JP6325771B2 - 植物育成用照明装置を用いた栽培方法および植物育成用照明装置 - Google Patents

植物育成用照明装置を用いた栽培方法および植物育成用照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、人工光によって植物の育成を促進する植物育成方法に関するものであり、詳しくは、人工光の光源にLED(発光ダイオード)を使用した挿し木栽培による育苗方法に関する。
従来、植物育成の促進のための光環境は太陽光(自然光)によって行われてきた。しかしながら、太陽光の照射は季節(夏は日照時間が長く、冬は短い)、気象(エルニーニョ現象の時は日照時間が短い)、天候、地域(太平洋側は年間の日照時間が長く、日本海側は短い)、場所(日向と日陰、地上と地下)、時間(昼と夜)等の条件によって大きく異なるものである。したがって、このような自然条件や人為的条件に影響されない安定した環境下で植物の生育を促進させるためには、太陽光に代わる光あるいは太陽光を補完する光が求められ、例えば、白熱電球、蛍光灯、水銀灯、ナトリウムランプ等が人工光の光源として用いられてきた。
近年注目されてきたのがLEDを光源とする植物育成方法である。LEDを植物育成の光源として使用することで照明に使う電力消費を節約できる。
例えば、特許文献1のLEDを光源とする植物育成方法は、鉢植えの植物において、植物12の略上方から青緑色LED9の光と白色LED10の光を混合した光を照射し、略横方向から赤色LED8の光を照射するようにしている。夫々の光は植物12の生長を促進する特定の波長を含んでおり、これらの光のエネルギーを様々な方向から植物12に供給することによって植物12をバランスよく育成するようにしている。なお、植物はトレニアを用いている。
特開2012−114013号公報
LED光源を用いた植物育成は、特許文献1に限らず様々な植物の育成に応用されてきている。製品作物の育成や、花弁類の開花期間の促進に関する生育に適したLED植物育成装置育成について開示するものが多い。しかしながら挿し木による育成に関する育成方法および育成装置については知られていなかった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、挿し木苗の育成、特に発根を促して活着に優れた栽培方法を提供することを目的とする。また、他の目的は、挿し木苗の育成に適した補光を行う植物育成用照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、植物の伸張した芽(シュート)からとった挿し穂を準備する工程と、
セルトレーに前記挿し穂を植栽する挿し木工程と、
太陽光が照射される時間帯に、所定環境下にて前記セルトレーの挿し穂に太陽光の照射を行う太陽光照射工程と、
太陽光が照射されない時間帯において、所定環境下にて前記セルトレーの挿し穂に植物育成用照明装置による照明を照射する補光工程と、を有する植物の栽培方法であって、
前記補光工程は、挿し木工程から摘心を実施するまでの時期において、発光主波長が青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いて夜間照射を行う工程を含むことを特徴とする植物の栽培方法、とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の栽培方法において、前記補光工程が、前記摘心を実施した後から出荷段階までの時期において、発光主波長が緑色光もしくは青色光を発する発光ダイオードを用いて夜間照射を行う工程を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の栽培方法において、前記緑色光を発する発光ダイオードの発光主波長が500nmよりも長い波長であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の栽培方法において、前記植物がバラ目バラ科バラ属の低木の種であり、前記夜間照射を光合成光量子束密度が100μmol・m −2 ・s −1 PPFDより低い弱光にて行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、挿し木を実施したセルトレーの複数を収容する植物載置台と、
前記植物載置台の挿し木に対して光を照射する光源部と、
前記光源部の発光を制御する制御装置と、を備えた植物育成用照明装置であって、
前記光源部は、発光主波長が520nmよりも短い波長の青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いた第1光源ユニットと、発光主波長が500nmよりも長い緑色光を発する発光ダイオードを用いた第2光源ユニットとを備え、
前記制御装置は、タイマと、操作部と、前記第1光源ユニットおよび前記第2光源ユニットによる照射光量を個別に制御する調光点灯部とを備え、
前記調光点灯部は、前記挿し木に対して前記タイマからの情報に基づいて太陽光が照射されない夜間に前記第1光源ユニットにより、前記挿し木の光補償点を超える光強度の弱光の照射光量にて照射する発根促進モードと、
前記挿し木に対して前記タイマからの情報に基づいて太陽光が照射されない夜間に前記第2光源ユニットにより、前記挿し木の光補償点を超える光強度の弱光の照射光量にて照射する出荷モードを有し、
前記操作部により、前記発根促進モードと前記出荷モードの切り替えを行えることを特徴とする植物育成用照明装置、である。
請求項1の発明によれば、挿し木栽培において、発根を促して活着が良く成長を早めた植物育成を行うことができる。
請求項2の発明によれば、高い発蕾率の挿し木栽培による植物育成を行うことができる。
請求項3の発明によれば、シュートによるバラツキが大きくなく、高い発蕾率の挿し木栽培による植物育成を行うことができる。
請求項4の発明によれば、発根を早め、個体差のバラツキの少ないバラの挿し木栽培による植物育成を行うことができる。
請求項5の発明の植物育成用照明装置を用いることで、挿し木栽培において、発根を促して活着の良い植物育成を、育成時間を短縮することができ得る。
図1は、本実施形態に係る植物育成用照明装置の構成を示す概念図である。 図2は、図1の光源部に用いる光源ユニットの構成を一部を切欠いて示す斜視図である。 図3は、挿し木工程から摘心工程を実施するまでの期間における植物の育成状態を示す概念図で、(A)が挿し木直後の状態、(B)が活着した状態、(C)摘心を示す。 図4は、摘心工程を終えた後の生育から出荷段階までの期間における植物の育成状態を示す概念図で、(A)が挿し木直後の状態、(B)が活着した状態、(C)摘心を示す。 図5は、従来の植物育成用照明装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において、「活着段階」とは、増殖された多芽体から採取した挿し穂を培養土に挿し木した後、発根を誘導して苗木を栽培する段階である。具体的には、挿し木から摘心を行うまでの段階をいう。「摘心」とは、挿し木した茎の先端の芽(頂芽)を摘むことをいい、必要以上に伸びるのを止め、わき芽の発生促すために行う作業をいう。「生育段階」とは、育苗した苗木を生育して出荷段階に至るまで栽培する段階をいう。具体的には「摘心」を行った後の段階からが該当する。「出荷段階」とは、苗木が生育して蕾が形成され、一部開花に至った段階である。
「太陽光が照射される時間帯」とは、太陽光が現実に直接照射される時間だけでなく直射光がない曇り状態も含む日中、すなわち日の出から日没までの時間帯を意味する、「太陽光が照射されない時間帯」とは、太陽光が照射される時間帯以外の時間帯、すなわち、日没から日の出までの時間帯を意味する。太陽光が照射される時間帯も、太陽光が照射されない時間帯も季節、緯度によって変化する。
図1は、本実施形態に係る植物育成用照明装置20の構成を示す概念図である。図2は光源ユニット31、32をレンズカバーの一部を切書いて示す概略斜視図である。本装置は、育成する植物群21を配置する複数の栽培ベッド23と、栽培ベッド23が載置される植物載置台22と、この植物載置台22上に載置された植物群21の生育を制御するため、植物群21に対して光を照射する光源部24と、植物育成用照明装置20をユーザにより操作する制御装置25と、を備える。光源部24は、植物載置台22上に植物群21が載置されたときにその植物群21の上方となる位置に設けられる。
栽培ベッド23には、セルトレー11に植栽した植物12の複数が配置され、植物群21を構成している。セルトレー23の中には植栽する植物12に応じた培地1が設けられている。なお、処理区は制御する光源部24に対応して区分される。
光源部24は、所定の発光波長の複数のLEDを設けた第1光源ユニット31および第2光源ユニット32の複数個からなる。図2は、光源ユニット31(32)の構成を一部を切欠いて示す斜視図である。同図に示される光源ユニット31(32)は、光源支持台33と、この光源支持台33の表面側に取り付けられた複数個のLED(発光ダイオード)5および透光性のレンズカバー34と、光源支持台33の背面側に取り付けられた放熱機構35を備える。各LED5のレンズカバー32側の面には図示しない凸レンズが配設され、各LED5から放射される光が所定の配光となるように配光制御されている。
第1光源ユニット31で使用するLED5は、青色もしくは青緑色発光するLEDが設けられる。青色発光のLEDは、例えば発光主波長(ピーク波長)が465nmの青色発光のLEDを用いる。青緑色発光のLEDは、例えば発光主波長(ピーク波長)が500nmの青緑色発光のLEDを用いる。
第1光源ユニット31は、後に詳述する挿し木工程から摘心を実施するまでの時期において夜間照射を行う補光を担う光源ユニットである。挿し木工程から摘心を実施するまでの時期においては活着に優れることが望まれる。よって補光を行わない場合に比べて明らかに発根を早めることができた青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いる。具体的には青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードの発光主波長が、520nmよりも短い波長であることが好ましい。
第2光源ユニット32で使用するLED5は、緑色発光するLEDが設けられる。緑色発光のLEDは、例えば発光主波長(ピーク波長)が520nmの緑色発光のLEDを用いる。なお、第1光源ユニット31および第2光源ユニット32におけるLED5の配置や個数は図2では4個×2列としているが、上記に限られない。
第2光源ユニット32は、後に詳述する挿し木工程から出荷段階までの時期において夜間照射を行う補光を担う光源ユニットである。挿し木工程から出荷段階までの時期においては花蕾が多く、発蕾率が高いことが望まれる。よって補光を行わない場合に比べて明らかに花蕾量および発蕾率に優れた緑色光を発する発光ダイオードを用いる。具体的には緑色光を発する発光ダイオードの発光主波長が、500nmよりも長い波長であることが好ましい。
制御装置25は、光源部の発光を制御する。制御装置25には、モードを切り替えるためにユーザが操作する操作部と、時刻を計測するタイマと、光源部24を調光点灯制御する調光点灯部と、操作部およびタイマの信号に応じて調光点灯部に制御信号を送信する制御部を備える。
調光点灯部は、調光点灯回路から成り、この調光点灯回路により光源ユニット31,32のLED5の発光量を増減して制御すると共に、これらの光源の点灯/消灯制御を行なう。
制御部は、CPUを含むマイクロコンピュータから成り、光源部24の各種制御を調光点灯部を用いて行なう。各種制御には、例えば温度調整装置や植物の育成に必要な栄養分の補給の制御を行う補給制御装置等の他の装置との信号を用いた処理を行う場合における制御を含んでも良い。
例えば、制御部は、ユーザが本装置のモードを発根促進モードと出荷モードに切り替えるために操作部を操作したとき、操作部からの信号に基づいて、第1光源ユニットによる照射光、第2光源ユニットによる照射光のそれぞれの照射光量を個別に制御する。例えば、発根促進モードにおいては第1光源ユニットによる発光のみとすれば、第2光源ユニットを点灯させることによる消費電力の上昇を抑制することができる。
さらに、制御部が行なう各種制御には点灯/消灯制御が含まれる。この点灯/消灯制御は、タイマから送信される時刻情報に基づいて行なわれる。例えば、制御部は予め記憶させておいた季節に応じた夜間の連続点灯時間や、操作部で任意に設定した時間に合せて点灯および消灯を制御する。本実施の形態では、日没後から日の出までの時間において、ほぼ連続して照射する連続補光を実施する。
なお、点灯/消灯制御としては、太陽光が照射されない時間帯の中でも、日没の後の数時間後である深夜にのみ補光を実施する深夜補光(例えば22:00〜02:00)、日没の頃から補光を実施して明期を延長する夕刻補光(例えば17:00〜22:00)、日の出を早める補光を実施して明期を延長する早朝補光(例えば02:00〜09:00)、夜間に点灯/消灯を所定時間毎に繰り返して行うサイクル照射補光などを行うものとしても良い。また、日中における曇天の時に補光をように照度センサの信号とタイマの組み合わせにより制御しても良い。
光源部24から出射される光の光量は光補償点を超える光強度の光とする。緑葉をもつ植物の光合成量は光の量に応じて変化する。植物に照射する光強度を下げていくと光合成による二酸化炭素の吸収量と呼吸による放出量が同速度となる光強度があり、それを光補償点という。光補償点を超える光強度による補光を行えば植物の消耗を抑制することができる。照射光量を多くすれば、光合成が活発に働くが、所費電力が増大しコスト的に好ましいものではない。また、光飽和点、すなわち光強度をさらに高めても光合成速度が変わらなくなる光強度を超える強い光を与えるとかえって植物に対するストレスとなる。したがって、コスト上昇を抑制した商業的利用に適した光量としては、弱光の光を照射することが好ましい。弱光とは、具体的には、光合成光量子束密度が100μmol・m−2・s−1PPFDより低い光をいう。
上記構成により、太陽光が照射されない時間帯である夜間に補光を行うことができる。植物12は、光補償点を超える光強度の光を浴びることができ、有効な光合成が行われる。
次に、発明者により実施された実験の結果を参照して説明する
なお、後述する実験においては、各処理区内において第1光源ユニット31および第2光源ユニット32の2種類の光源ユニットを設ける実施形態とは異なり、同一種類の光源ユニットを設け、処理区に応じて異なる種類の光源ユニットを設けて実験を実施した
図3および図4は、この実験の際に用いられた植物12の育成状態を示す模式図である。図3は、挿し木工程から摘心工程を実施するまでの期間における植物の育成状態を示すもので、(A)が挿し木直後の状態、(B)が活着した状態、(C)摘心を示す。図4は、摘心工程を終えた後の生育から出荷段階までの植物の育成状態を示すもので、(A)が分茎状態、(B)が発蕾状態、(C)開花状態を示す。
本実験では、植物としてミニバラであるニューヨーク・フォーエバー(作出:デンマーク Forever Rose社)を用いた。ニューヨーク・フォーエバーはミニバラ苗の商品形態にて出荷されており、樹高:20〜25cm、花径:3.5〜5cmである。バラは、バラ目バラ科バラ属の種の低木であり、シュラブロ-ズ(半蔓性)、ブッシュタイプ、ブッシュロ-ズ(株立性、四季咲き品種)、ハイブリッドティー系(HT)の4系統に分けた園芸品種におけるブッシュタイプのミニチュア系に属する。
(挿し木工程)
植物の伸張した芽(シュート)から挿し穂をとって、セルトレー11に挿し穂を行う挿し木工程を実施した。セルトレーとしては、無菌の培地1を充填した5号プラ鉢に4本挿し穂を挿した。なお、図3および図4においては、判りやすくするためににセルトレー11内に1本挿し穂をした場合における概念図を示している。実験に供したサンプルは後述する処理区の各区に15鉢を供試した。
(太陽光照射工程)
温度調整設備を設けたガラス温室内において、太陽があたるようにして挿し木工程を実施した試験サンプルを育成した。ガラス温室内は、15℃〜30℃の間の所定室温となるように温度調整を施した。挿し木工程を実施した後、出荷段階に至る期間の間、毎日、所定室温下で全ての試験サンプルの鉢を育成した。
(補光工程)
挿し木工程を実施した直後から、太陽光が照射されない時間帯においては、植物育成用照明装置20の光源部24(植物育成用照明光源)下で補光を行って育成した。
補光は、17:30〜07:00の13.5時間/日の連続照射により行った。光源部24としては、LEDチップを発光源とするスタンレー電気株式会社製の屋外用LEDユニットLLM0200Aシリーズ、15Wを使用し、3×5穴トレー(310mm×530mm)からなる1処理区に対し2個の光源ユニット30を光源部24として使用した。光源部24とトレー(栽培ベッド)との距離は、各光源ユニットに設けた凸レンズ素子により栽培ベッド全体にわたり略等照度の光が照射される配光特性となる距離を隔てた。
(処理区)
処理区として次の7つの処理区を設けて実験を行った。なお、隣接する処理区の間には距離を隔てて、他の処理区の補光による照射光が入射しないようにした。
第2処理区は、青色発光のLED(ピーク波長465nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。第3処理区は、青緑色発光のLED(ピーク波長500nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。第4処理区は、緑色発光のLED(ピーク波長520nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。第5処理区は、橙色発光のLED(ピーク波長600nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。第6処理区は、赤色発光のLED(ピーク波長635nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。第2処理区〜第6処理区の各光源ユニット30に用いたLEDは、LEDの半導体発光層から単色光が出射するLEDを用いた。第1処理区は、白色発光のLED(ピーク波長445nm+550nm)5を設けた光源ユニット30を使用した。ピーク波長が2つあるのは青色発光するLED(ピーク波長445nm)と蛍光体材料(ピーク波長550nm)による発光の混色により白色としているLEDを用いたからである。
第7処理区は、比較例として、光源ユニット30を設けない無補光の処理区とした。なお、第1処理区〜第6処理区の各光源ユニット30で照射する補光の光強度は光合成光量子束密度(photosynthetic photon flux density)が50μmol・m−2・s−1PPFDとした。
(挿し木〜摘心までの期間の育成実験結果)
挿し木直後から2週間目(14日)における発根について調査した。図3(B)は発根し活着が良くなっている状態を示す概念図である。挿し木をした植物12を培地1から引き抜きを行い、引き抜く際の応力および発根の成長度合いを観察した。発根は第2処理区(青色光LED)が最も促進的であった。次いで第3処理区(青緑色光LED)であり、第7処理区(無補光)が最も劣っていた。第1処理区〜第6処理区の何れの処理区においても、第7処理区に比べて明らかに発根が促進されていた。すなわち、補光を実施しない場合に比べて、可視光LEDによる照射を行った場合には使用した光源の光質(発光波長)にかかわらず発根が早まった。このことから、可視光LEDを用いた夜間補光は、光合成を促して発根を早めていることが判明した。
(摘心)
図3(C)は摘心を示す概念図である。摘心は、第1試験区〜第6試験区の可視光LEDによる夜間補光を行った試験区においては、全体を挿し木から31日後に実施した。成長が遅れていた第7試験区(無補光)はさらに5日遅れた36日後に実施した。このことから、可視光LEDを用いた夜間補光は、光合成を促して発根を早め、活着に優れていることが判明した。また発根を早めることができたので、挿し木から摘心に適した時期に至るまでの生育期間期間を無補光の場合に比べて短縮することができることが判明した。
(摘心〜摘心後14日目までの期間の育成実験結果)
図4(A)は摘心後に第1シュート(芽)および第2シュート(芽)が生育した状態を示す概念図である。摘心後14日目に各試験区における試験サンプルの一部を抜き取り、シュートの伸長状況を解体調査した。解体調査の調査結果を第1表に示す。表1のデータは、各試験区における植物について、第2シュートを切り離し、第1シュートの長さとその重さ、第2シュートの長さと重さを測定した。また、第2シュートの形成率を%で示した。夫々の試験区における解体調査した試験サンプル数は8サンプルである。
Figure 0006325771
表1から判るように、この時点のシュートの成長は第5試験区(橙色光LED)が旺盛で、第2シュート形成率が69.2%だった。可視光LEDを用いた夜間補光を実施した第1処理区〜第6処理区の何れの処理区においても、第2シュートの形成が45%以上の高い確率で形成されていた。それに対し夜間補光を実施していない第7処理区では、第2シュートが形成されていなかった。また、第1シュートの長さおよび重量も、第1処理区〜第6処理区の何れの処理区の試験サンプルと比べても、大幅に育成が遅れていた。このことから、可視光LEDを用いた夜間補光は、光合成を促して成長を早めていることが判明した。
(出荷段階までの育成実験結果)
図4(B)は出荷段階に至る直前の蕾が形成された状態、図4(C)は出荷段階の植物の状態を示す概念図である。図4(C)では一部のシュートで蕾が存在し、他のシュートにおいて開花している状態を示している。出荷段階において各試験区における試験サンプルの一部を抜き取り育成した植物の解体調査を実施した。解体調査の調査結果を第2表に示す。
Figure 0006325771
表2から判るように、出荷段階に達した時点でもっとも旺盛な成長・開花を示したのは第4試験区(緑色光LED)であり、発蕾率は100%だった。次いで、挿し木時に発根が早かった第2試験区(青色光LED)が旺盛な成長および高い発蕾率を示した。挿し木14日後ではもっとも生育が旺盛だった第5試験区(橙色光LED)は、シュートによる生育のバラツキが大きく、発蕾率がやや低い値となった。第6試験区(赤色光LED)は可視光LEDを用いた夜間補光を実施した第1処理区〜第6処理区の中でもっとも成長が劣った。
第7試験区(無補光)は全体的な成長は劣ったものの高い発蕾率を示している。今回の試験期間において、太陽光照射工程、すなわち日中の天候が非常に良く、十分な日照を日中に受けたためと考えられる。日中の天候が非常に良い場合においては、前述した挿し木から摘心までの5日間の遅れの成長差を大幅に縮めることができている。
出荷段階の発蕾率や全体的なボリューム感などから判断すると、少なくとも挿し木後に萌芽してからの夜間補光では第4試験区(緑色光)が最も有効な光質であった。すなわち、摘心する前の挿し穂から萌芽してからの期間における夜間補光としては、緑色光のLEDによる連続照射が効果的である。
また、挿し木直後からの補光は、栽培期間の短縮と品質向上に非常に効果的なことが明らかになった。特に、青色光もしくは青緑色光を用いたLEDによる夜間補光が効果的である。更に好ましくは青緑色光よりも青色光を用いることが好ましい。青色光の方が栽培期間の短縮に優れるからである。
上記試験結果を考察すると、挿し木を終えた植物に対して、挿し木直後から夜間においても光合成を行うために必要な最低光量よりも多い弱光の光を連続照射することで、栽培期間の短縮と品質向上に効果的であることが判明した。特に活着を促進させるために発根を促す期間においては、青色光もしくは青緑色光を用いたLEDによる夜間補光が効果的である。したがって、前述した実施形態のように第1の光源ユニット31として、発光主波長が520nmよりも短い波長の光を発光する青色光もしくは青緑色光を発光するLEDを用いた光源ユニットを植物育成用照明装置に用いることが好ましい。
また、上記試験結果を考察すると、挿し木を終えた植物に対して、萌芽してからの夜間補光として緑色光が最も有効な光質であった。すなわち、摘心する前の挿し穂から萌芽してから出荷段階までの期間における夜間補光としては、緑色光のLEDによる連続照射が効果的である。従って、前述した実施形態のように第2の光源ユニット32として、発光主波長が500nmよりも長い波長の光を発光する緑色発光のLEDを用いた光源ユニットを植物育成用照明装置に用いることが好ましい。
これらのことから、植物育成用照明装置20に第1光源ユニット31と第2光源ユニットを設け、挿し木を終えた後の成長段階に合せて、発根を促す時期においては第1光源ユニット31にて照射を実施し、萌芽してから出荷段階までの期間の植物全体のバランスの良い成長を行う促す期間においては第2光源ユニット32にて照射を行うことが好ましいであろう。
植物育成用照明装置を商業的に利用する場合には、消費電力コストを低減することが望まれる。また、発根が促しても萌芽する時期は個々の植物でバラツキが生じる。それゆえ、現実的には、挿し木を実施した後から摘心を実施するまでの期間においては、第1光源ユニット31、すなわち、発光主波長が青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いて弱光にて夜間照射を行い、摘心を実施してから出荷段階までの期間においては第1光源ユニット31による照射に代えて第2光源ユニット32、すなわち、発光主波長が緑色光を発する発光ダイオードを用いた弱光での夜間照射に切り替えて補光を行のが、管理上およびコスト的に考えて最も好適であろう。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。例えば、本実施の形態において植物育成用照明装置には、第1光源ユニットと、第2光源ユニットの2種類の光源ユニットを同じ照射区域に設ける実施例にて説明しているが、第1光源ユニットにて照射する第1の照射区域と第2光源ユニットにて照射する第2の照射区域に区画し、挿し木直後から出荷段階に至るまでの期間の半分の時間においては第1照射区域にて育成し、後半の半分の期間においては第2照射区域にて育成するなどとしても良い。また、ミニバラであるニューヨーク・フォーエバーを用いて試験を実施したが、他のブッシュタイプの系統のバラにも適用できよう。
本発明によれば、挿し木にて植物の個体数を増やす園芸、農業の分野、特に鑑賞用に栽培される園芸植物の分野において植物育成用照明装置を用いて行う栽培に適用できる。
1 鉢
5 LED
8 赤色LED
9 青緑色LED
10 白色LED
11 セルトレー
12 植物
20 植物育成用照明装置
21 植物群
22 植物載置台
23 栽培ベッド
24 光源部
25 制御装置
30 光源ユニット
31 第1光源ユニット
32 第2光源ユニット
33 光源支持台
34 レンズカバー
35 放熱機構

Claims (5)

  1. 植物の伸張した芽(シュート)からとった挿し穂を準備する工程と、
    セルトレーに前記挿し穂を植栽する挿し木工程と、
    太陽光が照射される時間帯に、所定環境下にて前記セルトレーの挿し穂に太陽光の照射を行う太陽光照射工程と、
    太陽光が照射されない時間帯において、所定環境下にて前記セルトレーの挿し穂に植物育成用照明装置による照明を照射する補光工程と、を有する植物の栽培方法であって、
    前記補光工程は、挿し木工程から摘心を実施するまでの時期において、発光主波長が青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いて夜間照射を行う工程を含むことを特徴とする植物の栽培方法。
  2. 前記補光工程が、前記摘心を実施した後から出荷段階までの時期において、発光主波長が緑色光もしくは青色光を発する発光ダイオードを用いて夜間照射を行う工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の栽培方法。
  3. 前記緑色光を発する発光ダイオードの発光主波長が500nmよりも長い波長であることを特徴とする請求項2に記載の栽培方法。
  4. 前記植物がバラ目バラ科バラ属の低木の種であり、前記夜間照射を光合成光量子束密度が100μmol・m−2・s−1PPFDより低い弱光にて行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の栽培方法。
  5. 挿し木を実施したセルトレーの複数を収容する植物載置台と、
    前記植物載置台の挿し木に対して光を照射する光源部と、
    前記光源部の発光を制御する制御装置と、を備えた植物育成用照明装置であって、
    前記光源部は、発光主波長が520nmよりも短い波長の青色光もしくは青緑色光を発する発光ダイオードを用いた第1光源ユニットと、発光主波長が500nmよりも長い緑色光を発する発光ダイオードを用いた第2光源ユニットとを備え、
    前記制御装置は、タイマと、操作部と、前記第1光源ユニットおよび前記第2光源ユニットによる照射光量を個別に制御する調光点灯部とを備え、
    前記調光点灯部は、前記挿し木に対して前記タイマからの情報に基づいて太陽光が照射されない夜間に前記第1光源ユニットにより、前記挿し木の光補償点を超える光強度の弱光の照射光量にて照射する発根促進モードと、
    前記挿し木に対して前記タイマからの情報に基づいて太陽光が照射されない夜間に前記第2光源ユニットにより、前記挿し木の光補償点を超える光強度の弱光の照射光量にて照射する出荷モードを有し、
    前記操作部により、前記発根促進モードと前記出荷モードの切り替えを行えることを特徴とする植物育成用照明装置。
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