JP6274314B2 - トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 - Google Patents

トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6274314B2
JP6274314B2 JP2016534398A JP2016534398A JP6274314B2 JP 6274314 B2 JP6274314 B2 JP 6274314B2 JP 2016534398 A JP2016534398 A JP 2016534398A JP 2016534398 A JP2016534398 A JP 2016534398A JP 6274314 B2 JP6274314 B2 JP 6274314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloro
trifluoropropene
reaction
trichloro
trans
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016534398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016009946A1 (ja
Inventor
覚 岡本
覚 岡本
冬彦 佐久
冬彦 佐久
金井 正富
正富 金井
崇勝 北元
崇勝 北元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=55078440&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6274314(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Publication of JPWO2016009946A1 publication Critical patent/JPWO2016009946A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6274314B2 publication Critical patent/JP6274314B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/25Preparation of halogenated hydrocarbons by splitting-off hydrogen halides from halogenated hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • C07C17/202Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction
    • C07C17/206Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction the other compound being HX
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C21/00Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms
    • C07C21/02Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds
    • C07C21/18Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds containing fluorine

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物からトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法に関する。
トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(略称:1233zd(E))は温暖化係数(GWP)の低い次世代のポリウレタン発泡剤、作動流体、冷媒等として有用な化合物である。
通常、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(略称:1233zd)はフッ素化触媒を用い、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(略称:240fa)をフッ化水素にてフッ素化して、又は1,1,3,3−テトラクロロ−2−プロペン(略称:1230za)をフッ化水素にてフッ素化して生成する。当該フッ素化は気相もしくは液相反応で実施され、通常、液相反応の場合は加圧条件下で実施される。
例えば、特許文献1には、気相中、フッ素化固体触媒の存在下で、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)をフッ化水素と反応させて1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)を得る方法が記載されている。また、特許文献2には、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)を無触媒でフッ化水素と反応させて1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)を得る方法が記載されている。特許文献3には、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)の製造方法として、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)を反応容器中、ルイス酸触媒又はルイス酸触媒の混合物の存在下、150℃より低い温度で、液相で反応させること、反応容器中で生成した塩化水素及び1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)を連続的に取り出すこと、及び前工程で得られた1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)を単離する方法が記載されている。
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)をフッ化水素と反応させて1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)を得る場合、フッ化水素と塩化水素の分圧に影響される平衡反応となり、反応生成物中には1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)以外にも、よりフッ素化された1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(略称:245fa)などの生成物や、フッ素化度の低い1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(略称:241fa)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(略称:242fa)などの生成物が含まれる。特に1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)は、240faから1233zdを製造する際の無触媒での液相フッ素化反応において、中間生成物として存在するものの、フッ素化反応の反応速度が著しく低いために反応器内に蓄積してしまい、生産性低下の原因となっていた。
特許文献1では、固体フッ素化触媒を用いているため、触媒失活への配慮、触媒の再充填などが必要となる。
特許文献2では、240faから1233zd及び/又は1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(略称:1234ze)を無触媒で気相フッ素化反応により製造しているが、高温で長時間、加熱する必要がある。
特開平9−183740号公報 特開平11−180908号公報 特表2007−501843号公報
本発明は、係る問題を解決し、反応性の低い中間生成物から効率的にトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法を提供する。
本発明は、以下の発明1〜17を含む。
「発明1」
下記一般式(1)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。

Cl (1)

(式中、Xは2又は3であり、X=2のとき、Yは1〜4の整数であり、Zは0〜3の整数であり、Y+Z=4を満たす。X=3のとき、Yは1〜5の整数であり、Zは0〜4の整数であり、Y+Z=5を満たす。ただし、前記一般式(1)は、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは除く炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を示す。)
「発明2」
下記一般式(2)で表される炭素数3の炭化水素化合物をさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、発明1に記載の製造方法。

(2)

(式中、V+W=8を満たすとき、Vは0〜8の整数であり、V+W=6を満たすとき、Vは0〜6の整数であり、V+W=4を満たすとき、Vは0〜4の整数である。)
「発明3」
前記炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物が、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(241fb)、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231zd)、1,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231zb)、3,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231ze)、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231za)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(242fb)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(1232zd)、3,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232ze)、3,3−ジクロロ−1,1−ジフルオロプロペン(1232zc)、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232zb)、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(243fa)、1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパン(243fb)、1,1−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロプロパン(243fc)、1−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロプロパン(244fb)及び3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(244fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、発明1又は2に記載の製造方法。
「発明4」
反応温度が150℃以上600℃以下であることを特徴とする、発明1乃至3の何れか一に記載の製造方法。
「発明5」
1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つのハロゲン化炭化水素化合物を、塩素存在下、150℃以上600℃以下でフッ化水素と気相で反応させる、ことを特徴とするトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。
「発明6」
下記一般式(3)で表される炭素数3の炭化水素化合物をさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、発明5に記載の製造方法。

(3)

(式中、V+W=8を満たすとき、Vは0〜8の整数であり、V+W=6を満たすとき、Vは0〜6の整数であり、V+W=4を満たすとき、Vは0〜4の整数である。)
「発明7」
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)とフッ化水素を反応させる工程(A)と、
前記工程(A)で得た中間生成物を、塩素存在下で、150℃以上600℃以下でフッ化水素と気相で反応させて、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得る工程(B)と、
を含むことを特徴とする、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。
「発明8」
下記一般式(4)で表される炭素数3の炭化水素化合物をさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、発明7に記載の製造方法。

(4)

(式中、V+W=8を満たすとき、Vは0〜8の整数であり、V+W=6を満たすとき、Vは0〜6の整数であり、V+W=4を満たすとき、Vは0〜4の整数である。)
「発明9」
前記工程(A)を液相中、無触媒条件下で行い、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む反応生成ガスを回収し、
前記工程(A)の反応液を回収して、該反応液に含まれる前記中間生成物を前記工程(B)に用いることを特徴とする、発明7又は8に記載の製造方法。
「発明10」
連続的又は断続的に前記1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンと前記フッ化水素とを前記工程(A)に導入し、
前記反応生成ガス及び前記反応液を連続的又は断続的に回収することを特徴とする、発明9に記載の製造方法。
「発明11」
前記中間生成物が、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(241fb)、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231zd)、1,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231zb)、3,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231ze)、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231za)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(242fb)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(1232zd)、3,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232ze)、3,3−ジクロロ−1,1−ジフルオロプロペン(1232zc)、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232zb)、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(243fa)及び3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(244fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、発明7乃至10の何れか一に記載の製造方法。
「発明12」
前記中間生成物が、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)を少なくとも含むことを特徴とする、発明7乃至11の何れか一に記載の製造方法。
「発明13」
前記工程(B)の反応温度が150℃以上500℃以下であることを特徴とする、発明7乃至12の何れか一に記載の製造方法。
「発明14」
未反応の中間生成物を回収して、前記工程(B)に用いることを特徴とする、発明7乃至13の何れか一に記載の製造方法。
「発明15」
前記工程(B)において、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと共に、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得ることを特徴とする、発明7乃至14の何れか一に記載の製造方法。
「発明16」
得られたシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを、中間生成物として前記工程(B)に供することを特徴とする、発明15に記載の製造方法。
「発明17」
得られたシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを150℃以上600℃以下で加熱して、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得ることを特徴とする、発明15に記載の製造方法。
本発明のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法において、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンの液相下での無触媒フッ素化反応における著しく反応性の低い1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン等の中間生成物を系外で触媒量の塩素存在下、フッ化水素と共に気相で加熱することにより、効率的にトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造することができる。
本発明の一実施形態に係る製造装置100の模式図である。
本発明者らは、鋭意検討した結果、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンの液相中での無触媒フッ素化反応において著しく反応性が低い1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン等の中間生成物を系外で触媒量の塩素存在下、フッ化水素と共に気相で加熱することにより、効率的にトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンに変換できることを見いだし、本発明のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法を完成させるに至った。
即ち、本発明の方法において、反応器内に蓄積する中間生成物を抜き出し、触媒量の塩素存在下での気相フッ素化反応により、効率的にトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンに変換し、生産性を向上させることが可能である。
本発明は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)の液相中での無触媒フッ素化反応において著しく反応性が低い1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)等の中間生成物から、効率的にトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(E))を製造する方法であるが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を原料として用い、触媒量の塩素存在下でフッ化水素と反応させて、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法である。
本発明に用いる原料の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は、下記一般式(5)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物である。

Cl (5)

ここで、式中、Xは2又は3であり、X=2のとき、Yは1〜4の整数であり、Zは0〜3の整数であり、Y+Z=4を満たす。X=3のとき、Yは1〜5の整数であり、Zは0〜4の整数であり、Y+Z=5を満たす。ただし、一般式(5)は、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは除く炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を示すものとする。
一般式(5)で表される炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は、X=2のとき、CCl、CCl、CCl、CClであり、X=3のとき、CCl、CCl、CCl、CCl、CClである。
本発明に用いる原料の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は、具体的には、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(略称:241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(略称:241fb)、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(略称:1231zd)、1,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(略称:1231zb)、3,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(略称:1231ze)、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(略称:1231za)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(略称:242fb)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(略称:1232zd)、3,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(略称:1232ze)、3,3−ジクロロ−1,1−ジフルオロプロペン(略称:1232zc)、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(略称:1232zb)、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(略称:243fa)、1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパン(略称:243fb)、1,1−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロプロパン(略称:243fc)、1−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロプロパン(略称:244fb)及び3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(略称:244fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つである。
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンの液相中での無触媒フッ素化反応を行った場合、反応液には微量のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンが存在するが、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンからトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン自身を合成する反応は製造方法として寄与しないため、本明細書においては除外するものとする。
本発明に用いる反応原料である炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物と共に、炭素数3の炭化水素化合物も用いることができる。本発明の製造過程で生成する、ハロゲン化炭化水素化合物由来の塩化水素、塩素ラジカルなどの塩素源が作用することで、炭素数3の炭化水素化合物についてもトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンに変換することができる。炭素数3の炭化水素化合物は、下記一般式(6)で表される。

(6)

(式中、V+W=8を満たすとき、Vは0〜8の整数であり、V+W=6を満たすとき、Vは0〜6の整数であり、V+W=4を満たすとき、Vは0〜4の整数である。)
一般式(6)で表される炭素数3の炭化水素化合物は、V+W=8を満たすとき、C、C、C、C、C、C、C、C、Cであり、V+W=6を満たすとき、C、C、C、C、C、C、Cであり、V+W=4を満たすとき、C、C、C、C、Cである。
炭素数3の炭化水素化合物としては、具体的には、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(略称:245fa)、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(略称:1234ze(E))、シス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(略称:1234ze(Z))、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(略称:1234zc)、3,3,3−トリフルオロプロピンなどが例示できる。
原料の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)の液相中での無触媒フッ素化反応による反応生成物に限定されず、どのような方法で製造したものであってもよい。例えば、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンとフッ化水素を250℃、フッ素化した酸化クロム触媒に通じてフッ素化する方法(特開平9−183740号公報参照)、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンとフッ化水素を液相、100kg/cm(約10MPa)、200℃で5時間反応させる方法(特開平11−180908号公報参照)などを挙げることができる。
反応領域へ供給する炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素のモル比は反応温度により変わりうるが、1/1〜1/20、好ましくは1/1〜1/10である。なお、これらのモル比は厳密な数値範囲に限定されるものではなく、約1/1〜約1/20、好ましくは約1/1〜約1/10と解釈されるべきである。フッ化水素が炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物の20モル倍を超えると同一反応器における有機物処理量の減少ならびに反応系から排出された未反応フッ化水素と生成物との混合物の分離に支障をきたす。一方、フッ化水素が1モル倍よりも少ないと反応率が低下し、選択率が低下するので好ましくない。
反応領域へ供給する炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/塩素のモル比は反応温度により変わりうるが、1/0.001〜1/0.5、好ましくは1/0.01〜1/0.1であり、最も好ましくは1/0.01〜1/0.03である。なお、これらのモル比は厳密な数値範囲に限定されるものではなく、約1/0.001〜約1/0.5、好ましくは約1/0.01〜約1/0.1と解釈されるべきである。塩素が炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物の0.5モル倍を超えると過塩素化物の生成が増えるため好ましくない。一方、塩素が0.001モル倍よりも少ないと反応率が低下し、転化率が低下するので好ましくない。
過剰量のフッ化水素を使用することは炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物の転化率を高めることができるため好ましい。未反応のフッ化水素は未反応有機物及び反応生成物から分離し、反応系へリサイクルする。フッ化水素と有機物の分離は、公知の手段で行うことができる。
本発明に係る反応を行う温度は特に限定されないが、150℃以上600℃以下であり、150℃以上500℃以下が好ましく、250℃以上400℃以下がさらに好ましい。なお、これらの反応温度は厳密な数値範囲に限定されるものではなく、約150〜約600℃であり、約150〜約500℃が好ましく、約250〜約400℃がさらに好ましいと解釈されるべきである。反応温度が150℃よりも低いと反応が遅く実用的ではない。一方、反応温度が600℃を超えると、タール化、分解生成物の生成が多くなるので好ましくない。
本発明に係る反応において、反応領域へ供給する炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物は、反応に関与しない窒素、ヘリウム、アルゴンなどのガスと共に供給してもよい。このようなガスは、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物1モル当たり100モル以下の比率とし、10モル以下が好ましい。なお、これらの割合は厳密な数値範囲に限定されるものではなく、約100モル以下、好ましくは約10モル以下と解釈されるべきである。また、本発明に係る反応を気相中で行うため、反応に関与しないガスを供給すると、原料が希釈されてしまうため、通常は使用しない方がよい。
本発明に係る反応は、圧力については特に限定されない。常圧、すなわち、特に加圧又は減圧などの圧力調節をすることなく行うことができる。装置の面から0.01〜1MPa(本明細書においては絶対圧として示し、以下同様である。)で行うのが好ましい。加圧すると付加反応の方向に平衡が傾くため、減圧で行うこともできる。圧力を決定する場合、系内に存在する原料などの有機物が、反応系内で液化しないような条件を選ぶことが望ましい。
本発明に係る反応の接触時間(反応時間)は標準状態(0℃、1気圧)において、通常0.1〜500秒間、好ましくは10〜300秒間である。接触時間が短いと反応率が低下し、接触時間が長すぎると副反応が起こるので好ましくない。
本発明に係る反応は、温度が調節され、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物、フッ化水素及び塩素を実質的に同時に反応器に導入することでおこなわれる。反応器は通常、管状であってステンレス鋼、ハステロイ(TM)、モネル(TM)、白金、炭素、フッ素樹脂又はこれらをライニングした材質で製作されたものが用いられる。反応器は空塔でも良いが、熱交換効率を向上させるため、上記材質の充填物を用いても良い。
なお、本発明においては、炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物としては、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つが好ましい。これらの炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を原料有機物として用いる場合は、塩素存在下、所定の反応温度でフッ化水素と気相で反応させることにより、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造することができる。ここで、反応温度は、通常150℃以上600℃以下であり、150℃以上500℃以下が好ましく、250℃以上400℃以下がさらに好ましい。なお、これらの反応温度は厳密な数値範囲に限定されるものではなく、約150〜約600℃であり、約150〜約500℃が好ましく、約250〜約400℃がさらに好ましいと解釈されるべきである。反応温度が150℃よりも低いと反応が遅く実用的ではない。一方、反応温度が600℃を超えると、タール化、分解生成物の生成が多くなるので好ましくない。
(1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを用いた製造方法)
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)を原料有機物として、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造する方法について説明する。本発明の一実施形態に係る製造方法は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)とフッ化水素を反応させる工程(A)と、工程(A)で得た中間生成物を塩素存在下で、フッ化水素と気相で反応させて、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得る工程(B)とを含む。
図1は、一実施形態に係る製造装置100の模式図である。製造装置100は、例えば、液相反応槽10、凝縮器30、タンク50、タンク70及び気相反応塔90を備えるが、これに限定されるものではない。液相反応槽10は、例えばステンレス鋼製オートクレーブであり、パイプ11からバルブ1を介して原料有機物が供給される。また、液相反応槽10には、パイプ13からバルブ2を介してフッ化水素が供給される。図1においては、原料有機物とフッ化水素をそれぞれ別のパイプから供給する例を示したが、1つのパイプから別々に又は混合物として液相反応槽10に供給するようにしてもよい。
液相反応槽10の上部にはパイプ15が接続し、凝縮器30に接続する。凝縮器30にはパイプ31が接続し、バルブ3を介してタンク50に接続する。タンク50は凝縮器30で液化したトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを貯蔵する。また、液相反応槽10の底部にはパイプ17が接続し、バルブ4を介してタンク70に接続する。タンク70は、液相反応槽10で生成した中間生成物を含む反応液を貯蔵する。
タンク70に接続するパイプ71は、バルブ5を介して気相反応塔90に接続する。気相反応塔90にはバルブ6を介してパイプ91が接続し、気相反応塔90に塩素を供給する。また、気相反応塔90にはバルブ7を介してパイプ93が接続し、気相反応塔90にフッ化水素を供給する。なお、図1においては、塩素とフッ化水素をそれぞれ別のパイプから供給する例を示したが、1つのパイプから別々に又は混合物として気相反応塔90に供給するようにしてもよい。
気相反応塔90の上部に接続するパイプ95はバルブ8を介して凝縮器35に接続する。凝縮器35はパイプ36を介してタンク50に接続する。タンク50は凝縮器35で液化したトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを貯蔵する。なお、図1においては、共通するタンク50に2つの系で生成したトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを貯蔵するように示したが、別々のタンクに貯蔵するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る製造方法は、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)とフッ化水素を液相反応槽10で反応させる工程(A)と、工程(A)で得た中間生成物を気相反応塔90に導入して、塩素存在下で、フッ化水素と気相で反応させて、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得る工程(B)とを含んでもよい。液相反応槽10で生成したトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む反応生成ガスは、パイプ15を介して液相反応槽10から抜き出され、凝縮器30で液化して、タンク50に回収される。なお、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)とフッ化水素の導入は連続的に行ってもよく、バルブ3を開閉して断続的に行ってもよい。また、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの回収は連続的に行ってもよく、バルブ3を開閉して断続的に行ってもよい。
一方、液相反応槽10で生成した中間生成物を含む反応液は、パイプ17を介してタンク70に回収される。タンク70に貯蔵された反応液は、パイプ71を介して気相反応塔90に供給される。気相反応塔90では塩素の存在下で、反応液に含まれる中間生成物(前述の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物)と、フッ化水素が気相で反応し、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンが生成される。このとき、タンク70に貯蔵された反応液に前述の炭素数3の炭化水素化合物をさらに添加して反応原料として、気相反応塔90でフッ化水素と反応させてもよい。気相反応塔90で生成したトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む反応生成ガスは、パイプ95を介して気相反応塔90から抜き出され、凝縮器35で液化して、パイプ36を介してタンク50に回収される。
1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンをフッ化水素と反応させる方法は上述の一実施態様に限定されず、従来公知の方法を採用してもよい。例えば、気相中で反応させる方法(例えば、特開平9−18374号公報参照)や、液相中で反応させる方法(例えば、特開平11−180908号公報参照)などが例示できるが、これらに限定されない。1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンをフッ化水素と反応させて得られた中間生成物は、気相中、塩素存在下でフッ化水素と反応させることで、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンを製造することができる。ここで、中間生成物を、気相中、塩素存在下でフッ化水素と反応させる方法は、前述の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を、気相中、塩素存在下でフッ化水素と反応させる方法に準じて説明することができる。すなわち、「炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物」を「中間生成物」に置き換えることで、説明することができる。
工程(B)の反応により得られる反応混合物には、目的物のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの他に、未反応の前記中間生成物や反応副生成物が含まれることがある。これらを取り出して工程(B)の反応系に供給して、さらに反応させてもよい。これにより、目的物のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを効率良く製造することができる。
この反応混合物からトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを分離する方法は、特に限定されない。この分離は、例えば、蒸留により行ってもよい。また、分離を容易にするために必要に応じて、水洗などの方法により、反応混合物に含まれ得る酸分の除去を行ってもよい。
工程(B)の反応により、目的物のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンが得られるが、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンが併産されることもある。この場合、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを反応混合物から取り出して、前述のとおり、工程(B)の反応系に供給して、さらに反応させてもよいし、別途150℃以上600℃以下で加熱して異性化させてトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造してもよい。
本発明に係る方法においては、固体触媒を用いて行ってもよいし、固体触媒を用いることなく行うこともできる。固体触媒を用いない場合、触媒失活や触媒再充填等の問題もなく、操作が簡便であり、低いコストでトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造することができる。
このような本発明に係る塩素存在下での炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物とフッ化水素との気相反応は従来知られておらず、新規な合成経路である。本発明の一実施形態においては、少なくとも2つの系でトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを合成するため、反応性の低い中間生成物までも効率よく消費され、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)を出発材料として、効率よくトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを合成することができる。
本発明のトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法を以下の実施例により説明するが、本発明は以下の実施例により、限定されるものではない。
[調製例1]
100℃の冷却液を循環させた凝縮器を備えた2000mlのステンレス鋼製オートクレーブに1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)4.1g/minとフッ化水素3.4g/min(モル比:240fa/フッ化水素=約1/9)を導入し、オートクレーブを150℃に加熱した。圧力が約4MPaを超えたところで約4MPaを維持するように凝縮器出口のニードルバルブから反応生成ガスを抜き出した。抜き出したガスは、氷水浴中で冷却した氷水入りのフッ素樹脂製ガス洗浄瓶に通して酸を吸収し、ドライアイスアセトン浴のガラストラップで反応生成有機物を回収した。オートクレーブ内の液量が約1000mlに達したところで約1000mlを維持するようにデップ管からニードルバルブを通して反応液を抜き出した。抜き出した反応液は氷水浴中で冷却した氷水入りのフッ素樹脂製ガス洗浄瓶に回収した。反応を24時間継続後、オートクレーブ内の反応液をすべて氷水入りのフッ素樹脂製ガス洗浄瓶に回収した。凝縮器出口から回収した反応生成有機物は、合計2923gであり、デップ管から抜き出した反応液は、合計1871gであった。ガスクロマトグラフィーによって、分析した結果を表1に示した。表1中、1233Eはトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(E))を表し、1233Zはシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))を表す。
Figure 0006274314

[実施例1]
電気炉を備えた内径2.7cm、長さ40cmの円筒形ステンレス鋼(SUS316L)製反応管に窒素を10ml/minの速度で流しながら、昇温した。反応管の温度が320℃に達したところで、反応原料として、気化させた調製例1の反応液(炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物):約0.32g/min、フッ化水素:約0.12g/min、塩素:約0.8ml/minの流量でそれぞれ供給し(モル比:炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素/塩素=1/3.4/0.02、接触時間:約50秒間)、流量が安定したところで窒素の供給を停止した。反応器から流出する生成ガスを氷水浴中で冷却した氷水入りのフッ素樹脂製ガス洗浄瓶に通し、未反応のフッ化水素及び塩化水素を吸収し、反応生成物を捕集した。捕集した反応生成物をガスクロマトグラフで分析した結果を表3に示す。表3中、1234Eはトランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(E))を表し、1234Zはシス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(Z))を表し、1233Eはトランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(E))を表し、1233Zはシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))を表す。
[実施例2]
反応原料の供給量を、気化させた調製例1の反応液(炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物):約0.47g/min、フッ化水素:約0.10g/min、塩素:約0.8ml/minの流量で供給(モル比:炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素/塩素=1/2.0/0.02、接触時間:約50秒間)した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示す。
[実施例3]
反応管の温度が150℃に達したところで反応原料を供給した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示す。
[実施例4]
反応管の温度が250℃に達したところで反応原料を供給した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示す。
[実施例5]
反応原料の供給量を、気化させた調製例1の反応液(炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物):約0.32g/min、フッ化水素:約0.12g/min、塩素:約0.4ml/minの流量で供給(モル比:炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素のモル比/塩素=1/3.4/0.01、接触時間:約50秒間)した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示す。
[実施例6]
反応原料の供給量を、気化させた調製例1の反応液(炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物):約0.32g/min、フッ化水素:約0.12g/min、塩素:約1.2ml/minの流量で供給(モル比:炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素のモル比/塩素=1/3.4/0.03、接触時間:約50秒間)した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示す。
実施例1〜6及び後述の比較例1〜2における反応温度、接触時間及び反応原料の供給量についてまとめたものを表2に示す。
Figure 0006274314

Figure 0006274314

[比較例1]
反応原料の供給量を、気化させた調製例1の反応液(炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物):約0.32g/min、フッ化水素:約0.12g/minの流量で供給(モル比:炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物/フッ化水素のモル比=1/3.4、接触時間:約50秒間)した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示した。
[比較例2]
反応管の温度が100℃に達したところで反応原料を供給した以外は実施例1と同様に反応を実施した。その結果を表3に示した。
比較例1により、反応原料として塩素を供給しない場合には、高温で加熱しても242faや241faは1233zd(E)にはほとんど変換されないことがわかる。比較例2により、反応原料として塩素を供給する場合でも、加熱温度が100℃程度では、十分に反応が進行せず、242faや241faが残存してしまうことがわかる。
1:バルブ、2:バルブ、3:バルブ、4:バルブ、5:バルブ、6:バルブ、7:バルブ、8:バルブ、10:液相反応槽、11:パイプ、13:パイプ、15:パイプ、17:パイプ、30:凝縮器、31:パイプ、35:凝縮器、36:パイプ、50:タンク、70:タンク、71:パイプ、90:気相反応塔、91:パイプ、93:パイプ、95:パイプ、100:製造装置

Claims (16)

  1. 1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(241fb)、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231zd)、1,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231zb)、3,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231ze)、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231za)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(242fb)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(1232zd)、3,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232ze)、3,3−ジクロロ−1,1−ジフルオロプロペン(1232zc)、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232zb)、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(243fa)及び3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(244fa)からなる群から選ばれる二つ以上の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を含む原料を、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
  2. 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(E))、シス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(Z))、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(1234zc)及び3,3,3−トリフルオロプロピンからなる群から選ばれる一つ以上の炭素数3の炭化水素化合物を前記原料にさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法
  3. 反応温度が150℃以上600℃以下であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  4. 1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)からなる群から選ばれる少なくとも一つのハロゲン化炭化水素化合物を、塩素存在下、150℃以上600℃以下でフッ化水素と気相で反応させる、ことを特徴とする、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。
  5. 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(E))、シス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(Z))、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(1234zc)及び3,3,3−トリフルオロプロピンからなる群から選ばれる一つ以上の炭素数3の炭化水素化合物をさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、請求項に記載の製造方法
  6. 1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)とフッ化水素を反応させる工程(A)と、
    前記工程(A)で得た中間生成物を、塩素存在下で、150℃以上600℃以下でフッ化水素と気相で反応させて、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得る工程(B)と、
    を含むことを特徴とする、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。
  7. 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(E))、シス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(Z))、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(1234zc)及び3,3,3−トリフルオロプロピンからなる群から選ばれる一つ以上の炭素数3の炭化水素化合物を前記原料にさらに添加し、塩素の存在下で、フッ化水素と気相で反応させることを特徴とする、請求項に記載の製造方法
  8. 前記工程(A)を液相中、無触媒条件下で行い、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む反応生成ガスを回収し、
    前記工程(A)の反応液を回収して、該反応液に含まれる前記中間生成物を前記工程(B)に用いることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  9. 連続的又は断続的に前記1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンと前記フッ化水素とを前記工程(A)に導入し、
    前記反応生成ガス及び前記反応液を連続的又は断続的に回収することを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  10. 前記中間生成物が、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(241fa)、1,1,1,3−テトラクロロ−3−フルオロプロパン(241fb)、1,3,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231zd)、1,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231zb)、3,3,3−トリクロロ−1−フルオロプロペン(1231ze)、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロプロペン(1231za)、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)、1,1,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロパン(242fb)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(1232zd)、3,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232ze)、3,3−ジクロロ−1,1−ジフルオロプロペン(1232zc)、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン(1232zb)、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(Z))、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(243fa)、1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパン(243fb)、1,1−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロプロパン(243fc)、1−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロプロパン(244fb)及び3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(244fa)からなる群から選ばれる二つ以上の炭素数3のハロゲン化炭化水素化合物を含むことを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  11. 前記中間生成物が、1,3,3−トリクロロ−1,1−ジフルオロプロパン(242fa)を少なくとも含むことを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  12. 前記工程(B)の反応温度が150℃以上500℃以下であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  13. 未反応の中間生成物を回収して、前記工程(B)に用いることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  14. 前記工程(B)において、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと共に、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得ることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  15. 得られたシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを、中間生成物として前記工程(B)に供することを特徴とする、請求項14に記載の製造方法。
  16. 得られたシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを150℃以上600℃以下で加熱して、トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを得ることを特徴とする、請求項14に記載の製造方法。
JP2016534398A 2014-07-15 2015-07-09 トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 Active JP6274314B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014145033 2014-07-15
JP2014145033 2014-07-15
PCT/JP2015/069784 WO2016009946A1 (ja) 2014-07-15 2015-07-09 トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016009946A1 JPWO2016009946A1 (ja) 2017-05-25
JP6274314B2 true JP6274314B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=55078440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016534398A Active JP6274314B2 (ja) 2014-07-15 2015-07-09 トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9932282B2 (ja)
EP (1) EP3170803B1 (ja)
JP (1) JP6274314B2 (ja)
CN (1) CN106660907B (ja)
WO (1) WO2016009946A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017124997A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 セントラル硝子株式会社 トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10029964B2 (en) 2016-08-30 2018-07-24 Honeywell International Inc. Azeotropic or azeotrope-like compositions of 3,3,3-trifluoropropyne and water
US9950974B2 (en) * 2016-08-31 2018-04-24 Honeywell International Inc. Azeotropic or azeotrope-like compositions of 1,3,3-trichloro-3-fluoro-1-ene (HCFO-1231zd) and hydrogen fluoride (HF)
US9950973B2 (en) * 2016-08-31 2018-04-24 Honeywell International Inc. Azeotropic or azeotrope-like compositions of 1,3-dichloro-3,3-difluoroprop-1-ene (HCFO-1232zd) and hydrogen fluoride (HF)
WO2019003847A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 セントラル硝子株式会社 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造方法
US9994502B1 (en) 2018-01-30 2018-06-12 Honeywell International Inc. Process for the production of 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene (HCFO-1233zd)
US10000431B1 (en) 2018-01-30 2018-06-19 Honeywell International Inc. Process for the production of 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene (HCFO-1233zd)
US10717662B2 (en) 2018-02-07 2020-07-21 Honeywell International Inc. Process for the removal of iron and phosphate ions from a chlorinated hydrocarbon waste stream
CN114315507B (zh) * 2022-03-03 2022-05-24 北京宇极科技发展有限公司 制备1-氯-3,3,3-三氟丙烯或/和z-1,3-二氯-3,3-二氟丙烯的方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3818398B2 (ja) 1995-12-29 2006-09-06 ダイキン工業株式会社 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
FR2748473B1 (fr) 1996-05-13 1998-07-24 Atochem Elf Sa Synthese du 1-chloro-3,3,3 trifluoropropene et sa fluoration en 1,1,1,3,3 pentafluoropropane
US5710352A (en) 1996-09-19 1998-01-20 Alliedsignal Inc. Vapor phase process for making 1,1,1,3,3-pentafluoropropane and 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene
US5811603A (en) 1997-12-01 1998-09-22 Elf Atochem North America, Inc. Gas phase fluorination of 1230za
JPH11180908A (ja) 1997-12-19 1999-07-06 Daikin Ind Ltd 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法及びその製造中間体の製造方法
JP3031465B2 (ja) * 1998-02-26 2000-04-10 セントラル硝子株式会社 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
DE69909860T2 (de) 1998-02-26 2004-05-27 Central Glass Co., Ltd., Ube Verfahren zur Herstellung von fluorierten Propanen
JP3031464B2 (ja) * 1998-02-26 2000-04-10 セントラル硝子株式会社 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JP3518321B2 (ja) * 1998-03-23 2004-04-12 ダイキン工業株式会社 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
US6362382B1 (en) 2001-07-20 2002-03-26 Atofina Chemicals, Inc. Uncatalyzed fluorination of 240fa
US6844475B1 (en) 2003-08-08 2005-01-18 Honeywell International Business Machines Low temperature production of 1-chloro-3,3,3-trifluoropropene (HCFC-1233zd)
EP2341040B1 (en) 2008-09-25 2017-09-06 Central Glass Company, Limited Process for producing 1,3,3,3-tetrafluoropropene
JP5571682B2 (ja) 2008-11-19 2014-08-13 アーケマ・インコーポレイテッド ヒドロクロロフルオロオレフィンを製造するための方法
US8987535B2 (en) * 2008-11-19 2015-03-24 Arkema Inc. Process for the manufacture of hydrochlorofluoroolefins
US9045386B2 (en) 2010-02-18 2015-06-02 Honeywell International Inc. Integrated process and methods of producing (E)-1-chloro-3,3,3-trifluoropropene
US9334207B2 (en) * 2010-09-03 2016-05-10 Honeywell International Inc. Integrated process to coproduce trans-1-chloro-3,3,3-trifluoropropene, trans-1,3,3,3-tetrafluoropropene, and 1,1,1,3,3-pentafluoropropane
US8704017B2 (en) * 2010-09-03 2014-04-22 Honeywell International Inc. Continuous low-temperature process to produce trans-1-chloro-3,3,3-trifluoropropene
JP5790438B2 (ja) * 2011-11-21 2015-10-07 セントラル硝子株式会社 トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
JP5821633B2 (ja) 2011-12-29 2015-11-24 セントラル硝子株式会社 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
WO2013187489A1 (ja) * 2012-06-13 2013-12-19 セントラル硝子株式会社 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン及び1,3,3,3-テトラフルオロプロペンの製造方法
JP6107467B2 (ja) 2012-06-29 2017-04-05 セントラル硝子株式会社 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
JP2014051485A (ja) * 2012-07-11 2014-03-20 Central Glass Co Ltd 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとフッ化水素の分離方法およびそれを用いた1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017124997A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 セントラル硝子株式会社 トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016009946A1 (ja) 2017-05-25
EP3170803A4 (en) 2017-12-20
CN106660907A (zh) 2017-05-10
CN106660907B (zh) 2019-01-22
US20170113986A1 (en) 2017-04-27
EP3170803B1 (en) 2020-11-11
EP3170803A1 (en) 2017-05-24
US9932282B2 (en) 2018-04-03
WO2016009946A1 (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6274314B2 (ja) トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法
CN108473398B (zh) 反式-1-氯-3,3,3-三氟丙烯的制造方法
ES2661827T3 (es) Método para preparar compuestos orgánicos fluorados
JP5974004B2 (ja) トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを製造するための連続低温プロセス
ES2655871T3 (es) Método para producir olefinas fluoradas
KR101349634B1 (ko) 플루오르화된 유기 화합물의 제조 방법
JP6935423B2 (ja) 2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法
CN102001910B (zh) 2,3,3,3-四氟丙烯的制备方法
KR20130140073A (ko) 2,3,3,3-테트라플루오로프로펜의 제조방법 및 2-클로로-1,1,1,2-테트라플루오로프로판의 정제방법
JP2021008482A (ja) HCFO−1233zdの製造方法
EP2552875A2 (en) Catalyst life improvement in the vapor phase fluorination of chlorocarbons
JP2021059569A (ja) C3塩素化アルカン及びアルケン化合物の製造方法
KR20240141736A (ko) 고비점 플루오르화 성분의 혼합물로부터 1-클로로-3,3,3-트리플루오로프로펜(HCFO-1233zd)을 제조하기 위한 통합 공정
WO2015020808A1 (en) Process for 1-chloro -3,3,3 -trifluoropropene from trifluoropropene
JP7029093B2 (ja) トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造方法
WO2017177988A1 (en) Process

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6274314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250