JP2014052163A - 熱交換器 - Google Patents

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Makoto Numazawa
誠 沼沢
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Abstract

【課題】製造作業の工数を低減しうる熱交換器を提供する。
【解決手段】この発明の熱交換器を適用したコンデンサは、冷媒流出口18を有する凝縮部出口ヘッダ部8が設けられた凝縮部と、凝縮部出口ヘッダ部8の冷媒流出口18から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナ26とを備えている。凝縮部出口ヘッダ部8をコンデンサの第1ヘッダタンク3に設け、同じく第2ヘッダタンク4を凝縮部出口ヘッダ部8の冷媒流出口18から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材とする。凝縮部出口ヘッダ部8内と第2ヘッダタンク4内とを、両ヘッダタンク3,4にろう付された連通部材21により通じさせる。ストレーナ26の周縁部を、第2ヘッダタンク4および連通部材21により挟んだ状態で、第2ヘッダタンク4および連通部材21に固定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、たとえば自動車に搭載されるカーエアコンのコンデンサに好適に用いられる熱交換器に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、上下、左右は図1、図2、図5、図6、図9および図10の上下、左右をいうものとする。
たとえばカーエアコンのコンデンサとして、凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで3以上設けられ、凝縮部に2以上の熱交換パスが設けられ、凝縮部に設けられた熱交換パスが冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、過冷却部に設けられた熱交換パスが冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、左右いずれか一端部側に、下端の冷媒凝縮パスを除いた冷媒凝縮パスの熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、冷媒過冷却パスの熱交換管および下端の冷媒凝縮パスの熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが、第2ヘッダタンクが左右方向外側に位置するように設けられ、第2ヘッダタンクの上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しているとともに、第2ヘッダタンクが気液を分離しかつ液を溜める機能を有しており、第2ヘッダタンク内に合成樹脂製冷媒通過用筒状体が配置され、冷媒通過用筒状体の少なくとも一部分が、第2ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの熱交換管が通じている部分に位置しており、第2ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に、第2ヘッダタンク内を、第2ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの熱交換管が通じている第1部分と、第1部分よりも上方の第2部分とに区画する仕切部が設けられ、冷媒通過用筒状体に第2ヘッダタンク内の第1部分に開口した第1連通口および第2部分に開口した第2連通口が形成され、第1および第2連通口が網状ストレーナにより塞がれているコンデンサが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載のコンデンサにおいては、第2ヘッダタンク内に配置された冷媒通過用筒状体が合成樹脂製であるから、すべての部品を一括してろう付することにより製造することはできない。すなわち、第2ヘッダタンクを一端が開口するとともに他端が閉鎖された有底筒状本体と、有底筒状本体の開口端部に着脱自在に取り付けられて当該開口を閉鎖する閉鎖部材とによって構成し、他の部品を一括してろう付する際に有底筒状本体をつくった後、冷媒通過用筒状体を有底筒状本体に挿入し、さらに閉鎖部材を有底筒状本体に取り付ける必要があるので、工数が多くなって製造作業が面倒であるという問題がある。
特開2011−183869号公報
この発明の目的は、上記実情に鑑み、製造作業の工数を低減しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部が設けられた熱交換部と、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材とを備えている熱交換器において、
冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナを有し、ストレーナの周縁部が、冷媒受け入れ部材、および冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材により挟まれた状態で両部材に固定されている熱交換器。
2)冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材のうち少なくともいずれか一方に、ストレーナの周縁部を嵌め入れる凹部が形成されており、当該凹部内にストレーナの周縁部が嵌め入れられた状態で冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材に固定されている上記1)記載の熱交換器。
3)凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられ、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部および過冷却部に、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、凝縮部の熱交換管を流れた全冷媒が過冷却部の熱交換管に流入するようになされ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
左右いずれか一端部側に、凝縮部の全熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、過冷却部の全熱交換管が接続されかつ液溜機能を有する第2ヘッダタンクとが、第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクよりも左右方向外側に位置するように設けられ、第2ヘッダタンクの下端が第1ヘッダタンクの下端よりも下方に位置させられるとともに同上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置させられ、
第1ヘッダタンクに凝縮部出口ヘッダ部が設けられるとともに、凝縮部出口ヘッダ部に冷媒流出口が形成され、第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも下方に位置する部分に過冷却部入口ヘッダ部が設けられ、第1ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部内と、第2ヘッダタンク内における第1ヘッダタンクの下端よりも上方の部分とが、両ヘッダタンクにろう付された金属製連通部材を介して通じさせられ、ストレーナの周縁部が、第2ヘッダタンクおよび連通部材により挟まれた状態で第2ヘッダタンクおよび連通部材に固定されており、
凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置する部分が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、連通部材が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置する部分に冷媒流入口が設けられ、連通部材に第1ヘッダタンクおよび第2ヘッダタンクのの外周面の一部に面接触してろう付される凹面状の2つのろう付面が設けられ、連通部材に、両端が2つのろう付面に開口するとともに冷媒流出口と冷媒流入口とを通じさせる流路が設けられ、第2ヘッダタンク側を向いたろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている上記3)記載の熱交換器。
5)凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられ、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部および過冷却部に、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、凝縮部の熱交換管を流れた全冷媒が過冷却部の熱交換管に流入するようになされ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
左右いずれか一端部側に設けられ、かつ凝縮部および過冷却部の全熱交換管が接続されるヘッダタンクと、ヘッダタンクとは別個に形成されるとともにヘッダタンクの左右方向の外側に配置された液溜部とを備えており、ヘッダタンクが仕切部により上下2つの区画に分割され、ヘッダタンクの上側区画に凝縮部出口ヘッダ部が設けられるとともに、同下側区画に過冷却部入口ヘッダ部が設けられ、ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部に冷媒流出口が形成され、ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部内および過冷却部入口ヘッダ部内と液溜部内とが、それぞれヘッダタンクおよび液溜部にろう付された連通部材を介して通じさせられ、ストレーナの周縁部が、液溜部および連通部材により挟まれた状態で液溜部および連通部材に固定されており、
凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、液溜部におけるヘッダタンクの仕切部よりも上方に位置する部分が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、連通部材が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている上記1)または2)記載の熱交換器。
6)液溜部におけるヘッダタンクの仕切部よりも上方に位置する部分に冷媒流入口が設けられ、連通部材にヘッダタンクおよび液溜部の外周面の一部に面接触してろう付される凹面状の2つのろう付面が設けられ、連通部材に、両端が2つのろう付面に開口するとともに冷媒流出口と冷媒流入口とを通じさせる流路が設けられ、液溜部側を向いたろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている上記5)記載の熱交換器。
7)全体が凝縮部となっており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部に、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
左右いずれか一端部側に設けられたヘッダタンクに、冷媒出口を有する凝縮部出口ヘッダ部が設けられ、ヘッダタンクに冷媒出口に通じる冷媒流路を有する金属製配管部材がろう付され、ストレーナの周縁部が、ヘッダタンクおよび配管部材により挟まれた状態でヘッダタンクおよび配管部材に固定されており、
冷媒出口が冷媒流出口であり、凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、配管部材が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、ヘッダタンクが冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている上記1)または2)記載の熱交換器。
8)配管部材におけるヘッダタンク側の開口が冷媒流入口となっており、配管部材にヘッダタンクの外周面の一部に面接触してろう付される凹面状のろう付面が設けられ、配管部材の流路の一端がろう付面に開口し、配管部材のろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている上記7)記載の熱交換器。
9)ストレーナにおける周縁部を除いた部分が、冷媒受け入れ部材側に膨出している上記1)〜8)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
上記1)〜9)の熱交換器によれば、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナを有し、ストレーナの周縁部が、冷媒受け入れ部材、および冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材により挟まれた状態で両部材に固定されているので、冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材を、熱交換管、フィン、サイドプレート、出口ヘッダ部を構成する部品などの他の熱交換器を構成する部品と一括してろう付するのと同時に、ストレーナを固定することが可能になる。したがって、製造工数が低減されて製造作業が容易になる。
上記2)の熱交換器によれば、冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材のうち少なくともいずれか一方に、ストレーナの周縁部を嵌め入れる凹部が形成されており、当該凹部内にストレーナの周縁部が嵌め入れられた状態で冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材に固定されているので、熱交換器の製造時のストレーナの位置決めを比較的簡単に行うことができる。
上記9)の熱交換器によれば、ストレーナの異物除去面積を大きくすることができる。
この発明による熱交換器を適用したコンデンサの第1の実施形態の全体構成を具体的に示す正面図である。 図1のコンデンサを模式的に示す正面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のコンデンサの要部を示す分解斜視図である。 この発明による熱交換器を適用したコンデンサの第2の実施形態の全体構成を具体的に示す正面図である。 図5のコンデンサを模式的に示す正面図である。 図5のB−B線拡大断面図である。 図5のコンデンサの要部を示す分解斜視図である。 この発明による熱交換器を適用したコンデンサの第3の実施形態の全体構成を具体的に示す正面図である。 図9のコンデンサを模式的に示す正面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明による熱交換器をカーエアコン用のコンデンサに適用したものである。
以下の説明において、図1、図5および図9の紙面表裏方向を通風方向というものとする。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
さらに、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1はこの発明による熱交換器を適用したコンデンサの第1の実施形態の全体構成を具体的に示し、図2は図1のコンデンサを模式的に示し、図3および図4は図1のコンデンサの要部の構成を示す。図2においては、個々の熱交換管の図示は省略されるとともに、コルゲートフィン、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略されている。
図1および図2において、コンデンサ(1)(熱交換器)には、凝縮部(1A)および過冷却部(1B)が、前者が上側に位置するように設けられており、幅方向を通風方向に向けるとともに長さ方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(2A)(2B)と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管(2A)(2B)の左右両端部がろう付により接続された3つのアルミニウム製ヘッダタンク(3)(4)(5)と、隣り合う熱交換管(2A)(2B)どうしの間および上下両端の外側に配置されて熱交換管(2A)(2B)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(6A)(6B)と、上下両端のコルゲートフィン(6A)(6B)の外側に配置されてコルゲートフィン(6A)(6B)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(7)とを備えている。
コンデンサ(1)の凝縮部(1A)および過冷却部(1B)には、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管(2A)(2B)からなる少なくとも1つ、ここでは1つの熱交換パス(P1)(P2)が設けられており、凝縮部(1A)に設けられた熱交換パス(P1)が冷媒凝縮パスとなり、過冷却部(1B)に設けられた熱交換パス(P2)が冷媒過冷却パスとなっている。そして、各熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が異なっている。ここで、凝縮部(1A)の熱交換パス(P1)を第1熱交換パスといい、過冷却部(1B)の熱交換パス(P2)を第2熱交換パスというものとする。
コンデンサ(1)の左端側には、凝縮部(1A)に設けられた第1熱交換パス(P1)の全熱交換管(2A)の左端部がろう付により接続された第1ヘッダタンク(3)と、過冷却部(1B)に設けられた第2熱交換パス(P2)の熱交換管(2B)の左端部がろう付により接続された第2ヘッダタンク(4)とが、第2ヘッダタンク(4)が左右方向外側に位置するように別個に設けられている。第2ヘッダタンク(4)の上端は第1ヘッダタンク(3)の下端よりも上方、ここでは第1ヘッダタンク(3)の上端とほぼ同一高さ位置にある。また、第2ヘッダタンク(4)の下端は第1ヘッダタンク(3)の下端よりも下方に位置しており、第2ヘッダタンク(4)における第1ヘッダタンク(3)よりも下方に位置する部分に、第2熱交換パス(P2)を構成する第2熱交換管(2B)がろう付により接続されている。第2ヘッダタンク(4)は、凝縮部(1A)で凝縮した液相主体冷媒を貯留するとともに液相主体冷媒を過冷却部(1B)に供給する液溜部の機能を有している。
第1ヘッダタンク(3)の全体に、凝縮部(1A)の第1熱交換パス(P1)(凝縮部(1A)の下端の熱交換パス)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる凝縮部出口ヘッダ部(8)が設けられている。第2ヘッダタンク(5)における第1ヘッダタンク(4)の下端よりも下方に位置する部分に、過冷却部(1B)の第2熱交換パス(P2)(過冷却部(1B)の上端の熱交換パス)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる過冷却部入口ヘッダ部(9)が設けられている。
ここで、第1ヘッダタンク(3)に接続された熱交換管(2A)を第1熱交換管といい、第2ヘッダタンク(4)に接続された熱交換管(2B)を第2熱交換管というものとする。
コンデンサ(1)の右端部側には、第1および第2熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(2A)(2B)の右端部が接続される第3ヘッダタンク(5)が配置されている。第3ヘッダタンク(5)の横断面形状は第1ヘッダタンク(3)と同一である。
第3ヘッダタンク(5)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切部材(11)により上下2つの区画(5a)(5b)に分割されており、上側区画(5a)の全体に、凝縮部(1A)の第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる凝縮部入口ヘッダ部(12)が設けられ、同じく下側区画(5b)の全体に、過冷却部(1B)の第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる過冷却部出口ヘッダ部(13)が設けられている。第3ヘッダタンク(5)の凝縮部入口ヘッダ部(12)の高さ方向の中程に冷媒入口(14)が形成されるとともに、過冷却部出口ヘッダ部(13)に冷媒出口(15)が形成されている。また、第3ヘッダタンク(5)に、冷媒入口(14)に通じるアルミニウム製冷媒入口部材(16)および冷媒出口(15)に通じるアルミニウム製冷媒出口部材(17)がろう付されている。
図3および図4に示すように、第1ヘッダタンク(3)の周壁(3a)おける凝縮部出口ヘッダ部(8)の高さの中程よりも下方でかつ下端寄りの部分に、凝縮部出口ヘッダ部(8)内から冷媒を流出させる冷媒流出口(18)が形成され、第2ヘッダタンク(4)の周壁(4a)における凝縮部出口ヘッダ部(8)の下端よりも上方の部分に、第2ヘッダタンク(4)内に冷媒を流入させる冷媒流入口(19)が形成されている。冷媒流出口(18)と冷媒流入口(19)とは、第1ヘッダタンク(3)と第2ヘッダタンク(4)との間に配置されて両ヘッダタンク(3)(4)にろう付されたアルミニウム製連通部材(21)を介して通じさせられている。連通部材(21)には、冷媒流入口(18)と冷媒流入口(19)とを通じさせる流路(23)が形成されている。また、連通部材(21)には、第1ヘッダタンク(3)の周壁(3a)外周面のうちの一部が面接触する凹面状のろう付面(24)と、第2ヘッダタンク(4)の周壁(4a)外周面のうちの一部が面接触する凹面状のろう付面(25)とが設けられており、流路(23)の一端が第1ヘッダタンク(3)側のろう付面(24)に開口するとともに、同他端が第2ヘッダタンク(4)側のろう付面(25)に開口している。
第2ヘッダタンク(4)と連通部材(21)との間に、凝縮部出口ヘッダ部(8)の冷媒流出口(18)から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナ(26)が配置されており、ストレーナ(26)の周縁部が第2ヘッダタンク(4)の周壁(4a)および連通部材(21)にろう付されている。ストレーナ(26)は、たとえばステンレス鋼からなる。ストレーナ(26)における周縁側の所定幅部分を除いた部分は、第2ヘッダタンク(4)側(左側)に膨出している。ストレーナ(26)の周縁側の所定幅部分を(26a)で示し、膨出部を(26b)で示す。そして、ストレーナ(26)は、所定幅部分(26a)が連通部材(21)の第2ヘッダタンク(4)側のろう付面(25)における流路(23)の開口の周囲に形成された凹部(27)内に嵌め入れられるとともに、膨出部(26b)が冷媒流入口(19)を通して第2ヘッダタンク(4)内に突出させられた状態で、第2ヘッダタンク(4)および連通部材(21)に固定されている。なお、ストレーナ(26)の膨出部(26b)の目開きは0.1〜0.mmであり、膨出部(26b)の表面積は100mm以上であることが好ましい。
ここで、コンデンサ(1)の凝縮部出口ヘッダ部(8)が、この発明による熱交換器における冷媒流出口(18)を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部(1A)が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、第2ヘッダタンク(4)における第1ヘッダタンク(3)の下端よりも上方に位置する部分が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、連通部材(21)が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている。
コンデンサ(1)は、すべての部品を一括してろう付することにより製造される。
コンデンサ(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(1)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(16)および冷媒入口(14)を通って第3ヘッダタンク(5)の凝縮部入口ヘッダ部(12)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の第1熱交換管(2A)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3)の凝縮部出口ヘッダ部(8)内に流入する。第1ヘッダタンク(3)の凝縮部出口ヘッダ部(8)内に流入した冷媒は、冷媒流出口(18)、連通部材(21)の流路(23)および第2ヘッダタンク(4)の冷媒流入口(19)を通って第2ヘッダタンク(4)内に流入する。このとき、ストレーナ(26)により冷媒に含まれる異物が除去される。
第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は、気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により第2ヘッダタンク(4)の過冷却部入口ヘッダ部(9)内に溜まり、第2熱交換パス(P2)の第2熱交換管(2B)内に入る。
第2熱交換パス(P2)の第2熱交換管(2B)内に入った液相主体混相冷媒は第2熱交換管(2B)内を右方に流れる間に過冷却された後、第3ヘッダタンク(5)の過冷却部出口ヘッダ部(13)内に入り、冷媒出口(15)および冷媒出口部材(17)を通って流出し、膨張弁を経てエバポレータに送られる。
図5〜図8はこの発明による熱交換器を適用したコンデンサの第2の実施形態を示す。図5はこの発明による熱交換器を適用したコンデンサの第2の実施形態の全体構成を具体的に示し、図6は図5のコンデンサを模式的に示し、図7および図8は図5のコンデンサの要部の構成を示す。図6においては、個々の熱交換管の図示は省略されるとともに、コルゲートフィン、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略されている。
図5および図6において、コンデンサ(30)(熱交換器)は全体が凝縮部(30A)となっており、幅方向を通風方向に向けるとともに長さ方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(31)と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管(31)の左右両端部がろう付により接続された2つのアルミニウム製ヘッダタンク(32)(33)と、隣り合う熱交換管(31)どうしの間および上下両端の外側に配置されて熱交換管(31)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(34)と、上下両端のコルゲートフィン(34)の外側に配置されてコルゲートフィン(34)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(35)とを備えている。
コンデンサ(30)の凝縮部(30A)には上下に連続して並んだ複数の熱交換管(31)からなり、かつ冷媒凝縮パスである複数、ここでは2つの熱交換パス(P1)(P2)が設けられている。各熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が異なっている。ここで、上側の熱交換パス(P1)を第1熱交換パスといい、下側の熱交換パス(P2)を第2熱交換パスというものとする。
コンデンサ(30)の左右両端側には、それぞれ両熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(31)の左右両端部がろう付により接続された第1ヘッダタンク(32)および第2ヘッダタンク(33)が設けられている。
第1ヘッダタンク(32)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切部材(36)により上下2つの区画(32a)(32b)に分割されており、上側区画(32a)の全体に、凝縮部(30A)の第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる凝縮部入口ヘッダ部(37)が設けられ、同じく下側区画(32b)の全体に、過冷却部(1B)の第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる過冷却部出口ヘッダ部(38)が設けられている。第1ヘッダタンク(32)の凝縮部入口ヘッダ部(37)の高さ方向の上端寄りの位置に冷媒入口(39)が形成されるとともに、過冷却部出口ヘッダ部(38)の高さ方向の下端寄りの位置に冷媒出口(41)が形成されている。また、第1ヘッダタンク(32)に、冷媒入口(39)に通じるアルミニウム製冷媒入口部材(42)および冷媒出口(41)に通じるアルミニウム製冷媒出口部材(43)がろう付されている。ここで、冷媒出口(41)が、第1ヘッダタンク(32)の周壁に形成された冷媒流出口となっており、出口部材(43)に冷媒出口(41)に通じる流路(44)が形成されている。
図7および図8に示すように、出口部材(43)には、第1ヘッダタンク(32)の周壁(32a)外周面のうちの一部が面接触する凹面状のろう付面(45)が設けられるとともに、配管接続用継手部材(図示略)を取り付ける取付面(46)が設けられている。流路(44)は、一端がろう付面(45)に開口し、他端が取付面(46)に開口していおり、流路(44)におけるろう付面(45)への開口が冷媒流入口(44A)となっている。
第1ヘッダタンク(32)と出口部材(43)との間に、凝縮部出口ヘッダ部(38)の冷媒出口(41)から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナ(47)が配置されており、ストレーナ(47)の周縁部が第1ヘッダタンク(32)の周壁(32a)および出口部材(43)(配管部材)に固定されている。ストレーナ(47)は、たとえばステンレス鋼からなる。ストレーナ(47)における周縁側の所定幅部分を除いた部分は、第1ヘッダタンク(32)側(左側)に膨出している。ストレーナ(47)の周縁側の所定幅部分を(47a)で示し、膨出部を(47b)で示す。そして、ストレーナ(47)は、所定幅部分(47a)が出口部材(43)のろう付面(45)における流路(44)の開口の周囲に形成された凹部(48)内に嵌め入れられるとともに、膨出部(47b)が冷媒流入口(44A)を通して流路(44)内に突出させられた状態で、第1ヘッダタンク(32)および出口部材(43)に固定されている。なお、ストレーナ(47)の膨出部(47b)の目開きは0.1〜0.mmであり、膨出部(47b)の表面積は100mm以上であることが好ましい。
ここで、コンデンサ(30)の冷媒出口(41)が冷媒流出口であり、凝縮部出口ヘッダ部(38)が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部(30A)が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、出口部材(43)が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、第1ヘッダタンク(32)が冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている。
コンデンサ(30)は、すべての部品を一括してろう付することにより製造される。
コンデンサ(30)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
入口部材(42)には圧縮機からの配管が接続され、出口部材(43)には液溜への配管に接続される。入口部材(42)および冷媒入口(39)を通って第1ヘッダタンク(32)の凝縮部入口ヘッダ部(37)内に流入した冷媒は、第1熱交換パス(P1)の熱交換管(31)内を右方に流れる間に冷却されて第2ヘッダタンク(33)内に流入し、第2熱交換パス(P2)の熱交換管(31)内を左方に流れる間に冷却されて第1ヘッダタンク(32)の凝縮部出口ヘッダ部(38)内に流入する。第1ヘッダタンク(32)の凝縮部出口ヘッダ部(38)内に流入した冷媒は、冷媒出口(41)および出口部材(43)の冷媒流入口(44A)を通って流路(44)内に流入する。このとき、ストレーナ(47)により冷媒に含まれる異物が除去される。出口部材(43)の流路(44)を通過した冷媒は、液溜に送られる。
図9および図10はこの発明による熱交換器を適用したコンデンサの第3の実施形態を示す。図9はこの発明による熱交換器を適用したコンデンサの第3の実施形態の全体構成を具体的に示し、図10は図9のコンデンサを模式的に示す。図10においては、個々の熱交換管の図示は省略されるとともに、コルゲートフィン、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略されている。
図9および図10において、コンデンサ(50)(熱交換器)には、凝縮部(50A)および過冷却部(50B)が、前者が上側に位置するように設けられるとともに、凝縮部(50A)と過冷却部(50B)との間に、長さ方向を上下方向に向けたアルミニウム製液溜部(51)が凝縮部(50A)および過冷却部(50B)とは別個に設けられている。コンデンサ(50)は、幅方向を通風方向に向けるとともに長さ方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(52)と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管(52)の左右両端部がろう付により接続された2つのアルミニウム製ヘッダタンク(53)(54)と、隣り合う熱交換管(52)どうしの間および上下両端の外側に配置されて熱交換管(52)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(55)と、上下両端のコルゲートフィン(55)の外側に配置されてコルゲートフィン(55)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(56)とを備えている。
コンデンサ(50)の凝縮部(50A)には、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(52)からなる少なくとも1つ、ここでは1つの熱交換パス(P1)が設けられ、同じく過冷却部(50B)には、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(52)からなる少なくとも1つ、ここでは1つの熱交換パス(P2)が設けられている。凝縮部(50A)に設けられた1つの熱交換パス(P1)が冷媒凝縮パスとなり、過冷却部(50B)に設けられた1つの熱交換パス(P2)が冷媒過冷却パスとなっている。そして、各熱交換パス(P1)(P2)を構成する全ての熱交換管(52)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(52)の冷媒流れ方向が異なっている。ここで、凝縮部(50A)の1つの熱交換パス(P1)を第1熱交換パスといい、過冷却部(50B)の1つの熱交換パス(P2)を第2熱交換パスというものとする。
コンデンサ(50)の左端側には、凝縮部(50A)および過冷却部(50B)の全熱交換管(52)の左端部がろう付により接続された第1ヘッダタンク(53)が設けられ、同じく右端側には、凝縮部(50A)および過冷却部(50B)の全熱交換管(52)の右端部がろう付により接続された第2ヘッダタンク(54)が設けられている。
コンデンサ(50)の第1および第2ヘッダタンク(53)(54)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置においてそれぞれ仕切部材(57)(58)により上下2つの区画(53a)(53b)(54a)(54b)に仕切られており、これにより気相の冷媒を凝縮させて液相とする凝縮部(50A)と、凝縮部(50A)で凝縮された液状冷媒を過冷却する過冷却部(50B)とが前者が上方に位置するように設けられている。
コンデンサ(50)の第1ヘッダタンク(53)における仕切部材(57)よりも上側の上側区画(53a)の全体に、凝縮部(50A)の第1熱交換パス(P1)(凝縮部(1A)の下端の熱交換パス)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる凝縮部出口ヘッダ部(59)が設けられている。コンデンサ(50)の第2ヘッダタンク(54)における仕切部材(58)よりも上側の上側区画(54a)の全体に、第1熱交換パス(P1)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる凝縮部入口ヘッダ部(61)が設けられている。
コンデンサ(50)の第1ヘッダタンク(53)における仕切部材(57)よりも下側の下側区画(53b)の全体に、第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向上流側端部が通じる過冷却部入口ヘッダ部(62)が設けられている。コンデンサ(50)の第2ヘッダタンク(54)における仕切部材(58)よりも下側の下側区画(54b)の全体に、第2熱交換パス(P2)の冷媒流れ方向下流側端部が通じる過冷却部出口ヘッダ部(63)が設けられている。第2ヘッダタンク(5)の凝縮部入口ヘッダ部(61)の高さの中程に冷媒入口(64)が形成されるとともに、過冷却部出口ヘッダ部(63)に冷媒出口(65)が形成されている。第2ヘッダタンク(54)に冷媒入口(64)に通じる冷媒入口部材(66)および冷媒出口(65)に通じる冷媒出口部材(67)がろう付されている。
液溜部(51)は上下両端が閉鎖された円筒状であり、液溜部(51)の上下両端は、第1ヘッダタンク(53)の上下両端とほぼ同一高さ位置にある。
第1ヘッダタンク(53)の周壁における凝縮部出口ヘッダ部(59)内における高さの中程よりも下方でかつ下端寄りの部分に、凝縮部出口ヘッダ部(59)内から冷媒を流出させる冷媒流出口(68)が形成され、液溜部(51)の周壁における仕切部材(57)よりも上方の部分に、液溜部(51)内に冷媒を流入させる冷媒流入口(69)が形成されている。また、液溜部(51)の周壁における仕切部材(57)よりも下方の部分に、液溜部(51)内から冷媒を流出させる冷媒流出口(71)が形成され、第1ヘッダタンク(53)の周壁における過冷却部入口ヘッダ部(62)に、過冷却部入口ヘッダ部(62)内に冷媒を流入させる冷媒流入口(72)が形成されている。
両冷媒流出口(68)(71)と両冷媒流入口(69)(72)とは、それぞれ第1の実施形態のコンデンサに用いられているのと同じ構成の連通部材(21)を介して通じさせられている。そして、第1ヘッダタンク(53)の冷媒流出口(68)と液溜部(51)の冷媒流入口(69)とを通じさせる連通部材(21)と、液溜部(51)との間に、第1の実施形態のコンデンサ(1)に用いられているのと同じ金属製網状ストレーナ(26)が配置されており、ストレーナ(26)の周縁部が液溜部(51)および連通部材(21)に固定されている。
ここで、コンデンサ(50)の凝縮部出口ヘッダ部(59)が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部(50A)が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、液溜部(51)が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、同じく連通部材(21)が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている。
コンデンサ(50)は、すべての部品を一括してろう付することにより製造される。
コンデンサ(50)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(50)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(66)および冷媒入口(64)を通って第2ヘッダタンク(54)の凝縮部入口ヘッダ部(61)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の第1熱交換管(52)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(53)の凝縮部出口ヘッダ部(59)内に流入する。第1ヘッダタンク(53)の凝縮部出口ヘッダ部(59)内に流入した冷媒は、冷媒流出口(68)、連通部材(21)の流路(23)および液溜部(51)の冷媒流入口(69)を通って液溜部(51)内に流入する。このとき、ストレーナ(26)により冷媒に含まれる異物が除去される。
液溜部(51)内に流入した冷媒は、気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により液溜部(51)内の下部に溜まり、液溜部(51)の冷媒流出口(71)、連通部材(21)の流路(23)および第1ヘッダタンク(53)の冷媒流入口(72)を通って第1ヘッダタンク(53)の過冷却部入口ヘッダ部(62)内に入り、第2熱交換パス(P2)の第2熱交換管(2B)内を右方に流れる間に過冷却された後、第2ヘッダタンク(54)の過冷却部出口ヘッダ部(63)内に入り、冷媒出口(65)および冷媒出口部材(67)を通って流出し、膨張弁を経てエバポレータに送られる。
この発明による熱交換器は、自動車に搭載されるカーエアコン用のコンデンサに好適に用いられる。
(1):コンデンサ(熱交換器)
(1A):凝縮部
(1B):過冷却部
(2A)(2B):熱交換管
(3):第1ヘッダタンク
(4):第2ヘッダタンク(冷媒受け入れ部材)
(8):凝縮部出口ヘッダ部(冷媒流出ヘッダ部)
(9):過冷却部入口ヘッダ部
(18):冷媒流出口
(19):冷媒流入口
(21):連通部材(ストレーナ固定部材)
(23):流路
(24)(25):ろう付面
(26):ストレーナ
(26a):所定幅部分
(26b):膨出部
(27):凹部
(30):コンデンサ
(30A):凝縮部
(31):熱交換管
(32):ヘッダタンク(ストレーナ固定部材)
(38):凝縮部出口ヘッダ部(冷媒流出ヘッダ部)
(41):冷媒出口(冷媒流出口)
(43):出口部材(配管部材、冷媒受け入れ部材)
(44):流路
(45):ろう付面
(47):ストレーナ
(47a):所定幅部分
(47b):膨出部
(48):凹部
(50):コンデンサ(熱交換器)
(50A):凝縮部
(50B):過冷却部
(51):液溜部(冷媒受け入れ部材)
(52):熱交換管
(53):ヘッダタンク
(53a):上区画
(53b):下区画
(57):仕切部材(仕切部)
(59):凝縮部出口ヘッダ部(冷媒流出ヘッダ部)
(62):過冷却部入口ヘッダ部
(68):冷媒流出口
(P1):第1熱交換パス
(P2):第2熱交換パス

Claims (9)

  1. 冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部が設けられた熱交換部と、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材とを備えている熱交換器において、
    冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出する冷媒中の異物を除去する金属製網状ストレーナを有し、ストレーナの周縁部が、冷媒受け入れ部材、および冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材により挟まれた状態で両部材に固定されている熱交換器。
  2. 冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材のうち少なくともいずれか一方に、ストレーナの周縁部を嵌め入れる凹部が形成されており、当該凹部内にストレーナの周縁部が嵌め入れられた状態で冷媒受け入れ部材およびストレーナ固定部材に固定されている請求項1記載の熱交換器。
  3. 凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられ、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部および過冷却部に、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、凝縮部の熱交換管を流れた全冷媒が過冷却部の熱交換管に流入するようになされ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
    左右いずれか一端部側に、凝縮部の全熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、過冷却部の全熱交換管が接続されかつ液溜機能を有する第2ヘッダタンクとが、第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンクよりも左右方向外側に位置するように設けられ、第2ヘッダタンクの下端が第1ヘッダタンクの下端よりも下方に位置させられるとともに同上端が第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置させられ、
    第1ヘッダタンクに凝縮部出口ヘッダ部が設けられるとともに、凝縮部出口ヘッダ部に冷媒流出口が形成され、第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも下方に位置する部分に過冷却部入口ヘッダ部が設けられ、第1ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部内と、第2ヘッダタンク内における第1ヘッダタンクの下端よりも上方の部分とが、両ヘッダタンクにろう付された金属製連通部材を介して通じさせられ、ストレーナの周縁部が、第2ヘッダタンクおよび連通部材により挟まれた状態で第2ヘッダタンクおよび連通部材に固定されており、
    凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置する部分が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、連通部材が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 第2ヘッダタンクにおける第1ヘッダタンクの下端よりも上方に位置する部分に冷媒流入口が設けられ、連通部材に第1ヘッダタンクおよび第2ヘッダタンクのの外周面の一部に面接触してろう付される凹面状の2つのろう付面が設けられ、連通部材に、両端が2つのろう付面に開口するとともに冷媒流出口と冷媒流入口とを通じさせる流路が設けられ、第2ヘッダタンク側を向いたろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている請求項3記載の熱交換器。
  5. 凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられ、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部および過冷却部に、それぞれ上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、凝縮部の熱交換管を流れた全冷媒が過冷却部の熱交換管に流入するようになされ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
    左右いずれか一端部側に設けられ、かつ凝縮部および過冷却部の全熱交換管が接続されるヘッダタンクと、ヘッダタンクとは別個に形成されるとともにヘッダタンクの左右方向の外側に配置された液溜部とを備えており、ヘッダタンクが仕切部により上下2つの区画に分割され、ヘッダタンクの上側区画に凝縮部出口ヘッダ部が設けられるとともに、同下側区画に過冷却部入口ヘッダ部が設けられ、ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部に冷媒流出口が形成され、ヘッダタンクの凝縮部出口ヘッダ部内および過冷却部入口ヘッダ部内と液溜部内とが、それぞれヘッダタンクおよび液溜部にろう付された連通部材を介して通じさせられ、ストレーナの周縁部が、液溜部および連通部材により挟まれた状態で液溜部および連通部材に固定されており、
    凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、液溜部におけるヘッダタンクの仕切部よりも上方に位置する部分が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、連通部材が、冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている請求項1または2記載の熱交換器。
  6. 液溜部におけるヘッダタンクの仕切部よりも上方に位置する部分に冷媒流入口が設けられ、連通部材にヘッダタンクおよび液溜部の外周面の一部に面接触してろう付される凹面状の2つのろう付面が設けられ、連通部材に、両端が2つのろう付面に開口するとともに冷媒流出口と冷媒流入口とを通じさせる流路が設けられ、液溜部側を向いたろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている請求項5記載の熱交換器。
  7. 全体が凝縮部となっており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の金属製熱交換管と、長さ方向を上下方向に向けて配置されるとともに熱交換管の左右両端部が接続された金属製ヘッダタンクとを備え、凝縮部に、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる少なくとも1つの熱交換パスが設けられ、カーエアコンのコンデンサとして用いられるようになっており、
    左右いずれか一端部側に設けられたヘッダタンクに、冷媒出口を有する凝縮部出口ヘッダ部が設けられ、ヘッダタンクに冷媒出口に通じる冷媒流路を有する金属製配管部材がろう付され、ストレーナの周縁部が、ヘッダタンクおよび配管部材により挟まれた状態でヘッダタンクおよび配管部材に固定されており、
    冷媒出口が冷媒流出口であり、凝縮部出口ヘッダ部が冷媒流出口を有する冷媒流出ヘッダ部であるとともに、凝縮部が冷媒流出ヘッダ部を有する熱交換部であり、配管部材が、冷媒流出ヘッダ部の冷媒流出口から流出した冷媒を受け入れる冷媒受け入れ部材を兼ねており、ヘッダタンクが冷媒受け入れ部材にろう付されたストレーナ固定部材を兼ねている請求項1または2記載の熱交換器。
  8. 配管部材におけるヘッダタンク側の開口が冷媒流入口となっており、配管部材にヘッダタンクの外周面の一部に面接触してろう付される凹面状のろう付面が設けられ、配管部材の流路の一端がろう付面に開口し、配管部材のろう付面における流路の一端開口の周囲の部分に、ストレーナの周縁部が嵌め入れられる凹部が設けられている請求項7記載の熱交換器。
  9. ストレーナにおける周縁部を除いた部分が、冷媒受け入れ部材側に膨出している請求項1〜8のうちのいずれかに記載の熱交換器。
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