JP6272634B2 - 熱画像装置および熱画像標準撮影方法 - Google Patents

熱画像装置および熱画像標準撮影方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱画像装置および赤外線画像測定の応用分野に関し、特に熱画像装置および熱画像標準撮影方法に関する。
周知の技術として、熱画像装置は、外部からの赤外線放射エネルギーを受け取ることによって結像する装置であり、広く使用されている。熱画像の撮影において、各種の被写体は、それに特定して要求される撮影部位、撮影角度を有し、特定な結像形態を現す。赤外線熱画像による測定技術が生まれて以来、被写体の正確な結像形態および被写体熱画像の赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度が把握され難いため、使用者は、主に主観的な経験に頼って撮影をしてきた。このため、重要な部位が撮影の際に漏れやすくなってしまい、同一または同種類の被写体であっても、撮影される度に記録される被写体の熱画像の間には上述した結像の位置、大きさ、角度の差異が常に存在していた。
上述の原因により、記録される被写体熱画像の複雑性は、コンピュータによるバッチ処理を難しくさせるだけではなく、後続の分析作業も人間により完成させる必要がある(たとえば、被写体熱画像に対応する分析領域を設置する。分析領域は、たとえば、一部の点、線、面の領域ユニットにより構成できる。図8に示す分析領域F7は、S01、S02、S03領域ユニットにより構成されている。領域ユニットの番号、種類、位置、大きさなどがわずかに異なるだけで、最終の分析結果が異なる可能性がある。このため、当該分析領域の設置には、細かい作業が多い。)。さらに、記録される被写体熱画像が標準なものでないため、後続の分析に利用されるデータの分散が大きく、水平(空間的)および垂直(経時的)の分析に利用される対比データの有効性が高くない。当然ながら、標準な被写体熱画像は、コンピュータによるバッチ処理を便利にでき、分析に利用されるデータの有効性を確保できる。このため、如何にして標準な被写体熱画像を撮影して記録するかは、解決すべき問題である。
本発明の属する分野における技術者は、常に上記問題の解決を試みている。熱画像撮影技術の難度の低下、撮影品質の向上に期待する一部の手段が人々に周知されている。特許文献1に開示の熱画像装置は、可視光結像部および赤外線結像部を有し、撮影された可視光および赤外線の熱画像を合成して表示する。特許文献1によれば、赤外線撮影の直観性を向上できる。また、周知の格子線、十字線などを照準の合せに補助利用する手段もある。
中国特許出願第201010221335.8号明細書
しかしながら、使用者に対していえば、上記の改良があっても、問題が解決されたわけではない。
このため、経験の積み重ねや大量な細かい操作に過度に頼らなくても、被写体の結像形態および被写体熱画像の赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度を正確に把握できるように使用者を補助して、撮影の品質を向上でき、標準な被写体熱画像の取得および記録を便利にできる熱画像装置が必要であることを理解できる。このような熱画像装置によれば、一般の使用者でも優れる撮影技能レベルを実現できる。
本発明は、赤外線熱画像における所定の位置にしたがって、被写体の所定の形態特徴を表す所定のサイズの参照画像と、赤外線熱画像とを共同に表示できる熱画像装置および熱画像標準撮影方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、表示制御部、記録部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。表示制御部は、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。記録部は、赤外線データを記録する。赤外線データは、取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後のデータである。
上記の目的を達成するための本発明に係る他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、合成部、記録部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。合成部は、所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得する。赤外線熱画像は、取得部により連続的に取得される熱画像データに基づいて生成され、参照画像は、所定のサイズにしたがって、参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される。記録部は、赤外線データを記録する。赤外線データは、取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータである。
上記の目的を達成するための本発明に係るさらに他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、合成部、記録部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。合成部は、所定の位置にしたがって、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像に基づいて、連続的に取得される熱画像データに対して疑似カラー処理を選択的に行うことにより、参照画像および熱画像データにより生成される赤外線熱画像を表す合成画像を取得する。記録部は、赤外線データを記録する。赤外線データは、取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータである。
上記の目的を達成するための本発明に係るさらに他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、表示制御部を有する。
取得部は、熱画像データを取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。表示制御部は、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。
上記の目的を達成するための本発明に係る熱画像標準撮影方法は、熱画像データを連続的に取得する取得ステップと、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定ステップと、所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得し、赤外線熱画像は取得ステップにおいて連続的に取得される熱画像データに基づいて生成され、参照画像は所定のサイズにしたがって、参照画像確定ステップにおいて確定される構成データに基づいて取得される合成ステップと、赤外線データを記録し、赤外線データは取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータである記録ステップと、を有する。
本発明に係る熱画像装置および熱画像標準撮影方法よれば、被写体の所定の形態特徴を表す所定のサイズの参照画像を被写体の熱画像を撮影するための視覚的参照とすることにより、被写体の結像形態に対して視覚的な合図を行うため、撮影の漏れや撮影部位の誤りを防ぐことができる。また、被写体の熱画像の赤外線熱画像における標準な結像の位置、大きさ、角度についても合図を行うため、参照画像を参照しながら撮影すれば、使用者に対する技術要求を下げることができ、標準な被写体熱画像の取得、記録を容易にできる。
本発明のその他の事項および効果については、以下に示す実施例において説明する。
実施例に係る熱画像装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施例に係る熱画像装置の外形を示す図である。 熱画像装置の設置メニュー画面を示す図である。 記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの一例を示す図である。 記憶部に記憶されている被写体情報および複数類型の構成データの一例を示す図である。 参照画像が可視光画像である場合の合成画像の一例を示す図である。 参照画像がテクスチャ画像である場合の合成画像の一例を示す図である。 輪郭画像および分析領域により参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 輪郭画像および合図マークにより参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 参照モード処理の手順を示すフローチャートである。 参照画像を利用して被写体h7を撮影するプロセスにおける表示画面を示す図である。 記録される熱画像ファイルのデータ構造の一例を示す図である。 被写体熱画像と参照画像とが重なってマッチングされる場合に記録される被写体熱画像を含む赤外線熱画像の効果を示す図である。 参照記録モード処理の手順(自己適応表示)を示すフローチャートである。 局部の輪郭画像について「参照画像センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。 局部の輪郭画像について「参照範囲センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。 記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの他の一つの実施形式を示す図である。 記憶部に記憶されている被写体情報および複数類型の構成データの他の一つの実施形式を示す図である。 参照画像について「参照画像センタリング」処理を利用する際、被写体の撮影プロセスにおける表示画面を示す図である。 加工参照記録モード処理の手順を示すフローチャートである。 カット加工により取得される形態構成データおよび当該形態構成データを利用して生成される参照画像の参照撮影の表示画面を示す図である。 エッジ抽出加工により形態構成データを取得し、参照画像を生成するプロセスにおける表示画面を示す図である。 形態構成データにより生成される参照画像に関連する情報を設置する設置画面を示す図である。 実施例5の熱画像装置の設置メニューを示す図である。 実施例5の対象加工の設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の対象演算の設置メニュー画面を示す図である。 演算または加工によって取得される参照画像の役割および効果を説明するための五つの表示例である。 実施例5の参照画像の設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の切換え設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の所定記録情報の設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の切換え参照画像の表示画面を示す図である。 実施例5の参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。 実施例5の他の一つの切換えの参照画像の表示画面を示す図である。 実施例6の熱画像処理装置と熱画像撮影装置とが接続されて構成される熱画像処理システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。 実施例6の熱画像処理装置と熱画像撮影装置とが接続されて構成される熱画像処理システムの一例を示す図である。 実施例7の被写体熱画像を参照して参照画像を調整するプロセスにおける表示画面を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、具体的な実施例により、本発明を詳細に説明する。以下に説明する実施例は、本発明をより理解しやすくするために用いるものであって、本発明の技術的範囲を制限するものではなく、本発明の技術的範囲内において各種の態様に変更できることに注意されたい。以下の説明において、熱画像データは、熱画像AD値データ(たとえば、赤外線検出器の出力信号がAD変換された後に取得されるデータ)、赤外線熱画像の画像データ、温度値のアレイデータ、またはその他の熱画像AD値データに基づいて生成されるデータなどであってよい。実施例1−5は、熱画像データが熱画像AD値データであり、撮影部を取得部とした実施例である。実施例6は、熱画像データが圧縮された熱画像AD値データまたは圧縮された赤外線熱画像の画像データであり、通信インタフェースを取得部とした実施例である。
〔実施例1〕
図1を参照しながら、実施例1を詳細に説明する。図1は、実施例1に係る熱画像装置12の電気的構成を示すブロック図である。図2は、実施例1に係る熱画像装置12の外形を示す図である。
熱画像装置12は、撮影部1、画像処理部2、表示部3、一時記憶部4、メモリカードI/F5、メモリカード6、フラッシュ・メモリ7、通信I/F8、操作部9、制御部10を有する。制御部10は、コントロールおよびデータバス11を介して上記各部と接続し、熱画像装置12の全体の制御を行う。制御部10は、たとえば、CPU、MPU、SOC、プログラマブルFPGAなどによって実現される。
撮影部1は、図示しない光学部品、駆動部品、赤外線検出器、信号前処理回路などにより構成される。
光学部品は、赤外線光学レンズにより構成され、受け取った赤外線放射を赤外線検出器にフォーカスさせる。
駆動部品は、制御部10の制御信号に基づいてレンズを駆動することにより、フォーカスまたはズーミング操作を行う。ただし、これに限らず、光学部品をマニュアル調整することにより、フォーカスまたはズーミング操作を行ってもよい。
赤外線検出器は、たとえば、冷却または非冷却タイプの赤外線焦点面アレイ検出器であり、光学部品を通過した赤外線放射を電気信号に変換する。
信号前処理回路は、サンプリング回路、AD変換回路、定時トリガ回路などを含み、赤外線検出器から読み出した信号に対して所定の周期内においてサンプリングするなどの信号処理を行い、さらにAD変換回路によりデジタル熱画像データに変換する。当該熱画像データは、たとえば、14ビットまたは16ビットの2進データ(AD値とも称する)である。当該熱画像データは、一時的に一時記憶部4に記憶される。本実施例において、撮影部1は取得部として、被写体を撮影して熱画像データ(フレーム)を取得する。
画像処理部2は、撮影部1により取得した熱画像データに対して所定の処理を行う。画像処理部2の処理は、たとえば、編集、補間、疑似カラー、合成、圧縮、解凍など表示用・記録用などに適合するデータに変換する処理である。たとえば、制御部10の記録指示に基づいて、画像処理部2は、熱画像データに対して所定の圧縮処理を行い、圧縮後の熱画像データを取得する。当該圧縮後の熱画像データは、たとえば、メモリカード6などの記憶媒体に記録される。これに限らず、制御部10の制御に基づいて、画像処理部2は、画像処理に関連する各種の処理を行う。たとえば、画素数を増減させて画像データのサイズを変更する処理や画像データに対してカット処理を行う。画像処理部2は、DSP、その他のマイクロプロセッサー、またはプログラマブルFPGAなどによって実現できる。
画像処理部2は、さらに、制御部10と一体化されてもよい。
本実施例において、画像処理部2は合成部として、所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得した熱画像データにより生成される赤外線熱画像と、参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像とを、連続的に合成して合成画像を取得する。合成処理は、表示(表示部3の表示)される合成画像において、被写体の熱画像と、被写体の所定の形態特徴を表す所定の位置、所定のサイズの参照画像とが同時に表示されるようにする。
画像処理部2は、撮影部1により撮影して取得した熱画像データに対して所定の処理を行い、赤外線熱画像を取得する。所定の処理は、たとえば、疑似カラー処理、または画像処理部2が撮影部1により撮影して取得した熱画像データに対して不均一補正、補間などの所定の処理を行った後、さらにその所定の処理後の熱画像データに対して行う疑似カラー処理である。疑似カラー処理とは、たとえば、熱画像データのAD値の範囲またはAD値の設定範囲に基づいて対応する疑似カラーパレットの範囲を確定し、熱画像データの各AD値の疑似カラーパレットの範囲内における対応する具体的な色値を、当該熱画像データの赤外線熱画像における対応する画素位置の画像データとする処理である。ここで、グレースケールの赤外線画像は、疑似カラー画像の一つの特例であるとみなすことができる。
合成処理の一つの実施形式について具体的にいえば、たとえば、所定の位置にしたがって、所定の透明度比率により赤外線熱画像と所定のサイズの参照画像とを連続的に合成することにより、取得される合成画像において、被写体の熱画像と、被写体の所定の形態特徴を表す所定の位置、所定のサイズの参照画像とが同時に表示されるようにする。
ここで、透明度比率は、合成する際の合成画像の対応する画素における参照画像および背景(赤外線熱画像)の画像データの割合をいう。合成後の画素において、参照画像および赤外線熱画像の透明度比率の和は通常1である(複数の画像が重なる場合、画像ごとに所定の透明度比率を有することができ、その和も通常1である)。参照画像と赤外線熱画像とのすべての重なる画素点に対して、たとえば、式「合成後の画素 = 参照画像の画像データ×参照画像の透明度比率 +赤外線熱画像の画像データ×(1 − 参照画像の透明度比率) 」に基づいて合成後の重なる画素点の画像データを取得する。たとえば、参照画像の透明度比率が1であり、赤外線熱画像の透明度比率が0である場合には、参照画像における対応位置の画素の画像データにより赤外線熱画像における当該対応位置の画素の画像データを置き換える。すなわち、当該対応位置の赤外線熱画像の画像が完全に遮られる。一方、透明度比率が均等である場合には、二つの画像の画像データを均等な比率で加算した画像データを合成画像における当該画素の画像データとする。このような合成画像において、参照画像は半透明の状態に表示されるため、参照画像を透けて赤外線熱画像を表示でき、または赤外線熱画像を透けて参照画像を表示できるともいえる。所定の透明度比率は、熱画像装置12に記憶されているデフォルト値、使用者が操作部9を通じて設置する値、または参照画像と関連する構成データの属性に含まれている所定の透明度比率であってよい。
背景(たとえば、赤外線熱画像)と合成する必要のある合成対象が複数(参照画像には複数の合成対象が含まれている)である場合には、たとえば、各合成対象の合成順番および対応する透明度比率にしたがって、順次に合成処理を行い、最終の合成画像を取得する。たとえば、合成対象1(合成順番が1)および合成対象2(合成順番が2)を有する場合、先に合成対象1をその透明度比率にしたがって背景(赤外線熱画像)と合成して中間データ「 合成対象1の画像データ×合成対象1の透明度比率 + 背景の画像データ×(1 −合成対象1の透明度比率) 」を取得してから、合成対象2をその透明度比率にしたがって中間データと再度合成する。すなわち、当該処理によって取得される合成画素は、式「 合成対象2*合成対象2の透明度比率 + 中間データ*(1−合成対象2の透明度比率) 」により取得される。
また、所定の閾値区間の範囲および当該範囲に対応する所定の透明度比率により、参照画像または赤外線熱画像の当該閾値区間の範囲内における画像データの対応する透明度比率を確定してもよい。ここで、所定の閾値区間の範囲および所定の透明度比率は、予め記憶されているものであってもよいし、使用者により設置および調整するものであってもよい。閾値区間の範囲を表す形式は、たとえば、AD値の範囲、温度バンド(値)の範囲、グレースケールの範囲、色域などである。たとえば、参照画像の構成データが熱画像データである場合、当該熱画像データの閾値区間の範囲(たとえば、AD値の範囲または温度バンドの範囲)に対応する透明度比率によって、合成する際の参照画像におけるどの熱画像データにより生成される画像データが合成画像において表示(たとえば、閾値区間の範囲内における熱画像データにより生成される画像データの所定の透明度比率が1であり、その他が0である)されるものであるかを確定する。一方、撮影して取得した熱画像データの閾値区間の範囲(たとえば、AD値の範囲または温度バンドの範囲)に基づいて赤外線熱画像におけるどの熱画像データにより生成される画像データが合成画像において表示(たとえば、閾値区間の範囲内における熱画像データにより生成される画像データの所定の透明度比率が1であり、その他が0である)されるものであるかを確定してもよい。これにより、重要な部分(閾値区間の範囲内)の赤外線熱画像が隠されることを防止できる。ここで、参照画像の透明度比率は、変化する値であってもよい。
赤外線熱画像と参照画像とを合成処理する他の一つの実施形式は、合成部としての画像処理部2が、所定の位置、所定のサイズの参照画像の赤外線熱画像における対応する画素の位置に基づいて、撮影して取得した熱画像データに対して、疑似カラー処理を選択的に行って合成画像を取得することである。具体的にいえば、たとえば、対応する画素の位置における参照画像の画像データを当該画素の位置における合成画像の画像データとし、当該対応する画素の位置における熱画像データに対しては疑似カラー変換の処理を行わず、参照画像の画素の位置以外の熱画像データに対してのみ疑似カラー変換を行って赤外線熱画像の画像データを取得して、合成画像を生成する。ただし、これに限らず、たとえば、参照画像の対応する熱画像データ中の画素の位置における熱画像データに対して、その他の画素の位置における熱画像データの疑似カラー処理とは異なる処理を行うこともできる。たとえば、異なる疑似カラーパレットの疑似カラー処理や参照画像の対応する熱画像データ中の画素の位置における熱画像データから所定の値を減算した後に疑似カラー処理などを行ってから合成画像を生成すれば、処理速度を速くすることができる。このような実施形式は、ライン形態の参照画像に適合する。このような実施形式により合成処理を行うことを望む参照画像に対しては、その構成データの属性に予め対応する類型情報または印を付けることができる。
表示制御部(制御部10)は、上述した実施形式のうち一つまたは同時に複数の実施形式により取得した合成画像を表示部に表示させることが好ましい。これにより、確定される構成データに基づいて取得する所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、連続的に取得する熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示することを実現できる。ただし、これに限らず、たとえば、特定な表示装置によれば、参照画像を赤外線熱画像の上に投影することによって共同に表示することを実現してもよい。この場合、画像処理部2は、合成処理する際に上述した機能を有しなくてもよい。
表示部3は、表示駆動回路および液晶表示器を含む。表示駆動回路は、制御部10の制御のもとで、液晶表示器を駆動する。撮影待ちモードの場合、表示部3は、撮影して取得した赤外線熱画像を連続的に表示する。また、表示部3は、参照処理モードの場合、合成画像を連続的に表示でき、再生モードの場合、メモリカード6から読み出しおよび拡張した赤外線熱画像を表示できる。表示部3は、また、制御部10の制御に基づいて各種の設定情報を表示できる。本実施例において、表示部3は、表示部の一例である。ただし、これに限らず、表示部3は、熱画像装置12と接続するその他の表示装置であってもよい。この場合、熱画像装置12自身の電気的構成に表示装置を有しなくてもよい。
一時記憶部4は、たとえば、RAM、DRAMなどの揮発性記憶器であって、撮影部1から出力される熱画像データを一時的に記憶するバッファ・メモリである。また、一時記憶部4は、画像処理部2および制御部10の作業記憶器としての機能を発揮して、画像処理部2および制御部10により処理されるデータを一時的に記憶する。ただし、これに限らず、制御部10、画像処理部2などの処理器内に含まれている記憶器またはレジスタなども一時的記憶媒体とみなすことができる。
メモリカードI/F5は、メモリカード6のインタフェースである。メモリカードI/F5には、書換えが可能な非揮発性記憶器であるメモリカード6が接続されている。メモリカード6は、取付けおよび取り外しが自在となるように熱画像装置12の本体のスロット内に取付けられ、制御部10の制御に基づいて赤外線データなどのデータを記録する。
フラッシュ・メモリ7(内蔵フラッシュ・メモリ)は、本実施例における記憶部の一例として、少なくとも被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを記憶する。記憶される構成データには、少なくとも形態構成データが含まれる。すなわち、記憶される構成データが形態構成データ、または、記憶される構成データに形態構成データおよびその他の類型の構成データ(以下では、補助構成データとも称する)が含まれる。
ここで、記憶部は、熱画像装置12における記憶媒体、たとえば、フラッシュ・メモリ7、メモリカード6などの非揮発性記憶媒体、一時記憶部4のような揮発性記憶媒体などであってよい。また、記憶部は、熱画像装置12と有線または無線で接続するその他の記憶媒体、たとえば、通信I/F8と有線または無線で接続して通信するその他の装置(たとえば、その他の記憶装置または熱画像装置、コンピュータなどの記憶媒体またはネットワークにおける目的地の記憶媒体)であってもよい。なお、構成データなどのデータは、予め熱画像装置12またはそれと接続する非揮発性記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
図4に示すように、記憶部に記憶されている構成データの最適な実施形式の一つ、すなわち、複数の被写体情報および各被写体情報に関連付けられる一つの形態構成データについて説明する。構成データには、複数の被写体情報、被写体情報に関連付けられる形態構成データ、形態構成データにより生成される画像の赤外線熱画像における位置情報(たとえば、位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)が含まれる。当然ながら、たとえば、記憶されている形態構成データが複数の点の座標により構成される場合、同時に参照画像のサイズも記憶されているとみなして、記憶されている複数の点の座標によりこれらの点から構成される参照画像のサイズが確定される。同様に、位置確定部が参照画像を構成する複数の点の赤外線熱画像における位置を確定した場合、当該参照画像の所定のサイズも確定したこととなる。ここで、被写体情報は、被写体の類型、名称、番号、場所などの被写体の身分を表す情報のうち一つまたは複数の組合せである。また、位置情報の具体的な表現形式は、表示部の画面全体(たとえば、画面に赤外線熱画像の表示ウィンドウと赤外線熱画像表示ウィンドウの外側に位置するその他の情報の表示ウィンドウを含む場合)における座標系の位置パラメータ(ただし、赤外線熱画像の表示ウィンドウ内に位置する)であってよい。
形態構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す画像の構成データ、すなわち、被写体の所定の形態特徴を表すことが可能な画像および/または図形の構成データで、たとえば、ドット・マトリックスデータ、ベクトル図形データ、またはドット・マトリックスデータとベクトル図形データとを組合せたデータなどであってよい。ここで、ドット・マトリックスデータは、たとえば、ドット・マトリックス画像データ、熱画像データなどのアレイデータから構成されるドット・マトリックスデータである。形態構成データは、たとえば、所定の撮影角度、撮影部位に基づいて取得される各種類型の被写体画像(たとえば、赤外線熱画像、可視光画像)などから抽出して取得できる。形態構成データは、また、予め記憶部(たとえば、フラッシュ・メモリ7)に記憶されているものであってもよい。参照画像は、被写体の全体、一部または局部(図16に示すT15)の所定の形態特徴と対応できる。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、被写体の熱画像の所定の形態特徴を表したもの、たとえば、被写体の熱画像を含む赤外線熱画像であってよい。ただし、これに限らず、被写体の可視光、紫外線などその他の類型の画像と赤外線熱画像とが輪郭、テクスチャの類似性、または協同使用における参考性を有しているため、被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、所定の形態特徴の要求を表した各種類型の被写体画像、たとえば、被写体の可視光画像、予め作成した画像などであってもよい。合成された後のこれらの画像は、合成画像において所定の透明度比率にしたがって半透明に表示され、それらが表す所定の撮影角度、撮影部位の被写体形態を、撮影する際に参照するための視覚参照として提供する。図6において、可視光画像である参照画像TU7は半透明に表示され、半透明の参照画像TU7に位置される被写体画像H7の部分に対しては半透明の遮蔽が生じる。このような参照画像は、観察の効果に影響を及ぼすが、比較的にイメージしやすく、理解しやすい。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、たとえば、被写体の輪郭および/またはテクスチャの特徴のみを表すことのできる画像であってもよい。このような参照画像は、合成画像における参照画像の画素の位置において、被写体の形態と関連する輪郭および/またはテクスチャの特徴を示す。合成画像におけるその他の位置では、遮蔽されることなく赤外線熱画像を表示でき、被写体の熱画像への遮蔽が少ない。たとえば、図8に示すような輪郭画像T7は、輪郭画像T7の画素の位置における赤外線熱画像に対してのみ遮蔽し、その他の位置における赤外線熱画像に対しては遮蔽しない。このような形態構成データは、ベクトル図形データ(たとえば、図8に示すような輪郭画像T7を生成する)であってもよいし、ドット・マトリックスデータ(たとえば、図7に示すようなテクスチャ画像W7を生成する)であってもよい。参照画像における輪郭および/またはテクスチャの特徴位置以外のその他の画素の位置では、全透明になって赤外線画像を表示する。このような参照画像は、不透明または半透明に表示できる。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像には、また、同時にその他の補助用合図画像を含むことができる。たとえば、図8における重点観察領域を示す分析領域F7(分析領域F7は、番号情報がS01、S02、S03である三つのフレーム状の分析領域ユニットにより構成される)や図9における撮影を示す合図マークB7などは、参照画像における重点注目部分をよく観察するように使用者に注意を与える。たとえば、一つの形態構成データにより図8に示す分析領域F7と輪郭画像T7を含む参照画像を取得できるが、最も好ましい実施形式としては、形態構成データ(輪郭画像T7を取得する)および補助構成データ(たとえば、分析領域の取得に用いられる分析領域構成データ)により図8に示す参照画像(分析領域F7および輪郭画像T7を含む)を取得する。これにより、輪郭画像T7の参照効果を向上でき、単一の補助画像F7などの参照性が弱いという不足が避けられる。本実施例において、補助構成データは、ベクトル図形データであってもよいし、ドット・マトリックスデータであってもよく、ベクトル図形データおよびドット・マトリックスデータをともに含むデータであってもよい。補助構成データは、たとえば、図8に示す分析領域や図9に示す合図マークなどの取得に用いられる。ここで、分析領域は、たとえば、点、線、面であるが、実際では、通常一つまたは複数の分析領域ユニット(点、線、面)および領域ユニットの番号情報を含んでもよい。分析領域の取得に用いられる分析領域構成データは、たとえば、領域ユニットのベクトル図形データおよび領域ユニットの番号情報を含む。参照画像と関連する構成データは、たとえば、各種類型の形態構成データおよび補助構成データである。参照画像の取得に用いられる構成データは、一つまたは複数であってよいが、少なくとも一つの形態構成データを含む。
特定の補助構成データは、また、たとえば、参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータの標準化に用いられる。たとえば、補助構成データにより取得される補助対象を参考範囲領域と設置することは、補助対象が表す領域を重点観察するなどとの目的を示す。また、特定な補助構成データとして、たとえば、参照画像と所定の相対位置関係を有する点、線、面のデータは、記録処理を行う際に、熱画像データと関連付けて記憶される。形態構成データのデータ量が比較的に大きいため、参照画像と所定の相対位置関係を有する補助対象の補助構成データを記録することは、記憶されるデータ量を減少できる。補助構成データにより取得される対象が分析領域を表す場合、当該記録形式は、後続のバッチ処理に便利である。
図5は、記憶部の他の一つの記憶内容の実施例を示す図である。記憶部には、複数の被写体情報および各被写体情報と関連付けた複数類型の類型情報を有しながら参照画像と関連する構成データが記憶されている。構成データは、複数類型の形態構成データ、分析領域構成データなど、各種の構成データにより生成される画像の赤外線熱画像における位置情報(たとえば、位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)が含まれる。ここで、補助構成データが一点である場合(たとえば、分析領域が一つの点である場合)、位置のみを記憶する。これらの構成データは、異なる参照類型の画像の構成に用いられることができ、使用中における切換えも便利であるため、良好な参照効果と赤外線熱画像への遮蔽との間のバランスが図れる。
類型情報は、各種の構成データの類型を示す。類型は、参照特徴、撮影測量の目的、構成データのデータ様式などにしたがって分類できる。一つの分類形式は、参照特徴による分類である。使用者は、図3に示すようなメニュー設置欄SZ31において、参照画像を生成するための構成データの所定の確定類型を設置できる。参照画像の生成と関連する構成データを、輪郭、テクスチャ、その他(たとえば、可視光、赤外線熱画像)などの類型の形態構成データの一つまたは複数に設置できる。また、分析領域の構成データなどもさらに含むように設置できる。複数を選択して設置した場合,複数の構成データにより取得した参照画像の参照類型を表す。たとえば、輪郭とテクスチャを選択した場合、参照画像には輪郭画像とテクスチャ画像とが含まれ、輪郭と分析領域を選択した場合、参照画像には輪郭画像と分析領域とが含まれる。設置した確定類型を所定の確定類型のデフォルト値として保存できる。当然ながら、分類は一つの構成データだけに対して行うことに限らず、複数の構成データの組合せに対しても分類できる。
図4には一つの被写体情報に一つの形態構成データが関連付けられて記憶される実施形式が示され、図5には一つの被写体情報に複数類型の構成データが関連付けられて記憶される実施形式が示されている。また、一部の異なる被写体情報(たとえば、同じ型番の被写体)に同じ構成データ、たとえば、形態構成データが関連付けられることも存在する。図5に示す記憶の実施形式において、類型情報を付加しないで、使用者により選択を行ってもよい。図4および図5に示す記憶内容は、いくつかのファイル形式で保存できる。たとえば、被写体情報をファイル名とするデータファイルで形態構成データを保存したり、さらにフォルダによりこれらのファイルを分類したりできる。なお、図4または図5の記憶内容をデータベースまたは所定の書式のデータファイルなどに保存することもできる。被写体情報と関連付けの構成データは、たとえば、被写体情報と直接的に関連付けられる構成データ、被写体情報と直接的に関連付けられるある構成データにさらに関連付けられるその他の構成データであって当該その他の構成データも被写体情報と関連付けられているもの、または、被写体情報と関連付けられる構成データのインデックス情報に対応する構成データなどである。また、図4または図5の表に記憶されている形態構成データのインデックス情報(たとえば、ファイル名など)を介して関連付けられる場合、記憶媒体にはインデックス情報(たとえば、ファイル名など)に対応する形態構成データなどのファイルも記憶される。赤外線測定の場合、同一外形を有する異なる被写体が大量に存在する場合が多いため、被写体情報と形態構成データとを関連付けることにより形態構成データなどを記憶することは、現場で認識した被写体に基づいて、使用者が使用する被写体情報を選定することが便利で、構成データの選択ミスを防止でき、データ冗長を低減できる。
通信I/F8は、たとえば、USB、IEEE1394、ネットワークなどの通信規格にしたがい、熱画像装置12と外部装置とを接続し、データの交換を行うためのインタフェースである。外部装置としては、たとえば、パーソナルコンピュータ、サーバー、PDA(個人用携帯情報端末装置)、その他の熱画像装置、可視光撮影装置、記憶装置などがある。
操作部9は、使用者の熱画像装置12に対する指示または設定情報の入力に使用される。操作部9は、図2に示すように、記録キー1、確認キー2、フォーカスキー3、モード設定キー4、十字キー5などから構成される。ただし、これに限らず、タッチスクリーン6または音声部品などによっても対応の操作を実現できる。
制御部10(たとえば、CPU)は、熱画像装置12全体の動作を制御する。たとえば、フラッシュ・メモリ7のような記憶媒体には、制御用プログラムおよび各部分を制御するために用いられる各種のデータが記憶されている。上述した熱画像装置12の構成は、本発明を実施するための一つの具体的な実施例であり、本発明を限定するものではない。当業者であれば、上述した構成を適宜に変更して、本発明を実現できる。
上述した制御プログラムにより、制御部10は、複数種類のモードの処理を制御する。電源が投入された後、制御部10は、内部回路の初期化を行った後、待機撮影モードになる。すなわち、撮影部1の撮影により熱画像データを取得し、取得した熱画像データに対して画像処理部2により所定の処理を行ってから、一時記憶部4に記憶し、表示部3により動的画像の形式で赤外線熱画像を連続的に表示させる。このような状態において、制御部10は、予め定めた条件にしたがってその他のモードの処理への切換えまたはシャットダウン操作をしたか否かを監視し続ける。その他のモードの処理へ切換えかシャットダウン操作をした場合、制御部10は、対応する処理の制御を行う。
以下では、標準撮影方法(参照記録モード)について説明する。本実施例において、制御部10により参照画像確定部、位置確定部、表示制御部、記録部などの機能を実現する。
図10は、参照記録モード処理の手順を示すフローチャートである。図11は、被写体に対して参照記録撮影を行なうプロセスにおける表示画面を示す図である。本実施例は、電力設備を赤外線測定するシーンを例として、被写体h7を撮影して記録する。処理の手順は、以下に示すとおりである。
(ステップS101)
制御部10は、使用者が参照記録モードを選択したか否かを監視し続ける。
待機撮影状態において、表示部3は、動的に赤外線熱画像を表示する。この場合の撮影角度と距離により図11の表示画面G1101に示すような赤外線熱画像が取得される。従来の場合、使用者は、被写体熱画像H7の所定の形態特徴およびその赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度に戸惑うことがある。撮影の品質の標準を保証するために、操作部9による予め定めた操作、たとえば、モードキーにより参照記録モードを選択して、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)
赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データを確定する。制御部10は参照画像確定部として、記憶部に記憶されている構成データに基づいて、赤外線熱画像と合成するための被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データには、少なくとも一つの形態構成データが含まれる。すなわち、確定される構成データが形態構成データであるか確定される構成データに形態構成データおよび補助構成データが含まれる。
本実施例において、フラッシュ・メモリ7には図4または図5に示すような記憶内容が記憶されている。ステップS101における使用者の操作に応答して、制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている被写体情報に基づいて生成される所定の数の被写体情報選定待ち項目を、図11のG1102に示す被写体情報選定待ち項目テーブルLBのように、表示部3に表示させる。使用者は、たとえば、現場の設備表示プレートによる被写体h7に対する認識に基づいて、操作部9の十字キーによりLBにおける被写体情報選定待ち項目「被写体h7」を捜し出して選択し、確認キーを押す。本実施例では、制御部10、操作部9、表示部3より選択部を構成し、被写体情報の選択に使用され、使用者の操作により被写体情報「被写体h7」を選択する。ここで、被写体情報は、被写体の類型、名称、番号、場所など被写体の身分を表す情報のうち一つまたは複数の組合せである。このため、被写体情報選定待ち項目が複数の選定待ち項目の組合せである場合、被写体情報選定待ち項目を選択して確定するための操作は、複数の選定待ち項目を選択することにより最終の被写体情報を確定する必要がある。被写体情報選定待ち項目の表示形式は、数字、文字、アイコン、図形などであってよい。選択部は、被写体情報選定待ち項目を表示することだけに限らず、たとえば、被写体情報の番号を入力する等の方式により被写体情報を選択することも可能である。
たとえば、フラッシュ・メモリ7には図4に示すような記憶内容が記憶されている。上記選択確定操作に応答して、制御部10は、輪郭画像T7のベクトル図形データを、赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データとして確定する。制御部10は、被写体情報「被写体h7」と対応する輪郭画像T7のベクトル図形データ、参照画像(輪郭画像T7)の赤外線熱画像における位置情報を読み取り、一時記憶部4に伝送する。
また、たとえば、フラッシュ・メモリ7には図5に示すような記憶内容が記憶されている。上記選択確定操作に応答して、制御部10は、被写体情報「被写体h7」と対応する輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの構成データ、および輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの赤外線熱画像における位置情報を読み取り、一時記憶部4に伝送し、たとえば、後続の切換え、記録などの使用(そのうち設定に必要な部分を伝送できる)のために用意しておく。制御部10は、構成データの所定の確定類型が輪郭であることおよび輪郭画像T7のベクトル図形データの類型情報に基づいて、輪郭画像T7のベクトル図形データを、赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データであると確定する。一方、所定の確定類型がなければ、その後、被写体情報と対応する輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの構成データを同時に確定して参照画像の生成に使用される構成データを構成するか、使用者に再選択の機会を提供する。所定の確定類型に関して、使用者は図3に示すような熱画像装置12のメニュー設置欄SZ31において設置でき、そのうちの一つまたは複数を設置できる。
上記形式に限らず、制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている形態構成データなどの構成データに基づいて、表示部の所定の位置に所定の数の形態構成データなどの構成データと関連する選択情報を表示させ、使用者に選択できるようにすることもできる。上記選択情報は、たとえば、形態構成データなどの構成データと関連する構成データの身分情報を表す文字、記号、アイコン、数字、コード、サムネイルなどである。構成データ身分情報は、異なる応用の意味を有するように定義または編集できる。たとえば、記憶部に複数の構成データが記憶されている場合、制御部10は、所定の数の構成データにより生成される画像のサムネイルを表示して使用者の選択に供する。使用者は、サムネイルの形態に基づいて、被写体に適合するものを選択できる。使用者の選択に基づいて、参照画像と関連する構成データを確定する。また、記憶媒体において図形ファイル、画像ファイルの形式で構成データが記憶されている場合、参照モードに入る際,制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている関連するファイル名またはサムネイルに基づいて表示を行い、使用者に選択させる。このため、被写体情報は必ずしも必要のものではなく、記憶部は、形態構成データなどの構成データのみ保存してもよい。
また、参照画像確定部としての制御部10は、次のように構成データを確定してもよい。たとえば、ある形態構成データをデフォルトの構成データとして確定する。これは、たとえば特定な被写体に対する測定に応用できる。ただし、これに限らず、たとえば、操作部における特定なキーと特定な形態構成データなどの構成データとの対応関係を予め設定し、その後、特定なキーの操作に応答して、対応する形態構成データなどの構成データを確定してもよい。
また、確定される構成データにより生成される参照画像と赤外線熱画像とが合成されて表示された後、使用者の予め定めた操作、たとえば、方向キーの切換えに応答して、現在の構成データと関連する構成データを確定し、切換えた後の参照画像を生成してもよい。現在の構成データと関連する構成データとは、現在の構成データと関連付けられたもの、現在の構成データに基づいて生成されるもの、または選択された被写体情報と関連付けられるその他の構成データである。たとえば、被写体情報が複数の構成データと関連付けられた場合、当該複数の構成データの間で切換えの確定を行うことができる。
また、予め定めたトリガ条件、たとえば、誘導、GPS信号などのような外部トリガ信号に基づいて、熱画像装置における対応する受信装置(図示せず)のトリガにより、当該信号と対応する参照画像と関連する構成データを確定してもよい。
さらに、次のような場合も存在する。たとえば、熱画像装置12の記憶媒体には被写体の情報が保存されているが、被写体情報と関連付けられる構成データは、通信I/F8を介して有線または無線に接続される外部設備、たとえば、記憶装置、コンピュータなどに保存されている。使用者が被写体情報を選択すると、制御部10は、有線または無線の方式により被写体情報と対応する構成データを取得して確定できるように、外部装置に指示を発送する。
ここで、記憶部は、熱画像装置12における記憶媒体、たとえば、フラッシュ・メモリ7、メモリカード6などの非揮発性記憶媒体、一時記憶部4のような揮発性記憶媒体などであってよい。また、記憶部は、熱画像装置12と有線または無線で接続するその他の記憶媒体、たとえば、通信I/F8と有線または無線で接続して通信するその他の装置(たとえば、その他の記憶装置または熱画像装置、コンピュータなどの記憶媒体またはネットワークにおける目的地の記憶媒体)であってもよい。なお、構成データなどのデータは、予め熱画像装置12またはそれと接続する非揮発性記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
(ステップS103)
赤外線熱画像における参照画像の所定の位置および所定のサイズを確定する。
制御部10は、一時記憶部4に伝送された位置情報に基づいて、赤外線熱画像における輪郭画像T7の所定の位置および所定のサイズを確定する。たとえば、図4に示すように、フラッシュ・メモリ7には形態構成データおよびそれに関連付けられた位置情報が記憶されている。当該位置情報は、当該形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを表す。位置確定部は、当該位置情報が表す所定の位置、所定のサイズを、当該形態構成データにより取得される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズとして確定する。また、参照画像が表示される位置、サイズ、または回転角度をさらに含む情報は、使用者が操作部を介して入力することによっても確定できる。位置確定部は、また、デフォルトの位置およびサイズに基づいて参照画像の所定の位置および所定のサイズ(たとえば、デフォルトとして、中心点位置において元のサイズで表示する、予め適合なサイズの参照画像の構成データを用意できる)を設定できる。さらに、後述の実施例2に示すように、所定の自己適応領域により決めることもできる。
(ステップS104)
撮影して取得した熱画像データを、一時記憶部4に伝送する。
(ステップS105)
参照画像と赤外線熱画像とを合成する。具体的には、制御部10の制御により、画像処理部2は、確定される所定のサイズ、または所定のサイズおよび回転角度に基づいて、輪郭画像T7の構成データ(ベクトル図形データ)に対して対応する所定の処理を行い、所定の位置にしたがって、処理後に取得される画像データ、たとえば、所望の単色の画像データと、熱画像データに対して所定の処理を行って取得する赤外線熱画像の画像データとを合成する。本実施例において、輪郭画像T7は、半透明であるか不透明であってもよい。
(ステップS106)
表示制御部としての制御部10の制御により、合成画像を表示部3に表示させる。すなわち、表示画面G1103に示すように、参照画像と赤外線画像とを共同に表示させる。図に示すように、被写体熱画像H7と輪郭画像T7との間には大きな差異が存在していることがわかる。仮に参照画像による参照手段がなければ、使用者の撮影される被写体熱画像H7の形態(実際では、多くの使用者は不完全な被写体熱画像、または不適切な撮影角度だけ撮影したにすぎない。)およびその赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度を主観的に把握しにくいことが考えられる。このため、重点測定部位が漏れやすく、記憶される赤外線熱画像が標準なものではなく、後続のバッチ処理が難くなる。
(ステップS107)
制御部10は、記録指令を受け取ったか否かを測定する。受け取った場合、ステップS108の記録処理に進む。受け取らなかった場合、ステップS104−S106の処理を繰り返し、表示部は、連続的に合成される動的赤外線熱画像および参照画像を表示し、撮影して取得する動的赤外線熱画像と参照画像T7とが連続的に合成されて表示される状態を反映する。使用者は、輪郭画像T7による視覚参照に基づいて、撮影する必要のある被写体熱画像H7の形態要求および赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度の標準要求が理解できる。続いて、使用者は、熱画像装置12の光学部品と被写体h7との間の撮影の距離、角度、結像位置を調整することによって、図11に示すような表示画面G1104における被写体熱画像H7と輪郭画像T7とが視覚的に重なってマッチングされる状態になる。この際、使用者は、操作部を通じて記録指示を発信してステップS108の処理に進む。
ただし、記録指示は、使用者により発信されるだけに限らず、たとえば、制御部10は、被写体熱画像と参照画像または特徴テンプレートとがマッチングされることを判定する場合、記録指示を発信して記録してもよい。
また、フラッシュ・メモリ7に図5に示すような記憶内容が記憶されている場合、使用者は、その他の類型の参照画像などに切換えて表示することにより参照を補助することができる。具体的には、制御部10は、使用者の切換えの操作に応答して、ステップS102の処理において一時記憶部4に伝送された分析領域F7、テクスチャ画像W7などの被写体情報または輪郭画像T7と関連付けられるその他の類型の構成データを確定し、単独または輪郭画像T7とともに赤外線熱画像と合成し(図11には図示せず)、参照の効果を向上させる。
また、次のような応用も存在する。輪郭画像T7の位置、サイズ、またはこれらと回転角度を調整(改めて確定)することにより、表示画面G1103に示される被写体熱画像H7と重なってマッチングさせるようにする。
(ステップS108)
記録処理を行う。記録部としての制御部10は、赤外線データを記録して、ステップS109の処理に進む。赤外線データは、撮影部1により撮影して取得される熱画像データおよび/または撮影部1により撮影して取得される熱画像データに対して所定の処理を行なった後に取得されるデータである。
具体的には、一つの実施形式として、たとえば、予め定めた記録操作に応答して、制御部10の制御により、赤外線検知器から信号を読み取って熱画像データを取得する。画像処理部2は、当該熱画像データに対して、所定の熱画像データ圧縮処理(静的または動的実施形式)を行うか、当該熱画像データに対して所定の処理、たとえば、編集、補間などの処理を行った後にさらに圧縮処理をして一時記憶部4に保存する。当該圧縮された熱画像は、メモリカード6に記録される。このように記録して取得される熱画像データは、図13に示す被写体熱画像H7と参照画像とが重なってマッチングされる場合に記録される被写体熱画像H7を含む赤外線熱画像の效果のように、被写体熱画像H7の結像形態および赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度は、輪郭画像T7を参照画像とする場合の標準の要求に適合する。
赤外線データは、記録操作または所定の記録条件に適合する時刻の判断に対して応答する際、赤外線検知器から読取った信号により取得されるそのときのフレームの熱画像データに限らず、異なる応用によって、赤外線データの記録処理は次のように行われる場合がある。
赤外線データは、たとえば、記録指示操作または所定の記録条件に適合する時刻(またはその後の所定の時刻)の判断に対して応答する際、一時記憶部4に一時的に記憶される、撮影部1により撮影して取得した数フレームの熱画像データのうちの所定の熱画像データおよび/または熱画像データに対して所定の処理を行った後に取られるデータ(所定の処理は、たとえば、編集、補間、疑似カラー、温度数値への変換、カット、圧縮などの処理のうち一つまたは複数)であってもよい。
赤外線データは、また、たとえば、温度が所定の閾値を超える際に記録されるそのときのフレームの熱画像データであってもよい。
また、所定の数の複数のフレームの熱画像データを記録してもよいし(たとえば、複数のフレームの熱画像データなどを連続的に記録する)、または所定の数の複数のフレームの熱画像データに対して所定の処理を行ってから取得される熱画像データ(フレーム)を記録してもよい(たとえば、一時記憶部4に記憶される複数のフレームの熱画像データに対して積分演算を行った後に取得されるフレームの熱画像データを記録する)。
赤外線データは、上述した各場合において取得される赤外線データのうち一つまたは複数であってよい。また、このような場合には、たとえば、熱画像データが取得される際の各画素の温度値および赤外線熱画像の画像データを同時に記録する。
なお、最も好ましい記録処理方式は、所定の記録情報と赤外線データとを関連付けて関連記録を生成することである。所定の記録情報に関しては、少なくとも以下のような(1)〜(4)の場合が存在する。
(1)被写体情報を表す情報
被写体情報は、選択された被写体情報である。被写体情報を表す情報は、被写体情報、被写体情報の一部、または被写体情報に対応するインデックス情報であってよい。たとえば、本実施例において、被写体h7の被写体情報と赤外線データとを関連つけて記録できる。当該被写体情報に設備の類型、番号、場所などの構成情報が含まれる場合、全部またはその中の一部、たとえば、番号を記録できる。
(2)参照画像の構成データ、または参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データ
複数の構成データを確定して参照画像を取得する場合、参照画像の構成データのうち一つまたは複数の構成データを記録できる。
参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データは、たとえば、参照画像の構成データと関連付けられている構成データである。本実施例において、記録される情報は、輪郭画像T7のベクトル図形データである。また、輪郭画像T7のベクトル図形データにその他の構成データがさらに関連付けられている場合(分析領域F7の構成データ、テクスチャ画像W7のドット・マトリックスデータが関連付けられている)、その他の構成データを記録してもよい(たとえば、分析領域F7の構成データを記録する)。被写体情報を介して構成データと関連付けた場合(たとえば、選択された被写体情報と関連付けられる構成データ、または複数の構成データのうち一つまたは複数と関連付けた場合)、確定される構成データが輪郭画像T7のベクトル図形データであっても、複数の構成データと関連付けられている場合には、輪郭画像T7のベクトル図形データを記録せず、分析領域F7の構成データなどを記録してもよいことに注意されたい。構成データの所定の記録類型に対して、使用者は、図3に示すようなメニュー設置欄SZ35において設置できる。たとえば、使用者は、構成データの所定の記録類型を、輪郭、テクスチャ、分析領域構成データなどの類型のうち一つまたは複数に設置できる。
参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データは、また、たとえば、所定の加工規則にしたがって、指定された加工対象を加工して取得した構成データである。加工対象は、たとえば、指定される参照画像の形態構成データまたはそれに関連付けられる(所定の相対位置関係を有する)その他の形態構成データである。具体的には、後述の実施例において説明する。
参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データは、さらに、たとえば、所定の演算規則にしたがって、指定される演算対象に対して演算して取得した構成データである。演算対象は、たとえば、指定される参照画像の構成データまたはそれに関連付けられている(所定の相対位置関係を有する)その他の構成データである。具体的には、後述の実施例において説明する。
(3)参照画像、または参照画像と所定の相対位置関係を有する対象であって赤外線熱画像における位置情報
たとえば、本実施例において、被写体h7の被写体情報に輪郭画像T7のベクトル図形データ、テクスチャ画像W7のドット・マトリックスデータ、分析領域F7構成データが関連付けられた場合、これらの構成データにより取得されるそれぞれの対象の赤外線熱画像における位置パラメータを記録でき、そのうち一つまたは複数を保存できる。
また、位置情報には、位置パラメータおよび/または位置パラメータに関連する規則が含まれる。たとえば、自己適応領域のパラメータ情報を位置情報として記録できる。後続の処理において、当該パラメータ情報に基づいて、輪郭画像T7の位置パラメータ(詳細については、実施例2において説明する)を再現できる。
(4)参照画像の構成データ、または参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データの身分情報
記憶部に記憶される上述した構成データがそれと対応する身分情報(たとえば、構成データの番号、インデックス情報など)を有する場合、身分情報と赤外線データとを関連付けて記録してもよい。
所定の記録情報は、上述した(1)〜(4)情報のうち一つまたは複数であってよい。上述した関連記録は、実質的には、後続のバッチ処理の分析を便利にするために必要となる情報を記録することである。ここで、被写体情報の記録は、後続の赤外線データの分類を便利にできる。分類後の赤外線データに対して、たとえば、図5に示すような記憶内容のデータベースに基づいて、被写体情報ごとに対応する分析領域を設置し、バッチ処理による分析を行う。被写体形態を取得可能な形態構成データおよび/または位置情報を記録することは、後続の参照画像に対応する分析領域の設置を便利にし、さらには再調整を可能にする。なお、分析領域を記録することは、後続のバッチ処理による分析を便利にする。より多くの状況における応用を便利にさせるため、被写体情報、輪郭画像T7の構成データおよびその赤外線熱画像における位置情報、分析領域F7構成データおよびその赤外線熱画像における位置情報を同時に記録することが好ましい。
関連付けて記録処理する実施形式として、たとえば、所定の記録情報を所定のフォーマットの赤外線データの情報として付加する。たとえば、制御部10は、使用者の記録指示に応答して、赤外線検知器により当該時刻の信号を読み取り、熱画像データを取得する。画像処理部2は、当該熱画像データに対して所定の処理(たとえば、圧縮処理、または、当該熱画像データに所定の処理、たとえば、編集、補間などの処理を行なった後にさらに圧縮処理)を行い、一時記憶部4に保存する。制御部10は、一時記憶部4における所定の記録情報と圧縮された熱画像データとを関連付けてメモリカード6に記録されるように制御し、当該処理を終了させる。ただし、これに限らず、所定の記録情報を付加した後に圧縮してもよい。また、関連付けて記録処理することは、所定の記録情報を熱画像ファイルと関連付けられている情報ファイルまたはインデックスファイルなどに記録することも含む。記録部としての制御部10は、当該情報ファイルまたはインデックスファイルを生成できる。
図12は、所定の記録情報を含む熱画像ファイル構造の一例を示す図である。赤外線データ1201は、圧縮後の熱画像データである。所定の記録情報1202は、被写体h7、T7構成データ、F7構成データ、輪郭画像T7の赤外線熱画像における位置情報、分析領域F7の赤外線熱画像における位置情報である。その他の付加情報1203は、たとえば、撮影の時間などである。
ここで、「T7の位置情報」は、たとえば、図11の表示画面G1104に示す被写体熱画像H7の赤外線熱画像IR0における位置およびサイズを表す。「F7の位置情報」は、分析領域F7の赤外線熱画像IR0における所定の位置および所定サイズを表し、分析領域F7の構成データに関連付けられる位置情報に基づいて取得できる。
図13は、参照画像T7と視覚的にマッチングされた際に記録される熱画像データに対応する赤外線熱画像IR0を示す図である。被写体熱画像H7の赤外線熱画像IR0における位置およびサイズは、標準である。輪郭画像T7の位置情報は、H7の赤外線熱画像IR0における位置およびサイズを表す。
また、記録する記憶媒体は、メモリカード6、フラッシュ・メモリ7などに限らず、通信I/F8を介して通信するネットワークにおける目的地であってもよい。
また、被写体情報に基づいて熱画像ファイル名を生成することができる。記録部は、熱画像ファイルのファイル名を生成するファイル名生成ユニットを有する。ファイル名は、少なくとも指定される被写体情報と関連する情報を含む。たとえば、生成される熱画像ファイル名は、「被写体h7.jpg」である。なお、被写体情報に含まれる分類情報に基づいて、分類情報を含むファイル名を生成することが好ましい。さらに、時間情報として、たとえば「20080222」と組合せてファイル名を生成することが好ましい。たとえば、生成される熱画像ファイル名は、「被写体h7−20080222.jpg」である。関連記録は、実質的には、後続のバッチ処理による分析に必要な情報を便利に記録でき、ファイル名に被写体情報を含ませることにより使用者の調べを便利にさせることである。被写体情報における分類情報に基づいて識別可能な分類情報を含むファイル名を生成することにより、後続のバッチ処理による分析において、ファイル名における分類情報の読取および識別を便利にできる。
また、輪郭画像T7の位置、サイズ、回転角度を調整(改めて確定)することによって表示画面G1103に示される被写体熱画像H7とマッチングさせるならば、制御部10は、予め定めた記録指示(たとえば、使用者が輪郭画像T7を調整することにより被写体H7と重ねてマッチングさせる際、操作部により記録指示)に応答して、調整した後の輪郭画像T7の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度を記録する。実質的には、被写体熱画像H7の赤外線熱画像における位置情報(位置、サイズ、回転角度)を記録することとなる。当該応用は、輪郭画像T7を利用して、たとえば、表示画面G1103に示される被写体熱画像H7の赤外線熱画像における位置情報(位置、サイズ、回転角度)を測定して記録することにより、後続の分析を便利にすることと理解してもよい。
(ステップS109)
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出したか否かを監視する。
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出すると、参照記録モードの処理を終了させる。一方、制御部10は、ユーザーが参照モードから退出しなかったら、ステップS104の処理に戻す。使用者は、その後、再度記録操作を行なうことができる。
また、制御部10は、透明対象指定部をさらに有することができる。透明対象指定部は、使用者が表示部により表示される参照画像の中から、透明度比率を変更する必要のある対象(たとえば、本実施例の参照画像T7)を指定する。透明対象指定部は、使用者の予め定めた操作に応答して、指定された対象の透明度比率を変更する。
上述したように、本実施例1では、予め記憶される被写体情報および被写体情報に関連付けられる構成データを利用するため、現場撮影において被写体に応じて適切な構成データの選択を便利にできる。確定される構成データに関連付けられる位置情報に基づいて、確定される構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。合成画像には、所定の位置、所定のサイズであって、被写体の所定の形態特徴に対応する参照画像が表されるため、被写体熱画像の所定の形態特徴および被写体熱画像の赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度を撮影する際の視覚的参照が提供される。参照画像を参照することにより、使用者に対して撮影要求は一目瞭然であり、経験の積み重ねや主観的な考えに過度に頼る必要もないため、撮影の難度を大幅に低減でき、測定の品質と速度を向上し、一般の使用者であってもこのような撮影技能を簡単に把握できる。参照画像の表す所定の形態特徴の画像部分と被写体熱画像とを重ねてマッチングさせた後に記録することにより、標準な被写体熱画像を取ることができる。また、輪郭形態構成データを利用して参照画像を構成するため、参照の效果がさらに優れる。所定の記録情報と赤外線データとを関連付けて保存するため、後続のコンピュータによるバッチ処理を便利にできる。なお、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
〔実施例2〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例は、参照画像を自己適応領域に自己適応的に表示させる制御プログラムがフラッシュ・メモリ7に記憶されているところにおいて実施例1と異なる。図14は、参照記録モードの処理の手順(自己適応表示)を示すフローチャートである。図15は、局部の輪郭画像について「参照画像センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。図16は、局部の輪郭画像について「参照範囲センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。図17は、記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの他の一つの実施形式を示す図である。図18は、記憶部に記憶される被写体情報および複数類型の構成データの他の一つの実施形式を示す図である。図19は、参照画像について「参照画像センタリング」処理を利用する際、被写体の撮影プロセスにおける表示画面を示す図である。
本実施例において、位置確定部としての制御部10は、自己適応領域の赤外線熱画像における大きさ、位置、および参照画像の自己適応領域における位置に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
自己適応領域は、赤外線熱画像における参照画像などを自己適応的に表示させるための所定の領域である。自己適応表示は、参照画像が当該自己適応領域中の指定位置において、自己適応領域から溢れ出ず、縦横比が固定のまま最大に表示することをいう。本実施例では、角度が変わっていないが、角度が変わる場合もある。
通常、所望の撮影の被写体熱画像は所定のサイズを有しており、センタリングされることが最も好ましい。自己適応領域を設置することは、参照画像の標準表示に便利である。図3に示す自己適応領域欄SZ32は、自己適応領域の赤外線熱画像における位置、サイズの設置、たとえば、赤外線熱画像表示ウィンドウを占める所定の割合または赤外線熱画像における指定領域などの設置に用いられる。参照画像位置欄SZ33は、参照画像の自己適応領域における位置、たとえば、「参照画像センタリング」、「参照範囲センタリング」の設置に用いられる。なお、設置位置は、中心点に限らず、その他の指定位置、または指定位置および回転角度であってもよい。設置を完了した後、当該設置を保存してデフォルトの自己適応設定パラメータとすることができる。
制御部10は、自己適応的に拡大/縮小された後の参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを演算する。たとえば、自己適応領域が赤外線熱画像においてセンタリングされ、参照画像が自己適応領域において「参照画像センタリング」に設置された場合、制御部10は、自己適応領域(サイズX1、Y1)と参照画像(拡大/縮小される前の参照画像のサイズX2、Y2)のX軸、Y軸の比を算出する。そして、制御部10は、X1/X2およびY1/Y2のうち比較的小さい値を選択して、これを参照画像がセンタリングされる場合における参照画像の中心点に基づく拡大/縮小の倍率とする。このように、制御部10は、自己適応的に表示される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを算出する。図15は、局部の輪郭画像T15が「参照画像センタリング」に設置された場合の表示の効果を示す図である。
また、参照画像センタリングには、次のようなことも含まれる。複数類型の構成データを参照画像と関係する構成データであるとして確定する場合、制御部10は、確定された構成データを一つの組合せ対象として組合せて、組合せ参照画像を取得し、当該組合せ参照画像が自己適応的に表示される位置およびサイズを算出する。この際、「参照画像センタリング」の処理は、組合せ参照画像のセンタリング表示であってよい。ここで、組合せに参加する各類型の構成データにより生成される画像は、必ずしも表示されるとは限らないことに注意されたい。
ただし、被写体の局部の所定の形態特徴を表す構成データにより生成される画像が「参照画像センタリング」処理される場合、これらの構成データにより生成される画像(参照画像、または参照画像の一部分)が所望の被写体の参照範囲を表すものでないことになってしまうことがある。たとえば、図15に示す参照画像は、被写体全体の撮影には使用できない。各種の構成データにより生成される参照画像の一部分の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズをさらに標準化するため、構成データにより生成される画像に対して一つの共通の参照範囲領域を設置できる。参照画像の対応する参照範囲領域は、当該参照画像の所定の表示参照範囲を表す。たとえば、同一の被写体に対応する複数の構成データのうち各データにより生成される画像の当該参照範囲領域に相対する位置情報(位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)を記憶して、これらの構成データにより生成される画像と参照範囲領域との相対位置の標準を保持させる。参照画像がそれと対応する参照範囲領域を有する場合、「参照範囲センタリング」処理は、参照範囲領域が自己適応的にセンタリングすることをいい、自己適応処理後の参照画像と参照範囲領域との相対位置(位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)が保持されて変わらないことをいう。
一方、参照範囲領域を利用することは、被写体の局部の所定の形態特徴を表す参照画像の表示が大き過ぎることを防止できる。たとえば、通常では完全な輪郭の外接矩形を局部輪郭参照画像の参照範囲領域とする。図16は、局部輪郭画像T15が「参照範囲センタリング」処理された場合の表示の効果を示す図である。図15の局部輪郭画像T15が「参照画像センタリング」処理された場合の表示と異なるところは、図16において、T15が対応するのは参照範囲領域L15であって、必ずしも表示されるとは限らないことである。参照範囲領域は、たとえば、構成データと関連付けられて予め記憶されてもよいし、使用者の設置により入力されてもよく、参照画像と関連する構成データのうち一つまたは複数を組合せた後に算出されてもよい。
他方、使用者が重点的に観察する必要のある部位を参照範囲領域として、さらに参照の効果を向上してもよい。たとえば、分析領域を参照範囲領域とすることができる。この場合、参照画像が部分的に溢れだす可能性があるが、これは必要に応じたものであるため、許可できる。使用者が被写体に近付いて撮影し、参照画像による参照も可能であるため、撮影の品質が保証される。参照範囲領域を変更することによって、異なる表示位置における変換を実現でき、異なる撮影の目的を実現できる。
制御部10は、予め定めた自己適応領域の赤外線熱画像における位置および大きさ、並びに確定される構成データにより生成される画像の対応する参照範囲領域の自己適応領域における位置にしたがって、構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算し確定する。たとえば、「参照範囲センタリング」である場合、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズの計算は、まず、自己適応領域(サイズX1,Y1)と参照範囲領域(拡大/縮小される前のサイズX3、Y3)のX軸、Y軸の比を算出し、X1/X3およびY1/Y3のうち比較的小さい値を選定して、参照範囲領域が自己適応センタリングされる場合における参照範囲領域の中心点に基づく拡大/縮小の倍率を取得する。その後、参照画像(拡大/縮小される前)の参照範囲領域(拡大/縮小される前)における相対位置(位置、サイズ、さらに回転角度を含む)に基づいて、参照範囲領域の自己適応センタリングされる際の拡大/縮小率を参照画像の参照範囲領域の中心点に基づく拡大/縮小される拡大/縮小の倍率として、参照範囲領域の自己適応センタリングされる際の参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを算出する。
本実施例において、記憶部の一つの実施形式としては、図17に示すような記憶内容であって、被写体情報、被写体情報と対応する形態構成データを含み、輪郭形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における位置情報を記憶しなくてもよい
図18は、記憶部の他の一つの実施形式における記憶内容を示す図である。記憶内容は、被写体情報、被写体情報に対応しながら類型情報を有する各種の構成データ、各種の構成データにより取得される画像(拡大/縮小処理される前)の輪郭(拡大/縮小処理される前)に相対する位置情報(たとえば、輪郭における位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)を含む。その他の構成データの所定の位置および所定のサイズを確定する場合、輪郭の外接矩形をその他の構成データにより取得される画像の参照範囲領域とし、輪郭形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における位置情報を記憶しなくてもよい。また、複数の構成データ(たとえば、図18に示すように記憶されている一つの被写体情報に関連付けられる複数の構成データ)を組合せた後取得される組合せ参照画像の外接矩形を、これらの構成データにより生成される画像の参照範囲領域とすることもでき、複数の構成データのうち各データにより生成される画像の参照範囲領域に相対する位置およびサイズ情報を記憶できる。なお、上記記憶部(フラッシュ・メモリ7)に、構成データ、構成データにより生成される画像の対応する参照範囲領域、および各構成データにより生成される画像の参照範囲領域に相対する所定の相対位置関係(たとえば、参照範囲領域における位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)が記憶されていることが最も好ましい。
以下のことに注意されたい。同一の被写体情報に関連付けられる各構成データにより取得される対象間の所定の相対位置関係(以下では、構成データ間の所定の相対位置関係とも称する)を記憶することは、たとえば、図5に示すように、同一の被写体情報に関連付けられる各類型の構成データにより取得される対象の同一の参照系(たとえば、赤外線熱画像内)における位置情報をそれぞれ記憶してもよいし、図18に示すように記憶してもよい。ただし、これに限らず、たとえば、使用者が各構成データにより取得される対象間に所定の相対位置関係を与えてもよいし、または熱画像装置12のデフォルトの位置規則によって各構成データにより取得される対象間に所定の相対位置関係などを与えてもよい。
以下では、図14に示す自己適応領域による参照撮影プロセスにしたがって、設置された自己適応領域Z1および「参照画像センタリング」に基づく本実施例の処理の手順について説明する。
(ステップS201)
待機撮影状態において、表示部は、動的赤外線熱画像、たとえば、図19の表示画面G1901に示すような表示画面を表示する。制御部10は、使用者が参照記録モードを選択すると、ステップS202の処理へ進むように制御する。
(ステップS202)
参照画像を生成する構成データが輪郭画像T7のベクトル図形データであると確定する。確定についての実施処理形式は、ステップS102の処理を参照できる。
(ステップS203)
自己適応領域に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
位置確定部としての制御部10は、自己適応領域Z1の赤外線熱画像における大きさ、位置、および輪郭画像T7の自己適応領域Z1におけるセンタリング位置に基づいて、輪郭画像T7の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを確定する。
(ステップS204)
撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップS205)
制御部10の制御により、画像処理部2は、確定された所定のサイズに基づいて、輪郭画像T7の構成データ(ベクトル図形データ)に対して対応する処理を行い、所定の位置にしたがって、処理後に取得される輪郭画像T7の画像データと、熱画像データに対して所定の処理を行って取得される赤外線熱画像の画像データとを合成する。
(ステップS206)
表示制御部としての制御部10の制御により、合成画像を表示部3に表示させる。たとえば、図19の表示画面G1902に示す表示画面のようである。
(ステップS207)
制御部10は、記録指示を受け取ったか否かを測定する。制御部10は、記録指示を受取ると、ステップS208の記録処理に進む。制御部10は、記録指示を受取らないと、ステップS204−S206の処理を繰り返し、使用者が参照画像T7に基づいて撮影を調整するプロセスを反映する。図19の表示画面G1903に示すように被写体熱画像H7と輪郭画像T7とが視覚上に重ねてマッチングされる状態になると、使用者は操作部によって記録指示を発送し、ステップS208の処理に進む。
(ステップS208)
記録処理を行う。
記録部としての制御部10は、所定の記録情報と赤外線データとを関連付けて記録する。本実施例では、輪郭画像T7の構成データ、位置およびサイズなどの位置情報と赤外線データとを関連つけて関連記録を生成する。本実施例と実施例1との異なるところは、位置情報を記録する際には自己適応領域のパラメータ情報を位置情報として記録してもよく、その後、当該パラメータ情報に基づいて輪郭画像T7の位置を再現してもよいことである。続いて、制御部10は、参照記録モード処理を終了させるか、ステップS204の処理に戻して、再度記録処理を行ってもよい。
また、分析領域F7およびその赤外線熱画像における位置およびサイズの記録は、実施例1の図5の表と異なって、フラッシュ・メモリ7の表20に分析領域F7の構成データに関連付けられる赤外線熱画像における位置情報がないため、分析領域F7の輪郭画像T7に相対する位置情報およびT7の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズに基づいて分析領域F7の赤外線画像における位置情報を取得する。たとえば、参照画像T7の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置する際に、同時に分析領域F7の赤外線熱画像における位置およびサイズも設置して、その後に使用するために一時記憶部4の所定の領域に記憶しておく。これに限らず、記録処理を行う際に、分析領域F7の赤外線熱画像における位置パラメータを設置してもよい。また、記録する必要のある構成データが(加工および/または演算)生成されるものである場合、参照画像の構成データを指定する際、記録する必要のある構成データおよびその赤外線熱画像における位置パラメータを生成してもよいし、記録処理を行う際に記録する必要のある構成データなどを生成してもよい。
上述したように、所定の自己適応領域の合成画像における大きさ、位置、および参照画像の自己適応領域における位置に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における表示の位置、サイズを確定できる。このため、参照画像の表示がより標準であり、使用者も参照画像の表示をより理解しやすくなる。
〔実施例3〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例と実施例1との違いは、本実施例では、予め定めされる操作に応答して実行される制御プログラムがフラッシュ・メモリ7に記憶されていることである。制御プログラムでは、撮影部により撮影して取得した所定の熱画像データまたは当該熱画像データにより取得される赤外線熱画像を参照画像(被写体の所定の形態特徴を表す)と関連する構成データであると確定し、さらに、当該構成データを加工して形態構成データまたは参照画像をさらに取得する。以下では、このような標準撮影方法(加工参照記録モードには、加工モード、参照記録モードが含まれる)について説明する。当該撮影の実施において、加工対象指定部(制御部10)は加工対象を指定し、画像加工部(画像処理部2)は加工対象に対してカット、エッジ抽出、閾値範囲抽出のうち少なくとも一つの処理を行う。記憶部(一時記憶部4など)は、加工して取得した形態構成データを記憶する。参照画像確定部(制御部10)は、加工して取得した形態構成データを、赤外線熱画像と合成する参照画像と関連する構成データであると確定する。
図20は、加工参照記録モード処理の手順を示すフローチャートである。図21は、カット加工により取得される形態構成データおよび当該形態構成データを利用して生成される参照画像の参照撮影の表示画面を示す図である。図22は、エッジ抽出加工により形態構成データを取得し、参照画像を生成するプロセスにおける表示画面を示す図である。本実施例は、ある変電所の被写体h21に対して赤外線測定を行う場合の実施例である。本実施例と実施例1との違いは、本実施例では、フラッシュ・メモリ7には被写体h21に対応する形態構成データが記憶されていないことである。本実施例では、測定の品質を保証するために、特に適合な撮影の位置、角度をきめ細かく選択した後、後続の同種類の被写体の撮影のために、統一性のある所定の品質の標準を保証する必要がある。使用者は、熱画像装置を利用して形態構成データを収集し、これにより参照画像の標準撮影を行なう。加工参照撮影モードにおける処理の手順は以下に示すとおりである。
(ステップS301)
表示部は、動的赤外線熱画像を表示し、制御部10は、使用者が加工モードを選択したか否かを監視し続ける。この際、表示画面G2101に示すような赤外線熱画像に対して、従来の場合だと、使用者は被写体h21の被写体熱画像H21の撮影の距離および角度に戸惑うことがある。この場合、操作部9のモードキーによりカット加工モードを選択して、ステップS302の処理に進む。使用者は、図3に示すような加工メニュー設置欄SZ34において加工類型を選択できる。
(ステップS302)
制御部10は、使用者が加工対象を指定する指示を出したか否かを監視し続ける。カット加工モードの選択に応答して、制御部10の制御により、表示部3は、矩形カット領域J21を表示する。使用者は、被写体h21の撮影の角度および距離、またはカット領域J21を調整することにより、表示画面G2102に示すように、その中から形態構成データまたは参照画像を取得する所望の被写体熱画像H21がカット領域J21の中に位置されるようにする。続いて、確認キーを押すと、制御部10は当該操作に応答して、たとえば、赤外線検出器を利用して当該時刻における信号を読み取り、取得した熱画像データを一時記憶部4の所定の領域に保存する。制御部10は、当該熱画像データまたは当該熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得される熱画像データを加工対象として確定し、ステップS303の処理に進む。ここで、当該熱画像データに対して所定の処理(たとえば、疑似カラー処理)を行った後に取得される赤外線熱画像を加工対象と確定できる。後続の処理において、加工して取得される形態構成データにより生成される参照画像の疑似カラーを変更する必要がある場合、熱画像データを加工対象としたほうがより適切である。また、熱画像装置12にその他の類型の結像装置、たとえば、熱画像装置12の可視光カメラ(図1には図示せず)により収集される画像を加工対象としてもよく、さらに、記憶媒体などから加工対象を選択してもよい。たとえば、メモリカード6から予め記憶されている赤外線熱画像、可視光画像など、またはその他の形態構成データを読み出して加工対象とすることができる。
(ステップS303)
加工対象を加工処理する。制御部10の制御に基づいて、画像加工部としての画像処理部2は、カット領域J21内の熱画像データを抽出した後、ステップS304の処理に進む。
加工とは、たとえば、加工対象に対して、カット、特徴抽出(たとえば、閾値範囲の抽出、エッジ抽出)、強化、フィルター、疑似カラー、輝度調整、色彩調整などのような所定の画像処理のうち一つまたは複数の処理をいう。
カット加工では、加工対象のカット領域におけるデータ(たとえば、画像データ、熱画像データ)を抽出する。
閾値範囲の抽出では、所定のアルゴリズムにしたがい、加工対象の閾値範囲におけるデータを抽出(赤外線熱画像である場合、たとえば、温度バンドまたは色バンドを抽出)する。閾値範囲は、たとえば、設置された熱画像データAD値の範囲、温度の閾値範囲、グレー範囲、カラー・コード範囲などであり、予め記憶されている閾値範囲であってもよいし、表示される赤外線熱画像に基づいて使用者により閾値範囲を設置、調整してもよい。
エッジ抽出処理では、所定のアルゴリズムにしたがい、加工対象における被写体のエッジ輪郭データを抽出する。たとえば、確定された加工対象に対して所定の閾値範囲にしたがって二値化を行う。ここで、所定の閾値範囲は、予め記憶されている閾値範囲であってもよいし、二値画像を表示して人手により二値化の閾値範囲を設定してもよい。閾値範囲は、たとえば、設置された熱画像データAD値範囲、温度の閾値範囲、グレー範囲、カラー・コード範囲などである。続いて、二値化処理後の画像に対して近傍処理を行う。続いて、近傍処理された画像に対してエッジ検出処理を行い、エッジ輪郭データを取得する。なお、取得されたエッジ輪郭データに対して、さらにベクトル化処理を行うことができる。たとえば、加工対象が図22のG2201に示すような赤外線熱画像である場合、まず、二値化処理後の赤外線熱画像は、図22のG2202に示す(表示または不表示可能)とおりである。続いて、抽出領域J22を設置する。図22のG2203に示すように、所望の抽出する領域J22を確定する。続いて、G2203における二値熱画像EZ22のエッジ輪郭データを抽出する。センタリングに自己適応されるとG2204に示すように輪郭画像T22として表示される。
その他の具体的な加工処理方法については、本発明の属する分野における周知の方法を使用でき、ここでは詳細の説明を省略する。
(ステップS304)
加工して取得した形態構成データを記憶する。当該カット加工により取得された形態構成データは、一時記憶部4の所定の領域に保存される。ここで、加工により取得される形態構成データをメモリカード6もしくはフラッシュ・メモリ7に記憶してもよいし、または実施例4に示す設置モードの処理に進んでもよい
(ステップS305)
加工により取得した形態構成データを、参照画像と関連する構成データとして確定する。
参照画像確定部としての制御部10は、記憶部(たとえば、一時記憶部4)に記憶されている当該加工により取得した形態構成データを、参照画像と関連する構成データとして確定し、ステップS306の処理に進む。
(ステップS306)
参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。本実施例において、デフォルトの自己適応パラメータ(表示画面G2103に示される自己適応領域Z1で、参照画像センタリング)に基づいて、当該加工により取得した形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における位置およびサイズを確定する。
(ステップS307)
撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップS308)
参照画像と赤外線熱画像とを合成する。制御部10の制御により、確定された所定のサイズにしたがって、画像処理部2は、カットして取得した形態構成データに対して対応する処理を行い、さらに疑似カラー変換して取得される参照画像TU21の画像データを取得する。そして、所定の位置に基づいて、カット加工に対応するデフォルトの透明度比率(たとえば、50%)にしたがって,参照画像TU21の画像データと、撮影部1によって撮影して取得した熱画像データにより生成される赤外線熱画像とを合成する。
(ステップS309)
図21の表示画面G2103に示すように、合成画像を表示する。これにより、使用者は十分に撮影の意図と品質の要求を理解でき、使用者は半透明画像TU21を参照して被写体熱画像H21を撮影できる。
(ステップS310)
制御部10は、記録指示を受け取ったか否かを測定する。
使用者は、半透明画像TU21による視覚参照に基づいて、撮影する必要のある被写体熱画像H21の形態および赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度を理解できる。その後、使用者は、熱画像装置12の光学部品と被写体h21との間の撮影の距離、角度、結像の位置を調整することにより、取得される図21に示すような被写体熱画像H21(表示画面G2104)と半透明画像TU21における被写体熱画像の形態部分とが視覚的にマッチングされている状態にさせる。この際、使用者は、操作部により記録指示を発送し、ステップS311の処理に進む。
(ステップS311)
赤外線データと参照画像TU21の構成データおよびその赤外線熱画像における位置情報とを関連付ける関連記録を生成する。
記録部としての制御部10は、所定の記録情報と赤外線データとを関連付けて記憶する。本実施例において、所定の記録情報は、参照画像TU21の構成データおよびその赤外線熱画像における位置情報である。続いて、参照記録モード処理を終了させてもよいし、ステップS307の処理に戻して、再度記録処理を行なってもよい。
上述したように、本実施例では、確定される加工対象に対してカット加工を行い、加工により取得した形態構成データを赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データと確定することにより、迅速かつ便利に適切な参照画像を取得できる。また、自己適応領域に基づいて参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定することにより、迅速に参照画像の位置および大きさを標準化できる。その後は、参照画像に基づいて同種類の被写体に対して同じ距離、同じ角度で撮影することによって、記録される赤外線熱画像が標準なものであることを確保できる。さらに、確定される形態構成データと熱画像データとを関連付けて保存することにより、その後の処理においては参照画像TU21に基づいて各種の分析領域を設置でき、それと関連付けて記録される赤外線データファイルに対してバッチ処理の分析ができる。ここで、上述したメリットは、システムの代表的な実施形式により操作され実行された場合の効果である。ただし、ユーザーによっては、カットせずに、直接に操作に応答して取得される熱画像データを、参照画像を生成するための関連のある構成データとして確定し、後続の赤外線熱画像と半透明な合成(または融合)をすることもできる。当然ながら、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
また、使用者によっては、たとえば、加工により取得される形態構成データに対して関連情報の設置および記録を行った後、撮影参照記録モードに進むこともできる。
〔実施例4〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例において、フラッシュ・メモリ7には形態構成データに関連する情報を設置し記録する制御プログラムが記憶されている。制御部10、操作部9、表示部3は、関連情報設置部として、形態構成データに対応する補助構成データ(分析領域、指示マーク情報などのうち一つまたは複数を必要に応じて取得するために用いられる)、被写体情報のうち少なくとも一つの情報の設置に用いられる。また、制御部10は、関連情報記録部として、形態構成データと設置情報とを関連付ける関連記録の生成に用いられる。
たとえば、実施例3のステップS303の処理において、加工により取得された形態構成データを取得した後、すぐに後続の参照記録モードによる撮影をしなくてもよく、その前に形態構成データに対応する分析領域、合図マーク、被写体情報など関連情報の設置を行ってもよい。また、現在の合成画像に表示される参照画像またはメモリカード6などから読み出した形態構成データに対して関連情報を設置してもよい。
具体的には、設置指示に応答して、制御部10は、表示部3に図23に示すような設置画面を表示させる。使用者は、加工により取得される形態構成データによって生成される参照画像TU21に対応する各種の情報を設置する。当該設置画面には、参照画像および調整分析領域を表示する調整欄SZ0、分析領域設置欄SZ1、合図マーク設置欄SZ3、被写体情報入力欄SZ2などを有する。
調整欄SZ0は、参照画像TU21、分析領域F21(S01、S02、S03分析領域ユニットを含む)、マーク位置などの表示に使用される。使用者は、分析領域F21の領域ユニットS01、S02、S03に対して、たとえば、削除、位置の変更、サイズ調整、種類変更(点、線、面)の変更を行うことができる。使用者は、たとえば、S01、S02、S03を四角形から円形に変更するなどの修正、新しい領域ユニットの設置、マークの位置の調整を行うことができる。
分析領域設置欄SZ1は、参照画像の対応する分析領域(分析領域ユニットを含む)の生成形式の種類の選択に用いられる。「点、線、面」は、使用者により点、線、面を選択する方式により、参照画像において分析領域を設置することを意味する。合図マーク欄SZ3は、合図マーク情報の設置に用いられる。たとえば、文字、矢印などにより注目する必要がある部位を指示する。文字は、たとえば、当該被写体の判断根拠である。また、後述する実施例5に説明する方法によって、たとえば、分析領域などの構成データを加工および/または演算を通じて設置してもよい。
被写体情報入力欄SZ2は、参照画像の対応する被写体情報の入力に用いられる。
使用者が設置終了を確認すると、制御部10は参照画像TU21の設置情報のために関連記録を生成する。すなわち、参照画像TU21の形態構成データ、分析領域F21の構成データ、合図マークB21の構成データ、F21のTU21における位置およびサイズ情報、B21のTU21における位置情報、および被写体情報h21を関連付けてフラッシュ・メモリ7に保存する。
上述したように、本実施例では、形態構成データの対応する補助構成データ(分析領域、合図マーク情報などのうち一つまたは複数を必要に応じて取得するために用いられる)、被写体情報のうち少なくとも一つの設置情報を設置し、かつ、形態構成データと設置情報とを関連付けて関連記録を生成することにより、後続処理において、形態構成データと関連付けられるデータの呼び出しを便利にする。その後、上述した参照記録モードの処理に進んでもよいし、設置および関連記録の操作を繰り返してもよい。
〔実施例5〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例において、フラッシュ・メモリ7には指定対象を加工および/または演算することにより構成データを取得する制御プログラムがさらに記憶されている。所定の相対位置関係を有する複数の対象の中から主対象を指定する場合、位置確定部は、まず、赤外線熱画像における主対象の位置を示す位置パラメータを設置した後、赤外線熱画像におけるその他の構成データにより取得される対象の位置を示す位置パラメータを設置する。被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の場合、位置パラメータは、位置、サイズを含むが、さらに回転角度を含んでもよい。補助構成データにより取得される対象の場合、位置パラメータは、位置を含み、さらにサイズや回転角度を含むこともできる。たとえば、分析領域が一点である場合、位置パラメータは位置である。
上述した実施例2において説明した撮影範囲区は、主対象の一例であるとみなすことができる。参照画像の対応する参照範囲領域は、当該参照画像の所定の表示参照範囲を表し、撮影範囲領域を主対象とみなすことができる。主対象は、すべての所定の相対位置関係を有する対象から決めてよい。本実施例では、フラッシュ・メモリ7に図18に示すような被写体情報およびそれと関連付けられる構成データが記憶されていると仮定する。
図24を参照しながら、他の一つの設置メニューの実施例について説明する。使用者がメニューキーを押してメニューモードに入ると、表示部3は、図24に示すようなメニューを表示する。いずれかのメニュー項目が選定されると、対応する配置画面が表示される。制御部10および操作部9などにより配置部を構成する。制御部10は、使用者の操作信号に応答して対応する表示の制御を行い、使用者により配置された内容を記憶媒体に記憶する。使用者は、操作部9を介して上述の関連の操作を行う。
図25に示す配置画面を参照しながら「対象加工CD1」メニュー項目について説明する。「対象加工CD1」メニュー項目は、使用者による加工対象の指定および加工規則の設置(追加、修正、削除)に用いられる。
<構成データCD11>
構成データCD11は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、図18に示す表の中から取得される「輪郭」、「テクスチャ」などの形態構成データの類型情報である。また、その他の類型情報、たとえば、指定される加工対象類型と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報がある場合、これも選択に供される類型情報として表示する。
<加工対象CD12>
加工対象CD12は、使用者の加工対象としての構成データの選択に用いられる。当然ながら、一つまたは複数の構成データを加工対象として選択できる。たとえば、加工により一つまたは複数の新しい構成データを取得できる。
<加工規則CD13>
加工規則CD13は、使用者の加工対象に応じた加工規則の設置に用いられる。加工規則には、加工処理のアルゴリズムおよび関連のパラメータが含まれる。加工アルゴリズムを選定した場合に確認キーを長押しすると、パラメータを入力するためのパラメータ欄(図示せず)が表示される。加工処理は、たとえば、カット、閾値範囲の抽出、エッジの抽出、強化、フィルター、疑似カラー、グレー(カラーがグレー、モノクロに変換)、輝度の調整、色調整などの少なくとも一つの処理であり、同時に複数の処理を選択してもよい。また、当該分野における周知のその他の加工処理も配置できる
図26に示す配置画面を参照しながら、「対象計算CD2」メニュー項目について説明する。使用者は、「対象演算CD12」メニュー項目を利用して演算対象を選択し、演算規則(追加、修正、削除)を設置する。
<構成データCD21>
構成データCD21は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、フラッシュ・メモリ7に記憶されている図18に示す表から取得される「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」などの類型情報である。また、その他の類型情報、たとえば、指定される演算対象類型と特定の演算規則との組合せに対応する構成データの類型情報や、指定される加工対象と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報がある場合、これらも選択に供する類型情報として表示する。
<演算対象CD22>
使用者は、演算対象CD22を利用して演算対象を選択する。当然ながら、一つまたは複数の構成データを演算対象として選択できる。たとえば、演算により一つまたは複数の新しい補助構成データを取得できる。
<演算規則CD23>
使用者は、演算規則CD23を利用して演算対象に応じた演算規則を選択し設置する。演算規則には、アルゴリズムおよび関連のパラメータが含まれる。アルゴリズムは、たとえば、拡大/縮小、変形、特徴点、特徴領域、等分、外接矩形、内接矩形、センタリングなどのアルゴリズムである。パラメータは、たとえば、拡大/縮小の基準点および倍率、変形の基準点および変形比率(たとえば、縦横比)、特徴点演算用パラメータ、特徴点に基づいて設置される特徴領域の類型(たとえば、点、線、面など)およびサイズ、等分の数などのアルゴリズムと関連するパラメータである。アルゴリズムを選定して確認キーを長押しすると、パラメータを入力するためのパラメータ欄(図示せず)が表示される。また、選択された演算対象に対して一つまたは複数の演算規則を選択できる。なお、特徴点の演算は、たとえば、輪郭の中心点を算出するか、熱画像データにおける特徴点(たとえば、最高の温度点)を算出する。
また、表示される参照画像、メモリカード6などの記憶媒体に記憶されている熱画像ファイル、または撮影して取得される熱画像データもしくは赤外線熱画像などから、選択に供される指定加工および/または演算対象をさらに配置できる。
当然ながら、「対象加工CD1」および「対象演算CD2」に配置されるメニューは、合わせて一つの画面にすることができ、指定対象(たとえば、図18に示す予め記憶されている構成データ、メモリカード6の熱画像ファイル、撮影して取得される熱画像データなど)に対して一つもしくは複数の加工規則および/または一つもしくは複数の演算規則を選択できる。加工および/または演算は、指定対象に対する処理と称することができる。また、関連の加工規則または演算規則のみを配置し、特定の構成データと関連付けしなくてもよい。たとえば、デフォルトの配置としては、その後に選択される構成データに適用できる。
図27を参照しながら、演算または加工によって取得される参照画像の役割および効果について説明する。
図27(a)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、輪郭画像T1の中心点を基準点として、輪郭画像T1を拡大/縮小および変形させた後に取得される画像F101である。当該参照画像によれば、使用者に被写体本体の所定の領域の温度分布をよく観察するように注意でき、評価に対する周囲の環境の影響を減少できる。
図27(b)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、アルゴリズムおよびパラメータとして8等分する場合に取得される8等分された領域F102である。当該参照画像によれば、使用者に被写体本体の異なる部分の温度分布をよく観察するように注意できる。
図27(c)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、アルゴリズムおよびパラメータとして特徴点(たとえば、中心点)を演算して、当該中心点に基づいて設置される所定のサイズの領域F103である。当該参照画像によれば、使用者に当該領域をよく観察するように注意できる。
図27(d)に示す参照画像は、局部の赤外線熱画像TU1の構成データを加工対象とし、加工規則を、たとえば、エッジの輪郭抽出として取得されるエッジ輪郭画像F104である。当該参照画像によれば、局部赤外線熱画像TU1の参考効果を向上できる。
図27(e)に示す参照画像は、局部の赤外線熱画像TU1の構成データを加工対象とし、加工規則を、たとえば、所定の温度閾値以上の画素点(範囲の抽出)の抽出として取得される画像F105である。当該参照画像によれば、被写体本体に対する参照効果がTU1を参照画像とする際の効果よりも優れる場合がある。
図28に示す配置画面を参照しながら、「参照画像CD3」メニュー項目について説明する。
使用者は、参照モードを選択し、切換えをしない場合において、「参照画像CD3」メニュー項目を利用して参照画像と関係がある構成データ、位置規則、合成パラメータなどを設置する。
<構成データCD31>
構成データCD31は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、図20に示す表から取得される「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」などの類型情報である。また、その他の類型の情報、たとえば、「対象加工CD1」メニュー項目において設置された指定される加工対象類型と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報「輪郭(加工)」や、「対象計算CD2」メニュー項目においてに設置された指定される演算対象類型と特定の演算規則との組合せに対応する構成データの類型情報「輪郭(演算)」がある場合、これらも選択に供する類型情報として表示する。
<参照画像CD32>
使用者は、参照画像CD32を利用して参照画像を取得するための構成データを選択する。なお、一つまたは複数の構成データを選択して参照画像を取得することができる。本実施例において、各構成データにより取得される対象を一つの合成対象とする。すなわち、複数の構成データを選択した場合、参照画像は、複数の合成対象(複数の構成データから参照画像を取得すると理解してもよい。)を含む。また、参照画像CD32を選定して確認キーを長押しすることにより、選択された構成データの一部または全部を一つの合成対象(図示せず)とすることができる。
図28を参照しながら、確定される構成データについて説明する。フラッシュ・メモリ7に記憶されている「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」、指定される演算対象の構成データと所定の計算規則との組合せに対応する形態構成データ(たとえば、「輪郭(加工)」)、所定の演算対象の構成データと所定の演算規則との組合せ対応する補助構成データ(たとえば、「輪郭(計算)」)などのうち、少なくとも一つの形態構成データを選択することもできるし、複数の構成データを選択することもできる。複数の構成データは、複数の形態構成データであってもよいし、形態構成データと補助構成データを含むものであってもよい。
また、撮影して取得される熱画像データなどを構成データとして選択できるように配置し、メモリカード6から取得される熱画像ファイルによって構成データを選択できるように配置してもよい。その後は、記憶部(たとえば、フラッシュ・メモリ7、メモリカード6、一時記憶部4など)に記憶されている構成データおよび上述した選択配置に基づいて、参照画像に関連する構成データを確定する。
<位置規則CD33>
使用者は、位置規則CD33を利用して参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータと関連する位置規則を配置する。
主対象が指定されると、位置確定部は、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、その他の対象と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータにより、その他の対象の赤外線熱画像における位置パラメータを自動に設置する。たとえば、参照画像と所定の相対位置関係を有する主対象を確定し、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、参照画像と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設置する。
主対象を取得するための構成データを選択しない場合、「参照画像CD32」において選択された構成データにより取得される対象は、それぞれの位置規則にしたがってその位置パラメータを設置する。
図28からわかるように、主対象は、構成データCD31から選択できる。主対象は、たとえば、参照画像、参照画像の一部分、参照画像の構成データ以外のその他の的構成データにより取得される主対象であってよい。すなわち、主対象の取得に用いられる構成データは、たとえば、所定の相対位置関係のある対象の構成データのうちの一つもしくは複数の形態構成データ(たとえば、「輪郭」)、形態構成データと関連付けられる構成データ(たとえば、「分析領域」)、指定される演算対象と所定の演算規則との組合せに対応する構成データ(たとえば、「輪郭(演算)」)、または指定される加工対象と所定の加工規則との組合せに対応する構成データ(たとえば、「輪郭(加工)」)などに基づく構成データであってよい。複数の構成データを指定して主対象を取得する場合、たとえば、複数の構成データにより取得される組合せ対象を主対象とする。
通常では、設置される主対象は、重点的に観察する必要のある領域を表している。主対象を変更することによって、参照画像の異なる表示位置における変更を実現でき、異なる撮影目的を実現できる。また、使用者は、表示部3に表示される参照画像(合成対象の一つまたは複数)を主対象として選択してもよい。
位置規則のうち、「自己適応」は、自己適応処理の位置の設置方式の選択および自己適応対象(主対象を選択した場合、主対象である)の指定に用いられる。自己適応領域は、赤外線熱画像における所定の領域で、自己適応を選定した後、確認キーを長押しすると、自己適応領域の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度、および自己適応対象の自己適応領域における位置(自己適応の拡大/縮小の基準点とすることができる)と回転角度を設置できる。本実施例では、赤外線熱画像の90%大きさのセンタリングウィンドウ領域を自己適応領域(以下はZ1と称する。)として設置する。自己適応対象はZ1内において、自己適応的にセンタリングされる。
位置規則のうち、「指定位置」は、選択された構成データにより取得される参照画像(主対象を選択した場合、主対象)の赤外線熱画像における位置パラメータの指定に用いられる。使用者が「指定位置欄」を選定すると、入力欄(図示せず)を表示する。使用者は、選択される構成データにより取得される対象の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度などを入力できる。何も入力しない場合には、たとえば、デフォルトとして、位置起点が赤外線熱画像の左上隅で、サイズが元のサイズで、回転角度がゼロであるとする。
位置規則のうち、「関連位置」は、当該項目が選択されると、選択された構成データ(主対象を選定した場合、主対象である)に予め関連つけられている位置情報に基づいて、当該構成データにより取得される対象の赤外線熱画像における位置パラメータを取得する。
<合成パラメータCD34>
合成パラメータCD34は、選択された構成データにより取得される参照画像と赤外線熱画像との合成パラメータの設置に用いられる。合成パラメータは、たとえば、透明度比率、構成データの異なる種類に基づく色、線型など(図示せず)、参照画像に複数の合成対象が含まれる場合の合成順序など、または合成データ自身の関連する合成パラメータである。
複数の構成データを確定した場合、たとえば、複数の構成データによって一つの合成対象(参照画像とする)を取得できる。位置確定部は、複数の構成データを相互に合成する際の背景に位置する各構成データの位置およびサイズ並びに最終的に取得される参照画像の赤外線熱画像における位置およびサイズを設置できる。また、複数の構成データにより複数の合成対象(参照画像とする)を取得してもよい。所定の合成順序および透明度比率にしたがって、順次に赤外線熱画像と合成して参照画像と赤外線熱画像の合成画像を取得することにより共同表示を実現する。この場合,位置確定部は、複数の合成対象のそれぞれの赤外線熱画像における位置および大きさを設置する。
「切換えCD4」メニュー項目は、参照モードにおいて、たとえば、「参照画像CD3」に配置される参照画像と赤外線熱画像とが共同表示されている場合、操作部の切換えキーを押す度に、切換対象と関係のある配置情報の設置に用いられる。図29に示す配置画面を参照しながら、「切換えCD4」メニュー項目の配置について説明する。切換られる配置情報、たとえば、構成データの類型、切換えた後の構成データにより取得される対象の位置規則、合成パラメータ(たとえば、重ね順、透明度比率、色)などいずれか一つの項目を切換えることによって、図28に示す参照画像と異なる使用効果の配置を取得する。また、赤外線熱画像を切換え対象としてもよく、その他の設置に関しては「参照画像CD3」メニュー項目とほぼ同様であるため、説明を省略する。「切換えCD4」メニュー項目における矢印CD40は、切換え規則の設置(追加、編集、削除)に用いられる。たとえば、矢印CD40によって次の切換えの画面に切換えることができ、より多くの切換え対象の配置情報を配置する。
図30に示す配置画面を参照しながら、「記録設置CD5」メニュー項目の配置について説明する。「記録設置CD5」メニュー項目は、使用者による記録の際の赤外線データと関連付けられて記憶される所定の記録情報の設置に用いられる。所定の記録情報は、使用者により被写体情報、構成データ、構成データのインデックス情報(たとえば、構成データのファイル名、番号など)、構成データにより取得される対象の位置情報(所定の位置情報、たとえば、記録指示に応答する際の位置情報)のうち一つまたは複数を所定の記録情報として構成できる。当然ながら、記録される構成データは、必ずしも参照画像を取得する構成データである必要はない。
ここで、所定の記録情報は、たとえば、図30に示すものである。当然ながら、以下に示す情報のうち一つまたは複数であってもよい。
(1)被写体情報を表す情報
(2)参照画像の構成データまたは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データ
参照画像の構成データは、たとえば、「輪郭」および/または「分析領域」であり、参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データは、たとえば、参照画像の構成データに関連付けられる構成データである「テクスチャ」、所定の加工規則にしたがって指定される加工対象に対して加工して取得される構成データである「輪郭(加工)」、または所定の演算規則にしたがって指定される演算対象に対して演算して取得される構成データである「輪郭(計算)」である。
(3)参照画像または参照画像と所定の相対位置関係を有する対象であって赤外線熱画像における位置情報
(4)参照画像の構成データまたは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データの身分情報
実施例5において、使用者の撮影目的は、被写体h6全体の熱場の分布(輪郭画像T6により表される全体部分)を測定することである。疑しい部分が発見したら、さらに近づけて被写体の重点分析部位(分析領域F6により表される領域)を撮影する。このような測定目的を実現しやすくするために、使用者は、参照画像の切換え前後の配置を行っている。
使用者は、「参照画像CD3」メニュー項目を利用して図28に示すような配置を設置する。参照画像を「輪郭」および「分析領域」に、位置規則を輪郭(主対象)、自己適応領域Z1、自己適応センタリングに、合成パラメータを透明度比率が1で、「輪郭」の合成順序が1で、「分析領域」の合成順序が2で、色がデフォルトとしての自身属性の色に設置する。
使用者は、「切換えCD4」メニュー項目を利用して図29に示すような「切換え1」を設置する。参照画像を「輪郭」、「分析領域」に、位置規則を分析領域(主対象)、自己適応領域Z1、自己適応センタリングに、合成パラメータを透明度比率が1で、「輪郭」の合成順序が1で、「分析領域」の合成順序が2で、色がデフォルトとして自身の属性の色に設置する。
使用者は、「記録設置CD5」メニュー項目を利用して図30に示すような「所定記録情報」を設置する。所定記録情報は、被写体情報、輪郭構成データおよび輪郭の位置情報、分析領域の構成データおよび位置情報である。なお、図28において配置される参照画像の表示状態および図29において配置される切換えの状態もと、本実施例では、参照画像などの位置情報が変化されるため、対応して記録される位置情報も異なることに注意されたい。
すなわち、切換えキーを一回押すと、「輪郭(主対象)、分析領域」と赤外線熱画像との共同表示から「輪郭、分析領域(主対象)」と赤外線熱画像との共同表示に切換える。そして、切換えキーをもう一回押すと、「輪郭(主対象)、分析領域」と赤外線熱画像との共同表示の表示状態に戻る。異なる主対象を採用することは、重点を注目する制御形式が異なることを表す。
本実施例では、フラッシュ・メモリ7に記憶されている(図18に示す)一部の構成データにより参照画像を配置する。しかしながら、図24−30に示すメニューに対する上述した説明を通じて、使用者は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている構成データ、たとえば、指定される演算対象と演算規則との組合せを含む構成データ、または指定される加工対象と加工規則との組合せを含む構成データに基づいて、それぞれ異なる効果を有する参照画像を配置できる。使用者は、また、メモリカード6に記憶されている熱画像ファイルなどに基づいて参照画像を配置できるし、撮影して取得される熱画像データなどに基づいて参照画像を配置できる。参照画像の構成データ、位置規則、合成パラメータのうち、一つでも異なれば、異なる参照効果と用途の参照画像を取得できる。配置を切換えることによって、異なる用途と効果の切換え画像が取得できる。
なお、図4または図17に示すような被写体情報がただ一つの形態構成データだけに関連付けられている場合でも、使用者は、「参照画像CD3」メニュー項目または「切換え対象CD4」メニュー項目によって関連の構成データ(たとえば、使用者は「対象計算CD2」メニュー項目および「対象加工CD1」メニュー項目によって当該関連付けられる形態構成データと所定の加工規則または演算規則との組合せに対応する構成データを設置する)などを配置でき、異なる効果の参照画像を配置できる。また、当該関連付けられる形態構成データおよびこれにより加工および/または演算される構成データの所定の確定類型を配置することもでき、便利な使用が実現できる。
設置完了後、確認キーを押すと、制御部10は、設置された各配置を、その後の熱画像装置12のデフォルト設定として、フラッシュ・メモリ7(たとえば、一つの設定ファイルとする)に記憶し、変更がない限り使用する度に再度設置しなくてもよい。その後、撮影待ち状態に戻る。上述した実施例では、使用者により関連の配置を行うことを示したが、これに限らず、たとえば、熱画像装置12が出荷される場合にはすでに上述した各種処理に関連する配置が行われ、使用者による手動設置を行う必要がないか、すでに外部のコンピュータにおいて配置が完了され、撮影前に配置ファイルを熱画像装置12にローディングするか、または使用者により上述した説明の一部の内容について配置することもできることに注意されたい。このように、構成データの所定の確定類型(たとえば、予め記憶される構成データの類型、加工対象および加工規則の組合せに対応する類型、演算対象および演算規則の組合せに対応する類型など)に基づいて構成データを自動的に確定できる。また、参照画像の位置規則に基づいて参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズ、さらに回転角度を含めて自動的に確定できる。
図32は、実施例5の処理の手順を示すフローチャートである。具体的なステップは、以下のとおりである。
(ステップB01)
制御部10は、使用者が参照モードを選択したか否かを監視し続ける。この場合の表示は、図31のG3101に示すとおりである。使用者が操作部によって参照モードを選択すると、ステップB02の処理に進む。
(ステップB02)
制御部10は、構成データの確定処理を行う。制御部10は、図28に示す配置に基づいて、被写体h6が選択された場合、輪郭画像T6と分析領域F6の構成データを、参照画像を取得するための構成データとして確定する。
(ステップB03)
位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。図28に示す配置に基づいて、たとえば、T6の構成データ、F6の構成データにより取得される輪郭画像T6と分析領域F6の赤外線熱画像における位置パラメータをそれぞれ演算する。まず、主対象の類型が「輪郭」であることに基づいて、主対象T6の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算する。続いて、分析領域F6と輪郭画像T6との所定の相対位置関係および輪郭画像T6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、分析領域F6の赤外線熱画像における位置およびサイズを確定しつつ、所定の相対位置関係が変わらないように維持する。
ただし、次のようなやり方もある。輪郭画像T6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、分析領域F6など(補助画像)の赤外線熱画像における位置を確定しつつ、分析領域F6と輪郭画像T6との相対位置が変わらないように維持する。分析領域F6のサイズは、元のサイズにしたがってよい。
(ステップB04)
続いて、撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップB05)
確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得される熱画像データによって生成される連続的な赤外線熱画像と共同に表示する。たとえば、画像処理部2は、選択されるT6の構成データにより取得される所定のサイズの画像と、確定されるF6の構成データによって取得される位置確定部に設定される位置パラメータを有する画像とを、それぞれの所定の位置にしたがって、順次に赤外線熱画像と合成させ、合成した画像データを一時記憶部4に保存する。続いて、合成画像を表示部3に表示させる。
本実施例では、参照画像に輪郭画像T6、分析領域F6が含まれ、かつ合成順序が異なるため、一つの実施形式としては、各対象の合成順序と透明度比率にしたがって、まず、輪郭画像T6を所定の透明度比率にしたがって赤外線熱画像と合成させて中間データを取得し、その後に、分析領域F6を所定の透明度比率にしたがって中間データと合成させて最終の合成画像データを取得する。
図31の表示画面G3102に示すように、輪郭画像T6の表示に伴い分析領域F6も表示されるため、輪郭画像T6を参照すれば、被写体熱画像の所定の形態特徴が理解しやすくなり、分析領域F6を参照すれば、主な観察部位への合図が得られやすくなる。このため、撮影の目的が理解しやすい。
(ステップB06)
制御部10は、使用者が切換え操作を行ったか否かを判断する。切換え操作を行ったら、切換え処理を行い、ステップB02の処理に戻る。この場合、設置される切換え配置に基づいて切換える参照画像または赤外線熱画像を確定する。
使用者が図31(G3102)のような表示状態において、切換えキーを押すと、図29に示す配置に基づいて、主対象(分析領域F6)の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算する。続いて、分析領域F6と輪郭画像T6との所定の相対位置関係およびF6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、輪郭画像T6の赤外線熱画像における位置パラメータを確定する。図31の表示画面G3103では、分析領域F6を主対象(自己適応:自己適応領域Z1、センタリング)と設置した場合の表示効果を示し、分析領域F6の表す領域を主にする撮影観察目的を表している。輪郭画像T6が部分的に溢れだすことがあるが、これは応用の必要に適合するので許可できる。このように、使用者は被写体に近づいて撮影し、所定の形態特徴を有する参照画像の参照のもと、撮影の品質を保証できる。当然ながら、使用者が再度切換えキーを押すと、図G3102に示すような表示状態に切換える。
(ステップB07)
使用者が記録キーを押したか否かを測定する。記録キーが押されなかったら、ステップB09の処理に進む。記録キーが押されると、ステップB08の処理に進む。
(ステップB08)
記録処理を行う。
記録部は、操作部9の記録指示操作に応答して所定の記録情報と圧縮後の熱画像データとを関連付けさせ、熱画像ファイルを生成してメモリカード6に記録し、当該処理を終了させる。
図G3102に示すような状態において記録される輪郭画像T6、分析領域F6のそれぞれが対応する位置パラメータと、図G3103に示すような状態において記録される輪郭画像T6、分析領域F6のそれぞれが対応する位置パラメータとは、異なることに注意されたい。
また、記録する必要のある構成データが(演算および/または加工)生成されるものである場合、たとえば、配置される所定の記録情報に「輪郭(演算)」およびその位置情報が含まれる場合、指定される参照画像の構成データ、すなわち、輪郭画像T6の構成データを演算することにより記録する必要のある構成データを生成してもよく、記録処理を行う際に記録する必要のある構成データを生成してもよい。たとえば、参照画像T6の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置する際に、「輪郭(演算)」の構成データにより取得される対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置して一時記憶部6の所定の領域に記憶し、後続の使用に供してもよいし、記録処理を行う際に当該構成データの赤外線熱画像における位置パラメータを設置してもよい。なお、記録される構成データおよびその位置パラメータは、参照画像の構成データに限らない。
(ステップB09)
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出したか否かを判断する。
退出しない場合、ステップB04の処理に戻り、輪郭画像T6および分析領域F6と連続の動的赤外線熱画像との連続的合成および共同表示をする。退出指示がある場合、参照モードを終了する。
また、他の一つの実施形式として、T6の構成データ(形態構成データ)、F6の構成データ(補助構成データ)により取得される対象間の所定の相対位置関係に基づいて、先に一つの合成対象に合成した後、構成データ毎に取得される合成対象の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを計算せず、当該合成対象の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置した後、所定のサイズの合成対象を所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得される熱画像データによって生成される赤外線熱画像と連続的に合成することにより、参照画像と赤外線熱画像との共同表示を実現してもよい。
また、異なる主対象の効果を表すために、本実施例では、切換え前後の参照画像を例示したが、切換えしなくてもよい。さらに、図31において、フラッシュ・メモリ7に記憶されている輪郭画像T6および分析領域F6がそれぞれ主対象である場合に切換えることを例示したが、その他の参照画像と所定の相対位置関係のある対象を主対象とすることができる。
図33に示すように、仮に使用者の所望の重点観察部位が被写体の中間部位である場合、輪郭に対して以下のような配置を行うことができる。すなわち、図26(対象演算CD2)において、輪郭画像T6を演算対象とし、中心点および所望の重点観察部位のサイズに基づいて取得される領域F103を配置する。確定される構成データ(複数)に演算アルゴリズムを組合せた演算対象を有する場合、一つの実施形式として、制御部10は、画像処理部2を制御することにより、演算対象(輪郭画像T6)を演算して領域F103を取得する。位置確定部は、確定される構成データのうち演算対象でない構成データおよび演算対象を演算した後に取得されるデータにより取得される参照画像に基づいて、当該参照画像の赤外線熱画像における位置情報を設置する。図33のG3301に示すように、輪郭画像T6が主対象である場合、たとえば、輪郭画像T6が自己適応された後の位置パラメータに基づいて領域F103の位置パラメータを確定する。図33のG3302に示す(輪郭T6は太字表示されているが、太字表示されなくてもよい)ように、領域F103が主対象である場合、領域F103が自己適応された後の位置パラメータに基づいて輪郭画像T6の位置パラメータを確定する。これにより、使用者は、撮影の目的に応じて、参照画像を柔軟に配置できる。また、領域F103は、表示されることに限らず、記録に用いられてもよい。F103が分析領域である場合、記録はその後のバッチ処理の分析に便利である。
加工対象と加工規則との組合せの場合も同様に、たとえば、確定される(複数の)構成データに、非加工対象の構成データ(主対象とする)、加工対象および加工規則に対応する構成データが含まれる場合、一つの実施形式として、位置確定部は、先に主対象の位置パラメータを確定した後、主対象の位置パラメータに基づいて、加工により取得される構成データにより生成される画像の位置パラメータを確定する。これにより、参照画像の赤外線熱画像における位置およびサイズを確定して参照画像を取得する。
上述したように、実施例5において、複数の類型の構成データに基づいて取得される参照画像を参照することは、撮影の目的に応じて重点撮影部位を明確にすることが便利であり、参照の効果を大幅に向上できる。加工および/または演算によって構成データを取得することは、予め分析領域などの構成データを準備するための作業量を減少でき、撮影目的に適合する参照画像、または後続のバッチ処理の分析が必要な分析領域の配置が便利である。主対象を変更することによって、異なる表示位置における変更を実現でき、異なる撮影の目的の要求に満足できる。また、所定の記録情報を配置することにより、後続のバッチ処理分析が必要な情報の記録が便利である。本実施形式は、非常に便利で柔軟な応用手段を提供し、撮影と記録の全体品質を向上できる。なお、実施例5において、参照画像に関連する多種の構成データの配置(加工および/または演算を含む)、構成データの所定の確定類型、参考画像の位置設置、参照画像の合成パラメータ、参照画像切換え、所定の記録情報の配置方式を説明したが、熱画像装置12は、使用者による設置を要しないように配置できる。熱画像装置12が出荷される場合にはすでにこれらの要素の配置が行われていることに注意されたい。使用中において、記憶媒体中の形態構成データなどに基づいて、参照画像の構成データの配置、確定、位置設置、表示パラメータ、切換え、所定の記録情報の関連記録などが自動的に行われる。当然ながら、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
〔実施例6〕
本発明は、実施例1−5において撮影部を有する熱画像装置に用いられているが、本発明に対して、撮影により熱画像データを取得する機能は必須ではなく、本発明は、さらに外部からの熱画像データ(熱画像伝送データ)を受信して処理する熱画像処理装置などにも適用できる。熱画像伝送データは、たとえば、熱画像処理装置と接続される熱画像撮影装置により撮影して取得される熱画像データ、熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータで(たとえば、生成される赤外線熱画像)、圧縮後の熱画像データ、赤外線熱画像を圧縮した画像データなどであってよい。実施例6は、熱画像処理装置100を熱画像装置とした実施例である。
図34は、熱画像処理装置100と熱画像撮影装置101とが接続されて構成される熱画像処理システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。
熱画像処理装置100は、通信インタフェース103、補助記憶部203、表示部303、RAM403、ハードディスク503、操作部603、バスを介して上述した各部と接続し、全体の制御を行うCPU703を有する。熱画像処理装置100としては、たとえば、パーソナルコンピュータ、個人用携帯情報端末装置、熱画像装置とセットで使用される表示装置などである。熱画像処理装置100は、CPU703の制御に基づいて、通信インタフェース103を介して熱画像処理装置100と接続される熱画像撮影装置101から出力される熱画像伝送データを受信する。
通信インタフェース103(取得部の実施例)は、熱画像撮影装置101から出力される熱画像データを連続的に受信することに用いられる。受信される熱画像データは、中継装置によって発送される(熱画像撮影装置101から出力される熱画像データが中継装置を介して発送されるもの)熱画像伝送データを含む。同時に、通信インタフェース103は、熱画像撮影装置101を制御するための通信インタフェースとしても用いられる。通信インタフェース103は、熱画像処理装置100における各種の有線または無線の通信インタフェース、たとえば、ネットワークインタフェース、USBインタフェース、1394インタフェース、ビデオインタフェースなどを含む。
補助記憶部203は、たとえば、CD−ROM、メモリカードなどの記憶媒体および関連するインタフェースである。
表示部303は、たとえば、液晶表示器である。表示部303は、また、熱画像処理装置100と接続されるその他の表示器であってもよい。この場合、熱画像処理装置100自身の電気的構成に表示器がなくてもよい。
RAM403は、通信インタフェース103を介して受信される熱画像伝送データを一時的に記憶するバッファ・メモリである。また、RAM403は、CPU703の作業記憶器として、CPU703の処理するデータを一時的に記憶する。
ハードディスク503には、制御用プログラム、および制御において使用される各種のデータが記憶されている。
操作部603は、使用者の各種の指示操作または設定情報の入力などの各種の操作に用いられる。CPU703は、操作部603の操作信号に応じて、対応するプログラムを実行する。
CPU703は、画像処理部の機能も行い、受信された熱画像伝送データに対して所定の処理を行って赤外線熱画像の画像データの取得に用いられる。所定の処理は、たとえば、編集、補間、疑似カラー、合成、圧縮、解凍などであって、表示用・記録用に適合するデータの変換処理である。CPU703は、熱画像伝送データの形式に応じて異なる処理を行う。
一つの実施形式として、たとえば、受信される熱画像伝送データが圧縮された熱画像データである場合、所定の処理として、たとえば、CPU703は、取得部により受信される熱画像伝送データを解凍し、対応する所定の処理を行う。解凍および対応する所定の処理の一つの実施形式として、圧縮される熱画像データ(熱画像伝送データ)を解凍した後、疑似カラー処理のような対応する所定の処理を行うことにより赤外線熱画像の画像データを取得する。また、所定の処理は、解凍後の熱画像伝送データを校正、補間するなどの処理であってもよい。
他の一つの実施形式として、たとえば、受信される熱画像伝送データ自身が既に圧縮された赤外線熱画像の画像データである場合、解凍により赤外線熱画像の画像データを取得する。
さらに他の一つの実施形式として、たとえば、通信インタフェース103を介して受信されるものがアナログの赤外線熱画像である場合、対応するAD変換回路によりAD変換した後のデジタル赤外線熱画像の画像データを、一時記憶部403に伝送するように制御する。
熱画像装置12から撮影部1を除いた構成は、熱画像処理装置100とほぼ同じである。当然ながら、熱画像処理装置100は、熱画像伝送データを取得することによって同様に上述した実施例に適用できる。このため、上述した実施例と同様な実施形式については、説明を省略する。
熱画像撮影装置101は、各類型の熱画像撮影装置であってよい。熱画像撮影装置101は、被写体を撮影し、熱画像伝送データを出力する。図34は、熱画像撮影装置101の電気的構成を示すブロック図である。熱画像撮影装置101は、通信インタフェース104、撮影部204、フラッシュ・メモリ304、画像処理部404、RAM504、CPU604を有する。CPU604は、熱画像撮影装置101の全体の動作を制御し、フラッシュ・メモリ304には、制御プログラムおよび各部の制御に使用される各種のデータが記憶されている。撮影部204は、図示しない光学部品、駆動部品、熱画像センサー、信号前処理回路を含み、熱画像データを取得するための撮影に用いられる。当該熱画像データは、一時的にRAM50に記憶された後、画像処理部404(たとえば、DSP)により所定の処理(たとえば、圧縮処理など)を行われて熱画像伝送データが得られ、通信インタフェース104を介して出力される。設計および使用の目的によって、たとえば、熱画像撮影装置101は、熱画像データ、または赤外線熱画像を出力する。熱画像データまたは赤外線熱画像の画像データを所定の形式で圧縮した後のデータの一つまたは複数は、ともに熱画像伝送データと称する。熱画像撮影装置101は、撮影および熱画像伝送データの出力に用いられ、その役割は熱画像装置12における撮影部1とほぼ同様である。
図35は、熱画像処理装置100と熱画像撮影装置101とが接続されて構成される熱画像処理システムの一例を示す図である。
熱画像撮影装置101は、三脚(または雲台などを測定車両に架設する)を利用して、専用ケーブルなどの通信ケーブル、または有線もしくは無線方式により構成されるLANなどの方式で熱画像処理装置100と接続する。使用者は、熱画像処理装置100を通じて被写体熱画像を観察し測定する。熱画像撮影装置101と熱画像処理装置100とが接続されて構成される熱画像処理システムは、被写体を撮影して熱画像データを取得し、熱画像伝送データを出力する。
〔実施例7〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例で、フラッシュ・メモリ7には再生モードにおいて再生される赤外線熱画像のために参照画像を設置し、参照画像を調整する制御プログラムが記憶されている。
たとえば、再生モードにおいて、処理する必要がある熱画像データ(たとえば、メモリカード6によって処理する必要がある熱画像ファイルを選択する)を選択した後、対応する構成データを確定して参照画像を取得する。たとえば、先に熱画像データ(フレーム)に、熱画像データと関連付けられて保存される構成データ、構成データの身分情報、被写体情報などのような参照画像の構成データと関連付けられるデータが含まれているか否かを判断する。含まれている場合、関連付けられているこれらの情報に基づいて参照画像の構成データを確定する。含まれていない場合、使用者の選択のために、構成データの身分標識と関連するファイル名、番号、サムネイルなどを表示する。続いて、参照画像と処理する必要がある熱画像データにより取得される赤外線熱画像とを共同に表示(たとえば、図3601に示すように)する。この場合、使用者は、撮影の品質をチェックでき、撮影の品質がよくなければ(たとえば、赤外線熱画像における被写体熱画像と参照画像との視覚的マッチング度合が高くない)、改めて撮影することにより後続のバッチ処理時のミスを防止する。これに限らず、使用者は、赤外線熱画像の被写体熱画像IR1とマッチングさせるために、参照画像T151を調整してもよい。使用者の調整操作に応じて、位置確定部は、参照画像T151の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度を確定し、表示部にその調整の結果を反映する。たとえば、図3602に示す状態を経て、図3603に示す視覚マッチングになった場合、後続処理として、たとえば、参照画像T151の位置パラメータを当該熱画像データと関連付けて記録することができる。たとえば、参照画像T151が調整後、調整前に発生する位移、拡大/縮小率、旋回角度の変化量、調整後の参照画像T151が赤外線熱画像における位置情報、または参照画像T151が所定位置関係を持つ対象は調整後に赤外線熱画像での位置情報の三者の中の、少なくとも、一つをこの熱画像データと関連し記録すれば、後続のバッチ処理を便利にできる。さらに、たとえば、参照画像T151に対応する分析領域を呼び出して分析することにより、分析領域を設置する煩わしさを防止でき、分析の正確性を保証できる。
なお、撮影機能を有する熱画像装置に限らず、本実施例は、熱画像処理装置(たとえば、コンピュータ、個人用携帯情報端末装置、撮影機能を有する熱画像装置とセットで使用される表示装置など)を熱画像装置として、赤外線データ(たとえば、熱画像ファイル)を整理する際の検査と評価に使用してもよい。また、再生時に赤外線熱画像を評価検査するために、参照画像に分析領域などの補助対象の指示が含まれていれば、使用者が評価しやすい。
上述したように、熱画像データに対して評価、分析、整理などの作業を行う場合、参照画像を表示、調整するなどの操作によって、使用者の分析領域などを設置する際の手間を減少でき、熱画像データファイルに対してバッチ処理を行う前の整理および調整を便利にし、バッチ処理の有効性を保証し、使用者の作業量および使用者に対する技術要求を大幅に低減できる。
なお、上述した実施例において、使用者が各種の処理に対して配置できると説明したが、配置操作の完了後に設置した各項目の配置をフラッシュ・メモリ7(たとえば、一つの配置ファイルとして)に熱画像装置12のデフォルト配置として記憶しておけば、使用する度に、再度設置する必要がない。ただし、これに限らず、たとえば、熱画像装置12が出荷される場合、既に上述した複数の設置のうち一つまたは一つ以上の組合せが配置され(たとえば、出荷される場合、既に構成データの所定の確定類型の実施形式、加工対象および所定の加工規則の実施形式、演算対象および所定の演算規則の実施形式、位置設置処理の実施形式、合成パラメータの実施形式、所定の情報記録の実施方式)、使用時には、記憶媒体における構成データに基づいて、自動的に出荷配置に応じた上述した処理を行ってもよいし、または、出荷される場合、一部の項目を配置し、使用者によりその他の部分の配置を行ってもよい。
また、上述した実施例において、参照画像の構成データの確定および参照画像の位置の確定は、一定の処理手順にしたがって行われる。ただし、処理の手順は、上述した手順に限らず、各種の異なる処理順序を有しても良い。上述した処理を組合せることにより、より多くの実施形式が実現できる。
また、上述した図19(G1903)、図21(G2104)、図36(G3603)は、参照画像と被写体熱画像とが完全にマッチングされる場合の視覚効果を示すが、実際使用時には、一定の偏差が許容される。
上述した実施例では、主に分析領域を補助対象、補助構成データとしているが、赤外線測定の応用分野において、補助構成データは、分析領域の構成データに限らず、たとえば、注目領域、合図領域などの参照撮影と関連がある各種の補助画像の構成データであってもよい。
上記の実施例において、参照記録モード、加工モード、関連情報設置モード、記録モードなどの動作モードは、一定の組合により説明されているが、これに限らず、上述した動作モードに基づいて、異なるように組合せて、より多くの実施形式を実現できる。
上述した実施例では、電力業界における応用を例示しているが、赤外線測定の各分野に広く適用できる。
また、上記の実施例1で、記録する熱画像データはメモリカード6に記憶されるが、これに限らず、熱画像装置と有線または无線により接続されて通信するその他の装置、たとえば、その他の熱画像装置またはコンピュータなどにおける記憶媒体に記録されてもよい。また、通信I/F8などを経てデータを発送してもよい。たとえば、通信I/F8などによるネットワークの目的地である。
また、専用回路、汎用処理器、またはプログラマブルFPGAによって本発明の実施形式に係る一部または全部の部品の処理および制御機能を実現できる。
また、本発明の実施形式は、コンピュータプログラムを提供し、上述したコンピュータプログラムにより構成されるデジタル信号は、コンピュータの読取可能な記憶媒体、たとえば、ハードディスク、記憶装置などに記憶されている。また、これらの記憶媒体に、上述したコンピュータプログラムまたは上述したデジタル信号が記録されていてもよい。
本発明の実施形式に係る上述した実施例は、一つのプログラムを提供する。当該プログラムが実行されると、以下のステップが実行される。
まず、取得ステップにおいて、熱画像データを連続的に取得する。
続いて、参照画像確定ステップにおいて、被写体の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。
続いて、位置確定ステップにおいて、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
続いて、合成ステップにおいて、所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得する。赤外線熱画像は、取得ステップにおいて連続的に取得される熱画像データにより生成され、参照画像は、所定のサイズにしたがって、参照画像確定ステップにおいて確定される構成データによって取得される。
続いて、記録ステップにおいて、赤外線データを記録する。赤外線データは、取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータである。
本発明の実施形式は、さらに読取可能な記憶媒体を提供し、電子データ交換するためのコンピュータプログラムの記憶に用いられる。当該コンピュータプログラムは、熱画像装置におけるコンピュータに、たとえば、以下のようなステップを実行させる。
取得ステップとして、熱画像データを連続的に取得する。
参照画像確定ステップとして、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。
位置確定ステップとして、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
表示制御ステップとして、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって,連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。
記録ステップとして、赤外線データを記録する。赤外線データは、取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータである。
上述した説明は本発明の具体的な実施形式だけであって、各種の例示説明は本発明の実質な内容を制限しない。本発明の属する分野における技術者は、本明細書の記載に基づいて、具体的な実施方式について修正および変更することができても、本発明の技術的範囲に属する。

Claims (34)

  1. 熱画像データを取得する取得部と、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定部と、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定部と、
    前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得部により取得される熱画像データに基づいて生成され、前記参照画像は所定のサイズおよび前記参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される合成部と、
    赤外線データを記録し、前記赤外線データは取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行なった後に取得されるデータである記録部と、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置部と、
    を含み、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置部は、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定することを特徴とする熱画像装置。
  2. 前記構成データは、形態構成データと補助構成データにより構成され、
    前記形態構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す画像の構成データであり、
    前記補助構成データは、前記形態構成データ以外の構成データであり、
    前記参照画像は、参照画像確定部により確定される形態構成データ、または形態構成データおよび補助構成データに基づいて取得される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  3. 前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、確定される構成データにより取得される前記所定のサイズの参照画像に基づいて、取得される熱画像データに対して疑似カラー処理を選択的に行うことにより、参照画像および熱画像データにより生成される赤外線熱画像を表す合成画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  4. 前記合成部は、所定の透明度比率にしたがって赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、表示される合成画像における参照画像を半透明にすることを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  5. 表示制御部をさらに含み、
    当該表示制御部により表示部への前記合成画像の表示を制御し、
    前記設置される分析領域は、熱画像データに対する分析に用いられ、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  6. 前記取得部は、熱画像データを連続的に取得し、
    前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得部により連続的に取得される熱画像データに基づいて生成され、前記参照画像は前記所定のサイズ、および前記参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得されることを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  7. 前記記憶部は、複数の被写体情報および各被写体情報に関連付けられる複数の構成データ、構成データ間の所定の相対位置関係を記憶し、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶されている被写体情報に基づいて表示部の所定の位置に所定の数の被写体情報選択待ち項目を表示させ、被写体情報選択待ち項目の選択に基づいて被写体情報を選択することを特徴とする請求項6に記載の熱画像装置。
  8. 加工対象を指定する加工対象指定部と、
    前記加工対象に対して所定の加工処理を行って形態構成データを取得する画像加工部と、をさらに含み、
    前記記憶部は、加工から取得される形態構成データを記憶し、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された画像加工部の加工によって取得される形態構成データを、参照画像と関連する構成データであると確定することを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  9. 前記参照画像確定部により確定される構成データは、記憶部に予め記憶されている形態構成データ、加工対象に対して加工規則に基づいて取得される形態構成データのうち一つもしくは複数の組合、または前記形態構成データと記憶部に予め記憶されている補助構成データおよび/もしくは演算対象に対して演算規則に基づいて取得される補助構成データとの組合せであり、
    前記加工対象は、記憶部に記憶されている形態構成データであり、
    前記加工規則は、加工対象に対して一つまたは複数の加工処理を行なうことを含み、
    前記演算対象は、記憶部に記憶されている構成データであり、前記演算対象に対して一つまたは複数の演算規則を選択できる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の熱画像装置。
  10. 前記取得部は、撮影部であり、当該撮影部により撮影して熱画像データを取得することを特徴とする請求項6に記載の熱画像装置。
  11. 前記熱画像装置は、携帯式熱画像装置であることを特徴とする請求項10に記載の熱画像装置。
  12. 前記位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズ、回転角度を確定し、
    前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、赤外熱画像と、前記所定のサイズおよび回転角度にしたがって、参照画像確定部により確定される構成データによって取得される参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の熱画像装置。
  13. 前記参照画像は、被写体の輪郭の形態特徴を表し、前記参照画像は少なくともライン形態の輪郭図を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  14. 熱画像データを取得する取得部と、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定部と、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定部と、
    確定される構成データに基づいて取得される前記所定のサイズの参照画像と、前記所定の位置にしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像とを共同に表示する表示制御部と、
    赤外線データを記録し、前記赤外線データは取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行なった後に取得されたデータである記録部と、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置部と、
    を含み、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置部は、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定する熱画像装置。
  15. 前記取得部は、熱画像データを連続的に取得し、
    前記表示制御部は、確定される構成データに基づいて取得された前記所定のサイズの参照画像を、前記所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる、
    ことを特徴とする請求項14に記載の熱画像装置。
  16. 前記記録部は、使用者の操作に応答して赤外線データを記録することを特徴とする請求項6に記載の熱画像装置。
  17. 前記演算規則は、演算対象に対して、少なくとも拡大/縮小、変形、特徴点、特徴領域、等分、外接矩形、内接矩形、センタリングのうち一つまたは複数の演算を行なう、
    ことを特徴とする請求項9に記載の熱画像装置。
  18. 前記加工処理は、少なくともカット、閾値範囲の抽出、エッジの抽出、増強、フィルタリング、疑似カラー、階調、輝度調整、色調整、拡大/縮小、旋回の中の一つ或いはその以上であることを特徴とする請求項8或いは9に記載の熱画像装置。
  19. 主対象を指定した場合、
    前記位置確定部は、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、その他の対象と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータによって、その他の対象の赤外線熱画像における位置パラメータを自動的に設置し、
    主対象およびその他の対象には、少なくとも参照画像の構成データまたは参照画像の構成データのうちの一つによって取得される対象が含まれ、
    前記その他の対象は、主対象と所定の相対位置関係を有する対象である、
    ことを特徴とする請求項1〜18のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  20. 使用者の予め定めた操作に応答して主対象の切換えを制御する切換え制御部をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の熱画像装置。
  21. 前記記憶部は、構成データおよびそれに関連つけられている位置情報を記憶し、
    前記位置情報は、当該構成データにより取得される画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを表し、
    前記位置確定部は、前記位置情報が表す所定の位置および所定のサイズを、当該構成データにより取得される画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズであると確定することに使用することを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  22. 前記位置確定部は、所定の自己適応領域の赤外線熱画像における位置および大きさ並びに参照画像の自己適応領域における位置にしたがって、自己適応領域から溢れ出ず、縦横比が固定のまま最大に拡大/縮小して自己適応した後のサイズを取得し、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定することを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  23. 形態構成データの対応する補助構成データ、被写体情報のうち少なくとも一つの関連情報を設置する関連情報設置部と、
    形態構成データと関連情報設置部により設置される関連情報とを関連付ける関連記録を生成する設置記録部と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  24. 使用者の参照画像と関連する構成データ、加工規則、演算規則、位置規則、合成パラメータ、切換え規則のうち少なくとも一つの配置に用いられる配置部をさらに含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  25. 前記参照画像には、分析領域および/または合図マークを表す合図画像が含まれ、前記分析領域設置部により設置される分析領域は熱画像データに対する分析に用いられ、
    前記参照画像に分析領域および/または合図マークを表す合図画像が含まれることとは、
    (1)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データである;
    (2)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される形態構成データと補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (3)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記合図画像は前記参照画像確定部により確定される補助構成データによって取得される;
    (5)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有する;
    (6)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有し、前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有し、前記合図画像は前記補助構成データにより取得される;
    との場合のうち、いずれか一つを含み、
    前記合図画像に分析領域が含まれる場合、前記分析領域と前記参照画像とが所定の相対位置関係を有することは、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含み、
    前記分析領域設置部により設置される分析領域が熱画像データに対する分析に用いられる場合には、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項1〜4、6〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  26. 前記位置確定部は、予め定めた操作に応答して参照画像の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度のうち一つまたは複数を変更し、
    前記記録部は、参照画像の調整される前の変位、拡大/縮小の倍率、回転角度の変化量、または、調整された後の参照画像の赤外線熱画像における位置情報、または、参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の調整された後の赤外線熱画像における位置情報の三者のうち少なくとも一つを赤外線データと関連して記録することを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  27. 前記参照画像確定部は、記憶部に記憶される構成データに基づいて、参照画像と関連する構成データを確定し、
    前記記録部は、所定の記録情報を前記赤外線データと関連つけて記録し、
    前記所定の記録情報は、被写体情報を表す情報、または、参照画像の構成データもしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データ、または、参照画像もしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の赤外線熱画像における位置情報、または、参照画像の構成データの身分情報もしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データの身分情報、または、参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域の位置パラメータ、構成データのうち少なくとも一つ、のうち一つまたは複数であることを特徴とする請求項1〜17のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  28. 熱画像データを取得する取得ステップと、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定ステップと、
    前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得ステップにおいて取得される熱画像データにより生成され、前記参照画像は前記所定のサイズに応じて参照画像確定ステップにおいて確定される構成データに基づいて取得される合成ステップと、
    赤外線データを記録し、前記赤外線データは取得される熱画像データおよび/または取得される熱画像データに対して所定の処理を行なった後に取得されるデータである記録ステップと、
    を含み、
    前記参照画像には分析領域を表す合図画像がさらに含まれ、前記分析領域と前記参照画像とは所定の相対位置関係を有する、または、前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置ステップをさらに含み、
    前記参照画像確定ステップでは、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択ステップにより選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置ステップでは、前記選択ステップにより選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定することを特徴とする熱画像の標準撮影方法。
  29. 表示部に前記合成画像の表示を制御する表示制御ステップとさらに含むことに使用することを特徴とする請求項28に記載の熱画像の標準撮影方法。
  30. 前記取得ステップにおいて、熱画像データを連続的に取得し、
    前記合成ステップにおいて、前記所定の位置にしたがって、赤外熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得し、前記赤外熱画像は取得ステップにおいて連続的に取得される熱画像データにより生成されることを特徴とする請求項29に記載の熱画像の標準撮影方法。
  31. 熱画像データを取得する取得ステップと、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定ステップと、
    確定される構成データに基づいて取得される前記所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線画像と共同に表示させる表示制御ステップと、
    赤外線データを記録し、前記赤外線データは取得される熱画像データおよび/または熱画像データに対して所定の処理を行なった後に取得されるデータである記録ステップと、
    を含み、
    前記参照画像には分析領域を表す合図画像がさらに含まれ、前記分析領域と前記参照画像とは所定の相対位置関係を有する、または、前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置ステップをさらに含み、
    前記参照画像確定ステップでは、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択ステップにより選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置ステップでは、前記選択ステップにより選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定することを特徴とする熱画像の標準撮影方法。
  32. 選択ステップにおいて、記憶部に記憶されている被写体情報に基づいて表示部の所定の位置に所定の数の被写体情報選択待ち項目を表示させ、被写体情報選択待ち項目の選択に基づいて被写体情報を選択することに使用することを特徴とする請求項31に記載の熱画像の標準撮影方法。
  33. 前記位置確定ステップにおいて、所定の操作に応答して参照画像の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度のうち一つまたは複数を変更し、
    前記記録ステップにおいて、参照画像の調整前に発生する変位、拡大/縮小比、回転角度の変化量、調整後の参照画像の赤外線熱画像における位置情報、または、参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の調整された後の赤外線熱画像における位置情報のうち少なくとも一つを赤外線データと関連付けて記録することを特徴とする請求項28〜32のいずれかの一項に記載の熱画像の標準撮影方法。
  34. 前記記録ステップにおいて、所定の記録情報と前記赤外線データとを関連付けて記録し、前記所定の記録情報には、少なくとも被写体情報を表す情報、参照画像の構成データもしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データ、参照画像もしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の赤外線熱画像における位置情報、または、参照画像の構成データの身分情報もしくは参照画像と所定の相対位置関係を有する対象の構成データの身分情報、または、参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域の位置パラメータ、構成データのうち少なくとも一つ、のうち一つあるいは複数がふくまれ、
    前記参照画像には、分析領域および/または合図マークを表す合図画像が含まれ、および/または、前記分析領域設置ステップにおいて設置される分析領域は熱画像データに対する分析に用いられ、
    前記参照画像に分析領域および/または合図マークを表す合図画像が含まれることとは、
    (1)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定ステップにおいて確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データである;
    (2)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定ステップにおいて確定される形態構成データと補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (3)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定ステップにおいて確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記合図画像は前記参照画像確定ステップにおいて確定される補助構成データによって取得される;
    (5)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有する;
    (6)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有し、前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定ステップにおいて確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有し、前記合図画像は前記補助構成データにより取得される;
    との場合のうち、いずれか一つを含み、
    前記合図画像に分析領域が含まれる場合、前記分析領域と前記参照画像とが所定の相対位置関係を有することは、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含み、
    前記分析領域設置ステップにおいて設置される分析領域が熱画像データに対する分析に用いられる場合には、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項28〜32のいずれかの一項に記載の熱画像の標準撮影方法。
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