JP6278299B2 - 加飾成形品及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、化粧面に宝石を再現させた加飾成形品及びその製造方法に関する。
近年、例えばコンパクト容器や携帯電話機などのケース本体の表面にラインストーン(プラスチック製やガラス製からなる擬似宝石)を直接接着し、あるいはライトストーンを固着した加飾シートを貼着し、ケース本体を豪華に飾るデコレーションが流行している(特許文献1参照)。
特開2010−89803号公報
上記のようにラインストーン自体やライトストーンを固着した加飾シートを単にケース表面に接着しただけの場合には、ケース本体に落下等の衝撃が加わった場合や経時変化によって接着力の弱まった場合にラインストーンが脱落したり、加飾シートが剥離したりするという問題がある。
またケース表面にラインストーンを接着する作業は、特許文献1に記載のように転写台紙を使用する場合であっても人手による作業を多く含むため、接着するラインストーンの個数が増えるほど作業に時間を要し、製造コストが高騰するという問題もある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、擬似宝石の脱落や加飾シートの剥離の問題がなく、簡単且つ低コストにて化粧面に宝石を再現させた加飾成形品及びその製造方法を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、第1発明たる加飾成形品の主たる構成は、表面に陥没形成された陥没凹部及び陥没凹部の周縁を表面よりも突出形成させた隆起部とからなる複数の凹凸を有する合成樹脂製の基材と、陥没凹部に積層された加飾層と、基材の表面を覆うクリアコート層と、を有し、加飾部が凹凸、加飾層及びクリアコート層によって構成されると共に、凹凸により加飾部に宝石を模倣した立体感が付与されることを特徴とする、と云うものである。
上記第1発明の主たる構成においては、陥没凹部の底面に加飾層が形成されており、外部からは陥没凹部を埋設するクリアコート層を介して加飾層が視認される構成を達成し得る。これにより、クリアコート層での光の屈折作用や干渉作用など様々な光学的な装飾効果ないしは加飾効果を期待し得る。
た第1発明の他の構成は、上記第1発明に、加飾層が、金属箔又は顔料箔を印刷したものであるとの構成を加えたものである。
上記構成では、加飾部を金属色やその他の様々な彩色を施すことを達成し得る。
また第1発明の他の構成は、上記いずれかに記載の発明に、陥没凹部の平面形状を多角形状としたとの構成を加えたものである。
上記構成では、陥没凹部の平面形状を宝石の形状に近づけることにより、陥没凹部内で複雑な光学作用(屈折作用や干渉作用など)を達成し得る。多角形状としては、例えば正6角形状、正8角形状、正12角形状などが高級感を出す上で理想的であるが、必ずしもこれらの形状に限られるものではない。
また第1発明の他の構成は、上記いずれか記載の、クリアコート層を、透明、着色透明又は半透明の樹脂としたとの構成を加えたものである。
上記構成では、下地となる加飾層で反射した光が透明な樹脂を透過して直接的に、または着色された樹脂を透過して、あるいは半透明な樹脂を通しての視認を達成し得る。
また上記課題を解決するための手段のうち、第2発明たる加飾成形品の製造方法の主たる構成は、合成樹脂製の基材の表面に加飾層を印刷する箔押し工程を行い、次に基材を加熱しながら加飾層を部分的に押圧することにより、加飾層を有する表面を陥没させた陥没凹部と陥没凹部の周縁を表面よりも突出形成させた隆起部とからなる複数の凹凸を形成する空押し工程を行い、最後に加飾層が形成された陥没凹部及び陥没凹部の周縁に設けられた隆起部を有する基材の表面の全体をクリアコート層で覆うコーティング工程を行うことにより、合成樹脂製の基材の表面に凹凸、加飾層及びクリアコート層を有して形成される加飾部に宝石を模倣した立体感が付与されることを特徴とする、と云うものである。
第2発明の主たる構成においては、ホットスタンピングを利用した簡単な構成により、基材表面に光の屈折作用あるいは干渉作用による光学的な加飾作用の付与を達成し得る。
或いは、合成樹脂製の基材の表面を加熱しながら部分的に押圧することにより、表面に陥没凹部と陥没凹部の周縁を表面よりも突出形成する隆起部とからなる複数の凹凸を形成する空押し工程行い、次に印刷により陥没凹部の底面に加飾を形成する箔押し工程を行い、最後に加飾層が形成された陥没凹部及び陥没凹部の周縁に設けられた隆起部を有する基材の表面の全体をクリアコート層で覆うコーティング工程を行うことにより、合成樹脂製の基材の表面に凹凸、加飾層及びクリアコート層を有して構成される加飾部が形成されることを特徴とする、と云うものである。
上記構成では、先に加熱を伴う空押し工程を行い、その後に箔押し工程を行うようにしたことにより、箔押し工程後の加飾層が直接加熱されることを避けることを達成し得る。
また第2発明の他の構成は、請求項又は請求項に記載の、箔押し工程において、基体フィルムに加飾層を形成する熱転写箔層を積層したホットスタンプフィルムを用いるとの構成を加えたものである。
上記構成では、加飾部への彩色を簡単な構成によって達成し得る。
また第2発明の他の構成は、請求項乃至のいずれかに記載の、空押し工程において、陥没凹部の平面形状を多角形状とするとの構成を加えたものである。
上記構成では、陥没凹部の平面形状を宝石の形状に近づけることにより、基材上に形成された加飾部における加飾効果をより本物の宝石に近づけることを達成し得る。
また第2発明の他の構成は、請求項乃至のいずれか記載の、コーティング工程が、透明、着色透明又は半透明の樹脂を塗布する工程であるとの構成を加えたものである。
上記構成では、下地となる加飾層で反射した光が透明な樹脂を透過しての直接的な視認を、または着色された樹脂を透過して、あるいは半透明な樹脂を通しての視認を達成し得る。
本発明は、上記した構成となっているので以下に示すような効果を奏する。
第1発明では、陥没凹部内の加飾層がこれを覆うクリアコート層を通じて視認できるようになるので、光の屈折作用あるいは干渉作用による光学的な加飾効果が高まり、あたかも宝石を付着させたような美麗な加飾性を再現することができる。しかも凹凸が立体感を与えるため、実際に宝石が埋め込まれているような印象を与えることができる。すなわち、従来のラインストーンに代わる装飾効果を得ることができる。
また上記発明に、加飾層が、金属箔又は顔料箔を印刷したものであるとの構成を加えたものでは、従来のようにラインストーンが脱落したり、加飾シートが剥離したりするような問題が無くなる。しかも、加飾部が金属色やその他の様々な彩色を施すので、様々な種類の宝石を再現することができる。
また上記いずれかに記載の発明に、陥没凹部の平面形状を多角形状としたとの構成を加えたものでは、陥没凹部の形状がより宝石の形状に近づくため、実際の宝石の表面で乱反射する光に近い複雑な光学作用を生じさせることが可能となり、より加飾性に優れ高級感のある加飾成形品とすることができる。
また上記いずれかの記載の発明に、クリアコート層を、透明、着色透明又は半透明の樹脂としたとの構成を加えたものでは、下地となる加飾層で反射した光が透明な樹脂を透過して直接的に視認すること、または着色された樹脂を透過して、あるいは半透明な樹脂を通して視認することが可能となるため、光学的な加飾効果を高めることができる。例えば、樹脂の着色自体又はその濃度を様々に変えることにより、透明色に近いダイヤモンド以外に、例えば赤色系のルビー、青色系のサファイヤなど様々な宝石を再現することが可能となる。また加飾部と樹脂とが組み合わさることにより、加飾部による種々の色彩と樹脂による複雑な光学作用との協働した作用になり、加飾効果をさらに高めることが可能となる。
また第2発明では、簡単な構成により、光の屈折作用あるいは干渉作用などによる光学的な加飾効果を高めることを達成し得るため、従来のように人手によらなくとも、あたかも宝石を付着させたような美麗な加飾が施された加飾成形品を低コストで製造することができる。しかも立体的な凹凸の付与により、あたかも本物の宝石が埋め込まれているような印象を与える加飾成形品を製造することができる。
また先に加熱を伴う空押し工程を行い、その後に箔押し工程を行うようにした構成では、箔押し工程後の加飾層が直接加熱されることが無くなるため、加飾部の輝度感を向上させることができる。
また箔押し工程と空押し工程とに分けることにより、これらの工程を一度に行う場合の高温・高圧環境下において起り得る箔焼けなどの箔不良を防止することができる。
また上記第2発明に、箔押し工程において、基体フィルムに加飾層を形成する熱転写箔層を積層したホットスタンプフィルムを用いるとの構成を加えたものでは、加飾部への彩色を簡単な構成によって達成することができるため、低コストかつ効率的に加飾成形品を製造することができる。
また請求項または記載の発明に、空押し工程において、陥没凹部の平面形状を多角形状としたとの構成を加えた構成では、実際の宝石の形状に近づくため、実際の宝石の表面で乱反射する光に近い複雑な光学作用を生じさせることが可能となり、より高級感に優れた加飾成形品を製造することができる。
また請求項又は記載の発明に、コーティング工程が、透明、着色透明又は半透明の樹脂を塗布する工程であるとの構成を加えたものでは、下地となる加飾層で反射した光が透明な樹脂を透過して直接的に視認すること、または着色された樹脂を透過して、あるいは半透明な樹脂を通しての視認することが可能となり、これにより優れた光学的な加飾効果を発揮する加飾成形品を製造することができる。
例えば、熱転写箔の着色を変えなくとも、樹脂の着色自体又はその濃度を変更することにより、透明色に近いダイヤモンド以外に、例えば赤色系のルビー、青色系のサファイヤなど様々な種類の宝石の再現を可能とする加飾成形品の製造方法を提供できる。
本発明の加飾成形品の実施の形態として、コンパクト容器の化粧面を示す平面図である。 図1のII−II線における拡大断面図である。 本発明の加飾成形品の製造方法の第1実施例として箔押し工程前の準備段階を示す図2同様の断面図である。 本発明の加飾成形品の製造方法の第1実施例としての箔押し工程を示す断面図である。 第1実施例における箔押し工程の完了状態を示す断面図である。 図5の箔押し工程に続く空押し工程を示す断面図である。 第1実施例における空押し工程の完了状態を示す断面図である。 本発明の加飾成形品の製造方法の第2実施例としての空押し工程を示す断面図である。 図8の空押し工程に続く箔押し工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すコンパクト容器1は合成樹脂材料により形成された平面視長方形状の容器であり、基材2の化粧面(表面)2Aには図柄模様として王冠状の加飾部3が施されている。
図2は加飾部3の詳細を示しており、図1のII−II線における拡大断面図に相当している。図2に示すように、加飾部3は基材2の表面2Aに陥没形成された陥没凹部4及びこの陥没凹部4の周縁に表面2Aに対して突出形成させた隆起部5とからなる凹凸6と、陥没凹部4の底面4aに積層された加飾層7と、基材2の表面2Aを全体的に覆うクリアコート層8とを有して構成されている。
加飾層7としては、金箔、銀箔、アルミ箔などからなる様々な金属箔はもとより、白、黒、青、赤など、顔料の塗工膜を主とした顔料箔が使用可能である。例えば、加飾層7としてアルミ箔を使用すると、銀色のメタリック調の光沢(金属光沢)により、個々の加飾部3がダイヤモンドのような美しい輝きを放つようになる。また赤系統の顔料箔はルビーなど、青系統の顔料箔はブルーサファイヤなど、黄色系の顔料箔は琥珀など、加飾部3が各種の宝石を再現する輝きを放つようになる。
クリアコート層8として、例えば透明なUV樹脂8aを使用すると、加飾層7はこのUV樹脂8aを透過して外部に現れることになるが、UV樹脂8aが光の屈折作用あるいは干渉作用による光学的な加飾効果を高める作用に寄与する。またUV樹脂8aは、紫外線を照射することによってより短時間で硬化させることができるため、クリアコート層8をより厚くすることができる。
なお、クリアコート層8を形成する他の例としては、塗装後の熱乾燥により硬化するタイプの樹脂、例えばアクリル樹脂などを使用することもできる。
そして、陥没凹部4の平面形状を、例えば6角形状、8角形状、12角形状など多角形状にしておくと、UV樹脂8a内での光の屈折作用あるいは干渉作用をさらに複雑にすることが可能となり、光学的な加飾効果がさらに高まり、ひいてはより本物の宝石を再現することが可能となる。
また陥没凹部4と隆起部5とによる凹凸6は加飾部3に立体感を与える。このため、コンパクト容器1を視認する者又は触れる者に対し、あたかも化粧面(表面)2Aに宝石が固着されているかのような印象を感触的な面から与えることができる。
上記構成からなる加飾部3を備えたコンパクト容器(加飾成形品)1の製造方法(第1実施例)について説明する。
なお、以下に説明する加飾成形品の製造方法は、ホットスタンピングを利用したものである。
まず、図3に示す準備段階では、基体フィルム21に加飾層7を形成する熱転写箔層22を積層したホットスタンプフィルム20を用意し、基材2の表面2Aと版10との間に配置する。
そして、図4に示すように、ホットスタンプフィルム20を版10の凸部11と表面2Aとの間に挟み込み、図5に示すように押圧することにより熱転写箔層22が部分的に表面2Aに転写(印刷)されて加飾層7が形成される(箔押し工程)。
なお、版10の凸部11は宝石に見える部分を形成する陥没凹部4の形状を形付けるものであるため、その表面は6角形状、8角形状、12角形状などの多角形状であることが好ましい。
次に、加熱した版10の凸部11と、例えばPET製の薄いフィルムシート23とを用いて基材2の表面2Aの加飾層7を部分的に押圧することよる空押し工程を行う。
図6に示すように、この空押し工程では、加熱した凸部11でフィルムシート23を介して基材2の表面2Aの加飾層7を押圧すると、接触部分である凸部11の先端から加飾層7を介して熱が伝わり、加飾層7下の合成樹脂を軟化させる。そして、凸部11の先端部分が基材2の表面2Aに嵌入して陥没凹部4が形成されると共に、その周縁では陥没した領域の樹脂が変形し、陥没凹部4の周囲が突状に盛り上がって隆起部5を形成する。空押し工程ではフィルムシート23を介して空押しすることにより、凸部11で直接空押しする場合に比較して陥没凹部4内の加飾層7の仕上がり具合を美しく良好なものとすることができる。
なお、図6に示す例では、版10の加圧力を調整して、凸部11の約1/3の長さまで押し込んで、そこで止めるようにしたものであるが、加圧力を調整することより、陥没凹部4及び隆起部5の高さを種々変更することが可能である。これにより、加飾部3の立体感を調整することができる。
そして、図7に示すように、版10及びフィルムシート23を取り除くと、基材2の表面2Aに陥没凹部4とその周囲に隆起部5が形成された凹凸6が形成されことになる。
最後のコーティング工程において、UV樹脂8aを塗布し、基材2の表面2Aの全体をクリアコート層8でコーティングすることにより、図1及び図2に示すようなコンパクト容器1の表面2Aが完成する。
なお、陥没凹部4を覆うクリアコート層8の表面の例としては、図2に実線にて示すような窪みのない表面以外に、同図に点線にて示すように若干の窪みを持つ表面となることもある。
上記の各工程を経て製造された加飾成形品1の表面2A上には凹凸6がクリアコート層8を介して現出されており、特に陥没凹部4に対応するクリアコート層8の部分は、それを視認する者又は触れる者に対し、あたかも実際に宝石が固着されているかのような印象を与える。
上記の製造工程では、箔押し工程と空押し工程とに分けることにより、これらの工程を一度に行う場合の高温・高圧環境下において起り得る箔焼けなどの箔不良を防止することができる。
なお、箔押し工程と空押し工程とは、同じ版10を使用して行うこともできるし、異なる版10を使用して行うこともできる。同じ版10を使用する場合には、製造コストの高騰を抑えることができる。またホットスタンピングを利用することにより、宝石風の加飾部3を備える加飾成形品1を効率的に量産することが可能となる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、クリアコート層8として紫外線照射によって硬化するUV樹脂を使用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばアクリル樹脂を塗装して熱乾燥により硬化させたものであってもよい。
またクリアコート層8を透明な樹脂として説明したが、その他着色透明の樹脂であってもよく、さらには加飾層が見える程度、すなわち光の透過が可能であれば半透明の樹脂を使用することもできる。特に、クリアコート層8として着色透明の樹脂を使用する場合には、着色の濃度を適宜調整することが可能であり、これによっても光学的な加飾効果をさらに高めること、すなわち加飾層7との組み合わせにより様々な種類の宝石を再現することが可能である。
また上記実施例では、箔押し工程の後に空押し工程を行う例を示して説明したが、以下の第2実施例に説明するように、これとは逆に先に空押し工程を行い、その後に箔押し工程を行う構成とすることもできる。
図8に第2実施例として示すように、空押し工程では、加熱した版10の凸部11を用いて基材2の表面2Aを押圧することにより、基材2の表面2A上に、あらかじめ凸部11の先端部分が表面2Aに嵌入して形成される陥没凹部4と、この陥没凹部4の周囲が突状に盛り上がって形成される隆起部5とによる凹凸6を形成する。
続く箔押し工程では、図9に示すように、版10と基材2の表面2Aとの間に熱転写箔層22を積層したホットスタンプフィルム20を挟み込んで押圧することにより、熱転写箔層22の一部が表面2A上の陥没凹部4の底面4aに転写(印刷)されて成る加飾層7が形成される。
そして、最後のコーティング工程において、基材2の表面2Aをクリアコート層8で覆うことにより、上記同様図1及び図2に示すようなコンパクト容器1の表面2Aが完成する。
この構成では、先に加熱を要する空押し工程を行い、その後の箔押し工程で加飾層7が形成されることになるため、加飾層7が直接加熱されて高温状態に晒されることがない。このため、加飾層7を有する加飾部3全体の輝度感を向上させることができる。
本発明では、表面に宝石を再現した加飾成形品を提供することが可能であり、またホットスタンピングを利用することにより、簡単且つ低コストで量産性に優れた加飾成形品の製造方法を提供することができ、特に高級感に富んだ加飾成形品の分野における用途展開が期待される。
1 : コンパクト容器(加飾成形品)
2 : 基材
2A : 基材の表面
3 : 加飾層
4 : 陥没凹部
5 : 隆起部
6 : 凹凸
7 : 加飾層
8 : クリアコート層
8a : UV樹脂(樹脂)
10 : 版
11 : 凸部
20 : ホットスタンプフィルム
21 : 基体フィルム
22 : 熱転写箔層
23 : フィルムシート

Claims (9)

  1. 表面(2A)に陥没形成された陥没凹部(4)及び前記陥没凹部(4)の周縁を前記表面(2A)よりも突出形成させた隆起部(5)とからなる複数の凹凸(6)を有する合成樹脂製の基材(2)と、前記陥没凹部(4)に積層された加飾層(7)と、前記基材(2)の表面(2A)を覆うクリアコート層(8)と、を有し、加飾部(3)が前記凹凸(6)、前記加飾層(7)及び前記クリアコート層(8)によって構成されると共に、前記凹凸(6)により前記加飾部(3)に宝石を模倣した立体感が付与されることを特徴とする加飾成形品。
  2. 加飾層(7)が、金属箔又は顔料箔を印刷したものである請求項記載の加飾成形品。
  3. 陥没凹部(4)の平面形状を多角形状とした請求項1又は2に記載の加飾成形品。
  4. クリアコート層(8)を、透明、着色透明又は半透明の樹脂とした請求項1乃至のいずれか一項に記載の加飾成形品。
  5. 合成樹脂製の基材(2)の表面(2A)に加飾層(7)を印刷する箔押し工程を行い、次に前記基材(2)を加熱しながら前記加飾層(7)を部分的に押圧することにより、前記加飾層(7)を有する前記表面(2A)を陥没させた陥没凹部(4)と前記陥没凹部(4)の周縁を前記表面(2A)よりも突出形成させた隆起部(5)とからなる複数の凹凸(6)を形成する空押し工程を行い、最後に前記加飾層(7)が形成された陥没凹部(4)及び前記陥没凹部(4)の周縁に設けられた前記隆起部(5)を有する前記基材(2)の表面(2A)の全体をクリアコート層(8)で覆うコーティング工程を行うことにより、前記合成樹脂製の基材(2)の表面(2A)に前記凹凸(6)、前記加飾層(7)及びクリアコート層(8)を有して構成される加飾部(3)が形成されることを特徴とする加飾成形品の製造方法。
  6. 合成樹脂製の基材(2)の表面(2A)を加熱しながら部分的に押圧することにより、前記表面(2A)に陥没凹部(4)と前記陥没凹部(4)の周縁を前記表面(2A)よりも突出形成する隆起部(5)とからなる複数の凹凸(6)を形成する空押し工程を行い、次に印刷により前記陥没凹部(4)の底面(4a)に加飾層(7)を形成する箔押し工程を行い、最後に前記加飾層(7)が形成された陥没凹部(4)及び前記陥没凹部(4)の周縁に設けられた隆起部(5)を有する前記基材(2)の表面(2A)の全体をクリアコート層(8)で覆うコーティング工程を行うことにより、前記合成樹脂製の基材(2)の表面(2A)に前記凹凸(6)、前記加飾層(7)及びクリアコート層(8)を有して形成される加飾部(3)に宝石を模倣した立体感が付与されることを特徴とする加飾成形品の製造方法。
  7. 箔押し工程において、基体フィルム(21)に加飾層(7)を形成する熱転写箔層(22)を積層したホットスタンプフィルム(20)を用いる請求項5又は6記載の加飾成形品の製造方法。
  8. 空押し工程において、陥没凹部(4)の平面形状を多角形状とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の加飾成形品の製造方法。
  9. コーティング工程が、透明、着色透明又は半透明の樹脂を塗布する工程である請求項5乃至8のいずれか一項に記載の加飾成形品の製造方法。
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