレータ自体の厚みを薄くするとともにガスケット装着溝の深さを浅くする方法がある。しかしながらこの場合、ガスケット装着溝の深さを浅くすればするほど小型化には有効なものの、ガスケット装着溝によるスキマが小さくなり、結果、ガスケットを成形するためのスペースが十分に確保されないことが問題となる。この現象はセパレータに限らず、スタックエンドや、複数セルのブロック間を締結する導電プレートなどにも該当する。
ガスケットスペースを十分に確保するには、セパレータの平面上に有底のガスケット装着溝を設けると云う構成を取りやめ、これに代えて本発明に対する比較例(非公知)として図4に示すように、セパレータ21を所定の幅寸法wを備える帯状のガスケット成形空間26にて平面上複数の分割部21A,21Bに分割するとともに分割部21A,21B同士をガスケット成形空間26に所定の間隔wをあけて並べて設けた複数のブリッジ部27を介して連結した形状とし、ブリッジ部27間に比較的広面積の貫通部28を設けることで、ガスケットスペースを確保することが考えられる。
しかしながらこの場合、分割部21A,21Bの厚み寸法tに対しブリッジ部27の厚み寸法tを同等のままに設定すると、ブリッジ部27と貫通部28においてガスケット31の厚みが随分と異なるため、ガスケット31の面圧特性ないし反力特性が随分と異なることになり、その結果として、ガスケット31によるシール特性をその長手方向で均一化することができないと云う問題がある。
本発明は以上の点に鑑みて、ブリッジ部を備えるガスケット成形空間にゴム状弾性体よりなるガスケットを一体成形する構成の積層部材用ガスケットにおいて、ガスケットスペースを十分に確保することができ、しかもガスケットによるシール特性をその長手方向で可能なかぎり均一化することができ、もって優れたシール性能を発揮することが可能な積層部材用ガスケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による積層部材用ガスケットは、1枚の積層部材に対してゴム状弾性体よりなるガスケットを一体成形した積層部材用ガスケットであって、前記積層部材は、所定の幅寸法を備える帯状のガスケット成形空間にて平面上複数の分割部に分割されるとともに前記分割部同士を前記ガスケット成形空間に所定の間隔をあけて並べて設けた複数のブリッジ部を介して連結した形状を備え、前記分割部の厚み寸法に対し前記ブリッジ部の厚み寸法を小さく形成し、前記ガスケット成形空間にて前記分割部および前記ブリッジ部に対して前記ガスケットを一体成形したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2による積層部材用ガスケットは、上記した請求項1記載の積層部材用ガスケットにおいて、前記ブリッジ部は前記ガスケット成形空間の長手方向に対し直交する方向に延設され、かつ前記ブリッジ部の幅寸法よりも互いに隣り合うブリッジ部間の間隔寸法のほうが大きく形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による積層部材用ガスケットは、上記した請求項1または2記載の積層部材用ガスケットにおいて、前記分割部における前記ガスケット成形空間に面する厚み面に前記ブリッジ部と同じ厚み寸法の張り出し部が設けられ、前記張り出し部に対し前記ブリッジ部が一体に繋がっていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の積層部材用ガスケットにおいては、1枚の積層部材が帯状のガスケット成形空間にて平面上複数の分割部に分割されるとともに分割部同士がガスケット成形空間に所定の間隔をあけて並べて設けた複数のブリッジ部を介して連結された形状とされているため、ブリッジ部間に比較的広面積の貫通部が設けられ、この貫通部によって十分な大きさのガスケットスペースを確保することが可能とされる。
また、そのうえで、分割部の厚み寸法に対しブリッジ部の厚み寸法のほうが小さく形成されているため、分割部の厚み寸法に対しブリッジ部の厚み寸法が同等に形成される場合と比較して、ブリッジ部と貫通部においてガスケットの厚み差を小さく設定することが可能とされる。ブリッジ部の厚み寸法としては、分割部同士を一体に繋ぐための強度が確保されれば良い。
ブリッジ部としては、これをガスケット成形空間の長手方向に対し直交する方向に延設するのが好適であり、これによればブリッジ部をガスケット成形空間の長手方向に対し斜め方向に延設する場合と比較して、ブリッジ部の長さ寸法が短く設定されブリッジ部の平面積も小さく設定されるため、これに伴って貫通部の平面積を大きく設定することが可能とされる(ガスケット成形空間の平面積からブリッジ部の平面積を差し引いた分が貫通部の平面積とされるため)。また、ブリッジ部の幅寸法よりも互いに隣り合うブリッジ部間の間隔寸法のほうを大きく形成するのが好適であり、これによっても貫通部の平面積を大きく設定することが可能とされる。
また、分割部におけるガスケット成形空間に面する厚み面にブリッジ部と同じ厚み寸法の張り出し部を設けて、この張り出し部に対しブリッジ部を一体に繋ぐことも考えられ、この場合には、ブリッジ部とともに張り出し部もガスケットに埋設されるため、ガスケットに対するアンカー作用(積層部材に対しガスケットを抜け止めする作用)を増大することが可能とされる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、1枚の積層部材が帯状のガスケット成形空間にて平面上複数の分割部に分割されるとともに分割部同士がブリッジ部を介して連結された形状とされているため、ブリッジ部間に比較的広面積の貫通部が設けられ、この貫通部によって十分な大きさのガスケットスペースが確保される。したがって分割部の厚み寸法に対しガスケットの厚み寸法を実質的に同等または同等以上の大きさに設定することができるなど、ガスケット形状に関する設計の自由度を拡大することができ、これにより締め代が不足したり過圧縮が発生したりするのを抑制することができる。
また、そのうえで本発明では、分割部の厚み寸法に対しブリッジ部の厚み寸法が小さく形成されているため、分割部の厚み寸法に対しブリッジ部の厚み寸法が同等に形成される場合と比較してブリッジ部と貫通部においてガスケットの厚み差が小さく設定される。したがって本発明所期の目的どおり、ガスケットによるシール特性をその長手方向で可能なかぎり均一化することができ、もって優れたシール性能を発揮することが可能な積層部材用ガスケットを提供することができる。
また、ブリッジ部をガスケット成形空間の長手方向に対し直交する方向に延設したり、ブリッジ部の幅寸法よりも互いに隣り合うブリッジ部間の間隔寸法のほうを大きく形成したりすることにより、貫通部の平面積を十分に大きく設定することができる。
更にまた、分割部におけるガスケット成形空間に面する厚み面にブリッジ部と同じ厚み寸法の張り出し部を設けてこの張り出し部に対しブリッジ部を一体に繋ぐことによりブリッジ部および張り出し部がともにガスケットに埋設されるため、ガスケットに対するアンカー作用を増大させることができる。
本発明の実施例に係る積層部材用ガスケットの平面図 図2(A)は同積層部材用ガスケットに備えられるセパレータの一部斜視図、図2(B)(C)はそれぞれ同積層部材用ガスケットの一部断面図 図3(A)は本発明の他の実施例に係る積層部材用ガスケットに備えられるセパレータの一部斜視図、図3(B)(C)はそれぞれ同積層部材用ガスケットの一部断面図 図4(A)は比較例に係る積層部材用ガスケットに備えられるセパレータの一部斜視図、図4(B)(C)はそれぞれ同積層部材用ガスケットの一部断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明では、穴部(貫通部)とブリッジ部の面圧、反力差を極力小さくするため、ブリッジ部を板厚よりも小さくする。
(2)燃料電池などの積層スタック部材において、導電性プレートなどの積層部材間にシール機能を必要とする部分において、シール材が積層部材に一体的に形成されており、シール部には貫通穴が設けられ、穴部を繋ぐブリッジ部が積層部材の板厚よりも薄いことを特徴とするシール構造。
(3)本発明によれば、ブリッジ部の段差が薄いことにより、穴部とブリッジ部の面圧特性の不均一さを解消することができる。積層部材はセパレータに限定されず、積層部材のすべてに適用できる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る積層部材用ガスケット11の全体平面を示し、この積層部材用ガスケット11は、1枚の積層部材に対してゴム状弾性体よりなるガスケットを一体成形(ガスケット成形材料をその固形化と同時に積層部材に接着)したものである。
積層部材は、具体的には燃料電池用セパレータ21であって、所定の厚み寸法を備えるとともに平面長方形を呈し、その平面中央に燃料ガス等の流体が流れる流路域22が設けられ、その隅部に流路域22へ流体を供給するための流体供給用マニホールド穴23、および流路域22から流体を排出するための流体排出用マニホールド穴24、ならびに他系統のマニホールド穴25が設けられ、流体供給用マニホールド穴23から流路域22を経由して流体排出用マニホールド穴24へ流れる流体が外部へ漏洩したり他系統のマニホールド穴25へ流れ込んだりしないよう、また他系統のマニホールド穴25を流れる流体が流入したりしないよう流体供給用マニホールド穴23、流路域22および流体排出用マニホールド穴24を囲み、更に他系統のマニホールド穴25を個別に囲むようにガスケット(ガスケット本体)31が配置されている。
第1実施例・・・
図2(A)は、図1のD部おけるセパレータ21を拡大して示し、すなわちセパレータ21は、所定の幅寸法wを備える帯状のガスケット成形空間26にて平面上複数の分割部21A,21Bに分割されるとともに互いに隣り合う分割部21A,21B同士をブリッジ部27を介して一体に連結した形状を備えるものとされている。帯状のガスケット成形空間26は、上記図1に示したガスケット31の平面形状に対応してガスケット31と同じ平面形状に設けられている。ブリッジ部27は、ガスケット成形空間26の長手方向(矢印X方向)に沿って複数(多数)が所定の間隔wをあけて並べられ、互いに隣り合うブリッジ部27同士の間はセパレータ21をその厚み方向に貫通する貫通部28とされている。
図2(B)は図2(A)におけるE−E線断面を示すとともに図2(C)は図2(A)におけるF−F線断面を示し、前者の図2(B)に示すようにブリッジ部27はその厚み寸法tを分割部21A,21Bの厚み寸法tよりも小さく設定され、分割部21A,21Bにおけるガスケット成形空間26に面する厚み面の略中央に配置されている。
また、図2(B)(C)はそれぞれ、上記ガスケット成形空間26において分割部21A,21Bおよびブリッジ部27に対してゴム状弾性体よりなるガスケット31を一体成形した状態を示し、図示するようにガスケット31は、セパレータ21の厚み方向両面にてそれぞれシール作用を発揮する両面ガスケットとして成形され、ガスケット成形空間26内に充填された充填部32と、ガスケット成形空間26から食み出すように成形された上下一対のガスケット基部33と、この基部33の幅方向略中央に設けられた同じく一対のシールリップ部34とを一体に有している。
また、ブリッジ部27はガスケット成形空間26の長手方向に対し直交する方向(矢印Y方向)に延設されている。また、ブリッジ部27はその全長に亙って一定の厚み寸法tおよび幅寸法wを備え、その断面形状を四角形(長方形または正方形)とされている。また、これに伴って貫通部28はその平面形状を四角形(長方形または正方形)とされている。また、ブリッジ部27の幅寸法wよりも互いに隣り合うブリッジ部27間の間隔寸法wすなわち貫通部28の寸法wのほうが大きく設定され、これによりガスケット成形空間26の平面積に占める貫通部28の割合がブリッジ部27の割合よりも大きく設定されている。
上記構成を備える積層部材用ガスケット11においては上記したように、1枚の積層部材21が帯状のガスケット成形空間26にて平面上複数の分割部21A,21Bに分割されるとともに分割部21A,21B同士がガスケット成形空間26に所定の間隔wをあけて並べて設けた複数のブリッジ部27を介して連結された形状とされているため、ブリッジ部27間に比較的広面積の貫通部28が設けられ、この貫通部28によって十分な大きさのガスケットスペースを確保することが可能とされている。したがって分割部21A,21Bの厚み寸法tに対しガスケット31の厚み寸法(ガスケット基部33の厚み寸法)tを実質的に同等または同等以上の大きさに設定することができるなど、ガスケット形状に関する設計の自由度を拡大することができ、これによりガスケット31の締め代が不足したりガスケット31に過圧縮が発生したりするのを抑制することができる。
また、そのうえで、分割部21A,21Bの厚み寸法tに対しブリッジ部27の厚み寸法tのほうが小さく形成されているため、分割部21A,21Bの厚み寸法tに対しブリッジ部27の厚み寸法tが同等に形成される場合(図4、比較例)と比較して、ブリッジ部27と貫通部28においてガスケット31の厚み差を小さく設定することが可能とされている。したがってガスケット31によるシール特性をその長手方向で可能なかぎり均一化することができ、もって優れたシール性能を発揮することが可能な積層部材用ガスケット11を提供することができる。
また、ブリッジ部27がガスケット成形空間26の長手方向に対し直交する方向に延設されるとともにブリッジ部27の幅寸法wよりも互いに隣り合うブリッジ部27間の間隔寸法wすなわち貫通部28の長さ寸法wのほうが大きく設定されているため、ガスケット成形空間26の平面積に占める貫通部28の割合がブリッジ部27の割合よりも大きく設定されている。したがって貫通部28の平面積が大きく設定され、図2(C)の断面に示すようにブリッジ部27がなくガスケット31のみが充填された領域がガスケット成形空間26に広く設定されるため、上記ガスケット形状に関する設計の自由度を更に拡大することができる。
尚、本発明において、上記したようにガスケット31によるシール特性をその長手方向で可能なかぎり均一化することができるのは、以下の理由による。
すなわち本発明では、分割部21A,21Bの厚み寸法tに対しブリッジ部27の厚み寸法tが小さく形成されている(t>t)。これにより、ブリッジ部27におけるガスケット31の高さ寸法と貫通部28におけるガスケット31の高さ寸法とをほぼ等しくできるとともにゴムボリュームもほぼ等しくできる。よって帯状のガスケット成形空間26の全域に亙って、ブリッジ部27におけるガスケット31の上下方向の面圧特性と貫通部28におけるガスケット31の上下方向の面圧特性とをほぼ均一化できる。
更に詳細には、本発明では図2(B)(C)に示すように、ガスケット31の高さ寸法は、ブリッジ部27におけるガスケット31の高さ寸法t(片面ガスケットの高さ寸法であって、充填部32の高さ、基部33の高さおよびシールリップ部34の高さの和)と貫通部28におけるガスケット31の高さ寸法t’(同じく片面ガスケットの高さ寸法であって、充填部32の高さ、基部33の高さおよびシールリップ部34の高さの和)とでほぼ等しい(t≒t’)。またゴムボリュームもブリッジ部27と貫通部28とでほぼ等しい。すなわち片側リップ断面としてみた場合の縦断面形状がブリッジ部27におけるガスケット31と貫通部28におけるガスケット31とでほぼ同じとされている。したがって本発明では、ガスケット31が圧縮されたときの反力がブリッジ部27と貫通部28とで殆ど差を生じない。
これに対し、比較例では図4(B)に示すように、ブリッジ部27においてガスケット31が上記充填部32に相当する構成を備えていないため、ガスケット31の高さ寸法が図4(B)(C)に示すように、ブリッジ部27におけるガスケット31の高さ寸法tと貫通部28におけるガスケット31の高さ寸法t’とで大きく異なっている(t≪t’)。さらに、縦断面形状も同じでなく、相似形状でもなく、ゴムボリュームはブリッジ部27に対し貫通部28のほうがかなり大きい。したがって比較例では、ガスケット31が圧縮されたときの上下方向の反力がブリッジ部27と貫通部28とで大きな差を生じることになる。
第2実施例・・・
つぎに、図3は本発明の他の実施例を示し、当該実施例では、分割部21A,21Bにおけるガスケット成形空間26に面する厚み面に張り出し部29が設けられ、この張り出し部29はその厚み寸法tがブリッジ部27の厚み寸法tと同等に設定され、この張り出し部29に対しブリッジ部27が一体に繋がった形状とされている。張り出し部29はガスケット成形空間26の幅方向両側にそれぞれ設けられ、またそれぞれガスケット成形空間26の全長に亙って設けられている。またこのように張り出し部29の厚み寸法tがブリッジ部27の厚み寸法tと同等に設定されているので、張り出し部29およびブリッジ部27は1枚の平板状とされている。当該実施例のその他の構成は上記第1実施例と同じとされている。
当該実施例によれば、ブリッジ部27とともに張り出し部29もガスケット31に埋設されるため、ガスケット31に対するアンカー作用(セパレータ21に対しガスケット31を抜け止めする作用)を増大することができる。また、張り出し部29の張り出し長さを適宜変更することにより、ガスケット31に発生する反力の大きさや、延いては締め代の大きさを調整したりすることもできる。
尚、上記各実施例では、ガスケット31を両面ガスケットとしたが、ガスケット31は片面ガスケットであっても良く、この場合にはシールリップ部34がセパレータ21の両面何れかのみに設けられることになる。
11 積層部材用ガスケット
21 セパレータ(積層部材)
21A,21B 分割部
22 流路域
23,24,25 マニホールド穴
26 ガスケット成形空間
27 ブリッジ部
28 貫通部
29 張り出し部
31 ガスケット
32 充填部
33 基部
34 シールリップ部

Claims (3)

  1. 1枚の積層部材に対してゴム状弾性体よりなるガスケットを一体成形した積層部材用ガスケットであって、
    前記積層部材は、所定の幅寸法を備える帯状のガスケット成形空間にて平面上複数の分割部に分割されるとともに前記分割部同士を前記ガスケット成形空間に所定の間隔をあけて並べて設けた複数のブリッジ部を介して連結した形状を備え、
    前記分割部の厚み寸法に対し前記ブリッジ部の厚み寸法を小さく形成し、
    前記ガスケット成形空間にて前記分割部および前記ブリッジ部に対して前記ガスケットを一体成形したことを特徴とする積層部材用ガスケット。
  2. 請求項1記載の積層部材用ガスケットにおいて、
    前記ブリッジ部は前記ガスケット成形空間の長手方向に対し直交する方向に延設され、かつ前記ブリッジ部の幅寸法よりも互いに隣り合うブリッジ部間の間隔寸法のほうが大きく形成されていることを特徴とする積層部材用ガスケット。
  3. 請求項1または2記載の積層部材用ガスケットにおいて、
    前記分割部における前記ガスケット成形空間に面する厚み面に前記ブリッジ部と同じ厚み寸法の張り出し部が設けられ、前記張り出し部に対し前記ブリッジ部が一体に繋がっていることを特徴とする積層部材用ガスケット。
JP2014120325A 2014-06-11 2014-06-11 積層部材用ガスケット Active JP6280452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120325A JP6280452B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 積層部材用ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120325A JP6280452B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 積層部材用ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016001007A JP2016001007A (ja) 2016-01-07
JP6280452B2 true JP6280452B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=55076701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014120325A Active JP6280452B2 (ja) 2014-06-11 2014-06-11 積層部材用ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6280452B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7236936B2 (ja) 2019-05-30 2023-03-10 三和シヤッター工業株式会社 避難扉

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4471046B2 (ja) * 1999-01-13 2010-06-02 Nok株式会社 燃料電池用ガスケットおよびその成形方法
JP4231978B2 (ja) * 2000-05-23 2009-03-04 Nok株式会社 燃料電池用ガスケット
JP4492770B2 (ja) * 2000-07-14 2010-06-30 Nok株式会社 燃料電池セパレータ接着シール構造
JP4424457B2 (ja) * 2000-08-04 2010-03-03 Nok株式会社 燃料電池用セパレータ
US7740969B2 (en) * 2003-07-08 2010-06-22 Nok Corporation Separator for fuel battery

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7236936B2 (ja) 2019-05-30 2023-03-10 三和シヤッター工業株式会社 避難扉

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016001007A (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10141592B2 (en) Resin-framed membrane electrode assembly for fuel cell
CN101449411B (zh) 燃料电池
US10103364B2 (en) Base material integrated type seal and metal mold for manufacturing the same
US10340533B2 (en) Fuel cell stack
US9331344B2 (en) Fuel cell
JP6082362B2 (ja) 燃料電池
JP2011040359A (ja) 燃料電池用ガス拡散層一体型ガスケット
KR101491349B1 (ko) 연료전지 스택
JP6280452B2 (ja) 積層部材用ガスケット
JP2015060715A (ja) 燃料電池
JP6363433B2 (ja) 積層部材用ガスケット
JP3962899B2 (ja) 燃料電池用シール材
JP4896508B2 (ja) 燃料電池用構成部材間のシール構造
JP2015220128A (ja) 燃料電池用セパレータ
CN107534179B (zh) 燃料电池堆
JP5305893B2 (ja) 外部マニホールド式燃料電池
JP2006344541A (ja) 燃料電池用ガスケット
US9350034B2 (en) Fuel cell gas diffusion layer integrated gasket
US7758991B2 (en) Fuel cell
JP2007103248A (ja) 燃料電池
JP6135262B2 (ja) 燃料電池検査用器具およびそれを用いた検査装置
JP5976509B2 (ja) 燃料電池用ガスケット
JP5146630B2 (ja) 補強枠体と一体のガスケット及びその製造方法
KR101400569B1 (ko) 조립성 및 기밀성이 우수한 연료전지용 가스켓 및 이를 구비하는 연료전지
US9496578B2 (en) Gas diffusion layer with integrated seal for use in a fuel cell

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6280452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250