JP6279425B2 - プログラム及びデータ生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衛星信号に基づく鉄道車両の路線位置(キロ程等の路線距離)の算出に利用される参照用データを生成するデータ生成装置等に関する。
従来、軌道を走行する列車の位置を検知する方法としては、軌道回路方式や、速度発電機と地上子を用いた方式が用いられてきた。軌道回路方式では、軌道回路の設置や保守に多大なコストがかかる。また、速度発電機を用いた方式では、車軸の空転滑走や車輪の摩耗等による算出走行距離の誤差を補正するための一定距離毎の地上子の設置が不可欠であった。そこで、近年では、GPS(Global Positioning System)やGLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GalileoといったGNSS(Global Navigation Satellite System:全世界的測位衛星システム)を利用した列車位置検知の開発が進められている(例えば、特許文献1)。
特開2013−244758号公報
ところで、列車制御では、列車位置として、路線の所定位置(例えば線路起点)から線路に沿った位置であるキロ程等の路線位置が用いられるが、GNSSによる測位位置は、緯度経度といった地球座標系での位置座標で与えられる。また、GNSSによる測位位置は、車両の屋根上に設置される受信アンテナの位置であるが、列車制御に用いる列車位置は、一般的に先頭車両の前端部の位置とされる。このため、測位位置として得られる受信アンテナの位置座標を、列車の先頭車両の前端部の路線位置に変換する必要がある。
しかしながら、測位位置として得られる受信アンテナの位置座標を、正確な列車位置に変換することは行われていなかった。また、正確な列車位置に変換しようとする場合、演算処理に時間を要するが、この演算時間の短縮化が求められる。本発明は上記事情に鑑みて考案されたものである。
上記課題を解決するための第1の発明は、
ボギー車である鉄道車両の屋根部に設置されたアンテナで受信した衛星信号を用いて測位された位置座標をもとに、当該鉄道車両が位置する線路起点からの当該線路に沿った位置である路線位置を算出する時に利用される参照用データをコンピュータに生成させるためのプログラムであって、
前記鉄道車両のボギー台車(以下単に「台車」という)の回転基準となる基準位置が、平面視において、前記線路の軌道中心線上に定められた所定の軌道点に位置することを条件とし、当該条件を満たしたときの前記アンテナの位置座標と当該アンテナ又は当該鉄道車両の前記路線位置とを、各軌道点について算出して前記参照用データを生成するデータ生成手段、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
また、他の発明として、
ボギー車である鉄道車両の屋根部に設置されたアンテナで受信した衛星信号を用いて測位された位置座標をもとに、当該鉄道車両が位置する線路起点からの当該線路に沿った位置である路線位置を算出する時に利用される参照用データを生成するためのデータ生成装置であって、
前記鉄道車両の台車の回転基準となる基準位置が、平面視において、前記線路の軌道中心線上に定められた所定の軌道点に位置することを条件とし、当該条件を満たしたときの前記アンテナの位置座標と当該アンテナ又は当該鉄道車両の前記路線位置とを、各軌道点について算出して前記参照用データを生成するデータ生成手段、
を備えたデータ生成装置を構成しても良い。
この第1の発明等によれば、鉄道車両の台車の回転基準となる基準位置(例えば中心ピンの位置)が線路の軌道中心線上に定められた軌道点に位置するといった条件を満たしたときのアンテナの位置座標とアンテナ又は鉄道車両の路線位置とを各軌道点について算出して、測位された位置座標をもとに鉄道車両の路線位置を算出するときに利用される算出用データが生成される。これにより、例えば、曲線走行時に生じるボギー角を考慮した正確な路線位置が割り出されて算出用データが生成されることとなる。そして、この参照用データを利用することで、GNSSによる測位位置から路線位置を簡単に算出することができるようになる。
第2の発明として、第1の発明のプログラムであって、
前記データ生成手段は、平面視において、前記鉄道車両の各台車の前記基準位置が前記線路の軌道中心線上に位置し、且つ、前記鉄道車両の何れかの台車の前記基準位置が前記軌道点に位置することを前記条件として、前記参照用データを生成する、
プログラムを構成しても良い。
この第2の発明によれば、鉄道車両の各台車の基準位置が線路の軌道中心線上に位置し、且つ、何れかの台車の基準点が軌道点に位置したときを条件として、参照用データが生成される。これにより、当該条件を満足する位置点数を増やすことができるため、参照用データの精度(分解能ともいえる)を向上させることができる。
第3の発明として、第2の発明のプログラムであって、
前記データ生成手段は、更に、前記鉄道車両の姿勢を前記線路のカントに適合した姿勢とすることを前記条件に加えて、前記参照用データを生成する、
プログラムを構成しても良い。
走行区間のカントに応じて鉄道車両の姿勢が変化し、鉄道車両の屋根部に設置されたアンテナと線路との相対位置が変化する。このため、第3の発明のように、線路のカントに適合した鉄道車両の姿勢を条件に加えることで、アンテナの位置座標をより精確に算出することができる、
列車位置検知システムの概略構成図。 軌道中心線データの説明図。 軌道中心線データのデータ構成例。 参照用データの生成の説明図。 曲線区間走行時の車両の姿勢の説明図。 参照用データのデータ構成例。 参照用データを利用した列車位置検知の説明図。 参照用データ生成装置の機能構成図。 参照用データ生成処理のフローチャート。
図1は、本実施形態の列車位置検知システム10の適用例を示す図である。この列車位置検知システム10は、GPS(Global Positioning System)といったGNSS(Global Navigation Satellite System:全世界的測位衛星システム)による測位結果を利用して列車位置を検知するシステムであり、本体装置12と、測位衛星40から送出される衛星信号を受信する受信アンテナ14とを備えて構成される車上装置である。本体装置12は、受信アンテナ14で受信された衛星信号に基づく測位演算を行って位置座標を取得し、この位置座標をもとに、列車制御の基準となる列車位置を求める。
受信アンテナ14は、車両20の屋根上に設置される。つまり、測位結果として得られる位置は、この受信アンテナ14の位置となる。また、測位結果は、緯度、経度、及び、高度といった三次元の位置座標として与えられる。
列車制御に用いる列車位置は、線路の所定位置(例えば、線路起点)からの線路に沿った位置である路線位置で表現される。以下、この路線位置のことを、「路線距離」と称する。また、列車位置は、車両20の所定位置(例えば、先頭車両の前端部の位置)とされる。
本体装置12は、受信した衛星信号に基づく測位結果から列車位置の路線情報への算出に、参照用データ350を用いる。参照用データ350は、列車が軌道に沿って走行した場合の、推定される受信アンテナ14の移動軌跡と、列車位置とを関連付けたデータである。
この参照用データ350の生成について説明する。先ず、列車が走行する軌道についてのデータ(軌道中心線データ330)を用意する。図2は、軌道中心線データ330を説明する図である。図2に示すように、2本のレール30の中心線である軌道中心線32上に複数の軌道中心点Aを定める。このとき、軌道中心点Aの間隔を、軌道の直線部分よりも曲線部分で狭くなるように定めると良い。そして、これらの軌道中心点Aそれぞれについて、位置座標P、及び、路線距離Lを求める。つまり、軌道中心線データ330は、図3に示すように、軌道中心点331それぞれに、位置座標332と、路線距離333とを対応付けたデータテーブルとなる。
そして、このように定められる軌道に沿って車両20を走行させたときの、当該車両20に設置された受信アンテナ14の軌跡を求めることで、参照用データ350を生成する。図4は、参照用データ350の生成を説明する図であり、平面視した図である。また、軌道を軌道中心線32で代用している。図4において、右方向が列車の進行方向である。
図4(1)に示すように、軌道中心線32には、進行方向に沿って複数の軌道中心点A1,A2,・・・(以下、包括して「軌道中心点A」という)が定められている。各軌道中心点Anには、位置座標Pn、及び、路線距離Lnが対応付けられている。ここで添え字「n」は、1,2,・・・の自然数である。
また、車両20は、ボギー車であり、ボギー台車の回転基準となる位置に基準点が定められる。本実施形態において車両20は2台車を有することとする。このため、各台車の中心ピンの位置を基準点E1,E2とする。基準点E1は進行方向前方の台車に定められ、基準点E2は後方の台車に定められるとする。基準点が中心ピンの位置であるため、走行中、基準点E1,E2は、何れも軌道中心線32上に位置することになる。また、受信アンテナ14は、基準点E1,E2より前方の屋根上に設置されていることとする。
そして、図4(2)に示すように、車両20を軌道に沿って走行させ、基準点E1,E2の何れかが軌道中心点Aに一致(詳細には、位置座標の緯度経度が一致)するという所定の位置条件を満たす状態における、受信アンテナ14の位置B(以下、「アンテナ軌跡点B」という)の位置座標Q、及び、路線距離M、を求める。1,2,・・・の自然数を示す添え字の「m」を用いて、各アンテナ軌跡点Bmの位置座標をQm、路線距離をMmと呼ぶ。
具体的には、2つの基準点E1,E2が軌道中心線32上に位置することで、軌道上における車両20の配置(姿勢を含む)は一意に決まる。このことから、アンテナ軌跡点Bmの位置座標Qmは、軌道の線形(例えば、曲率半径や勾配、カント)、車両20の外形・外観仕様(例えば、車体の寸法や各台車の設置位置など)、車両20における受信アンテナ14の設置位置、から幾何学的に求められる。
曲線区間走行時の車両20の姿勢について、図5を参照してより具体的に説明する。図5は、軌道の曲線区間を走行する車両20を平面視した図である。直線区間では、受信アンテナ14の位置と軌道中心線32(つまり、列車位置)との相対的な位置関係は一定であり、車両20の前端部22は軌道中心線32上に位置する。
しかし、曲線区間では、受信アンテナ14の位置と軌道中心線32(つまり、列車位置)との相対位置関係は一定とならず、車両20の前端部22は必ずしも軌道中心線32上に位置しない。そこで、車両20の基準点E1,E2(つまり、各台車の中心ピンの位置)を軌道中心線32上に位置決めし、絶対的な車両20の位置及び姿勢を定めた上で、受信アンテナ14の位置と、車両20の前端部22の位置(つまり、路線距離)との関係を定義する。これにより、精度の向上を図ることができる。
また、カントのある区間でも同様である。つまり、カントによって車両20が傾くことで、受信アンテナ14の位置と軌道中心線32との相対的な位置関係が一定とならず、車両20の前端部22の位置が軌道中心線32上から外れる。そこで、同様に、車両20の基準点E1,E2を軌道中心線32上に位置決めし、車両20の絶対的な位置及び姿勢を定めた上で、受信アンテナ14の位置と車両20の前端部22の位置(つまり、路線距離)との関係を定義することで、精度の向上を図ることができる。
アンテナ軌跡点Bの路線距離Mは、何れかの基準点Eを一致させた軌道中心点Aの路線距離Lに、一致させた基準点Eと受信アンテナ14との間の距離Cを加算した距離(=L+C)として算出する。例えば、基準点E2を軌道中心点A1に一致させた状態での受信アンテナ14の位置であるアンテナ軌跡点B2の路線距離M2は、M2=L1+C2、となる。ここで、C2は、基準点E2と受信アンテナ14との間の距離である。基準点E1と受信アンテナ14との間の距離はC1である。距離C1,C2は、車両20の外形・外観仕様として定められる。
このように、軌道中心線32上の全ての軌道中心点Anそれぞれについて、車両20に定めた基準点E1,E2それぞれが一致する状態での、受信アンテナ14の位置(アンテナ軌跡点Bm)の位置座標Qm、及び、路線距離Mmを算出して、参照用データ350を算出する。
図6は、参照用データ350の一例を示す図である。図6に示すように、参照用データ350は、アンテナ軌跡点351それぞれに、位置座標352と、路線距離353とを対応付けて格納している。軌道上の車両20の走行に伴う受信アンテナ14の軌跡は、アンテナ軌跡点351を通ることとなり、この受信アンテナ14の軌跡のことを以下「推定アンテナ軌跡34」と称する。
続いて、この参照用データ350を用いて列車位置検知システム10が列車位置を検知する手順について説明する。先ず、測位した受信アンテナ14の位置の前後直近に位置する2つのアンテナ軌跡点Bを求める。具体的には、図7に示すように、ある1つの測位衛星40からの衛星信号を受信することで、当該衛星信号を送出した測位衛星40から受信アンテナ14までの距離(擬似距離)を求める。また、衛星軌道情報から当該測位衛星40の位置を求める。次いで、受信アンテナ14と、2つの測位衛星40それぞれとの間の距離(擬似距離)の差(擬似距離差)を求める。2つの測位衛星40それぞれの擬似距離の差を用いることで、未知数であるGNSS受信機のクロックバイアスを相殺することができる。そして、参照用データ350に定められた隣接する2つのアンテナ軌跡点Bn,Bn+1の組み合わせ毎に、アンテナ軌跡点Bと2つの測位衛星40それぞれとの間の距離の差を、上述の擬似距離差と比較し、その差が最も小さい組み合わせを選択する。
次いで、求めた2つのアンテナ軌跡点Bn,Bn+1を結ぶ線分上に受信アンテナ14が位置するとして、一方のアンテナ軌跡点B(本実施形態では、車両20の進入側のアンテナ軌跡点Bnとする)から受信アンテナ14の位置までの距離dを求める。そして、参照用データ350においてアンテナ軌跡点Bnに対応付けられている路線距離Mnに、求めた距離dを加算して、受信アンテナ14の路線距離とする。このようにして、受信アンテナ14の路線距離を求めると、この求めた路線距離に、受信アンテナ14の位置と列車制御の基準となる当該車両の前端部との間の距離を加算して、列車の路線距離とする。
このように、本実施形態における参照データ350を用いた列車位置検知では、原理的には、2つの測位衛星40を用いて列車の路線距離を求めることができる。しかし、実際には、急曲線区間を考慮して、3つ以上の測位衛星40を用いることが望ましい。
なお、距離dを求める方法はこれに限らず、各種の方法を適用可能である。例えば、従来の衛星測位であり、4つ以上の測位衛星40からの衛星信号を用いた測位演算を行い、公知のマップマッピングによって、得られた測位位置の、2つのアンテナ軌跡点Bn,Bn+1を結ぶ線分上最近傍点を求める。そして、一方のアンテナ軌跡点Bからこの最近傍点までの距離dを求める。
[機能構成]
図8は、参照用データ生成装置50の機能構成図である。図8によれば、参照用データ生成装置50は、操作入力部110と、表示部120と、音出力部130と、通信部140と、処理部200と、記憶部300とを備えて構成される一種のコンピュータである。
操作入力部110は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等で実現される入力装置であり、操作入力に応じた操作信号を処理部200に出力する。表示部120は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ等で実現される表示装置であり、処理部200からの表示信号に基づく各種表示を行う。
音出力部130は、例えばスピーカ等で実現される音出力装置であり、処理部200からの音信号に基づく各種音出力を行う。通信部140は、例えば無線通信モジュールやルータ、モデム、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路で実現される通信装置であり、外部機器との間でデータ通信を行う。
処理部200は、例えばCPU等の演算装置で実現され、記憶部300に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、参照用データ生成装置50を構成する各部への指示やデータ転送を行って、参照用データ生成装置50を統括的に制御する。本実施形態では、処理部200は、軌道設定部210と、車両配置部220と、アンテナ位置座標算出部230と、アンテナ路線距離算出部240と、データ蓄積部250とを有する。
軌道設定部210は、緯度経度高度の座標系で定義される三次元仮想空間に、線形データ320にて定義される仮想軌道を設定する。すなわち、現実の実空間を模擬した仮想空間に、現実の軌道を模擬した仮想軌道が、現実の軌道の通りに配置設定されることとなる。そして、軌道中心線データ330に従って、設定した仮想軌道の軌道中心線32上に軌道中心点Aを設定する。線形データ320は、想定する路線の線形についてのデータであり、各軌道部分の曲率半径やカント、勾配などの線形要素のデータを格納している。
車両配置部220は、軌道設定部210によって設定された仮想軌道上に、車両構造データ340にて定義される、現実の車両20を模擬した仮想車両を、所定の位置条件を満たすように配置する。位置条件は、仮想車両に定められる基準点E1,E2がともに軌道中心線32上に位置すること、基準点E1,E2の何れかが仮想軌道に定められる軌道中心点Aの何れかに一致することである。勿論、仮想車両の姿勢は、配置された軌道部分のカントに応じた姿勢とされる。
車両構造データ340は、車両20の外形・外観の仕様についてのデータであり、仮想車両の外形・外観の仕様に相当するデータとなる。具体的には、車体の寸法、当該車両20における受信アンテナ14の設置位置、各台車の基準点E1,E2の位置、基準点E1,E2それぞれと受信アンテナ14との間の距離などを格納している。
アンテナ位置座標算出部230は、仮想軌道に沿った仮想車両の受信アンテナ14の位置座標Qを算出する。
アンテナ路線距離算出部240は、仮想軌道に配置された仮想車両の受信アンテナ14の路線距離Mを算出する。すなわち、基準点Eを一致させた軌道中心点Aの路線距離Lに、当該基準点Eと受信アンテナ14との間の距離を加算して、受信アンテナ14の路線距離Mとする。軌道中心点Aの路線距離Lは、軌道中心線データ330にて定められている。
データ蓄積部250は、アンテナ位置座標算出部230によって算出された受信アンテナ14の位置座標Qと、アンテナ路線距離算出部240によって算出された路線距離Mとを、受信アンテナ14の位置であるアンテナ軌跡点Bに対応付けて、参照用データ350として蓄積記憶する。
記憶部300は、処理部200が参照用データ生成装置50を統合的に制御するための諸機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果や、外部からの取得データ等が一時的に格納される。本実施形態では、記憶部300には、参照用データ生成プログラム310と、線形データ320と、軌道中心線データ330と、車両構造データ340と、参照用データ350とが記憶される。
[処理の流れ]
図9は、参照用データ生成処理の流れを説明するフローチャートである。
この処理は、処理部200が参照用データ生成プログラム310を実行することで実現される。
先ず、軌道設定部210が、線形データ320に基づいて仮想軌道を設定する(ステップS1)。次いで、車両配置部220が、車両構造データ340に基づく仮想車両を、仮想軌道の始点に配置する(ステップS3)。
続いて、車両配置部220が、仮想車両に定められている基準点E1,E2の何れかが軌道中心点Aに一致するまで、仮想軌道に沿って仮想車両を進める(ステップS5)。そして、仮想車両が配置されている軌道部分のカントから、仮想車両の姿勢を決定する(ステップS7)。この状態での仮想車両に設置されている受信アンテナ14の位置をアンテナ軌跡点Bとする(ステップS9)。
すると、アンテナ位置座標算出部230が、仮想車両の姿勢を考慮して、受信アンテナ14の位置座標Qを算出する(ステップS11)。また、アンテナ路線距離算出部240が、何れかの基準点Eを一致させた軌道中心点Aの路線距離Lに、一致させた基準点Eと受信アンテナ14との間の距離を加算して、受信アンテナ14の路線距離Mを算出する(ステップS13)。そして、データ蓄積部250が、算出された受信アンテナ14の位置座標Q、及び、路線距離Mを、アンテナ軌跡点Bに対応付けて、参照用データ350として蓄積記憶する(ステップS15)。
その後、仮想車両が仮想軌道の終点に到達したかを判断し、到達していないならば(ステップS17:NO)、ステップS5に移行し、更に、仮想車両を進める。仮想車両が仮想軌道の終点に到達したならば(ステップS17:YES)、本処理を終了する。
[作用効果]
このように、本実施形態によれば、車両20に定められた基準点E1,E2の何れかが線路の軌道中心線32上に定められた軌道中心点Aに一致した状態での受信アンテナ14の位置座標Qと路線距離Lとを算出して、測位位置をもとに車両の路線距離を算出するときに利用される参照用データ350が生成される。これにより、例えば、曲線走行時に生じるボギー角が勾配走行時に生じる車両のピッチ角、カント走行時に車両の左右傾斜角等を考慮した正確な路線距離が割り出されて参照用データ350が生成されることとなる。そして、この参照用データ350を利用することで、GNSSによる測位位置から路線距離を簡単に算出することができるため、列車の路線距離の算出に要する演算時間を大幅に短縮することができる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)参照用データ350
例えば、上述の実施形態では、参照用データ350(図6参照)において、アンテナ軌跡点Bそれぞれに、受信アンテナ14の位置座標Qと路線距離Mとを対応付けているが、受信アンテナ14の路線距離Mではなく、車両20の路線距離を対応付けることにしても良い。受信アンテナ14の位置と、列車制御の基準となる車両前端部の位置との平面視における相対距離ΔLは固定である。このため、アンテナ軌跡点Bの路線距離Mに、距離ΔLを加算することで、車両20の路線距離を算出することができる。
(B)参照用データ350の生成方法
上述した実施形態では、現実空間を模擬した仮想三次元空間を設定し、現実の車両20を模擬した仮想車両を走行させて参照用データ350を生成することとして説明したが、参照用データ350の生成方法をこれに限られない。例えば、アンテナ軌跡点Bの算出対象とする付近の仮想三次元空間のみを設定することとしてもよいし、仮想三次元の空間を設定することなく、車両20の姿勢等を数値計算のみで算出・設定してアンテナ軌跡点Bの位置を算出して参照用データ350を生成することとしてもよい。
10 列車位置検知システム、12 本体装置、14 受信アンテナ
20 車両、E1,E2 基準点
30 レール、32 軌道中心線、A 軌道中心点
34 推定アンテナ軌跡、B アンテナ軌跡点
40 測位衛星
50 参照用データ生成装置
110 操作入力部、120 表示部、130 音出力部、140 通信部
200 処理部
210 軌道設定部、220 車両配置部
230 アンテナ位置座標算出部、240 アンテナ路線距離算出部
250 データ蓄積部
300 記憶部
310 参照用データ生成プログラム
320 線形データ、330 軌道中心線データ
340 車両構造データ、350 参照用データ

Claims (4)

  1. ボギー車である鉄道車両の屋根部に設置されたアンテナで受信した衛星信号を用いて測位された位置座標をもとに、当該鉄道車両が位置する線路起点からの当該線路に沿った位置である路線位置を算出する時に利用される参照用データをコンピュータに生成させるためのプログラムであって、
    前記鉄道車両のボギー台車(以下単に「台車」という)の回転基準となる基準位置が、平面視において、前記線路の軌道中心線上に定められた所定の軌道点に位置することを条件とし、当該条件を満たしたときの前記アンテナの位置座標と当該アンテナ又は当該鉄道車両の前記路線位置とを、各軌道点について算出して前記参照用データを生成するデータ生成手段、
    として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
  2. 前記データ生成手段は、平面視において、前記鉄道車両の各台車の前記基準位置が前記線路の軌道中心線上に位置し、且つ、前記鉄道車両の何れかの台車の前記基準位置が前記軌道点に位置することを前記条件として、前記参照用データを生成する、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記データ生成手段は、更に、前記鉄道車両の姿勢を前記線路のカントに適合した姿勢とすることを前記条件に加えて、前記参照用データを生成する、
    請求項2に記載のプログラム。
  4. ボギー車である鉄道車両の屋根部に設置されたアンテナで受信した衛星信号を用いて測位された位置座標をもとに、当該鉄道車両が位置する線路起点からの当該線路に沿った位置である路線位置を算出する時に利用される参照用データを生成するためのデータ生成装置であって、
    前記鉄道車両の台車の回転基準となる基準位置が、平面視において、前記線路の軌道中心線上に定められた所定の軌道点に位置することを条件とし、当該条件を満たしたときの前記アンテナの位置座標と当該アンテナ又は当該鉄道車両の前記路線位置とを、各軌道点について算出して前記参照用データを生成するデータ生成手段、
    を備えたデータ生成装置。
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