JP6276108B2 - ワイヤグリッド偏光子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基材表面に形成された複数の格子状凸部を有する微細パターンと、各格子状凸部に沿って形成された金属層とを有するワイヤグリッド偏光子及びその製造方法に関する。
下記の特許文献1及び特許文献2には、ワイヤグリッド偏光子の製造方法に関する発明が開示されている。
ワイヤグリッド偏光子は、樹脂基材の表面に複数の格子状凸部を有する微細パターンを金型より転写する工程と、各格子状凸部に沿って金属層を蒸着する工程とを有して形成される。
特許文献1に記載された発明は、樹脂基材の格子状凸部に誘電体層を形成し、誘電体層上に金属層(金属ワイヤ)を形成することで、今まで実現できなかった100nmレベルのピッチのワイヤグリッド偏光子を実現するものである。
また特許文献2に記載された発明は、格子状凸部に沿って金属層を形成するときの金属の蒸着方向を制御することで、格子状凸部の側壁領域に金属が被着されることを抑制するものである。
特許第4275691号公報 特許第4617329号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載されたこれら各諸条件(格子状凸部のグリッド幅やピッチ、高さ、金属層の蒸着方向等)の調整が、ワイヤグリッド偏光子の光学性能に影響を与えることはわかっているが、具体的にどのような形状の微細パターンを得ることで、良好な光学性能を得ることができるのか、金属層を成膜する前の中間工程が確立されていなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、金属層を形成する前に、微細パターンの形状を特定の範囲に制御することで、従来よりも簡単且つ確実に、良好な光学性能が得られるようにしたワイヤグリッド偏光子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ワイヤグリッド偏光子の製造方法において、金属層を形成する前に、基材表面に複数の格子状凸部が間隔を空けてなる微細パターンの反射率曲線を測定し、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が所定範囲内にあるときに、広い波長帯域において優れた光学性能を発揮するワイヤグリッド偏光子が得られることを見出した。すなわち本発明は、以下の通りである。
本発明は、基材表面に複数の格子状凸部を間隔を空けてなる微細パターンを形成する工程と、各格子状凸部に沿って金属層を形成する工程と、を有するワイヤグリッド偏光子の製造方法において、各格子状凸部の配置距離をピッチP、各格子状凸部の高さを高さH、各格子状凸部の下端部分の最も幅の広い箇所の幅をグリッド幅Dとしたとき、前記ピッチPが、80nm〜140nm、前記ピッチPに対する前記高さHが、0.6P<H≦1.2P、前記高さHと前記グリッド幅Dのアスペクト比H/Dが、2〜4となる前記微細パターンを形成可能なように、表面に凹凸加工が施された金型を、前記基材表面に押圧する工程と、前記金型を前記基材表面から取り外し、前記金属層を形成する工程の前に、前記微細パターンの反射率曲線が、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて測定した場合に、前記反射率曲線におけるボトムピーク反射率0.3%以上1.1%以下且つ、ボトムピーク波長300nm以上650nm以下となる範囲内に入っているか否かを測定する中間工程と、前記ボトムピーク反射率及び前記ボトムピーク波長が前記範囲内に入っている場合、前記金属層を形成する工程に移行し、前記範囲内に入っていない場合、前記金属層を形成する工程に移行しない工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、前記ボトムピーク反射率を0.3%以上0.75%以下の範囲内で且つ、前記ボトムピーク波長を350nm以上600nm以下の範囲内に制御することが好ましい。
また本発明では、前記金属層を形成する工程では、前記金属層を各格子状凸部の片側の側面に形成することが好ましい。このとき、前記金属層を形成する工程では、前記格子状凸部の側面に対する前記金属層の蒸着方向を、前記基板表面の直交方向に対して蒸着開始方向θ1、蒸着終了方向θ2としたとき、前記蒸着開始方向θ1は、45°〜70°の範囲内で、前記蒸着終了方向θ2は3°〜15°の範囲内であり、前記蒸着開始方向θ1から前記蒸着終了方向θ2に向けて徐々に変化させながら前記金属層を形成することが好ましい。
本発明では、微細パターンのボトムピーク反射率及びボトムピーク波長の制御とともに、金属層の蒸着方法を規制することで、簡単且つ確実に、広い波長帯域にて良好な光学性能を得ることが可能になる。
本発明によれば、金属層を形成する前に、微細パターンのボトムピーク反射率及びボトムピーク波長を制御することで、簡単且つ確実に、広い波長帯域にて良好な光学性能を有するワイヤグリッド偏光子を得ることが可能になる。
図1Aは、本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子の断面図であり、図1Bは、本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子の平面模式図である。 本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子の製造方法を示す工程図である。 図2の次に行われるワイヤグリッド偏光子の製造方法を示す工程図である。 図2Bのワイヤグリッド中間体を拡大して示した断面模式図である。 金属層の蒸着方向を説明するための説明図である。 波長と表面反射率との関係を示すグラフである。 実施例及び比較例における透過率と偏光度との関係を示すグラフである。 実施例1における偏光透過率Tpとクロス時の光抜けTs≒0のグラフである。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施の形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
図1Aは、本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子(ワイヤグリッド偏光フィルム)の断面図である。
ワイヤグリッド偏光子20は、保持基材(ベースフィルム)21と、保持基材21の表面21aに設けられた樹脂基材22と、を有して構成されている。
図1Aに示すように、樹脂基材22の基材表面22aには複数の格子状凸部23が設けられている。すなわち樹脂基材22には、格子状凸部23が一体的に形成されている。
保持基材21は、樹脂基材22の裏面側に配置されて、ワイヤグリッド偏光子20の可撓性を維持しながらワイヤグリッド偏光子20の強度を向上させている。
保持基材21は、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムやポリカーボネートフィルム、COP、PET、PEN、PS、PE、アクリル、ポリイミド系の高透過性のフィルムであることが好ましい。樹脂基材22は、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、架橋ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂などの非晶性熱可塑性樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などの結晶性熱可塑性樹脂や、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系などの紫外線(UV)硬化性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。
図1Aに示すように、各格子状凸部23の表面に誘電体層26を介して金属層(金属ワイヤ)27が形成されている。誘電体層26は形成されていなくてもよい。かかる場合、金属層27が直接、格子状凸部23の表面に形成される。
誘電体層26を構成する誘電体は、可視領域で実質的に透明であればよい。樹脂基材22を構成する材料及び金属層27を構成する金属との間の密着性が高い誘電体材料を好適に用いることができる。例えば、珪素(Si)の酸化物、窒化物、ハロゲン化物、炭化物の単体又はその複合体(誘電体単体に他の元素、単体又は化合物が混ざった誘電体)や、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、バリウム(Ba)、インジウム(In)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、セリウム(Ce)、銅(Cu)などの金属の酸化物、窒化物、ハロゲン化物、炭化物の単体又はそれらの複合物を用いることができる。
金属層(金属ワイヤ)27を構成する金属は、可視光領域で光の反射率が高く、誘電体層26を構成する材料との密着性の高いものであることが好ましい。例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)又はそれらの合金で構成されていることが好ましい。コストの観点から、アルミニウム又はその合金で構成されることが更に好ましい。
図1Bは、本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子の平面模式図である。図1Bに図示された複数の横線は、図1Aに示す金属層(金属ワイヤ)27の延出方向を示している。
図1Aに示すように、保持基材21と樹脂基材22との接着性の向上や屈折率の調整を目的とした接着層や粘着層の接合層29を介していてもよい。例えば、保持基材21と樹脂基材22との間に、シリカ、アルミナなどの誘電体層が薄い膜厚で形成されていても良いし、保持基材21の表面21aをコロナ放電処理、大気圧プラズマ処理、真空プラズマ処理、紫外線処理することで官能基の付与や微細な凹凸形状を付与するなどの変性層であっても良い。
ワイヤグリッド偏光子20の厚みを特に限定するものでないが、例えば50μm〜200μm程度である。
本実施の形態のワイヤグリッド偏光子20は、図1Aに示す金属層27及び誘電体層26を取り除いて露出する複数の格子状凸部23からなる微細パターンの反射率曲線におけるボトムピーク反射率が0.3%以上1.1%以下の範囲内で且つ、ボトムピーク波長が300nm以上650nm以下の範囲内に制御されている。よってワイヤグリッド偏光子の金属層を取り除いた微細パターンのボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が上記の範囲内に入っていれば、本発明に含まれる。ここで「ボトムピーク」とは、反射率曲線において極小値を与えるピークをいい、「ボトムピーク反射率」は極小値での反射率、「ボトムピーク波長」は極小値での波長をいう。
また、金属層27は、基材表面の直交方向に対する蒸着方向が蒸着開始時点では例えば60°で蒸着終了時点では例えば5°であり、60°から5°へ徐々に蒸着角度を変化させながら形成したものであることが好適である。このように形成することにより、金属層を格子状凸部の片側の側面に蒸着することができ、簡単且つ確実に、広い波長帯領域にて良好な光学性能を有することができる。
以上により本実施の形態では、良好な光学性能を有するワイヤグリッド偏光子を得ることができる。具体的には、本実施の形態によれば99.5以上の偏光度で40%〜45%の高透過高偏光度を得ることができる。
図2は、本実施の形態に係るワイヤグリッド偏光子の製造方法を示す工程図であり、図3は、図2の次に行われるワイヤグリッド偏光子の製造方法を示す工程図である。
図2Aの工程では、凹凸状の微細パターン30が表面に形成された金型(スタンパ)31を樹脂基材22に押圧している。なお図1Aに示した保持基材21は図面から省略した。金型31は例えばNiで形成される。また図示しないが金型31の微細パターン30の表面には離型層が設けられている。離型層は特に限定されないが、有機化合物からなることが好ましく、フッ素系やシリコン系等の有機化合物が更に好ましい。樹脂基材22は例えば紫外線硬化性樹脂から構成されており、樹脂基材22に対して紫外線を照射して硬化させる。その後、金型31を樹脂基材22から取り外す。
図2Bは、金型31を樹脂基材22から取り外した状態を示すワイヤグリッド偏光子の製造中間工程である。以下、図2Bに示す表面に微細パターン33が形成された樹脂基材22を、ワイヤグリッド中間体32として説明する。図2Bに示すように樹脂基材22の基材表面22aには複数の格子状凸部23が間隔を空けてなる微細パターン33が形成されている。基材表面22aとはXYZ座標系におけるXY平面に略平行な面(水平面)を指す。XY平面に略平行な面(水平面)からなる基材表面22aを認識しにくいような場合には、基材裏面を基材表面22aと平行な面と見做すことができ、特に基材表面22aに対する垂直方向を定義するような場合、基材裏面に対する垂直方向に置き換えることが可能である。
図2Bに示すように格子状凸部23の先端は丸みを帯びているが、これは硬化収縮によるものである。ただし、格子状凸部23の断面形状を限定するものでない。
ここで図2Bに示すように、各格子状凸部23の幅をグリッド幅D、各格子状凸部23間の間隔をスペースS、各格子状凸部23の配置距離をピッチP、各格子状凸部23の高さを高さHとした。図2Bに示すように、グリッド幅Dは、各格子状凸部23の下端部分の最も幅の広い箇所の幅で規定される。またスペースSは、各格子状凸部23間の最も狭い間隔にて規定される。ピッチPは、グリッド幅DとスペースSとを足し合わせた数値、すなわちP=D+Sで示される。
本実施の形態では、グリッド幅DとスペースSの比、ピッチP及び高さHを種々変更し、図2Bに示すワイヤグリッド中間体32の状態で、微細パターン33の反射率曲線を測定する。
図2Bに示す微細パターン33は、その略直交方向からの入射光に対し、表層(表面から深さ方向)の屈折率変化から、特定の波長において表面反射率が小さくなるボトムピーク波長を有する。
本実施の形態では、図2Bのワイヤグリッド中間体32における微細パターン33のボトムピーク反射率を0.3%以上1.1%以下の範囲内で且つ、ボトムピーク波長を300nm以上650nm以下の範囲内に制御している。
図2Bの中間工程では、ワイヤグリッド中間体32における微細パターン33の反射率曲線の測定が行われ、このとき、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が上記範囲内に入っているか否かを測定する。
ここで、微細パターン33のボトムピーク反射率を0.3%以上1.1%以下の範囲内で且つ、ボトムピーク波長を300nm以上650nm以下の範囲内に規定した4つの反射率曲線について説明する。
(反射率曲線a)
図4は、図2Bに示すワイヤグリッド中間体32を拡大して示した断面模式図である。図4に示すピッチPを140nm、グリッド幅DとスペースSの比を、3:7、高さHを140nmとした。P=D+Sであるため、グリッド幅Dは、42nmであり、スペースSは、98nmであった。
平均屈折率nは、([D/(D+S)]×n1(樹脂基材の屈折率))+([S/(D+S)]×n2(空気の屈折率n2=1))で示される。ここで樹脂基材の屈折率は、1.5であった。したがって、平均屈折率nは、1.15であった。
光の入射方向θ3を、基材表面22aの直交方向に対して8°とし、光の波長を異ならせながら反射率曲線を求めた。なお入射方向θ3は、図4に示す断面(各格子状凸部23の延出方向に対して直交する断面)と平行な面内における入射角度である。
このときの反射率曲線を図6の反射率曲線aに示した。図6の横軸が波長であり、図6の縦軸が反射率である。
図6に示すように反射率曲線aのボトムピークにおける表面反射率は、約0.3%〜0.4%程度であり、ボトムピーク波長は、約650nmであった。
(反射率曲線b)
図4に示すピッチPを140nm、グリッド幅DとスペースSの比を、2:8、高さHを140nmとした。P=D+Sであるため、グリッド幅Dは、28nmであり、スペースSは、112nmであった。そして、平均屈折率nは、1.1であった。
光の入射方向θ3を、基材表面22aの直交方向に対して8°とし、光の波長を異ならせながら反射率曲線を求めた。このときの反射率曲線を図6の反射率曲線bに示した。
図6に示すように反射率曲線bのボトムピークにおける表面反射率は、約1.1%であり、ボトムピーク波長は、約625nmであった。
反射率曲線aと反射率曲線bとは、各格子状凸部23の高さHは同じであるが、平均屈折率nが異なっている。このとき、反射率曲線aと反射率曲線bとでは、ボトムピーク波長はほぼ同じであったが、ボトムピーク反射率が変化することがわかった。すなわち平均屈折率nが小さくなった反射率曲線bのほうが、反射率曲線aに比べてボトムピーク反射率が高くなった。
(反射率曲線c)
図4に示すピッチPを100nm、グリッド幅DとスペースSの比を、3:7、高さHを80nmとした。平均屈折率nは、1.15であった。
光の入射方向θ3を、基材表面22aの直交方向に対して8°とし、光の波長を異ならせながら反射率曲線を求めた。このときの反射率曲線を図6の反射率曲線cに示した。
図6に示すように反射率曲線cのボトムピークにおける表面反射率は、約0.3%〜0.4%程度であり、ボトムピーク波長は、約375nmであった。
反射率曲線cの諸条件は、反射率曲線aに対して各格子状凸部23の高さHを小さくしている。これにより、反射率曲線cのボトムピーク反射率は、反射率曲線aとほぼ同じであったが、ボトムピーク波長が短波長側にシフトしたことがわかった。
(反射率曲線d)
図4に示すピッチPを100nm、グリッド幅DとスペースSの比を、2:8、高さHを80nmとした。平均屈折率nは、1.1であった。
光の入射方向θ3を、基材表面22aの直交方向に対して8°とし、光の波長を異ならせながら反射率曲線を求めた。このときの反射率曲線を図6の反射率曲線dに示した。
図6に示すように反射率曲線dのボトムピーク反射率は、約1.1%であり、ボトムピーク波長は、約350nmであった。
反射率曲線cと反射率曲線dとは、各格子状凸部23の高さHは同じであるが、平均屈折率nが異なっている。このとき、反射率曲線cと反射率曲線dとでは、ボトムピーク波長はほぼ同じであったが、ボトムピーク反射率が変化することがわかった。すなわち平均屈折率nが小さくなった反射率曲線dのほうが、反射率曲線cに比べてボトムピーク反射率が高くなった。
(ピッチPを変更した場合)
なお反射率曲線a、b、c、dの各条件から、ピッチPを100nmに変更し、高さH及び平均屈折率nについては変更を加えない場合、反射率曲線a、b、c、dとほぼ同様の反射率曲線が得られる。すなわち格子状凸部23の並び方向において相似形で格子状凸部23の形状を変えても、反射率曲線は影響を受けない。
ただし後工程に行われる金属層27の蒸着を適切に行うために、ピッチPはある程度制限され、また高さHや平均屈折率についても同様である。これら条件の好ましい範囲については後述する。
上記した4つの反射率曲線a、b、c、dのボトムピーク反射率及びボトムピーク波長から、微細パターン33のボトムピーク反射率を0.3%以上1.1%以下の範囲内で且つ、ボトムピーク波長を300nm以上650nm以下の範囲内(図6に示す斜線で示した領域A)に制御することとした。好ましくは、ボトムピーク波長は350nm以上650nm以下の範囲内である。
図2B、図4の中間工程にて、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が図6の領域Aに入っているか否かを測定し、前記範囲内に入っている場合、次の図2Cの工程に移行する。ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が領域Aに入っていない場合、欠陥品とされて図2Cの工程には移行しない。かかる場合、新規な金型31に交換し、新たに微細パターン33を形成して、ワイヤグリッド中間体32の微細パターン33のボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が領域Aに入るように調整する。例えば格子状凸部23の高さHを低くすれば、反射率曲線は図6のグラフ上で上方にシフトし、平均屈折率nを小さくすれば、反射率曲線は図6のグラフ上で左方向(短波長側)にシフトすることがわかっている。
ボトムピーク波長と反射率が決まれば、インラインで透過率を測定することにより、反射率を推定可能である。例えばボトムピーク波長が600nm、反射率が0.4%の場合、TAC基材において、通常、透過率が約92%であるが、グリッドパターンを有する場合、約95%の透過率を示す。通常、表面反射率は片側で約4%、基材入光面、出光面の2面の影響により8%の反射率を有し、このため透過率は92%となる。片面にグリッドパターンを有する場合、前記した600nmの波長で、反射防止効果を有するため透過率が3.6%上昇することになる。
上記したワイヤグリッド中間体32の微細パターン33のボトムピーク反射率及びボトムピーク波長を制御することで、最終製品としてのワイヤグリッド偏光子の光学性能を向上させることができる。ここでの光学性能とは、透過率(視感度補正透過率)と偏光度(視感度補正偏光度)である。視感度補正透過率と視感度補正偏光度は各波長における透過率と偏光度に国際照明委員会により定められた標準比視感度によって重み付けすることによって得られる。
図6に示す領域Aから外れたボトムピーク反射率及びボトムピーク波長であると、広範囲の波長帯域で高透過高偏光度のワイヤグリッド偏光子が得られない。
ここで、ワイヤグリッド中間体32の微細パターン33のボトムピーク反射率及びボトムピーク波長の制御は、ピッチP、グリッド幅D、スペースS及び高さH等の寸法調整により微細パターン33の形状を最適化しているともいえる。このように、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長の制御=微細パターン33の形状を最適化により、金属層27を各格子状凸部23に沿って適切な厚みで蒸着することができ、ワイヤグリッド偏光子の光学性能を向上させることが可能になるのである。
ここで短波長(例えば400nm)での透過率を高くするにはピッチPを小さくすれば、高い透過率を得ることが可能である。例えば、アルミニウムが十分な厚みを有し、十分な透過偏光性能、導電性を得る観点から、ピッチPを80nm〜100nmに調整することが好ましい。
ピッチを80nmとし高さHを80nmとした場合、図6に示す短波長側にボトムピーク波長(約400nm)を有する反射率曲線に一致させることができる。このとき、ワイヤグリッド偏光子の視感度補正透過率は約555nmの透過率偏光度を表す。本発明では、後述する図8において、本発明の範囲にあると視感度補正透過率を高くしても、偏光度を高く維持することができる。
また、金属層27の蒸着を適切に行うため、各格子状凸部23の高さHは、ピッチPに対して、0.6P<H1.2Pであることが好ましく、0.7P<H<1Pであることがより好ましい。したがってピッチPが80nmであり、D:S=3:7のとき、D=24nm、H=0.8×P=64nmとすると、アスペクト比H/D=2.7となる。
アスペクト比H/Dは、2〜4程度が適正である。上記した高さH及びアスペクト比H/Dを有する微細パターンであれば、例えばロール・ツー・ロールにて、微細パターンがロール状に巻かれたときの圧縮力に対して各格子状凸部23のパターン倒れ等が発生しないことが確認される。
また、平均屈折率nは、1.1〜1.16であることが好ましく、1.12〜1.15であることがより好適である。平均屈折率nが高いということは、スペースSが小さく、金属層27の蒸着形成後、透過率を上昇させるべくエッチングを行うと、各格子状凸部23の側面に被着した金属層27の厚みが確保できず偏光度が保てない。
ところで本実施の形態では、金属層27の蒸着方向を一方向からでなく、連続的に変化させながら金属層27を成膜している。
図2Cに示す工程では、金属35の蒸着開始方向をθ1に設定している。蒸着開始方向θ1は、基材表面22aの直交方向Cに対する傾き角度で制御される。θ1は、45°〜70°の範囲内であることが好適である。蒸着開始方向θ1を60°に設定することが好ましく、50°に設定することがより好ましい。
このように蒸着開始角度θ1を大きくする(浅くする)ことで、初期段階で被着する金属35は、各格子状凸部23の遮蔽効果により主に各格子状凸部23の片側上端付近に被着される。
徐々に蒸着角度を小さくしていき、図3Aに示すように、蒸着終了方向をθ2に設定する。蒸着終了方向θ2は、基材表面22aの直交方向Cに対する傾き角度で制御される。θ2は、3°〜15°の範囲内であることが好適である。蒸着終了方向θ2を5°に設定することが好ましく、10°に設定することがより好ましい。
このように本実施の形態では、例えば、蒸着開始方向θ1を60°、蒸着終了方向θ2を5°にして、60°から5°に向けて徐々に蒸着方向を変化させながら、各格子状凸部23の側面に金属層27を形成する。
ロール・ツー・ロール工程では、例えば図5に示す回転ロール40の表面に接触させながら、図2Bに示すフィルム状のワイヤグリッド中間体32を搬送する。このとき搬送方向は図1Bに示す微細パターンの延出方向(図1Bに示す縦線方向)に対して直交する方向である。
図5に示すように、回転ロール40の中心線上に金属の蒸着源41が設けられており、蒸着源41から金属がワイヤグリッド中間体32の微細パターンに向けて被着される。このとき、蒸着開始側では、ワイヤグリッド中間体32から見て蒸着源41は浅い角度にあり、蒸着開始方向θ1を例えば上記のように60°に設定できる。回転ロール40の回転によりワイヤグリッド中間体32の搬送が進むと、徐々に蒸着角度は小さくなり、蒸着終了方向θ2を例えば上記のように5°に設定できる。なお、蒸着開始方向θ1を50°、蒸着終了方向θ2を10°に設定し、50°から10°に徐々に蒸着角度が小さくなるように蒸着方向を調整することがより好ましい。徐々に蒸着角度を小さくしていくことで、各格子状凸部23の下端付近にもある程度、金属を被着させることができ、図3Aに示すように各格子状凸部23の片側側面の全域に金属層27を形成することができる。
ただし図3Aに示す金属層27は、各格子状凸部23の側面のみならず基材表面22aの略全域にも被着しており、また格子状凸部23の上面に被着した金属層27の部分がかなり高くなっており、ワイヤグリッド偏光子としての透過率(例えばp偏光透過率)は低下するので、図3Bの工程ではエッチングにより不要な金属を除去する。エッチングはウエットエッチングであることが好適である。これにより不要な金属を除去して、各格子状凸部23の側面に適度な厚みの金属層27を得ることができ透過率の向上を図ることができる。
上記の製造方法により得られたワイヤグッド偏光子は広い波長帯域において高い光学性能を有しており、具体的には400〜2000nm程度の波長帯域にて99.5以上の偏光度で40%〜45%程度の高透過高偏光度を得ることが可能になる。
図8は、下記に示す実施例1における偏光透過率Tpとクロス時の光抜けTs≒0のグラフである。図8に示すように、Tp≒90%、Ts≒0.1以下であり、偏光度は、(Tp−Ts)/(Tp+Ts)で表される。したがって、図8では、400〜2000nm程度の波長帯域にて99.5以上の偏光度が得られる。
以上のように、本実施の形態では、微細パターンの形状寸法を細かく調整して良好な光学性能を得ようとするものでなく、金属層を形成する前の中間工程で、複数の格子状凸部を備えた微細パターンの反射率曲線を測定し、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長が所定領域に入っているか否かを測定し、所定領域内に入っていれば、金属層の形成工程に移行するものである。
例えば、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長ではなく、微細パターンの形状寸法を調整して、良好な光学性能を得るには、様々な寸法パラメータを要し、微細パターン形状の最適化を寸法パラメータで規定するのは困難であった。
そこで本発明者らは、微細パターンの形状の評価基準を形状の寸法パラメータではなく、金属層を形成する前の段階で、ボトムピーク反射率及びボトムピーク波長を測定すれば、多数の形状パラメータを規定することなく、良好な光学性能を得るための適正化した微細パターンの形状を簡単に得られることを見出したのである。
加えて、金属の蒸着方向を規制することで、各格子状凸部に沿って形成される金属層を各格子状凸部の側面に適度な厚さで形成することができ、広い波長帯域にて、良好な光学性能を得ることが可能になる。
なお微細パターンの反射率曲線の測定は、金属層を形成する前の中間工程で行われるものであるが、金属層が形成された状態のワイヤグリッド偏光子においても金属層を除去すれば、微細パターンの反射率曲線の測定が可能である。
以下、本発明の効果を明確にするために行った実施例をもとに本発明をより詳細に説明する。なお、下記実施例における構成は例示的なものであり、適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更して実施することが可能である。そのため、本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
図4に示すワイヤグリッド中間体として、ピッチPを100nm、D:S=3:7、高さHを120nmとした。また、グリッド幅Dは、30nmであり、スペースSは、70nmであった。
表面反射率は、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて行った。このときの光の入射方向θ3(図4参照)を8°とした。また、硫酸バリウムからなる白色反射基板を基準反射板として用い測定した。実施例1における反射率曲線が図6に示されている。
実施例1に示す反射率曲線では、ボトムピークの表面反射率が、約0.7%、ボトムピーク波長が約350nmであり、領域Aに含まれていることがわかった。
[実施例2]
図4に示すワイヤグリッド中間体として、ピッチPを140nm、D:S=3:7、高さHを130nmとした。また、グリッド幅Dは、42nmであり、スペースSは、98nmであった。
表面反射率は、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて行った。このときの入射方向θ3(図4参照)を8°とした。また、硫酸バリウムからなる白色反射基板を基準反射板として用い測定した。実施例2における反射率曲線が図6に示されている。
実施例2に示す反射率曲線では、ボトムピークの表面反射率が、約0.4%、ボトムピーク波長が約600nmであり、領域Aに含まれていることがわかった。
[実施例3]
上記した実施例1及び実施例2のワイヤグリッド中間体を作製したときに用いた金型(スタンパ)を複数回使用して、実施例1及び実施例2と同様のワイヤグリッド中間体を複数得た。
[比較例1]
図4に示すワイヤグリッド中間体として、ピッチPを100nm、高さHを130nm、平均屈折率nを1.09とした。また、グリッド幅Dは、18nmであり、スペースSは、82nmであった。
表面反射率は、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて行った。このときの入射方向θ3(図4参照)を8°とした。また、硫酸バリウムからなる白色反射基板を基準反射板として用い測定した。比較例1における反射率曲線が図6に示されている。
比較例1に示す反射率曲線では、ボトムピークの表面反射率が、約1.25%、ボトムピーク波長が約340nmであり、領域Aから外れていることがわかった。
[比較例2]
図4に示すワイヤグリッド中間体として、ピッチPを100nm、高さHを130nm、平均屈折率nを1.17とした。また、グリッド幅Dは、35nmであり、スペースSは、65nmであった。
表面反射率は、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて行った。このときの入射方向θ3(図4参照)を8°とした。また、硫酸バリウムからなる白色反射基板を基準反射板として用い測定した。比較例2における反射率曲線が図6に示されている。
比較例2に示す反射率曲線では、ボトムピークの表面反射率が、約0.2%、ボトムピーク波長が約600nmであり、領域Aから外れていることがわかった。
[ワイヤグリッド偏光子の作製]
上記した実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2の各ワイヤグリッド中間体に対して、蒸着開始角度θ1を60°、蒸着終了角度θ2を5°として、蒸着方向を徐々に60°から5°に変化させながらアルミニウム層(金属層)を蒸着した。
その後、ウエットエッチングして不要なアルミニウムを除去した。このとき、NaOHが0.1%水溶液に浸漬後、水洗及び乾燥を施した。浸漬時間を伸ばすことで透過率を上昇させることができる。同じサンプルで、例えば5秒から10秒浸漬し、水洗、乾燥、及び透過率と偏光度の測定を繰り返し、透過率及び偏光度の変化を測定した。
[透過率及び偏光度の測定]
上記により得られた各ワイヤグリッド偏光子に対して、400〜750nmの可視域の波長帯域で、透過率(視感度補正透過率)と偏光度(視感度補正偏光度)とを測定した。測定方法としては、日本分光製V7000を用いた。その実験結果が図7に示されている。図7の横軸は、透過率(視感度補正透過率)であり、縦軸が偏光度(視感度補正偏光度)である。
図7に示すように、比較例1及び比較例2では、透過率が35%以上になると急激に偏光度が低下することがわかった。一方、実施例1及び実施例2では、99.5以上(好ましくは99.9以上)の偏光度で透過率が40%〜45%を保っており、400〜750nmの広い波長帯域で、高透過高偏光度を維持できることがわかった。
なお実施例3においても、実施例1及び実施例2と同様に、99.5以上(好ましくは99.9以上)の偏光度で透過率が40%〜45%を保っており、400〜750nmの広い波長帯域で、高透過高偏光度を維持できることがわかった。
また、実施例1及び実施例2の実験結果により、微細パターンのボトムピーク反射率を0.3%以上0.75%以下の範囲内で且つ、ボトムピーク波長を350nm以上600nm以下の範囲内に制御することがより好ましい範囲(図6に示す領域B)と規定した。
本発明のワイヤグリッド偏光子は反射型偏光子として偏光変換素子や偏光ビームスプリッタ、画像投影装置、偏光サングラス等に適用することができる。
20 ワイヤグリッド偏光子
21 保持基材
22 樹脂基材
22a 基材表面
23 格子状凸部
27 金属層
30、33 微細パターン
31 金型
40 回転ロール
41 蒸着源

Claims (4)

  1. 基材表面に複数の格子状凸部を間隔を空けてなる微細パターンを形成する工程と、各格子状凸部に沿って金属層を形成する工程と、を有するワイヤグリッド偏光子の製造方法において、
    各格子状凸部の配置距離をピッチP、各格子状凸部の高さを高さH、各格子状凸部の下端部分の最も幅の広い箇所の幅をグリッド幅Dとしたとき、前記ピッチPが、80nm〜140nm、前記ピッチPに対する前記高さHが、0.6P<H≦1.2P、前記高さHと前記グリッド幅Dのアスペクト比H/Dが、2〜4となる前記微細パターンを形成可能なように、表面に凹凸加工が施された金型を、前記基材表面に押圧する工程と、
    前記金型を前記基材表面から取り外し、前記金属層を形成する工程の前に、前記微細パターンの反射率曲線が、島津製作所製のUV−3150分光計を用いて測定した場合に、前記反射率曲線におけるボトムピーク反射率0.3%以上1.1%以下且つ、ボトムピーク波長300nm以上650nm以下となる範囲内に入っているか否かを測定する中間工程と、
    前記ボトムピーク反射率及び前記ボトムピーク波長が前記範囲内に入っている場合、前記金属層を形成する工程に移行し、前記範囲内に入っていない場合、前記金属層を形成する工程に移行しない工程と、
    を有することを特徴とするワイヤグリッド偏光子の製造方法。
  2. 前記ボトムピーク反射率を0.3%以上0.75%以下の範囲内で且つ、前記ボトムピーク波長を350nm以上600nm以下の範囲内に制御することを特徴とする請求項1に記載のワイヤグリッド偏光子の製造方法。
  3. 前記金属層を形成する工程では、前記金属層を各格子状凸部の片側の側面に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤグリッド偏光子の製造方法。
  4. 前記金属層を形成する工程では、前記格子状凸部の側面に対する前記金属層の蒸着方向を、前記基板表面の直交方向に対して蒸着開始方向θ1、蒸着終了方向θ2としたとき、前記蒸着開始方向θ1は、45°〜70°の範囲内で、前記蒸着終了方向θ2は3°〜15°の範囲内であり、前記蒸着開始方向θ1から前記蒸着終了方向θ2に向けて徐々に変化させることを特徴とする請求項3に記載のワイヤグリッド偏光子の製造方法。
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