JP2012154604A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】凝縮部における冷媒凝縮効率のさらなる向上を図ることができるコンデンサを提供する。
【解決手段】コンデンサ1は凝縮部1Aおよび過冷却部1Bを備えている。左端部側に、冷媒凝縮パスの第1熱交換管2Aが接続される第1ヘッダタンク3と、冷媒過冷却パスの第2熱交換管2Bが接続される第2ヘッダタンク4とを、第1ヘッダタンク3が第2ヘッダタンク4よりも外側に来るように設ける。第1ヘッダタンク3内に、第1熱交換管2Aが通じる第1空間11および気液を分離しかつ液を溜める第2空間12を設け、両空間11,12を通じさせる。第1熱交換管2Aの左側部分に左方突出部2aを設け、隣り合う突出部2a間にフィン6aを配置する。第1熱交換管2Aの突出部2aおよび隣り合う突出部2a間のフィン6aにより、凝縮部1Aに、過冷却部1Bの熱交換部35よりも広がった拡大熱交換部37を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、たとえば自動車に搭載されるカーエアコンに好適に用いられるコンデンサに関する。
この明細書および特許請求の範囲において、「コンデンサ」という用語には、通常のコンデンサの他に凝縮部および過冷却部を有するサブクールコンデンサを意味するものとする。
また、この明細書および特許請求の範囲において、上下、左右は図1および図4の上下、左右をいうものとする。
たとえばカーエアコンのコンデンサとして、凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管どうしの間に配置されたフィンと、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、すべての熱交換管の長さが等しくなっており、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが、凝縮部および過冷却部において1つずつ設けられ、凝縮部に設けられた熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、過冷却部に設けられた熱交換パスが冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、冷媒凝縮パスの熱交換管とフィンとにより凝縮部の熱交換部が構成され、冷媒過冷却パスの熱交換管とフィンとにより過冷却部の熱交換部が構成され、左右両端部側に、それぞれ冷媒凝縮パスを構成する第1熱交換管および冷媒過冷却パスを構成する第2熱交換管が接続されるヘッダタンクが設けられ、両ヘッダタンク内が、それぞれ冷媒凝縮パスと冷媒過冷却パスとの間の高さ位置に設けられた仕切板により上側ヘッダ部と下側ヘッダ部とに区画され、冷媒凝縮パスの第1熱交換管の左右両端部が両ヘッダタンクの上側ヘッダ部に接続され、冷媒過冷却パスの第2熱交換管の左右両端部が両ヘッダタンクの下側ヘッダ部に接続され、一方のヘッダタンクの上側ヘッダ部に冷媒入口が設けられるとともに、同下側ヘッダ部に冷媒出口が設けられ、他方のヘッダタンクに気液を分離しかつ液を溜める受液器が接合されるとともに、前記他方のヘッダタンクの上下両ヘッダ部内と受液器内とが相互に通じさせられ、冷媒が、前記他方のヘッダタンクの上側ヘッダ部から受液器内に流入し、受液器内において気液が分離された後、液相主体混相冷媒が前記他方のヘッダタンクの下側ヘッダタンクに流入するようになされ、ているコンデンサが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載のコンデンサにおいては、すべての熱交換管の長さが等しくなっており、両ヘッダタンク内が、それぞれ冷媒凝縮パスと冷媒過冷却パスとの間の高さ位置に設けられた仕切板により上側ヘッダ部と下側ヘッダ部とに区画され、冷媒凝縮パスの第1熱交換管の左右両端部が両ヘッダタンクの上側ヘッダ部に接続されているので、凝縮部および過冷却部の左右方向の長さが等しくなっており、受液器を含めたコンデンサの上下方向および左右方向の寸法を一定にした場合に、凝縮部の熱交換部の面積が不足して、凝縮部における冷媒凝縮効率のさらなる向上を図ることができない。
特開2001−33121号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、凝縮部における冷媒凝縮効率のさらなる向上を図ることができるコンデンサを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管どうしの間に配置されたフィンと、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備えており、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで複数設けられ、すべての熱交換パスのうち凝縮部に設けられた熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、過冷却部に設けられた熱交換パスが冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、冷媒凝縮パスの熱交換管とフィンとにより凝縮部の熱交換部が構成され、冷媒過冷却パスの熱交換管とフィンとにより過冷却部の熱交換部が構成されているコンデンサにおいて、
左右いずれか一端部側に、冷媒凝縮パスを構成する第1熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、冷媒過冷却パスを構成する第2熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置され、第1ヘッダタンク内に、冷媒凝縮パスの第1熱交換管が通じる第1空間、および気液を分離しかつ液を溜める機能を有する第2空間が設けられ、冷媒が第1空間から第2空間に流入するように第1ヘッダタンクの両空間が相互に通じさせられ、冷媒が第1ヘッダタンクの第2空間から第2ヘッダタンク内に流入するように第1ヘッダタンクの第2空間と第2ヘッダタンク内とが通じさせられ、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管における第1ヘッダタンク側の部分に、第2ヘッダタンクに接続された第2熱交換管における第2ヘッダタンク側の端部よりも左右方向外側に突出した突出部が設けられ、隣り合う第1熱交換管の突出部間にフィンが配置され、全第1熱交換管の突出部および隣り合う第1熱交換管の突出部間のフィンによって、凝縮部に、過冷却部の熱交換部よりも第1ヘッダタンク側に広がった拡大熱交換部が設けられているコンデンサ。
2)第1ヘッダタンクの第2空間の底面が、第2ヘッダタンク内の上下方向の中間部に位置しており、第1ヘッダタンクの第2空間内の下端部と第2ヘッダタンク内の上端部とが通じさせられている上記1)記載のコンデンサ。
3)第1ヘッダタンクが、上端が閉鎖されるとともに下端が開口した筒状本体と、筒状本体の下端部に着脱自在に取り付けられて筒状本体の下端開口を閉鎖する下閉鎖部材とよりなり、下閉鎖部材が、筒状本体内に挿入される挿入部を有するとともに、挿入部の上面が、第1ヘッダタンクの第2空間の底面となっている上記2)記載のコンデンサ。
4)第1ヘッダタンク内が、仕切部により第1空間と第2空間とに区画されており、仕切部の下端部に、第1空間と第2空間とを通じさせる連通穴が形成され、連通穴にフィルタが配置されている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
5)第1ヘッダタンクの第2空間内に乾燥剤が配置されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
6)第1ヘッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1熱交換管が接続され、第2ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交換パスを構成する第2熱交換管が接続されている上記1)〜5)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
上記1)〜6)のコンデンサによれば、左右いずれか一端部側に、冷媒凝縮パスを構成する第1熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、冷媒過冷却パスを構成する第2熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置され、第1ヘッダタンク内に、冷媒凝縮パスの第1熱交換管が通じる第1空間、および気液を分離しかつ液を溜める機能を有する第2空間が設けられ、冷媒が第1空間から第2空間に流入するように第1ヘッダタンクの両空間が相互に通じさせられ、冷媒が第1ヘッダタンクの第2空間から第2ヘッダタンク内に流入するように第1ヘッダタンクの第2空間と第2ヘッダタンク内とが通じさせられ、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管における第1ヘッダタンク側の部分に、第2ヘッダタンクに接続された第2熱交換管における第2ヘッダタンク側の端部よりも左右方向外側に突出した突出部が設けられ、隣り合う第1熱交換管の突出部間にフィンが配置され、全第1熱交換管の突出部および隣り合う第1熱交換管の突出部間のフィンによって、凝縮部に、過冷却部の熱交換部よりも第1ヘッダタンク側に広がった拡大熱交換部が設けられているので、凝縮部の熱交換部全体の左右方向の長さを過冷却部の熱交換部の左右方向の長さよりも長くすることができるとともに、別個に受液器を必要としない。したがって、コンデンサの上下方向および左右方向の寸法を、特許文献1記載のコンデンサの受液器を含めた上下方向および左右方向の寸法と等しくした場合に、凝縮部の熱交換部の面積が増大し、凝縮部における冷媒凝縮効率のさらなる向上を図ることができる。
上記2)のコンデンサによれば、第1ヘッダタンクの第2空間の底面が、第2ヘッダタンク内の上下方向の中間部に位置しており、第1ヘッダタンクの第2空間内の下端部と第2ヘッダタンク内の上端部とが通じさせられているので、冷媒封入の際に、液相冷媒が第1ヘッダタンクの第2空間内から第2ヘッダタンク内に速やかに流入する。したがって、冷媒過冷却パスの第2熱交換管内を早い段階で液相冷媒で満たすことが可能になって、冷凍サイクルにおける冷媒封入量を、短時間で過冷度が一定となる適正封入量とすることが可能になる。しかも、過冷度が一定となる安定化域の幅、すなわち過冷度が一定となる冷媒封入量の幅が広くなるので、負荷変動や冷媒洩れに対してより安定した過冷特性が得られる。
上記3)のコンデンサによれば、たとえば上記5)のように、第1ヘッダタンクの第2空間内に乾燥剤が配置される場合、乾燥剤を容易に交換することができる。また、上記2)のように、第1ヘッダタンクの第2空間の底面を、比較的簡単に第2ヘッダタンク内の上下方向の中間部に位置させることができる。
上記4)のコンデンサによれば、フィルタにより異物を除去することができる。
この発明によるコンデンサの全体構成を具体的に示す正面図である。 図1のコンデンサの一部を示す正面から見た垂直断面図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 図1のコンデンサを模式的に示す正面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、図1の紙面裏側(図2の上側)を前、これと反対側を後というものとする。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1はこの発明によるコンデンサの全体構成を具体的に示し、図2および図3はその要部の構成を示し、図4この発明によるコンデンサを模式的に示す。図4においては、個々の熱交換管の図示は省略されるとともに、コルゲートフィン、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略されている。
図1において、コンデンサ(1)は、幅方向を前後方向に向けるとともに長さ方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(2A)(2B)と、熱交換管(2A)(2B)の左右両端部がろう付により接続された上下方向にのびる3つのアルミニウム製ヘッダタンク(3)(4)(5)と、隣り合う熱交換管(2A)(2B)どうしの間および上下両端の外側に配置されて熱交換管(2A)(2B)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(6A)(6B)と、上下両端のコルゲートフィン(6A)(6B)の外側に配置されてコルゲートフィン(6A)(6B)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(7)とを備えており、凝縮部(1A)および過冷却部(1B)が、前者が上側に位置するように設けられている。
コンデンサ(1)には、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(2A)(2B)からなる熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)が上下に並んで複数、ここでは4つ設けられている。4つの熱交換パスを、上から順に第1〜第4熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)というものとする。各熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)を構成する全ての熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が異なっている。そして、第1〜第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)が凝縮部(1A)に設けられて冷媒凝縮パスとなっており、第4熱交換パス(P4)が過冷却部(1B)に設けられて冷媒過冷却パスとなっている。
コンデンサ(1)の左端部側には、第1〜第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)を構成する熱交換管(2A)がろう付により接続された上下方向にのびる第1ヘッダタンク(3)と、第4熱交換パス(P4)を構成する熱交換管(2B)がろう付により接続された上下方向にのびる第2ヘッダタンク(4)とが別個に設けられている。第1ヘッダタンク(3)は、第2ヘッダタンク(4)よりも左右方向外側、ここでは左側に配置されており、その下端部は過冷却部(1B)の下端部までのびている。ここで、第1ヘッダタンク(3)に接続された熱交換管(2A)を第1熱交換管というものとし、第2ヘッダタンク(4)に接続された熱交換管(2B)を第2熱交換管というものとする。なお、隣り合う第1熱交換管(2A)どうしの間および上端の第1熱交換管(2A)と上側サイドプレート(7)との間に配置されたコルゲートフィン(6A)を第1コルゲートフィンといい、隣り合う第2熱交換管(2B)どうしの間および下端の第2熱交換管(2B)と下側サイドプレート(7)との間に配置されたコルゲートフィン(6B)を第2コルゲートフィンというものとする。
第1ヘッダタンク(3)は、両端が開口した筒状体(8a)および筒状体(8a)の上端部にろう付されて筒状体(8a)の上端開口を閉鎖する上閉鎖部材(8b)からなり、かつ上端が閉鎖されるとともに下端が開口したアルミニウム製筒状本体(8)と、筒状本体(8)の下端部に着脱自在に取り付けられて筒状本体(8)の下端開口を閉鎖する下閉鎖部材(9)とにより構成されている。下閉鎖部材(9)は、筒状本体(8)内に挿入される挿入部(9a)を有している。第2ヘッダタンク(4)は、両端が開口したアルミニウム製筒状本体(4a)および筒状本体(4a)の上下両端部にろう付されて筒状本体(4a)の上下両端開口を閉鎖するアルミニウム製上下両閉鎖部材(4b)(4c)からなる。
コンデンサ(1)の右端部側には、第1〜第3熱交換パス(P1)〜(P3)を構成するすべての第1熱交換管(2A)がろう付により接続された上下方向にのびる第3ヘッダタンク(5)が配置されている。第3ヘッダタンク(5)は、両端が開口したアルミニウム製筒状本体(5a)および筒状本体(5a)の上下両端部にろう付されて筒状本体(5a)の上下両端開口を閉鎖するアルミニウム製上下両閉鎖部材(5b)(5c)からなる。
図2および図3に示すように、第1ヘッダタンク(3)内には、第1〜第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)を構成する第1熱交換管(2A)が通じる第1空間(11)と、重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める受液部としての機能を有する第2空間(12)とが、第1ヘッダタンク(3)内をアルミニウム製仕切部(13)により区画することによって設けられている。仕切部(13)は、上端部が第1ヘッダタンク(3)の上閉鎖部材(8b)にろう付されるとともに下端部が第3熱交換パス(P3)と第4熱交換パス(P4)との間の高さ位置にある垂直状の縦部分(14)と、縦部分(14)の下端に設けられて右方にのびる水平状の横部分(15)とよりなる。縦部分(14)は、長さ方向を上下方向に向けるとともに幅方向を前後方向に向けた帯板状であり、その前後両側部分が右方に曲げられている。縦部分(14)の前後両側縁部は、筒状体(8a)に形成されかつ第1熱交換管(2A)の左端部が挿入される前後方向に長い管挿入穴(16)よりも前後方向外側部分において筒状体(8a)の内周面にろう付されている。横部分(15)の先端部は、縦部分(14)と筒状体(8a)における縦部分(14)よりも右側の部分とで囲まれた区画の下端開口を塞ぐように、一部が筒状体(8a)に形成された貫通穴(20)に挿入された状態で筒状体(8a)の内周面にろう付されている。そして、第1ヘッダタンク(3)内における仕切部(13)の縦部分(14)よりも右側でかつ横部分(15)よりも上側の部分が第1空間(11)となり、縦部分(14)よりも左側の部分および横部分(15)より下側の部分が第2空間(12)となっている。仕切部(13)の縦部分(14)の下端部には、第1空間(11)と第2空間(12)とを通じさせる連通穴(17)が形成されており、連通穴(17)にメッシュ状のフィルタ(18)が、連通穴を覆うように配置されている。
第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)の底面は、下閉鎖部材(9)の挿入部(9a)の上端面からなり、第2ヘッダタンク(4)内の上下方向の中央部よりも上方に位置している。そして、第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)の内容積は、第2空間(12)内に流入した気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒が重力により第2空間(12)内の下部に溜まるとともに、気液混相冷媒のうちの気相成分が重力により第2空間(12)内の上部に溜まり、これにより第4熱交換パス(P4)の熱交換管(2B)内には液相主体混相冷媒のみが流入するような内容積となっている。第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)における横部分(15)よりも下方の部分、すなわち第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)内の下端部と、第2ヘッダタンク(4)の上端部とは、両ヘッダタンク(3)の筒状体(8a)(4a)の周壁を貫通するように配置されて両筒状体(8a)(4a)にろう付され、かつ両端が開口した筒状のアルミニウム製連通部材(19)を介して通じさせられている。なお、第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)内の下端部と第2ヘッダタンク(4)の上端部とは、両ヘッダタンク(3)(4)の筒状体(8a)(4a)の周壁に形成された貫通穴どうしが通じるように両筒状体(8a)(4a)どうしがろう付されることによって通じさせられていてもよい。第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)内には、乾燥剤が充填された乾燥剤封入容器(21)が配置されている。
第1ヘッダタンク(3)の第1空間(11)内は、第2熱交換パス(P2)と第3熱交換パス(P3)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切板(22)により上側ヘッダ部(23)と下側ヘッダ部(24)とに区画されている。第3ヘッダタンク(5)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置、および第3熱交換パス(P3)と第4熱交換パス(P4)との間の高さ位置に設けられたアルミニウム製仕切板(25)(26)により上側ヘッダ部(27)と中間ヘッダ部(28)と下側ヘッダ部(29)とに区画されている。
第1ヘッダタンク(3)の上下両ヘッダ部(23)(24)、第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(27)および中間ヘッダ部(28)、ならびに第1〜第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)により冷媒を凝縮させる凝縮部(1A)が形成され、第2ヘッダタンク(4)、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(29)および第4熱交換パス(P4)により冷媒を過冷却する過冷却部(1B)が形成され、第1〜第3熱交換パス(P1)(P2)(P3)が冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっているとともに、第4熱交換パス(P4)が冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスとなっている。
凝縮部(1A)を構成する第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(27)に冷媒入口(31)が形成され、過冷却部(1B)を構成する第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(29)に冷媒出口(32)が形成されている(図4参照)。そして、第3ヘッダタンク(4)に冷媒入口(31)に通じる冷媒入口部材(33)および冷媒出口(32)に通じる冷媒出口部材(34)が接合されている。
そして、冷媒凝縮パスの第1熱交換管(2A)と第1コルゲートフィン(6A)とにより凝縮部(1A)の熱交換部(35)が構成され、冷媒過冷却パスの第2熱交換管(2B)と第2コルゲートフィン(6B)とにより過冷却部(1B)の熱交換部(36)が構成されている。
第1ヘッダタンク(3)に接続された第1熱交換管(2A)の左端部(第1ヘッダタンク(3)側端部)は、第2ヘッダタンク(4)に接続された第2熱交換管(2B)の左端部(第2ヘッダタンク(4)部側端部)よりも左方までのびており、これにより第1熱交換管(2A)の左側部分(第1ヘッダタンク(3)側の部分)に、第2熱交換管(2B)における左端部よりも左側(左右方向外側)に突出した突出部(2a)が設けられている。また、第1コルゲートフィン(6A)の左端部も、第2コルゲートフィン(6B)の左端部よりも左方までのびており、これにより第1コルゲートフィン(6A)の左側部分に、第2コルゲートフィン(6B)の左端部よりも左側に突出し、かつ隣り合う第1熱交換管(2A)の突出部(2a)に配置された突出部(6a)が設けられている。そして、全第1熱交換管(2A)の突出部(2a)および全第1コルゲートフィン(6A)の突出部(6a)によって、凝縮部(1A)の熱交換部(35)に、過冷却部(1B)の熱交換部(36)よりも第1ヘッダタンク(3)側に広がった拡大熱交換部(37)が形成されている。図4においては、熱交換部(37)を網掛け線で示す。
コンデンサ(1)は、すべての部品を一括してろう付することにより製造される。
コンデンサ(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(1)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(33)および冷媒入口(31)を通って第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(27)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の第1熱交換管(2A)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3)の上側ヘッダ部(23)内に流入する。第1ヘッダタンク(3)の上側ヘッダ部(23)内に流入した冷媒は、第2熱交換パス(P2)の第1熱交換管(2A)内を右方に流れる間に凝縮させられて第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(28)内に流入する。第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(28)内に流入した冷媒は第3熱交換パス(P3)の第1熱交換管(2A)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3)の下側ヘッダ部(24)内に流入する。
第1ヘッダタンク(3)の下側ヘッダ部(24)内に流入した冷媒は、連通穴(17)を通って第2空間(12)内に流入する。第2空間(12)内に流入した冷媒は気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により第2空間(12)内の下部に溜まり、連通部材(19)を通って第2ヘッダタンク(4)内に流入する。第2ヘッダタンク(4)内に流入した液相主体混相冷媒は第4熱交換パス(P4)の第2熱交換管(2B)内に入り、第4熱交換パス(P4)の第2熱交換管(2B)内を右方に流れる間に過冷却された後、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(29)内に入り、冷媒出口(32)および冷媒出口部材(34)を通って流出し、膨張弁を経て蒸発器に送られる。
一方、第1ヘッダタンク(3)内に流入した気液混相冷媒のうちの気相成分は、第1ヘッダタンク(3)の第2空間(12)内の上部に溜まる。
上記実施形態においては、凝縮部には3つの冷媒凝縮パスが設けられ、過冷却部には1つの冷媒過冷却パスが設けられているが、これに限定されるものではない。
この発明によるコンデンサは、自動車に搭載されるカーエアコンに好適に用いられる。
(1):コンデンサ
(1A):凝縮部
(1B):過冷却部
(2A):第1熱交換管
(2B):第2熱交換管
(2a):突出部
(3):第1ヘッダタンク
(4):第2ヘッダタンク
(5):第3ヘッダタンク
(6A):第1コルゲートフィン
(6B):第2コルゲートフィン
(6a):突出部
(8):筒状本体
(9):下閉鎖部材
(9a):挿入部
(11):第1空間
(12):第2空間
(13):仕切部
(17):連通穴
(18):フィルタ
(21):乾燥剤
(35):凝縮部の熱交換部
(36):過冷却部の熱交換部
(37):拡大熱交換部
(P1):第1熱交換パス
(P2):第2熱交換パス
(P3):第3熱交換パス
(P4):第4熱交換パス

Claims (6)

  1. 凝縮部および過冷却部が、前者が上側に位置するように設けられており、長さ方向を左右方向に向けるとともに上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、隣り合う熱交換管どうしの間に配置されたフィンと、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備えており、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで複数設けられ、すべての熱交換パスのうち凝縮部に設けられた熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、過冷却部に設けられた熱交換パスが冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、冷媒凝縮パスの熱交換管とフィンとにより凝縮部の熱交換部が構成され、冷媒過冷却パスの熱交換管とフィンとにより過冷却部の熱交換部が構成されているコンデンサにおいて、
    左右いずれか一端部側に、冷媒凝縮パスを構成する第1熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、冷媒過冷却パスを構成する第2熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置され、第1ヘッダタンク内に、冷媒凝縮パスの第1熱交換管が通じる第1空間、および気液を分離しかつ液を溜める機能を有する第2空間が設けられ、冷媒が第1空間から第2空間に流入するように第1ヘッダタンクの両空間が相互に通じさせられ、冷媒が第1ヘッダタンクの第2空間から第2ヘッダタンク内に流入するように第1ヘッダタンクの第2空間と第2ヘッダタンク内とが通じさせられ、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管における第1ヘッダタンク側の部分に、第2ヘッダタンクに接続された第2熱交換管における第2ヘッダタンク側の端部よりも左右方向外側に突出した突出部が設けられ、隣り合う第1熱交換管の突出部間にフィンが配置され、全第1熱交換管の突出部および隣り合う第1熱交換管の突出部間のフィンによって、凝縮部に、過冷却部の熱交換部よりも第1ヘッダタンク側に広がった拡大熱交換部が設けられているコンデンサ。
  2. 第1ヘッダタンクの第2空間の底面が、第2ヘッダタンク内の上下方向の中間部に位置しており、第1ヘッダタンクの第2空間内の下端部と第2ヘッダタンク内の上端部とが通じさせられている請求項1記載のコンデンサ。
  3. 第1ヘッダタンクが、上端が閉鎖されるとともに下端が開口した筒状本体と、筒状本体の下端部に着脱自在に取り付けられて筒状本体の下端開口を閉鎖する下閉鎖部材とよりなり、下閉鎖部材が、筒状本体内に挿入される挿入部を有するとともに、挿入部の上面が、第1ヘッダタンクの第2空間の底面となっている請求項2記載のコンデンサ。
  4. 第1ヘッダタンク内が、仕切部により第1空間と第2空間とに区画されており、仕切部の下端部に、第1空間と第2空間とを通じさせる連通穴が形成され、連通穴にフィルタが配置されている請求項1〜3のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
  5. 第1ヘッダタンクの第2空間内に乾燥剤が配置されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
  6. 第1ヘッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1熱交換管が接続され、第2ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交換パスを構成する第2熱交換管が接続されている請求項1〜5のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
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