JP6272041B2 - コンデンサ - Google Patents

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この発明は、たとえばカーエアコンを構成する冷凍サイクルに用いられるコンデンサに関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1および図10の上下、左右を上下、左右というものとする。
カーエアコンを構成する冷凍サイクルのコンデンサとして、本出願人は、先に、凝縮部と、凝縮部の下方に設けられた過冷却部と、凝縮部と過冷却部との間に設けられかつ長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有する液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えており、凝縮部が、長手方向が左右方向を向くとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスと、凝縮部の下端の熱交換パスの冷媒流れ方向下流側端部が通じる凝縮部出口ヘッダ部とを備え、過冷却部が、長手方向が左右方向を向くとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスと、凝縮部出口ヘッダ部と左右いずれか同じ側に配置され、かつ過冷却部の上端の熱交換パスの冷媒流れ方向上流側端部が通じる過冷却部入口ヘッダ部とを備え、液溜部の下端が凝縮部出口ヘッダ部の下端よりも下方に位置するとともに、液溜部の上端が凝縮部出口ヘッダ部の下端よりも上方に位置しており、凝縮部出口ヘッダ部内と液溜部内における凝縮部出口ヘッダ部の下端よりも上方の部分とが連通部を介して通じさせられ、凝縮部出口ヘッダ部から流出した液相主体冷媒が、連通部を通って液溜部内に横向きに流入するようになされているコンデンサであって、乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有する材料で形成されるとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が液溜部の長手方向を向いた状態で配置された乾燥剤バッグと、乾燥剤バッグを拘束するプラスチック製保持フレームとからなり、保持フレームが、水平リング状のベース部材と、ベース部材に周方向に間隔をおいて一体に形成されて上方にのび、かつ乾燥剤バッグを両側から挟着する2つの保持バーとを有し、各保持バーの内面に先端が尖った複数の歯が上下方向に連続して並ぶように内方突出状に形成され、各保持バーの上端に、他の保持バー側に突出するとともに先端部どうしが着脱自在に連結される水平突出部が一体に形成されたコンデンサを提案した(特許文献1参照)。
特許文献1記載のコンデンサによれば、複数の歯が乾燥剤バッグに係合することにより乾燥剤バッグが保持部材に拘束されることになるので、受液器内に流入してきた冷媒の勢いによる乾燥剤バッグの動きが防止される。したがって、乾燥剤バッグによる液溜部内の詰まりが防止され、液溜部内での冷媒の流れがスムーズになる。さらに、乾燥剤バッグの動きに起因する乾燥剤バッグ内の乾燥剤の粉砕が防止され、その結果異物の発生が防止される。
しかしながら、特許文献1記載のコンデンサに用いられている保持フレームは構造が比較的複雑で、製造が面倒であるという問題があり、製造コストが高くなり、ひいてはコンデンサ全体のコストアップに繋がる。
特開2010−127556号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、コストを低減しうるコンデンサを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の2つの姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部に、それぞれ上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されているコンデンサ。
2)姿勢保持部材の下部が、乾燥剤バッグの筒状部の下端部よりも下方に突出しており、姿勢保持部材における乾燥剤バッグの下端部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部内に設けられた載置部上に載って乾燥剤ユニットを支持する支持部が設けられている上記1)記載のコンデンサ。
3)長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部のうち少なくともいずれか一方に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されており、
姿勢保持部材の上下両端部に、乾燥剤バッグの筒状部の上下両端よりも上下方向外方に突出し、かつ筒状部の上下両端に係合する係合部が設けられ、
姿勢保持部材に、下側の係合部よりも下方に突出した部分が設けられ、姿勢保持部材における下側の係合部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部内に設けられた載置部上に載って乾燥剤ユニットを支持する支持部が設けられているコンデンサ。
4)乾燥剤ユニットが1つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の一側縁部に筒状部が設けられている上記3)記載のコンデンサ
5)乾燥剤ユニットが2つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部にそれぞれ筒状部が設けられている上記3)記載のコンデンサ
6)長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部のうち少なくともいずれか一方に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されており、
姿勢保持部材の上部が、乾燥剤バッグの筒状部の上端部よりも上方に突出しており、姿勢保持部材における乾燥剤バッグの上端部よりも上方に突出した部分に、液溜部の内周面に設けられた係止用凸部に係合して乾燥剤ユニットを吊持する吊持部が設けられているコンデンサ。
7)乾燥剤ユニットが1つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の一側縁部に筒状部が設けられている上記6)記載のコンデンサ
8)乾燥剤ユニットが2つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部にそれぞれ筒状部が設けられている上記6)記載のコンデンサ
9)姿勢保持部材の下端部に、乾燥剤バッグの筒状部の下端よりも下方に突出し、かつ筒状部の下端に係合する係合部が設けられている上記6)〜8)のうちにいずれかに記載のコンデンサ。
上記1)のコンデンサによれば、乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の2つの姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部に、それぞれ上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されているので、姿勢保持部材の製造コストが、特許文献1記載の保持フレームの製造コストよりも安くなり、ひいてはコンデンサ全体のコストを低減することができる。
しかも、姿勢保持部材により液溜部内に流入してきた冷媒の勢いによる乾燥剤バッグの動きが防止される。したがって、乾燥剤バッグによる液溜部内の詰まりが防止され、液溜部内での冷媒の流れがスムーズになる。さらに、乾燥剤バッグの動きに起因する乾燥剤バッグ内の乾燥剤の粉砕が防止され、その結果異物の発生が防止される。
上記2)および3)のコンデンサによれば、たとえば液溜部の冷媒流入口および冷媒流出口が液溜部の下壁に設けられている場合には、姿勢保持部材の支持部の形状を、冷媒流入口および冷媒流出口と干渉しない形状とすることによって、冷媒流入口および冷媒流出口が乾燥剤ユニットにより塞がれることが防止される。
上記3)のコンデンサによれば、姿勢保持部材を強固に乾燥剤バッグに取り付けることができる。
上記6)のコンデンサによれば、たとえば液溜部の冷媒流入口および冷媒流出口が液溜部の下壁に設けられている場合であっても、冷媒流入口および冷媒流出口が乾燥剤ユニットにより塞がれることが防止される。
上記9)のコンデンサによれば、姿勢保持部材を強固に乾燥剤バッグに取り付けることができる
この発明の実施形態1のコンデンサの全体構成を示す正面図である。 図1のコンデンサを模式的に示す正面図である。 図1のコンデンサの液溜部を示す一部切り欠き斜視図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第1の変形例を示す図3相当の図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第2の変形例を示す図3相当の図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第3の変形例を示す図3相当の図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第4の変形例を示す図3相当の図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第5の変形例を示す図3相当の図である。 図1のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの第6の変形例を示す図3相当の図である。 この発明の実施形態2のコンデンサの全体構成を示す正面図である。 図10のコンデンサを模式的に示す正面図である。 図10のコンデンサの要部を示す一部切り欠き分解斜視図である。 図10のコンデンサに用いられる乾燥剤ユニットの変形例を示す図12相当の図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、図1および図10の紙面表裏方向を通風方向というものとする。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
さらに、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
実施形態1
この実施形態は図1〜図3に示すものである。図1は実施形態1のコンデンサの全体構成を具体的に示し、図2は実施形態1のコンデンサを、一部の部材の図示を省略して模式的に示す。また、図3は実施形態1のコンデンサの要部を示す。
図1および図2において、コンデンサ(1)は、凝縮部(1A)と、凝縮部(1A)の下方に設けられた過冷却部(1B)と、長手方向を上下方向に向けた状態で凝縮部(1A)と過冷却部(1B)との間に設けられ、かつ気液分離機能を有するタンク状液溜部(2)と、液溜部(2)内に配置された乾燥剤ユニット(3)とを備えている。
コンデンサ(1)の凝縮部(1A)および過冷却部(1B)は、幅方向を通風方向に向けるとともに長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(4)と、長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向に間隔をおいて配置され、かつ熱交換管(4)の左右両端部がろう付により接続された2つのアルミニウム製ヘッダタンク(5)(6)と、隣り合う熱交換管(4)どうしの間および上下両端の外側に配置されて熱交換管(4)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(7)と、上下両端のコルゲートフィン(7)の外側に配置されてコルゲートフィン(7)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(8)とを備えている。
コンデンサ(1)の凝縮部(1A)には、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(4)からなる少なくとも1つ、ここでは2つの熱交換パス(P1)(P2)が設けられている。また、コンデンサ(1)の過冷却部(1B)には、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(4)からなる少なくとも1つ、ここでは1つの熱交換パス(P3)が設けられている。そして、各熱交換パス(P1)(P2)(P3)を構成する全ての熱交換管(4)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(4)の冷媒流れ方向が異なっている。ここで、凝縮部(1A)の熱交換パス(P1)(P2)を第1および第2熱交換パスといい、過冷却部(1B)の熱交換パス(P3)を第3熱交換パスというものとする。
両ヘッダタンク(5)(6)内は、それぞれ第2熱交換パス(P2)と第3熱交換パス(P3)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切部材(9)により上下2つの区画(5a)(5b)(6a)(6b)に仕切られており、コンデンサ(1)における両仕切部材(9)よりも上方に位置する部分が凝縮部(1A)となり、両仕切部材(9)よりも下方に位置する部分が過冷却部(1B)となっている。
左側ヘッダタンク(5)における仕切部材(9)よりも上方の区画(5a)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置において、アルミニウム製分割部材(11)により、凝縮部(1A)の第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる凝縮部入口ヘッダ部(12)と、第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる凝縮部出口ヘッダ部(13)とに分割されている。また、右側ヘッダタンク(6)における仕切部材(9)よりも上方の区画(6a)は、第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向下流側端部および第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる凝縮部中間ヘッダ部(14)となっている。
左側ヘッダタンク(5)における仕切部材(9)よりも下側の区画(5b)の全体に、第3熱交換パス(P3)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる過冷却部入口ヘッダ部(15)が設けられ、右側ヘッダタンク(6)における仕切部材(9)よりも下側の区画(6b)の全体に、第3熱交換パス(P3)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる過冷却部出口ヘッダ部(16)が設けられている。
左側ヘッダタンク(5)の凝縮部入口ヘッダ部(12)の上側部分に冷媒入口(17)が形成され、左側ヘッダタンク(5)に冷媒入口(17)に通じるアルミニウム製冷媒入口部材(18)が接合されている。右側ヘッダタンク(6)の過冷却部出口ヘッダ部(16)に冷媒出口(19)が形成され、右側ヘッダタンク(6)に冷媒出口(19)に通じるアルミニウム製冷媒出口部材(21)が接合されている。
液溜部(2)は、左側ヘッダタンク(5)の凝縮部出口ヘッダ部(13)内に通じる冷媒流入路(23)および左側ヘッダタンク(5)の過冷却部入口ヘッダ部(15)内に通じる冷媒流出路(24)を有し、かつ両ヘッダ部(13)(15)に跨って左側ヘッダタンク(5)にろう付されたアルミニウム製ベース部材(22)と、長手方向を上下方向に向けて配置されるとともに下端部がベース部材(22)に着脱自在に固定されたアルミニウム製液溜部本体(25)とよりなる。ベース部材(22)の上面、すなわち液溜部本体(25)内に臨む面は平坦面であり、ベース部材(22)の上面に冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端が開口している。また、ベース部材(22)の上面が、後述する姿勢保持部材(27)の支持部(29)を載せる載置部(22a)となっている。液溜部本体(25)は上端が閉鎖されるとともに下端が開口した円筒状であり、下端部がベース部材(22)に着脱自在に取り付けられている。
図3に示すように、乾燥剤ユニット(3)は、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグ(26)と、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(27)とからなる。乾燥剤バッグ(26)と、液溜部本体(25)の周壁内周面との間には、冷媒が流れる隙間が全周にわたって確保されている。乾燥剤バッグ(26)の両側縁部のうち少なくともいずれか一方、ここでは一側縁部に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部(28)が設けられている。姿勢保持部材(27)は、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)内に、下部が乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の下端部よりも下方に突出するように通されている。姿勢保持部材(27)における乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部(2)内に設けられた載置部、ここではベース部材(22)の上面に設けられた載置部(22a)上に載って乾燥剤ユニット(3)を支持する支持部(29)が一体に設けられている。支持部(29)は円環状であって、液溜部本体(25)の内周面に沿った状態で、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端開口と干渉しないように、載置部(22a)上に載せられている。姿勢保持部材(27)の上下両端部に、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の上下両端よりも上下方向外方に突出し、かつ筒状部(28)の上下両端に係合する係合部(31)が設けられている。
コンデンサ(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(1)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(18)および冷媒入口(17)を通って左側ヘッダタンク(5)の凝縮部入口ヘッダ部(12)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の熱交換管(4)内を右方に流れる間に凝縮させられて右側ヘッダタンク(6)の凝縮部中間ヘッダ部(14)内に流入する。右側ヘッダタンク(6)の凝縮部中間ヘッダ部(14)内に流入した冷媒は、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(4)内を左方に流れる間に凝縮させられて、左側ヘッダタンク(5)の凝縮部出口ヘッダ部(13)内に流入する。
凝縮部出口ヘッダ部(13)内に流入した冷媒は、液溜部(2)のベース部材(22)の冷媒流入路(23)を通って液溜部本体(25)内に入る。冷媒が、液溜部本体(25)内に流入する際に、姿勢保持部材(27)により液溜部本体(25)内に流入してきた冷媒の勢いによる乾燥剤バッグ(26)の動きが防止される。したがって、乾燥剤バッグ(26)による液溜部本体(25)内の詰まりが防止され、液溜部本体(25)内での冷媒の流れがスムーズになる。さらに、乾燥剤バッグ(26)の動きに起因する乾燥剤バッグ(26)内の乾燥剤の粉砕が防止され、その結果異物の発生が防止される。また、液溜部本体(25)内において、冷媒が乾燥剤バッグ(26)内の乾燥剤と接触することにより、冷媒中の水分が除去される。
液溜部(2)内に流入した冷媒は気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により液溜部本体(25)内の下部に溜まり、ベース部材(22)の冷媒流出路(24)を通って左側ヘッダタンク(5)の過冷却部入口ヘッダ部(15)内に入る。
左側ヘッダタンク(5)の過冷却部入口ヘッダ部(15)内に入った冷媒は、第3熱交換パス(P3)の熱交換管(4)内を右方に流れる間に過冷却された後、右側ヘッダタンク(6)の過冷却部出口ヘッダ部(16)内に入り、冷媒出口(19)および冷媒出口部材(21)を通って流出し、膨張弁を経てエバポレータに送られる。
図4〜図9は、実施形態1のコンデンサ(1)の液溜部(2)内に配置される乾燥剤ユニットの変形例を示す。
図4に示す乾燥剤ユニット(35)の場合、乾燥剤バッグ(26)の両側縁部に、それぞれ上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部(28)が設けられている。そして、乾燥剤バッグ(26)の両筒状部(28)に、それぞれ長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(27)が通されている。すなわち、乾燥剤ユニット(3)は、2つのプラスチック製棒状姿勢保持部材(27)を備えている。両姿勢保持部材(27)は、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)内に、下部が乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の下端部よりも下方に突出するように通されており、両姿勢保持部材(27)における乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出した部分の下端部に跨るように、液溜部(2)内に設けられた載置部(22a)上に載って乾燥剤ユニット(35)を支持する円環状の支持部(29)が一体に設けられている。各姿勢保持部材(27)の上下両端部に、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の上下両端よりも上下方向外方に突出し、かつ筒状部(28)の上下両端に係合する係合部(31)が設けられている。
図5に示す乾燥剤ユニット(40)の場合、乾燥剤バッグ(26)の一側縁部に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部(28)が設けられており、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)に、長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(27)が、上部が乾燥剤バッグ(26)の上端よりも上方に突出するように通されている。姿勢保持部材(27)における乾燥剤バッグ(26)の上端部よりも上方に突出した部分の上端部に、液溜部本体(25)の内周面に周方向に間隔をおいて設けられた複数の係止用凸部(41)に係合して乾燥剤ユニット(40)を吊持する吊持部(42)が設けられている。係止用凸部(41)は、液溜部本体(25)を内方に変形させることにより設けられている。吊持部(42)は円環状であって、液溜部本体(25)の内周面に沿った状態で円筒状部(28)の内周面に設けられた複数の係止用凸部(41)に係合しており、これにより乾燥剤ユニット(40)の下端がベース部材(22)の上面から離隔させられて、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の上端開口の閉鎖が防止されている。姿勢保持部材(27)の下端部に、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の下端よりも下方に突出し、かつ筒状部(28)の下端に係合する係合部(43)が設けられている。
図示は省略したが、図5に示す乾燥剤ユニット(40)において、乾燥剤バッグ(26)の両側縁部に、それぞれ上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部(28)が設けられ、乾燥剤バッグ(26)の両筒状部(28)内に、それぞれ長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(27)が、上部が乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の上端部よりも上方に突出するように通され、両姿勢保持部材(27)における乾燥剤バッグ(26)の上端部よりも上方に突出した部分の上端部に跨るように、液溜部本体(25)の内周面に周方向に間隔をおいて設けられた複数の係止用凸部(41)に係合して乾燥剤ユニット(40)を吊持する吊持部(42)が設けられていてもよい。この場合、各姿勢保持部材(27)の下端部に、乾燥剤バッグ(26)の筒状部(28)の下端よりも下方に突出し、かつ筒状部(28)の下端に係合する係合部(43)が設けられる。
図6に示す乾燥剤ユニット(45)の場合、乾燥剤バッグ(26)内に、長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(46)が配置されている。姿勢保持部材(46)の上下両端部に、乾燥剤バッグ(26)内の上下両端部に突っ張る横向きの突っ張り部(47)が設けられている。乾燥剤バッグ(26)の下端部は、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端開口と干渉しないように、載置部(22a)上に載せられている。このとき、姿勢保持部材(27)の上下両突っ張り部(47)の働きによって乾燥剤バッグ(26)の姿勢が保持される。
図7に示す乾燥剤ユニット(50)の場合、姿勢保持部材(46)の下端部に連なって、乾燥剤バッグ(26)の下方にのびる下方延長部(51)が、乾燥剤バッグ(26)を貫通するように設けられ、下方延長部(51)の下端部に、液溜部(2)のベース部材(22)上面に設けられた載置部(22a)上に載って乾燥剤ユニット(50)を支持する横向き棒状の支持部(52)が設けられている。支持部(52)は、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端開口と干渉しないように、載置部(22a)上に載せられている。
また、姿勢保持部材(46)の上端部に連なって、乾燥剤バッグ(26)の上方にのびる上方延長部(53)が、乾燥剤バッグ(26)を貫通するように設けられ、上方延長部(53)の上端部に横向き棒状部(54)が設けられている。横向き棒状部(54)は、乾燥剤ユニット(50)が上下逆向きに配置された場合に、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端開口と干渉しないように、載置部(22a)上に載せられ、乾燥剤ユニット(50)を支持するようになっている。
図8に示す乾燥剤ユニット(100)の場合、乾燥剤バッグ(26)の片側は平らになっており、平らな部分(26a)の幅方向の両側縁部に、長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(101)が溶着または接着されている。すなわち、乾燥剤ユニット(100)は、2つのプラスチック製棒状姿勢保持部材(101)を備えている。両姿勢保持部材(101)の下部は乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出しており、両姿勢保持部材(101)における乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出した部分の下端部に跨るように、液溜部(2)内に設けられた載置部(22a)上に載って乾燥剤ユニット(100)を支持する円環状の支持部(102)が一体に設けられている。
図9に示す乾燥剤ユニット(110)の場合、乾燥剤バッグ(26)の片側は平らになっており、平らな部分(26a)の幅方向の中央部に、長手方向を上下方向に向けるとともに乾燥剤バッグ(26)の姿勢を保持する1つの棒状プラスチック製姿勢保持部材(111)が溶着または接着されている。姿勢保持部材(111)の下部は乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出しており、姿勢保持部材(111)における乾燥剤バッグ(26)の下端部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部(2)内に設けられた載置部(22a)上に載って乾燥剤ユニット(110)を支持する横向き棒状の支持部(112)が設けられている。支持部(52)は、ベース部材(22)の冷媒流入路(23)および冷媒流出路(24)の一端開口と干渉しないように、載置部(22a)上に載せられている。
図4〜図9に示す乾燥剤ユニット(35)(40)(45)(50)(100)(110)においても、乾燥剤バッグ(26)と、液溜部本体(25)の周壁内周面との間には、冷媒が流れる隙間が全周にわたって確保されている。
実施形態2
この実施形態は図10〜図12に示すものである。図10は実施形態2のコンデンサの全体構成を具体的に示し、図11は実施形態2のコンデンサを、一部の部材の図示を省略して模式的に示す。また、図12は実施形態2のコンデンサの要部を示す。
図10および図11において、コンデンサ(60)は、凝縮部(60A)と、凝縮部(60A)の下方に設けられた過冷却部(60B)と、長手方向を上下方向に向けた状態で凝縮部(60A)と過冷却部(60B)との間に設けられ、かつ気液分離機能を有するタンク状液溜部(61)と、液溜部(61)内に配置された乾燥剤ユニット(62)とを備えている。
コンデンサ(60)は、幅方向を通風方向に向けるとともに長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(63A)(63B)と、長手方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管(63A)(63B)の左右両端部がろう付により接続された3つのアルミニウム製ヘッダタンク(64)(65)(66)と、隣り合う熱交換管(63A)(63B)どうしの間および上下両端の熱交換管(63A)(63B)の外側に配置されて熱交換管(63A)(63B)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(67A)(67B)と、上下両端のコルゲートフィン(67A)(67B)の外側に配置されてコルゲートフィン(67A)(67B)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(68)とを備えている。
コンデンサ(60)の凝縮部(60A)および過冷却部(60B)には、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管(63A)(63B)からなる少なくとも1つ、ここでは1つの熱交換パス(P1)(P2)が設けられている。そして、各熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(63A)(63B)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(63A)(63B)の冷媒流れ方向が異なっている。ここで、凝縮部(60A)の熱交換パス(P1)を第1熱交換パスといい、過冷却部(60B)の熱交換パス(P2)を第2熱交換パスというものとする。
コンデンサ(60)の左端側には、凝縮部(60A)に設けられた第1熱交換パス(P1)の全熱交換管(63A)の左端部がろう付により接続された第1ヘッダタンク(64)と、過冷却部(60B)に設けられた第2熱交換パス(P2)の熱交換管(3B)の左端部がろう付により接続された第2ヘッダタンク(65)とが、第2ヘッダタンク(65)が左右方向外側に位置するように別個に設けられている。第2ヘッダタンク(65)の上端は第1ヘッダタンク(64)の下端よりも上方、ここでは第1ヘッダタンク(64)の上端とほぼ同一高さ位置にある。また、第2ヘッダタンク(65)の下端は第1ヘッダタンク(64)の下端よりも下方に位置しており、第2ヘッダタンク(65)における第1ヘッダタンク(64)よりも下方に位置する部分に、第2熱交換パス(P2)を構成する全熱交換管(63B)がろう付により接続されている。第2ヘッダタンク(65)が、凝縮部(60A)で凝縮した液相主体冷媒を貯留するとともに液相主体冷媒を過冷却部(60B)に供給する液溜部(61)を兼ねている。
第1ヘッダタンク(64)の全体に、凝縮部(60A)の第1熱交換パス(P1)(凝縮部(60A)の下端の熱交換パス)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる1つの凝縮部出口ヘッダ部(69)が設けられている。第2ヘッダタンク(65)における第1ヘッダタンク(64)の下端よりも下方に位置する部分に、過冷却部(60B)の第2熱交換パス(P2)(過冷却部(60B)の上端の熱交換パス)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる過冷却部入口ヘッダ部(71)が設けられている。
コンデンサ(60)の右端部側には、第1および第2熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(63A)(63B)の右端部が接続される第3ヘッダタンク(66)が配置されている。第3ヘッダタンク(66)の横断面形状は第1ヘッダタンク(64)と同一である。
第3ヘッダタンク(66)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切部材(72)により上下2つの区画(66a)(66b)に分割されており、上側区画(66a)に、凝縮部(60A)の第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる1つの凝縮部入口ヘッダ部(73)が設けられ、同じく下側区画(66b)に、過冷却部(60B)の第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる過冷却部出口ヘッダ部(74)が設けられている。第3ヘッダタンク(66)の凝縮部入口ヘッダ部(73)の高さ方向の中程に冷媒入口(75)が形成されるとともに、過冷却部出口ヘッダ部(74)に冷媒出口(76)が形成されている。また、第3ヘッダタンク(66)に、冷媒入口(75)に通じる冷媒入口部材(77)および冷媒出口(76)に通じる冷媒出口部材(78)が接合されている。
図12に示すように、第1ヘッダタンク(64)の凝縮部出口ヘッダ部(69)内における高さの中程よりも下方でかつ下端寄りの部分と、第2ヘッダタンク(65)内における凝縮部出口ヘッダ部(69)の下端よりも上方の部分とが連通部(79)を介して通じさせられている。連通部(79)は、第1ヘッダタンク(64)の周壁に形成された貫通穴(81)と、第2ヘッダタンク(65)の周壁における第1ヘッダタンク(64)の貫通穴(81)と同一高さ位置に形成された貫通穴(82)と、第1ヘッダタンク(64)と第2ヘッダタンク(65)との間に配置されて両ヘッダタンク(64)(65)にろう付され、かつ両ヘッダタンク(64)(65)の貫通穴(81)(82)どうしを通じさせる流路(84)を有するアルミニウム製連通部材(83)とを備えている。連通部材(83)の第1ヘッダタンク(64)側を向いた面および第2ヘッダタンク(65)側を向いた面は、それぞれ第1ヘッダタンク(64)の外周面および第2ヘッダタンク(65)の外周面に密着するように部分凹円筒面となっており、両部分凹円筒面を通じさせるように流路(84)が貫通状に形成されている。連通部材(83)の両部分凹円筒面が第1ヘッダタンク(64)の外周面および第2ヘッダタンク(65)の外周面にろう付されている。
第2ヘッダタンク(65)の過冷却部入口ヘッダ部(71)内に、冷媒中に含まれる異物を除去する異物除去部材(85)が配置されている。異物除去部材(85)は、長手方向を上下方向に向けて配置され、かつ上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底円筒状の合成樹脂製枠部材(86)と、枠部材(86)の周壁に形成された複数の連通口(87)を塞ぐ網状フィルタ(88)とを備えている。枠部材(86)は、上端が第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間に位置しているとともに、下端が第2熱交換パス(P2)の下端の熱交換管(63B)よりも下方に位置している。枠部材(86)の周壁は、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(63B)の左端部と干渉しないようになっている。
乾燥剤ユニット(62)は、第2ヘッダタンク(65)内における異物除去部材(85)よりも上方の部分に配置されている。乾燥剤ユニット(62)は、図4に示す乾燥剤ユニット(35)と同一構成であり、同一符号を付す。そして、乾燥剤ユニット(62)の両姿勢保持部材(27)の下端に跨って設けられた支持部(29)が、異物除去部材(85)の枠部材(86)の周壁上端に設けられた載置部(86a)上に、枠部材(86)の上端開口と干渉しないように載せられている。この乾燥剤ユニット(62)の場合、乾燥剤バッグ(26)と、第2ヘッダタンク(65)の周壁内周面との間には、冷媒が流れる隙間が全周にわたって確保されている。
コンデンサ(60)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(60)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(77)および冷媒入口(75)を通って第3ヘッダタンク(66)の凝縮部入口ヘッダ部(73)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の熱交換管(63A)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(64)の凝縮部出口ヘッダ部(69)内に流入する。第1ヘッダタンク(64)の凝縮部出口ヘッダ部(69)内に流入した冷媒は、連通部(79)を構成する貫通穴(81)、連通部材(83)の流路(84)、および貫通穴(82)を通って第2ヘッダタンク(65)内に横向きに流入する。冷媒が、第2ヘッダタンク(65)内に流入する際に、姿勢保持部材(27)により第2ヘッダタンク(65)内に流入してきた冷媒の勢いによる乾燥剤バッグ(26)の動きが防止される。したがって、乾燥剤バッグ(26)による第2ヘッダタンク(65)内の詰まりが防止され、第2ヘッダタンク(65)内での冷媒の流れがスムーズになる。さらに、乾燥剤バッグ(26)の動きに起因する乾燥剤バッグ(26)内の乾燥剤の粉砕が防止され、その結果異物の発生が防止される。
第2ヘッダタンク(65)内に流入した冷媒は気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタンク(65)内の下部に溜まり、異物除去部材(85)の枠部材(86)の上端開口および連通口(87)に設けられたフィルタ(88)を通って過冷却部入口ヘッダ部(71)に入る。第2ヘッダタンク(65)内において、冷媒が乾燥剤バッグ(26)内の乾燥剤と接触することにより、冷媒中の水分が除去されるとともに、フィルタ(88)を通ることにより異物が除去される。
過冷却部入口ヘッダ部(71)に入った冷媒は、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(63B)内に入り、熱交換管(63B)内を右方に流れる間に過冷却された後、第3ヘッダタンク(66)の過冷却部出口ヘッダ部(74)内に入り、冷媒出口(76)および冷媒出口部材(78)を通って流出し、膨張弁を経てエバポレータに送られる。
図13は、実施形態2のコンデンサの液溜部(61)内に配置される乾燥剤ユニットの変形例を示す。
図13に示す乾燥剤ユニット(90)は、図6に示す乾燥剤ユニット(45)と同一の構成であり、乾燥剤ユニット(90)の下端部が、異物除去部材(85)の枠部材(86)の周壁上端面に設けられた載置部(86a)上に載せられている。このとき、姿勢保持部材(46)の上下両突っ張り部(47)の働きによって乾燥剤バッグ(26)の姿勢が保持される。
実施形態2のコンデンサにおいて、図3、図5、図7、図8および図9に示す乾燥剤ユニット(3)(40)(50)(100)(110)が用いられてもよい。
この発明によるコンデンサは、自動車に搭載されるカーエアコンに好適に用いられる。
(1)(60):コンデンサ
(1A)(60A):凝縮部
(1B)(60B):過冷却部
(2)(61):液溜部
(3)(35)(40)(45)(50)(62)(90)(100)(110):乾燥剤ユニット
(4)(63A)(63B):熱交換管
(13)(69):凝縮部出口ヘッダ部
(15)(71):過冷却部入口ヘッダ部
(22):ベース部材
(22a):載置部
(23):冷媒流入路
(24):冷媒流出路
(26):乾燥剤バッグ
(27)(46)(101)(111):姿勢保持部材
(28):筒状部
(29)(52)(102)(112):支持部
(31)(43):係合部
(41):係止用凸部
(42):吊持部
(47):突っ張り部
(51):下方延長部
(64):第1ヘッダタンク
(65):第2ヘッダタンク

Claims (9)

  1. 長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
    乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の2つの姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部に、それぞれ上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されているコンデンサ。
  2. 姿勢保持部材の下部が、乾燥剤バッグの筒状部の下端部よりも下方に突出しており、姿勢保持部材における乾燥剤バッグの下端部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部内に設けられた載置部上に載って乾燥剤ユニットを支持する支持部が設けられている請求項1記載のコンデンサ。
  3. 長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
    乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部のうち少なくともいずれか一方に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されており、
    姿勢保持部材の上下両端部に、乾燥剤バッグの筒状部の上下両端よりも上下方向外方に突出し、かつ筒状部の上下両端に係合する係合部が設けられ、
    姿勢保持部材に、下側の係合部よりも下方に突出した部分が設けられ、姿勢保持部材における下側の係合部よりも下方に突出した部分の下端部に、液溜部内に設けられた載置部上に載って乾燥剤ユニットを支持する支持部が設けられているコンデンサ。
  4. 乾燥剤ユニットが1つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の一側縁部に筒状部が設けられている請求項3記載のコンデンサ。
  5. 乾燥剤ユニットが2つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部にそれぞれ筒状部が設けられている請求項3記載のコンデンサ。
  6. 長手方向が上下方向を向くとともに気液分離機能を有するタンク状の液溜部と、液溜部内に配置された乾燥剤ユニットとを備えているコンデンサであって、
    乾燥剤ユニットが、通気性および通液性を有するとともに乾燥剤が収容され、かつ長手方向が上下方向を向いた乾燥剤バッグと、長手方向が上下方向を向くとともに乾燥剤バッグの姿勢を保持する棒状の姿勢保持部材とからなり、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部のうち少なくともいずれか一方に、上下方向にのびるとともに上下両端が開口した筒状部が設けられ、姿勢保持部材が当該筒状部内に通されており、
    姿勢保持部材の上部が、乾燥剤バッグの筒状部の上端部よりも上方に突出しており、姿勢保持部材における乾燥剤バッグの上端部よりも上方に突出した部分に、液溜部の内周面に設けられた係止用凸部に係合して乾燥剤ユニットを吊持する吊持部が設けられているコンデンサ
  7. 乾燥剤ユニットが1つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の一側縁部に筒状部が設けられている請求項6記載のコンデンサ。
  8. 乾燥剤ユニットが2つの姿勢保持部材を有するとともに、乾燥剤バッグの幅方向の両側縁部にそれぞれ筒状部が設けられている請求項6記載のコンデンサ。
  9. 姿勢保持部材の下端部に、乾燥剤バッグの筒状部の下端よりも下方に突出し、かつ筒状部の下端に係合する係合部が設けられている請求項6〜8のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
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