JP6273741B2 - 電力増幅器、及び電力増幅器による制御方法 - Google Patents

電力増幅器、及び電力増幅器による制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力増幅器、及び電力増幅器による制御方法に関する。
無線基地局の装置では、高い電力効率を持ちかつ小型な電力増幅器が要求されている。
特許文献1には、高い電力効率を持つ電力増幅器の1つであるドハティ増幅器に関する技術が記載されている。
特開2006−333022号公報
特許文献1に記載されているドハティ増幅器に関する技術は、信号の使用周波数の(1/4)波長に相当する伝送線路を使用している。そのため、ドハティ増幅器において伝送線路の長さは使用周波数に依存し、使用周波数が低くなるにつれ伝送線路の長さが(1/4)波長で大きくなる。ところで、このドハティ増幅器のような電力増幅器では、更なる小型化が求められている。
そこでこの発明は、上記の課題を解決することのできる電力増幅器、及び電力増幅器による制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、第一の伝送線路と、当該第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の入力分岐回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器と補助増幅器とへ分配する入力分岐回路と、第二の伝送線路と、当該第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力合成回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、前記メイン増幅器の出力信号と前記補助増幅器の出力信号とを合成する出力合成回路と、第三の伝送線路と、当該第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力整合回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、前記出力合成回路と出力負荷との間で整合をとる出力整合回路とを備え、前記第一の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第一の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第一の伝送線路における波長)÷8であり、前記第二の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第二の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第二の伝送線路における波長)÷8であり、前記第三の伝送線路の特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第三の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第三の伝送線路における波長)÷8である、ことを特徴とする電力増幅器である。
また本発明は、特性インピーダンスが√2×(出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第一の伝送線路と、当該第一の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第一の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の入力分岐回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える入力分岐回路と、特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第二の伝送線路と、当該第二の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第二の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力合成回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える出力合成回路と、特性インピーダンスが(前記出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第三の伝送線路と、当該第三の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第三の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力整合回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える出力整合回路と、を備える電力増幅器による制御方法であって、入力分岐回路が入力信号をメイン増幅器と補助増幅器とへ分配することと、出力合成回路が前記メイン増幅器の出力信号と前記補助増幅器の出力信号とを合成することと、出力整合回路が前記出力合成回路と出力負荷との間で整合をとることと、を含む電力増幅器による制御方法である。
本発明によれば、ドハティ増幅器と同等の高い電力効率を持ちかつドハティ増幅器よりも小型で、さらにスプリアスを抑制することができる。
本発明の電力増幅器1の最小構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電力増幅器1の構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電力増幅器1と、ドハティ増幅器との比較の例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電力増幅器1とドハティ増幅器のシミュレーション結果の例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電力増幅器1とドハティ増幅器の別のシミュレーション結果の例を示す図である。 シミュレーションを行ったドハティ増幅器を示す図である。 本発明の第三の実施形態による電力増幅器1の例を示す図である。 本発明の第四の実施形態による電力増幅器1の構成を示す図である。 本発明の第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の例を示す図である。
図1は、本発明の電力増幅器1の最小構成を示す図である。
本発明の電力増幅器1は、図1で示すように、少なくとも、入力分岐回路10と、出力合成回路20と、出力整合回路30とを備える。
ここで、入力分岐回路10は、π型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器と補助増幅器とへ分配する機能部である。
出力合成回路20は、π型分布定数回路を備え、メイン増幅器の出力信号と補助増幅器の出力信号とを合成する機能部である。
出力整合回路30は、π型分布定数回路を備え、出力合成回路20と出力負荷との間で整合をとる機能部である。
<第一の実施形態>
図2は、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1の構成を示す図である。
図2で示すように、第一の実施形態による電力増幅器1は、図1で示した電力増幅器1の最小構成を示す機能に加え、さらにメイン増幅器40と、補助増幅器50と、入力端子INと、出力端子OUTとを備える。また、第一の実施形態による電力増幅器1の出力端子OUTにはインピーダンスがZである出力負荷60が接続されている。
入力分岐回路10が備えるπ型分布定数回路は、図2で示すように、第一の伝送線路101と、2つのオープンスタブ102a、102bとを備えている。
第一の伝送線路101は、特性インピーダンスが√2×(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(自身の伝送線路上の波長)÷8である。なお、(√2)はルート2である。
オープンスタブ102aと102bのそれぞれは、特性インピーダンスが√2×(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(第一の伝送線路101上の波長)÷8である。また、オープンスタブ102aと102bのそれぞれは、第一の伝送線路101の両端に1つずつ接続されている。
入力分岐回路10が備えるπ型分布定数回路は、第一の伝送線路101と、2つのオープンスタブ102a、102bとから成っている。
出力合成回路20が備えるπ型分布定数回路は、図2で示すように、第二の伝送線路201と、2つのオープンスタブ202a、202bとを備えている。
第二の伝送線路201は、特性インピーダンスが√2×(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(自身の伝送線路上の波長)÷8である。
オープンスタブ202aと202bのそれぞれは、特性インピーダンスが√2×(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(第二の伝送線路201上の波長)÷8である。また、オープンスタブ202aと202bのそれぞれは、第二の伝送線路201の両端に1つずつ接続されている。
出力合成回路20の備えるπ型分布定数回路は、第二の伝送線路201と、2つのオープンスタブ202a、202bとから成っている。
出力整合回路30が備えるπ型分布定数回路は、図2で示すように、第三の伝送線路301と、2つのオープンスタブ302a、302bとを備えている。
第三の伝送線路301は、特性インピーダンスが(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(自身の伝送線路上の波長)÷8である。
オープンスタブ302aと302bのそれぞれは、特性インピーダンスが(出力負荷60のインピーダンスZ)であり、長さが(第三の伝送線路301上の波長)÷8である。また、オープンスタブ302aと302bのそれぞれは、第三の伝送線路301の両端に1つずつ接続されている。
出力整合回路30の備えるπ型分布定数回路は、第三の伝送線路301と、2つのオープンスタブ302a、302bとから成っている。
メイン増幅器40は、常に信号の増幅動作を行う機能部である。メイン増幅器40は、多くの場合においてAB級やB級にバイアスされている。ただし、メイン増幅器40は、AB級やB級の増幅器に限定するものではない。
補助増幅器50は、大電力出力時にのみ増幅動作を行う機能部である。補助増幅器50は、多くの場合においてC級にバイアスされている。ただし、補助増幅器50は、C級の増幅器に限定するものではない。
出力負荷60は、出力整合回路30が駆動する負荷である。
図3は、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の例を示す図である。
次に、第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が、設計周波数fにおいて関連するドハティ増幅器の備える(1/4)波長伝送線路と等価となるパラメータが存在することを説明する。
なお、図3には、関連するドハティ増幅器の備える(1/4)波長伝送線路が参考として同時に示されている。
第一の実施形態による電力増幅器1が備えるそれぞれのπ型分布定数回路は、図3で示すように、伝送線路16と、2つのオープンスタブ17a、17bとで一般化した形式で改めて表している。そして、二端子対回路のFパラメータ(ABCDパラメータ)を考える。
なお、この図において、Zはインピーダンスである。また、l(エル)は電気長である。また、添え字のTは伝送線路、添え字のosはオープンスタブを示している。さらに、添え字の後に記載されている数字とアルファベットは、素子番号を示している。
伝送線路を二端子対回路で表した場合のFパラメータは、次の式(1)で表すことができる。また、二端子対回路にオープンスタブを並列に接続した場合のFパラメータは、式(2)で表すことができる。さらに、オープンスタブの入力インピーダンスZos_inは、式(3)で表すことができる。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
なお、これらの式において、Yはアドミタンス(インピーダンスZの逆数)である。また、βは位相定数(=2π÷λ、λ:伝送線路上の波長)である。また、添え字のinは入力を示している。さらに、jは虚数を示している。
したがって、図3で示したオープンスタブ17a、伝送線路16、オープンスタブ17bのそれぞれのFパラメータは、式(1)〜(3)より、式(4)〜(6)で表すことができる。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
ここで、オープンスタブ17aと、伝送線路16と、オープンスタブ17bは、縦続接続である。
したがって、図3で示したπ型分布定数回路のFパラメータは、オープンスタブ17a、伝送線路16、オープンスタブ17bのそれぞれのFパラメータを表す式(4)〜(6)を用いて、式(7)で表すことができる。
Figure 0006273741
そして、式(7)の行列を演算すると、π型分布定数回路のFパラメータは、式(8)となる。
Figure 0006273741
ところで、図3で示した(1/4)波長伝送線路である伝送線路15のFパラメータは、式(1)においてl=λ÷4、Z=Zを代入して、式(9)で表すことができる。
Figure 0006273741
したがって、第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が、設計周波数fにおいて関連するドハティ増幅器の備える(1/4)波長伝送線路と等価となるパラメータが存在するのは、式(8)と式(9)のFパラメータの各要素が等しい場合である。
次に、式(8)と式(9)のFパラメータの各要素が等しくなる条件を決定する。
式(8)と式(9)のFパラメータの各要素を等しいと置くと、式(10)〜(13)が成り立つ。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
ここで、例えば、設計周波数fに対してlT16=los17a=los17b=λ÷8、ZT16=Zos17a=Zos17b=√2×Zとなるようにπ型分布定数回路を設計したとする。
この場合、式(10)の左辺は、式(14)となり、式(10)を満足する。
Figure 0006273741
同様に、式(11)の左辺は、式(15)となり、式(11)を満足する。
Figure 0006273741
また、式(12)の左辺と式(13)の左辺は、それぞれ式(16)と式(17)となり、それぞれ式(12)と式(13)を満足する。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
したがって、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路は、設計周波数fに対してlT16=los17a=los17b=λ÷8、ZT16=Zos17a=Zos17b=√2×Zとなるように設計した場合、式(9)〜(13)を満足し、(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すことがわかる。
次に、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の設計周波数fの2倍の周波数の信号に対する動作について説明する。
なお、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路は、設計周波数fに対してlT16=los17a=los17b=λ÷8、ZT16=Zos17a=Zos17b=√2×Zとなるように設計されているものとする。
周波数2fの信号の波長は、周波数fの信号の波長の2分の1である。そのため、第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が設計周波数fに対してlT16=los17a=los17b=λ÷8、ZT16=Zos17a=Zos17b=√2×Zとなるように設計されている場合、lT16=los17a=los17bは、周波数2fの信号に対してλ÷4の電気長となる。
例えば、式(4)で示した周波数2fの信号に対するオープンスタブ17aのFパラメータは、式(18)で表すことができる。
Figure 0006273741
なお、式(18)において、添え字2f0は、周波数2fの信号に対するパラメータであることを示している。
この式(18)のCos17a_2f0は、出力端開放伝達アドミタンスである。式(18)のCos17a_2f0は、オープンスタブ17aが周波数2fの信号に対して無限大のアドミタンスであることを示している。そして、周波数2fの信号は、オープンスタブ17aの出力端において全反射することを意味している。
ここで示したオープンスタブ17aに対するFパラメータは、電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路に対しても成り立つ。そのため、図2で示した入力分岐回路10が備える第一の伝送線路101、オープンスタブ102a、102b、出力合成回路20が備える第二の伝送線路201、オープンスタブ202a、202b、出力整合回路30が備える第三の伝送線路301、オープンスタブ302a、302bのそれぞれが、設計周波数fに対してλ÷8となるように設計されている場合、周波数2fの信号は、オープンスタブ102a、102b、202a、202b、302a、302bのそれぞれの出力端において全反射する。
したがって、メイン増幅器40や補助増幅器50で用いられているトランジスタから発生する設計周波数の二次高調波成分は、オープンスタブ102a、102b、202a、202b、302a、302bによって抑制される。その結果、電力増幅器1において二次高調波に起因する損失が低減し、電力増幅器1は消費電力や他の周波数帯へのスプリアスを低減することができる。
図4は、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1と、ドハティ増幅器との比較の例を示す図である。
この図では、第一の実施形態による電力増幅器1の入力分岐回路10、出力合成回路20、出力整合回路30と、ドハティ増幅器の入力分岐回路、出力合成回路、出力整合回路との比較が示されている。
図4において、入力分岐回路、出力合成回路、出力整合回路の各回路における信号は、矢印で示す方向に伝搬する。
第一の実施形態による電力増幅器1の入力分岐回路、出力合成回路、出力整合回路それぞれの入出力間の長さはλ÷8であり、ドハティ増幅器の入力分岐回路、出力合成回路、出力整合回路それぞれの入出力間の長さであるλ÷4の半分である。この入出力間の長さは、信号の波長に依存するため設計周波数が低くなるにつれ絶対値として大きく影響する。
なお、ドハティ増幅器の入力分岐回路、出力合成回路、出力整合回路で使用される(1/4)波長伝送線路の形状は、直線に限らず、折り曲げや曲線でもよく、実効的な面積は小さくできる。また、同様に、本発明の電力増幅器1の入力分岐回路、出力合成回路、出力合成回路で使用されるπ型分布定数回路の形状も折り曲げや曲線などでもよく、実効的な面積を低減する工夫は無数に考えられる。
図5は、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1とドハティ増幅器のシミュレーション結果の例を示す図である。
図6は、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1とドハティ増幅器の別のシミュレーション結果の例を示す図である。
また、図7は、シミュレーションを行ったドハティ増幅器2を示す図である。
なお、シミュレーションを行った本発明の第一の実施形態による電力増幅器1は、図7で示すドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備える図2で示した回路である。
図5では、周波数f=1.8ギガヘルツにおける第一の実施形態による電力増幅器1の出力バックオフ対PAE(Power Added Efficiency)特性とドハティ増幅器の出力バックオフ対PAE特性との比較が示されている。
なお、PAEは、電力付加効率とも呼ばれ、電力増幅器の性能を表す指標として一般に使用される。
この図5からわかるように、第一の実施形態による電力増幅器1の出力バックオフ対PAE特性と図7で示したドハティ増幅器2の出力バックオフ対PAE特性は、ほぼ一致している。このことから、本発明の電力増幅器1とドハティ増幅器2が同等に動作していることが確認できる。
図6では、第一の実施形態による電力増幅器1の利得の周波数特性とドハティ増幅器2の利得の周波数特性との比較が示されている。
この図6からわかるように、f=1.8ギガヘルツ以下の周波数で、第一の実施形態による電力増幅器1の利得の周波数特性と図7で示したドハティ増幅器2の利得の周波数特性はほぼ一致している。また、2f=3.6ギガヘルツの周波数では、第一の実施形態による電力増幅器1の利得は、図7で示したドハティ増幅器2の利得に対して約70dB減衰しており、二次高調波成分を抑制することが確認できる。
以上、本発明の第一の実施形態による電力増幅器1について説明した。第一の実施形態による電力増幅器1は、入力分岐回路10と、出力合成回路20と、出力整合回路30とを備える。入力分岐回路10は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器40と補助増幅器50とへ分配する。出力合成回路20は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、メイン増幅器40の出力信号と補助増幅器50の出力信号とを合成する。出力整合回路30は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、出力合成回路20と出力負荷との間で整合をとる。こうすることで、電力増幅器1は、ドハティ増幅器と同等の高い電力効率を持ちかつドハティ増幅器よりも小型で、さらにスプリアスを抑制することができる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態による電力増幅器1について説明する。
第二の実施形態による電力増幅器1は、図3で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路のオープンスタブをコンデンサに置き換えた構成である。
コンデンサのインピーダンスZは、式(19)で表すことができる。
Figure 0006273741
なお、Cはコンデンサのキャパシタンス、ωは設計周波数fにおける角周波数である。また、インピーダンスZの添え字のcはコンデンサを示している。
ところで、オープンスタブの入力インピーダンスZos_inは、式(3)で表される。したがって、オープンスタブと等価なコンデンサのキャパシタンスCは、コンデンサのインピーダンスZがオープンスタブの入力インピーダンスZos_inに等しくなるときのキャパシタンスに設定すればよい。
式(3)と式(19)から、Z=Zos_inとすることで、コンデンサのキャパシタンスCは、式(20)となる。
Figure 0006273741
したがって、第二の実施形態による電力増幅器1は、第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路のオープンスタブをそのオープンスタブと等価なコンデンサに置き換えることで、設計周波数fにおいてドハティ増幅器と同等の働きをさせることができる。
以上、本発明の第二の実施形態による電力増幅器1について説明した。第二の実施形態による電力増幅器1は、入力分岐回路10と、出力合成回路20と、出力整合回路30とを備える。入力分岐回路10は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器40と補助増幅器50とへ分配する。出力合成回路20は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、メイン増幅器40の出力信号と補助増幅器50の出力信号とを合成する。出力整合回路30は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、出力合成回路20と出力負荷との間で整合をとる。そして、電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路のオープンスタブをそのオープンスタブと等価なコンデンサに置き換える。こうすることで、電力増幅器1は、ドハティ増幅器と同等の高い電力効率を持ちかつドハティ増幅器よりも小型で、さらにスプリアスを抑制することができる。
<第三の実施形態>
図8は、本発明の第三の実施形態による電力増幅器1の例を示す図である。
本発明の第三の実施形態による電力増幅器1について説明する。
なお、第三の実施形態による電力増幅器1は、図2で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の2つのオープンスタブ202bと302aを等価な1つのオープンスタブ18に置き換えた構成である。
図2で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるオープンスタブ202bの設計値は、los202b=λ÷8、Zos202b=√2×Zである。この設計値を用いると、式(2)は、式(21)となる。
Figure 0006273741
また、図2で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるオープンスタブ302aの設計値は、los302a=λ÷8、Zos302a=Zである。この設計値を用いると、式(2)は、式(22)となる。
Figure 0006273741
図8で示す第三の実施形態による電力増幅器1が備えるオープンスタブ18は、図2で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるオープンスタブ202bと302aとを縦続接続したものである。
したがって、オープンスタブ18のFパラメータは、式(23)となる。
Figure 0006273741
したがって、第三の実施形態による電力増幅器1は、第一の実施形態による電力増幅器1が備える2つのオープンスタブ202bと302aと等価な1つのオープンスタブ18に置き換えることで、設計周波数fにおいてドハティ増幅器と同等の働きをさせることができる。
以上、本発明の第三の実施形態による電力増幅器1について説明した。第三の実施形態による電力増幅器1は、入力分岐回路10と、出力合成回路20と、出力整合回路30とを備える。入力分岐回路10は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器40と補助増幅器50とへ分配する。出力合成回路20は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、メイン増幅器40の出力信号と補助増幅器50の出力信号とを合成する。出力整合回路30は、ドハティ増幅器の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、出力合成回路20と出力負荷との間で整合をとる。そして、電力増幅器1が備える2つのオープンスタブ202bと302aと等価な1つのオープンスタブ18に置き換える。こうすることで、電力増幅器1は、ドハティ増幅器と同等の高い電力効率を持ちかつドハティ増幅器よりも小型で、さらにスプリアスを抑制することができる。
<第四の実施形態>
図9は、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1の構成を示す図である。
また、図10は、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の例を示す図である。
本発明の第四の実施形態による電力増幅器1について説明する。
なお、図9で示す第四の実施形態による電力増幅器1は、図2で示した第一の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路のオープンスタブを等価ショートスタブに置き換えた構成である。
まず、第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が、設計周波数fにおいて関連するドハティ増幅器の備える(1/4)波長伝送線路と等価となるパラメータが存在することを説明する。
第四の実施形態による電力増幅器1が備えるそれぞれのπ型分布定数回路は、図10で示すように、伝送線路19と、2つのショートスタブ21a、21bとで一般化した形式で改めて表している。そして、二端子対回路のFパラメータ(ABCDパラメータ)を考える。
なお、添え字のssはショートスタブを示している。
二端子対回路にショートスタブを並列に接続した場合のFパラメータは、式(24)で表すことができる。また、ショートスタブの入力インピーダンスZss_inは、式(25)で表すことができる。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
したがって、図10で示したショートスタブ21a、伝送線路19、ショートスタブ21bのそれぞれのFパラメータは、式(1)、(24)、(25)より、式(26)〜(28)で表すことができる。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
ここで、ショートスタブ21aと、伝送線路19と、ショートスタブ21bは、縦続接続である。
したがって、図10で示したπ型分布定数回路のFパラメータは、ショートスタブ21a、伝送線路19、ショートスタブ21bのそれぞれのFパラメータを表す式(26)〜(28)を用いて、式(29)で表すことができる。
Figure 0006273741
そして、式(29)の行列を演算すると、π型分布定数回路のFパラメータは、式(30)となる。
Figure 0006273741
ところで、図3で示した(1/4)波長伝送線路である伝送線路15のFパラメータは、式(9)で表すことができる。
したがって、第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が、設計周波数fにおいて関連するドハティ増幅器の備える(1/4)波長伝送線路と等価となるパラメータが存在するのは、式(30)と式(9)のFパラメータの各要素が等しい場合である。
次に、式(30)と式(9)のFパラメータの各要素が等しくなる条件を決定する。
式(30)と式(9)のFパラメータの各要素を等しいと置くと、式(31)〜(34)が成り立つ。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
Figure 0006273741
ここで、例えば、設計周波数fに対してlT19=3λ÷8、lss21a=lss21b=λ÷8、ZT19=Zss21a=Zss21b=√2×Zとなるようにπ型分布定数回路を設計したとする。
この場合、式(31)の左辺は、式(35)となり、式(31)を満足する。
Figure 0006273741
同様に、式(32)の左辺は、式(36)となり、式(32)を満足する。
Figure 0006273741
また、式(33)の左辺と式(34)の左辺は、それぞれ式(37)と式(38)となり、それぞれ式(33)と式(34)を満足する。
Figure 0006273741
Figure 0006273741
したがって、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路は、設計周波数fに対してlT19=3λ÷8、lss21a=lss21b=λ÷8、ZT19=Zss21a=Zss21b=√2×Zとなるように設計した場合、式(35)〜(38)を満足し、(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すことがわかる。
次に、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路の設計周波数fの2倍の周波数の信号に対する動作について説明する。
なお、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路は、設計周波数fに対してlT19=3λ÷8、lss21a=lss21b=λ÷8、ZT19=Zss21a=Zss21b=√2×Zとなるように設計されているものとする。
周波数2fの信号の波長は、周波数fの信号の波長の2分の1である。そのため、第四の実施形態による電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路が設計周波数fに対してlT19=3λ÷8、lss21a=lss21b=λ÷8、ZT19=Zss21a=Zss21b=√2×Zとなるように設計されている場合、lT19は周波数2fの信号に対して3λ÷4の電気長となり、lss21a=lss21bは周波数2fの信号に対してλ÷4の電気長となる。
例えば、式(26)で示した周波数2fの信号に対するショートスタブ21aのFパラメータは、式(39)で表すことができる。
Figure 0006273741
この式(39)のCss21a_2f0は、出力端開放伝達アドミタンスである。式(39)のCss21a_2f0は、ショートスタブ21aが周波数2fの信号に対して無限大のアドミタンスであることを示している。そして、周波数2fの信号は、ショートスタブ21aの出力端において全反射することを意味している。
ここで示したショートスタブ21aに対するFパラメータは、電力増幅器1が備えるπ型分布定数回路に対しても成り立つ。そのため、図9で示した入力分岐回路10が備える第一の伝送線路101、出力合成回路20が備える第二の伝送線路201、出力合成回路20が備える第二の伝送線路201、出力整合回路30が備える第三の伝送線路301のそれぞれが設計周波数fに対して3λ÷8となり、入力分岐回路10が備えるショートスタブ103a、103b、出力合成回路20が備えるショートスタブ203a、203b、出力整合回路30が備えるショートスタブ303a、303bのそれぞれが設計周波数fに対してλ÷8となるように設計されている場合、周波数2fの信号は、ショートスタブ103a、103b、203a、203b、303a、303bのそれぞれの出力端において全反射する。
したがって、メイン増幅器40や補助増幅器50で用いられているトランジスタから発生する設計周波数の二次高調波成分は、オープンスタブ102a、102b、202a、202b、302a、302bによって抑制される。その結果、電力増幅器1において二次高調波に起因する損失が低減し、電力増幅器1は消費電力や他の周波数帯へのスプリアスを低減することができる。
ところで、無線基地局装置の送信機は、落雷時等にアンテナから流入するサージ電流を逃がす目的で、送信増幅器とアンテナ端子との間の信号経路にサージアブソーバの役割を果たす(1/4)波長のショートスタブやコイルを備えている。
図9で示す第四の実施形態による電力増幅器1の場合、出力負荷60から見ると、メイン増幅器40および補助増幅器50の出力は、出力合成回路20のショートスタブ203a、203b、出力整合回路30のショートスタブ303a、303bを介して接地されている。
このことから、第四の実施形態による電力増幅器1は、アンテナ端子(図9では出力端子OUT)から流入するサージ電流を逃がすサージアブソーバの機能を備えていることがわかる。
したがって、無線基地局装置に第四の実施形態による電力増幅器1を用いた場合、無線基地局装置にサージアブソーバを備える必要は無く、第四の実施形態による電力増幅器1は、無線基地局装置の小型化および低コスト化に寄与することができる。
また、無線基地局装置に第四の実施形態による電力増幅器1を用いた場合、アンテナ端子からのサージ電流に対する耐電力の更なる向上を図ることができる。その結果、第四の実施形態による電力増幅器1は、無線基地局装置の信頼性の向上に寄与する。また、第四の実施形態による電力増幅器1は、サージアブソーバに対する要求耐電力を軽減することができるため、無線基地局装置の低コスト化や無線基地局装置の内部回路の簡素化に寄与することができる。
以上、本発明の第四の実施形態による電力増幅器1について説明した。第四の実施形態による電力増幅器1は、入力分岐回路10と、出力合成回路20と、出力整合回路30とを備える。入力分岐回路10は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器40と補助増幅器50とへ分配する。出力合成回路20は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、メイン増幅器40の出力信号と補助増幅器50の出力信号とを合成する。出力整合回路30は、ドハティ増幅器2の(1/4)波長伝送線路と等価な働きを示すπ型分布定数回路を備え、出力合成回路20と出力負荷との間で整合をとる。こうすることで、電力増幅器1は、ドハティ増幅器と同等の高い電力効率を持ちかつドハティ増幅器よりも小型で、さらにスプリアスを抑制することができる。
また、第四の実施形態による電力増幅器1の備えるπ型分布定数回路にショートスタブを用いることで、サージアブソーバの機能を有することができる。
IN・・・入力端子
OUT・・・出力端子
・・・出力負荷のインピーダンス
1・・・電力増幅器
2・・・ドハティ増幅器
10・・・入力分岐回路
15、16、19・・・伝送線路
17a、17b、18、102a、102b、202a、202b、302a、302b・・・オープンスタブ
20・・・出力合成回路
21a、21b、103a、103b、203a、203b、303a、303b・・・ショートスタブ
30・・・出力整合回路
40・・・メイン増幅器
50・・・補助増幅器
60・・・出力負荷
101・・・第一の伝送線路
201・・・第二の伝送線路
301・・・第三の伝送線路

Claims (5)

  1. 第一の伝送線路と、当該第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の入力分岐回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、入力信号をメイン増幅器と補助増幅器とへ分配する入力分岐回路と、
    第二の伝送線路と、当該第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力合成回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、前記メイン増幅器の出力信号と前記補助増幅器の出力信号とを合成する出力合成回路と、
    第三の伝送線路と、当該第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力整合回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備え、前記出力合成回路と出力負荷との間で整合をとる出力整合回路と
    を備え
    前記第一の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第一の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第一の伝送線路における波長)÷8であり、
    前記第二の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第二の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第二の伝送線路における波長)÷8であり、
    前記第三の伝送線路の特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第三の伝送線路の長さは、3×(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのショートスタブのそれぞれの長さは、(前記第三の伝送線路における波長)÷8である、
    ことを特徴とする電力増幅器。
  2. 前記入力分岐回路が備える前記π型分布定数回路は、
    第一の伝送線路と、当該第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブと、
    を備え、
    前記出力合成回路が備える前記π型分布定数回路は、
    第二の伝送線路と、当該第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブと、
    を備え、
    前記出力整合回路が備える前記π型分布定数回路は、
    第三の伝送線路と、当該第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記第一の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第一の伝送線路の長さは、(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの長さは、(前記第一の伝送線路における波長)÷8であり、
    前記第二の伝送線路の特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第二の伝送線路の長さは、(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの長さは、(前記第二の伝送線路における波長)÷8であり、
    前記第三の伝送線路の特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第三の伝送線路の長さは、(自身の伝送線路上の波長)÷8であり、
    前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの特性インピーダンスは、(前記出力負荷のインピーダンス)であり、
    前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれの長さは、(前記第三の伝送線路における波長)÷8である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力増幅器。
  4. 前記第一の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブと、前記第二の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブと、前記第三の伝送線路の両端に1つずつ接続された2つのオープンスタブのそれぞれは、等価なインピーダンスを示すコンデンサから成る
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電力増幅器。
  5. 特性インピーダンスが√2×(出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第一の伝送線路と、当該第一の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第一の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の入力分岐回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える入力分岐回路と、
    特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第二の伝送線路と、当該第二の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが√2×(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第二の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力合成回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える出力合成回路と、
    特性インピーダンスが(前記出力負荷のインピーダンス)であり、長さが3×(自身の伝送線路上の波長)÷8である第三の伝送線路と、当該第三の伝送線路の両端に1つずつ接続され、それぞれの特性インピーダンスが(前記出力負荷のインピーダンス)であり、それぞれの長さが(前記第三の伝送線路における波長)÷8である2つのショートスタブと、を備えるπ型分布定数回路であって、ドハティ増幅器の出力整合回路である伝送線路と等価なπ型分布定数回路を備える出力整合回路と、を備える電力増幅器による制御方法であって、
    入力分岐回路が入力信号をメイン増幅器と補助増幅器とへ分配することと、
    出力合成回路が前記メイン増幅器の出力信号と前記補助増幅器の出力信号とを合成することと、
    出力整合回路が前記出力合成回路と出力負荷との間で整合をとることと、
    を含む電力増幅器による制御方法。
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