JP6277825B2 - 電池用包装材料 - Google Patents
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Description
項1. 少なくとも、基材層、接着層、金属箔層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなり、
前記シーラント層が、熱溶着性樹脂及び酸硬化性樹脂を含有することを特徴とする、電池用包装材料。
項2. 前記酸硬化性樹脂が、酸硬化性フラン樹脂、及び/又は酸硬化性フェノール樹脂である、項1に記載の電池用包装材料。
項3. 前記シーラント層において、熱溶着性樹脂100質量部当たり、酸硬化性樹脂が0.1〜35質量部含まれる、項1又は2に記載の電池用包装材料。
項4. 前記金属箔層が、アルミニウム箔である、項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
項5. 下記工程を含む、電池用包装材料の製造方法。
接着層を介して、基材層を金属箔層に積層させた積層体を形成する第1工程、及び
前記第1工程で得られた積層体の基材層とは反対側の面に、熱溶着性樹脂及び酸硬化性樹脂を含有するシーラント層を積層させる第2工程。
項6. 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容されている、電池。
本発明の電池用包装材料は、少なくとも、基材層1、接着層2、金属箔層3、及びシーラント層4をこの順に有する積層体からなる積層構造を有する。図1に、本発明の電池用包装材料の断面構造の一例として基材層1、接着層2、金属箔層3、及びシーラント層4がこの順に積層されている態様について示す。
[基材層1]
本発明の電池用包装材料において、基材層1は最外層を形成する層である。基材層1を形成する素材については、絶縁性を備えるものであることを限度として特に制限されるものではない。基材層1を形成する素材としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ、アクリル、フッ素樹脂、ポリウレタン、珪素樹脂、フェノール、ポリエーテルイミド、ポリイミド、及びこれらの混合物や共重合物等が挙げられる。
本発明の電池用包装材料において、接着層2は、基材層1に密着性を付与させるために、基材層1上に配置される層である。即ち、接着層2は、基材層1と基材層1と金属箔層3の間に設けられる。
本発明の電池用包装材料において、金属箔層3は、包装材料の強度向上の他、電池内部に水蒸気、酸素、光等が侵入するのを防止するためのバリア層として機能する層である。金属箔層3を形成する金属としては、具体的には、アルミニウム、ステンレス、チタン等の金属箔が挙げられる。これらの中でも、アルミニウムが好適に使用される。包装材料の製造時にしわやピンホールを防止するために、本発明において金属箔層3として、軟質アルミニウム、例えば、焼きなまし処理済みのアルミニウム(JIS A8021P−O)又は(JIS A8079P−O)等を用いることが好ましい。
本発明の電池用包装材料において、接着層5は、シーラント層4を強固に接着させために、金属箔層3とシーラント層4の間に、必要に応じて設けられる層である。
本発明の電池用包装材料において、シーラント層4は、最内層に該当し、電池の組み立て時にシーラント層同士が熱溶着して電池素子を密封する層である。
本発明の電池用包装材料の製造方法については、所定の組成の各層を積層させた積層体が得られる限り、特に制限されないが、例えば、以下の第1工程〜第3工程を備える方法が例示される:
接着層2を介して、基材層1を金属箔層3に積層させた積層体(以下、「積層体A」と表記することもある)を形成する第1工程、及び
前記第1工程で得られた積層体Aの基材層とは反対側の面に、熱溶着性樹脂及び酸硬化性樹脂を含有するシーラント層を積層させる第2工程。
本発明の電池用包装材料は、正極、負極、電解質等の電池素子を密封して収容するための包装材料として使用される。
実施例1〜11及び比較例1
クロメート処理を施していないアルミニウム箔(厚さ40μm)からなる金属箔層の一方面に、ポリエステル系の主剤とイソシア系硬化剤の2液型ウレタン接着剤からなる接着層を厚さが3μmとなるように塗布した後に、二軸延伸ナイロンフィルム(厚さ25μm)からなる基材層をドライラミネーション法により積層させ、基材層/接着層/金属箔層(クロメート処理なし)の積層体を調製した。
<シーラント層用樹脂組成物1>
・カルボン酸変性ポリプロピレン(熱溶着性樹脂) 100質量部
・尿素変性フラン樹脂(HP6200N、旭有機材社製) 表1に示す所定量
<シーラント層用樹脂組成物2>
・ホモポリプロピレン(熱溶着性樹脂) 100質量部
・尿素変性フラン樹脂(HP6200N、旭有機材社製) 表1に示す所定量
アルミニウム箔(厚さ40μm)の両面にクロメート処理を施した金属箔層を使用したこと以外は、前記実施例1と同様の条件で、基材層/接着層/金属箔層(クロメート処理あり)/2層のシーラント層が順に積層された積層体からなる電池用包装材料を得た。なお、クロメート処理は、フェノール樹脂、フッ化クロム化合物、及びリン酸からなる処理液をクロムの塗布量が10mg/m2(乾燥重量)となるように、ロールコート法によりアルミニウム箔の両面に塗布し、皮膜温度が180℃以上となる条件で20秒間焼付けすることにより行った。当該クロメート処理によって形成された耐酸性皮膜の厚み(片面の厚み)は0.005μmであった。
<耐電解液性の評価>
電池用包装材料をそれぞれ、60mm(MD方向、縦方向)×150mm(TD方向、横方向)に裁断した。次に、裁断した電池用包装材料をTD方向においてシーラント層同士が対向するようにして2つ折りにし、TD方向の対向する1辺とMD方向の1辺を熱溶着し、TD方向の1辺が開口する袋状の電池用包装材料を作製した。なお、熱溶着の条件は、温度190℃、面圧1.0MPa、加熱・加圧時間3秒とした。次に、開口部から3gの電解液を注入し、開口部を7mm幅で、上記と同じ条件で熱溶着した。なお、電解液は、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート:ジメチルカーボネート=1:1:1の容積比で混合した溶液に6フッ化リン酸リチウムを混合して得られたものである。次に、電池用包装材料の開口部が位置していた部分を上向きにして、85℃の恒温層内に24時間静置した。
剥離強度残存率(%)=(耐久性試験後の剥離強度/耐久性試験前の剥離強度)×100
比較例1の電池用包装材料について前記耐久性試験前の剥離強度(N/15mm)を100%として、各電池用包装材料の前記耐久性試験前の剥離強度の相対値(%)を算出した。
電池用包装材料を幅40mm、長さ100mmのサイズに切り取り試験片を得た。次に、この試験片を短辺同士が対向するように折り返し、試験片のシーラント層の表面が互いに対向するように配置した。次に、互いに対向するシーラント層の表面の間に25μmφのワイヤーを挿入した。次に、この状態で電池用包装材料の長さ方向に直交する方向に上下共に7mm幅の平板状熱板からなるヒートシール機でシーラント層同士をヒートシールした(ヒートシール条件:190℃、1.0MPa)。次に、電池用包装材料のワイヤーが挟まれた部分が中央になるようにして、両側の基材層の表面にテスターの端子をそれぞれ接続した。次に、テスター間に100Vの電圧をかけ、短絡するまでの時間(秒)を測定した。
得られた結果を表1に示す。この結果から、シーラント層を、熱溶着性樹脂と酸硬化性樹脂を用いて形成することによって、耐電解液性及び微小異物噛み込みに対する絶縁性が飛躍的に向上することが確認された。更に、熱溶着性樹脂と酸硬化性樹脂を含むシーラント層と共に、クロメート処理が施された金属箔層を使用することによって、より一層優れた耐電解液性を備えることも明らかとなった。なお、シーラント層中に熱溶着性樹脂と酸硬化性樹脂を共存させても、十分なシール強度を備えていた。
2 接着層
3 金属箔層
4 シーラント層
Claims (6)
- 少なくとも、基材層、接着層、金属箔層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなり、
前記シーラント層が、熱溶着性樹脂、及び酸により重縮合して硬化する性質を有する酸硬化性樹脂を含有することを特徴とする、電池用包装材料。 - 前記酸硬化性樹脂が、酸硬化性フラン樹脂、及び/又は酸硬化性フェノール樹脂である、請求項1に記載の電池用包装材料。
- 前記シーラント層において、熱溶着性樹脂100質量部当たり、酸硬化性樹脂が0.1〜35質量部含まれる、請求項1又は2に記載の電池用包装材料。
- 前記金属箔層が、アルミニウム箔である、請求項1〜3のいずれかに記載の電池用包装材料。
- 下記工程を含む、電池用包装材料の製造方法。
接着層を介して、基材層を金属箔層に積層させた積層体を形成する第1工程、及び
前記第1工程で得られた積層体の基材層とは反対側の面に、熱溶着性樹脂、及び酸により重縮合して硬化する性質を有する酸硬化性樹脂を含有するシーラント層を積層させる第2工程。 - 少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子が、請求項1〜4のいずれかに記載の電池用包装材料内に収容されている、電池。
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