JP6419233B2 - 熱画像装置および熱画像撮影方法 - Google Patents

熱画像装置および熱画像撮影方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱画像装置、熱画像処理装置および赤外線測定の応用分野に関し、特に熱画像装置および熱画像撮影方法に関する。
周知の技術として、熱画像装置は被写体からの赤外線放射エネルギーを受け取ることによって結像し、使用者は表示される赤外線熱画像に基づいて被写体の温度状態を判断する。各種の被写体はそれに特定して要求される撮影部位および撮影角度を有し、当該要求に適合する被写体の熱画像は特定な結像形態を現す。また、各種の被写体はそれに特定して要求される撮影距離も有する。
熱画像測定技術が応用されて以来、使用者は、常に、正確な撮影部位、撮影角度に基づく被写体の結像形態に対する認識および撮影距離の制御に戸惑っている。これらは、使用者の主観的観念や経験により決められる。このため、現在、測定の品質を確保したいならば撮影しながら考える必要があるが撮影の速度が非常に遅くなってしまい、一方で、速度を早くにすると重要な撮影部位が測定から漏れやすくなったり被写体に不備をもたらしたりして状態評価の効果に影響を及ぼしてしまう。通常、数年間の実践を積み重ねてはじめて、使用者は比較的高い測定レベルを実現できる。
また、使用者はその主観的経験に頼って被写体の撮影の位置、サイズなどを調整する必要があるため、同一または同種の被写体を撮影するにしても、毎回取得される被写体の熱画像の結像の位置、大きさ、角度には差異が存在し、重要な撮影部位が漏れやすくなる。毎回の撮影において取得される被写体の熱画像の差異性の影響により、後続の分析作業は、人間により完成する必要がある(たとえば、被写体の熱画像に対応する分析領域を設置する。分析領域は、一部の点、線、面の領域ユニットから構成される。たとえば、図8に示す分析領域F6は、S01、S02、S03領域ユニットにより構成される。領域ユニットの番号、種類、位置、大きさなどがわずかに異なっても、最終の分析結果が異なる可能性があり、当該設置作業は煩雑である。)。さらに、このような差異性の影響により、データの分散性が分析、制御されにくく、水平分析(空間的分析)および垂直分析(経時的分析)するためのデータの有効性が高くない。
また、このように撮影して取得される熱画像データでは、後続のコンピュータによるバッチ処理が非常に難しくなる。如何に撮影して標準の被写体の熱画像を取得することは、解決する必要がある問題である。
本発明の属する分野における技術者は、常に上記問題の解決を試みている。最近、幾つかの熱画像撮影技術の難度を低下させ、撮影速度を向上させることに可能性を期待させた手段が人々に周知されている。たとえば、特許文献1に開示されている熱画像装置は、可視光結像部および赤外線結像部を有し、撮影された可視光および赤外線の熱画像を合成して表示している。特許文献1によれば、熱画像を観察する際の直観性を向上できるため、使用者の作業負担が軽減される。また、周知の格子線、十字線などを使用して照準を合わせたり、過熱警報により使用者に過熱の被写体への注意を喚起させたりする手段もある。
中国特許出願第201010221335.8号明細書
しかしながら、上記の方式により問題が解決されたわけではない。たとえば、温度が高いことは、電力設備に対して必ずしも欠陥とは言えず、危険が潜んでいる部分の温度は比較的に低い可能性がある。既存技術の熱画像装置から言えば、使用者がたとえ大量の赤外線撮影理論や被写体の知識を習ったとしても、赤外線の測定において、有効な手段が不足しているため、撮影する際には、依然として主観的経験に頼って被写体の撮影部位、撮影角度および撮影距離を選択する必要がある。このため、撮影の速度が遅く、漏れやすく、作業量が多い。
また、撮影の部位、角度および距離に対する要求をうまく表現できないため、上位は、測定品質の要求を明確に下位に指示できない。
このため、経験の積み重ねや主観的な観念に過度に頼らなくても、使用者が正確に被写体の熱画像の結像形態を把握し、撮影距離を認識できるように補助でき、赤外線測定の目的および要求を理解でき、被写体の撮影部位、撮影角度および撮影距離を迅速かつ正確に選択できる熱画像装置が必要であることが理解できる。このような熱画像装置によれば、評価の有効性および取得される熱画像データの標準性が保証されるため、後続の記録、分析などの処理や操作が便利である。したがって、普通の使用者であっても、優れる撮影技能レベルが実現される。
本発明は、赤外線熱画像における所定の位置にしたがって、所定のサイズの少なくとも被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と、撮影により取得される赤外線熱画像とを共同に表示する熱画像装置および熱画像撮影方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、表示制御部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。表示制御部は、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。
上記の目的を達成するための本発明に係る他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、合成部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。合成部は、所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得する。赤外線熱画像は、取得部により連続的に取得される熱画像データに基づいて生成され、参照画像は、所定のサイズにしたがって、参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される。
上記の目的を達成するための本発明に係るさらに他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、合成部を有する。
取得部は、熱画像データを連続的に取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。合成部は、所定の位置にしたがって、確定される構成データにより取得される所定のサイズの参照画像に基づいて、連続的に取得される熱画像データに対して疑似カラー処理を選択的に行うことにより、参照画像および熱画像データにより生成される赤外線熱画像を表す合成画像を取得する。
上記の目的を達成するための本発明に係るさらに他の一つの熱画像装置は、取得部、参照画像確定部、位置確定部、表示制御部を有する。
取得部は、熱画像データを取得する。参照画像確定部は、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。表示制御部は、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。
上記の目的を達成するための本発明に係る熱画像撮影方法は、熱画像データを取得する取得ステップと、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、確定される構成データに基づいて取得される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置する位置確定ステップと、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置および所定のサイズにしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させ、構成データは、参照画像と関連するデータであり、参照画像は、被写体の形態特徴を表す画像である表示制御ステップを有する。
本発明によれば、赤外線熱画像において、所定の位置、所定のサイズを有し、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像を表示する。使用者は、当該参照画像を被写体の熱画像を撮影するための視覚的参照として、被写体を撮影する。参照画像により被写体の熱画像の結像形態を視覚的に合図し、参照画像の所定のサイズにより所望の被写体の熱画像のサイズを合図するため、間接的に結像の大きさと関連する撮影距離に対して合図され、撮影の品質が確保される。したがって、使用者に対する技術要求が低下され、撮影品質や速度が向上され、作業強度が減少され、後続の分析、記録などの品質や操作が便利である。
本発明のその他の事項および効果については、以下に示す実施例において説明する。
実施例1−5に係る熱画像装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施例1に係る熱画像装置の外形を示す図である。 実施例1−4に係る熱画像装置の設置メニュー画面を示す図である。 実施例1の記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの一例を示す図である。 実施例1の記憶部に記憶されている被写体情報および複数類型の構成データの一例を示す図である。 可視光画像により参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 テクスチャ画像により参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 輪郭画像および分析領域により参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 輪郭画像および合図マークにより参照画像を構成する合成画像の一例を示す図である。 実施例1の参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1の被写体h7を撮影する場所および使用者の撮影位置、撮影距離を示す平面図である。 実施例1の熱画像装置の被写体情報選択待ち項目を選択するための画面を示す図である。 実施例1の参照画像を利用して被写体h7を撮影するプロセスにおける表示画面を示す図である。 実施例1の参照画像の構成データを切換える表示画面を示す図である。 実施例1の参照画像と被写体熱画像とが重なってマッチングされる表示画面を示す図である。 実施例2の(自己適応表示)参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。 局部の輪郭画像について「参照画像センタリング」処理をした後の自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。 局部の輪郭画像について「参照範囲センタリング」処理をした後の自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。 実施例2の記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの他の一つの形式を示す図である。 実施例2の記憶部に記憶されている被写体情報および複数類型の構成データの他の一つの形式を示す図である。 実施例2の参照画像を確定し、被写体h6を撮影する際の表示画面を示す図である。 実施例3の加工参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。 実施例3のカット加工により形態構成データを取得し、および当該形態構成データにより生成される参照画像を利用して参照撮影する場合における表示画面を示す図である。 実施例3のエッジ抽出加工により形態構成データを取得し、および参照画像を生成するプロセスにおける表示画面を示す図である。 実施例4の形態構成データにより生成される参照画像に関連情報を設置する設置画面を示す図である。 実施例5の熱画像装置の設置メニューの一例を示す図である。 実施例5の対象加工の設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の対象演算の設置メニュー画面を示す図である。 演算または加工によって取得される参照画像の役割および効果について説明する五つの表示例を示す図である。 実施例5の参照画像の設置メニュー画面を示す図である。 実施例5の切換え設置メニュー画面を示す図である。 輪郭および分析領域により構成される参照画像を利用して被写体を撮影し、参照画像を切換える表示画面を示す図である。 輪郭および演算によって取得される領域構成の参照画像を利用して被写体を撮影し、参照画像を切換える表示画面を示す図である。 実施例5の参照モードの処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施例6の熱画像処理装置と熱画像撮影装置とが接続されて構成される熱画像処理システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。 実施例6の熱画像処理装置と熱画像撮影装置とが接続されて構成される熱画像処理システムの一例を示す図である。 実施例7の被写体熱画像を参照して参照画像を調整するプロセスにおける表示画面を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら具体的な実施例により、本発明を詳細に説明する。以下に説明する実施例は、本発明をより理解しやすくするためのものであって、本発明の技術的範囲を制限するものではなく、本発明の技術的範囲内において各種の態様に変更できることに注意されたい。以下の説明において、熱画像データは、熱画像AD値データ(たとえば、赤外線検出器の出力信号がAD変換された後のデータ)、赤外線熱画像の画像データ、温度値のアレイデータまたは熱画像AD値データに基づいて生成されるその他のデータなどであってよい。実施例1−5において、熱画像データは、熱画像AD値データであり、取得部は、撮影部である。実施例6において、熱画像データは、圧縮された熱画像AD値データまたは圧縮された赤外線熱画像の画像データであり、取得部は、通信インタフェースである。
〔実施例1〕
図1を参照しながら実施例1を詳細に説明する。図1は、実施例1に係る熱画像装置12の電気的構成を示すブロック図である。図2は、実施例1に係る熱画像装置12の外形を示す図である。
熱画像装置12は、撮影部1、画像処理部2、表示部3、一時記憶部4、メモリカードI/F5、メモリカード6、フラッシュ・メモリ7、通信I/F8、操作部9、制御部10を有する。制御部10は、コントロールおよびデータバス11を介して上記各部と接続し、熱画像装置12の全体の制御を行う。制御部10は、たとえば、CPU、MPU、SOC、プログラマブルFPGAなどによって実現される。
撮影部1は、図示しない光学部品、駆動部品、赤外線検出器、信号前処理回路などにより構成される。
光学部品は、赤外線光学レンズにより構成され、受け取った赤外線放射を赤外線検出器にフォーカスさせる。
駆動部品は、制御部10の制御信号に基づいてレンズを駆動することにより、フォーカスまたはズーミング操作を行う。ただし、これに限らず、光学部品をマニュアル調整することによりフォーカスまたはズーミング操作を行ってもよい。
赤外線検出器は、たとえば、冷却または非冷却タイプの赤外線焦点面アレイ検出器であり、光学部品を通過した赤外線放射を電気信号に変換する。
信号前処理回路は、サンプリング回路、AD変換回路、定時トリガ回路などを含み、赤外線検出器から読み出した信号を所定の周期内においてサンプリングするなどの信号処理を行い、AD変換回路によりデジタル熱画像データに変換する。当該熱画像データは、たとえば、14ビットまたは16ビットの2進データ(AD値とも称する)である。当該熱画像データは、一時的に一時記憶部4に記憶される。本実施例において、取得部は撮影部1であり、被写体を撮影して熱画像データ(フレーム)を取得する。
画像処理部2は、撮影部1により取得した熱画像データに対して所定の処理を行う。画像処理部2の処理は、たとえば、編集、補間、疑似カラー、合成、圧縮、解凍など、表示用・記憶用などに適合するデータに変換する処理である。たとえば、制御部10の記録指示に基づいて、画像処理部2は、熱画像データに対して所定の圧縮処理を行って圧縮後の熱画像データを取得する。その後、当該熱画像データは、たとえば、メモリカード6などの記憶媒体に記憶される。また、制御部10の制御に基づいて、画像処理部2は、画像処理と関連する各種の処理を行う。たとえば、画素数を増減させて画像データのサイズを変更する処理や、画像データに対してカット処理を行う。画像処理部2は、DSP、その他のマイクロプロセッサー、またはプログラマブルFPGAなどによって実現できる。画像処理部2は、さらに、制御部10と一体化されてもよい。
本実施例において、合成部は画像処理部2であり、所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と、参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像とを、連続的に合成して合成画像を取得する。合成処理は、表示(表示部3の表示)される合成画像において、被写体の熱画像と、被写体の所定の形態特徴を表す所定の位置、所定のサイズの参照画像とが同時に表示されるようにする。
画像処理部2は、撮影部1により撮影して取得した熱画像データに対して所定の処理を行い、赤外線熱画像を取得する。所定の処理は、たとえば、疑似カラー処理、または画像処理部2が撮影部1により撮影して取得した熱画像データに対して不均一補正、補間などの所定の処理を行った後、さらにその処理後の熱画像データに対して行われる疑似カラー処理である。疑似カラー処理とは、たとえば、熱画像データのAD値の範囲またはAD値の設定範囲に基づいて対応する疑似カラーパレットの範囲を確定し、熱画像データの各AD値の疑似カラーパレットの範囲内において対応する具体的な色値を、当該熱画像データの各AD値の赤外線熱画像における対応する画素位置の画像データとする処理である。ここで、グレースケールの赤外線画像は、疑似カラー画像の一つの特例であるとみなすことができる。
合成処理の一つの実施形式について具体的にいえば、たとえば、所定の位置にしたがって、所定の透明度比率により赤外線熱画像と所定のサイズの参照画像とを連続的に合成することにより、取得される合成画像において、被写体の熱画像と、被写体の所定の形態特徴を表す所定の位置、所定のサイズの参照画像とが同時に表示されるようにする。
ここで、透明度比率は、合成する際の合成画像の対応する画素における参照画像および背景(赤外線熱画像)の画像データの割合をいう。合成後の画素において、参照画像および赤外線熱画像の透明度比率の和は通常1(複数の画像が重なる場合、画像ごとに所定の透明度比率を有することができ、その和も通常1である)である。参照画像と赤外線熱画像とのすべての重なる画素点に対して、たとえば、式「合成後の画素 = 参照画像の画像データ×参照画像の透明度比率 +赤外線熱画像の画像データ×(1 − 参照画像の透明度比率) 」に基づいて合成後の重なる画素点の画像データを取得する。たとえば、参照画像の透明度比率が1であり、赤外線熱画像の透明度比率が0である場合には、参照画像における対応位置の画素の画像データにより赤外線熱画像における当該対応位置の画素の画像データを置き換える。すなわち、当該対応位置の赤外線熱画像の画像が完全に遮られる。透明度比率が均等である場合には、二つの画像の画像データを均等な比率で加算した画像データを合成画像における当該画素の画像データとする。このような合成画像において、参照画像は半透明の状態に表示され、参照画像を透けて赤外線熱画像を表示でき、または赤外線熱画像を透けて参照画像を表示できるともいえる。所定の透明度比率は、熱画像装置12に記憶されているデフォルト値、使用者が操作部9通じて設置する値、または参照画像と関連する構成データの属性に含まれている所定の透明度比率であってよい。
背景(たとえば、赤外線熱画像)と合成する必要がある合成対象が複数(参照画像には複数の合成対象が含まれている)ある場合には、たとえば、各合成対象の合成順番および対応する透明度比率にしたがって、順次に合成処理を行い、最終の表示画像を取得する。たとえば、合成対象1(合成順番が1)および合成対象2(合成順番が2)を有する場合、まず、合成対象1をその透明度比率にしたがって背景(赤外線熱画像)と合成して中間データ「 合成対象1の画像データ×合成対象1の透明度比率 + 背景の画像データ×(1 −合成対象1の透明度比率) 」を取得した後、合成対象2をその透明度比率にしたがって中間データと再度合成する。すなわち、当該処理によって取得される合成画素は、式「 合成対象2*合成対象2の透明度比率 + 中間データ*(1−合成対象2の透明度比率) 」により取得される。
また、所定の閾値区間の範囲およびこの範囲に対応する所定の透明度比率により、参照画像または赤外線熱画像の当該閾値区間の範囲内における画像データの対応する透明度比率を確定できる。ここで、所定の閾値区間の範囲および所定の透明度比率は、予め記憶されていてもよいし、使用者により設置および調整してもよい。閾値区間の範囲を表現する形式は、たとえば、AD値の範囲、温度バンド(値)の範囲、グレースケールの範囲、色域などである。たとえば、参照画像の構成データが熱画像データである場合、当該熱画像データの閾値区間の範囲(例えば、AD値の範囲または温度バンドの範囲)に対応する透明度比率によって、合成する際の参照画像におけるどの熱画像データにより生成される画像データが合成画像において表示されるか(たとえば、閾値区間の範囲内における熱画像データにより生成される画像データの所定の透明度比率は1であり、その他は0である)を確定する。一方、撮影して取得された熱画像データの閾値区間の範囲(たとえば、AD値の範囲または温度バンドの範囲)に基づいて赤外線熱画像におけるどの熱画像データにより生成される画像データが合成画像において表示されるか(たとえば、閾値区間の範囲内における熱画像データにより生成される画像データの所定の透明度比率は1であり、その他は0である)を確定してもよい。これにより、重要な部分(閾値区間の範囲内)の赤外線熱画像が隠されることを防止できる。ここで、参照画像の透明度比率は、変化する値であってもよい。
赤外線熱画像と参照画像とを合成処理する他の一つの実施形式は、合成部としての画像処理部2が、所定の位置、所定のサイズの参照画像の赤外線熱画像における対応する画素の位置に基づいて、撮影して取得した熱画像データに対して、選択的に疑似カラー処理を行って合成画像を取得することである。具体的にいえば、たとえば、対応する画素の位置における参照画像の画像データを当該画素の位置における合成画像の画像データとし、当該対応する画素の位置における熱画像データに対しては疑似カラー変換の処理を行わず、参照画像の画素の位置以外の熱画像データに対してのみ疑似カラー変換を行って赤外線熱画像の画像データを取得して、合成画像を生成する。ただし、これに限らず、たとえば、参照画像の対応する熱画像データ中の画素の位置における熱画像データに対して、その他の画素の位置における熱画像データの疑似カラー処理とは異なる処理を行うこともできる。たとえば、異なる疑似カラーパレットの疑似カラー処理や、参照画像の対応する熱画像データ中の画素の位置における熱画像データから所定の値を減算した後に疑似カラー処理を行ってから合成画像を生成すれば、処理速度を速くすることができる。このような実施形式は、ライン形態の参照画像に適合する。このような実施形式により合成処理を行うことを望む参照画像に対しては、その構成データの属性に予め対応する類型情報または印を付けることができる。
表示制御部(制御部10)は、上述した実施形式のうちの一つまたは同時に複数の実施形式により取得した合成画像を表示部に表示させることが好ましい。これにより、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示することを実現できる。ただし、これに限らず、たとえば、特定な表示装置によれば、参照画像を赤外線熱画像に投影して共同に表示することを実現できる。この場合、画像処理部2は、合成処理する際に上述した機能を有しなくてもよい。
表示部3は、表示駆動回路および液晶表示器を含む。表示駆動回路は、制御部10の制御のもとで、液晶表示器を駆動する。待機撮影モードの場合、撮影して取得した赤外線熱画像を連続に表示する。参照処理モードの場合、合成画像を連続に表示でき、再生モードの場合、メモリカード6から読み出しおよび拡張した赤外線熱画像を表示できる。表示部3は、また、制御部10の制御に応じて各種の設定情報も表示できる。本実施例において、表示部3は、表示部の一例である。ただし、これに限らず、表示部3は、熱画像装置12と接続するその他の表示装置であって、熱画像装置12自身の電気的構成に表示装置を有しなくてもよい。
一時記憶部4は、たとえば、RAM、DRAMなどの揮発性記憶器であって、撮影部1から出力される熱画像データを一時的に記憶するバッファ・メモリであるとともに、画像処理部2と制御部10の作業記憶器としての機能を発揮して、画像処理部2と制御部10により処理されるデータを一時的に記憶する。ただし、これに限らず、制御部10、画像処理部2などの処理器内に含まれている記憶器またはレジスタなども一時的記憶媒体とみなすことができる。
メモリカードI/F5は、メモリカード6のインタフェースである。メモリカードI/F5には、書換えが可能な非揮発性記憶器であるメモリカード6が接続されている。メモリカード6は、取付けおよび取り外しが自在となるように熱画像装置12の本体のスロット内に取付けられ、制御部10の制御に基づいて熱画像データなどのデータを記憶する。
フラッシュ・メモリ7(内蔵フラッシュ・メモリー)は、本実施例における記憶部の一例として、少なくとも被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを記憶する。記憶される構成データには、少なくとも形態の構成データが含まれる。すなわち、記憶される構成データは、形態の構成データ、または記憶される構成データに形態の構成データおよびその他の類型の構成データ(以下では、補助構成データとも称する)が含まれる。
ここで、記憶部は、熱画像装置12における記憶媒体、たとえば、フラッシュ・メモリ7、メモリカード6などの非揮発性記憶媒体、一時記憶部4のような揮発性記憶媒体などであってよい。また、記憶部は、熱画像装置12と有線または無線で接続するその他の記憶媒体、たとえば、通信I/F8と有線または無線で接続して通信するその他の装置(たとえば、その他の記憶装置または熱画像装置、コンピュータなどの記憶媒体またはネットワークにおける目的地の記憶媒体)であってもよい。なお、構成データなどのデータは、予め熱画像装置12またはそれと接続する非揮発性記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
図4に示すように、記憶部に記憶されている構成データの一つの最適な実施形式、すなわち、複数の被写体情報および各被写体情報と関連する一つの形態構成データを記憶することについて説明する。当該形態構成データには、複数の被写体情報、被写体情報に関連する形態構成データ、形態構成データにより生成される画像の赤外線熱画像における位置情報(たとえば、位置、サイズ、または回転角度)が含まれる。たとえば、記憶されている形態構成データが複数の点の座標により構成される場合、同時に参照画像のサイズも記憶されているとみなして、記憶されている複数の点の座標によりこれらの点から構成される参照画像のサイズが確定される。同様に、位置確定部が参照画像を構成する複数の点の赤外線熱画像における位置を確定した場合、当該参照画像の所定のサイズも確定したこととなる。ここで、被写体情報は、被写体の類型、名称、番号、場所などの被写体の身分を表す情報の一つまたは複数の組合せである。また、位置情報などの具体な表現方法は、表示部の画面全体(たとえば、画面に赤外線熱画像の表示ウィンドウと赤外線熱画像表示ウィンドウの外側に位置するその他の情報の表示ウィンドウを含む場合)における座標系の位置パラメータ(ただし、赤外線熱画像の表示ウィンドウ内に位置する)であってよい。
形態構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す画像の構成データである。形態構成データは、たとえば、ドット・マトリックスデータ、ベクトル図形データ、またはドット・マトリックスデータとベクトル図形データとを組合せたデータなどであってよい。ここで、ドット・マトリックスデータは、たとえば、ドット・マトリックス画像データや熱画像データなどのアレイデータから構成されるドット・マトリックスデータである。形態構成データは、たとえば、所定の撮影角度、撮影部位に基づいて取得される各種の被写体画像(たとえば、赤外線熱画像、可視光画像)などから抽出して取得できる。形態構成データは、また、予め記憶部(たとえば、フラッシュ・メモリ7)に記憶されているものであってもよい。参照画像は、被写体の全体、一部または局部(図18に示す局部輪郭画像T17)の所定の形態特徴と対応できる。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、被写体の熱画像の所定の形態特徴を表したもの、たとえば、被写体の熱画像を含む赤外線熱画像であってよい。ただし、これに限らず、被写体の可視光、紫外などその他の類型の画像と赤外線熱画像とが、輪郭、テクスチャの類似性、または協同使用における参考性を有しているため、被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、所定の形態特徴の要求を表した各種の被写体画像、たとえば、被写体の可視光画像、予め作成した画像などであってもよい。合成された後のこれらの画像は、合成画像において所定の透明度比率にしたがって半透明に表示され、それらが表す所定の撮影角度、撮影部位の被写体形態を撮影参照の視覚参照として提供する。図6において、可視光画像である参照画像TU6は半透明に表示され、半透明の参照画像TU6に位置される被写体熱画像H6の部分には半透明の遮蔽が生じる。このような参照画像は、観察の効果に影響を及ぼすが、比較的にイメージしやすく、理解しやすい。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像は、たとえば、被写体の輪郭および/またはテクスチャの特徴のみを表すことのできる画像であってもよい。このような参照画像は、合成画像における参照画像の画素の位置において、被写体の形態と関連する輪郭および/またはテクスチャの特徴を表示する。合成画像におけるその他の位置では、遮蔽されることなく赤外線熱画像を表示でき、被写体の熱画像への遮蔽が少ない。たとえば、図8に示すような輪郭画像T6は、輪郭画像T6の画素の位置における赤外線熱画像のみ遮蔽し、その他の位置における赤外線熱画像を遮蔽しない。このような形態構成データは、ベクトル図形データ(たとえば、図8に示すような輪郭画像T6を生成する)であってもよいし、ドット・マトリックスデータ(たとえば、図7に示すようなテクスチャ画像W6を生成する)であってもよい。参照画像中の輪郭および/またはテクスチャの特徴位置以外のその他の画素の位置では、赤外線画像が全透明に表示される。このような参照画像は、不透明または半透明に表示できる。
被写体の所定の形態特徴を表した参照画像には、また、同時にその他の補助用合図画像を含むことができる。たとえば、図8における重点観察領域を示す分析領域F6(分析領域F6は、番号情報がS01、S02、S03である三つのフレーム状の分析領域ユニットにより構成される)や、図9における撮影を示す合図マークB6などは、参照画像における重点注目部分をよく観察するように使用者に注意を与える。たとえば、一つの形態構成データにより図8に示す分析領域F6と輪郭画像T6を含む参照画像を取得できるが、最適な実施形式としては、形態構成データ(輪郭画像T6を取得する)および補助構成データ(たとえば、分析領域の取得に用いられる分析領域構成データ)により図8に示す参照画像(分析領域F6と輪郭画像T6を含む)を取得する。これにより、輪郭画像T6の参照効果を向上でき、単一の補助画像F6などの参照性が弱いという不足が避けられる。実施例において、補助構成データは、ベクトル図形データであってもよいし、ドット・マトリックスデータであってもよいし、ベクトル図形データおよびドット・マトリックスデータをともに含むデータであってもよい。補助構成データは、たとえば、図8に示す分析領域や、図9に示す合図マークなどの取得に用いられる。ここで、分析領域は、たとえば、点、線、面であるが、実際では、通常一つまたは複数の分析領域ユニット(点、線、面)および領域ユニットの番号情報を含んでもよい。分析領域の取得に用いられる分析領域構成データは、たとえば、領域ユニットのベクトル図形データおよび領域ユニットの番号情報を含む。参照画像と関連する構成データは、たとえば、各種類型の形態構成データおよび補助構成データである。参照画像の取得に使用される構成データは、一つまたは一つ以上であってよいが、少なくとも一つの形態構成データを含む。
特定の補助構成データは、また、たとえば、参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータの標準化に用いられる。たとえば、補助構成データにより取得した補助対象を参考範囲領域と設けることは、補助対象が表す領域を重点観察するなどとの目的を示す。また、特定の補助構成データとして、たとえば、参照画像と所定の相対位置関係を有する点、線、面のデータは、記録処理を行う際に、熱画像データと関連付けて記憶される。形態構成データのデータ量が比較的に大きいため、参照画像と所定の相対位置関係を有する補助対象の補助構成データを記録することは、記憶されるデータ量を減少できる。補助構成データにより取得する対象が分析領域を表す場合、当該記録方法は、後続のバッチ処理に便利である。
図5は、記憶部の他の一つの記憶内容の実施例を示す図である。記憶部には、複数の被写体情報および各被写体情報と関連付けた複数類型の類型情報を有しながら参照画像と関連する構成データが記憶されている。構成データには、複数類型の形態構成データ、補助構成データ(たとえば、分析領域構成データなど)、各種の構成データにより生成される画像の赤外線熱画像における位置情報(たとえば、位置、サイズ、または回転角度をさらに含む)が含まれる。ここで、補助構成データが一点である場合(たとえば、分析領域が一つの点である場合)、位置のみを記憶する。これらの構成データは、異なる参照類型の画像の構成に用いられることができ、使用中における切換えも便利であり、良好な参照効果と赤外線熱画像への遮蔽との間のバランスがとれる。
類型情報は、各種の構成データの類型を示す。類型は、参照特徴、写真測量の目的、構成データのデータ様式などにしたがって分類できる。一つの分類形式は、参照特徴に応じた分類である。使用者は、図3に示すようなメニュー設置欄SZ31において、参照画像を生成するための構成データの所定の確定類型を設置できる。参照画像の生成と関連する構成データを、輪郭、テクスチャ、その他(たとえば、可視光、赤外線熱画像)などの類型の形態構成データの一つまたは複数に設置でき、また、分析領域の構成データなどもさらに含むように設置できる。複数を選択して設置した場合、複数の構成データにより取得した参照画像の参照類型を表す。たとえば、輪郭とテクスチャを選択した場合、参照画像には輪郭画像とテクスチャ画像とが含まれ、輪郭と分析領域を選択した場合、参照画像には輪郭画像と分析領域とが含まれる。設置した確定類型を所定の確定類型のデフォルト値として保存できる。当然ながら、分類は一つの構成データだけに行うことに限らず、複数の構成データの組合せに対しても分類できる。
図4には一つの被写体情報に一つの形態構成データが関連付けて記憶される実施形式が示され、図5には一つの被写体情報に複数類型の構成データが関連付けて記憶される実施形式が示されている。また、一部の異なる被写体情報(たとえば、同じ型番の被写体)に同じ構成データ、たとえば、形態構成データが関連付けられることも存在する。図5に示す記憶実施形式において、類型情報を付加しないで、使用者により選択を行ってもよい。図4および図5に示す記憶内容は、いくつかのファイル形式で保存できる。たとえば、被写体情報をファイル名とするデータファイルで形態構成データを保存したり、さらにフォルダによりこれらのファイルを分類したりする。また、図4または図5の記憶内容をデータベースまたは所定の書式のデータファイルなどに保存することもできる。被写体情報と関連付けの構成データは、たとえば、被写体情報と直接的に関連付けられる構成データ、被写体情報と直接的に関連付けられるある構成データにさらに関連付けられるその他の構成データであって当該その他の構成データも被写体情報と関連付けられているもの、または、被写体情報と関連付けられる構成データのインデックス情報に対応する構成データなどである。また、図4または図5の表に記憶されている形態構成データのインデックス情報(たとえば、ファイル名など)を介して関連付けられる場合、記憶媒体にはインデックス情報(たとえば、ファイル名など)に対応する形態構成データなどのファイルも記憶される。赤外線測定の場合、同一外形の異なる被写体が大量に存在するため、被写体情報と形態構成データとを関連付けることにより形態構成データなどを記憶することは、現場で認識した被写体に応じて使用者が使用する被写体情報を選択することが便利で、構成データの選択ミスを防止でき、データ冗長を低減できる。
通信I/F8は、たとえば、USB、IEEE1394、ネットワークなどの通信規格にしたがい、熱画像装置12と外部装置とを接続し、データの交換を行うインタフェースである。外部装置としては、たとえば、パーソナルコンピュータ、サーバー、PDA(個人用携帯情報端末装置)、その他の熱画像装置、可視光撮影装置、記憶装置などがある。
操作部9は、使用者の熱画像装置12に対する指示または設定情報の入力に使用される。操作部9は、図2に示すように、記録キー1、確認キー2、フォーカスキー3、モード設定キー4、十字キー5などから構成される。ただし、これに限らず、タッチスクリーン6または音声部品などによっても対応の操作を実現できる。
制御部10(たとえば、CPU)は、熱画像装置12の全体の動作を制御する。たとえば、フラッシュ・メモリ7のような記憶媒体には、制御用プログラムおよび各部分を制御するために用いられる各種のデータが記憶されている。上述した熱画像装置12の構成は、本発明を実施するための一つの具体的な実施例であり、本発明を限定するものではない。当業者であれば、上述した構成を適宜に変更して、本発明を実現できる。
上述した制御プログラムにより、制御部10は、多種類のモードの処理を制御する。電源が投入された後、制御部10は、内部回路の初期化を行った後、待機撮影モードに入る。すなわち、撮影部1の撮影により熱画像データを取得し、取得した熱画像データに対して画像処理部2により所定の処理を行ってから一時記憶部4に記憶し、表示部3により動的画像の形式で赤外線熱画像を連続的に表示する。このような状態において、制御部10は、予め定めた条件にしたがってその他のモードの処理への切換えまたはシャットダウン操作をしたか否かを監視し続ける制御を行う。その他のモードの処理へ切換えかシャットダウン操作をした場合、対応する処理の制御を行う。
以下では、熱画像の撮影方法(参照モード)について説明する。本実施例において、制御部10により参照画像確定部、位置確定部、表示制御部などの機能を実現する。
図10は、参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。図11は、被写体h7を撮影する場所および使用者の撮影位置、撮影距離を示す平面図である。図12は、熱画像装置の被写体情報選定待ち項目を選択するための画面を示す図である。図13は、参照画像を利用して被写体h7を撮影するプロセスにおける表示画面を示す図である。図14は、参照画像の構成データを切換える表示画面を示す図である。図15は、参照画像と被写体熱画像とが重なってマッチングされる表示画面を示す図である。本実施例は、電力設備を赤外線測定するシーンを例として、被写体h7の運転状態を巡視撮影することを目的としている。被写体h7は、電力設備DL中の一つの重要な部品である。参照モードの処理の手順は、以下に示すとおりである。
(ステップS101)
制御部10は、ユーザーが参照モードを選択したか否かを監視し続ける。待機撮影状態において、表示部3は、動的赤外線熱画像を表示する。この際、使用者の所在する撮影位置は図11に示す位置Aであって、図13の表示画面G1301に示すような赤外線熱画像が取得される。従来の場合、使用者は、被写体h7を撮影する撮影距離、撮影部位に戸惑うことがあり、ひいては電力設備DLにおける被写体h7が指し示す撮影部位すらはっきり分からない。参照画像を参照することにより被写体h7を正しく撮影することを保証し、操作を簡単にするため、使用者は、操作部9のモードキーまたはメニューを利用して参照モードを選択して、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)
赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データを確定する。制御部10は参照画像確定部として、記憶部に記憶されている構成データに基づいて、赤外線熱画像と合成するための被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データには、少なくとも一つの形態構成データが含まれる。すなわち、確定される構成データが形態構成データであるか、確定される構成データに形態構成データおよび補助構成データが含まれる。
本実施例において、フラッシュ・メモリ7には図4または図5に示すような記憶内容が記憶されている。ステップS101における使用者の操作に対応して、制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている被写体情報に基づいて、被写体情報に基づいて生成される所定の数の被写体情報選定待ち項目を図12に示す被写体情報選定待ち項目テーブルLBのように、表示部3に表示させる。使用者は、たとえば、現場の設備表示プレートによる被写体h7に対する認識に基づいて、操作部9の十字キーによりLBにおける被写体情報選定待ち項目「被写体h7」を捜し出して選択し、確認キーを押す。本実施例では、制御部10、操作部9、表示部3より選択部を構成し、被写体情報の選択に使用され、使用者の操作により被写体情報「被写体h7」を選択する。ここで、被写体情報は、被写体の類型、名称、番号、場所など被写体の身分を表す情報のうち一つまたは複数の組合せである。このため、被写体情報選定待ち項目が複数の選定待ち項目の組合せである場合、被写体情報選定待ち項目を選択して確定するための操作は、複数の選定待ち項目を選択することにより最終の被写体情報を確定する必要がある。被写体情報選定待ち項目の表示形式は、数字、文字、アイコン、図形などであってよい。選択部は、被写体情報選定待ち項目を表示することだけに限らず、たとえば、被写体情報の番号を入力する等の方式により被写体情報を選択することも可能である。
一つの実施形式として、たとえば、フラッシュ・メモリ7には図4に示すような記憶内容が記憶されている。当該操作に対応して、制御部10は、輪郭画像T7のベクトル図形データを、赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データとして確定する。制御部10は、被写体情報「被写体h7」と対応する輪郭画像T7のベクトル図形データ、参照画像(輪郭画像T7)の赤外線熱画像における位置情報を読み取り、一時記憶部4の所定の領域に伝送する。
他の一つの実施形式として、フラッシュ・メモリ7には図5に示すような記憶内容が記憶されている。当該操作に対応して、制御部10は、被写体情報「被写体h7」と対応する輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの構成データ、および輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの赤外線熱画像における位置情報を読み取り、一時記憶部4に伝送し、その後の、たとえば、切換え、記録などの使用(そのうち設定に必要な部分を伝送できる)のために用意しておく。制御部10は、構成データの所定の確定類型が輪郭であることおよび輪郭画像T7のベクトル図形データの類型情報に基づいて、輪郭画像T7ベクトル図形データを、赤外線熱画像と合成するための参照画像と関連する構成データであると確定する。所定の確定類型がなければ、その後、被写体情報と関連付けられる輪郭画像T7、テクスチャ画像W7、分析領域F7などの構成データを同時に確定して参照画像の生成に使用される構成データを構成するか、使用者に再選択の機会を提供する。所定の確定類型に関して、使用者は図3に示すような熱画像装置12のメニュー設置欄SZ31において設置でき、そのうちの一つまたは複数を設置できる。
上記形式に限らず、制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている形態構成データなどの構成データに基づいて、表示部の所定の位置に所定の数の形態構成データなどの構成データと関係のある選択情報を表示させ、使用者に選択できるようにすることもできる。上記選択情報は、たとえば、形態構成データなどの構成データと関連する構成データの身分情報を表す文字、記号、アイコン、数字、コード、サムネイルなどである。構成データの身分情報は、異なる応用の意味を有するように定義または編集できる。たとえば、記憶部に複数の構成データが記憶されている場合、制御部10は、所定の数の構成データにより生成される画像のサムネイルを表示して使用者に選択させる。使用者は、サムネイルの形態に基づいて、被写体に適合するものを選択できる。使用者の選択により、参照画像と関連する構成データを確定する。記憶媒体に図形ファイル、画像ファイルの形式で構成データが記憶されている場合おいて、参照モードに入る際,制御部10は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている関連するファイル名またはサムネイルに基づいて表示を行い、使用者に選択させる。このため、被写体情報は必ずしも必要ではなく、記憶部は、形態構成データなどの構成データのみ保存してもよい。
また、参照画像確定部としての制御部10は、次のように構成データを確定してもよい。たとえば、ある形態構成データをデフォルトとして確定する。これは、特定の被写体に対する測定に応用できる。ただし、これに限らず、たとえば、操作部における特定のキーと特定の形態構成データなどの構成データとの対応関係を予め設定し、その後、特定のキーの操作に応答して、対応する形態構成データなどの構成データを確定してもよい。
また、確定される構成データにより生成される参照画像と赤外線熱画像とが合成されて表示された後、使用者の予定の操作、たとえば、方向キーの切換えに応じて、現在の構成データと関連する構成データを、切換えた後の赤外線熱画像と合成するための参照画像の構成と関連する構成データと確定できる。現在の構成データと関連する構成データとは、現在確定されている構成データと関連付けられたもの、現在の構成データに基づいて生成されるもの、または選択された被写体情報と関連付けられるその他の構成データである。たとえば、被写体情報が複数の構成データと関連付けられた場合、当該複数の構成データの間で切換えの確定を行うことができる。
また、予定のトリガ条件、たとえば、誘導、GPS信号などのような外部トリガ信号に基づいて、熱画像装置における対応する受信装置(図示せず)のトリガにより、当該信号と対応する参照画像と関連する構成データを確定できる。
さらに、次のような場合も存在する。たとえば、熱画像装置12の記憶媒体には被写体の情報が保存され、被写体情報と関連付けられる構成データが通信I/F8を介して有線または無線に接続される外部設備、たとえば、記憶装置、コンピュータなどに保存されている。使用者が被写体情報を選択すると、制御部10は、有線または無線の方式により被写体情報と対応する構成データを取得して確定するように、外部装置に指示する。
(ステップS103)
赤外線熱画像における参照画像の所定の位置および所定のサイズを確定する。
制御部10は、一時記憶部4に伝送された位置情報に基づいて、赤外線熱画像における輪郭画像T7の所定の位置および所定のサイズを確定する。たとえば、図4に示すように、フラッシュ・メモリ7には形態構成データおよびそれに関連付けられた位置情報が記憶されている。当該位置情報は、当該形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを表す。位置確定部は、当該位置情報が表す所定の位置、所定のサイズを、当該形態構成データにより取得される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズとして確定する。また、参照画像が表示される位置、サイズ、回転角度は、使用者が操作部を介して入力することによっても確定できる。位置確定部は、また、デフォルトの位置およびサイズに基づいて参照画像の所定の位置および所定のサイズ(たとえば、中心点位置をデフォルトとし、元のサイズで表示し、予め適合なサイズの参照画像の構成データを用意できる)を設定できる。さらに、実施例2に示すように、所定の自己適応区域により確定することもできる。
(ステップS104)
撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップS105)
参照画像と赤外線熱画像とを合成する。具体的には、制御部10の制御により、画像処理部2は、確定される所定のサイズ、または所定のサイズおよび回転角度に基づいて、輪郭画像T7の構成データ(ベクトル図形データ)に対して対応する所定の処理を行い、所定の位置にしたがって、処理後に取得される画像データ、たとえば、所望の単色の画像データと、熱画像データに対して所定の処理を行って取得される赤外線熱画像の画像データとを合成する。本実施例において、輪郭画像T7は、半透明であるか、透明しなくてもよい。
(ステップS106)
表示制御部としての制御部10の制御により、合成画像を表示部3に表示させる。表示画面G1302に示すように、参照画像と赤外線熱画像とを共同に表示させて、その後、ステップS107の処理に進む。輪郭画像T7は、使用者に良好な視覚参照を提供する。参照画像による参照手段がなければ、使用者の撮影される被写体熱画像H7の形態(実際では、多くの使用者は不完全な被写体熱画像、または不適切な撮影角度だけ撮影したにすぎない。)およびその赤外線熱画像における結像の位置、大きさ、角度を主観的に把握しにくいことが考えられる。
(ステップS107)
制御部10の制御により、ユーザーが参照モードから退出したか否かを監視する。
退出した場合、参照モードの処理を終了させる。退出しなかった場合、ステップS104−S106の処理を繰り返し、表示部は、連続的に合成する動的赤外線熱画像および参照画像を表示し、撮影して取得した動的赤外線熱画像と参照画像T7とを連続的に合成されて表示される状態を反映する。たとえば、表示画面G1302に示すように、被写体熱画像H7と輪郭画像T7との間には比較的に大きな形態差が存在している。このため、使用者は輪郭画像T7を参照することによって被写体h7を撮影する角度を調整する。また、撮影位置を変えることによって、図11に示す撮影位置Aから撮影位置Bへ変更する。撮影位置Bにおける撮影角度は、表示画面G1303に示すとおりである。輪郭画像T7と被写体熱画像H7との輪郭形態は類似であるが、被写体熱画像H7の結像の大きさと輪郭画像T7の大きさとは比較的大きな差が存在している。使用者は、輪郭画像T7を視覚的に参照することによって、撮影する必要がある部位は輪郭画像T7の指示する被写体形態の部位で、被写体熱画像の赤外線熱画像における標準的な結像の位置、大きさ、角度は輪郭画像T7により指示されるものであることが理解できる。続いて、使用者が図11における撮影位置Bから撮影位置Cに変えるように、熱画像装置12の光学部品と被写体h7との間の撮影距離、結像位置を調整することによって、調整後に取得される図13に示すような表示画像G1304における被写体熱画像H7と輪郭画像T7とが視覚的に結像位置、大きさが初期的にマッチングされる状態になる。この際、使用者は、所定の形態に適合する被写体熱画像H7の状態について判定でき、漏れることがない。また、図15の表示画面に示すように視覚的に重なってマッチングされる状態になるように、撮影位置および角度をさらに調整できる。重なってマッチングされた後に分析、記録などの操作および処理を行うことは、正確な分析結果が取得しやすく、分析領域F7と関連付けられたら、人手で分析領域を設置することを避けることができる。また、輪郭画像T7と関連する情報、たとえば、輪郭画像T7の構成データおよび位置情報、被写体h7の被写体情報と、当該時刻に取得される熱画像データとを関連付けて記録すると、生成される赤外線熱画像ファイルに被写体熱画像の赤外線熱画像における位置、サイズの情報が含まれるため、後続のバッチ処理による分析および知能診断に便利である。
フラッシュ・メモリ7に図5に示すような記憶内容が記憶されている場合、使用者は、その他の類型の参照画像などに切換えて表示することにより参照を補助することができる。具体的には、制御部10は、使用者の切換え操作を応答して、ステップS102の処理において一時記憶部4に伝送された分析領域F7、テクスチャ画像W7などの被写体情報または輪郭画像T7と関連付けられる補助構成データを確定し、単独または輪郭画像T7とともに赤外線熱画像と合成し(図14に示すような分析領域F7および輪郭画像T7を含む参照画像)て、参照の効果を向上させる。
また、次のような応用も存在する。輪郭画像T7の位置、サイズ、またはこれらと回転角度を調整し(改めて確定)、表示画面G1303に示す被写体熱画像H7とマッチングさせる。
被写体h7を測定した後、参照モードを改めて選択して、次の被写体のための参照撮影に進んでもよいし、その他のモードの処理に進んでもよい。赤外線撮影において、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像による参照手段がなければ、使用者は、主観的に被写体h7の撮影角度および距離、撮影の部位を推測する必要があるため、重要な測定部位が漏れ易く、撮影の速度が遅くなることが考えられる。
また、制御部10は、透明対象指定部をさらに有することができる。透明対象指定部は、使用者が表示部により表示される参照画像の中から、透明度比率を変更する必要のある対象(たとえば、本実施例の参照画像T7)の指定に用いられる。透明対象指定部は、使用者の予め定めた操作に応答して、指定された対象の透明度比率を変更する。
上述したように、本実施例1では、予め記憶される被写体情報および被写体情報に関連付けられる形態構成データを利用するため、現場撮影における被写体に応じて対応する形態構成データの選択が便利である。フラッシュ・メモリ7に形態構成データと関連付けられる位置情報が記憶されるため、参照画像の位置調整を避けることができ、操作が簡単で標準である。合成画像に表示される所定の位置、所定のサイズ、および被写体の輪郭特徴を表す参照画像は、使用者のために被写体熱画像を撮影する際の視覚的参照として提供されるため、被写体の撮影角度、撮影部位、撮影距離を合図し標準化している。参照画像を参照することにより、使用者に対して撮影要求は一目瞭然であり、経験の積み重ねや主観的な考えに過度に頼る必要もないため、撮影の難度を大幅に低減でき、測定の品質と速度を向上し、一般の使用者であっても良質な撮影技能レベルが達成できる。輪郭形態構成データを利用して参照画像を構成するため、参照の効果がさらに優れる。実施例1は、本発明の最適な実施形式の一例である。当然ながら、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
〔実施例2〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例は、参照画像を自己適応領域に自己適応的に表示させる制御プログラムがフラッシュ・メモリ7に記憶されているところにおいて実施例1と異なる。図16は、参照モードの処理の手順(自己適応表示)を示すフローチャートである。図17は、局部の輪郭画像について「参照画像センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。図18は、局部の輪郭画像について「参照範囲センタリング」処理をした後、自己適応的に表示した場合の効果を示す図である。図19は、記憶部に記憶されている被写体情報および形態構成データの他の一つの形式を示す図である。図20は、記憶部に記憶される被写体情報および複数類型の構成データの他の一つの形式を示す図である。図21は、参照画像を確定し、被写体h6を撮影する際の表示画面を示す図である。
本実施例において、位置確定部としての制御部10は、自己適応領域の赤外線熱画像における大きさ、位置、および参照画像の自己適応領域における位置に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
自己適応領域は、赤外線熱画像における参照画像などを自己適応的に表示させるための所定の領域である。自己適応表示は、参照画像が当該自己適応領域中の指定位置において、自己適応領域から溢れ出ず、縦横比が固定のまま最大に表示することをいう。本実施例では、角度が変わっていないが、角度が変わる場合もある。
通常、所望の撮影の被写体熱画像は所定のサイズを有しており、センタリングされることが最も好ましい。自己適応領域を設置することは、参照画像の表示の標準化に便利である。図3に示す自己適応領域欄SZ32は、自己適応領域の赤外線熱画像における位置、サイズの設置、たとえば、赤外線熱画像表示ウィンドウを占める所定の割合または赤外線熱画像における指定領域などの設置に用いられる。参照画像位置欄SZ33は、参照画像の自己適応区域における位置、たとえば、「参照画像センタリング」、「参照範囲センタリング」の設置に用いられる。なお、設置位置は、中心点に限らず、その他の指定位置または回転角度であってもよい。設置を完了した後、当該設置を保存してデフォルトの自己適応設定パラメータとすることができる。
制御部10は、自己適応的に拡大/縮小された後の参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを演算する。たとえば、自己適応領域が赤外線熱画像においてセンタリングされ、参照画像が自己適応領域において「参照画像センタリング」に設置された場合、制御部10は、自己適応領域(サイズX1、Y1)と参照画像(拡大/縮小される前の参照画像のサイズX2、Y2)のX軸、Y軸の比を算出する。そして、制御部10は、X1/X2およびY1/Y2のうち比較的小さい値を選択して、これを参照画像がセンタリングされる場合における参照画像の中心点に基づく拡大/縮小の倍率とする。このように、制御部10は、自己適応的に表示される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを算出する。図17は、局部の輪郭画像T17が「参照画像センタリング」に設置された場合の表示の効果を示す図である。
また、参照画像センタリングには、次のようなことも含まれる。複数類型の構成データを参照画像と関係する構成データであるとして確定する場合、制御部10は、確定された構成データを一つの組合せ対象として組合せて、組合せ参照画像を取得し、当該組合せ参照画像が自己適応的に表示される位置およびサイズを算出する。この際、「参照画像センタリング」の処理は、組合せ参照画像のセンタリング表示であってよい。ここで、組合せに参加する各類型の構成データにより生成される画像は、必ずしも表示されるとは限らないことに注意されたい。
ただし、被写体の局部の所定の形態特徴を表す構成データにより生成される画像が「参照画像センタリング」処理される場合、これらの構成データにより生成される画像(参照画像、または参照画像中の一部分)が所望の被写体の参照範囲を表すものでないことになってしまうことがある。たとえば、図17に示す参照画像は、被写体全体の撮影には使用できない。各種の構成データにより生成される参照画像の一部分の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズをさらに標準化するため、構成データにより生成される画像に対して一つの共通の参照範囲領域を設置できる。参照画像の対応する参照範囲領域は、当該参照画像の所定の表示参照範囲を表す。たとえば、同一の被写体に対応する複数の構成データのうち各データにより生成される画像の当該参照範囲領域に相対する位置情報(位置、サイズ、または回転角度)を記憶して、これらの構成データにより生成される画像と参照範囲領域との相対位置の標準を保持させる。参照画像がそれと対応する参照範囲領域を有する場合、「参照範囲センタリング」処理は、参照範囲領域が自己適応的にセンタリングすることをいい、自己適応処理後の参照画像と参照範囲領域との相対位置(位置、サイズ、または回転角度)が保持されて変わらないことをいう。
他方、参照範囲領域を利用することは、被写体の局部の所定の形態特徴を表す参照画像の表示が大き過ぎることを防止できる。たとえば、通常では完全な輪郭の外接矩形を局部輪郭参照画像の参照範囲領域とする。図18は、局部輪郭画像T17が「参照範囲センタリング」処理された場合の表示の効果を示す図である。図17の局部輪郭画像T17が「参照画像センタリング」処理された場合の表示と異なるところは、図18において、T17が対応するのは参照範囲領域L17であって、必ずしも表示されるとは限らないことである。参照範囲領域は、予め記憶されてもよいし、使用者の設置により入力されてもよく、参照画像と関連する構成データのうち一つまたは複数を組合せた後算出されてもよい。参照画像がそれと対応する参照範囲領域を有する場合、「参照範囲センタリング」処理は、参照範囲領域が自己適応的にセンタリングされることをいい、処理後の参照画像と参照範囲領域との相対位置(位置、サイズ、または回転角度)は変わらないことをいう。制御部10は、「参照範囲センタリング」処理において、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを算出する。まず、自己適応領域(サイズX1、Y1)と参照範囲領域(拡大/縮小される前のサイズX3、Y3)のX軸、Y軸の比を算出し、X1/X3およびY1/Y3のうち比較的小さい値を選定して、参照範囲領域が自己適応的にセンタリングする場合における参照範囲領域の中心点に基づく拡大/縮小の倍率を取得する。続いて、参照画像(拡大/縮小される前)の参照範囲領域(拡大/縮小される前)における相対位置(位置、サイズ、または回転角度)に基づいて、参照範囲領域の自己適応センタリングする際の拡大/縮小の倍率を参照画像の参照範囲領域の中心点に基づく拡大/縮小の倍率として、参照範囲領域の自己適応センタリングする際の参照画像の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを算出する。
他方、使用者が重点的に観察する必要のある部位を参照範囲領域として、さらに参照の効果を向上してもよい。たとえば、分析領域を参照範囲領域とすることができる。この場合、参照画像が部分的に溢れだす可能性があるが、これは必要に応じたものであるため、許可できる。使用者が被写体に近づいて撮影し、参照画像による参照も可能であるため、撮影の品質が保証される。参照範囲領域を変更することによって、異なる表示位置における変換を実現でき、異なる撮影の目的を実現できる。
本実施例において、記憶部の一つの実施形式としては、図19に示すような記憶内容であって、被写体情報、被写体情報に関連付けられる形態構成データを含み、輪郭形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における位置情報を記憶しなくてもよい。
図20は、記憶部の他の一つの実施形式における記憶内容を示す図である。記憶内容は、被写体情報、被写体情報に関連付けられ、類型情報を有する各種の構成データ、各種の構成データにより取得される画像(拡大/縮小処理される前)の輪郭(拡大/縮小処理される前)に相対する位置情報(たとえば、輪郭における位置、サイズ、または回転角度を記憶する)、すなわち、所定の相対位置関係を含む。なお、輪郭形態構成データにより生成される画像の赤外線熱画像における位置情報は、記憶しても、記憶しなくてもよい。ここで、輪郭の外接矩形をその他の構成データにより取得される画像の参照範囲領域とすることができる。また、複数の構成データ(たとえば、図20に示すように記憶されている一つの被写体情報に関連付けられる複数の構成データ)を組合せた後取得される組合せ参照画像の外接矩形を、これらの構成データにより生成される画像の参照範囲領域とすることもでき、複数の構成データのうち各データにより生成される画像の参照範囲領域に相対する位置およびサイズ情報を記憶できる。なお、上記記憶部(フラッシュ・メモリ7)に、構成データ、構成データにより生成される画像の対応する参照範囲領域、および各構成データにより生成される画像の参照範囲領域に相対する所定の相対位置関係(たとえば、参照範囲領域における位置、サイズ、または回転角度)が記憶されていることが最も好ましい。
以下のことに注意されたい。同一の被写体情報に関連付けられる各構成データにより取得される対象間の所定の相対位置関係(以下では、構成データ間の所定の相対位置関係とも称する)を記憶することは、たとえば、図5に示すように、同一の被写体情報に関連付けられる各類型の構成データにより取得される対象の同一の参照系(たとえば、赤外線熱画像内)における位置情報をそれぞれ記憶してもよいし、図20に示すように記憶してもよい。ただし、これに限らず、たとえば、使用者が各構成データにより取得される対象間に所定の相対位置関係を与えてもよいし、または熱画像装置12のデフォルトの位置規則によって各構成データにより取得される対象間に所定の相対位置関係などを与えてもよい。
以下では、自己適応領域による参照撮影プロセスにしたがって、設置された自己適応領域Z1および「参照画像センタリング」に基づく本実施例の処理の手順について説明する。
(ステップS201)
待機撮影状態において、表示部は、動的赤外線熱画像、たとえば、図21の表示画像G2101に示すような表示画面を表示する。制御部10は、使用者が参照モードを選択すると、ステップS202の処理へ進むように制御する。
(ステップS202)
参照画像を生成する構成データが輪郭画像T6のベクトル図形データであると確定する。確定についての実施処理形式は、ステップS102の処理を参照できる。
(ステップS203)
自己適応領域に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。
位置確定部としての制御部10は、自己適応領域Z1の赤外線熱画像における大きさ、位置、および輪郭画像T6の自己適応領域Z1におけるセンタリング位置に基づいて、輪郭画像T6の赤外線熱画像における所定の位置、所定のサイズを確定する。
(ステップS204)
撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップS205)
制御部10の制御により、画像処理部2は、確定された所定のサイズに基づいて、輪郭画像T6の構成データ(ベクトル図形データ)に対して対応する処理を行い、所定の位置にしたがって、処理後に取得される輪郭画像T6の画像データと、熱画像データに対して所定の処理を行って取得される赤外線熱画像の画像データとを合成する。
(ステップS206)
表示制御部としての制御部10の制御により、合成画像を表示部3に表示させる。図21の表示画像G2102に示すように、合成画像において被写体熱画像H6と輪郭画像T6との間には比較的に大きな形態差が存在している。使用者は、輪郭画像T6を参照することにより、被写体h6に対する撮影を調整できる。
(ステップS207)
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出したか否かを監視する。退出した場合、参照モードの処理を終了させる。退出しなかった場合、ステップS204−S206の処理を繰り返す。
上述したように、所定の自己適応領域の合成画像における大きさ、位置、および参照画像の自己適応領域における位置に基づいて、参照画像の赤外線熱画像における表示の位置、サイズを確定する。このため、参照画像の表示がより標準であり、使用者も参照画像の表示をより理解しやすくなる。
〔実施例3〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例と実施例1との違いは、本実施例では、予め定められる動作に応答して実行される制御プログラムがフラッシュ・メモリ7に記憶されていることである。制御プログラムでは、撮影部により撮影して取得される所定の熱画像データまたは当該熱画像データにより取得される赤外線熱画像を参照画像(被写体の所定の形態特徴を表す)と関連する構成データであると確定し、さらに、当該構成データを加工して形態構成データまたは参照画像をさらに取得する。以下では、このような熱画像撮影方法について説明する。以下の説明において、加工対象指定部(制御部10)は加工対象を指定し、画像加工部(画像処理部2)は加工対象に対してカット、エッジ抽出、閾値範囲抽出のうち少なくとも一つの処理を行う。記憶部(一時記憶部4など)は、加工して取得される形態構成データを記憶する。参照画像確定部(制御部10)は、加工して取得される形態構成データを、赤外線熱画像と合成する参照画像と関連する構成データであると確定する。
図22は、加工参照モードの処理の手順を示すフローチャートである。図23は、カット加工により形態構成データを取得し、および当該形態構成データにより生成される参照画像を利用して参照撮影する場合における表示画面を示す図である。図24は、エッジ抽出加工により形態構成データを取得し、および参照画像を生成するプロセスにおける表示画面を示す図である。
本実施例は、経験のある上級使用者が複数の下級使用者を率いて、ある変電所の被写体H23に対して赤外線測定を行う場合の実施例である。本実施例と実施例1との違いは、本実施例では、フラッシュ・メモリ7には被写体H23に対応する形態構成データが記録されていないことである。撮影の内容を明確にし、測定の品質を保証するために、上級使用者は、下級使用者の熱画像装置を利用して形態構成データを収集し、これにより撮影指示を伝える。加工参照モードによる撮影処理の手順は以下に示すとおりである。
(ステップS301)
表示部は、動的赤外線熱画像を表示し、制御部10は、使用者が加工モードを選択したか否かを監視し続ける。この際、表示画面G2301に示すような赤外線熱画像に対して、従来の場合だと、使用者は被写体熱画像H23の距離および角度の撮影に戸惑うことがある。上級使用者の伝える撮影指示は、被写体H23およびそれと同種類の被写体を撮影することである。被写体H23が電力設備DLの特定部品であるので、下級使用者に測定の目的、撮影の角度、撮影の部位、撮影の距離を理解させるために、上級使用者は、操作部9のモードキーによりカット加工モードを選択して、ステップS302の処理に進む。使用者は、図3に示すような加工メニュー設置欄SZ34において加工類型を選択できる。
(ステップS302)
制御部10は、使用者が加工対象を指定する指示を出したか否かを監視し続ける。カット加工モードの選択に応答して、制御部10の制御により、表示部3は、矩形カット領域J23を表示する。使用者は、被写体h23の撮影の角度および距離、またはカット領域J23を調整することにより、表示画面G2302に示すように、その中から形態構成データまたは参照画像を取得する所望の被写体熱画像H23がカット領域J23の中に位置されるようにする。続いて、確認キーを押すと、制御部10は当該操作に応答して、たとえば、赤外線検出器を利用して当該時刻における信号を読み取り、取得した熱画像データを一時記憶部4の所定の領域に保存する。制御部10は、当該熱画像データまたは当該熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得される熱画像データを加工対象として確定し、ステップS303の処理に進む。ここで、当該熱画像データに対して所定の処理(たとえば、疑似カラー処理)を行った後に取得される赤外線熱画像を加工対象と確定できる。後続の処理において、加工して取得される形態構成データにより生成される参照画像の疑似カラーを変更する必要がある場合、熱画像データを加工対象としたほうがより適切である。
また、熱画像装置12にその他の類型の結像装置(たとえば、可視光カメラ、図1では図示せず)がある場合、その他の結像装置により収集される画像を加工対象としてもよく、参照画像の構成データとしてもよい。さらに、記憶媒体などから加工対象を選択してもよい。たとえば、メモリカード6から予め記憶されている赤外線熱画像、可視光画像など、またはその他の形態構成データを読み出して加工対象とすることができる。
(ステップS303)
加工対象を加工処理する。制御部10の制御に基づいて、画像修正部としての画像処理部2は、カット領域J23内の熱画像データを抽出した後、次のステップの処理に進む。
加工とは、たとえば、加工対象に対して、カット、特徴抽出(たとえば、閾値範囲の抽出、エッジ抽出)、強化、フィルター、疑似カラー、輝度調整、色彩調整などのような所定の画像処理のうち一つまたは複数の処理をいう。
カット加工では、加工対象のカット領域におけるデータ(たとえば、画像データ、熱画像データ)を抽出する。
閾値範囲の抽出では、所定のアルゴリズムにしたがい、加工対象の閾値範囲におけるデータを抽出(赤外線熱画像である場合、たとえば、温度バンドまたは色バンドを抽出)する。閾値範囲は、たとえば、設置された熱画像データAD値の範囲、温度の閾値範囲、グレー範囲、カラー・コード範囲などであり、予め記憶されている閾値範囲であってもよいし、表示される赤外線熱画像に基づいて使用者により閾値範囲を設置、調整してもよい。
エッジ抽出処理では、所定のアルゴリズムにしたがい、加工対象における被写体のエッジ輪郭データを抽出する。たとえば、確定された加工対象に対して所定の閾値範囲にしたがって二値化を行う。ここで、所定の閾値範囲は、予め記憶されている閾値範囲であってもよいし、二値画像を表示して人手により二値化の閾値範囲を設定してもよい。閾値範囲は、たとえば、設置された熱画像データAD値範囲、温度の閾値範囲、グレー範囲、カラー・コード範囲などである。続いて、二値化処理後の画像に対して近傍処理を行う。続いて、近傍処理された画像に対してエッジ検出処理を行い、エッジ輪郭データを取得する。なお、取得されたエッジ輪郭データに対して、さらにベクトル化処理を行うことができる。たとえば、加工対象が図24のG2401に示すような赤外線熱画像である場合、まず、二値化処理後の赤外線熱画像は、図24のG2402に示す(表示または不表示可能)とおりである。続いて、抽出領域J23を設置する。図24のG2403に示すように、所望の抽出領域J23を確定する。続いて、G2403における二値熱画像EZ23のエッジ輪郭データを抽出する。センタリングに自己適応されるとG2404に示すように輪郭画像T23として表示される。その他の具体的な加工処理方法については、本発明の属する分野における周知の方法を使用でき、ここでは詳細の説明を省略する。
(ステップS304)
加工して取得される形態構成データを記憶する。当該カット加工により取得されたデータ(形態構成データ)は、一時記憶部4の所定の領域に保存される。ここで、加工により取得される形態構成データをメモリカード6もしくはフラッシュ・メモリ7に記憶してもよいし、または後述する実施例4に示す設置モードの処理に進んでもよい。
(ステップS305)
加工により取得された形態構成データを、参照画像と関係がある構成データとして確定する。
参照画像確定部としての制御部10は、記憶部(たとえば、一時記憶部4)に記憶されている当該加工により取得された形態構成データを、参照画像と関係がある構成データとして確定する。
(ステップS306)
参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。本実施例において、たとえば、表示領域設置パラメータ(自己適応領域Z1、参照画像センタリング、図23では表示領域Z1を図示せず)に基づいて、当該加工により取得される形態構成データにより生成される参照画像の赤外線熱画像における位置およびサイズを確定する。
(ステップS307)
撮影して取得される熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップS308)
参照画像と赤外線熱画像とを合成する。制御部10の制御により、確定された所定のサイズにしたがって、画像処理部2は、カットして取得された形態構成データに対して対応する処理を行い、さらに疑似カラー変換して取得される参照画像TU23の画像データを取得する。そして、所定の位置に基づいて、カット加工に対応するデフォルトの透明度比率(たとえば、50%)にしたがって、参照画像TU23の画像データと、撮影部1によって撮影して取得された熱画像データにより生成される赤外線熱画像とを合成する。
(ステップS309)
図23の表示画面G2303に示すように、合成画像を表示する。これにより、下級使用者は撮影指示の目的および品質に対する要求を十分に理解できる。使用者は、半透明画像TU23を参照することにより被写体熱画像H23を撮影できる。参照による撮影の効果の一例は、表示画面G2304に示すように、半透明画像TU23における被写体熱画像の形態部分と被写体熱画像H23とが重なってマッチングする。この場合における被写体熱画像H23は、所望の撮影品質の要求を満足し、状態評価、分析、記録などの後続の操作が便利で、かつ、使用者は、赤外線熱画像のみを表示することに切り替えて状態評価を行うことができる。
(ステップS310)
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出したか否かを監視する。退出した場合、参照モードの処理を終了させ、退出しなかった場合、ステップS307−S309の処理を繰り返す。
その後、上級使用者は、取得された参照画像TU23の形態構成データを設置してメモリカード6に保存、その他の下級使用者の熱画像装置に発送、またはその他の下級使用者の熱画像装置を使って上述したステップの処理を繰り返すことができる。
上述したように、本実施例では、加工対象を指定して加工するため、参照画像を便利かつ迅速に取得できる。その後は、取得される参照画像に基づいて、同種類の被写体を同じ距離、同じ部位、類似の角度から撮影するため、測定の有効性を確保できる。また、自己適応領域に基づいて参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを選択するため、参照画像の位置および大きさを素早く標準となるようにすることができ、操作がさらに簡単である。ここで、上述したメリットは、システムの代表的な実施形式により操作され実行された場合の効果である。ただし、ユーザーによっては、カットせずに、直接に操作に応答して取得される熱画像データを形態構成データとして確定して使用し、後続の赤外線熱画像と半透明に合成する場合もある。当然ながら、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
〔実施例4〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例において、フラッシュ・メモリ7には形態構成データに関連する情報を設置し記録する制御プログラムが記憶されている。制御部10、操作部9、表示部3は、関連情報設置部として、形態構成データに対応する補助構成データ(分析領域、指示マーク情報などのうち一つまたは複数を必要に応じて取得するために用いられる)、被写体情報のうち少なくとも一つの情報の設置に用いられる。また、制御部10は、設置記録部として、形態構成データと設置情報とを関連付ける関連記録の生成に用いられる。
たとえば、実施例3のステップS303の処理において、加工により取得された形態構成データを取得した後、すぐに後続の参照モードによる撮影をしなくてもよく、その前に形態構成データに対応する補助構成データ(たとえば、分析領域、合図マークなど)、被写体情報などの関連情報の設置を行ってもよい。また、合成画像に表示される参照画像またはメモリカード6などから読み出した形態構成データに対応する補助構成データ、被写体情報などの関連情報の設置を行ってもよい。
具体的には、設置指示に応答して、制御部10は、表示部3に図25に示すような設置画面を表示させる。使用者は、加工により取得される形態構成データによって生成される参照画像TU23に対応する各種の情報を設置する。当該設置画面には、参照画像および調整分析領域を表示する調整欄SZ0、分析領域設置欄SZ1、合図マーク設置欄SZ3、被写体情報入力欄SZ2などを有する。
調整欄SZ0は、参照画像TU23、分析領域F23(S01、S02、S03分析領域ユニットを含む)、マーク位置などの表示に使用される。使用者は、分析領域F23の領域ユニットS01、S02、S03に対して、たとえば、減少、位置の変更、調整、種類(点、線、面)の変更を行うことができる。使用者は、たとえば、S01、S02、S03を四角形から円形に変更するなどの修正、新しい領域ユニットの設置、マークの位置の調整を行うことができる。
分析領域設置欄SZ1は、参照画像の対応する分析領域(分析領域ユニットを含む)の生成形式の種類の選択に用いられる。「点、線、面」は、分析領域として参照画像に点、線、面を設置することを意味する。合図マーク欄SZ2は、合図マーク情報の設置に用いられる。たとえば、文字、矢印などにより注目する必要がある部位を指示する。文字は、たとえば、当該被写体の判断根拠である。また、後述する実施例5に説明する方法によって、たとえば、分析領域などの構成データを加工および/または演算を通じて設置してもよい。
被写体情報入力欄SZ2は、参照画像の対応する被写体情報の入力に用いられる。
使用者が設置終了を確認すると、制御部10は設置記録部として、参照画像TU23の設置情報のために関連記録を生成する。すなわち、参照画像TU23の形態構成データ、分析領域F23の構成データ、合図マークB23の構成データ、F23のTU23における位置およびサイズ情報、B23のTU23における位置情報、および被写体情報h23を関連付けてフラッシュ・メモリ7に保存する。
上述したように、本実施例では、形態構成データの対応する補助構成データ(分析領域、合図マーク情報などのうち一つまたは複数を必要に応じて取得するために用いられる)、被写体情報のうち少なくとも一つの設置情報を設置し、かつ、形態構成データと設置情報とを関連付けて関連記録を生成することにより、後続処理において、形態構成データと関連付けられるデータの呼び出しを便利にする。その後、上述した参照モードの処理に進んでもよいし、設置および関連記録の操作を繰り返してもよい。
ところで、上述した実施例において、参照モード、加工モード、関連情報設置モードなどの動作モードは、単独または一定に組合せによって説明されているが、これに限らず、さらに上述した動作モードの異なる組合せにより多くの実施形式を実現できる。
〔実施例5〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例において、フラッシュ・メモリ7には指定対象を加工および/または演算することにより構成データを取得する制御プログラムがさらに記憶されている。所定の相対位置関係を有する複数の対象の中から主対象を指定する場合、位置確定部は、まず、赤外線熱画像における主対象の位置を示す位置パラメータを設置した後、赤外線熱画像におけるその他の構成データにより取得される対象の位置を示す位置パラメータを設置する。被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の場合、位置パラメータは、位置、サイズを含むが、さらに回転角度を含んでもよい。補助構成データにより取得される対象の場合、位置パラメータは、位置を含み、さらにサイズや回転角度を含むこともできる。たとえば、分析領域が一点である場合、位置パラメータは位置である。
上述した実施例2において説明した撮影範囲領域は、主対象の一例であるとみなすことができる。参照画像の対応する参照範囲領域は、当該参照画像の所定の表示参照範囲を表し、撮影範囲領域を主対象とみなすことができる。主対象は、すべての所定の相対位置関係を有する対象から決めてよい。本実施例では、フラッシュ・メモリ7に図20に示すような被写体情報およびそれと関連付けられる構成データが記憶されていると仮定する。
図26を参照しながら、他の一つの設置メニューの実施例について説明する。使用者がメニューキーを押してメニューモードに入ると、表示部3は、図26に示すようなメニューを表示する。いずれかのメニュー項目が選定されると、対応する配置画面が表示される。制御部10および操作部9などにより配置部を構成する。制御部10は、使用者の操作信号に応答して対応する表示の制御を行い、使用者により配置された内容を記憶媒体に記憶する。使用者は、操作部9を介して上述の関連の操作を行う。
図27に示す配置画面を参照しながら「対象加工CD1」メニュー項目について説明する。「対象加工CD1」メニュー項目は、使用者による加工対象の指定および加工規則の設置(追加、修正、削除)に用いられ、加工対象に対して加工規則にしたがって加工して取得される形態構成データの配置に用いられる。
<構成データCD11>
構成データCD11は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、図20に示す表の中から取得される「輪郭」、「テクスチャ」などの形態構成データの類型情報である。また、その他の類型情報、たとえば、指定される加工対象類型と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報がある場合、これも選択に供される類型情報として表示する。
<加工対象CD12>
加工対象CD12は、使用者の加工対象としての構成データの選択に用いられる。当然ながら、一つまたは複数の構成データを加工対象として選択できる。たとえば、加工により一つまたは複数の形態構成データを取得できる。
<加工規則CD13>
加工規則CD13は、使用者の加工対象に応じた加工規則の設置に用いられる。加工規則には、加工処理のアルゴリズムおよび関連のパラメータが含まれる。加工アルゴリズムを選定した場合に確認キーを長押しすると、パラメータを入力のためのパラメータ欄(図示が無い)が表示される。加工処理は、たとえば、カット、閾値範囲の抽出、エッジの抽出、強化、フィルター、疑似カラー、グレー(カラーがグレー、モノクロに変換)、輝度の調整、色調整などの少なくとも一つの処理であり、同時に複数の処理を選択してもよい。また、当該分野における周知のその他の加工処理も配置できる。
図28に示す配置画面を参照しながら、「対象演算CD2」メニュー項目について説明する。使用者は、「対象演算CD2」メニュー項目を利用して演算対象を選択し、演算規則(追加、編集、削除)を設置する。使用者は、また、「対象演算CD2」メニュー項目を利用して、演算対象に対して演算規則にしたがって演算して取得した補助構成データを配置する。配置される補助構成データは、形態構成データ一とともに参照画像の一部分として、参照画像の参照効果を強化させる。
<構成データCD21>
構成データCD21は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、図20に示す表から取得される「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」などの類型情報である。また、その他の類型情報、たとえば、指定される演算対象類型と特定の演算規則との組合せに対応する構成データの類型情報や、指定される加工対象と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報がある場合、これらも選択に供する類型情報として表示する。
<演算対象CD22>
使用者は、演算対象CD22を利用して演算対象を選択する。当然ながら、一つまたは複数の構成データを演算対象として選択できる。たとえば、演算により一つまたは複数の補助構成データを取得できる。
<演算規則CD23>
使用者は、演算規則CD23を利用して演算対象に応じた演算規則を選択し設置する。演算規則には、アルゴリズムおよび関連のパラメータが含まれる。アルゴリズムは、たとえば、拡大/縮小、変形、特徴点、特徴領域、等分、外接矩形、内接矩形、センタリングなどのアルゴリズムである。パラメータは、たとえば、拡大/縮小の基準点および倍率、変形の基準点および変形比率(たとえば、縦横比)、特徴点演算用パラメータ、特徴点に基づいて設置される特徴領域の類型(たとえば、点、線、面など)およびサイズ、等分の数などのアルゴリズムと関連するパラメータである。アルゴリズムを選定して確認キーを長押しすると、パラメータを入力するためのパラメータ欄(図示せず)が表示される。また、選択された演算対象に対して一つまたは複数の演算規則を選択できる。なお、特徴点の演算は、たとえば、輪郭の中心点を算出するか、熱画像データにおける特徴点(たとえば、最高の温度点)を算出する。
また、表示される参照画像、メモリカード6などの記憶媒体に記憶されている熱画像ファイル、または撮影して取得される熱画像データもしくは赤外線熱画像などから、選択に供される指定加工および/または演算対象をさらに配置できる。
当然ながら、「対象加工CD1」および「対象演算CD2」に配置されるメニューは、合わせて一つの画面にすることでき、指定対象(たとえば、図20に示す予め記憶されている構成データ、メモリカード6の熱画像ファイル、撮影して取得される熱画像データなど)に対して一つもしくは複数の加工規則および/または一つもしくは複数の演算規則を選択できる。加工および/または演算は、指定対象に対する処理と称することができる。また、関連の加工規則または演算規則のみを配置し、特定の構成データと関連付けしなくてもよい。たとえば、デフォルトの配置としては、その後に選択される構成データに適用できる。
図29を参照しながら、演算または加工によって取得される参照画像の役割および効果について説明する。
図29(a)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、輪郭画像T1の中心点を基準点として、輪郭画像T1を拡大/縮小および変形させた後に取得される画像F101である。当該参照画像によれば、使用者に被写体本体の所定の領域の温度分布をよく観察するように注意でき、評価に対する周囲の環境の影響を減少できる。
図29(b)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、アルゴリズムおよびパラメータとして8等分する場合に取得される8等分された領域F102である。当該参照画像によれば、使用者に被写体本体の異なる部分の温度分布をよく観察するように注意できる。
図29(c)に示す参照画像は、輪郭画像T1の構成データを演算対象とし、アルゴリズムおよびパラメータとして特徴点(たとえば、中心点)を演算して当該中心点に基づいて設置される所定のサイズの領域F103である。当該参照画像によれば、使用者に当該領域をよく観察するように注意できる。
図29(d)に示す参照画像は、局部の赤外線熱画像TU1の構成データを加工対象とし、加工規則を、たとえば、エッジの輪郭抽出として取得されるエッジ輪郭画像F104である。当該参照画像によれば、局部赤外線熱画像TU1の参考効果を向上できる。
図29(e)に示す参照画像は、局部の赤外線熱画像TU1の構成データを加工対象とし、加工規則を、たとえば、所定の温度閾値以上の画素点(範囲の抽出)の抽出として取得される画像F105である。当該参照画像によれば、被写体本体に対する参照効果がTU1を参照画像とする際の効果よりも優れる場合がある。
図30に示す配置画面を参照しながら、「参照画像CD3」メニュー項目について説明する。
使用者は、参照モードを選択し、切換えをしない場合において、「参照画像CD3」メニュー項目を利用して参照画像と関係がある構成データ、位置規則、合成パラメータなどを設置する。
<構成データCD31>
構成データCD31は、選択に供される構成データの情報を表示する。選択に供される構成データの情報は、たとえば、図20に示す表から取得される「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」などの類型情報である。また、その他の類型の情報、たとえば、「対象加工CD1」メニュー項目において設置された指定される加工対象類型と特定の加工規則との組合せに対応する構成データの類型情報「輪郭(加工)」や、「対象演算CD2」メニュー項目において設置された指定される演算対象類型と特定の演算規則との組合せに対応する構成データの類型情報「輪郭(演算)」がある場合、これらも選択に供する類型情報として表示する。
<参照画像CD32>
使用者は、参照画像CD32を利用して参照画像を取得するための構成データを選択する。なお、一つまたは複数の構成データを選択して参照画像を取得することができる。本実施例において、各構成データにより取得される対象を一つの合成対象とする。すなわち、複数の構成データを選択した場合、参照画像は、複数の合成対象(複数の構成データから参照画像を取得すると理解してもよい。)を含む。また、参照画像CD32を選定して確認キーを長押しすることにより、選択された構成データの一部または全部を一つの合成対象(図示せず)とすることができる。
図30を参照しながら、確定される構成データについて説明する。フラッシュ・メモリ7に記憶されている「輪郭」、「テクスチャ」、「分析領域」、所定の加工対象と所定の加工規則との組合せに対応する形態構成データ(たとえば、「輪郭(加工)」)、所定の演算対象の構成データと所定の演算規則との組合せに対応する補助構成データ(たとえば、「輪郭(演算)」)などのうち、少なくとも一つの形態構成データを選択することもできるし、複数の構成データを選択することもできる。複数の構成データは、複数の形態構成データであってもよいし、形態構成データと補助構成データを含むものであってもよい。
また、撮影して取得される熱画像データなどを構成データとして選択できるように配置し、メモリカード6から取得される熱画像ファイルによって構成データを選択できるように配置してもよい。その後は、記憶媒体(たとえば、フラッシュ・メモリ7、メモリカード6、一時記憶部4など)に記憶されている構成データおよび上述した選択配置に基づいて、参照画像に関連する構成データを確定する。
<位置規則CD33>
使用者は、位置規則CD33を利用して参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータと関連する位置規則を配置する。
主対象が指定されると、位置確定部は、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、その他の対象と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータにより、その他の対象の赤外線熱画像における位置パラメータを自動に設置する。たとえば、参照画像と所定の相対位置関係を有する主対象を確定し、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、参照画像と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設置する。
主対象を取得するための構成データを選択しない場合、「参照画像CD32」において選択された構成データにより取得される対象は、それぞれの位置規則にしたがってその位置パラメータを設置する。
図30からわかるように、主対象は、構成データCD31から選択できる。主対象は、たとえば、参照画像、参照画像の一部分、参照画像の構成データ以外のその他の構成データにより取得される主対象であってよい。すなわち、主対象の取得に用いられる構成データは、たとえば、所定の相対位置関係のある対象の構成データのうちの一つもしくは複数の形態構成データ(たとえば、「輪郭」)、形態構成データと関連付けられる構成データ(たとえば、「分析領域」)、指定される演算対象と所定の演算規則との組合せに対応する構成データ(たとえば、「輪郭(演算)」)、または指定される加工対象と所定の加工規則との組合せに対応する構成データ(たとえば、「輪郭(加工)」)などに基づく構成データであってよい。複数の構成データを指定して主対象を取得する場合、たとえば、複数の構成データにより取得される組合せ対象を主対象とする。
通常では、設置される主対象は、重点的に観察する必要のある領域を表している。主対象を変更することによって、参照画像の異なる表示位置における変更を実現でき、異なる撮影目的を実現できる。また、使用者は、表示部3に表示される参照画像(合成対象の一つまたは複数)を主対象として選択してもよい。
位置規則のうち、「自己適応」は、自己適応処理の位置の設置方式の選択および自己適応対象(主対象を選択した場合、主対象である)の指定に用いられる。自己適応領域は、赤外線熱画像における所定の領域で、自己適応を選定した後、確認キーを長押しすると、自己適応領域の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度、および自己適応対象の自己適応領域における位置(自己適応の拡大/縮小の基準点とすることができる)と回転角度を設置できる。本実施例では、赤外線熱画像の90%大きさのセンタリングウィンドウ領域を自己適応領域(以下はZ1と称する。)として設置する。自己適応対象はZ1内において、自己適応的にセンタリングされる。
位置規則のうち、「指定位置」は、選択された構成データにより取得される参照画像(主対象を選択した場合、主対象)の赤外線熱画像における位置パラメータの指定に用いられる。使用者が「指定位置欄」を選定すると、入力欄(図示せず)を表示する。使用者は、選択される構成データにより取得される対象の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度などを入力できる。何も入力しない場合には、たとえば、デフォルトとして、位置起点が赤外線熱画像の左上隅で、サイズが元のサイズで、回転角度がゼロであるとする。
位置規則のうち、「関連位置」は、当該項目が選択されると、選択された構成データ(主対象を選定した場合、主対象である)に予め関連付けられている位置情報に基づいて、当該構成データにより取得される対象の赤外線熱画像における位置パラメータを取得する。
<合成パラメータCD34>
合成パラメータCD34は、選択された構成データにより取得される参照画像と赤外線熱画像との合成パラメータの設置に用いられる。合成パラメータは、たとえば、透明度比率、構成データの異なる種類に基づく色、線型など(図示せず)、参照画像に複数の合成対象が含まれる場合の合成順序など、または構成データ自身の関連する合成パラメータである。
複数の構成データを確定した場合、たとえば、複数の構成データによって一つの合成対象(参照画像とする)を取得できる。位置確定部は、複数の構成データを相互に合成する際の背景に位置する各構成データの位置およびサイズ並びに最終的に取得される参照画像の赤外線熱画像における位置およびサイズを設置できる。また、複数の構成データにより複数の合成対象(参照画像とする)を取得してもよい。所定の合成順序および透明度比率にしたがって、順次に赤外線熱画像と合成して参照画像と赤外線熱画像の合成画像を取得することにより共同表示を実現する。この場合,位置確定部は、複数の合成対象のそれぞれの赤外線熱画像における位置および大きさを設置する。
「切換えCD4」メニュー項目は、参照モードにおいて、たとえば、「参照画像CD3」に配置される参照画像と赤外線熱画像とが共同表示されている場合、操作部の切換えキーを押す度に、切換対象と関係のある配置情報の設置に用いられる。図31に示す配置画面を参照しながら、「切換えCD4」メニュー項目の配置について説明する。切換られる配置情報、たとえば、構成データの類型、切換えた後の構成データにより取得される対象の位置規則、合成パラメータ(たとえば、重ね順、透明度比率、色)などいずれか一つの項目を切換えることによって、図30に示す参照画像と異なる使用効果の配置を取得する。また、赤外線熱画像を切換え対象としてもよく、その他の設置に関しては「参照画像CD3」メニュー項目とほぼ同様であるため、説明を省略する。「切換えCD4」メニュー項目における矢印CD40は、切換え規則の設置(追加、編集、削除)に用いられる。たとえば、矢印CD40によって次の切換えの画面に切換えることができ、より多くの切換え対象の配置情報を配置する。
実施例5において、使用者の撮影目的は、被写体h6全体の熱場の分布(輪郭画像T6により表される全体部分)を測定することである。疑しい部分が発見したら、さらに近づけて被写体の重点分析部位(分析領域F6により表される領域)を撮影する。このような測定目的を実現しやすくするために、使用者は、参照画像の切換え前後の配置を行っている。
使用者は、「参照画像CD3」メニュー項目を利用して図30に示すような配置を設置する。参照画像を「輪郭」および「分析領域」に、位置規則を輪郭(主対象)、自己適応区域Z1、自己適応センタリングに、合成パラメータを透明度比率が1で、「輪郭」の合成順序が1で、「分析区域」の合成順序が2で、色がデフォルトとしての自身の色に設置する。
使用者は、「切換えCD4」メニュー項目を利用して図31に示すような「切換え1」を配置する。参照画像を「輪郭」、「分析領域」に、位置規則を分析領域(主対象)、自己適応領域Z1、自己適応センタリングに、合成パラメータを透明度比率が1で、「輪郭」の合成順序が1で、「分析領域」の合成順序が2で、色がデフォルトとして自身の色に設置する。
すなわち、切換えキーを一回押すと、「輪郭(主対象)、分析領域」と赤外線熱画像との共同表示から「輪郭、分析領域(主対象)」と赤外線熱画像との共同表示に切換える。そして、切換えキーをもう一回押すと、「輪郭(主対象)、分析領域」と赤外線熱画像との共同表示の表示状態に戻る。異なる主対象を採用することは、重点を注目する制御形式が異なることを表す。
本実施例では、フラッシュ・メモリ7に記憶されている(図20に示す)一部の構成データにより参照画像を配置する。しかしながら、図26−31に示すメニューに対する上述した説明を通じて、使用者は、フラッシュ・メモリ7に記憶されている構成データ、たとえば、指定される演算対象と演算規則との組合せを含む構成データ、または指定される加工対象と加工規則との組合せを含む構成データに基づいて、それぞれ異なる効果を有する参照画像を配置できる。使用者は、また、メモリカード6に記憶されている熱画像ファイルなどに基づいて参照画像を配置できるし、撮影して取得される熱画像データなどに基づいて参照画像を配置できる。参照画像の構成データ、位置規則、合成パラメータのうち、一つでも異なれば、異なる参照効果および用途の参照画像を取得できる。配置を切換えることによって、異なる用途と効果の切換え画像が取得できる。
なお、図4または図19に示すような被写体情報がただ一つの形態構成データだけに関連付けられている場合でも、使用者は、「参照画像CD3」メニュー項目または「切換え対象CD4」メニュー項目によって関連の構成データ(たとえば、使用者は「対象演算CD2」メニュー項目および「対象加工CD1」メニュー項目によって当該関連付けられる形態構成データと所定の加工規則または演算規則との組合せに対応する構成データを設置する)などを配置でき、異なる効果の参照画像を配置できる。また、当該関連付けられる形態構成データおよびこれにより加工および/または演算される構成データの所定の確定類型を配置することもでき、便利な使用が実現できる。
設置完了後、確認キーを押すと、制御部10は、設置された各配置を、その後の熱画像装置12のデフォルト設定として、フラッシュ・メモリ7(たとえば、一つの設定ファイルとする)に記憶し、変更がない限り使用する度に再度設置しなくてもよい。その後、撮影待ち状態に戻る。上述した実施例では、使用者により関連の配置を行うことを示したが、これに限らず、たとえば、熱画像装置12が出荷される場合にはすでに上述した各種処理に関連する配置が行われ、使用者による手動設置を行う必要がないか、すでに外部のコンピュータにおいて配置が完了され、撮影前に配置ファイルを熱画像装置12にローディングするか、または使用者により上述した説明の一部の内容について配置することもできることに注意されたい。このように、構成データの所定の確定類型(たとえば、記憶の類型、加工対象および加工規則の組合せに対応する類型、演算対象および演算規則の組合せに対応する類型など)に基づいて構成データを自動的に確定できる。また、参照画像の位置規則に基づいて参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズ、さらに回転角度を含めて自動的に確定できる。
図34は、実施例5の処理の手順を示すフローチャートである。具体的なステップは、以下のとおりである。
(ステップB01)
制御部10は、使用者が参照モードを選択したか否かを監視し続ける。使用者が操作部によって参照モードを選択すると、ステップB02の処理に進む。
(ステップB02)
制御部10は、構成データの確定処理を行う。制御部10は、図30に示す配置に基づいて、被写体h6が選択された場合、輪郭画像T6と分析領域F6の構成データを、参照画像を取得するための構成データとして確定する。
(ステップB03)
位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する。図30に示す配置に基づいて、たとえば、T6の構成データ、F6の構成データにより取得される輪郭画像T6と分析領域F6の赤外線熱画像における位置パラメータをそれぞれ演算する。まず、主対象の類型が「輪郭」であることに基づいて、主対象T6の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算する。続いて、分析領域F6と輪郭T6との所定の相対位置関係および輪郭T6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、分析領域F6の赤外線熱画像における位置およびサイズを確定しつつ、所定の相対位置関係が変わらないように維持する。
ただし、次のようなやり方もある。輪郭画像T6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、分析領域F6など(補助画像)の赤外線熱画像における位置を確定しつつ、分析領域F6と輪郭画像T6との相対位置が変わらないように維持する。分析領域F6のサイズは、元のサイズにしたがってよい。
(ステップB04)
続いて、撮影して取得した熱画像データを一時記憶部4に伝送する。
(ステップB05)
確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得される熱画像データによって生成される連続的な赤外線熱画像と共同に表示する。たとえば、画像処理部2は、選択されるT6の構成データにより取得される所定のサイズの画像と、確定されるF6の構成データによって取得される位置確定部に設定される位置パラメータを有する画像とを、それぞれの所定の位置にしたがって、順次に赤外線熱画像と合成させ、合成した画像データを一時記憶部4に保存する。続いて、合成画像を表示部3に表示させる。
本実施例では、参照画像に輪郭画像T6、分析領域F6が含まれ、かつ合成順序が異なるため、一つの実施形式としては、各対象の合成順序と透明度比率にしたがって、まず、輪郭画像T6を所定の透明度比率にしたがって赤外線熱画像と合成させて中間データを取得し、その後に、分析領域F6を所定の透明度比率にしたがって中間データと合成させて最終の合成画像データを取得する。
図32の表示画面G3201示すように、輪郭画像T6の表示に伴い分析領域F6も表示されるため、輪郭画像T6を参照すれば、被写体熱画像の所定の形態特徴が理解しやすくなり、分析領域F6を参照すれば、主な観察部位への合図が得られやすくなる。このため、撮影の目的が理解しやすい。
(ステップB06)
制御部10は、使用者が切換え操作を行ったか否かを判断する。切換え操作を行ったら、切換え処理を行い、ステップB02の処理に戻る。この場合、設置される切換え配置に基づいて切換える参照画像または赤外線熱画像を確定する。
使用者がG3201のような表示状態において、切換えキーを押すと、図31に示す配置に基づいて、主対象の類型が「分析領域」となり、主対象(分析領域F6)の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算する。続いて、分析領域F6と輪郭画像T6との所定の相対位置関係およびF6の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、輪郭画像T6の赤外線熱画像における位置パラメータを確定する。図32の表示画面G3202では、分析領域F6を主対象(自己適応:自己適応領域Z1、センタリング)と設置した場合の表示効果を示し、分析領域F6の表す領域を主にする撮影観察目的を表している。輪郭画像T6が部分的に溢れ出すことがあるが、これは応用の必要に適合するので許可できる。このように、使用者は被写体に近寄って撮影し、所定の形態特徴を有する参照画像の参照のもと、撮影の品質を保証できる。当然ながら、使用者が再度切換えキーを押すと、G3201に示すような表示状態に切換える。
(ステップB07)
制御部10は、ユーザーが参照モードから退出したか否かを判断する。
退出しなかった場合、ステップB04の処理に戻り、輪郭画像T6および分析領域F6と連続の動的赤外線熱画像との連続的合成および共同表示をする。退出指示がある場合、参照モードを終了する。
また、他の一つの実施形式として、T6の構成データ(形態構成データ)、F6の構成データ(補助構成データ)により取得される対象間の所定の相対位置関係に基づいて、先に一つの合成対象に合成した後、構成データ毎に取得される合成対象の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを演算せず、当該合成対象の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置した後、所定のサイズの合成対象を所定の位置にしたがって、撮影部により撮影して取得される熱画像データによって生成される赤外線熱画像と連続的に合成することにより、参照画像と赤外線熱画像との共同表示を実現してもよい。
また、異なる主対象の効果を表すために、本実施例では、切換え前後の参照画像を例示したが、切換えしなくてもよい。さらに、図32において、輪郭画像T6および分析領域F6がそれぞれ主対象である場合に切換えることを例示したが、その他の参照画像と所定の相対位置関係のある対象を主対象とすることができる。
図33に示すように、仮に使用者の所望の重点観察部位が被写体の中間部位である場合、輪郭に対して以下のような配置を行うことができる。すなわち、図28(対象演算CD2)において、輪郭画像T6を演算対象とし、中心点および所望の重点観察部位のサイズに基づいて取得される領域F103を配置する。確定される構成データ(複数)に演算アルゴリズムを組合せた演算対象を有する場合、一つの実施形式として、制御部10は、画像処理部2を制御することにより、演算対象(輪郭画像T6)を演算して領域F103を取得する。位置確定部は、確定される構成データのうち演算対象でない構成データおよび演算対象を演算した後に取得されるデータにより取得される参照画像に基づいて、当該参照画像の赤外線熱画像における位置情報を設置する。図33のG3301に示すように、輪郭画像T6が主対象である場合、たとえば、輪郭画像T6が自己適応された後の位置パラメータに基づいて領域F103の位置パラメータを確定する。図33のG3302に示す(輪郭T6は太字表示されているが、太字表示されなくてもよい)ように、領域F103が主対象である場合、領域F103が自己適応された後の位置パラメータに基づいて輪郭T6の位置パラメータを確定する。これにより、使用者は、撮影の目的に応じて、参照画像を柔軟に配置できる。
また、領域F103は、参照画像の一部分として表示されることに限らず、記録だけに用いられてもよい。F103が分析領域である場合、記録はその後のバッチ処理の分析に便利である。
加工対象と加工規則との組合せの場合も同様に、たとえば、確定される加工対象および加工規則に対応する構成データ(主対象とする)によって参照画像を取得する。一つの実施形式として、画像処理部2により加工対象を処理した後、位置確定部は、加工により取得される参照画像の赤外線熱画像における位置情報を確定することにより参照画像を取る。確定される(複数)構成データに加工対象および加工規則に対応する構成データ(非主対象)が含まれている場合、一つの実施形式として、位置確定部は、確定される構成データ(加工対象でない構成データおよび加工対象の加工に対応する構成データを含む)により取得される参照画像に基づいて、当該参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを確定する。ここで、先に主対象の位置パラメータを確定した後、主対象の位置パラメータに基づいて加工により取得される構成データによって生成される画像の位置パラメータを確定することにより、参照画像を取得する。
上述したように、実施例5において、複数の類型の構成データに基づいて取得される参照画像を参照することは、撮影の目的に応じて重点撮影部位を明確にすることが便利であり、参照の効果を大幅に向上できる。加工および/または演算によって構成データを取得することは、予め分析領域などの構成データを準備するための作業量を減少でき、撮影目的に適合する参照画像、または後続のバッチ処理の分析が必要な分析領域の配置が便利である。主対象を変更することによって、異なる表示位置における変更を実現でき、異なる撮影の目的の要求に満足できる。本実施形式は、非常に便利で柔軟な応用手段を提供し、撮影と記録の全体品質を向上できる。なお、実施例5において、参照画像に関連する多種の構成データの配置(加工および/または演算を含む)、構成データの確定、参考画像の位置設置、参照画像の表示パラメータ、参照画像切換えの配置方式を説明したが、熱画像装置12は、使用者による設置を要しないように配置できる。熱画像装置12が出荷される場合にはすでにこれらの要素の配置が行われていることに注意されたい。使用中において、記憶媒体中の形態構成データなどに基づいて、参照画像の構成データの配置、確定、位置設置、表示パラメータ、切換えなどが自動的に行われる。当然ながら、本発明の実施形式に係る製品は、必ずしも上述したすべてのメリットを同時に達成する必要はない。
〔実施例6〕
本発明は、実施例1−5において撮影部を有する熱画像装置に用いられているが、本発明に対して、撮影により熱画像データを取得する機能は必須ではなく、本発明は、さらに外部からの熱画像データ(熱画像伝送データ)を受信して処理する熱画像処理装置などにも適用できる。熱画像伝送データは、たとえば、熱画像処理装置と接続される熱画像撮影装置により撮影して取得される熱画像データ、熱画像データに対して所定の処理を行った後に取得されるデータ(たとえば、生成される赤外線熱画像)、圧縮後の熱画像データ、赤外線熱画像を圧縮した画像データなどであってよい。実施例6は、熱画像処理装置100を熱画像装置とした実施例である。
図35は、熱画像処理装置100と熱画像撮影装置101とが接続されて構成される熱画像処理システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。
熱画像処理装置100は、通信インタフェース103、補助記憶部203、表示部303、RAM403、ハードディスク503、操作部603、バスを介して上述した各部と接続し、全体の制御を行うCPU703を有する。熱画像処理装置100としては、たとえば、パーソナルコンピュータ、個人用携帯情報端末装置、熱画像装置とセットで使用される表示装置などである。熱画像処理装置100は、CPU703の制御に基づいて、通信インタフェース103を介して熱画像処理装置100と接続される熱画像撮影装置101から出力される熱画像伝送データを受信する。
通信インタフェース103(取得部の実施例)は、熱画像撮影装置101から出力される熱画像データを連続的に受信することに用いられる。受信される熱画像データは、中継装置によって発送される(熱画像撮影装置101から出力される熱画像データが中継装置を介して発送されるもの)熱画像伝送データを含む。同時に、通信インタフェース103は、熱画像撮影装置101を制御するための通信インタフェースとしても用いられる。通信インタフェース103は、熱画像処理装置100における各種の有線または無線の通信インタフェース、たとえば、ネットワークインタフェース、USBインタフェース、1394インタフェース、ビデオインタフェースなどを含む。
補助記憶部203は、たとえば、CD−ROM、メモリカードなどの記憶媒体および関連するインタフェースである。
表示部303は、たとえば、液晶表示器である。表示部303は、また、熱画像処理装置100と接続されるその他の表示器であってもよい。この場合、熱画像処理装置100自身の電気的構成に表示器がなくてもよい。
RAM403は、通信インタフェース103を介して受信される熱画像伝送データを一時的に記憶するバッファ・メモリである。また、RAM403は、CPU703の作業記憶器として、CPU703の処理するデータを一時的に記憶する。
ハードディスク503には、制御用プログラム、および制御において使用される各種のデータが記憶されている。
操作部603は、使用者の各種の指示操作または設定情報の入力などの各種の操作に用いられる。CPU703は、操作部603の操作信号に応じて、対応するプログラムを実行する。
CPU703は、画像処理部の機能も行い、受信された熱画像伝送データに対して所定の処理を行って赤外線熱画像の画像データの取得に用いられる。所定の処理は、たとえば、編集、補間、疑似カラー、合成、圧縮、解凍などであって、表示用・記録用に適合するデータの変換処理である。CPU703は、熱画像伝送データの形式に応じて異なる処理を行う。
一つの実施形式として、たとえば、受信される熱画像伝送データが圧縮された熱画像データである場合、所定の処理として、たとえば、CPU703は、取得部により受信される熱画像伝送データを解凍し、対応する所定の処理を行う。解凍および対応する所定の処理の一つの実施形式として、圧縮される熱画像データ(熱画像伝送データ)を解凍した後、疑似カラー処理のような対応する所定の処理を行うことにより赤外線熱画像の画像データを取得する。また、所定の処理は、解凍後の熱画像伝送データを校正、補間するなどの処理であってもよい。
他の一つの実施形式として、たとえば、受信される熱画像伝送データ自身が既に圧縮された赤外線熱画像の画像データである場合、解凍により赤外線熱画像の画像データを取得する。
さらに他の一つの実施方式として、たとえば、通信インタフェース103を介して受信されるものがアナログの赤外線熱画像である場合、対応するAD変換回路によりAD変換した後のデジタル赤外線熱画像の画像データを一時記憶部403に伝送するように制御する。
熱画像装置12から撮影部1を除いた構成は、熱画像処理装置100とほぼ同じである。当然ながら、熱画像処理装置100は、熱画像伝送データを取得することによって同様に上述した実施例に適用できる。このため、上述した実施例と同様な実施形式については、説明を省略する。
熱画像撮影装置101は、各類型の熱画像撮影装置であってよい。熱画像撮影装置101は、被写体を撮影し、熱画像伝送データを出力する。図35は、熱画像撮影装置101の電気的構成を示すブロック図である。熱画像撮影装置101は、通信インタフェース104、撮影部204、フラッシュ・メモリ304、画像処理部404、RAM504、CPU604を有する。CPU604は、熱画像撮影装置101の全体の動作を制御し、フラッシュ・メモリ304には、制御プログラムおよび各部の制御に使用される各種のデータが記憶されている。撮影部204は、図示しない光学部品、駆動部品、熱画像センサー、信号前処理回路を含み、熱画像データを取得するための撮影に用いられる。当該熱画像データは、一時的にRAM50に記憶された後、画像処理部404(たとえば、DSP)により所定の処理(たとえば、圧縮処理など)を行われて熱画像伝送データが得られ、通信インタフェース104を介して出力される。設計および使用の目的によって、たとえば、熱画像撮影装置101は、熱画像データ、または赤外線熱画像の画像データを出力する。熱画像データまたは赤外線熱画像の画像データを所定の形式で圧縮した後のデータの一つまたは複数は、ともに熱画像伝送データと称する。熱画像撮影装置101は、撮影および熱画像伝送データの出力に用いられ、その役割は熱画像装置12における撮影部1とほぼ同様である。
図36は、熱画像処理装置100と熱画像撮影装置101とが接続されて構成される熱画像処理システムの一例を示す図である。
熱画像撮影装置101は、三脚(または雲台などを測定車両に架設する)を利用して、専用ケーブルなどの通信ケーブルまたは有線もしくは無線方式により構成されるLANなどの方式で熱画像処理装置100と接続する。使用者は、熱画像処理装置100を通じて被写体熱画像を観察し測定する。熱画像撮影装置101と熱画像処理装置100とが接続されて構成される熱画像処理システムは、被写体を撮影して熱画像データを取得し、熱画像伝送データを出力する。
〔実施例7〕
本実施例に係る熱画像装置は、図1に示す熱画像装置12と同様の構成を有する。本実施例で、フラッシュ・メモリ7には再生モードにおいて再生される赤外線熱画像のために参照画像を設置し、参照画像を調整する制御プログラムが記憶されている。
たとえば、再生モードにおいて、処理する必要がある熱画像データ(たとえば、メモリカード6によって処理する必要がある熱画像ファイルを選択する)を選択した後、対応する構成データを確定して参照画像を取得する。たとえば、先に熱画像データ(フレーム)に、熱画像データと関係付けられて保存される構成データ、構成データの身分情報、被写体情報などのような参照画像の構成データと関連付けられるデータが含まれているか否かを判断する。含まれている場合、関連付けられているこれらの情報に基づいて参照画像の構成データを確定する。含まれていない場合、使用者の選択のために、構成データの身分標識と関連するファイル名、番号、サムネイルなどを表示する。続いて、参照画像と処理する必要がある熱画像データにより取得される赤外線熱画像とを共同に表示(たとえば、図37(a)に示すように)する。この場合、使用者は、撮影の品質をチェックでき、撮影の品質がよくなければ(たとえば、赤外線熱画像における被写体熱画像と参照画像との視覚的マッチング度合が高くない)、改めて撮影することにより後続のバッチ処理時のミスを防止する。これに限らず、使用者は、赤外線熱画像の被写体熱画像IR1とマッチングさせるために、参照画像T151を調整してもよい。使用者の調整操作に応じて、位置確定部は、参照画像T151の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度を確定し、表示部にその調整の結果を反映する。たとえば、図37(b)に示す状態を経て、図37(c)に示す視覚マッチングになった場合、後続処理として、たとえば、参照画像T151の位置パラメータを当該熱画像データと関連付けて記録することができ、後続のバッチ処理を便利にできる。さらに、たとえば、参照画像T151に対応する分析領域を呼び出して分析することにより、分析領域を設置する煩わしさを防止で、分析の正確性を保証できる。
なお、撮影機能を有する熱画像装置に限らず、本実施例は、熱画像処理装置(たとえば、コンピュータ、個人携帯情報端末装置、撮影機能を有する熱画像装置とセットで使用される表示装置など)を熱画像装置として、赤外線データ(たとえば、熱画像ファイル)を整理する際の検査と評価に使用してもよい。また、再生時に赤外線熱画像を評価検査するために、参照画像に分析領域などの補助対象の指示が含まれていれば、使用者が評価しやすい。
上述したように、熱画像データに対して評価、分析、整理などの作業を行う場合、参照画像を表示、調整するなどの操作によって、使用者の分析領域などを設置する際の手間を減少でき、熱画像データファイルに対してバッチ処理を行う前の整理および調整を便利にし、バッチ処理の有効性を保証し、使用者の作業量および使用者に対する技術要求を大幅に低減できる。
なお、上述した実施例おいて、使用者が各種の処理に対して配置できると説明したが、配置操作の完了後に設置した各項目の配置をフラッシュ・メモリ7(たとえば、一つの配置ファイルととして)に熱画像装置12のデフォルト配置として記憶しておけば、使用する度に再度設置する必要がない。ただし、これに限らず、たとえば、熱画像装置12が出荷される場合、既に上述した複数の設置のうち一つまたは一つ以上の組合せが配置され(たとえば、出荷される場合、既に構成データの所定の確定類型の実施形式、加工対象および所定の加工規則の実施形式、演算対象および所定の演算規則の実施形式、位置設置処理の実施形式、合成パラメータの実施形式)、使用時には、記憶媒体における構成データに基づいて、自動的に出荷配置に応じた上述した処理を行ってもよいし、または、出荷される場合、一部の項目を配置し、使用者によりその他の部分の配置を行ってもよい。
また、上述した実施例において、参照画像の構成データの確定および参照画像の位置の確定は、一定の処理手順にしたがって行われる。ただし、処理の手順は、上述した手順に限らず、各種の異なる処理手順を有してもよい。上述した処理を組合せることにより、より多くの実施形式が実現できる。
また、上述した図15、図23(G2304)、図37(c)は、参照画像と被写体熱画像とが完全にマッチングされる場合の視覚効果を示すが、実際使用時には、一定の偏差が許容される。
上述した実施例では、主に分析領域を補助対象、補助構成データとしているが、赤外線測定の応用分野において、補助構成データは、分析領域の構成データに限らず、たとえば、注目領域、合図領域などの参照撮影と関連がある各種の補助画像の構成データであってもよい。
上述した実施例では、電力業界における応用を例示しているが、赤外線測定の各分野に広く適用できる。
専用回路、汎用処理器、またはプログラマブルFPGAによって本発明の実施形式に係る一部または全部の部品の処理および制御機能を実現できる。
本発明の実施形式は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムが構成するデジタル信号は、コンピュータの読取可能な記憶媒体、たとえば、ハードディスク、記憶装置などに記憶されている。当該プログラムが実行されると、以下のステップが実行される。
まず、取得ステップにおいて、熱画像装置は、熱画像データを取得する。続いて、参照画像確定ステップにおいて、被写体の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。続いて、位置確定ステップにおいて、確定される構成データに基づいて参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを取得する。続いて、合成ステップにおいて、赤外線熱画像と参照画像とを合成した合成画像を取得する。赤外線熱画像は、所定の位置にしたがって、取得部により取得される熱画像データによって生成される。参照画像は、所定のサイズにしたがって、参照画像確定部により確定される構成データによって取得される。
本発明の実施形式は、さらに読取可能な記憶媒体を提供し、電子データ交換するためのコンピュータプログラムの記憶に用いられる。当該コンピュータプログラムは、熱画像装置におけるコンピュータに、次のようなステップを実行させる。取得ステップ(311)として、熱画像装置は、熱画像データを取得する。参照画像確定ステップ(312)として、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定する。確定される構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる。位置確定ステップ(313)として、確定される構成データにより取得される参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを設置する。表示制御ステップ(314)として、確定される構成データに基づいて取得される所定のサイズの参照画像を、所定の位置および所定のサイズにしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる。構成データは、参照画像と関連するデータであり、参照画像は、被写体の形態特徴を表す画像である。
上述した説明は本発明の具体的な実施形式だけであって、各種の例示説明は本発明の実質な内容を制限しない。本発明の属する分野における技術者は、本明細書の記載に基づいて、具体的な実施方式について修正および変更することができても、本発明の技術的範囲に属する。

Claims (33)

  1. 熱画像データを取得する取得部と、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定部と、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定部と、
    前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得部により取得される熱画像データに基づいて生成され、前記参照画像は所定のサイズおよび前記参照画像確定部により確定される構成データに基づいて取得される合成部と、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置部と、
    を含み、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置部は、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定し、
    前記被写体情報は被写体の身分を表す情報であって、被写体の類型、名称、番号、場所のうちの一つまたは複数の組合せを含み、使用者が現場における被写体に対する撮影の必要性に応じて、対応する被写体情報を選択することを特徴とする熱画像装置。
  2. 前記構成データは、形態構成データと補助構成データにより構成され、
    前記形態構成データは、被写体の所定の形態特徴を表す画像の構成データであり、
    前記補助構成データは、前記形態構成データ以外の構成データであり、
    前記参照画像は、参照画像確定部により確定される形態構成データ、または形態構成データおよび補助構成データに基づいて取得される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱画像装置。
  3. 前記取得部は、熱画像データを連続的に取得し、
    前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得部により連続的に取得される熱画像データに基づいて生成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の熱画像装置。
  4. 前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、確定される構成データにより取得される前記所定のサイズの参照画像に基づいて、取得される熱画像データに対して疑似カラー処理を選択的に行うことにより、参照画像および熱画像データにより生成される赤外線熱画像を表す合成画像を取得することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  5. 前記合成部は、所定の透明度比率にしたがって連続的に赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、表示される合成画像における参照画像を半透明にすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  6. 前記参照画像は、被写体の輪郭の形態特徴を表し、前記参照画像は少なくともライン形態の輪郭図を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  7. 表示制御部をさらに含み、
    当該表示制御部により前記合成画像の表示を制御し、
    前記分析領域と前記参照画像とが所定の相対位置関係を有することは、
    (1)前記分析領域は、前記参照画像の構成データと所定の相対位置関係を有する分析領域の構成データにより取得される;
    (2)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データ、および両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (3)前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記分析領域の構成データ、前記参照画像の構成データは、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有する;
    (5)前記分析領域と前記参照画像との両者間の所定の相対位置関係は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (6)前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶されている;
    (7)前記参照画像の構成データ、前記分析領域の構成データ、前記参照画像および前記分析領域の赤外線熱画像における位置情報は、あらかじめ前記記憶部に記憶され、前記分析領域の構成データと前記参照画像の構成データとは、互いに関連付けられている;
    (8)演算対象に応じて演算規則に基づいて前記分析領域の構成データを取得し、かつ参照画像との間の所定の相対位置関係により前記分析領域を設置する;
    (9)前記参照画像との所定の相対位置関係により分析と関連する分析領域を設置する;
    (10)前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係により、前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータを確定する;
    (11)前記分析領域の熱画像データにおける位置パラメータ、および前記分析領域と前記参照画像との所定の相対位置関係に基づいて、前記参照画像の赤外線熱画像における位置パラメータを設ける;
    (12)前記参照画像および/または前記分析領域と主対象との所定の位置関係、および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータに基づいて、前記参照画像および/または前記分析領域の位置パラメータを設ける;
    との場合のうち、少なくともいずれか一つまたは一つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの一項に記載の熱画像装置。
  8. 前記参照画像には、分析領域および/または合図マークを表す合図画像が含まれ、
    (1)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データである;
    (2)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される形態構成データと補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (3)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有する;
    (4)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記合図画像は前記参照画像確定部により確定される補助構成データによって取得される;
    (5)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有する;
    (6)前記参照画像と前記合図画像とは所定の相対位置関係を有し、前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される構成データは前記記憶部にあらかじめ記憶される形態構成データおよび補助構成データであり、前記形態構成データと前記補助構成データとは所定の相対位置関係を有し、前記合図画像は前記補助構成データにより取得される;
    (7)前記参照画像には合図画像が含まれ、前記参照画像確定部により確定される形態構成データと補助構成データとは互いに関連付けられ、かつ所定の相対位置関係を有し、前記形態構成データは形態特徴を表す参照画像の取得に用いられ、前記補助構成データは合図画像の取得に用いられる;
    との場合のうち、いずれか一つを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  9. 前記記憶部は複数の被写体情報および各被写体情報に関連付けられる複数の構成データ、構成データ間の所定の相対位置関係を記憶し、
    前記選択部は、記憶部に記憶されている被写体情報に基づいて表示部の所定の位置に所定の数の被写体情報選択待ち項目を表示させ、被写体情報選択待ち項目の選択に基づいて被写体情報を選択する請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  10. 前記記憶部は、複数の被写体情報および各被写体情報に関連付けられる複数の類型の構成データ、複数の類型の構成データ間の所定の相対位置関係を記憶し、
    前記参照画像確定部は、構成データの所定の確定類型に基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、前記分析領域設置部は、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データおよび構成データの所定の指定類型に基づいて、分析領域の構成データを確定し、
    表示される参照画像および設置される分析領域は、参照画像の構成データと分析領域の構成データとの間の所定の位置関係に従うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  11. 前記参照画像確定部により確定される構成データは、記憶部に予め記憶されている形態構成データ、加工対象に対して加工規則に基づいて取得される形態構成データのうち一つもしくは複数の組合せ、または前記形態構成データと記憶部に予め記憶されている補助構成データおよび/もしくは演算対象に対して演算規則に基づいて取得される補助構成データとの組合せであり、
    前記加工対象は、記憶部に記憶されている形態構成データであり、
    前記加工規則は、加工対象に対して一つまたは複数の加工処理を行なうことを含み、
    前記演算対象は、記憶部に記憶されている構成データであり、前記演算対象に対して一つまたは複数の演算規則を選択できる、
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  12. 加工対象を指定する加工対象指定部と、
    前記加工対象に対して所定の加工処理を行って形態構成データを取得する画像加工部と、
    加工によって取得される形態構成データを記憶する記憶部と、をさらに含み、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された画像加工部の加工によって取得される形態構成データを、参照画像と関連する構成データであると確定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  13. 前記加工処理は、少なくともカット、閾値範囲の抽出、エッジの抽出、増強、フィルタリング、疑似カラー、階調、輝度調整、色彩調整、拡大/縮小、回転のうち一つまたは複数であり、
    前記演算規則は、少なくとも拡大/縮小、変形、特徴点、特徴領域、等分、外接矩形、内接矩形、センタリングのうち一つまたは複数の演算である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の熱画像装置。
  14. 透明度比率を変更する必要のある対象を指定する透明対象指定部をさらに含み、
    前記合成部は、使用者の予め定めた操作に応答して指定される対象の透明度比率を変更でき、前記対象は、参照画像または参照画像の一部分であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  15. 主対象を指定した場合、
    前記位置確定部は、主対象の赤外線熱画像における位置パラメータを設置した後、その他の対象と主対象との間の所定の相対位置関係および主対象の赤外線熱画像における位置パラメータによって、その他の対象の赤外線熱画像における位置パラメータを自動的に設置し、
    主対象およびその他の対象には、少なくとも参照画像の構成データまたは参照画像の構成データのうちの一つによって取得される対象が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  16. 使用者の予め定めた操作に応答して主対象の切換えを制御する切換え制御部をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の熱画像装置。
  17. 使用者の予め定めた操作に応答して参照画像と関連する構成データ、位置規則、合成パラメータうち少なくとも一つの切換えを制御する切換え制御部をさらに含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  18. 前記位置確定部は、所定の自己適応領域の赤外線熱画像における位置および大きさ並びに参照画像の自己適応領域における位置にしたがって、自己適応領域から溢れ出ず、縦横比が固定のまま最大に拡大/縮小して自己適応した後のサイズを取得し、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  19. 記憶部は、構成データおよびそれに関連付けられている位置情報を記憶し、
    前記位置情報は、当該構成データにより取得される画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを表し、
    前記位置確定部は、前記位置情報が表す所定の位置および所定のサイズを、当該構成データにより取得される画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズであると確定する、
    ことを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  20. 使用者の参照画像と関連する構成データ、加工規則、演算規則、位置規則、合成パラメータ、切換え規則のうち少なくとも一つの配置に用いられる配置部をさらに含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  21. 形態構成データの対応する補助構成データ、被写体情報のうち少なくとも一つの関連情報を設置する関連情報設置部と、
    形態構成データと関連情報設置部により設置される関連情報とを関連付ける関連記録を生成する設置記録部と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  22. 前記位置確定部は、参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズ、回転角度を確定し、
    前記合成部は、前記所定の位置にしたがって、赤外熱画像と、前記所定のサイズおよび回転角度にしたがって、参照画像確定部により確定される構成データによって取得される参照画像とを連続的に合成して合成画像を取得する、
    ことを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  23. 位置確定部は、予め定めた操作に応答して参照画像の赤外線熱画像における位置、サイズ、回転角度のうち一つまたは複数を変更することを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  24. 前記熱画像装置は、携帯式熱画像装置であり、前記熱画像データは撮影部の撮影により取得されることを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の熱画像装置。
  25. 熱画像データを取得する取得部と、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定部と、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定部と、
    確定される構成データに基づいて取得される前記所定のサイズの参照画像と、前記所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像とを共同に表示する表示制御部と、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置部と、
    を含み、
    前記参照画像確定部は、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置部は、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定し、
    前記被写体情報は被写体の身分を表す情報であって、被写体の類型、名称、番号、場所のうちの一つまたは複数の組合せを含み、使用者が現場における被写体に対する撮影の必要性に応じて、対応する被写体情報を選択することを特徴とする熱画像装置。
  26. 前記取得部は、熱画像データを連続的に取得し、
    前記表示制御部は、確定される構成データによって取得された前記所定のサイズの参照画像を、前記所定の位置にしたがって、連続的に取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる、
    ことを特徴とする請求項25に記載の熱画像装置。
  27. 熱画像データを取得する取得ステップと、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定ステップと、
    確定される構成データに基づいて取得される前記所定のサイズの参照画像を、所定の位置にしたがって、取得される熱画像データにより生成される赤外線熱画像と共同に表示させる表示制御ステップと、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置ステップと、
    を含み、
    前記参照画像確定ステップでは、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置ステップでは、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定し、
    前記被写体情報は被写体の身分を表す情報であって、被写体の類型、名称、番号、場所のうちの一つまたは複数の組合せを含み、使用者が現場における被写体に対する撮影の必要性に応じて、対応する被写体情報を選択することを特徴とする熱画像撮影方法。
  28. 熱画像データを取得する取得ステップと、
    被写体の所定の形態特徴を表す参照画像と関連する構成データを確定し、確定される構成データは被写体の所定の形態特徴を表す参照画像の取得に用いられる参照画像確定ステップと、
    参照画像の赤外線熱画像における所定の位置および所定のサイズを確定する位置確定ステップと、
    前記所定の位置にしたがって、赤外線熱画像と参照画像とを合成して合成画像を取得し、前記赤外線熱画像は取得ステップにおいて取得される熱画像データにより生成され、前記参照画像は前記所定のサイズに応じて参照画像確定ステップにおいて確定される構成データに基づいて取得される合成ステップと、
    前記参照画像と所定の相対位置関係を有する分析領域を設置する分析領域設置ステップと、
    を含み、
    前記参照画像確定ステップでは、記憶部に記憶された被写体情報に基づいて被写体の情報を選択する選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定し、
    前記分析領域設置ステップでは、前記選択部により選択される被写体情報に応じて、当該被写体情報に関連付ける構成データに基づいて、分析領域の構成データを確定し、
    前記被写体情報は被写体の身分を表す情報であって、被写体の類型、名称、番号、場所のうちの一つまたは複数の組合せを含み、使用者が現場における被写体に対する撮影の必要性に応じて、対応する被写体情報を選択することを特徴とする熱画像撮影方法。
  29. 表示部に前記合成画像の表示を制御する表示制御ステップをさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の熱画像撮影方法。
  30. 取得ステップにおいて、熱画像データを連続的に取得し、
    前記合成ステップにおいて、前記所定の位置にしたがって、赤外熱画像と参照画像を連続的に合成して合成画像を取得し、前記赤外熱画像は取得ステップにおいて連続的に取得される熱画像データにより生成されることを特徴とする請求項28または29に記載の熱画像撮影方法。
  31. 記憶部に記憶されている被写体情報に基づいて被写体情報を選択する選択ステップをさらに含み、
    前記参照画像確定ステップにおいて、選択される被写体情報に基づいて、当該被写体情報と関連付けられる構成データに基づいて参照画像を取得するための構成データを確定することを特徴とする請求項27〜30のいずれかの一項に記載の熱画像撮影方法。
  32. 選択ステップにおいて、記憶部に記憶されている被写体情報に基づいて表示部の所定の位置に所定の数の被写体情報選択待ち項目を表示させ、被写体情報選択待ち項目の選択に基づいて被写体情報を選択することを特徴とする請求項31に記載の熱画像撮影方法。
  33. 使用者の予め定めた操作に応答して参照画像と関連する構成データ、位置規則、合成パラメータのうち少なくとも一つの切換えを制御する切換え制御ステップをさらに含むことを特徴とする請求項27〜32のいずれかの一項に記載の熱画像撮影方法。
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