JP6279698B1 - エレベータ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】かごの上にいる各人の安全を確保可能とするエレベータ制御システムを提供すること。【解決手段】実施形態によれば、エレベータ制御システム30は、エレベータのかご2の上面にいる人の数を取得するかご上人数取得部35と、かご2に設けられた取付構造である安全帯取付けフック11に掛け止められている、上面にいる各人に装着された安全帯14の個数を取得する安全帯個数取得部36と、かご上人数取得部35で取得された、上面にいる人の数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しているか否かを判別して、かご2の昇降移動の許否を判定する判定部37とを備える。【選択図】図3
Description
本実施形態は、エレベータ制御システムに関する。
エレベータの点検および保守作業では、エレベータのかごの上にて作業者が作業を行う場合がある。作業者は、かごの上での作業において、転落防止のための安全帯を着用する。安全帯のうち人体に装着されるベルト部分には、いわゆる命綱であるロープの一端が取り付けられ、ロープの他端には掛け止め具が取り付けられている。かごの上での作業の場合、かごに設けられた取付構造に掛け止め具が連結されることで、安全帯は取付構造に掛け止められる。また、かごの昇降移動を伴う作業において、安全帯が取付構造に掛け止められた状態を確認してから昇降移動を許可することがある。
エレベータ制御システムは、かごの上にいる人数に関わらず、各人の安全を確保可能であることが望まれる。
本実施形態が解決しようとする課題は、かごの上にいる各人の安全を確保可能とするエレベータ制御システムを提供することである。
実施形態のエレベータ制御システムは、エレベータのかごの上面にいる人の数を取得するかご上人数取得部と、前記かごに設けられた取付構造に掛け止められている、前記上面にいる各人に装着された安全帯の個数を取得する安全帯個数取得部と、前記かご上人数取得部で取得された、前記上面にいる人の数と、前記安全帯個数取得部で取得された前記個数とが一致しているか否かを判別して、前記かごの昇降移動の許否を判定する判定部とを備え、前記安全帯は、前記取付構造に連結可能な掛止部材と、情報を送信可能な送信部と、前記安全帯の1つ当たりにおける前記掛止部材の個数を示す情報が記憶された記憶部と、を備え、前記掛止部材は、前記取付構造との接触を検知する接触検知部を備え、前記取付構造は、前記記憶部から前記情報を読み取る読取部を備え、前記安全帯個数取得部は、前記接触検知部が前記取付構造との接触を検知し、かつ、前記読取部が前記記憶部から前記情報を読み取った場合に、前記安全帯の1つあたりにおける前記掛止部材の個数の各々が連結されていることを検知することで、前記安全帯が前記取付構造に掛け止められていると検知する。
以下に、実施形態にかかるエレベータ制御システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システムが制御するエレベータ1の一例を示す概略図である。エレベータ1は、かご2、かご用ガイドレール3、釣合おもり4、メインロープ5、巻上機6、制御装置7、テールコード8、手摺9、かご上リモコン10、安全帯取付けフック11および荷重センサ12を備える。エレベータ1は、昇降路13にてかご2を昇降移動させる。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システムが制御するエレベータ1の一例を示す概略図である。エレベータ1は、かご2、かご用ガイドレール3、釣合おもり4、メインロープ5、巻上機6、制御装置7、テールコード8、手摺9、かご上リモコン10、安全帯取付けフック11および荷重センサ12を備える。エレベータ1は、昇降路13にてかご2を昇降移動させる。
かご2は、エレベータ1の利用者により乗降され、乗っている利用者を目的の階へ移動させる。かご2は、昇降路13内に設置された一対のかご用ガイドレール3の間に設置され、かご用ガイドレール3に沿って昇降移動する。かご2には、開閉自在のかごドア(図示省略)が設置されている。かごドアは、かご2の昇降時には閉状態を維持し、かご2が着床したときに閉状態から開状態となる。
釣合おもり4は、かご2の昇降に連動して昇降路13内を昇降する。釣合おもり4は、一対のおもり用ガイドレール(図示省略)の間に設置され、おもり用ガイドレールに沿って昇降移動する。釣合おもり4の重量は、かご2が所定積載量(例えば、最大積載量に対して0から1/2程度)の場合に、巻上機6を挟んでかご2と釣り合うように設定されている。
メインロープ5は、かご2と釣合おもり4とを連結する1以上のロープであり、巻上機6に巻き掛けられている。メインロープ5は、かご2と釣合おもり4とをトラクション式に昇降させる。巻上機6は、モータ(図示省略)を回転させてメインロープ5を巻き上げ、かご2と釣合おもり4との昇降方向における相対位置を変化させることで、昇降路13内にてかご2を昇降させる。巻上機6は、制御装置7に接続されており、制御装置7を介して供給される電力によりモータの駆動制御が行われる。
制御装置7は、巻上機6のモータの駆動制御を行い、エレベータ1全体を制御する。テールコード8は、かご2と制御装置7との間の通信および電力供給用の電線である。テールコード8は、昇降路13内に吊り下げられ、かご2とともに昇降する。
荷重検知部である荷重センサ12は、かご用ガイドレール3に設置されている。荷重センサ12は、かご2にかかる荷重をメインロープ5の張力から検知する。荷重センサ12は、人の乗降によるかご2の積載荷重の変化量を示す荷重信号を出力する。
エレベータ1の点検あるいは保守作業において、かご2の上面Sに作業者Wが載る場合がある。作業者Wは、エレベータ1の点検作業あるいは保守作業等を行う人である。手摺9は、かご2の上面Sに設置され、作業者Wの落下防止等、作業者Wの安全確保のために設けられている。かご上リモコン10は、かご2の上面Sに設置され、作業者Wによる操作を受け付ける。作業者Wは、かご上リモコン10を使用する手動運転によってかご2を昇降移動させる。安全帯取付けフック11は、かご2の上面Sに設けられ、作業者Wが着用する安全帯14が掛け止められる取付構造である。
安全帯14は、作業者Wに装着されるベルト部分と、ベルト部分に取り付けられたランヤードとを備える。ランヤードは、命綱であるロープ部分と、掛止部材である掛け止め具とを含む。ロープ部分の一端はベルト部分に取り付けられ、他端には掛け止め具が取り付けられている。安全帯取付けフック11に掛け止め具が連結されることにより、安全帯14は安全帯取付けフック11に掛け止められる。作業者Wが着用する安全帯14が安全帯取付けフック11に固定されることで、かご2からの作業者Wの転落を防止する。
安全帯14のベルト部分は、人体の胴部に装着される胴ベルト型、および、胴部の他に腿部あるいは肩部にもベルトが通されるハーネス型等のいずれであっても良い。安全帯14は、1本のランヤードを備えた一本吊り用安全帯(一丁掛け)、および2本のランヤードを備えたダブルランヤード式安全帯(二丁掛け)のいずれであっても良い。
図2は、図1に示す安全帯取付けフック11と、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14との一例を示す図である。掛け止め具22は、ロープ部分21の端部に取り付けられている。掛け止め具22は、ループ状をなし、ループの一部を開閉可能に構成されている。開状態とされた掛け止め具22を安全帯取付けフック11に掛けてから、掛け止め具22を閉状態とすることで、安全帯14が安全帯取付けフック11に掛け止められる。
接触センサ23、接触情報送信部24およびICタグ25は、安全帯14に備えられている。接触検知部である接触センサ23は、例えば、掛け止め具22のうちループを構成する湾曲部分の一部であって、湾曲の内側に設けられている。接触センサ23は、物体の接触の有無を検知し、検知結果に応じた信号を生成する。接触センサ23は、安全帯取付けフック11に掛け止め具22が連結された状態において安全帯取付けフック11と接触可能ないずれの位置に設けられていても良い。
接触センサ23における検知結果に応じた信号は、例えば、掛け止め具22の内部に設けられた配線(図示省略)を通じて、接触情報送信部24へ伝送される。送信部である接触情報送信部24は、例えば、掛け止め具22とロープ部分21との接続部分の付近に設けられている。接触情報送信部24は、接触センサ23からの信号を受けることにより、接触センサ23における接触の有無を示す接触情報を取得する。
接触情報送信部24は、取得された接触情報を、例えば無線通信を介して制御装置7へ送信する。接触情報送信部24は、接触センサ23からの信号を処理する処理回路と、接触情報を送信するアンテナ(いずれも図示省略)とを備える。接触情報送信部24から制御装置7への接触情報の送信には、例えば無線LAN(Local Area network)による無線通信が用いられる。接触情報の送信には、いずれの規格による無線通信が採用されても良い。接触情報送信部24は、安全帯14のいずれの位置に設けられていても良い。
作業者Wが装着可能とする安全帯14は、構造および使用方法等によっていくつかの種類に分類される。各安全帯14には、記憶部であるICタグ25が備えられている。ICタグ25には、安全帯14の種類を表す個別情報が記憶されている。ICタグ25は、個別情報が記憶されるICチップと、無線通信用のアンテナと(いずれも図示省略)を備える。ICタグ25は、例えば、掛け止め具22のうち湾曲の内側に設けられている。安全帯14が一丁掛けおよび二丁掛けのいずれであるか、すなわち1つの安全帯14に備えられている掛け止め具22が1つであるか2つであるかは、個別情報に示されている。このように、ICタグ25には、安全帯14の1つ当たりにおける掛け止め具22の個数を示す情報が記憶されている。
読取部であるタグリーダ26は、安全帯取付けフック11に設けられている。タグリーダ26は、無線通信を介してICタグ25から個別情報を読み取る。タグリーダ26は、ICタグ25からの信号を受信するアンテナと、通信処理のための処理回路と、制御装置7との間の通信を行うインタフェース(いずれも図示省略)とを備える。
ICタグ25およびタグリーダ26の間が無線通信可能な距離となるまでタグリーダ26にICタグ25を接近させることで、タグリーダ26は、ICタグ25とは非接触の状態においてICタグ25内の個別情報を受信する。安全帯取付けフック11に掛け止め具22が連結された状態において、ICタグ25およびタグリーダ26は、無線通信可能に互いに十分接近した位置関係となる。
ICタグ25およびタグリーダ26は、電波あるいは電磁波を用いた近距離の無線通信を行う(RFID(Radio Frequency Identifier))。例えば、ICタグ25は、タグリーダ26から発信された電波により電力を発生させて、個別情報を乗せた電波をタグリーダ26へ送信する。タグリーダ26は、受信した電波から個別情報を取得する。なお、安全帯14の媒体から安全帯取付けフック11の読取部への個別情報の送信には、いずれの規格による無線通信が採用されても良く、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの近距離無線通信が採用されても良い。
タグリーダ26は、安全帯取付けフック11に掛け止め具22が連結された状態においてICタグ25内の情報を読み取り可能ないずれの位置に設けられていても良い。ICタグ25は、安全帯14のいずれの位置に設けられていても良い。
図3は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30の一例を示すブロック図である。エレベータ制御システム30は、制御装置7と、安全帯14に備えられた接触センサ23、接触情報送信部24およびICタグ25と、かご2上面の安全帯取付けフック11に備えられたタグリーダ26と、かご2内部のカメラ31と、かご上リモコン10と、荷重センサ12とを備える。
カメラ31は、かご2内部の天井付近に取り付けられている。カメラ31は、かご2内部の空間を撮影し、画像データを生成する。カメラ31で取得された画像データと、タグリーダ26で取得された個別情報とは、テールコード8内の配線を通じて、制御装置7へ伝送される。
制御装置7は、運転制御部32、かご内人数取得部33、かご総人数取得部34、かご上人数取得部35、安全帯個数取得部36、判定部37および接続切り換え部38を備える。また、制御装置7は、接触情報送信部24から送信された接触情報を受信するアンテナ(図示省略)を備える。
運転制御部32は、かご2内部の操作盤および乗り場操作盤(いずれも図示省略)への操作に応じてエレベータ1の運転を制御する。作業者Wによる点検および保守作業において、運転制御部32は、かご上リモコン10の操作に応じてエレベータ1の運転を制御する。
かご内人数取得部33には、カメラ31からの画像データが入力される。かご内人数取得部33は、カメラ31での撮影により得られた画像データを解析して、かご2内部にいる人の数を取得する。かご内人数取得部33は、カメラ31で撮影された画像から人体像を検出して、かご2内部の人数を判定する。
かご総人数取得部34には、荷重センサ12からの荷重信号が入力される。かご総人数取得部34は、荷重信号に応じて、かご2の内部および上面Sにいる人の総数を取得する。かご上人数取得部35は、かご2の上面Sにいる人の数を取得する。かご上人数取得部35は、かご総人数取得部34で取得された数からかご内人数取得部33で取得された数を差し引いた結果を算出することで、かご2の上面Sにいる人の数を取得する。
安全帯個数取得部36には、接触情報送信部24から送信された接触情報と、タグリーダ26から伝送された個別情報とが入力される。安全帯個数取得部36は、入力された接触情報を基に、接触が検知された掛け止め具22の個数を把握するとともに、入力された個別情報を基に、各掛け止め具22に対応する安全帯14の種類を把握し、安全帯14の個数を求める。このように、安全帯個数取得部36は、接触センサ23による検知結果と、タグリーダ26で読み取られた個別情報とを受けて、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数を取得する。
二丁掛けの安全帯14については、安全帯14の1つ当たりにおける2つの掛け止め具22がいずれも安全帯取付けフック11に連結されていることで、安全帯14が正常に掛け止められていると検知される。一丁掛けの安全帯14については、安全帯14の1つ当たりにおける1つの掛け止め具22が安全帯取付けフック11に連結されていることで、安全帯14が正常に掛け止められていると検知される。
例えば、二丁掛けの安全帯14が2個、安全帯取付けフック11に掛け止められている場合、安全帯個数取得部36は、4つの掛け止め具22について接触の検知を示す接触情報と、各掛け止め具22について二丁掛けの安全帯14であることを示す個別情報とを得る。いずれも二丁掛けの安全帯14に含まれる4つの掛け止め具22の接触が検知されたことから、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数は2個と求められる。
安全帯個数取得部36は、接触センサ23での接触の検知と、タグリーダ26におけるICタグ25からの個別情報の読み取りとの双方とがあった場合に、安全帯取付けフック11に安全帯14が掛け止められていると検知する。安全帯取付けフック11から離れた他の物体に接触センサ23が接触した場合は、タグリーダ26に個別情報の読み取りがなされないため、安全帯取付けフック11に安全帯14が掛け止められたとする誤った検知が回避される。
判定部37は、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致するか否かを判別して、かご2の昇降移動の許否を判定する。かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致すると判別された場合、判定部37は、昇降移動を許可と判定し、許可を示す信号を出力する。一方、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しないと判別された場合、判定部37は、昇降移動を不許可と判定し、かかる信号出力を行わない。
接続切り換え部38は、かご上リモコン10と運転制御部32との間の配線に設けられている。接続切り換え部38は、例えば、a接点のリレーを含む接続回路を備える。接続切り換え部38は、判定部37からの信号に応じて接点の開閉を切り換えることにより、かご上リモコン10と運転制御部32との間の接続および切断を切り換える。
接続切り換え部38は、判定部37からの信号が入力されているときに接点を閉状態とする。これにより、判定部37が昇降移動を許可と判定した場合は、接続切り換え部38がかご上リモコン10と運転制御部32との間を接続させることで、運転制御部32は、かご上リモコン10への操作に応じてかご2を昇降移動させる。また、接続切り換え部38は、判定部37からの信号が入力されていないときに接点を開状態とする。これにより、判定部37が昇降移動を不許可と判定した場合は、接続切り換え部38がかご上リモコン10と運転制御部32との間の接続を切断させることで、運転制御部32は、かご上リモコン10への操作に応じたかご2の昇降移動を行わない。エレベータ制御システム30は、かご上リモコン10への操作によるかご2の昇降を可能とするか否かの切り換えに、リレーを備えた接続切り換え部38を用いるほか、いずれの構成を用いても良い。なお、エレベータ制御システム30は、本実施形態において制御装置7に含まれている構成要素のいずれかを、かご2内に含めることとしても良い。例えば、かご内人数取得部33は、かご2内に設けられていても良い。
図4は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30による制御処理の手順を示すフローチャートである。制御処理の開始時において、接続切り換え部38は切断状態とされており、かご上リモコン10への操作によるかご2の昇降は不能とされている。
かご総人数取得部34は、荷重センサ12からの荷重信号に応じて、かご2の内部および上面Sにいる作業者Wの総数を取得する(S1)。かご内人数取得部33は、カメラ31からの画像データが入力されると、カメラ31で撮影された画像から人体像を検出して、かご2の内部にいる作業者Wの数を取得する(S2)。かご上人数取得部35は、かご総人数取得部34で取得された数からかご内人数取得部33で取得された数を差し引くことにより、かご2の上面Sにいる作業者Wの数を算出する(S3)。
安全帯個数取得部36は、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の接触情報および個別情報を取得する(S4)。安全帯個数取得部36は、接触が検知された掛け止め具22の個数を接触情報から把握し、各掛け止め具22に対応する安全帯14の種類を個別情報から把握する。安全帯個数取得部36は、接触が検知された掛け止め具22ごとに、その掛け止め具22を含む安全帯14の種類を判別して、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数を求める。
判定部37は、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数が、かご2の上面Sにいる作業者Wの数と一致しているか否かを判別する(S5)。安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していると判別された場合(S5:Yes)、判定部37は、昇降移動を許可と判定し、許可を示す信号を接続切り換え部38へ送信する。接続切り換え部38は、判定部37からの信号が入力されたことに応じて、接点を開状態から閉状態へ切り換えて、かご上リモコン10と運転制御部32との間を接続する(S6)。これにより、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数が、上面Sにいる作業者Wの数と一致した場合に、かご上リモコン10への操作によるかご2の昇降が可能とされる。
一方、安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していないと判別された場合(S5:No)、判定部37は、昇降移動を不許可と判定し、接続切り換え部38への信号の送信を行わない。接続切り換え部38は、判定部37からの信号が入力されないことにより、接点の開状態を維持し、かご上リモコン10と運転制御部32との間の切断を継続させる(S7)。これにより、安全帯取付けフック11に掛け止められている安全帯14の個数が、上面Sにいる作業者Wの数と一致しない場合に、かご上リモコン10への操作によるかご2の昇降が不能な状態が維持される。
制御装置7内のかご内人数取得部33、かご総人数取得部34、かご上人数取得部35、安全帯個数取得部36および判定部37等の処理部は、次のようにして実装できる。例えば、CPU(Central Processing Unit)などの中央処理装置に、各処理部の機能を発揮するプロセスをメモリ上に展開して実行させることにより実現できる。各処理部の機能は、MPU(Micro Processing Unit)に実行させても良い。また、各処理部は、ハードワイヤードロジックによって実現しても良い。各処理部がワークエリアとして参照する主記憶装置には、各種の半導体メモリ素子やフラッシュメモリを採用できる。また、各処理部が参照する記憶装置は、補助記憶装置であっても良い。各処理部の機能は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現しても良い。
第1の実施形態によれば、エレベータ制御システム30は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しているか否かを判別して、かご2の昇降移動の許否を判定する。エレベータ制御システム30は、かご2の上にいる全ての作業者Wの安全帯14が安全帯取付けフック11に掛け止められたことが確認されてから、かご2の昇降移動を可能とする。エレベータ制御システム30は、かご2の上に安全帯14が正常に掛け止められていない作業者Wがいる状態ではかご2の昇降移動を行わせないことで、かご2の上における作業者Wの人数に関わらず、各作業者Wについて、転落等の事態を未然に回避可能とする。これにより、かご2の上にいる各人の安全を確保することができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係るエレベータ制御システム40の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム40は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、アナウンス部41を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、第2の実施形態に係るエレベータ制御システム40の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム40は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、アナウンス部41を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
音声発生部であるアナウンス部41は、例えば、かご2内部の操作盤(図示省略)に設けられている。アナウンス部41は、かご2内部の利用者に対して、音声による報知を行う。作業者Wによる点検および保守作業において、アナウンス部41は、かご2の昇降移動が許可されたことに応じて、かご2の内部にて音声を発生させる。
接続切り換え部38は、判定部37からの信号に応じてかご上リモコン10と運転制御部32との間を接続すると、切断状態から接続状態へ切り換えられたことを示す信号を出力する。接続切り換え部38から出力された信号は、テールコード8内の配線を通じてアナウンス部41へ伝送される。アナウンス部41は、接続切り換え部38からの信号が入力されると、かご上リモコン10の操作による昇降が可能となったことを伝える音声を発生させる。
図6は、第2の実施形態に係るエレベータ制御システム40による制御処理の手順を示すフローチャートである。判定部37による許可の判定に応じて、接続切り換え部38がかご上リモコン10と運転制御部32との間を接続すると(S6)、アナウンス部41は、かご上リモコン10の操作による昇降が可能となった旨をアナウンスする(S11)。一方、判定部37にて不許可と判定され、接続切り換え部38にてかご上リモコン10と運転制御部32との間の切断が継続された場合(S7)、アナウンス部41によるアナウンスは行われない。
第2の実施形態によれば、エレベータ制御システム40は、かご2の昇降移動が許可されたことに応じてアナウンス部41から音声を発生させることで、かご2の内部にいる作業者Wに昇降が可能な状態となったことを注意喚起できる。
[第3の実施形態]
図7は、第3の実施形態に係るエレベータ制御システム50の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム50は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、発報部51を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は、第3の実施形態に係るエレベータ制御システム50の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム50は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、発報部51を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
発報部51は、例えば、かご2の上面Sに設けられている。発報部51は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致していないと判定部37で判別された場合に警報を発する。発報部51は、例えば警報音を発生させるブザーである。なお、発報部51は、上面Sにいる作業者Wに警報音を十分感知させることが可能であれば、上面S以外の位置に設けられていても良い。
判定部37は、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しないと判別した場合、不一致の判定結果を示す信号を出力する。判定部37から出力された信号は、テールコード8内の配線を通じて発報部51へ伝送される。発報部51は、かかる信号を受けたことに応じて警報音を発生させる。
図8は、第3の実施形態に係るエレベータ制御システム50による制御処理の手順を示すフローチャートである。掛け止められている安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していないと判別されると(S5:No)、判定部37は、発報部51へ信号を出力する。発報部51は、判定部37からの信号を受けたことに応じて警報音を発生させる(S21)。また、判定部37における昇降移動の不許可の判定により、接続切り換え部38は、かご上リモコン10と運転制御部32との間の切断を継続させる(S7)。なお、本実施形態の発報部51は、上記の実施形態に係るエレベータ制御システム40に適用されても良い。
第3の実施形態によれば、エレベータ制御システム50は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しないとの判別に応じて、発報部51から警報を発する。エレベータ制御システム50は、安全帯取付けフック11に安全帯14が正常に掛け止められていない作業者Wがいることを、作業者Wに注意喚起することができる。
[第4の実施形態]
図9は、第4の実施形態に係るエレベータ制御システム60の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム60は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、発報部61、距離情報取得部62および近接判定部63を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9は、第4の実施形態に係るエレベータ制御システム60の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム60は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、発報部61、距離情報取得部62および近接判定部63を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
距離情報取得部62および近接判定部63は、制御装置7に設けられている。距離情報取得部62は、図1に示すかご2と釣合おもり4との間の距離を示す距離情報を取得する。距離情報取得部62は、例えば、パルス発生器(図示省略)から一定の時間間隔のパルスを発生させ、かご2が移動を開始してからのパルス数をカウントする。距離情報取得部62は、パルス数としてカウントされた時間を基に、かご2および釣合おもり4の移動距離を検知して、かご2と釣合おもり4との位置関係をモニタする。距離情報取得部62は、かご2と釣合おもり4との位置関係を基に、かご2と釣合おもり4との間の距離を算出する。かご2と釣合おもり4との間の距離とは、例えば、かご2の上面Sと、鉛直方向における釣合おもり4の中心位置との間の距離とする。
近接判定部63には、距離情報取得部62からの距離情報が入力される。近接判定部63は、かご2と釣合おもり4との間の距離が、あらかじめ設定された閾値以下であるか否かを判定する。閾値は、例えば5m程度とする。近接判定部63は、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下と判定した場合、かご2に釣合おもり4が近接していることを示す信号を出力する。一方、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値より大きいと判定した場合、近接判定部63は、かかる信号出力を行わない。なお、近接判定部63は、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値未満であるか否かを判定しても良い。
発報部61は、例えば、かご2の上面Sに設けられている。発報部61は、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下であると近接判定部63で判定された場合に警報を発する。発報部61は、例えば警報音を発生させるブザーである。近接判定部63から出力された信号は、テールコード8内の配線を通じて発報部61へ伝送される。発報部61は、かかる信号を受けたことに応じて警報音を発生させる。なお、発報部61は、上面Sにいる作業者Wに警報音を十分感知させることが可能であれば、上面S以外の位置に設けられていても良い。
図10は、第4の実施形態に係るエレベータ制御システム60による制御処理の手順を示すフローチャートである。判定部37による許可の判定に応じて、接続切り換え部38がかご上リモコン10と運転制御部32との間を接続することにより(S6)、かご2は、かご上リモコン10の操作による昇降移動が可能となる。距離情報取得部62は、かご2と釣合おもり4との間の距離を算出して、距離情報を取得する。距離情報取得部62は、距離情報を近接判定部63へ出力する。
近接判定部63は、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下か否かを判定する(S31)。かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下と判定された場合(S31:Yes)、近接判定部63は、発報部61へ信号を出力する。発報部61は、近接判定部63からの信号に応じて警報音を発生させる(S32)。一方、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値より大きいと判定された場合(S31:No)、発報部61による警報音の発生は行われず、かご2の昇降移動が可能な状態が継続される。
近接判定部63は、距離情報取得部62で取得されたかご2と釣合おもり4との間の距離情報以外の情報を基に、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下か否かを判定しても良い。例えば、近接判定部63は、巻上機6からかご2までの距離情報から、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下か否かを判定しても良い。また、近接判定部63は、昇降路13内の昇降方向におけるかご2の位置を示す情報に基づいて、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下か否かを判定しても良い。なお、本実施形態の発報部61、距離情報取得部62および近接判定部63は、上記の実施形態に係るエレベータ制御システム40,50に適用されても良い。発報部61は、第3の実施形態の発報部51の機能を兼ねても良い。
第4の実施形態によると、エレベータ制御システム60は、かご2と釣合おもり4との間の距離が閾値以下であるとの判定に応じて、発報部61から警報を発する。エレベータ制御システム60は、かご2の昇降によって釣合おもり4が近接していることを、かご2の上にいる作業者Wに注意喚起することができる。
[第5の実施形態]
図11は、第5の実施形態に係るエレベータ制御システム70の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム70は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、時間計測部72および異常通知部73を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図11は、第5の実施形態に係るエレベータ制御システム70の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータ制御システム70は、第1の実施形態に係るエレベータ制御システム30と同様の構成要素に加えて、時間計測部72および異常通知部73を備える。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
サービスセンター71は、管理対象とする地域内に設置されている各エレベータ1のメンテナンスおよびトラブル対応等を一元管理する。エレベータ制御システム70の制御装置7は、サービスセンター71と通信可能に接続されている。かかる通信には、一例として、有線および無線を問わず任意のネットワークを介した遠隔通信を含む。
時間計測部72および異常通知部73は、制御装置7に設けられている。時間計測部72は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致していないと判定部37で判別されたときからの時間を計測する。異常通知部73は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致していないまま設定時間が経過した場合に、異常が生じていることを、エレベータ制御システム70の外部にあるサービスセンター71へ通知する。
判定部37は、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致しないと判別した場合、不一致の判定結果を示す信号を時間計測部72へ出力する。時間計測部72は、かかる信号を受けたことに応じて、時間の計測を開始させる。判定部37は、例えば、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致するか否かを定期的に判別し、不一致の判定が続く場合は時間計測部72への信号の出力を継続させる。その後、判定部37は、かご上人数取得部35で取得された数と、安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致すると判別した場合、時間計測部72への信号の出力を停止させる。
時間計測部72は、判定部37からの信号の出力が継続する間は時間の計測を継続させ、判定部37からの信号の出力が停止した場合は時間の計測を停止させる。時間計測部72が時間計測を計測させる間に、あらかじめ設定された設定時間が経過した場合、時間計測部72は、設定時間の経過を示す信号を異常通知部73へ出力する。設定時間は、例えば10秒程度とする。異常通知部73は、時間計測部72からの信号を受けたことに応じて、安全帯取付けフック11に安全帯14が掛け止められていないままの作業者Wがかご2上にいる異常な状態であることを、サービスセンター71へ通知する。サービスセンター71は、異常通知部73からの通知を受信し、各種データ処理等を行う。
図12は、第5の実施形態に係るエレベータ制御システム70による制御処理の手順を示すフローチャートである。掛け止められている安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していないと判別されると(S5:No)、判定部37は、時間計測部72へ信号を出力する。時間計測部72は、判定部37からの信号を受けたことに応じて時間の計測を開始させる(S41)。
時間計測部72での計測を開始してから、判定部37は、掛け止められている安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致しているか否かを判別する(S42)。安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していると判別された場合(S42:Yes)、接続切り換え部38は、かご上リモコン10と運転制御部32との間を接続する(S6)。一方、安全帯14の個数が上面Sにいる作業者Wの数と一致していないと判別された場合(S42:No)、判定部37は、時間計測部72への信号出力を継続する。
時間計測部72は、時間計測を開始してから設定時間が経過したか否かを判定する(S43)。設定時間を経過していない場合(S43:No)、時間計測部72での時間計測は継続され、判定部37は判別を繰り返す(S42)。一方、設定時間を経過した場合(S43:Yes)、時間計測部72は、設定時間の経過を示す信号を異常通知部73へ出力する。異常通知部73は、時間計測部72からの信号を受けたことに応じて、サービスセンター71へ異常を通知する(S44)。また、判定部37における昇降移動の不許可の判定により、接続切り換え部38は、かご上リモコン10と運転制御部32との間の切断を継続させる(S7)。なお、本実施形態の時間計測部72および異常通知部73は、上記の実施形態に係るエレベータ制御システム40,50,60に適用されても良い。
第5の実施形態によれば、エレベータ制御システム70は、かご上人数取得部35で取得された数と安全帯個数取得部36で取得された個数とが一致していないまま設定時間が経過した場合に、異常が生じていることを異常通知部73から通知する。エレベータ制御システム70は、安全帯14が掛け止められていないままの作業者Wがかご2上にいる異常な状態であることを外部へ通知することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 エレベータ、2 かご、4 釣合おもり、5 メインロープ(ロープ)、6 巻上機、7 制御装置、11 安全帯取付けフック(取付構造)、12 荷重センサ(荷重検知部)、14 安全帯、22 掛け止め具(掛止部材)、23 接触センサ(接触検知部)、25 ICタグ(記憶部)、26 タグリーダ(読取部)、30,40,50,60,70 エレベータ制御システム、33 かご内人数取得部、34 かご総人数取得部、35 かご上人数取得部、36 安全帯個数取得部、37 判定部、41 アナウンス部(音声発生部)、51,61 発報部、63 近接判定部、73 異常通知部、S 上面、W 作業者。
Claims (8)
- エレベータのかごの上面にいる人の数を取得するかご上人数取得部と、前記かごに設けられた取付構造に掛け止められている、前記上面にいる各人に装着された安全帯の個数を取得する安全帯個数取得部と、前記かご上人数取得部で取得された、前記上面にいる人の数と、前記安全帯個数取得部で取得された前記個数とが一致しているか否かを判別して、前記かごの昇降移動の許否を判定する判定部とを備え、前記安全帯は、前記取付構造に連結可能な掛止部材と、情報を送信可能な送信部と、前記安全帯の1つ当たりにおける前記掛止部材の個数を示す情報が記憶された記憶部と、を備え、前記掛止部材は、前記取付構造との接触を検知する接触検知部を備え、前記取付構造は、前記記憶部から前記情報を読み取る読取部を備え、前記安全帯個数取得部は、前記接触検知部が前記取付構造との接触を検知し、かつ、前記読取部が前記記憶部から前記情報を読み取った場合に、前記安全帯の1つあたりにおける前記掛止部材の個数の各々が連結されていることを検知することで、前記安全帯が前記取付構造に掛け止められていると検知する、ことを特徴とするエレベータ制御システム。
- 前記かごの荷重を検知する荷重検知部と、前記荷重検知部による検知結果を基に、前記かごの内部および前記上面にいる人の総数を取得するかご総人数取得部と、前記かごの内部にいる人の数を取得するかご内人数取得部と、を備え、前記かご上人数取得部は、前記かご総人数取得部で取得された前記人の総数から、前記かご内人数取得部で取得された前記人の数を差し引いた結果を、前記上面にいる人の数として算出すること、を特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
- 前記安全帯個数取得部は、前記安全帯から受信した前記接触検知部による検知結果を基に、前記取付構造に掛け止められている前記安全帯の前記個数を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御システム。
- 前記安全帯個数取得部は、前記読取部で読み取られた前記情報を受けて、前記取付構造に掛け止められている前記安全帯の前記個数を求めることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ制御システム。
- 前記昇降移動が許可されたことに応じて、前記かごの内部にて音声を発生させる音声発生部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
- 前記かご上人数取得部で取得された、前記上面にいる人の数と、前記安全帯個数取得部で取得された前記個数とが一致していないと前記判定部で判別された場合に、警報を発する発報部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
- 前記かごと、巻上機に巻き掛けられるロープを介して前記かごに連結された釣合おもりとの間の距離が閾値未満であるか否かを判定する近接判定部と、前記距離が前記閾値未満であると前記近接判定部で判定された場合に警報を発する発報部とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
- 前記かご上人数取得部で取得された、前記上面にいる人の数と、前記安全帯個数取得部で取得された前記個数とが一致しないまま設定時間が経過した場合に、異常が生じていることを外部へ通知する異常通知部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
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