JP2022126216A - エレベータ制御装置及びビルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の自律移動体がかごの戸に対して戸開閉要求を発行した場合に、それぞれの自律移動体のかごに対する位置に応じてかごの戸が適切に開閉するエレベータ制御装置及びビルシステムを提供する。【解決手段】エレベータ制御装置は、エレベータのかご2に乗降する自律移動体9からの戸開閉要求によってかご2の戸41を開閉させる戸開閉制御部16を備えたエレベータ制御装置10であって、自律移動体9から受信した識別情報に基づき認証する認証部12と、自律移動体9の位置を検知する位置検知部11と、認証部12が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置によって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部15と、を備え、戸開閉制御部16は、調停部15の調停結果に基づきかご2の戸41を戸開又は戸閉させる。【選択図】図2

Description

本開示は、エレベータ制御装置及びビルシステムに関する。
従来、エレベータと自立走行車との連携運行システムが提案されている。特許文献1に記載のエレベータと自立走行車との連携運行システムは、インターフェース装置にドア開要求を送信する。インターフェース装置は、ドア開要求を受信したら、戸開リレーに接続されている指令入力リレーをオン動作させる信号を出力する。これにより、制御盤の戸開リレーがオン状態となり、制御盤は、ドア開閉装置を動作させてドアを開動作させる。
WO2019/193719号
特許文献1に記載されているエレベータと自立走行車との連携運行システムでは、複数の自立走行車がそれぞれ戸開及び戸閉要求を発行した場合については言及されていない。例えば、一方の自立走行車がかご外に位置し、他方の自立走行車がかご内に位置している場合を考える。この場合、一方の自立走行車が戸閉要求を発行し、他方の自立走行車が戸開要求を発行した場合、特許文献1のエレベータと自立走行車との連携運行システムでは、かごの戸に対して戸閉させるか戸開させるかを選択することができない。
本開示は、上記の課題を解決するものであり、複数の自律移動体がかごの戸に対して戸開閉要求を発行した場合に、それぞれの自律移動体のかごに対する位置に応じてかごの戸が適切に開閉するエレベータ制御装置及びビルシステムを提供することを目的とする。
本開示に係るエレベータ制御装置は、エレベータのかごに乗降する自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を備えたエレベータ制御装置であって、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された自律移動体のかごに対する位置によって自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。
本開示に係るビルシステムは、エレベータのかごに乗降する自律移動体と、自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を有するエレベータ制御装置と、を備えたビルシステムであって、エレベータ制御装置は、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された自律移動体のかごに対する位置によって自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。
本開示に係るエレベータ制御装置及びビルシステムは、移動体の位置を検知する位置検知部によって検知された自律移動体のかごに対する位置によって移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部を備えている。よって複数の自律移動体がかごの戸に対して戸開閉要求を発行した場合に、それぞれの自律移動体のかごに対する位置に応じて適切にかごの戸が適切に開閉する。
本開示の実施の形態1に係るビルシステムの全体構成図である。 本開示の実施の形態1に係るビルシステムの機能構成図である。 本開示の実施の形態1に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態1に係るエレベータ制御装置のハードウェア構成図である。 本開示の実施の形態2に係るビルシステムの機能構成図である。 本開示の実施の形態2に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態3に係るビルシステム装置の機能構成図である。 本開示の実施の形態3に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。
実施の形態1
図1は、本実施の形態に係るビルシステムの全体構成図の全体構成図である。ビルシステム100は、エレベータ50及び自律移動体9から構成される。エレベータ50は、昇降路1、かご2、乗場3、釣合錘4、ワイヤーロープ5、巻上機6、そらせ車7、エレベータ制御装置10、及び駆動装置(図示せず)から構成される。エレベータ制御装置10は昇降路1内のかご2の昇降を指令する。エレベータ制御装置10は巻上機6を制御し、かご2を昇降あるいは停止させる。かご2及び釣合錘4はそらせ車7を介してワイヤーロープ5で吊り下げられている。このワイヤーロープ5を巻き掛けた巻上機6を回転させることにより、かご2および釣合錘4が昇降路1内を釣瓶式に昇降する。なお、図1のエレベータ50はかご2が1台であるが、複数台の昇降路1及びかご2が並列に設置されていても構わない。また、エレベータ制御装置10はかご2が乗場3に停止しているときに戸の開閉を指令する。自律移動体9は移動体制御装置90及びアンテナ94を備えている。
かご2には、かご戸21、かご内撮像装置22、秤23、及びかご内アンテナ24が設置されている。かご内撮像装置22はかご2内の自律移動体9を撮像する。秤23はかご2内の乗客(図示せず)及び自律移動体9の重量を測定する。かご内アンテナ24はエレベータ制御装置10と電気的に接続されている。かご内アンテナ24は及び自律移動体9のアンテナ94は、エレベータ制御装置10とかご2内の自律移動体9との間の通信に用いられる。
各階床には乗場3が設置されており、乗場3には乗場戸31、乗場撮像装置32、及び乗場アンテナ34が設置されている。また、図1に示すとおり、乗場3には、自律移動体9が待機している。乗場撮像装置32は乗場3で待機している自律移動体9を撮像する。乗場アンテナ34はエレベータ制御装置10と電気的に接続されている。乗場アンテナ34及び自律移動体9のアンテナ94は、エレベータ制御装置10と乗場3内の自律移動体9との間の通信に用いられる。かご2が乗場3に到着すると、エレベータ制御装置10の指令によりかご戸21と乗場戸31は連動して戸開する。かご戸21と乗場戸31が連動して戸開した後、乗場3で待機している待客及び自律移動体9は乗場3からかご2に乗車することが可能になる。また、かご2内の乗客及び自律移動体9はかご2から乗場3に降車することが可能になる。
乗客および自律移動体9のかご2に対する乗降車の完了後、エレベータ制御装置10の指令によりかご戸21と乗場戸31は連動して戸閉する。かご戸21と乗場戸31が連動して戸閉した後、かご2は昇降路1内を昇降する。このようにして、乗客および自律移動体9は各階床間を移動することができる。
以降、かご戸21と乗場戸31が連動して戸開することを単に戸41が戸開すると呼称する。かご戸21と乗場戸31が連動して戸閉することを単に戸41が戸閉すると呼称する。かご戸21と乗場戸31が連動して開閉することを単に戸41が戸開閉すると呼称する。
図2は本実施の形態に係るビルシステムの機能構成図である。図2に示すとおり、ビルシステム100は、エレベータ制御装置10、及び移動体制御装置90を備えた自律移動体9を有する。エレベータ制御装置10は、位置検知部11、認証部12、調停部15、戸開閉制御部16、送信部17、受信部18、及び優先度記憶部19を備えている。自律移動体9が備えている移動体制御装置90は、送信部91、戸開閉要求部92、及び受信部93を備えている。なお、移動体制御装置90は必ずしも自律移動体9に搭載されている必要は無い。移動体制御装置90は、外部サーバー等でもよい。この場合、移動体制御装置90と自律移動体9との間は無線で通信を行う。この場合、自律移動体9とエレベータ制御装置10との間は、外部サーバー上に搭載されている移動体制御装置90を介して間接的に通信を行うことになる。本実施の形態は自律移動体9に移動体制御装置90を備えているものとして説明する。
次に、エレベータ制御装置10の詳細な構成について説明する。受信部18は、自律移動体9が送信した自律移動体9に対応する識別情報を受信する。受信部18は、自律移動体9が送信した戸41に対する戸開閉要求を受信する。認証部12は受信部18が受信した自律移動体9に対応する識別情報に基づき認証する。位置検知部11は自律移動体9の位置を検知する。位置検知部11は自律移動体9がかご2内に乗車しているか、乗場3で待機しているかを検知する。位置検知部11は、例えばかご内撮像装置22及び乗場撮像装置32が撮像した画像に基づき自律移動体9がかご2内に乗車しているか、乗場3で待機しているかを検知する。この場合、自律移動体9本体にその自律移動体9を識別する2次元コードを備えればよい。その結果、位置検知部11は、自律移動体9がかご2内に乗車している自律移動体9と、乗場3に待機している自律移動体9とを識別して検知可能である。また位置検知部11は、かご2内及び乗場3に読取装置(図示せず)を設け、それぞれの読取装置(図示せず)が自律移動体9からその自律移動体9に対応する識別情報を受信するようにしてもよい。この場合、自律移動体9本体に自律移動体9を識別する2次元コードを備える必要は無い。また、移動体制御装置90が自律移動体9に搭載されていない場合、位置検知部11は移動体制御装置90が把握している各自律移動体9の位置情報に基づき、自律移動体9がかご2内に乗車しているか、乗場3で待機しているかを検知するようにしてもよい。
調停部15は、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報に対する認証結果、及び位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置によって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う。優先度記憶部19は、調停部15が自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う際の優先度を記憶する。戸開閉制御部16は、調停部15の調停結果に基づきかご2の戸41を戸開又は戸閉させる。調停部15及び優先度記憶部19の構成及び動作の詳細については後述する。送信部17は、調停部15の調停結果を移動体制御装置90に送信する。調停結果とは、自律移動体9の戸開閉要求に対するエレベータ制御装置10の戸41への指令(戸開/戸閉)である。
次に、移動体制御装置90の詳細な構成について説明する。戸開閉要求部92は、自律移動体9に対応する戸開閉要求を送信部91に送信させる指令を行う。送信部91は、自律移動体9に対応する識別情報を送信する。送信部91は、自律移動体9に対応する戸開閉要求を送信する。受信部93は、送信部17が送信した自律移動体9の戸開閉要求に対する調停結果を受信する。
例えば、自律移動体9が乗場3に待機しており、移動体制御装置90が自律移動体9に対応する戸開要求をエレベータ制御装置10に送信した場合を考える。受信部93が受信した自律移動体9の戸開要求に対する調停結果が戸開であった場合、戸41は戸開するので、自律移動体9は乗場3からかご2内に移動すればよい。受信部93が受信した自律移動体9の戸開要求に対する調停結果が戸閉であった場合、戸41は戸閉するので、自律移動体9は乗場3に待機すればよい。
例えば、自律移動体9がかご2内に待機しており、移動体制御装置90が自律移動体9に対応する戸開要求をエレベータ制御装置10に送信した場合を考える。受信部93が受信した自律移動体9の戸開要求に対する調停結果が戸開であった場合、戸41は戸開するので、自律移動体9はかご2内から乗場3に移動すればよい。受信部93が受信した自律移動体9の戸開要求に対する調停結果が戸閉であった場合、戸41は戸閉するので、自律移動体9はかご2内に待機すればよい。
次に、ビルシステム100の動作を説明する。図3は本実施の形態に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。以下、自律移動体9が乗場3又はかご2内の少なくとも一方に待機しているものとして説明する。また、各自律移動体9の識別情報はエレベータ制御装置10に予め登録されているものとする。
まず、受信部18は移動体制御装置90が送信した自律移動体9の識別情報を受信する(S101)。受信部18が自律移動体9の識別情報を受信した場合(S101のYES)、S102の処理に進む。受信部18が自律移動体9の識別情報を受信しなかった場合(S101のNO)、S101の処理を繰り返す。
次に、認証部12は、エレベータ制御装置10に予め登録されている各自律移動体9の識別情報の中に、受信部18が受信した識別情報と一致するものが含まれているか否かを判断する。すなわち、認証部12は、エレベータ制御装置10に予め登録されている各自律移動体9の識別情報を対象として、受信部18が受信した識別情報の認証を行う(S102)。認証部12が、エレベータ制御装置10に予め登録されている各自律移動体9の識別情報の中に、受信部18が受信した識別情報と一致するものが含まれている場合(認証OKの場合、S102のYES)、S103の処理に進む。認証部12が、エレベータ制御装置10に予め登録されている各自律移動体9の識別情報の中に、受信部18が受信した識別情報と一致するものが含まれていない場合(認証NGの場合、S102のNO)、S101の処理に戻る。
次に、受信部18は移動体制御装置90が送信した、自律移動体9に対応する戸開閉要求を受信する(S103)。受信部18が自律移動体9の戸開閉要求を受信した場合(S103のYES)、S104の処理に進む。受信部18が自律移動体9の識別情報を受信しなかった場合(S103のNO)、S101の処理に戻る。
次に、位置検知部11は、自律移動体9がかご2内に位置しているか、乗場3すなわちかご2外に位置しているかを検知する(S104)。その後S105の処理に進む。
次に、調停部15は、認証部12が認証した自律移動体9の認証情報に対する認証結果、及び位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置によって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う(S105)。その後S106の処理に進む。
次に、送信部17は、調停部15が調停した結果に基づき、自律移動体9に対する戸開閉要求に対する調停結果を送信し、移動体制御装置90の受信部93は、その調停結果を受信する(S106)。その後S107の処理に進む。
次に、戸開閉制御部16は、調停部15の調停結果に基づき、戸41を開閉させる(S107)。その後S101の処理に戻る。
次に、本実施の形態における調停部15及び優先度記憶部19の構成及び動作の詳細について説明する。調停部15は、認証部12が認証した識別情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、及び自律移動体9からの戸開閉要求に対する優先度によって自律移動体9が発行する戸開閉要求に対する調停を行う。以下、優先度記憶部19の3つの設定例について説明する。
優先度記憶部設定例1
表1は本実施の形態における優先度記憶部19の内部データ構成を示している。表1は本実施の形態における優先度記憶部19の優先度の設定の一例を示している。表1は自律移動体9の認証状況、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9のかご2に対応する自律移動体9の戸開閉要求に対する優先度の一例を示している。この例では優先度の値が大きい戸開閉要求が優先される。優先度0(請求項に記載の所定の優先度)の戸開閉要求は無視される。表1に示すとおり、自律移動体9が認証部12によって認証NGと判断された場合、自律移動体9の位置及び戸開閉要求の内容にかかわらず、その戸開閉要求の優先度は0であるため、その自律移動体9の戸開閉要求は無視される。なお、認証部12によってまだ認証されていない自律移動体9においても、下記表1の認証NGの場合と同様に扱ってもよい。
Figure 2022126216000002
表1に示すとおり、自律移動体9が認証部12によって認証OKと判断された場合、自律移動体9のかご2に対する位置に対し、その自律移動体9の戸41への戸開閉要求に対する優先度は以下のように設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸閉要求の優先度は3と設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は4と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は1と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は2と設定されている。
表2~表4は、優先度記憶部設定例1において、2台の自律移動体9それぞれが戸開閉要求を発行した場合の調停部15の調停結果を示している。調停部15は、それぞれのかご2に対する位置、及び戸41への戸開閉要求に対する優先度に応じて表2~表4に示すようにそれぞれの戸開閉要求に対する調停を行う。なお、2台の自律移動体9は認証部12によって認証OKと判断されているものとする。表2~表4によると2台の自律移動体9の識別情報はそれぞれR1、R2であることを示している。以降、識別情報R1の自律移動体9を自律移動体R1、識別情報R2の自律移動体9を自律移動体R2と呼称する。
Figure 2022126216000003
表2は自律移動体R1がかご2内、自律移動体R2がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸41への戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸開であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
一方、表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸開、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、かご2外にいる自律移動体R2の戸閉要求に対して、かご2内にいる自律移動体R1の戸開要求が優先されるので、自律移動体R1が降車予定にもかかわらず戸41が戸閉してしまい自律移動体R1がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。自律移動体R1が降車予定の階床で降車できなくなることは通常極力防止することが望ましい。
また、表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸閉、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸閉である。この場合、かご2内にいる自律移動体R1の戸開要求に対して、かご2外にいる自律移動体R1の戸閉要求が優先される。すなわち、かご2にすでに乗車している自律移動体R1が自律移動体R2のかご2への乗車を待機する必要がなく、より効率的にかご2が運転される。この場合、例えばかご2外にいる自律移動体R1は次に来る別のかご2に乗車するようにすればよい。例えば自律移動体R1はもう一度エレベータ50に対して乗場呼びを要求すればよい。
表3は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2内にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表3に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸閉要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
Figure 2022126216000004
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においてもかご2の戸41は戸開するので、戸開要求を発行した一方の自律移動体9がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。
表4は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表4に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸閉要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
Figure 2022126216000005
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行した場合は、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においても戸41は戸開するので、戸開要求を発行した一方の自律移動体9がかご2に乗車できなくなることを防ぐことができる。これは、かご2が混雑しておらず、自律移動体9がかご2に乗車可能な状況では有効である。
優先度記憶部設定例2
表5は本実施の形態における優先度記憶部19の優先度の設定の他の例を示している。表5は、自律移動体9の認証状況、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9のかご2に対応する自律移動体9の戸開閉要求に対する優先度の別の例を示している。
Figure 2022126216000006
表5に示すとおり、自律移動体9が認証部12によって認証OKと判断された場合、自律移動体9のかご2に対する位置に対し、その自律移動体9の戸41への戸開閉要求に対する優先度は以下のように設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸閉要求の優先度は1と設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は2と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸閉要求の優先度は1と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は2と設定されている。
表6~表8は、優先度記憶部設定例2において、2台の自律移動体9それぞれが戸開閉要求を発行した場合の調停部15の調停結果を示している。調停部15は、それぞれのかご2に対する位置、及び戸41への戸開閉要求に対する優先度に応じて表6~表8に示すようにそれぞれの戸開閉要求に対する調停を行う。なお、先述の優先度記憶部設定例1と同様、2台の自律移動体9は認証部12によって認証OKと判断されているものとする。
Figure 2022126216000007
表6は自律移動体R1がかご2内、自律移動体R2がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸41への戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表6に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸開であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
一方、表6に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸開、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、かご2外にいる自律移動体R2の戸閉要求に対して、かご2内にいる自律移動体R1の戸開要求が優先されるので、自律移動体R1が降車予定にもかかわらずかご2の戸が戸閉してしまい自律移動体R1がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。
また、表6に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸閉、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、かご2内にいる自律移動体R1の戸閉要求に対して、かご2外にいる自律移動体R2の戸開要求が優先されるので、自律移動体R1が乗車予定にもかかわらずかご2の戸が戸閉してしまい自律移動体R1がかご2へ乗車できなくなることを防ぐことができる。
表7は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2内にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸41への戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表3に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸閉要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
Figure 2022126216000008
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においてもかご2の戸は戸開するので、戸開要求を発行した一方の自律移動体9がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。
表8は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表8に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸閉要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
Figure 2022126216000009
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においてもかご2の戸は戸開するので、戸開要求を発行した一方の自律移動体9がかご2に乗車できなくなることを防ぐことができる。これは優先度記憶部設定例1と同様、かご2が混雑しておらず、自律移動体9がかご2に乗車可能な状況では有効である。
なお、優先度記憶部設定例1では、自律移動体R1がかご2内、自律移動体R2がかご2外におり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸閉、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸閉であった。一方、優先度記憶部設定例2では、上述のとおり調停部15の調停結果は戸開である。よりエレベータの運行効率を重視したい場合は優先度記憶部設定例1を選ぶのがよい。自律移動体9の乗り損ねを防止したい場合は優先度記憶部設定例2を選ぶのがよい。
優先度記憶部設定例3
表9は本実施の形態における優先度記憶部19の優先度の設定のさらに他の例を示している。表9は自律移動体9の認証状況、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9のかごに対応する自律移動体9の戸開閉要求に対する優先度のさらに別の例を示している。この例は、かご2の乗車率が100%に近い混雑した状況の場合に適切な例である。
Figure 2022126216000010


表9に示すとおり、自律移動体9が認証部12によって認証OKと判断された場合、自律移動体9のかご2に対する位置に対し、その自律移動体9の戸41への戸開閉要求に対する優先度は以下のように設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸閉要求の優先度は3と設定されている。自律移動体9の位置がかご2内にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は4と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸閉要求の優先度は2と設定されている。自律移動体9の位置がかご2外にいる場合、戸41への戸開要求の優先度は1と設定されている。
表10~表12は、優先度記憶部設定例3において、2台の自律移動体9それぞれが戸開閉要求を発行した場合の調停部15の調停結果を示している。調停部15は、それぞれのかご2に対する位置、及び戸41への戸開閉要求に対する優先度に応じて表10~表12に示すようにそれぞれの戸開閉要求に対する調停を行う。なお、先述の優先度記憶部設定例1及び2と同様、2台の自律移動体9は認証部12によって認証OKと判断されているものとする。
Figure 2022126216000011

表10は自律移動体R1がかご2内、自律移動体R2がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸41への戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表10に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸開であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。表2に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸41への戸開閉要求及び自律移動体R2が発行した戸開閉要求が双方戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸閉である。
一方、表10に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸開、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸閉であった場合、調停部15の調停結果は戸開である。この場合、かご2外にいる自律移動体R2の戸閉要求に対して、かご2内にいる自律移動体R1の戸開要求が優先されるので、自律移動体R1が降車予定にもかかわらずかご2の戸が戸閉してしまい自律移動体R1がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。
また、表10に示すとおり、自律移動体R1が発行した戸開閉要求が戸閉、自律移動体R2が発行した戸開閉要求が戸開であった場合、調停部15の調停結果は戸閉である。この場合、かご2外にいる自律移動体R2の戸開要求に対して、かご2内にいる自律移動体R1の戸閉要求が優先されるので、かご2が満員であり自律移動体R2が乗車できない状況にもかかわらずかご2の戸が戸開してしまいかご2が発車できなくなることを防ぐことができる。
表11は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2内にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸開閉要求を発行したときに戸が戸開するか戸閉するかを示している。表3に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸開要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸開である。
Figure 2022126216000012
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸閉要求を発行した場合は、調停部15の調停結果は戸閉である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においてもかご2の戸は戸開するので、戸開要求を発行した一方の自律移動体9がかご2から降車できなくなることを防ぐことができる。
表12は自律移動体R1、自律移動体R2双方がかご2外にいる場合に、自律移動体R1、自律移動体R2双方が戸開閉要求を発行したときの調停部15の調停結果を示している。表4に示すとおり、自律移動体R1、自律移動体R2の双方が戸開要求を発行した場合、調停部15の調停結果は戸開である。
Figure 2022126216000013
一方、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸閉要求を発行した場合は、調停部15の調停結果は戸閉である。この場合、自律移動体R1又は自律移動体R2の少なくとも一方が戸開要求を発行し、他方が戸閉要求を発行した場合においても戸41は戸閉するので、かご2が満員であり自律移動体R2が乗車できない状況にもかかわらずかご2の戸が戸開してしまいかご2が発車できなくなることを防ぐことができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
上述のとおり、本実施の形態におけるエレベータ制御装置10は、調停部15が、認証部12が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置によって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う。具体的には、認証部12が認証した識別情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、及び前記自律移動体からの戸開閉要求に対する優先度によって当該戸開閉要求に対する調停を行う。戸開閉制御部16は、調停部15の調停結果に基づき戸41を戸開又は戸閉させる。
よって複数の自律移動体9がかご2の戸41に対して戸開閉要求を発行した場合に、それぞれの自律移動体9のかご2に対する位置に応じてかご2の戸41が適切に戸開又は戸閉するエレベータ50が得られるという効果を奏する。また、優先度を適宜設定することによって、エレベータ50の利用状況に合わせてかご2の戸41が適切に戸開又は戸閉するエレベータ50が得られるという効果を奏する。例えば、エレベータが混雑していない時間帯では、優先度記憶部設定例1又は優先度記憶部設定例2のように優先度を設定すればよい。一方、エレベータが混雑している時間帯では、優先度記憶部設定例3のように優先度を設定すればよい。すなわち、エレベータの使用状態によって柔軟に戸開閉するエレベータが得られるという効果を奏する。
また、認証部12が認証した識別情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、及び前記自律移動体からの戸開閉要求に対する優先度が所定の優先度(例えば優先度0)である場合、調停部15は、その自律移動体9からの戸開閉要求を無視する。例えば認証部12による認証結果が認証NGである自律移動体9からの戸開閉要求は無視される。例えば認証部12による認証が未だである自律移動体9からの戸開閉要求は無視される。よって、不審な自律移動体9からの戸開閉要求は無視されるので、セキュリティのより高いエレベータが得られるというさらなる効果を奏する。
なお、本実施の形態におけるエレベータ制御装置10の優先度記憶部19は、以下の表13のように戸41への戸閉要求及び戸開要求の優先度を同じ優先度(例えば優先度1)と設定してもよい(優先度記憶部設定例4)。この場合、調停部15は戸閉要求を優先してもよいし、戸開要求を優先してもよい。
Figure 2022126216000014
しかしながら、例えば一方の自律移動体9が戸閉要求を発行し、他方の自律移動体9が戸開要求を発行したと仮定する。それぞれの自律移動体9は自律移動を行うので、一方の自律移動体9の戸閉要求により戸開閉制御部16はかご2の戸41を戸閉させる。戸閉するかご2の戸によって、他方の自律移動体9が挟まれる可能性がある。よって望ましくは、戸41への戸閉要求及び戸開要求の優先度を同じ優先度(例えば優先度1)と設定した場合、調停部15は戸開要求を優先するのが望ましい。すなわち、一方の自律移動体9からの戸閉要求の優先度と他方の自律移動体9からの戸開要求の優先度が同じである場合、他方の自律移動体9からの戸開要求を優先するのが望ましい。そうすることで、より安全度の高いエレベータが得られるというさらなる効果を奏する。
次に、図4を用いて、エレベータ制御装置10の例を説明する。図4は実施の形態1におけるエレベータ制御装置のハードウェア構成図である。
エレベータ制御装置10の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ1001と少なくとも1つのメモリ1002とを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア2001を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ1001と少なくとも1つのメモリ1002とを備える場合、エレベータ制御装置10の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ1002に格納される。少なくとも1つのプロセッサ1001は、少なくとも1つのメモリ1002に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エレベータ制御装置10の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ1002は、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ1002は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア2001を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、エレベータ制御装置10の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、エレベータ制御装置10の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
エレベータ制御装置10の各機能について、一部を専用のハードウェア2001で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、戸開閉制御部16の機能については専用のハードウェア2001としての処理回路で実現し、戸開閉制御部16以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ1001が少なくとも1つのメモリ1002に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア2001、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでエレベータ制御装置10の各機能を実現する。
図示されないが、移動体制御装置90の各機能も、エレベータ制御装置10の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。
実施の形態2
図5は、本実施の形態に係るビルシステムの機能構成図である。図5に示すとおり、本実施の形態のビルシステム100は、実施の形態1のビルシステム100に対して運転状態記憶部13をさらに備えている。上記以外の点については同様であるので、詳細な説明は省略する。
運転状態記憶部13は、かご2の運転状態(運転モード)を記憶する。運転状態記憶部13は、例えば表14に示すような運転モード(通常運転モード、VIP運転モード、災害発生モード、消防夫モード)を記憶している。エレベータは運転状態記憶部13に記憶されている運転モードに基づき動作する。
Figure 2022126216000015

通常運転モードは、かご2が通常運転しているときの運転状態である。通常運転とは、通常の乗客(図示せず)及び自律移動体9がかご2に乗車して昇降路1を走行、又は乗場3に待機中の乗客(図示せず)及び自律移動体9が登録した乗場呼びに応答して昇降路1を走行等通常の運転状態のことを指す。
VIP運転モードは、かご2がVIP対応運転しているときの運転状態である。VIP対応運転とは、VIPの乗客(図示せず)及びVIPを案内する自律移動体9がかご2を利用するための運転状態のことを指す。VIP運転モード中は、VIPでない通常の乗客及びVIP対応でない通常の自律移動体9はかご2を利用できないようにすることが望ましい。通常運転モードからVIP運転モードへの遷移は、例えばビル管理者によって設定される。通常運転モードからVIP運転モードへの遷移は、例えばVIPの乗客が所持している記憶媒体などを認証することによって行われる。VIP運転モードから通常運転モードへの遷移は、例えばビル管理者によって設定される。通常運転モードからVIP運転モードへの遷移は、例えばVIPの乗客が降車したことを検知することによって行われる。
災害発生モードは、かご2が災害発生対応運転しているときの運転状態である。災害発生対応運転とは、火災や地震等の災害が発生したときの運転状態のことを指す。災害発生モード中は、かご2内の乗客及び自律移動体9は速やかに降車して避難することが望ましい。一方、災害発生モード中は、消防夫及び消防夫対応の自律移動体9による避難誘導の準備が整うまで、乗場3内の乗客及び自律移動体9は乗車できないようにすることが望ましい。通常運転モード等の他の運転モードから災害発生モードへの遷移は、例えば災害の連絡を受けたビル管理者によって設定される。通常運転モード等の他の運転モードから災害発生モードへの遷移は、火災報知器等の外部入力によって行われる。
消防夫モードは、かご2が消防夫対応運転しているときの運転状態である。消防夫対応運転とは、災害が発生しているときに消防夫(図示無し)及び消防夫対応の自律移動体9が建物内の乗客を避難誘導するための運転状態のことを指す。消防夫モード中は、消防夫(図示無し)及び消防夫対応の自律移動体9だけが戸41を操作して建物内の乗客を避難誘導することが望ましい。消防夫モードは災害発生モードの後に遷移する。災害発生モードから消防夫モードへの遷移は、例えば、災害発生モード時に消防夫もしくは消防夫用の自律移動体9によるビル内部の要避難者の避難誘導準備が整った場合に、ビル管理者及び消防夫によって設定される。
次に、ビルシステム100の動作を説明する。図6は本実施の形態に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。図6に示すとおり、本実施の形態のビルシステム100は、図3のフローチャートのS105の動作の代わりにS115の動作を行う。上記以外の点については同様であるので、詳細な説明は省略する。
S104の処理までは実施の形態1のビルシステム100の動作と同様につき、詳細な説明は省略する。S104の処理の後、調停部15は、認証部12が認証した自律移動体9の認証情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、及び運転状態記憶部13に記憶されている運転モードに基づき自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う(S115)。その後S106の処理に進む。以降の動作は実施の形態1のビルシステム100の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態における調停部15及び優先度記憶部19の構成及び動作の詳細について説明する。表15は本実施の形態における優先度記憶部19の内部データ構成を示している。表15はかご2の運転モード毎における、自律移動体9の認証状況、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9のかご2に対応する自律移動体9の戸開閉要求に対する優先度の一例を示している。なお、本実施の形態における認証情報は自律移動体9の属性を備えている。自律移動体9の属性とは、例えば通常の案内、清掃等の業務を行う「一般」、VIP利用者を案内する「VIP」、及び災害時に避難誘導等を行う「消防夫」などである。
Figure 2022126216000016

運転状態記憶部13に記憶されている運転モード毎の調停部15の動作について説明する。
(1)通常運転モード:表15に示すとおり、優先度記憶部19に記憶されている優先度は、例えば、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9が発行する戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度1である。これは、実施の形態1の優先度記憶部設定例4と同様の設定であり、詳細な説明は省略する。
(2)VIP運転モード:表15に示すとおり、優先度記憶部19に記憶されている優先度は、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類が「VIP」の場合、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9が発行する戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度1である。認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類が「VIP」以外(例えば「一般」「消防夫」)の場合、自律移動体9がかご2内にいるときの優先度は戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度1である。一方、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類が「VIP」以外(例えば「一般」「消防夫」)の場合、自律移動体9がかご2外にいるときの優先度は戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度0である。
すなわち、調停部15は「VIP」以外の自律移動体9のかご2内からの戸41に対する戸開閉要求を無視しない。よってVIPモードであるかご2から「VIP」以外の自律移動体9の降車は可能である。一方、調停部15は「VIP」以外の自律移動体9のかご2外からの戸41に対する戸開閉要求を無視する。よってVIPモードであるかご2に「VIP」以外の自律移動体9が不用意に乗車することを防止することが可能である。
(3)災害発生モード:表15に示すとおり、優先度記憶部19に記憶されている優先度は、例えば、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類に関わらず、自律移動体9のかご2に対する位置がかご2内でありかつ自律移動体9が発行する戸開閉要求が戸開の場合、優先度1である。一方、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類に関わらず、自律移動体9のかご2に対する位置がかご2内でありかつ自律移動体9が発行する戸開閉要求が戸閉の場合、優先度0である。また、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類に関わらず、自律移動体9のかご2に対する位置がかご2外である場合、戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度0である。
すなわち、調停部15は自律移動体9の属性に関わらず、自律移動体9からのかご2内からの戸41に対する戸開要求のみ受け付ける。エレベータ50は、かご2内にいる乗客を火災避難階で降車させる運転となり、かご2に新たな乗客及び自律移動体9を乗車させる必要はない。よって、調停部15はかご2外にいる自律移動体9からの戸開閉要求を無視する。調停部15は、既にかご2内に乗車している自律移動体9からの戸開要求のみ受け付けるようにすることができる。
(4)消防夫運転モード:表15に示すとおり、優先度記憶部19に記憶されている優先度は、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類が「消防夫」の場合、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9が発行する戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度1である。一方、優先度記憶部19に記憶されている優先度は、認証部12が認証した自律移動体9の識別情報の種類が「消防夫」以外の場合、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9が発行する戸開閉要求の種類に関わらず同じ優先度0である。
消防夫運転モードは、例えば消防夫による消火活動及び避難誘導活動時に使用する運転モードである。調停部15は「消防夫」属性の自律移動体9の戸41に対する戸開閉要求のみを受け付ける。調停部15は「消防夫」属性以外の自律移動体9の戸41に対する戸開閉要求のみを無視する。「消防夫」以外の属性の自律移動体9が不用意に戸開閉要求を行って、乗客や自律移動体9を危険に晒すもしくは消防夫による消火活動及び避難誘導活動を阻害することを防ぐことが可能である。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。上述のとおり、本実施の形態のビルシステム100も実施の形態1のビルシステム100と同様の効果を奏する。それに加えてビルシステム100は、以下のような新たな効果を奏する。
また、本実施の形態におけるビルシステム100は、エレベータの運転状態を設定する運転状態記憶部13をさらに備えている。調停部15は、運転状態記憶部13に記憶されているエレベータの運転状態に基づき戸開閉要求に対する調停を行う。通常運転モード時は、例えば調停部15は、例えば実施の形態1の優先度記憶部設定例1~4で示した戸開閉要求に対する調停を行うことが適切である。しかしながら例えばVIP運転モード、災害発生モード、消防夫モード等の場合、通常運転モードと同様の戸開閉要求に対する調停を行うことは必ずしも適切で無い。調停部15が、運転状態記憶部13に記憶されているエレベータの運転状態に基づき戸開閉要求に対する調停を行うことで、エレベータ50の様々な運転状況に応じて柔軟に戸開閉するエレベータが得られるというさらなる効果を奏する。
実施の形態3
図7は、本実施の形態に係るビルシステムの機能構成図である。図7に示すとおり、本実施の形態のビルシステム100は、実施の形態2のビルシステム100に対して混雑度検知部14をさらに備えている。上記以外の点については同様であるので、詳細な説明は省略する。
混雑度検知部14は、かご2の混雑度を検知する。例えば混雑度検知部14は、かご2が満員か否かを判定する。例えば混雑度検知部14はかご2の床面に設けられた秤23の測定結果を用いてかご2が満員か否かを判定する。その場合、混雑度検知部14は秤23によって測定されたかご2に乗車している乗客(図示せず)及び自律移動体9の総重量によってかご2が満員か否かを判定する。
また、例えば混雑度検知部14はかご2に設けられた撮像装置22によって撮像された映像を用いてかご2が満員か否かを判定する。その場合、混雑度検知部14は撮像装置22によって撮像された映像を解析し、その画像に含まれる乗客(図示せず)及び自律移動体9を画像認識してかご2が満員か否かを判定する。
調停部15は、認証部12が認証した自律移動体9の認証情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、運転状態記憶部13に記憶されている運転モード、及び混雑度検知部14によって判定されたかご2が満員か否かによって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う。混雑度検知部14によってかご2が満員であると判定された場合、調停部15は例えば実施の形態1の優先度記憶部設定例3(表9)と同様の優先度の設定で調停すればよい。混雑度検知部14によってかご2が満員でないと判定された場合、調停部15は例えば実施の形態1の優先度記憶部設定例1あるいは優先度記憶部設定例2(表1及び表5)と同様の優先度の設定で調停すればよい。
次に、ビルシステム100の動作を説明する。図8は本実施の形態に係るビルシステムの動作を示すフローチャートである。図8に示すとおり、本実施の形態のビルシステム100は、実施の形態2のビルシステム100の動作を示す図6のフローチャートのS104の動作の次にS128の動作が追加され、さらにS115の動作の代わりにS125の動作を行う。上記以外の点については同様であるので、詳細な説明は省略する。
S104の処理までは実施の形態1及び2のビルシステム100の動作と同様につき、詳細な説明は省略する。S104の処理の後、混雑度検知部14は、かご2が満員か否かを判定する(S128)。その後S125の処理に進む。
次に、調停部15は、認証部12が認証した自律移動体9の認証情報に対する認証結果、位置検知部11によって検知された自律移動体9のかご2に対する位置、運転状態記憶部13に記憶されている運転モード、及び混雑度検知部14によって判定されたかご2が満員か否かによって自律移動体9からの戸開閉要求に対する調停を行う(S115)。その後S106の処理に進む。以降の動作は実施の形態2のビルシステム100の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。上述のとおり、本実施の形態のビルシステム100も実施の形態1のビルシステム100と同様の効果を奏する。それに加えてビルシステム100は、以下のような新たな効果を奏する。
また、上記のとおり、本実施の形態におけるビルシステム100は、かご2の混雑度を検知する混雑度検知部14を備えている。調停部15は、かご2の混雑度によって戸開閉要求に対する調停を行う。実施の形態1で述べた通り、かご2が混雑しているか否かによって、自律移動体9の認証状況、自律移動体9のかご2に対する位置及び自律移動体9のかご2に対応する自律移動体9の戸開閉要求に対する優先度を変更することが望ましい。
かご2が混雑していない場合、調停部15は、例えば実施の形態1に記載の優先度記憶部設定例1もしくは優先度記憶部設定例2に基づき戸開閉要求に対する調停を行うことがのぞましい。一方、かご2が混雑している場合、調停部15は、例えば実施の形態1に記載の優先度記憶部設定例3に基づき戸開閉要求に対する調停を行うことが望ましい。本実施の形態におけるビルシステムは、混雑度検知部14を備え、混雑度検知部が検知したかご2の混雑度に応じて戸開閉要求に対する調停を行う。すなわち、かご2の混雑度に応じてより適切な戸開閉要求に対する調停を自動的に行うことができる。したがって、より利便性の高いエレベータ50が得られるというさらなる効果を奏する。
実施の形態1~3において、自律移動体9の台数はかご2内及びかご2外合計2台の場合について説明した。しかしながら自律移動体9の台数は3台以上でも同様の効果を奏することは言うまでもない。
本開示は、実施の形態1~3に限られない。本発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせること、及びその一部を適宜変更、省略等することが可能である。
1 昇降路、
2 かご、21 かご戸、22 かご内撮像装置、23 秤、24 かご内アンテナ、
3 乗場、31 乗場戸、32 乗場撮像装置、34 乗場アンテナ、41 戸、
4 釣合錘、5 ワイヤーロープ、6 巻上機、7 そらせ車、50 エレベータ、
9 自律移動体、90 移動体制御装置、
91 送信部、92 戸開閉要求部、93 受信部、94 アンテナ
10 エレベータ制御装置、
11 位置検知部、12 認証部、13 運転状態記憶部、14 混雑度検知部、
15 調停部、16 戸開閉制御部、 17 送信部、18 受信部、
19 優先度記憶部。
本開示に係るエレベータ制御装置は、エレベータのかごに乗降する自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を備えたエレベータ制御装置であって、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された複数の自律移動体のかごに対する位置によって複数の自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。
本開示に係るビルシステムは、エレベータのかごに乗降する自律移動体と、自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を有するエレベータ制御装置と、を備えたビルシステムであって、エレベータ制御装置は、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された複数の自律移動体のかごに対する位置によって複数の自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。
本開示に係るエレベータ制御装置は、エレベータのかごに乗降する自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を備えたエレベータ制御装置であって、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された複数の自律移動体の位置がかごの内及び外のいずれかの位置かによって複数の自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。
本開示に係るビルシステムは、エレベータのかごに乗降する自律移動体と、自律移動体からの戸開閉要求によってかごの戸を開閉させる戸開閉制御部を有するエレベータ制御装置と、を備えたビルシステムであって、エレベータ制御装置は、自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、自律移動体の位置を検知する位置検知部と、認証部が認証した識別情報に対する認証結果、及び位置検知部によって検知された複数の自律移動体の位置がかごの内及び外のいずれかの位置かによって複数の自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、戸開閉制御部は、調停部の調停結果に基づきかごの戸を戸開又は戸閉させる。

Claims (7)

  1. エレベータのかごに乗降する自律移動体からの戸開閉要求によって前記かごの戸を開閉させる戸開閉制御部を備えたエレベータ制御装置であって、
    前記自律移動体から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、
    前記自律移動体の位置を検知する位置検知部と、
    前記認証部が認証した前記識別情報に対する認証結果、及び前記位置検知部によって検知された前記自律移動体の前記かごに対する位置によって前記自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、
    前記戸開閉制御部は、前記調停部の調停結果に基づき前記かごの戸を戸開又は戸閉させるエレベータ制御装置。
  2. 前記エレベータの運転状態を設定する運転状態記憶部を備え、
    前記調停部は、前記運転状態記憶部に記憶されている前記エレベータの運転状態に基づき前記戸開閉要求に対する調停を行う請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記かごの混雑度を検知する混雑度検知部を備え、
    前記調停部は、前記混雑度によって前記戸開閉要求に対する調停を行う請求項1又は請求項2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記調停部は、前記認証部が認証した前記識別情報に対する認証結果、前記位置検知部によって検知された前記自律移動体の前記かごに対する位置、及び前記自律移動体からの戸開閉要求に対する優先度によって当該戸開閉要求に対する調停を行う請求項1~3に記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記調停部は、前記優先度が所定の優先度である場合、前記自律移動体からの戸開閉要求を無視する請求項4に記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記調停部は、一方の前記自律移動体からの戸閉要求の優先度と他方の前記自律移動体からの戸開要求の優先度が同じである場合、他方の前記自律移動体からの戸開要求を優先する請求項4又は請求項5に記載のエレベータ制御装置。
  7. エレベータのかごに乗降する自律移動体と、前記自律移動体からの戸開閉要求によって前記かごの戸を開閉させる戸開閉制御部を有するエレベータ制御装置と、を備えたビルシステムであって、
    前記エレベータ制御装置は、
    前記移動体制御から受信した識別情報に基づき認証する認証部と、
    前記移動体制御の位置を検知する位置検知部と、
    前記認証部が認証した前記識別情報に対する認証結果、及び前記位置検知部によって検知された前記自律移動体の前記かごに対する位置によって前記自律移動体からの戸開閉要求に対する調停を行う調停部と、を備え、
    前記戸開閉制御部は、前記調停部の調停結果に基づき前記かごの戸を戸開又は戸閉させるビルシステム。
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