JP6271341B2 - ホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法 - Google Patents
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Description
本実施形態におけるセメント固化の対象物は、ホウ酸を含有する放射性の廃液(ホウ酸含有廃液1)である。調整工程S100は、ホウ酸含有廃液1にアルカリ金属化合物2を添加する工程である。これにより、アルカリ金属化合物2がホウ酸含有廃液1中のホウ素と反応して、ホウ酸アルカリ金属化合物塩が生成する。アルカリ金属化合物2としては、例えば、アルカリ金属水酸化物を用いることができる。また、ナトリウム化合物を用いることができる。アルカリ金属化合物2として具体的には、水酸化ナトリウムが好適に用いられる。
本実施形態の乾燥工程S200は、ホウ酸含有廃液1を高減容で多量に固化するために、アルカリ金属化合物2を添加したホウ酸含有廃液1を乾燥して減容する工程である。乾燥工程S200では、アルカリ金属化合物2を添加したホウ酸含有廃液1を乾燥機へ供給し、ここで乾燥処理を施して乾燥粉体3を得る。
混練工程S300では、乾燥粉体3、混練水4、水硬性無機固化材5を混練し、混練物6を得る。このとき、混練中に発熱するため、混練物6の温度を0〜45℃、好ましくは0〜40℃に温度制御する。また、混練工程S300では、さらに、必要に応じて、アルカリ性骨材、高性能減水剤を混練する。
以下、図1に示した工程に基づき、ホウ酸含有廃液のセメント固化試験を行った結果について説明する。本実施例では、以下で混練する乾燥粉体、混練水、普通ポルトランドセメント(水硬性無機固化材)は、使用前に常温(25℃)で保存されていたものを用いた。
実施例1と同様に、ホウ酸ナトリウムの乾燥粉体、混練水を60分程度混練した。これに、実施例1と同様に普通ポルトランドセメントを混合して、10分程度混練した。混練性は良好であり、混練終了時の混練物の、温度は35.8℃、粘度は8dPa・sであった。その後、混練物を実施例1と同様に固化することで、良好な固化特性の固化体を得た。
実施例1と同様に、ホウ酸ナトリウムの乾燥粉体、混練水を60分程度混練した。これに、実施例1と同様に普通ポルトランドセメントを混合して、10分程度混練した。混練性は良好であり、混練終了時の混練物の、温度は34.1℃、粘度は9dPa・sであった。その後、混練物を実施例1と同様に固化することで、良好な固化特性の固化体を得た。
実施例1と同様に、ホウ酸ナトリウムの乾燥粉体、混練水を15分程度混練した。これに、実施例1と同様に普通ポルトランドセメントを混合して10分程度混練したところ、混練物の粘度が上昇し、混練性が悪化した。このときの混練物の温度は49.5℃、粘度は80dPa・sであった。
実施例1において、温度を予め40℃に調節したホウ酸ナトリウムの乾燥粉体、混練水を用いた他は、実施例1と同様の条件で混練した。ホウ酸ナトリウムの乾燥粉体と混練水を60分間混練した後に、普通ポルトランドセメントを混合したところ、混練物の粘度が上昇し、偽凝結が起こって、混練できなくなった。このときの混練物の温度は67℃であり、粘度は150dPa・s以上に上昇した。
これに対し、比較例1、2では、混練工程(一次混練工程又は二次混練工程)において、混練物の粘度が大きく上昇し、混練性が悪化したことが分かる。さらに、比較例2では偽凝結が起こった。
Claims (10)
- 放射性のホウ酸含有廃液を、固化容器内で固化する方法であって、
前記ホウ酸含有廃液に、前記ホウ酸含有廃液に含まれるホウ酸に対して、アルカリ金属/ホウ素モル比が0.15〜0.35となる量のアルカリ金属化合物を添加する調整工程と、
前記調整工程でアルカリ金属化合物の添加された前記ホウ酸含有廃液を乾燥機に供給して乾燥粉体を調製する乾燥工程と、
前記乾燥粉体と混練水と水硬性無機固化材とを0〜45℃に温度制御しつつ混練して混練物を調製する混練工程と
を備えることを特徴とするホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。 - 前記混練工程は、
前記乾燥粉体と前記混練水を混練して一次混練物を調製する一次混練工程と、
前記一次混練物に水硬性無機固化材を混練する二次混練工程と
を備えることを特徴とする請求項1記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。 - 前記アルカリ金属化合物は、ナトリウム化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記アルカリ金属化合物は、アルカリ金属水酸化物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記乾燥機は、遠心薄膜乾燥機であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記水硬性無機固化材は、ポルトランドセメントであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記混練工程において、前記固化容器内で前記混練物を調製し、その後固化することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記混練工程において、混練機を用いて前記混練物を調製し、前記混練物を前記混練機から前記固化容器に投入し、その後固化することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記乾燥粉体、前記混練水及び前記水硬性無機固化材を、前記混練工程の前に予め冷却することで、前記混練工程における前記混練物の温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
- 前記乾燥粉体、前記混練水及び前記水硬性無機固化材を前記混練工程の前に予め−20〜20℃に冷却することを特徴とする請求項9に記載のホウ酸含有廃液のセメント固化処理方法。
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