JP6272348B2 - 動物脂肪を含有する嗜好性促進剤 - Google Patents

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Description

動物脂肪(例えば豚脂、鶏脂、ラム脂および牛脂)は、動物の食品製品を製造するために広く使用されている。これらの脂肪を生産するのに使用される原材料は、通常動物の臓物または内臓を含む。これらの材料から通常誘導される脂肪(特に、食用に適しない脂肪)は、人間にとって不快な、強烈で好ましくない臭い(例えば、血液、糞便、アンモニアおよび腐敗物の臭い)を持っている。
動物脂肪および特に食用に適しない動物脂肪の悪臭を減少若しくはマスクして、ペット所有者のためにそれらの芳香的特徴を改善し、かつ動物消費者のためにそれらの嗜好性を増すことは望ましい。
動物、特にコンパニオン・アニマル(例えば、猫および犬)用の食品を設計する際に、優れた栄養を通しての最適な動物の健康または健全性は重要なゴールである。しかしながら、最も栄養価の高い動物性食品であっても、動物が食品を食べることを拒絶するかまたは拒否するならば、または動物が食品を嗜好的でないとして食品の動物の摂取量を制限するならば、ほとんど価値がない。
コンパニオン・アニマルまたは他の動物を食べるように仕向けることは、費用と時間のかかる仕事であり得る。含水率を変えた食品、補助食品およびトリートは動物が食べることを促進するように開発されてきた。しかしながら、問題に対するこれらの解決策は、必ずしも効果的でない。
多数の潜在的嗜好性促進剤は、動物に利用可能である。効果的であるために、嗜好性促進剤はある種の特性を必要とする。第1に、潜在的嗜好性促進剤は処理およびパッケージ時に食品組成物と適合性でなければならず、かつそれは実際の貯蔵期間が長くなければならない。第2に、嗜好性促進剤は動物の味覚や嗅覚に訴えていなければならず、また物理的にも魅力的でなければならない。第3に、嗜好性促進剤は摂取後に動物と適合性を有して、それが動物に重要な問題、特に消化管の問題を引き起こさないことである。
ある嗜好性促進剤は、香料として商業的に入手可能である。他は、絶えず新たに合成されているか、天然物から抽出されているか、またはいろいろな動物性器官からダイジェストされている。動物の消費にとって組成物のこれらの材料の成功は、しばしば予測できない。従って、動物による消費のために組成物の嗜好性を増やす新しい嗜好性促進剤の必要性がある。
(発明の概要)
本発明者等は、動物の脂肪、特に食用に適しない動物脂肪がアミノ酸、糖質、ビタミン、植物油およびフレーバー剤を含む薬剤の水溶液と共に高圧で加熱されると、脂肪のフレーバー特性が変化して好ましくない臭いが軽減することを見出した。高圧での加熱の後、水相を除去すると、ペット所有者にとってより望ましい、肉のような(meaty)、甘く、ローストまたはスモークされたような芳香特性を有する動物脂肪を提供することができる。さらにまた、本発明者等は、本発明によって処理される動物脂肪が予想外に食品組成物の嗜好性を増すことも、予想外にわかった。
従って、第1の側面では、本発明は、食品組成物のための嗜好性促進剤を調製する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から嗜好性促進剤を得る工程、を包含し、該嗜好性促進剤が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有することを特徴とする嗜好性促進剤を調製する方法を提供する。
必要に応じて、嗜好性促進剤は動物脂肪を少なくとも90重量%の量で含有する。更に必要に応じて、嗜好性促進剤は、動物脂肪から本質的に成る。
典型的には、工程a)において、動物脂肪原料は1以上のアミノ酸、1以上の糖質、1以上の植物油並びに、必要に応じてビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の更なる薬剤と組み合わせられる。
典型的には、アミノ酸は、グリシン、システイン、アラニンアルギニン、アラニン、アスパラギン、システイン、グリシン、グルタミン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、プロリン、セリン、チロシンおよびバリンから選択される。混合物は、1以上のアミノ酸を0.1重量%〜3重量%の量で、または0.5重量%〜2重量%の量で含有してもよい。
典型的には、糖質は、デキストロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、マンノース、エリスロース、トレオースおよびガラクトースから選択される。必要に応じて、混合物は1以上の糖質を0.5重量%〜3重量%の量で、または1重量%〜2.5重量%の量で含有する。
典型的には、フレーバー剤はタンパク質フレーバー剤、スモークフレーバー剤並びにハーブおよび/またはハーブエキスフレーバー剤から選択される。タンパク質フレーバー剤の原料は、組織そのものまたは加水分解されたポーク、チキン、鳥肉(poultry)、ラム、ヤギ、鹿、鹿肉、イーストおよびマッシュルーム(mushuroom)を包含する。ハーブおよび/またはハーブエキスフレーバー剤の原料は、ハーブおよび/またはハーブエキス(例えばニンニク、タマネギ、バジル、サフランおよびローズマリー)を包含する。必要に応じて、混合物は1以上のフレーバー剤を0.1重量%〜4重量%の量で、または0.1重量%〜2重量%の量で含有する。
典型的には、植物油は大豆油、菜種油、やし油、パーム油、ピーナッツオイル、トウモロコシ油、綿実油、サフラワー油および綿実油から選択される。必要に応じて、混合物は植物油を0.5重量%〜3重量%の量で、または1重量%〜2.5重量%の量で含有する。
典型的には、ビタミンはビタミンA、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ナイアシン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンDおよびビタミンEから選択される。必要に応じて、混合物は1以上のビタミンを0.01重量%〜0.5重量%の量でまたは0.1重量%〜0.3重量%の量で含有する。
典型的には、動物脂肪原料は、ポーク脂肪、鶏脂、鳥肉脂肪、ラム獣脂または牛脂を含有する。必要に応じて、動物脂肪原料は、食用に適しない動物脂肪を含有する。また更に必要に応じて、動物脂肪原料は、食用に適しない動物脂肪から本質的に成る。
典型的には、フレーバー前駆体は、未処理タンパク質、タンパク質加水分解物または植物性タンパク質から選択される。必要に応じて、混合物は1以上のフレーバー前駆体を0.5重量%〜3重量%の量で含有する。
典型的には、工程c)は混合物から画分を単離することを含有し、単離した画分は動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有し、かつ嗜好性促進剤は単離した画分を含有する。必要に応じて、嗜好性促進剤は単離した画分および1以上の別の食品成分を含有する。また、嗜好性促進剤は、単離した画分から本質的に成る。更に必要に応じて、画分は混合物から遠心分離によって単離される。更に必要に応じて、画分は重力分離(例えば、沈降または沈殿)によって混合物から単離される。また更に必要に応じて、動物脂肪を含有している画分の単離の間に、画分を混合物の水相から分離する。混合物の水相は、1以上の脂肪酸を含有してもよい。
典型的には、工程b)において、混合物は150kPa〜600kPaの圧力で加熱される。必要に応じて、圧力は200kPa〜400kPaである。更に必要に応じて、圧力は250kPa〜300kPaである。また更に必要に応じて、工程b)は、密封の容器の中で行われる。
典型的には、混合物は80℃〜230℃の温度に加熱される。必要に応じて、混合物は100℃〜180℃の温度に加熱される。更に必要に応じて、混合物は110℃〜150℃の温度に加熱される。
典型的には、工程b)において、混合物は1分〜120分間加熱される。必要に応じて、混合物は20分〜60分間加熱される。
典型的には、混合物は工程c)で嗜好性促進剤を得る前に冷却される。必要に応じて、混合物は40℃〜90℃の温度に冷却される。
典型的には、1以上の酸化防止剤が必要に応じて混合物を加熱した後、混合物に導入される。酸化防止剤は、BHA、BHT、プロピルガレート、エキソチキン、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、δトコフェロール、ローズマリーエキス、アスコルビン酸(またはビタミンC)、アスコルビルパルミテート、クエン酸およびお茶エキスから選択されてもよい。必要に応じて、混合物は1以上の酸化防止剤を0.01重量%〜0.5重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物は1以上の酸化防止剤を0.1重量%〜0.3重量%の量で含有する。
必要に応じて、混合物は水酸化ナトリウムを更に含有する。典型的には、1以上の薬剤の水溶液のpHは、3.0〜9.8である。必要に応じて、1以上の薬剤の水溶液のpHは、4.0〜8.5である。
第2の側面では、本発明は、少なくとも1つの食品成分および本明細書で記載される方法によって得られる嗜好性促進剤を含有する食品組成物を提供する。
第3の側面では、本発明は食品組成物の嗜好性を向上する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から画分を単離し、その画分が少なくとも80重量%の量で動物脂肪を含有する工程、
d)動物脂肪を含有する画分を食品組成物に導入して食品組成物の嗜好性を向上する工程、を包含する食品組成物の嗜好性を向上する方法を提供する。必要に応じて、画分は動物脂肪を少なくとも90重量%の量で含有する。また更に必要に応じて、画分は動物脂肪から本質的に成る。
典型的には、工程a)において、動物脂肪原料は1以上のアミノ酸、1以上の糖質、1以上の植物油、並びに、必要に応じてビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択した1以上の更なる薬剤と組み合わせられる。
典型的には、アミノ酸はグリシン、システイン、アラニンアルギニン、アラニン、アスパラギン、システイン、グリシン、グルタミン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、プロリン、セリン、チロシンおよびバリンから選択される。混合物は、1以上のアミノ酸を0.1重量%〜3重量%または0.5重量%〜2重量%の量で含有してもよい。
典型的には、糖質はデキストロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、マンノース、エリスロース、トレオースおよびガラクトースから選択される。必要に応じて、混合物は1以上の糖質を0.5重量%〜3重量%、または1重量%〜2.5重量%の量で含有する。
典型的には、フレーバー剤はタンパク質フレーバー剤、スモークフレーバー剤並びにハーブおよび/またはハーブエキスフレーバー剤から選択される。タンパク質フレーバー剤の原料は、組織そのものまたは加水分解されたポーク、チキン、鳥肉、ラム、ヤギ、鹿、鹿肉、イーストおよびマッシュルーム(mushroom)を包含する。ハーブやハーブエキスフレーバー剤の原料は、ハーブおよび/またはハーブエキス(例えばニンニク、タマネギ、バジル、サフランおよびローズマリー)を包含する。必要に応じて、混合物は1以上のフレーバー剤を0.1重量%〜4重量%、または0.1〜2重量%の量で含有する。
典型的には、植物油は大豆油、菜種油、やし油、パーム油、ピーナッツオイル、トウモロコシ油、綿実油、ヒマワリ油、サフラワー油および綿実油から選択される。必要に応じて、混合物は植物油を0.5重量%〜3重量%の量で、または1重量%〜2.5重量%の量で含有する。
典型的には、ビタミンはビタミンA、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ナイアシン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンDおよびビタミンEから選択される。必要に応じて、混合物は1以上のビタミンを0.01重量%〜0.5重量%の量で、または0.1重量%〜0.3重量%の量で含有する。
典型的には、動物脂肪原料は、ポーク脂肪、鶏脂、鳥肉脂肪、ラム獣脂または牛脂を含有する。必要に応じて、動物脂肪原料は、食用に適しない動物脂肪を含有する。また更に必要に応じて、動物脂肪原料は、食用に適しない動物脂肪から本質的に成る。
典型的には、フレーバー前駆体は、未変性タンパク質、タンパク質加水分解物または植物性タンパク質から選択される。必要に応じて、混合物は1以上のフレーバー前駆体を0.5重量%〜3重量%の量で含有する。
必要に応じて、単離した画分は、食品組成物に導入の前に1以上の別の更に食品成分と組み合わせられる。更に必要に応じて、画分は遠心分離によって単離される。更に必要に応じて、画分は、重力分離(例えば、沈降または沈殿)によって単離される。また更に必要に応じて、動物脂肪を含有する画分の単離の間に、画分は混合物の水相から分離される。水相は、1以上の脂肪酸を含有してもよい。
典型的には、工程b)における加熱は、150kPa〜600kPaの圧力で行われる。必要に応じて、圧力は200kPa〜400kPaである。更に必要に応じて、圧力は250kPa〜300kPaである。また更に必要に応じて、工程b)は、密封容器で行われる。
典型的には、混合物は80℃〜230℃の温度に加熱される。必要に応じて、混合物は100℃〜180℃の温度に加熱される。更に必要に応じて、混合物は110℃〜150℃の温度に加熱される。
典型的には、処理工程において、混合物は1分〜120分間加熱される。必要に応じて、混合物は20分〜60分間加熱される。
典型的には、混合物は工程c)で画分を単離する前に冷却される。必要に応じて、混合物は40℃〜90℃の温度に冷却される。
典型的には、1以上の酸化防止剤が、混合物に処理工程の後に導入される。酸化防止剤は、BHA、BHT、プロピルガレート、エキソチキン、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、δトコフェロール、ローズマリーエキス、アスコルビン酸(またはビタミンC)、アスコルビルパルミテート、クエン酸およびお茶エキスから選択されてもよい。必要に応じて、混合物は1以上の酸化防止剤を0.01重量%〜0.5重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物は1以上の酸化防止剤を0.1重量%〜0.3重量%の量で含有する。
必要に応じて、混合物は水酸化ナトリウムを更に含有する。典型的には、1以上の薬剤の水溶液のpHは、3.0〜9.8である。必要に応じて、1以上の薬剤の水溶液のpHは、4.0〜8.5からである。
第4の側面では、本発明は、本明細書で記載される方法によって得られた食品組成物を提供し、その食品組成物は少なくとも1つの食品成分を含有する。
第5の側面に、本発明は、以下の成分含有する組成物を提供する:
80重量%〜90重量%の動物脂肪、
1重量%〜7重量%の水、
0.5重量%〜3重量%の植物油、
0.1重量%〜3重量%のアミノ酸、
0.5重量%〜3重量%の糖質、
0.1重量%〜4重量%のフレーバー剤、
0.01重量%〜0.5重量%のビタミン、および
0.01重量%〜0.5重量%の酸化防止剤。
必要に応じて、組成物は
85重量%〜88重量%の動物脂肪、
4重量%〜6重量%の水、
1重量%〜2.5重量%の植物油、
0.5重量%〜2重量%のアミノ酸、
1重量%〜2.5重量%の糖質、
0.1重量%〜2重量%のフレーバー剤、
0.1重量%〜0.3重量%のビタミン、および
0.1重量%〜0.3重量%の酸化防止剤を含有する。
第6の側面では、本発明は、動物脂肪の臭いを減少する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油およびフレーバー剤から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から臭気減少画分を得る工程、を包含し、該画分が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有することを特徴とする動物脂肪の臭いを減少する方法を提供する。
本発明の適用性の更なる領域は、以下の詳しい説明から明らかになる。詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい態様を示しているが、説明のためだけを意図し、本発明の範囲を制限することを意図しない、ことを理解すべきである。
[発明の詳細な説明]
好ましい態様の以下の記載は、本質的に単なる説明であり、発明、用途および使用に制限することはない。
本明細書で使用される「水溶液」という用語は、水を含有している混合物を意味する。
本明細書で記載されているすべての圧力値は、絶対圧力値に対応する。
本明細書で使用される「食品(food)」という用語は、典型的には全てではないにしても、動物に栄養素値を最も提供する食品だけではなく、スナック、トリート(treat)および補助食品のようなアイテムも意味し得る。
ある態様では、本発明は食品組成物のための嗜好性促進剤を調製する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から嗜好性促進剤を得る工程、を包含し、該嗜好性促進剤が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有することを特徴とする嗜好性促進剤を調製する方法を提供する。
工程c)は、混合物から画分を単離することを含有してもよく、その単離した画分は動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有しうる。嗜好性促進剤は単離した画分を含有してもよいか、またはそれから成ってもよい。1つの構成では、嗜好性促進剤は、本明細書で規定されるように、単離した画分および1以上の食品成分を含有する。
他の態様では、本発明は食品組成物の嗜好性を向上する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から画分を単離し、その画分が少なくとも80重量%の量で動物脂肪を含有する工程、
d)動物脂肪を含有する画分を食品組成物に導入して食品組成物の嗜好性を向上する工程、を包含する食品組成物の嗜好性を向上する方法を提供する。
さらに他の態様では、本発明は食用に適さない動物脂肪の臭いを減少する方法であって、該方法が
a)水溶液中で動物脂肪原料と、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択される1以上の薬剤と、を組み合わせて混合物を形成する工程、
b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で加熱する工程、
c)該混合物から臭気減少画分を得る工程、を包含し、該画分が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有することを特徴とする動物脂肪の臭いを減少する方法を提供する。
「臭気減少画分」とは、画分の臭いが工程a)において1以上の薬剤と組み合わせる前の動物脂肪原料の臭いよりも、望ましいか好ましいことを意味する。
本発明の動物脂肪原料は、限定されないが、牛、鳥肉、馬、羊およびブタを原料とする、加工肉(それは、脂肪、骨および他の動物性部分を包含する)または屠殺の臓物(それは、内臓、腸、脂肪、腱およびカーカスを包含する)を含有してもよい。
典型的には、動物脂肪は、上記の原材料から、本発明の方法において使用の前に当業者に既知の方法によって、レンダー(render)またはフィルター(filter)される。レンダリング方法では、加工肉および/または臓物は、細かく切断されるか、粉砕され、蒸気を加えても加えなくても80℃〜130℃の温度に加熱されて、たんぱく質を変性してもよい。加熱後、脂肪は、通常液体状態で必要に応じて遠心分離によって固体成分(ミール:meal)から分離される。典型的には、脂肪は高温(例えば、80℃〜100℃)で更に遠心分離にかけて微粉(fine)および湿分(moisture)を取り除く。遠心分離後に、脂肪を本発明の方法で使用してもよい。また、動物脂肪原料は、いかなる処理もせずに、本発明の方法で使用され得る。
1つの構成では、本発明に用いられる動物脂肪原料は、ポーク脂肪、鶏脂、鳥肉脂肪、獣脂または牛脂またはそれらの組合せを含有する。使用されてもよいポーク脂肪の1つの例は、チョイスホワイトグリース(Choice White Grease)を包含する。使用されてもよい他の動物脂肪原料は、ガチョウ脂肪およびカモ脂肪を包含する。
好ましくは、動物脂肪原料は、食用に適しない脂肪を含有する。より望ましくは、動物脂肪原料は、食用に適しない脂肪から本質的に成る。本明細書で用いられる「食用に適しない脂肪」という用語は、臓物、骨、肉加工からのトリム(trim)、皮、皮膚、血とカーカス(carcass)を含むいくつかの又は全部の食用に適しない動物の部分をレンダリングすることにより抽出され分離された脂肪または獣脂を意味する。
典型的には、動物脂肪原料および特に食用に適しない動物脂肪は、室温(例えば、20℃〜25℃)で液体状態である。
動物脂肪原料または動物脂肪は、少なくとも1以上の薬剤を水溶液中で75重量%〜95重量%の量で含有している混合物中に存在してもよい。必要に応じて、動物脂肪原料または動物脂肪は、混合物中で80重量%〜90重量%の量で存在する。好ましくは、動物脂肪原料または動物脂肪は、混合物中で81重量%または82重量%または83重量%または84重量%から、85重量%または86重量%または87重量%または88重量%または89重量%までの量で存在する。1つの態様では、混合物は動物脂肪原料または動物脂肪を85重量%〜88重量%の量で含有する。
工程a)では、動物脂肪原料または動物脂肪は、水溶液中で1以上の薬剤と組み合わせて混合物を形成するが、その薬剤はアミノ酸、糖質、ビタミン、植物油およびフレーバー剤から選択される。
1つの構成では、糖質、アミノ酸、フレーバー剤およびビタミンを包含してもよいすべての固体成分は、水と混合される。次いで、動物脂肪、植物油および更なるフレーバー剤を別に混合して、水性ブレンドに導入して混合物を形成する。必要に応じて、混合物を撹拌して、すべての成分が溶解され完全に混合されることを確保する。他の構成では、アミノ酸、糖質、ビタミン、植物油およびフレーバー剤から選択されるすべての薬剤の水性ブレンドまたは溶液を調製し、動物脂肪原料または動物脂肪と組み合わせて混合物を形成する。好ましくは、工程a)の混合において、動物脂肪原料または動物脂肪が、少なくとも1以上のアミノ酸、糖質および植物油と組み合わせられる。
水は、混合物中で10重量%の量で存在してもよい。必要に応じて、混合物に存在する水の量は、1重量%または2重量%あるいは3重量%から、7重量%または8重量%または9重量%または10重量%までである。好ましくは、混合物中の水の量は、4重量%〜6重量%である。混合物中の水は、分散のために固体成分を効果的に溶解するだけでなく、反応物間の密接な接触を促進することによって、反応の有効性を増加する。さらにまた、水は単離工程の間、好ましくない水溶性材料を捕捉することによって後の相分離を助けてもよい(下記「単離工程」参照)。
どのようなアミノ酸を、混合物に導入してもよい。アミノ酸は、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、アラニン、アルギニン、アスパルテート、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、プロリン、バリンおよびセリン包含してもよいが、これらに限定されない。1つの構成では、アミノ酸は、グリシン、システイン、アラニンアルギニン、アラニン、アスパラギン、システイン、グリシン、グルタミン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、プロリン、セリン、チロシンおよびバリンから選択される。
1つの構成では、混合物は1以上のアミノ酸を0.1重量%〜3重量%の量で含有する。必要に応じて、混合物は1以上のアミノ酸を0.5重量%〜2重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上のアミノ酸を0.5重量%または0.6重量%または0.7重量%または0.8重量%または0.9重量%または1重量%から、1.5重量%または1.6重量%または1.7重量%または1.8重量%または1.9重量%または2重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上のアミノ酸を1重量%〜2重量%、または1.2重量%〜1.6重量%の量で含有する。
どのような糖質を、混合物に導入してもよい。糖質は、デキストロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、マンノース、エリスロース、トレオースおよびガラクトースを包含するが、これらに限定されない。好ましくは、糖質はデキストロース、キシロースまたはフルクトースから選択される。
1つの構成では、混合物は1以上の糖質を0.1重量%〜4重量%の量で含有する。必要に応じて、混合物は1以上の糖質を0.5重量%〜3重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上の糖質を1.3重量%または1.4重量%または1.5重量%または1.6重量%または1.7重量%または1.8重量%から、2重量%または2.1重量%または2.2重量%または2.3重量%または2.4重量%または2.5重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上の糖質を1.5重量%〜2.5重量%、または1.8重量%〜2.2重量%の量で含有する。
どのようなフレーバー剤を、混合物に導入してもよい。フレーバー剤は、タンパク質フレーバー剤およびスモークフレーバー剤を包含するが、これらに限定されない。好ましくは、チャーブロイルメスキート(charbroil mesquite:液体燻製フレーバー剤)を、混合物に導入する。イーストフレーバー剤を、混合物に導入してもよい。イーストフレーバー剤の1つの例示は、市販のプロベスタ(Provesta)032である。当業者は、使用されてもよい他のフレーバー剤、タンパク質フレーバー剤、スモークフレーバー剤並びにハーブおよび/またはハーブエキスフレーバー剤を認識している。タンパク質フレーバー剤の原料は、組織そのものまたは加水分解ポーク、チキン、鳥肉(poultry)、ラム、ヤギ、鹿、鹿肉、イーストおよびマッシュルーム(mushroom)を包含する。ハーブおよび/またはハーブエキスフレーバー剤の原料は、ハーブおよび/またはハーブエキス(例えばニンニク、タマネギ、バジル、サフランおよびローズマリー)を包含する。
典型的には、フレーバー前駆体は、未処理タンパク質、タンパク質加水分解物または植物性タンパク質から選択される。必要に応じて、混合物は1以上のフレーバー前駆体を0.5重量%〜3重量%の量で含有する。
1つの構成では、混合物は1以上のフレーバー剤を0.1重量%〜4重量%の量で含有する。必要に応じて、混合物は1以上の糖質を0.1重量%〜2重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上のフレーバー剤を1.5重量%または1.6重量%または1.7重量%または1.8重量%または1.9重量%から、2重量%または2.1重量%または2.2重量%または2.3重量%または2.4重量%または2.5重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上のフレーバー剤を2重量%〜3重量%、または2.2重量%〜2.6重量%の量で含有する。
どのような植物油を、混合物に導入してもよい。植物油は、大豆油、菜種油、やし油、パーム油、ピーナッツオイル、トウモロコシ油、ヒマワリ油、サフラワー油および綿実油を包含するが、これらに限定されない。
1つの構成では、混合物は1以上の植物油を0.1重量%〜3重量%の量で含有する。必要に応じて、混合物は1以上の植物油を1重量%〜2.5重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上の植物油を1.3重量%または1.4重量%または1.5重量%または1.6重量%または1.7重量%または1.8重量%から、2重量%または2.1重量%または2.2重量%または2.3重量%または2.4重量%または2.5重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上の植物油を1.5重量%〜2.5重量%、または1.8重量%〜2.2重量%の量で含有する。
少なくとも1つの植物油の導入は単離の後得られる処理された動物脂肪の流動性を増大して、結果として注ぐことが可能であり、取り扱いが容易な処理された動物脂肪になるので、技術的に有利である。
どのようなビタミンを、混合物に導入してもよい。ビタミンは、ビタミンA、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ナルシン(Narcin))、ビタミンB12(シアノコバラミン)、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンDおよびビタミンEを含有するが、これらに限定されない。1つの構成では、チアミンハイドロクロリドは混合物に導入される。他の構成では、二以上のビタミンを含有するビタミン混合物が、混合物に導入される。
1つの構成では、混合物は0.01重量%〜0.5重量%の量の1以上のビタミンを含有する。必要に応じて、混合物は1以上のビタミンを0.1重量%〜0.3重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上のビタミンを0.1重量%または0.15重量%または0.2重量%から、0.25重量%または0.3重量%あるいは0.35重量%または0.4重量%または0.45重量%または0.5重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上のビタミンを0.1重量%〜0.3重量%、または0.2重量%〜0.3重量%の量で含有する。
1つの態様に、アルカリ化剤は、1以上の薬剤を含有している水溶液に導入されてもよい。好ましくは、アルカリ化剤はアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウム)である。
十分な量のアルカリ化剤を加えて、pH3.0〜9.8を得てもよい。好ましくは、水溶液のpHは、4.0〜8.5である。典型的には、1以上の薬剤を含有している水溶液への動物脂肪の導入は、pHを大きく変えない。従って、水溶液のpHは、混合物のpHと同じであってもよい。
本発明者は、水溶液のpH値を増大することによって、臭いのする脂肪酸および動物脂肪にフレーバーを与える他の反応剤の中和を向上することが驚くべきことにわかった。
1つの構成では、動物脂肪原料を上で規定される薬剤の一つ以上と組み合わせることから得られる混合物は、高温および過圧(supra−atmospheric pressure)下に加熱される。混合物を、過圧下に混合物を加熱することができる反応器へ移してもよい。適切な装置は、当業者によく知られている。反応器は、混合物が加熱の間、更に攪拌されてもよいように攪拌手段を含有してもよい。好ましくは、反応器は加熱の間密閉される。
典型的には、混合物は、70℃〜250℃、または80℃〜230℃の温度に加熱される。1つの構成では、混合物は90℃または100℃または110℃から、150℃または160℃または170℃の温度に加熱される。他の構成では、混合物は150℃または160℃または170℃から、180℃または190℃または200℃までの温度に加熱される。好ましくは、混合物は、100℃〜180℃およびより好ましくは、110℃〜150℃の温度に加熱される。
典型的には、混合物は1分〜120分、または20分〜100分間加熱される。1つの構成では、混合物は50分または60分あるいは70分から、80分または90分または100分まで加熱される。他の構成では、混合物は20分または30分から、40分または50分まで加熱される。好ましくは、混合物は20分〜60分およびより好ましくは20分〜30分加熱される。
典型的には、加熱は過圧下で行われる。従って、加熱は105kPaまたは110kPaあるいは120kPaまたは130kPaまたは140kPaまたは150kPaから、800kPaまでの圧力で行われてもよい。1つの態様では、処理工程は、110kPa〜800kPa、または150kPa〜600kPa、または170kPa〜500kPa、または200kPa〜300kPaの圧力で行われる。他の態様では、処理工程は200kPaまたは250kPaまたは300kPaから、500kPaまたは550kPaまたは600kPaまたは650kPaまたは700kPaまでの圧力で行われる。
反応器の内側の圧力は、反応の間、水の蒸気圧より上昇してもよい。その上、二酸化炭素(圧縮できない)は反応過程の間に排出されてもよく、それが容器内の過圧に更に貢献する。典型的には、圧力は加熱工程を通して一定に保たれる。
動物脂肪および、特に食用に適しない動物脂肪は、通常強烈な好ましくない臭いを持っている。臭いは、スカトール、インドール、p−クレゾール、チオール、生体アミン並びに短鎖および分枝脂肪酸を含む広範囲にわたる化合物または分子に起因し得る。脂肪酸は、たとえば、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸およびヘキサン酸を包含してもよい。これらの化合物および分子は、脂肪の微生物発酵および生分解から生じうる。
本発明者等は、動物脂肪原料および特に食用に適しない脂肪を含有しているかまたはそれから成っている動物脂肪原料が上で規定されるような高温と圧力で加熱されるとき、動物脂肪のフレーバー特性を変えて、動物脂肪の臭いを減らす化学反応が起こることを見出した。化学反応は、中和反応およびメイラード反応を含むが、これに限定されるものではない。
従って、本明細書で記載される方法は、動物脂肪の臭いを減らすことを更に含有してもよい。
本明細書で記載されるように動物脂肪を加熱した後に、混合物は必要に応じて混合物から動物脂肪を80重量%の量で含有する画分を単離する前および/または嗜好性促進剤を得る前に、冷却されてもよい。好ましくは、混合物は25℃〜70℃の温度、または40℃〜70℃の温度に冷却される。より好ましくは、混合物は45℃または55℃からの温度に冷却される。1以上の酸化防止剤を、混合物に導入してもよい。酸化防止剤は、BHA、BHT、プロピルガレート、エキソチキン、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、δトコフェロール、ローズマリーエキス、アスコルビン酸(またはビタミンC)、アスコルビルパルミテート、クエン酸およびお茶エキスを包含するが、これらに限定されない。好ましくは、酸化防止剤はローズマリーエキス、お茶エキス、トコフェロール、アスコルビン酸およびアスコルビルパルミテートを含有する。少なくとも2つの酸化防止剤を含有している酸化防止剤混合物を用いてもよい。
好ましくは、1以上の酸化防止剤は、冷却後に混合物に導入される。代わりの構成では、1以上の酸化防止剤は、冷却時に混合物に導入されてもよい。さらにもう一つの代わりの構成では、1以上の酸化防止剤が、混合物に、動物脂肪原料が本明細書で規定される1以上の薬剤と組み合わせられる工程a)の間で加熱の前に、導入されてもよい。好ましくは、1以上の酸化防止剤は、画分を単離しおよび/または嗜好性促進剤を得る前に、混合物に導入される。
1つの構成では、混合物は1以上の酸化防止剤を0.005重量%〜0.5重量%の量で含有する。必要に応じて、混合物は1以上の酸化防止剤を0.01重量%〜0.3重量%の量で含有する。更に必要に応じて、混合物が1以上の酸化防止剤を0.05重量%または0.1重量%または0.15重量%または0.2重量%または0.25重量%から、0.3重量%または0.35重量%または0.4重量%または0.45重量%または0.5重量%までの量で含有する。好ましくは、混合物は1以上の酸化防止剤を0.05重量%〜0.25重量%、または0.1重量%〜0.2重量%の量で含有する。
嗜好性促進剤は、混合物から得られてもよい。1つの構成では、動物脂肪を含有する画分は、混合物から単離される。嗜好性促進剤は単離した画分を含有するか、それから成ってもよい。1つの構成では、嗜好性促進剤は単離した画分および本明細書で規定される1以上の食品原料成分を含有する。
好ましくは、単離した画分は、少なくとも80重量%または少なくとも90重量%の動物脂肪を含有する。より望ましくは、単離した画分は動物脂肪から本質的に成る。典型的には、画分は、本明細書で規定される薬剤と組み合わせられる動物脂肪原料または動物脂肪と比較して減少した臭いを有する。
典型的には単離方法において、混合物は他の容器へ移されて、遠心分離される。遠心分離の適切な速度および期間は、当業者に知られているが、30秒〜2分間で1000rpm〜3000rpmの範囲であってよい。単離の間、動物脂肪を含有する画分は水層(重い相)の上の脂質層(軽い相)として観察される。好ましくは、動物脂肪を含有する画分は、水層をサイホンで吸い上げ(かつ廃棄)することによって単離される。
分離の他の方法は、当業者に知られている。混合物の残り(特に、混合物の水相)から動物脂肪を含有する画分の単離を可能にするどのような分別法も、適切である。必要に応じて、画分は遠心分離によって単離される。更に必要に応じて、画分は重力分離(例えば沈降または沈殿)によって単離される。
動物脂肪の単離および更に水相の除去は、水溶性の臭いのある化合物(例えば、脂肪酸、および特に分枝脂肪酸)を脂肪からの除去を可能にする。他の望ましくない水溶性材料および沈殿物は、単離方法の間脂肪から除去されてもよく、それは上記の臭いのある化合物および分子を含む。
本発明者等は、本発明の方法によって単離された動物脂肪を含有する画分が食品組成物の嗜好性を増大することを予想外に認識した。従って、1つの態様において、嗜好性促進剤は、動物脂肪を含有する単離した画分から得られる。
典型的には、動物脂肪を含有する単離した画分は、室温(一般的に20℃〜25℃)で液体またはペーストの形態である。好ましくは、単離した画分は、動物脂肪を少なくとも80重量%または少なくとも90重量%の量で含有する。より望ましくは、単離した画分は動物脂肪から本質的に成る。必要に応じて、単離した画分は更にいかなる処理をしないでも嗜好性促進剤として使用され得る。従って、動物脂肪を含有する単離した画分は、直接食品組成物に加えられてもよい。
従って、本発明の方法によって得られる嗜好性促進剤は、動物脂肪を少なくとも80重量%または少なくとも90重量%の量で含有してもよい。好ましくは、本発明の方法によって得られる嗜好性促進剤は、動物脂肪から本質的に成る。必要に応じて、動物脂肪を含有する単離した画分は、後の使用のためにパッケージされる。また、単離した画分は、食品組成物への導入の前に、本明細書で規定される1以上の食品原料成分と組み合わせられてもよい。
本発明は、少なくとも1つの食品原料成分および本明細書で記載される方法によって得られる嗜好性促進剤を含有する食品組成物を更に提供する。
好ましくは、本発明の食品組成物は、少なくとも1つの食品原料成分を含有する。少なくとも1つの食品原料成分は、タンパク質(例えば、肉、肉副産物、乳製品、卵、小麦タンパク質、大豆タンパク質およびジャガイモコンセントレート)、脂肪(例えば、動物脂肪、魚油、植物油、肉および肉副産物)および炭水化物(例えば、穀物、例えば小麦、コーン、大麦および米)から選択されてもよい。他の食品原料成分は、繊維(例えば、セルロース、ビートパルプ、落花生殻および大豆繊維)、ビタミン、ミネラルおよび防腐剤を包含するが、これらに限定されない。食品原料成分は、本明細書で規定されるいかなる食品原料成分でもあってもよい。
本発明の食品組成物は、どのような動物による消費に好適であってもよい。動物は、人間のおよび人間以外の動物を包含する。人間以外の動物は、鳥類、ウシ類、イヌ科の動物、馬類、ネコ科の動物、ネズミ類、羊類および豚類を包含するが、これらに限定されない。
好ましくは、食品組成物は、イヌ科の動物またはネコ科の動物による消費のためである。
本発明の食品組成物は、通常の方法を使用して乾燥形態またはウェット形態で調製されてもよい。
乾燥食品組成物を調製する1つの態様では、動物性タンパク源、植物タンパク源および穀物を含む乾燥成分を一緒に粉砕し混合する。次に、脂肪、油、動物性タンパク源および水を包含する湿潤または液状成分を乾燥混合物に添加し、混合する。得られた混合物は、次に、当業者に知られている押出しおよびカッティング方法を使用してキブルまたは同様の乾燥食品ピースに加工されてもよい。
本発明の方法によって得られた単離画分は、通常の調製方法(例えば、混合、押出およびベーキング)の間に、食品組成物に加えられてもよい。好ましくは、それは食品組成物が調製された(例えば、後押出の)後に例えば食品の表面にスプレーまたは被覆することによって加えられる。このことは、食品の押し出されたストランドを、動物脂肪を含有する画分に、押し出されたストランドにスプレーまたはコーティングすることにより接触し、その後ストランドがキブルまたはピースにカッティングされる場合に、乾燥食品にとって特に望ましい。また、キブルまたはピース自体を、動物脂肪を含有する画分にキブルまたはピースにスプレー、コーティングまたは浸漬することによって、接触してもよい。
ウェット食品組成物を調製する1つの態様において、粉砕した動物性(例えば、哺乳類、鳥肉、魚および/またはシーフード)タンパク性組織を、魚油、穀物、特別な目的添加剤(例えば、ビタミンおよびミネラル混合物、無機塩、セルロースおよびビートパルプ並びに充填剤)を含む1以上の他の食品原料成分に混合する。処理に十分な水を加えてもよい。ウェット成分を、典型的には混合および加熱して濃厚液を形成し、その後缶化および殺菌をする。
ウェット食品では、動物脂肪を含有する画分をウェット食品組成物に導入した後に加熱および調理してもよい。また、動物脂肪を含有する画分は、乾燥材料に混入した後に、ウェット食品組成物を形成してもよい。
本発明の食品組成物は、人間以外の動物食用のために使用される時、トリートまたはトイの形であってもよい。本発明のトリートは、当業者にとって明らかな押出しまたはベーキング法によって調製され得る。動物脂肪を含有する画分は、存在するトリート形態の外側に被覆するか、またはトリート形態に注入して使用されてもよい。本発明の人間以外の動物用のトイは、典型的には既存のトイを処理された動物脂肪を含有する画分で被覆する調製される。
本発明は、
80重量%〜90重量%動物脂肪、
1重量%〜7重量%水、
0.5重量%〜3重量%植物油、
0.1重量%〜3重量%アミノ酸、
0.5重量%〜3重量%糖質、
0.1重量%〜4重量%フレーバー剤、
0.01重量%〜0.5重量%ビタミンおよび
0.01重量%〜0.5重量%酸化防止剤を含有する組成物を更に提供する。
好ましくは、組成物は
85重量%〜88重量%動物脂肪、
4重量%〜6重量%水、
1重量%〜2.5重量%植物油、
0.5重量%〜2重量%アミノ酸、
1重量%〜2.5重量%糖質、
0.1重量%〜2重量%フレーバー剤、
0.1重量%〜0.3重量%ビタミンおよび
0.1重量%〜0.3重量%酸化防止剤を含有する。
動物脂肪、水、植物油、アミノ酸、糖質、フレーバー剤、ビタミンおよび酸化防止剤の量は、要すれば本明細書に記載の通りでいかなる組み合わせであってもよい。
上記の動物脂肪を含有する組成物は、動物脂肪の臭いを減少しかつ嗜好性促進剤を調製するために、本明細書で記載される方法によって処理されてもよい。
本発明者等は、動物脂肪、および特定の食用に適しない動物脂肪を水性環境中で高温および圧力条件下で、栄養素で処置される時に、望ましくない水溶性化合物が水相で保持され、かつ動物脂肪の臭いが大きく減少することを見出した。更に、本発明者等は、本発明の方法によって処理される動物脂肪が食品組成物の嗜好性を大きく増すことを予想外に見出した。
本発明を以下の非限定的な実施例で更に説明する。
実施例1
表1は、本発明の方法で使用するための食用に適しない動物脂肪を含有する組成物を例示する。
Figure 0006272348
実施例2
糖質、アミノ酸、フレーバー剤およびビタミンを含有する混合物を、表1で記載される量によって調製した。水をこれらの成分と混合した。食用に適しないポーク脂肪(チョイスホワイトグリース)、植物油および別のフレーバー剤を表1よる量で混合物と組み合わせた。チョイスホワイトグリースは、ポーク志向の芳香内容物および少量のタンパク質残渣によりベーコンまたはバーベキュータイプフレーバーを作るための良い候補である。しかしながら、チョイスホワイトグリースは、刺激的な糞便の動物のような臭いを伴う。
得られた混合物を高圧フレーバー反応器中で攪拌し、反応器を閉鎖したのち温度を109℃に上げた。温度を25分間109℃に保持し、反応器内の圧力は約295kPaであった。25分後に、反応器の温度を66℃まで下げ、反応器を開けて、液体酸化防止剤を0.1重量%の量で混合物に加えた。得られた組成物は、表1の組成と一致した。反応器内容物をクォートサイズのプラスチックボトルへ移し、ボトルを2000rpmで30秒間遠心分離した。水層(「重い相」)および沈殿材料を別の容器へサイホンで吸い上げて除去した。処置された動物脂肪を含有する脂質層(「軽い相」)を単離して、包装用の5ガロンのプラスチックポリエチレン容器に移した。処置された動物脂肪はベーコンの香りを有した。この実施例で得られる処理動物脂肪は、以下「SBF」(スイート・ベーコン・フレーバー)と呼ぶ。SBFが未処置の食用に適しない動物脂肪より淡い色とより洗練された外観を有することが観察された。未処置の食用に適しない動物脂肪に存在する典型的な悪臭が大きく減少した。より明るい色および臭い減少は、遠心分離の後にある種の臭いする脂肪酸の中和および水層の暗色の化合物の除去であると考えてもよい。
実施例3
嗜好性テストは実施例2で得られたSBFを使用して行われた。本発明のサンプルが、SBFを市販のイヌ科の動物ジャーキートリート(「テストサンプル」)に4重量%の量で導入することによって調製された。比較のために、以下の市販の主要なフレーバー剤を、同じ市販のイヌ科の動物ジャーキートリートに個別に導入した:
1)Firmenich’s Charbroil Flavor(「チャーブロイルサンプル」)
2)Firmenich’s Bacon Flavor(「ベーコンフレーバーサンプル」)
3)Hormel’s Bacon Fat(「ベーコンファットサンプル」)
パップ・ペロニ・オリジナル・ビーフ・レシピ・ケイナイン・トリート(Pup Peroni Original Beef Recipe Canine Treat:市販のトリート)は、嗜好性テストのためのコントロール食品(「コントロールサンプル」)として使用された。
嗜好性テストは4つのプロトタイプサンプルおよびコントロール組成物の各々の嗜好性を25匹の犬に2日間の供給プロトコルを用いて比較して行なわれた。等しい量のテスト製品またはコントロール製品を、2つの別々のボウルで提供し、動物パネリストに同時に与えた。30分の給餌後、食品サンプルを取り除いて、その重さを測った。各々の食品サンプルの重量における最初の重量と残っている重量との違いが、動物によって消費される量である。摂取率は、総消費量に対するテスト製品の量またはコントロール製品の量のいずれかとの比率である。「win」はテスト製品の平均摂取率が0.05未満の確率でコントロール製品のそれより非常に大きい時を示す。「loss」はテスト製品の摂取率がコントロール製品のそれより非常に少ない時を示す。「parity」は(テスト製品かコントロール製品の)摂取率の両方の平均の確率が0.05より大きいときを示す。コントロール食品のそれと等しいテストフードの平均摂取率の確率は、単一のテイル−f分布曲線(single tail f−distribution curve)を使用して予測する。結果は表2に示される。より高い摂取量比率に終わっている食品組成物は、より良い嗜好性を持っていると考慮される。
Figure 0006272348
表2から分かるように、コントロールサンプル(パップ・ペロニ・オリジナル・ビーフ・レシピ・ケイナイン・トリート)と比較してSBFを含有するテストサンプルについてより大きな優先性があった。さらにまた、SBFを含有するテストサンプルは、コントロールサンプル(パップ・ペロニ・オリジナル・ビーフ・レシピ・ケイナイン・トリート)に対してテストされるように、Firmenich’s Bacon FlavorおよびHormel’s Bacon Fatを含有する食品組成物(それぞれ0.79および0.71)に比べて、より高い摂取量比率(IR)(0.85)を有した。
さらに、テストサンプルは、IR0.79(対Firmenish’s Charbroil Flavor)、IR0.67(対Hormel’s Bacon Fat)およびIR0.61(対Firmenish’s Bacon Flavor)の値を有する他の3種のフレーバーよりも嗜好性テストにおいて非常に優れている。
本明細書中に用いられる範囲は、範囲の中の各値およびすべての値を記載することの短縮形として用いられる。範囲の中のいかなる値も、範囲の終点として選ばれることができる。また、この中のすべての引用文献は、参考として全体が本明細書に導入される。本明細書の定義と引用文献のそれとが矛盾する場合は、本明細書の記載が優先する。
特に明記しない限り、本明細書のいずれかの場所でまたは本明細書に記載される%および量は、重量パーセントに関するものと理解されなければならない。与えられる量は、乾燥材料基準で材料の実際の重量に基づく。

Claims (25)

  1. 食品組成物のための嗜好性促進剤を調製する方法であって、該方法が
    a)水溶液中で、食用に適しない動物脂肪を含む動物脂肪原料と、1以上のアミノ酸、1以上の糖質、1以上の植物油並びに、必要に応じてビタミン、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択された1以上の別の薬剤と組み合わせて、混合物を形成する工程、
    b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で80℃〜230℃の温度に加熱する工程、
    c)該混合物から嗜好性促進剤を得る工程、
    を含み、該嗜好性促進剤が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有し、
    工程c)が、混合物から画分を単離することを含有し、単離した画分が動物脂肪を少なくとも80重量%の量で含有し、かつ嗜好性促進剤が単離した画分を含有し、
    動物脂肪を含有している画分の単離の間に、画分が混合物の水相から分離され、
    前記食用に適しない動物脂肪は、悪臭脂肪酸に起因する強烈で不快な臭いを有するものであり、かつ
    アルカリ化剤を、前記動物脂肪の悪臭脂肪酸を中和するように、更に混合物に導入し、
    前記糖質を、デキストロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、マンノース、エリスロース、トレオースおよびガラクトースから選択する、
    ことを特徴とする嗜好性促進剤を調製する方法。
  2. 前記嗜好性促進剤が、動物脂肪を少なくとも90重量%の量で含有する請求項1記載の方法。
  3. 前記嗜好性促進剤が、動物脂肪からなる請求項2記載の方法。
  4. 1以上のアミノ酸が、0.1重量%〜3重量%の量で存在する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 1以上のアミノ酸が0.5重量%〜2重量%の量で存在する請求項4記載の方法。
  6. 1以上の糖質が、0.5重量%〜3重量%の量で存在する請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 1以上の糖質が、1重量%〜2.5重量%の量で存在する請求項6記載の方法。
  8. 1以上のフレーバー剤が、0.1重量%〜4重量%の量で存在する請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 1以上のフレーバー剤が、0.1重量%〜2重量%の量で存在する請求項8記載の方法。
  10. 1以上のフレーバー前駆体が、未処理のタンパク質またはタンパク質加水分解物である前述の請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. フレーバー前駆体が、0.5重量%〜3重量%の量で存在する請求項10に記載の方法。
  12. 植物油が、0.5重量%〜3重量%の量で存在する請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 植物油が、1重量%〜2.5重量%の量で存在する請求項12記載の方法。
  14. 1以上のビタミンが、0.01重量%〜0.5重量%の量で存在する請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 1以上のビタミンが、0.1重量%〜0.3重量%の量で存在する請求項14記載の方法。
  16. 工程b)において、混合物が150kPa〜600kPaの圧力で加熱される請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 圧力が、200kPa〜400kPaである請求項16記載の方法。
  18. 圧力が、250kPa〜300kPaである請求項17記載の方法。
  19. アルカリ化剤を更に混合物にpH4.0〜8.5を得るのに十分な量で導入する請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 食品組成物の嗜好性を向上する方法であって、該方法が
    a)水溶液中で、食用に適しない動物脂肪を含む動物脂肪原料と、1以上のアミノ酸、1以上の糖質、1以上の植物油並びに、必要に応じてビタミン、フレーバー剤およびフレーバー前駆体から選択された1以上の別の薬剤と組み合わせて、混合物を形成する工程、
    b)該混合物を110kPa〜800kPaの圧力で80℃〜230℃の温度に加熱する工程、
    c)該混合物から画分を単離し、その画分が少なくとも80重量%の量で動物脂肪を含有する工程、
    d)動物脂肪を含有する画分を食品組成物に導入して食品組成物の嗜好性を向上し、動物脂肪を含有する画分の単離の間に、画分が混合物の水相から分離される工程、を包含し、
    前記食用に適しない動物脂肪は、悪臭脂肪酸に起因する強烈で不快な臭いを有するものであり、
    アルカリ化剤を、前記動物脂肪の悪臭脂肪酸を中和するように、更に混合物に導入し、
    前記糖質を、デキストロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、マンノース、エリスロース、トレオースおよびガラクトースから選択する、
    ことを特徴とする食品組成物の嗜好性を向上する方法。
  21. アミノ酸が、グリシン、システイン、アラニン、メチオニン、アルギニン、プロリンおよびリシンから選択される請求項20に記載の方法。
  22. 1以上のアミノ酸が、0.1重量%〜3重量%の量で存在する請求項20又は21に記載の方法。
  23. 1以上のアミノ酸が、0.5重量%〜2重量%の量で存在する請求項22記載の方法。
  24. 1以上の糖質が、0.5重量%〜3重量%の量で存在する請求項20〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 1以上の糖質が、1重量%〜2.5重量%の量で存在する請求項24記載の方法。
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