JP6274814B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の始動直後に、触媒暖機のために点火タイミングを遅角補正する内燃機関の制御装置に関する。
従来より、排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素及び窒素酸化物といった有害物質を除去し排気ガスを浄化する目的で、内燃機関の排気通路に触媒が設けられている。排気ガスの浄化に用いられる触媒を機能させるには、触媒を所定温度以上に加熱することにより活性状態とする必要がある。そこで、内燃機関の冷間始動時等において触媒を暖機すべく、始動直後に点火タイミングの遅角補正が行われている(例えば、特許文献1を参照)。
また、始動直後には、エンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるためのアイドル回転数のフィードバック制御が行われる。この制御は、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低い場合には吸気絞りバルブ(スロットルバルブ又はアイドルスピードコントロールバルブ)の開度を大きくし、逆の場合には吸気絞りバルブの開度を小さくするとともに、吸気絞りバルブの開度の増減に対応させて燃料噴射量を増減させるものである。
特開2012−197771号公報
ここで、本発明の発明者は、以下に述べるような課題を発見した。すなわち、触媒の暖機のために点火タイミングの遅角補正を行っている場合には、点火タイミングの遅角補正を行っていない場合と比較して、吸気量を一定量変化させた際のエンジントルクの変化量が小さくなる。故に、エンジン回転数を目標アイドル回転数まで上昇させるには、点火タイミングの遅角を行っていない場合と比較して、吸気量をより大きくする必要がある。すなわち、吸気絞りバルブの開度が大きくなる。
その後、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化した際又は内燃機関の暖機が完了した際には、点火タイミングの遅角補正が中断又は終了する。このとき、点火タイミングの変化はタイムラグがほとんどないので、点火タイミングの遅角補正が中断又は終了した直後には、吸気量が大きいまま点火タイミングが進角され、エンジン回転数が目標アイドル回転数より大きくなる。一方、エンジン回転数の増大を打ち消すべく吸気絞り弁の開度を小さくしても、吸気絞り弁の開度の変化速度は有限であり、吸気絞り弁の開度を減少させてから実際の吸気量が減少するまでの間にもタイムラグが存在するので、エンジン回転数が目標アイドル回転数まで減少するまでの間、車両が飛び出すように感じられ、ドライバビリティが悪化する。また、吸気量が必要以上に大きい状態であるので燃料噴射量もまた必要以上に多く、燃費も悪化する。
本発明は以上の点に着目し、吸気絞りバルブの開度の過補正による回転数の急上昇を防止し、ドライバビリティ及び燃費を改善することを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る内燃機関の制御装置は、以下に述べるような制御を行う。すなわち本発明に係る内燃機関の制御装置の一つは、内燃機関の始動直後に、触媒暖機のために点火タイミングの遅角補正を行い、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく吸気絞りバルブの開度を操作するフィードバック制御を行う内燃機関の制御装置であって、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低く、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、前記偏差に基づき吸気絞りバルブの開度を増加させるよう操作し、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低く、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差の絶対値が閾値よりも小さい場合には、吸気絞りバルブの開度を変更させないようにし、
実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より高い場合には、吸気絞りバルブの開度を減少させるよう操作する
このような制御を行えば、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差が閾値よりも小さくなると吸気絞りバルブの開度が増加しなくなるので、点火タイミングの遅角補正を行う期間中の吸気絞りバルブの開度の増加幅を小さくできる。すなわち、点火タイミングの遅角補正を中断又は終了した時点の吸気絞りバルブの開度が必要以上に大きくなり、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなることを防ぐことができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の他の一つは、内燃機関の始動直後に、触媒暖機のために点火タイミングの遅角補正を行い、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく吸気絞りバルブの開度を操作するフィードバック制御を行う内燃機関の制御装置であって、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したとき又は内燃機関の暖機が完了したときに点火タイミングの遅角補正を中断又は終了し、内燃機関の始動完了から点火タイミングの遅角補正の中断又は終了までの期間は前記フィードバック制御を禁止し、前記遅角補正を行う前よりも吸気絞りバルブの開度を所定量増加させるフィードフォワード制御を行う
このような制御を行えば、点火タイミングの遅角補正の中断又は終了までは吸気絞りバルブの開度を操作するフィードバック制御を禁止することで、点火タイミングの遅角補正を行いつつ前記フィードバック制御を行うことによる吸気絞りバルブの開度の増大を防ぐことができる。従って、点火タイミングの遅角補正が中断又は終了された時点で吸気絞りバルブの開度が必要以上に大きくなることによって、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなることを防ぐことができる。
なお、本発明において、「吸気絞りバルブ」とは、吸気通路上に配され吸気の流量を増減調整するためのバルブであり、例えば、スロットルバルブや、スロットルバルブを迂回するバイパス上のアイドルスピードコントロールバルブといったものである。
本発明によれば、触媒暖機のための点火タイミングの遅角補正を中断又は終了させた際における吸気絞りバルブの開度の過補正によるエンジン回転数の急上昇を防止し、ドライバビリティ及び燃費を改善することができる。
本発明と類似の構成を有する参考例における内燃機関の概略構成図。 参考例の制御装置による制御の手順を示すフローチャート。 参考例の制御装置が行うスロットルバルブの開度の制御及び点火タイミングの制御を示すタイミング図。 本発明の第一実施形態の制御装置による制御の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置による制御の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が行うスロットルバルブの開度の制御及び点火タイミングの制御を示すタイミング図。 本発明の第二実施形態の制御装置による制御の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が行うスロットルバルブの開度の制御及び点火タイミングの制御を示すタイミング図。
本発明の説明に先立ち、本発明と類似の構成を有する参考例を、図面を参照して説明する。図1に、本参考例における車両用内燃機関の概要を示す。
参考例における内燃機関は、火花点火式ガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。前記三元触媒41は、所定温度以上で活性化し、炭化水素及び一酸化炭素の酸化と、窒素酸化物の還元とを同時に行う、車両用の内燃機関に搭載されるものとして周知のものである。
内燃機関の運転制御を司るECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量または電子スロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、シフトレバーのレンジを知得するためのセンサ(または、シフトポジションスイッチ)から出力されるシフトレンジ信号g、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、電子スロットルバルブ32に対して開度操作信号k等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)といった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。しかして、ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、kを出力インタフェースを介して印加する。
また、ECU0は、内燃機関の始動(冷間始動であることもあれば、アイドリングストップからの復帰であることもある)時において、スタータモータ(セルモータ、図示せず)に制御信号oを入力し、スタータモータのピニオンギアをドライブプレート外周のリングギアに噛合させて機関を回転させるクランキングを行う。クランキングは、初爆から連爆へと至り、エンジン回転数が冷却水温等に応じて定まる閾値を超えたときに(完爆したものと見なして)終了する。
さらに、本参考例のECU0は、内燃機関の始動時は点火タイミングの進角制御を行う一方、内燃機関の始動が完了した直後からは、触媒を暖機し活性状態とするために点火タイミングの遅角補正を行う。この制御は、例えば、点火タイミングの遅角量が冷却水温等により定まる基本遅角量に達するまでは一周期(例えば0.16ms)ごとに所定量だけ点火タイミングを遅角し、点火タイミングの遅角量が前記基本遅角量に達した後は点火タイミングの遅角量を前記基本遅角量に保つ、従来周知のものである。点火タイミングの遅角補正は、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したときに中断し、内燃機関の暖機が完了したときに終了する。
また、本参考例のECU0は、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく電子スロットルバルブ32の開度を操作するフィードバック制御を行う。このフィードバック制御は、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との間の偏差を求め、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低い場合は、前記偏差の絶対値に対応した開度増加量だけ電子スロットルバルブ32の開度を増加させ、逆に実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より高い場合は、前記偏差の絶対値に対応した開度減少量だけ電子スロットルバルブ32の開度を減少させる、従来周知のものである。点火タイミングの遅角補正を行っている期間中は、電子スロットルバルブ32の開度の増加幅に対応するエンジン回転数の上昇幅が点火タイミングの遅角補正が行われていない期間と比較して小さくなるので、前記開度増加量には、1よりも大きい値である吸気増量補正項を乗算するようにしている。
加えて、本参考例のECU0は、内燃機関及び三元触媒41の暖機が完了した後に、目標アイドル回転数に対応する電子スロットルバルブ32の開度の学習制御を行う。具体的には、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数に収束したことが確認されたとき(実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との間の偏差が所定の誤差以内となっている状態が所定時間維持されたとき)に、その時点の電子スロットルバルブ32の開度を学習値Lとしてメモリの所定領域に記憶しておく。
そして、本参考例のECU0は、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したことに伴い点火タイミングの遅角補正が中断されたとき、あるいは内燃機関の暖機が完了したことに伴い点火タイミングの遅角補正が終了したときに、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差によらず、電子スロットルバルブ32の開度を事前に取得した学習値Lとなるように減少させる制御を行う。
内燃機関の始動が完了した直後、アイドル運転状態で、かつ内燃機関及び三元触媒41の暖機中にECU0が行う処理の流れを、フローチャートである図2を参照しつつ以下に述べる。
まず、点火タイミングの遅角補正を実行するとともに(ステップS1)、電子スロットルバルブ32の開度を操作するエンジン回転数のフィードバック制御を行う(ステップS2)。ここで、電子スロットルバルブ32の開度の単位時間当たりの増加量は、前述したように吸気増量補正項が乗算されているので、点火タイミングの遅角補正を行わない場合と比較して大きい。内燃機関の暖機が完了した際には(ステップS3)、点火タイミングの遅角補正を終了し(ステップS4)、電子スロットルバルブ32の開度を事前に取得した学習値Lとする(ステップS5)。内燃機関の暖機が完了する前に(ステップS3)、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したことが検出された際には(ステップS6)、点火タイミングの遅角補正を中断し(ステップS7)、電子スロットルバルブ32の開度を減少させ事前に取得した学習値Lとする(ステップS8)。
この処理を行うことによる作用を、図3を参照しつつ以下に述べる。
時刻t1に内燃機関の始動が完了すると、触媒暖機のための点火タイミングの遅角制御が実行されることに伴い、時刻t2からエンジン回転数が低下し始める。これを補うべく、電子スロットルバルブ32の開度を漸次増加させる制御が行われる。また、電子スロットルバルブ32の開度の単位時間当たりの増加量は、前述したように吸気増量補正項が乗算されているので、点火タイミングの遅角補正を行わない期間と比較して大きくなる。すなわち、電子スロットルバルブ32の開度は、点火タイミングの遅角補正が行われていない場合と比較して大きくなる。そして、時刻t3に点火タイミングの遅角補正が中断(又は終了)すると、電子スロットルバルブ32の開度は、同図の実線aに示すように、学習値Lに向けて減少する。これに伴い、燃料噴射量も吸気量の減少に対応して減少する。
すなわち、本参考例の構成によれば、点火タイミングの遅角補正の中断又は終了に伴い電子スロットルバルブ32の開度を事前に取得した学習値Lに減少させることで、電子スロットルバルブ32の開度が大きくなったままの状態で点火タイミングが進角され、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなることを防ぐことができる。このことにより、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなり車両の飛び出し感が発生することによるドライバビリティの悪化や、電子スロットルバルブ32の開度が大きくなることに対応して燃料が余分に噴射されることによる燃費の悪化を防止又は抑制することができる。
なお、点火タイミングの遅角補正を中断又は終了させた際に、電子スロットルバルブ32の開度を、図2の一点鎖線dに示すように、瞬間的に学習値Lに向けて減少させるようにしても、本参考例に係る効果を得ることができる。
次いで、本発明の第一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、上述した参考例におけるものに対応する各部位には、同一の名称及び符号を付している。
本実施形態における車両用内燃機関は、前述した参考例におけるものと同様であるので詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のECU0も、前述した参考例におけるものと同様に、内燃機関の始動時は点火タイミングの進角補正を行う一方、内燃機関の始動が完了した直後からは、三元触媒41を暖機し活性状態とするために、点火タイミングの遅角補正を行う。
加えて、本実施形態のECU0も、実際の回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく電子スロットルバルブ32の開度のフィードバック制御を行うが、以下の点で前述した参考例と異なる。すなわち、このフィードバック制御は、実際の回転数と目標アイドル回転数との間の偏差を求め、実際の回転数が目標アイドル回転数より低く、かつ偏差が閾値よりも大きい場合には、前記偏差の絶対値に対応した開度増加量だけ電子スロットルバルブ32の開度を増加させる。実際の回転数が目標アイドル回転数より低く、かつ偏差が閾値よりも小さい場合には、電子スロットルバルブ32の開度を変化させない。そして、実際の回転数が目標アイドル回転数より高い場合は、前記偏差の絶対値に対応した開度減少量だけ電子スロットルバルブ32の開度を減少させる。
また、本実施形態のECU0も、前述した参考例におけるものと同様に、内燃機関及び三元触媒41の暖機が終了した後に、電子スロットルバルブ32の開度の学習制御を行う。
内燃機関の始動が完了した直後、アイドル運転状態で、かつ内燃機関及び三元触媒41の暖機中にECU0が行う処理の流れを、フローチャートである図4を参照しつつ以下に述べる。
まず、点火タイミングの遅角補正を実行するとともに(ステップS11)、電子スロットルバルブ32の開度を操作するエンジン回転数のフィードバック制御を行う(ステップS12)。ここで、エンジン回転数のフィードバック制御は、後述するフィードバック制御ルーチンにより行う。内燃機関の暖機が完了した際には(ステップS13)、点火タイミングの遅角補正を終了する(ステップS14)。内燃機関の暖機が完了する前に(ステップS13)、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したことが検出された際には(ステップS15)、点火タイミングの遅角補正を中断する(ステップS16)。
前記フィードバック制御ルーチンによる処理の流れを、フローチャートである図5を参照しつつ以下に述べる。実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数を下回り(ステップS121)、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との間の偏差の絶対値が閾値を上回る場合には(ステップS122)、偏差の絶対値に対応する開度増加量だけ電子スロットルバルブ32の開度を増加させる(ステップS123)。実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数を下回り(ステップS121)、前記偏差の絶対値が閾値を下回る場合には(ステップS122)、電子スロットルバルブ32の開度を変化させない(ステップS124)。一方、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数を下回る場合には(ステップS121)、続いて実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との間の偏差の絶対値に対応する開度減少量だけ電子スロットルバルブ32の開度を減少させる(ステップS125)。
この処理を行うことによる作用を、図6を参照しつつ以下に述べる。
時刻t1にクランキングが完了すると、点火タイミングが遅角されることに伴い、時刻t2からエンジン回転数が低下し始める。これを補うべく、電子スロットルバルブ32の開度を漸次増加させる制御が行われる。しかし、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との間の偏差の絶対値が閾値を下回ると、電子スロットルバルブ32の開度を増加させる操作が中止される。従って、同図の実線bに示すように、時刻t3に点火タイミングの遅角制御が中断(又は終了)した時点の電子スロットルバルブ32の開度は、同図の破線xに示す従来の制御を行った場合と比較して小さくなる。
すなわち、本実施形態によれば、内燃機関及び三元触媒41の暖機中に、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差の絶対値が閾値よりも小さくなると電子スロットルバルブ32の開度がそれ以上増加しないこととなるので、点火タイミングの遅角補正を行わない場合と比較したときの電子スロットルバルブ32の開度の増加幅を小さくできる。このことにより、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなり車両の飛び出し感が発生することによるドライバビリティの悪化や、電子スロットルバルブ32の開度が大きくなることに対応して燃料が余分に噴射されることによる燃費の悪化を防止又は抑制することができる。
次いで、本発明の第二実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、上述した参考例におけるものに対応する各部位には、同一の名称及び符号を付している。
本実施形態における車両用内燃機関も、前述した参考例におけるものと同様であるので詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のECU0も、前述した参考例におけるものと同様に、内燃機関の始動時は点火タイミングの進角補正を行う一方、内燃機関の始動が完了した直後からは、三元触媒41を暖機し活性状態とするために、点火タイミングの遅角補正を行う。
一方、本実施形態のECU0は、実際の回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく電子スロットルバルブ32の開度を操作するフィードバック制御を行うが、このフィードバック制御は、エンジンの始動完了直後から点火タイミングの遅角補正が中断又は終了するまでの期間禁止される。換言すれば、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化するか、内燃機関の暖機が完了した後に、前記フィードバック制御がはじめて実行される。内燃機関の始動が完了した直後から点火タイミングの遅角制御が中断又は終了するまでの期間中には、点火タイミングの遅角補正によるエンジン回転数の落ち込みを補うべく、電子スロットルバルブ32の開度を強制的に所定量増加させるフィードフォワード制御を前記フィードバック制御の替わりに行う。また、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数を上回った場合には、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に近づけるべく電子スロットルバルブ32の開度を減少させる制御を行うようにしている。
加えて、本実施形態のECU0も、前述した参考例におけるものと同様に、内燃機関及び三元触媒41の暖機が終了した後に、電子スロットルバルブ32の開度の学習制御を行う。
内燃機関の始動が完了した直後、アイドル運転状態で、かつ内燃機関及び三元触媒41の暖機中にECU0が行う処理の流れを、フローチャートである図7を参照しつつ以下に述べる。
まず、点火タイミングの遅角補正を実行する(ステップS21)。一方、電子スロットルバルブ32の開度を操作するエンジン回転数のフィードバック制御は禁止する(ステップS22)。このとき、前述したように、点火タイミングの遅角補正によるエンジン回転数の落ち込みを補うための、電子スロットルバルブ32の開度を強制的に所定量増加させるフィードフォワード制御を替わりに行う。内燃機関の暖機が完了した際には(ステップS23)、点火タイミングの遅角補正を終了し(ステップS24)、エンジン回転数のフィードバック制御を開始する(ステップS25)。内燃機関の暖機が完了する前に(ステップS23)、シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したことが検出された際には(ステップS26)、点火タイミングの遅角補正を中断し(ステップS27)、エンジン回転数のフィードバック制御を開始する(ステップS28)。
この処理を行うことによる作用を、図8を参照しつつ以下に述べる。
時刻t1にクランキングが完了すると、点火タイミングが遅角されることに伴い、時刻t2からエンジン回転数が低下し始める。しかし、この時間帯では電子スロットルバルブ32の開度を操作するフィードバック制御は禁止されている。前記フィードバック制御は、時刻t3において点火タイミングの遅角補正が中断(又は終了)したときに開始されるが、前記実線cに示すように、時刻t3での電子スロットルバルブ32の開度は、同図の破線xに示す従来の制御を行った場合と比較して小さくなる。
すなわち、本実施形態によれば、点火タイミングの遅角制御の中断又は終了までは電子スロットルバルブ32のフィードバック制御が禁止されるので、点火タイミングの遅角補正を行いつつ前記フィードバック制御を行うことによる電子スロットルバルブ32の開度の増大を防ぐことができる。このことから、電子スロットルバルブ32の開度が大きくなったままの状態で点火タイミングが進角され、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなることを防ぐことができる。従って、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数よりも高くなり車両の飛び出し感が発生することによるドライバビリティの悪化や、電子スロットルバルブ32の開度が大きくなることに対応して燃料が余分に噴射されることによる燃費の悪化を防止又は抑制することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した参考例に係る制御と第一実施形態の制御とを同時に行うようにしてもよい。また、運転条件によって参考例に係る制御及び第二実施形態の制御を選択的に行うようにしてもよく、第一実施形態の制御及び第二実施形態の制御を選択的に行うようにしてもよい。もちろん、上述した参考例に係る制御と第一実施形態の制御とを同時に行うようにした上で、第二実施形態の制御と選択的に行うようにしてもよい。
電子スロットルバルブに代えて、アクセルペダルに機械的に接続されたスロットルバルブと、このスロットルバルブを迂回する通路上に設けたアイドルスピードコントロールバルブとを備える車両に本発明を適用してもよい。この場合、アイドル回転数制御としては、アイドルスピードコントロールバルブの開度の制御を行うこととなる。
そして、上述した第一、第二実施形態では、点火タイミングの遅角補正の中断又は終了に伴い、吸気絞りバルブの開度を学習値とする制御を行っているが、本発明に係る制御では、アイドル回転数に対応する吸気絞りバルブの開度を実験等により予め暖機終了時開度として求めておき、工場出荷時にこの開度をメモリの所定領域に記憶しておき、点火タイミングの遅角補正の中断又は終了の際に吸気絞りバルブの開度を暖機終了時開度まで減少させる制御を行ってももちろんよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
0…ECU(制御装置)
12…点火プラグ
32…電子スロットルバルブ(吸気絞りバルブ)

Claims (2)

  1. 内燃機関の始動直後に、触媒暖機のために点火タイミングの遅角補正を行い、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく吸気絞りバルブの開度を操作するフィードバック制御を行う内燃機関の制御装置であって、
    実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低く、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差の絶対値が閾値よりも大きい場合には、前記偏差に基づき吸気絞りバルブの開度を増加させるよう操作し、
    実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より低く、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差の絶対値が閾値よりも小さい場合には、吸気絞りバルブの開度を変更させないようにし、
    実際のエンジン回転数が目標アイドル回転数より高い場合には、吸気絞りバルブの開度を減少させるよう操作することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の始動直後に、触媒暖機のために点火タイミングの遅角補正を行い、実際のエンジン回転数を目標アイドル回転数に収束させるべく吸気絞りバルブの開度を操作するフィードバック制御を行う内燃機関の制御装置であって、
    シフトポジションが非走行レンジから走行レンジに変化したとき又は内燃機関の暖機が完了したときに点火タイミングの遅角補正を中断又は終了し、
    内燃機関の始動完了から点火タイミングの遅角補正の中断又は終了までの期間は前記フィードバック制御を禁止し、前記遅角補正を行う前よりも吸気絞りバルブの開度を所定量増加させるフィードフォワード制御を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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