JP6275432B2 - 胡蝶蘭栽培方法および胡蝶蘭用照明装置 - Google Patents

胡蝶蘭栽培方法および胡蝶蘭用照明装置 Download PDF

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本発明は、胡蝶蘭栽培方法および胡蝶蘭用照明装置に関し、特に、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができる胡蝶蘭栽培方法および胡蝶蘭用照明装置に関する。
植物の成育にとって光は不可欠な要素であり、光が植物の成育に与える影響は、光合成と光形態形成とに大別できる。光合成は、光がエネルギーとして植物に作用し、光形態形成は、光が信号として植物に作用するものである。
また、光形態形成を引き起こすエネルギーは、光合成に必要なエネルギーと比べ極めて小さいとされている。具体的には、光合成に必要な光のエネルギーは、数百W/mの放射照度が必要であるのに対し、光形態形成では、その1/10以下の放射照度で作用が発現するとされている。
そして、この光形態形成を使った植物栽培方法として、次の特許文献1には、発光主波長が400〜500nmにあり、栽培ヘッド面上の放射照度が2.5W/m以下の光を照射する方法が記載されている。この植物栽培方法によれば、植物の草丈生長を促進し、開花までの日数を短縮できるとされている。
特開2007−82489号公報
しかしながら、光形態形成を効果的に発現させる条件(波長、光量)は、植物の種類毎に異なり、上記特許文献1の植物栽培方法では、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができない、という問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、光形態形成を効果的に発現させ、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができる胡蝶蘭栽培方法および胡蝶蘭用照明装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の胡蝶蘭栽培方法によれば、胡蝶蘭株の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるようにLEDを設置し、その設置したLEDから、分光特性が630nm〜690nmの波長帯域に第1ピーク値と、450nmの波長に前記第1ピーク値より小さな第2ピーク値とを有し、第1ピーク値を挟む変曲点の波長幅が100nm以内であって、色温度が3,000K〜4,000Kである光を胡蝶蘭株に向けて照射する。これにより、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の胡蝶蘭用照明装置によれば、請求項1に記載の胡蝶蘭栽培方法の奏する効果に加え、胡蝶蘭株の花茎が上方に伸びるのに応じて、胡蝶蘭株の近傍の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるように、設置したLEDを上方に移動させるので、胡蝶蘭株の花茎が伸びても、胡蝶蘭株の花茎に所定の光量を照射することができるという効果がある。
請求項3記載の胡蝶蘭用照明装置によれば、請求項1又は2に記載の胡蝶蘭栽培方法の奏する効果に加え、胡蝶蘭株の周辺温度が17℃〜19℃の範囲にある状態で、LEDから胡蝶蘭株に向けて光を照射するので、一層、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができるという効果がある。
請求項4記載の胡蝶蘭用照明装置によれば、胡蝶蘭株の上方であって、胡蝶蘭株の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるような高さにLEDが設置され、そのLEDからは、分光特性が630nm〜690nmの波長帯域に第1ピーク値と、450nmの波長に第1ピーク値より小さな第2ピーク値とを有し、その第1ピーク値を挟む変曲点の波長幅が100nm以内であって、色温度が3,500Kである光が胡蝶蘭株に照射される。これにより、胡蝶蘭の多輪化、開花促進を図ることができるという効果がある。
請求項5記載の胡蝶蘭用照明装置によれば、電源から供給される電圧によってLEDを駆動する駆動回路は、LEDが取り付けられる本体とは別の連結部材に搭載され、駆動回路とLEDとはケーブルを介して接続されている。よって、駆動回路をLEDから離れた位置に設置できる。即ち、ケーブルの長さを調節すれば、LEDの設置位置とは無関係に、駆動回路の設置位置を設定できる。よって、例えば、胡蝶蘭に水を与える場合でも、その水が掛からない位置に駆動回路を設置できる。従って、駆動回路に水が掛かり、駆動回路が故障するのを防止できるという効果がある。
請求項6記載の胡蝶蘭用照明装置によれば、請求項4又は5に記載の胡蝶蘭用照明装置の奏する効果に加え、LEDが取り付けられる取付面とは反対面に、液体が流れる流路が凹設されているので、かかる流路に、例えば、水を流すことでLEDを冷却させることができる。よって、LEDの発熱により、胡蝶蘭周辺温度が必要以上に上昇し、胡蝶蘭の成長に悪影響を及ぼすのを防止できる。また、LEDの発熱により、LED自体が故障するのを防止できる。
胡蝶蘭を栽培するためのハウスを示す模式図である。 (a)は、胡蝶蘭用照明装置と、電源ケーブルとを示す模式図である。(b)は、図2(a)に示すIIb−IIb断面線における胡蝶蘭用照明装置1の断面図である。 (a)は、胡蝶蘭用照明装置から照射される光の分光特性を示す図である。(b)は、LED光の照明の有無が花茎の伸長に及ぼす影響を示す表である。(c)は、LED光の照明の有無が多輪化、開花促進に及ぼす影響を示す表である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、胡蝶蘭Kを栽培するハウス11を示す模式図である。本発明は、ハウス11内で栽培される胡蝶蘭Kについて、多輪化、開花促進を図ることができる胡蝶蘭栽培方法と、その胡蝶蘭栽培方法で使用される胡蝶蘭用照明装置1に関するものである。
胡蝶蘭Kは、正式名称がファレノプシスというラン科の植物である。胡蝶蘭Kの花弁の数は、ステムと呼ばれる花芽が付く花茎K1の長さによって決まる。これは無限花序と呼ばれる胡蝶蘭Kの特性であり、生産者はステムを伸ばして花芽が多く付くように栽培を行う。しかし、花芽は根元に近い方から順番に咲いていき、最終花芽(先端部分)が開花する頃には、先に咲いた花の寿命がきて、落花してしまうことから輪数を多くすることが困難であった。
これに対し、本発明の胡蝶蘭栽培方法は、胡蝶蘭用照明装置1から胡蝶蘭Kに対し、光形態形成を効果的に発現させる波長の光を照射し、胡蝶蘭Kの多輪化、開花促進を図ることができるものである。
ハウス11は、胡蝶蘭Kを栽培する空間を形成するものであって、鉄骨12の骨組に、壁材としてのガラス板が取り付けられたガラス温室である。胡蝶蘭Kは、ハウス11内に設置されている栽培台Dの上に並べて栽培される。ハウス11内は、胡蝶蘭Kの栽培環境に適するよう空調管理されている。
胡蝶蘭Kは、20度〜30度の環境下で栽培するのが最適なのだが、本実施形態は、胡蝶蘭用照明装置1から光形態形成を効果的に発現させる波長の光を照射し、胡蝶蘭Kの花芽分化の促進を図るものである。そのため、ハウス11内の温度を、20度〜30度よりも低い18度程度に設定し、花芽の分化を、一層、促進させている。
また、ハウス11の天井面は、開閉可能な遮熱シート14によって覆われており、屋根の骨組からは、胡蝶蘭用照明装置1を吊り下げるこができない。そこで、胡蝶蘭用照明装置1は、遮熱シート14下方において、左右の支柱を引っ張る誘引に、パイプ15を括り付け、そのパイプ15に移動可能に吊り下げられている。
具体的には、胡蝶蘭用照明装置1は、チェーン16を介してパイプ15に吊り下げられており、チェーン16の一端が胡蝶蘭用照明装置1に取り付けられ、チェーン16の他端に取り付けられているリング状の吊り金物17がパイプ15に挿通されている。吊り金物17をパイプ15に沿って移動させることで、胡蝶蘭用照明装置1をパイプ15に沿って移動でき、胡蝶蘭用照明装置1を所望の位置に設置できる。
胡蝶蘭用照明装置1は、発光ダイオード(以下、LED)を光源とし、LEDから胡蝶蘭Kに向けて照射されるLED光が胡蝶蘭の近傍において、0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるような高さに設置されている。
また、胡蝶蘭用照明装置1は、電源ケーブル18を介して電源(図示せず)と接続されており、電源ケーブル18を介して電圧が供給される。LEDからは、図3(a)に示す分光特性を有し、色温度が3,000K〜4,000Kである光が照射される。これにより、胡蝶蘭Kの多輪化、開花促進を図ることができる。
次に、図2を参照して、胡蝶蘭用照明装置1と、電源ケーブル18とについて詳細に説明する。図2(a)は、胡蝶蘭用照明装置1と、電源ケーブル18とを示す模式図である。図2(b)は、図2(a)に示すIIb−IIb断面線における胡蝶蘭用照明装置1の断面図である。
胡蝶蘭用照明装置1は、胡蝶蘭Kの光形態形成を効果的に発現させる波長の光を照射するよう設計されており、主に、光源としてのLED2と、LED2が取り付けられる本体3と、本体3から伸びる連結ケーブル4と、連結ケーブル4の一端に連結されている連結部材5とによって構成されている。
LED2は、順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子であり、本体3に装着されている。LED2は、本体3に24個装着されており、消費電力は28Wで構成されている。具体的には、白色LED20個(1W)と、赤色LED4個(2W)とによって構成されている。LED2からは、図3(a)に示す分光特性を有し、色温度が3,500Kである光が、110度の照射角度で照射される。
本体3は、LED2が装着されるベースであり、略棒状に形成され、長手方向の長さが1m20cmで構成されている。本体3の上面3aの両端には、フック状の金物3bが取り付けられている。金物3bには、チェーン16(図1参照)が引っかけられ、金物3bに引っかけるチェーンの位置を変えることで、胡蝶蘭Kに対する胡蝶蘭用照明装置1の高さを変えることができる。即ち、胡蝶蘭Kの花茎が伸びるにつれて、胡蝶蘭用照明装置1の吊り位置を上げていくことで、胡蝶蘭Kの花茎が伸びても、胡蝶蘭Kに所定の光量を照射できる。
また、本体3の上面3aには、長手方向の一端から他端に伸びる溝3c(図2(b)参照)が凹設されている。この溝3cに、水を流すことでLED2を冷却させることができる。よって、LED2の発熱により、胡蝶蘭Kの周辺温度が必要以上に上昇し、胡蝶蘭の栽培に悪影響を及ぼすのを防止できる。また、LED2の発熱により、LED2自体が故障するのを防止できる。
連結ケーブル4は、本体3と連結部材5とに接続され、電源(図示しない)から電源ケーブル18を介して連結部材5に供給される電流を本体3(LED2)に供給する。尚、本実施形態では、略1.5m程度の長さに構成されている。
連結部材5は、電源ケーブル18と接続するための部材であり、中空箱状のケース部5aと、ケース部5aから突設され、電源ケーブル18のすずらん型のソケット18aに螺着される連結部5bとによって構成されている。
ケース部5aは、その内部にLED2を駆動するLEDドライバ(図示せず)が内蔵されている。LEDドライバは、LED2を点灯する駆動装置であり、各LED2に供給する電流値を制御するものである。そのため、連結部材5の連結部5bを、電源ケーブル18のソケット18aに螺着すると、電源から、電源ケーブル18、連結部材5(LEDドライバ)、連結ケーブル4を介して本体3(LED2)に電流が供給され、LEDが発光する。
このように、胡蝶蘭用照明装置1では、LED2が本体3に装着され、LEDドライバは連結部材5の内部に装着され、LED2と、LEDドライバとが別部材に装着されている。よって、連結ケーブル4の長さを調節すれば、LED2の設置位置とは無関係に、LEDドライバの設置位置を設定できる。従って、胡蝶蘭Kに水を与える場合でも、その水が掛からない位置にLEDドライバを設置できる。その結果、LEDドライバに水が掛かり、LEDドライバが故障するのを防止できる。
電源ケーブル18は、電源から供給される電流を、複数個の胡蝶蘭用照明装置1に供給するものである。電源ケーブル18の一端には、電源と接続されるコネクタ(図示せず)が連結され、その途中に複数本の枝ケーブル18bが伸び、各枝ケーブルの一端にソケット18aが連結されている。
図3(a)は、胡蝶蘭用照明装置1から照射される光の分光特性を示す図である。植物の成育にとって光は不可欠な要素であり、光が植物の成育に与える影響は、光合成と光形態形成とに大別できる。この光合成と光形態形成とを、植物に照射する光の分光特性からみると、光合成には、光合成有効放射と呼ばれる400nm〜700nmの波長の光が関与するとされている。一方、光形態形成には、青色光と、赤色光(600nm〜700nm)と、遠赤色光(700nm〜800nm)とが関与するとされている。特に、光形態形成では、青色光が発芽、花芽形成、光屈性に関与し、赤色光(600nm〜700nm)が節間伸長に関与するとされている。
しかし、光形態形成を効果的に発現させる条件(波長、光量)は、植物の種類毎に異なるので、本発明では、特に、胡蝶蘭Kの多輪化、開花促進を目的として実証実験を行った。その結果、図3(a)に示す分光特性を有する光を、次に示す条件で照射することで、胡蝶蘭Kの多輪化、開花促進を図ることができることを見出した。
胡蝶蘭Kに照射する光の分光特性は、図3(a)に示す通り、660nmの波長にピーク値(約73%)を有し、そのピーク値を挟む変曲点の波長幅が略80nm程度である。また、450nmの波長のピーク値(約3%)は、660nmの波長のピーク値(約73%)の約4%程度である。
更に、色温度を3,500Kとし、赤色領域が(550nm〜600nmの波長)が充実されている。胡蝶蘭は低照度(15,000Lx〜25,000Lx)生育が可能な植物であるので他の植物と異なり、僅かな光も光合成に寄与するので、光合成も効率的に行われるに、赤色領域を(550nm〜600nmの波長)充実させた。
図3(b)は、LED光の照明の有無が花茎の伸長に及ぼす影響を示す表である。本実施形態では、「照射区1」として、花茎頂より60cm上に設置した胡蝶蘭用照明装置1から光を照射した場合と、「照射区2」として、花茎頂より60cm上に設置した胡蝶蘭用照明装置1から光を照射した場合と、「対象区」として、胡蝶蘭用照明装置1から光を照射しなかった場合とを比較した。
その他の条件として、実施期間は、平成24年2月25日〜平成24年4月28日までの約60日間である。照射時間は、8時〜20時30分までの1日当たり12時間30分である。調査対象は、平成23年11月12日に入荷した「V3」という品種の胡蝶蘭である。また、調査期間の間、花茎から胡蝶蘭用照明装置1までの距離が35cmと、60cmとに保つように、花茎が伸長するにつれて、胡蝶蘭用照明装置1の吊り位置を上方に移動させた。
その結果、図3(b)に示す通り、「照射区1」では、胡蝶蘭Kの花茎は、1.15cmから80.9cmまで伸長した(79.75cm伸長した)。「照射区2」では、胡蝶蘭Kの花茎は、0.83cmから80.2cmまで伸長した(79.37cm伸長した)。「対象区」では、胡蝶蘭Kの花茎は、0.81cmから72.4cmまでの伸びた(71.59cm伸びた)。即ち、「照射区1」は、「対象区」よりも8.16cm長く伸長し、「照射区2」は、「対象区」よりも7.78cm長く伸長した。このように、本実施形態の胡蝶蘭栽培方法によれば、本実施形態の胡蝶蘭栽培方法を使用しない場合に比べ、花茎を、おおよそ8cm程度長く伸長できた。即ち、花茎の伸長を促進させることができる。
図3(c)は、LED光の照明の有無が多輪化、開花促進に及ぼす影響を示す表である。本実施形態では、「照射区」として、花茎頂より30cm上に設置した胡蝶蘭用照明装置1から光を照射した場合と、「対象区」として、胡蝶蘭用照明装置1から光を照射しなかった場合とを比較した。
その他の条件として、実施期間は、平成24年2月18日〜平成24年3月24日までの約35日間である。照射時間は、8時〜20時30分までの1日当たり12時間30分である。調査対象は、平成23年11月12日に入荷した「V3」という品種の胡蝶蘭である。調査対象とした鉢数は、「照射区」で40鉢、「対象区」で20鉢である。また、調査期間の間、花茎から胡蝶蘭用照明装置1までの距離を30cmに保つように、花茎が伸長するにつれて、胡蝶蘭用照明装置1の吊り位置を上方に移動させた。
その結果、図3(c)に示す通り、35日後には、「照射区」は「対象区」よりも開花数で2多く、花蕾数で1.8多くなった。そのため、「対象区」では40鉢のうち13鉢が出荷可能となり、「対象区」では出荷可能な鉢は存在しなかった。尚、42日後(平成24年3月31日)には、「対象区」では40鉢のうち38鉢(95%)が出荷可能となり、「対象区」では20鉢のうち15鉢(75%)が出荷可能な状態となった。
このように、本実施形態の胡蝶蘭栽培方法によれば、本実施形態の胡蝶蘭栽培方法を使用しない場合に比べ、開花数で2、花蕾数で1.8多くできた。即ち、胡蝶蘭Kの多輪化、開花促進を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、分光特性が660nmの波長帯域にピーク値を有し、そのピーク値を挟む変曲点の波長幅が略80nm以内であって、色温度が3,500Kである光を照射する場合について説明したが、これに限定されない。胡蝶蘭に照射する光は、分光特性が630nm〜690nmの波長帯域にピーク値を有し、そのピーク値を挟む変曲点の波長幅が100nm以内であって、色温度が3,000K〜4,000Kであれば良い。
また、上記実施形態では、チェーン17の吊り位置を代えることで胡蝶蘭Kに対する胡蝶蘭用照明装置1の位置を調節する場合について説明したが、蝶蘭用照明装置1の位置を調節する手段としては、これに限定されない。例えば、紐や、伸縮自在な吊り棒であっても良く、自動で高さをコントロールするようにしても良い。
また、上記実施形態では、本発明の胡蝶蘭栽培方法を適用する場合には、ハウス11の室温を18度に設定する場合について説明したが、これに限定されない。ハウス11内の室温は、略17℃〜略19℃の範囲であれば良い。
また、上記実施形態では、1つの本体3に、1つの連結部材5(1つのLEDドライバ)を設ける場合について説明したが、これに限定されない。例えば、複数の本体3と、1つの連結部材5とをケーブルで接続し、複数の本体3に装着されているLED2を、1つの連結部材5に内蔵されている1つのLEDドライバでコントロールするように構成しても良い。この場合は、連結部材5の必要個数を減らすことができ、複数の胡蝶蘭照明装置1が必要な場合のコストを低減できる。
1 胡蝶蘭用照明装置
2 LED
3 本体
4 連結ケーブル(ケーブルの一例)
5 連結部材

Claims (6)

  1. 胡蝶蘭栽培方法において、
    LEDから照射される光によって、胡蝶蘭株の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるように前記LEDを設置する設置工程と、
    その設置工程によって設置したLEDから、分光特性が630nm〜690nmの波長帯域に第1ピーク値と、450nmの波長に前記第1ピーク値より小さな第2ピーク値とを有し、前記第1ピーク値を挟む変曲点の波長幅が100nm以内であって、色温度が3,000K〜4,000Kである光を、前記胡蝶蘭株に向けて照射する照射工程とを備えていることを特徴とする胡蝶蘭栽培方法。
  2. 前記設置工程は、前記胡蝶蘭株の上方に前記LEDを設置し、
    前記胡蝶蘭株の花茎が上方に伸びるのに応じて、前記胡蝶蘭株の近傍の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるように、前記設置工程で設置した前記LEDを上方に移動させる移動工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載の胡蝶蘭栽培方法。
  3. 前記照射工程は、前記胡蝶蘭株の周辺温度が17℃〜19℃の範囲にある状態で、前記LEDから胡蝶蘭株に向けて光を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の胡蝶蘭栽培方法。
  4. 胡蝶蘭の栽培に用いられる胡蝶蘭用照明装置であって、
    前記胡蝶蘭株の上方であって、その胡蝶蘭株の放射照度が0.5W/m〜2.0W/mの範囲になるような高さに設置され、分光特性が630nm〜690nmの波長帯域に第1ピーク値と、450nmの波長に前記第1ピーク値より小さな第2ピーク値とを有し、前記第1ピーク値を挟む変曲点の波長幅が100nm以内であって、色温度が3,000K〜4,000Kである光を前記胡蝶蘭株に照射するLEDを備えていることを特徴とする胡蝶蘭用照明装置。
  5. 前記LEDが取り付けられる本体と、
    その本体に一端が連結され、前記LEDに電圧を供給するケーブルと、
    そのケーブルの他端に連結される連結部材と、
    その連結部材に搭載され、電源から供給される電圧によって前記LEDを駆動する駆動回路とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の胡蝶蘭用照明装置。
  6. 前記本体は、
    前記LEDが取り付けられる取付面と、
    その取付面とは反対面に凹設され、液体が流れる流路とを備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の胡蝶蘭用照明装置。
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