JP6270953B1 - 配達管理サーバ及び配達管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品宅配サービスにおいて、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定し、燃料の残容量を踏まえた食品の配達計画の作成を可能とすること。【解決手段】配達車両に通信可能に接続される配達管理サーバであって、配達車両から配達車両の給油情報を受信した場合、配達車両のステータス情報を配達車両に給油中状態である給油中ステータスと判定するステータス判定部30Aを備え、ステータス判定部30Aはさらに、配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、配達車両の給油中ステータスを解除する。【選択図】図1

Description

本発明は、注文を受け付けた飲食店等の店舗から、注文された品物をオートバイや自動車等の配達車両を用いて、注文主により指定された場所及び時間帯に配達する宅配サービスを支援するための配達管理サーバ及び配達管理方法に関するものである。特に、配達車両に燃料充填(給油、給電、燃料ガスの充填等)(以下、簡単のため「給油」と総称する)のために停車させた場合に、当該配達車両の給油中ステータスの解除を自動的に行うとともに、配達車両の燃料の残容量を踏まえて配達計画の作成を支援する配達管理サーバ及び配達管理方法に関する。
従来から飲食店に自宅から電話やインターネットでピザや寿司等の食品を注文し、飲食店からオートバイや自動車等の配達車両を用いて自宅に配達する食品宅配サービスが拡大している。
このような食品宅配サービスでは、完成した食品を迅速に届けることが求められており、効率的な配達計画の作成を行うことが必要となっている。そして、効率的な配達計画の作成を行うためには、その前提として、配達車両(配達員)の的確な管理が求められる。
このため、例えば、特許文献1には、配達員現在位置把握システムが開示されている。特許文献1には、特に配達車両(配達員)の現在位置を把握する手段や、配達車両(配達員)に何かあった場合に緊急通報を行う手段を備えることが開示されている。
特開2002−220119号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、配達車両(配達員)が「配達中」であるのか「帰店中」であるのかはコンピュータ端末サーバで推測することはできるが、配達車両から送信される位置情報の信号に基いて判断しているため、把握できるのはどの位置をどのくらいの速度でとちらに向かっているか等の移動に関する情報のみであった。
また、特許文献1に記載の技術では、最先に帰店する配達車両(配達員)を対象として予め算出した帰店予定時間が予め設定した帰店時設定時間以内になった場合、次に配達すべき注文内容を知らせるように構成されているに過ぎない。
他方、食品宅配サービスにおいて、完成した食品を迅速に届けるためには、当該食品の配達先に対して配達車両(配達員)の割当てを行うに際して、配達に要する時間を効率化するためには、配達車両の状態(ステータス)、配達車両の配達経路を把握すること、及び配達車両が停止しているときの状態(ステータス)とその理由を把握することが必要となる。特に、配達車両が給油のために停車し、給油を終了した状態を把握することは、その時点で当該配達車両の燃料がフルに充填されたと推測され、それ以降の当該配達車両の配達先を決定するために特に重要な状態である。
これに対して、特許文献1には、配達車両(配達員)が停止している状態とその理由を把握すること、また、配達車両が給油のために停車し、給油を終了した状態を把握することについて記載も示唆もない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。本発明は、注文を受け付けた飲食店等の店舗から、注文された品物をオートバイや自動車等の配達車両を用いて、注文主により指定された場所及び時間帯に配達する宅配サービスを支援するために、配達車両(配達員)が停止している状態とその理由を把握することを可能とし、特に配達車両が給油のために停車し、給油を終了した状態を自動的に把握するとともに、燃料(ガソリン、電気)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能とし、配達車両の停止時間を少なくするように、配達業務効率を高めることを可能とする配達管理サーバ及び配達管理方法を提供することを目的とする。
(1)本願発明は、配達車両に通信可能に接続される配達管理サーバであって、前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報、前記配達車両の給油情報を受信する受信部(後述する「受信部302」)と、前記配達車両に商品の配達先である配達先情報を送信する送信部(後述する「送信部303」)と、前記配達先情報に基づいて、前記配達先の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報を設定するジオフェンス設定部(後述する「ジオフェンス設定部305」)と、前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報を受信した場合、前記配達車両の現在位置情報の示す位置が前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンス情報の示すエリアの内部に存在するとき、前記配達車両のステータス情報を前記商品の配達先における顧客に接客中状態である接客中ステータスと判定し、前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の給油情報を受信した場合、前記配達車両のステータス情報を前記配達車両に給油中状態である給油中ステータスと判定するステータス判定部(後述する「ステータス判定部30A」)と、を備え、前記ステータス判定部はさらに、前記配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、前記配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、前記配達車両の給油中ステータスを解除することを特徴とする配達管理サーバに関する。
(1)の配達管理サーバによれば、前記配達車両の状態が所定の条件を満たす場合に、配達車両の給油中ステータスの解除を自動的に行う。
それにより、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となる。
(2)前記給油解除条件は、前記受信部により前記配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が、時系列的に変化する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする(1)に記載の配達管理サーバ。
(2)によれば、受信部により前記配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が時系列的に変化する場合に、配達車両の給油中ステータスの解除を自動的に行う。
これにより、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となる。
(3)前記受信部は、さらに、前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオン又はオフになったことを示す前記配達車両の起動情報を受信し、前記給油解除条件は、前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする(1)に記載の配達管理サーバ。
(3)によれば、受信部により前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信した場合に、配達車両の給油中ステータスの解除を自動的に行う。
これにより、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となる。
(4)前記配達管理サーバは、さらに、前記配達先情報の送信先となる配達車両を、前記配達先情報及び直近の給油中ステータスが解除されて以降の前記配達車両のステータス情報に基づいて決定する配達先割当部(後述する「配達先割当部307」)を備える(1)に記載の配達管理サーバ。
(4)の配達車両割当部は、前記配達先情報及び直近の給油中ステータスが解除されて以降の前記配達車両のステータス情報に基づいて、配達先情報を送信する配達車両(すなわち、当該配達先に配達する配達車両)を決定する。
それにより、配達車両に特別な仕組みを導入することなく、燃料(ガソリン、電気)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能とし、配達車両の停止時間を少なくするように、配達業務効率を高めることが可能となる。
(5)配達車両に通信可能に接続される配達管理サーバによる前記配達車両の配達管理方法であって、前記配達管理サーバが、前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報、前記配達車両の給油情報を受信する受信ステップ(後述する「受信ステップ」)と、前記配達車両に商品の配達先である配達先情報を送信する送信ステップ(後述する「送信ステップ」)と、前記配達先情報に基づいて、前記配達先の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報を設定するジオフェンス設定ステップ(後述する「ジオフェンス設定ステップ」)と、前記受信ステップにおいて、前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報を受信した場合、前記配達車両の現在位置情報の示す位置が前記ジオフェンス設定ステップにおいて設定された前記ジオフェンス情報の示すエリアの内部に存在するとき、前記配達車両のステータス情報を前記商品の配達先における顧客に接客中状態である接客中ステータスと判定し、前記受信ステップにおいて、前記配達車両から前記配達車両の給油情報を受信した場合、前記配達車両のステータス情報を前記配達車両に給油中状態である給油中ステータスと判定するステータス判定ステップ(後述する「ステータス判定ステップ」)と、を備え、前記ステータス判定ステップはさらに、前記配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、前記配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、前記配達車両の給油中ステータスを解除することを特徴とする配達管理方法。
(6)前記給油解除条件は、前記受信ステップにおいて前記配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が、時系列的に変化する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする(5)に記載の配達管理方法。
(7)前記配達管理サーバは、前記受信ステップにおいて、さらに、前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオン又はオフになったことを示す前記配達車両の起動情報を受信し、前記給油解除条件は、前記受信ステップにおいて前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする(5)に記載の配達管理方法。
(8)前記配達管理方法は、さらに前記配達管理サーバが、前記配達先情報の送信先となる配達車両を、前記配達先情報及び前記配達車両のステータス情報における直近の給油中ステータスが解除されて以降の前記配達車両のステータス情報に基づいて決定する配達先割当ステップ(後述する「配達先割当ステップ」)を備える(5)に記載の配達管理方法。
(5)〜(8)の配達管理方法によれば、(1)〜(4)の配達管理サーバと同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、注文を受け付けた飲食店等の店舗から、注文された品物をオートバイや自動車等の配達車両を用いて注文主により指定された場所及び時間帯に配達する宅配サービスを支援するために、配達車両(配達員)が停止している状態とその理由を把握することを可能とし、特に配達車両が給油のために停車し、給油を終了した状態を自動的に把握するとともに、燃料(ガソリン、電気、燃料ガス等)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能とし、配達車両の停止時間を少なくするように、配達業務効率を高めることを可能とする。
配達管理システム100のシステム構成を示す図である。 車両に搭載される車載ナビゲーション装置1の構成を示す図である。 携帯無線端末2の構成を示す図である。 配達管理サーバ3の構成を示す図である。 店舗用端末4の構成を示す図である。 配達管理サーバ3により管理される配達車両(配達員)のステータス情報の例を示す。 配達管理サーバ3により管理される配達車両(配達員)のステータス情報の判定フローを示す図である。 車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)に表示される画面とその遷移図である。 店舗用端末4に表示される画面の遷移図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 店舗用端末4に表示される画面の一例を示す図である。 給油中のジオフェンスの設定の一例を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の配達管理システムの好ましい一実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
[配達管理システム100の機能構成]
本発明の好ましい一実施形態に係る配達管理システム100の機能構成について説明する。
図1に示すように、配達管理システム100は、無線通信網を含むネットワーク5で接続された、車載ナビゲーション装置1と、配達管理サーバ3と、店舗用端末4と、を含んで構成される。なお、車載ナビゲーション装置1は、スマートフォンに代表される携帯無線端末2であってもよい。
[車載ナビゲーション装置1について]
車載ナビゲーション装置1は配達車両Aに固定又は脱着可能な状態で設置される。
配達車両Aは四輪車や二輪車等であり、一例として図1においては小型の電動四輪車両を図示している。ナビゲーション装置1は配達車両Aから車両の起動スイッチ(イグニッションスイッチ)のON/OFFの状態や、車速、さらに現在位置の情報を取得可能である。
また、車載ナビゲーション装置1は、配達車両Aから取得した位置情報か自身の位置情報を定期的、もしくは必要に応じて無線通信網を含むネットワーク5を介して配達管理サーバ3にアップロードする。
また、車載ナビゲーション装置1は、さらに、配達車両Aのエンジン始動やEVシステム起動の起動スイッチ(イグニッション・スイッチ)のオン(IG−ON)とオフ(IG−OFF)の情報を配達管理サーバ3にアップロードする。
また、入力部(例えばタッチパネル等)によって入力された給油等の停止理由情報(停車ステータス)を配達管理サーバ3にアップロードする。
さらに配達管理サーバ3から無線通信網を含むネットワーク5を介して受信した配達先に配達する品物情報、配達先の住所氏名等を含む位置情報、配達先までの往路や店舗までの復路情報を表示し、配達先までの往路及び店舗までの復路に関してルート案内を行う。
車載ナビゲーション装置1には配達業務支援等のソフトウェアがインストールされており、ユーザの要求に基づき、配達先情報の表示や配達先までの往路及び店舗までの復路のルート案内ルートを行うことができる。
なお、配達支援等のソフトウェアは、予めインストールされていてもよい。また、配達管理サーバ3との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
[携帯無線端末2について]
ナビゲーション装置1の替わりに携帯無線端末2を用いることもできる。携帯無線端末2を用いる場合は、携帯無線端末2を配達員が衣服のポケットに収納したり、又は配達車両Bのクレイドルに設置して使用することができる。携帯無線端末2は公衆無線通信接続可能なスマートフォンやタブレット端末、携帯電話、さらには各種ウェアラブル端末を総称している。
図1には、配達車両Bの一例として、ピザや寿司の宅配に広く用いられている3輪のオートバイを図示している。携帯無線端末2は、市販の携帯無線端末にソフトウェアをインストールすることで簡易にナビゲーション装置としての機能を実現できる点や配達員が常に携行できる点というメリットがある。
ナビゲーション装置としての機能を実現するためのソフトウェアは、配達管理サーバ3との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
しかしながら、携帯無線端末2の場合、一般的に画面が小さい点や、配達車両Bが携帯無線端末2と通信接続できない場合、配達車両Bのエンジン始動やEVシステム起動の起動スイッチ(イグニッション・スイッチ)のオン(IG−ON)とオフ(IG−OFF)に関する情報、及び速度等の車両情報を取得できない等のデメリットも存在する。
そのため、用途や費用等に応じて、ナビゲーション装置1と携帯無線端末2とを使い分けることが望ましい。
なお、配達車両B及び携帯無線端末2が、例えばBluetooth(登録商標)、赤外線短距離通信等を含む近距離無線通信機構を備える場合、携帯無線端末2は、近距離無線通信を介して配達車両Bとの間で接続された状態で、インストールされたアプリケーションにより、配達車両Bのエンジン始動やEVシステム起動の起動スイッチ(イグニッション・スイッチ)のオン(IG−ON)とオフ(IG−OFF)に関する情報、及び速度等の車両情報を取得することが可能なように構成することができる。
[配達管理サーバについて]
配達管理サーバ3はナビゲーション装置1や携帯無線端末2から位置情報や停止ステータス等の種々の情報を、また店舗用端末4から配達先の住所・氏名、注文品目、集金金額、さらに配達期限等が含まれる配達先情報を、それぞれ受信する、
また、配達管理サーバ3は、受信した情報に基づいて、ナビゲーション装置1や携帯無線端末2に対して配達先情報や配達ルートを、さらに、店舗用端末4に対してナビゲーション装置1や携帯無線端末2の位置情報や停車している事由である停車ステータスを送信する。なお、送信内容には、配達が完了した旨の情報や、予定されていた配達時間に対する遅延等、図示していない情報が含まれていても良い。
なお、配達ルートについては、単なる目的地の緯度経度とルート情報だけでなく、周囲の地図や走行禁止路、天候や交通規制に関する情報等、ルート案内に関係する他の情報を含めることも可能である。
本発明の実施形態では、配達管理サーバ3を1つのサーバとして記載するが、配達管理サーバ3の各機能を、適宜複数のサーバに分散する分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、配達管理サーバ3の各機能を実現してもよい。
[店舗用端末について]
店舗用端末4は、店舗に備え付けられたパーソナルコンピュータやタブレット型端末、POSレジと呼ばれる専用の販売管理システム、スマートフォン等、種々のコンピュータを示している。
店舗用端末4は、無線通信網を含むネットワーク5を介して、配達管理サーバ3と情報の送受信を行う。具体的には、店舗用端末4から、配達管理サーバ3に対して配達先の住所や氏名、品目、個数、集金金額、さらに配達期限等が含まれる配達先情報が送信される。
逆に、店舗用端末4は、無線通信網を含むネットワーク5を介して、配達管理サーバ3から、各配達車両の位置情報や停車ステータスの情報を含む配達員ステータス情報を受信して、表示画面に表示する。
そうすることで、店舗の管理者は、配達員ステータス情報をもとに、次の配達先への配送計画を作成したり、異常な停車ステータスを示す配達車両の配達員に通信連絡を試みる等の対応を行うことができる。
次にそれぞれの構成について説明する。
<車載ナビゲーション装置1>
図2に示すように、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1は、少なくとも、制御部10と、記憶部11と、無線部12と、センサ部13と、表示部14と、入力部15とを備える。
制御部10はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御を行う。詳細については、後述する。
記憶部11は半導体メモリやハードディスク等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やルート案内等を含む配達業務支援のための各アプリケーションプログラムを含むソフトウェア、さらにルート案内に用いる道路地図や住宅地図等の地図情報、さらに配達先の顧客情報等、種々の情報が記憶される。
顧客情報には、顧客の住所・氏名の外、駐車場位置、番犬の有無等が含まれる。なお、ソフトウェア、地図情報、顧客情報については、それぞれ記憶部11に予め記憶しておく構成、又は配達管理サーバ3から取得する構成でも良い。
無線部12は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、配達管理サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。なお、無線部12は、携帯電話網に代表される無線通信網をサポートするだけでなく、例えばWi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近接無線通信技術を適用可能な、近接無線通信部(図示せず)を含むように構成してもよい。
無線部12は、配達車両を識別する識別番号(以下、「車両ID」ともいう)、配達車両の現在位置情報、配達車両の給油情報、及び配達先選択情報等を配達管理サーバ3に送信し、配達先情報、及びルート情報等を配達管理サーバ3から受信することができる。
センサ部13は、車両に備えられたGPSセンサ、車速センサ、ジャイロセンサ、さらに3軸(前後・左右・上下)加速度センサ等から構成される。センサ部13は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車両の現在位置(緯度及び経度)を測位する。また、車速センサは回転軸からのパルス信号を基に車両の速度を算出する。ジャイロセンサは角速度を検出する。これらGPSセンサ、車速センサ、ジャイロセンサ、3軸加速度センサ等により、車両の現在位置や向きを正確に算出することが可能となっている。車速センサ、ジャイロセンサ等を備えることにより自律航法によって車両の現在位置を測位することができ、GPSセンサがGPS衛星信号から測位できない場合に、これに代わって現在位置を測位することができる。また、GPS通信が不可能な場合、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、無線部12から取得される基地局情報によって車両の現在位置を算出することも可能である。
これらのセンサ類は車載ナビゲーション装置の外部、例えば配達車両に備えられていても良く、その場合は、近接無線通信部等を通じて取り込むように構成される。
表示部14は、液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部10からの指示を受けて、地図やタッチパネル用の操作ボタンのアイコン等を表示するとともに、配達管理サーバ3から取得した配達先情報、配達車両の現在位置、現在位置周辺及び配達先付近の地図、ルート案内情報等の各種情報を表示することができる。
入力部15は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部14の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部15からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部10に出力することで、配達先選択、給油中情報入力や、工事中、通行止め、迂回情報等の登録、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカ16、マイク17を備えることができる。スピーカ16は、配達員に対して音声出力を行い、マイク17は、配達員によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカ16から音声で出力し、マイク17を介して音声入力された配達員による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部10に入力することもできる。
制御部10はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部11から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部11から情報を読み出し、RAM及び記憶部11に対して情報の書き込みを行い、無線部12、センサ部13、表示部14、及び入力部15と信号の授受を行う。
制御部10は、各プログラム(以下、「配達業務支援アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、車載ナビゲーション装置1に所定の手段(以下、「配達業務支援部」と総称する)として機能させる。
また、制御部10は各プログラムを実行することによって、車載ナビゲーション装置1に、所定の手順(以下、「配達業務支援手順」と総称する)を実行させる。
以下、制御部10の有する機能を配達業務支援部の観点から説明する。なお、配達業務支援手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図2に示すように、制御部10は、接続処理部101と、イグニッション情報部102と、位置情報通知部103と、給油情報通知部104と、ルート案内部105と、を備える。
<接続処理部101>
接続処理部101は、アカウント(識別情報)及びパスワードを無線部12を介して配達管理サーバ3に対して送信することで、配達管理サーバ3との間で通信可能な状態に接続する。また、接続処理部101は、ログアウトを無線部を介して配達管理サーバ3に対して送信することで、配達管理サーバ3との間の通信接続を終了する。
具体的には、図8に示すログイン画面を介して配達管理サーバ3との間で通信可能な状態に接続する。
<イグニッション情報部102>
イグニッション情報部102は、配達車両のCAN(Controller Area Nertwork)情報を取得することで配達車両のエンジン始動やEVシステム起動の起動スイッチで(イグニッションスイッチ)からの情報を検知する。当該配達車両のイグニッション情報によって、当該配達車両のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態を把握することができる。
<位置情報通知部103>
位置情報通知部103は、定期的に、配達車両IDとセンサ部13により算出した当該配達車両の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を配達管理サーバ3に送信する。なお、送信される情報として、センサ部13により算出した配達車両の進行方向、また、配達車両の停止情報を含むことができる。
位置情報に、車両の進行方向、車両の停止情報を含めることで、配達管理サーバ3は、車両の位置情報の時系列変化から進行方向又は停止中であることを算出する必要がなくなる。
位置情報通知部103は、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で取得する配達車両の現在位置情報及び現在時刻情報等を、その都度リアルタイムに配達管理サーバ3に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば5分間分の車両の現在位置情報及び現在時刻情報等をまとめて)、一度に送信(いわゆるバースト送信)することができる。
なお、車両の現在位置情報等の取得時間間隔(例えば、3秒間隔)及び複数個まとめてバースト送信する場合に一度に送信する個数等については、予め設定することができる。
<給油情報通知部104>
給油情報通知部104は、例えば、図8に示すように、表示部14に「給油中」ボタンを表示して、配達員による当該ボタンのオン操作がなされた場合、無線部12を介して、当該配達車両の給油情報を配達管理サーバ3に送信する。なお、給油情報の通知はこれに限定されない。給油情報通知部104は、入力部15を介して、当該配達車両の給油情報を配達管理サーバ3に送信するようにしてもよい。
<ルート案内部105>
ルート案内部105は、例えば、図8に示すように、表示部14に表示される配達先選択画面を介して配達員により選択された配達先情報を配達管理サーバ3に送信することに応答して、配達管理サーバ3から受信する、配達先を目的地とする配達先までの往路情報、及び配達先から店舗までの復路情報を含むルート情報に基づいて、ルート案内を実行する。
なお、図8に示す配達先選択画面を介して、配達員により選択された配達先が選択され、配達管理サーバ3に送信されることを契機として、配達管理サーバ3は、配達員の当該配達に関して、出発時刻(実績)を記録し、配達中のステータスとなる。また、ルート案内にしたがって、店舗に帰着し、ルート案内を終了することを契機に、配達管理サーバ3は、帰着時刻(実績)を記録するとともに、配達完了ステータスを記録する。
ルート案内部105は、現在地付近の地図に配達車両位置を重ねあわせて表示部14に出力するとともに、配達先までのルート案内を行う。このルート案内時には、交通事故、工事中、通行止め、迂回情報や急ブレーキの多発ポイント、をあわせて表示したり、配達目安時間を表示することもできる。
なお、別実施例として、ルート情報を配達管理サーバ3から受信するのに換えて、車載ナビゲーション装置1(例えば、ルート案内部105)により算出するようにしてもよい。
以上のようなハードウェア構成は、一般的に用いられているカーナビゲーション装置のハードウェア構成と多くを共通にしており、カーナビゲーション装置に本発明の構成をソフトウェア等によって備えることにより、大きなコストアップを招くこと無く、本発明の機能を実現することも可能となる。
次に、携帯無線端末2について説明する。
<携帯無線端末2>
前述したように、携帯無線端末2は公衆無線通信接続可能なスマートフォンやタブレット端末、携帯電話、さらには各種ウェアラブル端末を総称している。携帯無線端末2には各種アプリケーションソフトウェアがインストール可能であり、本実施例の携帯無線端末2は、スマートフォンにインストールされたアプリケーションソフトウェアによって本発明の配達管理システムを実現している。
図3に示すように、携帯無線端末2は、少なくとも、制御部20と、記憶部21と、無線部22と、センサ部23と、表示部24と、入力部25とを備える。
制御部20はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御を行う。詳細については、後述する。
記憶部21は半導体メモリ等で構成されており、車載ナビゲーション装置1の記憶部11と同様に、オペレーティングシステム(OS)やルート案内等を含む配達業務支援のための各アプリケーションプログラムを含むソフトウェア、さらにルート案内に用いる道路地図や住宅地図等の地図情報、さらに配達先の顧客情報等、種々の情報が記憶される。
無線部22は、車載ナビゲーション装置1の無線部12と同様に、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、配達管理サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。無線部12は、携帯電話網に代表される無線通信網をサポートするだけでなく、例えばWi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近接無線通信技術を適用可能な、近接無線通信部(図示せず)を含むように構成してもよい。
センサ部23にはGPSセンサやジャイロセンサによって携帯無線端末2自身が現在位置を把握することが可能となっている。なお現在位置は、無線部12から取得される無線通信網の基地局情報によって算出することも可能である。なお、携帯無線端末2のセンサ部には車速センサを備えないため、車両の走行速度を直接測定することはできない。しかし、車両の走行速度はGPSセンサによって取得した位置情報の時系列変化から算出することが可能である。
表示部24は、車載ナビゲーション装置1の表示部14と同様に、液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部20からの指示を受けて地図やタッチパネル用の操作ボタンのアイコン等を表示するとともに、配達管理サーバ3から取得した配達先情報、配達車両の現在位置、現在位置周辺及び配達先付近の地図、ルート案内情報等の各種情報を表示することができる。
入力部25は、車載ナビゲーション装置1の入力部15と同様に、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部14の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部25からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部20に出力することで、配達先選択、給油中情報入力や、工事中、通行止め、迂回情報等の登録、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカ、マイクを備えることができる。スピーカは、配達員に対して音声出力を行い、マイクは、配達員によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力し、マイクを介して音声入力された配達員による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部20に入力することもできる。
制御部20は車載ナビゲーション装置1の制御部10と同様に、CPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部21から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部21から情報を読み出し、RAM及び記憶部21に対して情報の書き込みを行い、無線部22、センサ部23、表示部24、及び入力部25と信号の授受を行う。
制御部20は、車載ナビゲーション装置1と同様に、ルート案内等を含む配達業務支援のための各アプリケーションプログラムを実行することによって、携帯無線端末2に所定の手段(「配達業務支援部」)として機能させる。
また、制御部20は各プログラムを実行することによって、携帯無線端末2に、所定の手順(以下、「配達業務支援手順」と総称する)を実行させる。
以下、制御部20の有する機能を配達業務支援部の観点から説明する。なお、配達業務支援手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図3に示すように、制御部20は、接続処理部201と、位置情報通知部203と、給油情報通知部204と、ルート案内部205と、を備える。これらの機能は、車載ナビゲーション装置1のそれと同等である。
<接続処理部201>
接続処理部201は、アカウント(識別情報)及びパスワードを無線部22を介して配達管理サーバ3に対して送信することで、配達管理サーバ3との間で通信可能な状態に接続する。また、接続処理部201は、ログアウトを無線部を介して配達管理サーバ3に対して送信することで、配達管理サーバ3との間の通信接続を終了する。
<位置情報通知部203>
位置情報通知部203は、定期的に、センサ部23により取得した携帯無線端末機2の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を配達管理サーバ3に送信する。
位置情報通知部203は、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で取得する携帯無線端末機2の現在位置情報及び現在時刻情報等を、その都度リアルタイムに配達管理サーバ3に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば5分間分の携帯無線端末機2の現在位置情報及び現在時刻情報等をまとめて)、一度に送信(いわゆるバースト送信)することができる。
なお、携帯無線端末機2の現在位置情報等の取得時間間隔(例えば、3秒間隔)及び複数個まとめてバースト送信する場合の一度に送信する個数等については、予め設定することができる。
<給油情報通知部204及びルート案内部205>
給油情報通知部204及びルート案内部205の機能は、それぞれ車載ナビゲーション装置1の給油情報通知部104及びルート案内部105の機能と同等であり、説明を省略する。
以上のように、携帯無線端末2の構成の多くは車載ナビゲーション装置1の構成と共通の機能を備える。
次に、配達管理サーバ3について説明する。
本実施例では種々の機能を備えた1つのサーバとして説明するが、機能毎に別のサーバから構成される分散サーバであっても良く、またクラウドサーバと呼ばれる分散型の(仮想サーバを含む)サーバで実現されても良い。
<配達管理サーバ3>
図4に示すように、配達管理サーバ3は、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、通信部32とを、さらに必要に応じて表示部34と、入力部35を備えてもよい。
制御部30はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するプロセッサにより構成され、各構成部の制御を行う。CPUは、RAM、ROM又は記憶部31から読み出したナビゲーションのための各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部31から情報を読み出し、RAM及び記憶部31に対して情報の書き込みを行い、通信部32と信号の授受を行う。
詳細については、後述する。
記憶部31は半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェアが保存される等、種々の情報が記憶される。このため、記憶部31には、配達員情報エリア311、配達車両情報エリア312、配達先情報エリア313、ルート案内エリア314、配達管理情報エリア315、履歴情報エリア316といった、様々な記憶エリアが確保されている。
記憶部31の配達員情報エリア311には、配達員の識別情報である従業員ID(「配達員ID」ともいう)毎に、当該配達員に関する基本的な情報、例えば、配達員の氏名、従業員ID、所属先店舗ID、勤務可能時間等を管理する配達員情報ファイル3111が記憶されている。
また、配達員情報エリア311には、配達員ID毎に、1日の配達総時間、接客に要した時間、車両停止時間等がこれまでの日にち毎に記憶されている。これらの情報は、ナビゲーション装置1や携帯無線端末2から受信した情報を基に算出されて記憶される。
また、本実施形態においては、予め、配達員毎に配達車両を紐付けているものとする。具体的には、配達員情報ファイル3111には、配達員IDに対して配達車両の識別情報である車両IDを対応付けて記憶されているものとする。
なお、配達員IDに対する配達車両の識別情報である車両IDの対応付けについては、例えば1日の配達管理業務の開始に先立ち、店舗管理者により、予め設定されるようにしてもよい。
記憶部31の配達車両情報エリア312には、配達車両の識別情報である車両ID毎に、当該配達車両に関する走行距離に関する情報、例えば、当該配達車両の単位燃料あたりの走行可能距離である予測燃費(又は予測電費)、直近に当該配達車両に給油されてから走行した距離(具体的には、給油先から店舗に帰還するまでの距離とこれまでに配達完了となっている配達に要した走行距離の合計)、及び残りの走行可能距離等が記憶される。
これらの情報は、ナビゲーション装置1や携帯無線端末2から受信した情報を基に算出されて記憶される。
記憶部31の配達先情報エリア313には、店舗用端末4から受信した配達先の住所・氏名、品目、集金金額、さらに配達期限等を含む配達先情報が記憶される。また、配達先情報には、ジオフェンス情報も含まれる。ジオフェンス情報とは、配達先住所を含むエリア指定情報であり、配達車両を駐車する場所や配達先の家屋が全て含まれる範囲に設定される。
記憶部31のルート案内エリア314には、ナビゲーションのための地図情報が予め格納されている。地図情報には、道路リンク情報、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
また、ルート案内エリア314には、施設の識別情報(以下「施設ID」ともいう)、名称、カテゴリー、電話番号、住所、緯度経度等で特定される位置情報、商品役務等に関する施設情報等を含む属性情報が記憶されている。
また、ルート案内エリア314には、道路上に存在する運転に注意を要する交通事故、工事中、通行止め、迂回情報や急ブレーキの多発ポイント等の対象物情報が保存されている。また、交通情報センタ等から受信する交通情報が当該交通情報を受信した記録時刻とともに記憶される。交通情報には、例えばリンク毎の走行車両数、走行所要時間、渋滞情報、交通規制情報、天候情報等の移動コストを左右する要素が含まれる。
記憶部31の配達管理情報エリア315には、配達員の配達業務(注文された品物の配達状況)を管理するための配達管理データレコードが記録される。配達管理データレコードには、配達員の配達員ID、配達に使用される配達車両の車両ID、割り当てられた配達先情報(1つ又は複数)、出発予定時刻、出発時刻(実績)、配達予定時刻、配達時刻(実績)、帰着予定時刻、帰着時刻(実績)、停車経過時間、当該配達員の配達状況を表す配達ステータス情報等が格納される。
なお、配達先が複数ある場合、配達予定時刻、配達時刻(実績)は、それぞれ配達先毎に記録される。
配達ステータス情報としては、例えば、待機中(割り当てられた配達先がない状態)、未配達(配達先が割り当てられているが店舗にいる状態)、停止中(店舗を出ているが、配達車両が道路上で一定時間停止している状態)、接客中(配達車両が配達先で一定時間停止している状態)、配達中(店舗を出ているが、全ての配達を完了していない状態)、帰還中(全ての配達を完了し、店舗に帰還している状態)、給油中(配達先が割当てられているか否かに関わらず、配達車両に給油している状態)、異常停止中(店舗を出て、配達車両が、道路上又は接客中に関係なく、所定時間以上停止している状態)、ログアウト(配達管理システムにログインしていない状態)の情報が記録される。
これらの情報は、ナビゲーション装置1や携帯無線端末2、及び店舗用端末4から受信した情報を基に作成更新されて記憶される。
記憶部31の履歴情報エリア316には、配達の完了した配達管理データを履歴情報として記憶する。履歴情報は、例えば管理者により、店舗用端末4から検索照会するよう構成される。
通信部32は、車載ナビゲーション装置1及び携帯無線端末2との送受信の場合には、例えば、3G及びLTE等の無線通信をすることができる通信プロトコルを実装する。また、通信部32は、店舗用端末4との送受信の場合に、有線通信(例えば、インターネット回線等)又は無線通信することができる通信プロトコルを実装する。
制御部30は配達管理のための各プログラムを実行することによって、配達管理サーバ3に所定の手段(以下、「配達管理制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部30は配達管理のための各プログラムを実行することによって、配達管理サーバ3に、所定のステップ(以下、「配達管理制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部30の有する機能を配達管理制御部の観点から説明する。なお、配達管理制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図4に示すように、制御部30は、接続処理部301と、受信部302と、送信部303と、配達先情報登録部304と、ジオフェンス設定部305と、配達管理データ生成部306と、配達先割当部307と、ルート設定部308と、ルート通知部309と、ステータス判定部30Aと、履歴データ作成部30Bと、配達管理情報作成部30Cと、統計情報作成部31Dと、配達管理/統計情報提供部30Eと、を備える。
<接続処理部301>
接続処理部301は、車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2からのログイン処理を実行して、車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2と接続処理を行う。また、接続処理部301は、車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2からのログアウト処理を実行して、車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2との接続を終了する。
また、接続処理部301は、店舗用端末4からのログイン処理を実行して、店舗用端末4と接続処理を行う。また、接続処理部301は、店舗用端末4からのログアウト処理を実行して、店舗用端末4との接続を終了する。
<受信部302>
受信部302は、車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2から配達管理サーバ3あてに送信されるデータ、及び店舗用端末4から配達管理サーバ3あてに送信されるデータを通信部32を介して受信する。
<送信部303>
送信部303は、配達管理サーバ3から車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2あてに送信するデータ、及び店舗用端末4あてに送信するデータを通信部32を介して送信する。
<配達先情報登録部304>
配達先情報登録部304は、店舗用端末4から受信した配達先の配達エリア、住所や氏名、注文品目、集金金額、さらに配達期限等を含む配達先情報に基づいて、配達先情報エリア313に配達先データレコードを新規に作成登録する。なお、配達先情報は、前述したように、駐車場位置、番犬の有無を含むことができる。
<ジオフェンス設定部305>
ジオフェンス設定部305は、配達先情報登録部304により登録された配達先情報に基づいて、配達先住所を含むエリア指定情報であり、配達車両を駐車する場所及び配達先の家屋が全て含まれる、配達先の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報(配達先エリア)を設定する。
より具体的には、ジオフェンス設定部305は、配達先の緯度経度から所定の半径の範囲内のエリアを配達先のジオフェンス情報として設定する。
<配達管理データ生成部306>
配達管理データ生成部306は、配達先情報に基づいて、配達員の配達業務(注文された品物の配達状況)を管理するための配達員をキーとする配達管理データレコード(初期化されたレコード)を記憶部31の配達管理情報エリア315に生成する。なお、配達管理データレコード(初期化されたレコード)生成時において、まだ割り当てられていない項目(例えば、情報配達員ID、配達車両ID、配達予定時刻、配達時刻(実績)、帰着予定時刻、帰着時刻(実績)、停車経過時間、当該配達員の配達状況を表す配達ステータス情報等)には、Null値を含む初期値を設定するようにしてもよい、
<配達先割当部307>
配達先割当部307は、配達先情報登録部304により登録された配達先情報及び配達車両情報エリア312に記憶された配達車両に関する走行距離に関する情報(当該配達車両の燃料単位あたりの走行可能距離である予測燃費(又は予測電費)、直近に当該配達車両に給油されて以降の、配達完了となっている配達に要した走行距離、残りの走行可能距離)に基づいて、当該配達先に配達車両を割り当てる。
具体的には、配達先割当部307は、残りの走行可能距離が長い配達車両に対しては長いルートが必要な配達先を、残りの走行距離が短い配達車両に対しては、短いルートの配達先を割り当てる。又は、配達先割当部307は、残りの走行可能距離が長い配達車両に対してはルート近辺に給油や充電施設が存在しない配達先を割り当てる。また、残りの走行距離が短い配達車両に対しては、ルート近辺に給油や充電施設が存在する配達先を割り当てるようにすることができる。
そうすることで、配達車両に特別な仕組みを導入することなく、燃料(ガソリン、電気)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能とし、配達車両の停止時間を少なくするように、配達業務効率を高めることが可能となる。
配達先割当部307による配達先への配達車両の割当てに伴い、当該配達車両に紐付けられている配達員が当該配達先に自動的に割り当てられる。
配達先割当部307は、複数の配達先をまとめて同一の配達車両(配達員)に割当てることで、一回の配達で当該複数の配達先を廻ってそれぞれの注文された品物を配達する一括配達として割当てることができる。
配達先割当部307は、配達先情報(1つ又は複数)に割り当てられた配達員の配達員ID、配達に使用される配達車両の車両IDを該当する配達管理データレコードに記録する。なお、複数の配達先をまとめて一括配達とする場合、例えば、一括調達対象となる配達管理レコードを紐づけて、グループ化するように構成することができる。また、配達管理データレコードに配達先情報を繰り返し項目として記録するようにしてもよい。
配達先割当部307は、配達先情報を、割り当てられた配達員の車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2に送信する。
<ルート設定部308>
ルート設定部308は、配達先を目的地とする配達先までの往路情報、及び配達先から店舗までの復路情報を含むルート情報を算出する。なお、配達先割当部307により複数の配達先を一括配達として割り当てた場合、ルート設定部308は、複数の配達先を経由するルート情報を設定する。
ルート情報の算出に際しては、記憶部31のルート案内エリア314に記憶されている道路上に存在する運転に注意を要する交通事故、工事中、通行止め、迂回情報や急ブレーキの多発ポイント等の対象物情報の各種情報を加味したうえで最適なルートを算出する。
また、ルート設定部308は、配送先情報の配達期限等に基づいて、出発予定時刻、配達予定時刻、帰着予定時刻を算出し、該当する配達管理データレコードに記録する。
<ルート通知部309>
ルート通知部309は、例えば、図8に示したように、車載ナビゲーション装置(又は携帯無線端末2)の表示部14に表示される配達先選択画面を介して配達員により選択された配達先情報を受信した場合、ルート設定部308により算出されたルート情報を通信部32を介して、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)に送信する。
<ステータス判定部30A>
ステータス判定部30Aは、配達員の配達ステータスを管理するために、配達員(配達車両)のステータス情報を判定し、配達管理データレコードを更新する。具体的には、ステータス判定部30Aは、割り当てられた配達先情報(1つ又は複数)に関して、当該配達員の配達状況を表す配達ステータス情報、及びステータス情報に関連する出発時刻(実績)、配達時刻(実績)、帰着時刻(実績)、停車経過時間、を更新する。
具体的には、ステータス判定部30Aは、次のように配達ステータスを判定する。なお、図6にステータス情報一覧を、図7にステータス情報の判定フローを示す。
[ログアウトステータス]
ステータス判定部30Aは、配達員が車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)を介して配達管理サーバ3に接続状態でない場合、ステータス情報を「ログアウト」と判定する。
[給油中ステータス]
ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から給油情報を受信した場合、ステータス情報を「給油中」と判定する。なお、「給油中」のステータスは、他のステータス情報全てに優先して記録される。
なお、給油中ステータスであった場合、配達車両の状態が予め設定されるい給油解除条件を満たす場合、ステータス判定部は、給油中ステータスを解除し、「給油中」ステータスの直前のステータスに戻ったと判定する。
例えば、給油中ステータスの直前が帰還中であった場合、帰還中ステータスに戻ったと判定する。
給油解除条件としては、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置が時系列的に変化することを検知した場合が挙げられる。
また、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から、配達車両のエンジン始動やEVシステム起動の起動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオンになったことを受信した場合が挙げられる。
ステータス判定部30Aは、給油中ステータスと判定した時点の当該配達車両の位置情報及びその時刻(給油時刻)と給油中ステータスが解除された時刻(給油解除時刻)を配達管理データレコードに記録するように構成することができる。
[待機中ステータス]
ステータス判定部30Aは、当該配達員(配達車両)に対して、割り当てられた配達先情報がない場合、ステータス情報を「待機中」と判定する。
[未配達ステータス]
ステータス判定部30Aは、当該配達員(配達車両)に対して、配達先情報が割り当てられている場合であって、配達員が車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)を介して配達先を選択していない場合、ステータス情報を「未配達」と判定する。
[配達中ステータス]
ステータス判定部30Aは、ルート通知部309により車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)に送信する場合、ステータス情報を「配達中」と判定するとともに、配達先を選択してルート案内を開始させた時刻を出発時刻(実績)と判定する。
また、ステータス判定部30Aは、図8に示すように、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の表示部14(又は表示部24)に配達先を表示して、配達員により配達先の選択がなされ、OKボタンがタップされた場合に、ステータス情報を「配達中」と判定するとともに、配達先を選択してOKボタンがタップされた時刻を出発時刻(実績)と判定するように構成してもよい。
[接客中ステータス]
ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置がジオフェンス設定部により設定されたジオフェンス情報の示すエリアの内部に、予め設定された第1の時間範囲、停止している場合、ステータス情報を「接客中」と判定するとともに、停止している当該時刻を配達時刻(実績)と判定する。
なお、ステータス判定部30Aは、接客中ステータスと判定した位置情報とその時刻及び接客中ステータスが解除された時刻を配達管理データレコードに記録するように構成することができる。
接客中ステータスの解除は、例えば、給油解除条件と同様の条件が成立した場合に行うように構成することができる。
また、ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の位置情報が、配達先エリアの範囲内に入ったことが測位された場合に、当該配達車両が「接客中」と判定するとともに、配達先エリアの範囲内に入ったと判定された時刻を配達先到着時刻(実績)にするように構成してもよい。
[停止中ステータス]
ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置が予め設定された第1の時間範囲、ジオフェンス設定部305により設定されたジオフェンス情報の示すエリアの内部ではない同一の場所に停止している場合、ステータス情報を「停止中」と判定するとともに、停止している当該時間を停車経過時間に加算する。
なお、ステータス判定部30Aは、停止中ステータスと判定した位置情報とその時刻及び停止中ステータスが解除された時刻(すなわち、位置情報が時系列的に動くようになった時刻)を配達管理データレコードに記録するように構成することができる。
[異常停止ステータス]
ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置が予め設定された第2の時間以上、同一の場所に停止している場合、ステータス情報を「異常停止」と判定するとともに、停止している当該時間を停車経過時間に加算する。なお、図7に示す判定フローにおいて、15分以上停止している場合に「異常停止」と判定しているが、この値は一例であって、第2の時間がこの値に限定されるものではない。
なお、ステータス判定部30Aは、異常停止ステータスと判定した位置情報とその時刻及び異常停止ステータスが解除された時刻(すなわち、位置情報が時系列的に動くようになった時間)を配達管理データレコードに記録するように構成することができる。
[帰還中ステータス]
ステータス判定部30Aは、全ての配達が完了した状態で、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置が時系列的に変化している場合(すなわち、「停止中」と判定しない場合)ステータス情報を「帰還中」と判定する。
また、ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の位置情報が、配達先エリアの範囲外において所定回数(例えば2回)測位された場合に、当該配達車両が当該配達先エリアから出たと判定するように構成することができる。なお、2回は一例であって、これに限定されない。
この場合、ステータス判定部30Aは、次の配達先が残っている場合には、ステータス情報を「配達中」と判定し、全ての配達が終了している場合、ステータス情報を「帰還中」と判定するように構成してもよい。
[帰着時刻(実績)]
ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末機2)から受信する現在位置情報の示す位置が予め設定される店舗のジオフェンス情報の示すエリア(店舗エリア)の内部に、予め設定された第1の時間範囲、停止している場合、ステータス情報を「完了」と判定するとともに、停止している当該時刻を帰着時刻(実績)と判定する。
また、ステータス判定部30Aは、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の位置情報が、店舗エリアの範囲内に入ったことが測位された場合に、当該配達車両が店舗に帰着したと判定するとともに、店舗エリアの範囲内に入ったと判定された時刻を帰着時刻(実績)にするように構成することができる。
この場合、ステータス判定部30Aは、次の配達が割り当てられている場合には、ステータス情報を「未配達」とし、配達が割り当てられていない場合、ステータス情報を「待機中」と判定するように構成してもよい。
以上、ステータス情報の判定処理の内容について説明した。
上記ステータス情報の判定処理に係るフローチャートの一例を図7に示す。図7のフローチャートにおいて、15分以上停止している場合、異常停止ステータスと判断しているが、それに限定されない。交通渋滞の時間帯、及び過去の経験等を加味して、任意に設定するようにしてもよい。
以上、配達ステータスの判定処理内容について説明した。
<履歴データ作成部30B>
履歴データ作成部30Bは、ステータス情報が「完了」とされた配達管理データレコードを履歴情報エリア316に履歴情報として格納する。その際、「完了」とされた配達管理データレコードを配達管理情報エリア315から削除するようにしてもよい。また、予め設定された期間経過後に「完了」とされた配達管理データレコードを配達管理情報エリア315から削除するようにしてもよい。
また、履歴データ作成部30Bは、当該配達車両の配達に要した走行距離を算出し、配達車両情報エリア312に、当該配達車両に関する走行距離に関する情報、例えば、当該配達車両の燃料単位あたりの走行可能距離である予測燃費(又は予測電費)、直近に当該配達車両に給油されて以降の、配達完了となっている配達に要した走行距離、残りの走行可能距離等を記憶する。
<配達管理情報作成部30C>
店舗用端末4からの要求に基づいて、配達管理データを検索することで、配達員全員のステータス情報一覧、及び未完了業務一覧を含む配達管理情報を作成する。図9B乃至図9Dに配達管理情報作成部30Cの作成する配達員全員のステータス情報一覧情報の一例を示す。また、図9Eに配達管理情報作成部30Cの作成する未完了業務一覧の一例を示す。
また、店舗用端末4からの要求に基づいて、履歴データを検索することで、配達履歴情報一覧を作成する。図9Fに配達管理情報作成部30Cの作成する過去1か月の配達履歴情報の一例を示す。
<統計情報作成部31D>
統計情報作成部31Dは、履歴データに基づいて、配達員ID毎(配達車両ID毎))に、平均移動距離、平均配達先滞在時間、配達時間に対する停止時間の割合等を算出して、記憶部3の配達員情報エリア311に、配達員ID毎(配達車両ID毎)に記憶することができる。図9Gに、統計情報作成部31Dの作成する統計情報(配達時間に対する停止時間の割合)の一例を示す。
<配達管理/統計情報提供部30E>
配達管理/統計情報提供部提供部312は、配達管理情報作成部30Cにより作成した配達管理情報及び統計情報作成部31Dにより作成した各種統計情報を、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)からの要求に基づいて、通信部32を介して車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)に対して送信する。
以上のように、配達管理サーバの制御部30は構成される。
<店舗用端末4>
次に、店舗用端末4について概説する。
図5に示すように、店舗用端末4は、少なくとも、制御部40と、記憶部41と、通信部42と、表示部44と、入力部45とを備える。
制御部40はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するプロセッサにより構成され、各構成部の制御を行う。CPUは、RAM、ROM又は記憶部41から読み出した配達管理のための各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部41から情報を読み出し、RAM及び記憶部41に対して情報の書き込みを行い、通信部42と信号の授受を行う。
詳細については、後述する。
記憶部41は半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェアが保存される等、種々の情報が記憶される。
通信部42は、有線通信(例えば、インターネット回線等)又は3G及びLTE等の無線通信をすることができる通信プロトコルを実装し、配達管理サーバ3と接続して送受信する。
表示部44は、液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部40からの指示を受けて、地図やタッチパネル用の操作ボタンのアイコン等を表示するとともに、配達管理サーバ3から取得した配達先情報、配達車両の現在位置、現在位置周辺及び配達先付近の地図等の各種情報を表示することができる。
入力部45は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部44の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。
制御部40は各プログラムを実行することによって、店舗用端末4に所定の手段(以下、「配達管理支援制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部40は配達管理支援制御のための各プログラムを実行することによって、店舗用端末4に、所定のステップ(以下、「配達管理支援制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部40の有する機能を配達管理支援制御部の観点から説明する。なお、配達管理支援制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図5に示すように、制御部40は、接続処理部401と、配達先情報入力部402と、配達管理/統計情報照会部403と、を備える。
<接続処理部401>
接続処理部401は、例えば、店舗(責任者)を識別する識別番号(店舗責任者ID)及びパスワードを用いて、配達管理サーバ3に対してログイン処理を実行する。
<配達先情報入力部402>
配達先情報入力部402は、注文を受け付けて、注文された品物を配達車両を用いて注文主により指定された場所及び時間帯に配達するための配達先情報を通信部42を介して配達管理サーバ3に送信する。
配達先情報は、入力部45を介して入力され、配達先の配達エリア、配達先の住所氏名、注文品目、集金金額、さらに配達期限等を含む。
図9Cに配達先情報入力部402による入力される配達先情報の一例を示す。
<配達管理/統計情報照会部403>
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した配達管理情報を、それぞれ所定の表示制御を行うことにより、店舗(責任者)における配達計画作成に有用な、マップ画面、配達員ステータス一覧、未完了業務一覧、配達履歴、統計情報を表示する。
[マップ画面]
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した、その時間における、配達員(配達車両)の配達状態を地図画面上に店舗、配達員、目的地、予定ルート等をオーバーラップさせた配達管理状況データを店舗用端末4の表示部44に表示させる。
図9Bにその一例を示す。図9Bに示すように、例えば、画面左側に複数の配達員の簡易なステータス一覧を表示し、画面右側の地図画面上に店舗、選択された配達員に割り当てられた配達先情報を表示する。
[配達員ステータス一覧照会]
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した、その時間における配達員(配達車両)のステータスを店舗用端末4の表示部44に表示させる。
図9Dにその一例を示す。図9Dに示すように、例えば、配達員の簡易なステータス一覧、及び配達先を表示する。
[未完了業務一覧照会]
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した、その時間における配達ステータスが、「完了」(配達が全て完了し、店舗に帰着が完了した配達業務)以外の配達管理データにおける、配達員名、配達ステータス、出発予定時刻、出発時刻(実績)、配達予定時刻、配達時刻(実績)、帰着予定時刻、帰着時刻(実績)、配達先等のデータの一覧を店舗用端末4の表示部44に表示させる。
図9Eにその一例を示す。
なお、配達員が当該配達に割り当てられていない場合、配達員の欄には、例えば配達員が割り当てられていないことを示す「−」を表示させる。
[配達履歴照会]
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した、例えば配達日を指定した配達履歴情報(配達員、配達日、出発時刻、到着時刻、停車/経過時間、配達先)を受信して、店舗用端末4の表示部44に表示させる。
図9Fにその一例を示す。図9Fは、過去1か月の配達履歴情報の一例を示す。
[統計情報照会]
配達管理/統計情報照会部403は、配達管理サーバから受信した、例えば配達日を指定した統計情報を受信して、店舗用端末4の表示部44に表示させる。
統計情報としては、例えば、配達員毎の平均配達先滞在時間、又は配達員毎の平均移動距離配達日からなる統計情報を店舗用端末4の表示部44に表示させる。
図9Gにその一例を示す。図9Gは、配達員毎の配達時間に対する停止時間の割合を示す統計情報の一例を示す。
以上、本発明の配達管理システム100の各機能部の実施形態を、車両に搭載される車載ナビゲーション装置1、携帯無線端末2、配達管理サーバ3、及び店舗用端末4の構成に基づいて説明した。しかしながら、本発明の配達管理システムの備える各機能部の実施形態は、1台のコンピュータでも、1箇所にある又は数箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された多数のコンピュータでも分散して実行するように展開できる。また、クラウド上の複数の仮想コンピュータを用いて構成することもできる。
例えば、配達管理サーバ3を複数のコンピュータにより分散処理する場合に、配達管理サーバ3の備える各機能は、どのコンピュータでも実行することが可能である。したがって、配達管理サーバ3の備える各機能をどのコンピュータに割り振るか、については、当業者が適宜設計できる。
(配達管理システム100の処理)
以上、配達管理システム100の構成について説明した。続いて、配達管理システム100の具体的な処理内容について、主要な入出力画面の画面遷移に基づいて説明する。図8は、この処理に伴い車載ナビゲーション装置1又は携帯無線端末2に表示される配達業務支援処理画面の表示例である。図9A〜図9Eは、この処理に伴い店舗用端末4に表示される配達管理画面の表示例である。
<配達業務支援処理について>
始めに、図8を参照して、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)における配達業務支援処理の一例について説明する。
ログイン画面(A)から、配達員のアカウント及びパスワードを入力して、LOGINボタンがタップされると、配達管理サーバ3は当該車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)との接続処理を行った後、当該配達員に割り当てられている配達先情報を当該車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)に送信する。
車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)は、配達管理サーバ3から当該配達員に割り当てられている配達先を受信すると、当該配達員に割り当てられている配達先一覧を示す配達先選択画面(B)に遷移する。
[配達先選択画面]
配達先選択画面(B)には、ログインした配達員に割り当てられている配達先一覧が表示される。ここで、配達先情報は、出発推奨時刻の早い順に表示される。配達先選択画面(B)の下側の領域には、地図アイコン、配達先選択アイコン、給油アイコン、ノウハウ登録アイコン、及び設定アイコンが表示される。ここで、これら5つのアイコン(「リンク先アイコン1401」という)は、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)における配達業務支援処理における全ての画面に共通に表示されるアイコンとなる。
そうすることで、どの業務画面を表示している場合においても、いずれかのリンク先アイコン1401をタップすることで、当該リンク先の業務画面に遷移することができる。
また、5つのリンク先アイコン1401のうち、現在有効となっている業務のリンク先アイコン1401のみが青色に表示される。他のリンク先アイコン1401はグレー表示される。そうすることで、現在画面に表示されている業務がどのリンク先アイコン1401の示す業務に属するかが一目でわかるようになっている。
例えば、配達先選択画面(B)では、配達先選択アイコンのみが青色表示される。
次に、配達先選択画面(B)において、地図アイコンがタップされると、地図画面(C)に遷移する。地図画面(C)においては、ハウス型アイコン1411により、店舗の位置を示すとともに、表示画面上の中央にログインしている配達員の配達車両の現在位置が車両アイコン1412により示される。
次に、給油アイコンがタップされると、給油情報が配達管理サーバ3に送信される。給油中の状態において、給油アイコンのみが点滅表示され、給油中を示すとともに、他のリンク先アイコン1401は明度を落として表示される。なお、給油アイコンのタップされた時点に表示されている表示画面は引き続き表示されるが明度を落として表示される。
この間、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)は、配達管理サーバ3に対して、現在位置情報を送信している。配達車両が給油を完了して、配達車両を移動させると、配達管理サーバ3は配達車両の移動したことを検知して、配達車両の給油中ステータスを解除する。なお、配達管理サーバ3は、配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信した場合、配達車両の給油中ステータスを解除するようにしてもよい。
それにより、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)は、給油アイコンのタップされる前の業務画面である地図画面(C)に復帰する。
以上のように、給油する場合に、給油アイコンをタップすることで、配達管理サーバ3に給油情報を送信し、給油を完了した場合、自動的に給油中ステータスが解除される。
図8に示す例は、配達先選択画面(B)において、地図アイコンをタップしたが、操作はこれに限定されない。前述したように、配達先を選択してOKボタンをタップすることにより、地図画面(C)において、選択された配達先までの往路や店舗までの復路情報を表示し、配達先までの往路及び店舗までの復路に関してルート案内を行う。そして、配達中において給油する場合、給油アイコンをタップすることで、配達管理サーバ3に給油情報を送信する。
次に、図9A〜図9Gを参照して配達管理制御処理について説明する。
図9Aは画面の遷移を示す画面遷移図である。図9Aに示すように、ログイン画面(A)から、LOGINボタンがタップされるとマップ画面(B)に遷移する。
具体的には、ログイン画面(A)から、店舗管理者のアカウント及びパスワードを入力して、LOGINボタンがタップされると、配達管理サーバ3は当該店舗用端末4との接続処理を行った後、マップ画面(B)を当該店舗用端末4に送信する。
店舗用端末4は、マップ画面(B)を受信すると、マップ画面(B)を表示部44に表示する。図9Bにマップ画面(B)の一例を示す。
[マップ画面]
図9Bに示すように、現在の配達員の状態が表示される。なお、マップ画面(B)は、店舗を出発している配達員のみが表示の対象とする。
マップ画面の左側の領域(「状態表示欄4400」)に配達員の名前4401、ステータス情報4402、残りの配達件数4403、店舗への帰着予定時刻4404等が表示される。
店舗の位置を中心に地図を表示し、地図上に、店舗アイコン4411、配達員アイコン4412、配達員吹き出し4413、目的地4414、予定ルート4415等が重畳表示される。
また、店舗用端末4における配達業務支援処理における全ての画面の上側の領域(「業務ボタン領域4420」という)に共通に4つの業務ボタン(マップ、注文入力、業務管理、設定)が表示される。これらの業務ボタンを「業務リンクボタン4421」と総称する。そうすることで、どの業務画面を表示している場合においても、いずれかの業務リンクボタン4421をタップすることで、当該リンク先の業務画面に遷移することができる。
また、4つの業務リンクボタン4421のうち、現在有効となっている業務のボタンのみが青色に表示される。他の業務リンクボタン4421はグレー表示される。そうすることで、現在表示部44に表示されている業務がどの業務リンクボタン4421の示す業務に属するかが一目でわかるようになっている。
例えば、マップ画面(B)では、マップ(ボタン)のみが青色表示される。
[注文入力画面]
図9Aに示すように、マップ画面(B)から、注文入力(ボタン)がタップされると、注文入力画面(C)に遷移する。
図9Cに注文入力画面(C)の一例を示す。
注文入力画面(C)を介して、配達先情報及び配達員が入力され、「注文を登録」ボタン4432がタップされると、当該配達先情報が配達管理サーバ3に送信され、配達管理サーバ3により、配達先情報が登録されるとともに、記憶部31の配達先情報エリア313からジオフェンス情報を読み出して、当該配達先のジオフェンス情報を設定し、配達員が当該配達先に割り当てられる。そして、図9Aに示すように、マップ画面(B)に遷移する。
また、注文入力画面(C)において、「まとめて登録」ボタン4431がタップされると、図9Aに示すように、未完了業務画面(E)に遷移する。未完了業務画面(E)については後述する。
[配達員ステータス画面]
図9Aに示すように、マップ画面(B)において、業務管理(ボタン)がタップされると、業務情報表示画面における配達員ステータス画面(D)に遷移する。
図9Dに配達員ステータス画面(D)の一例を示す。
図9Dに示すように、業務情報表示画面には、上側の領域(「業務情報ボタン領域4440」という)に共通に4つの業務情報リンクボタン(配達員ステータス、未完了業務、配達履歴、統計情報)が表示される。これらの業務情報リンクボタンを「業務情報リンクボタン4441」と総称する。そうすることで、どの業務情報を表示している場合においても、いずれかの業務情報リンクボタン4441をタップすることで、当該リンク先の業務情報表示画面に遷移することができる。
また、4つの業務情報リンクボタン4441のうち、現在有効となっている業務情報リンクボタン4441のみが青色に表示される。そうすることで、現在表示部44に表示されている業務情報がどの業務情報リンクボタン4441の示す業務情報に属するかが一目でわかるようになっている。
配達員ステータス画面(D)には、現時点の配達員のステータス情報(配達員氏名、ステータス、配達先等)が表示される。具体的には、ステータス情報(配達中、接客中、停止中、異常停止、帰還中、給油中、未配達、待機中、ログアウト)を第1ソートキー、配達員の名前を第2ソートキーとして、ソートされた配達員のステータス情報一覧が表示される。
なお、複数の配達先を一括配達とされ、複数配達の場合、現在配達中の業務についてのステータスが表示される。
[未完了業務画面]
配達員ステータス画面(D)において、「未完了業務」ボタンがタップされると、図9Aに示すように、未完了業務画面(E)に遷移する。
図9Eに未完了業務画面(E)の一例を示す。
未完了業務画面(E)に現時点における配達ステータスが、「完了」(配達が全て完了し、店舗に帰着が完了した配達業務)以外の配達管理データにおける、配達員名、配達ステータス、出発予定時刻、出発時刻(実績)、配達予定時刻、配達時刻(実績)、帰着予定時刻、帰着時刻(実績)、配達先等の未完了業務一覧が表示部44に表示される。
なお、担当者が未割当の場合、配達員の欄には「−」を表示するとともに、未割当業務が優先的に画面上に表示される。
未完了業務画面(E)において、一括配達を設定することができる。
具体的には、未配達ステータスの配達先のチェックボックス4451を2つ以上タップすることで、複数の配達先が選択され、複数の未配達ステータスの配達先が選択された後、一括配達ボタン4452をタップすることで、これらの配達を一括配達に設定することができる。
[未完了業務画面]
配達員ステータス画面(D)において、配達履歴がタップされると、配達履歴画面(F)に遷移する。
図9Fに配達履歴画面(F)の一例を示す。
配達履歴画面(F)には、上側の領域(「配達履歴表示切替ボタン領域4460」という)に共通に4つの表示切替ボタン4461(今日、指定日、過去1週間、過去1か月)が表示される。いずれかの表示切替ボタン4461をタップすることで、対応する期間の配達履歴情報(配達員、配達日、出発時刻、到着時刻、停車/経過時間、配達先)を配達管理サーバ3から受信して、表示部44に表示される。図9Fには、過去1か月の配達履歴情報の一例を示す。
[統計情報画面]
配達員ステータス画面(D)において、統計情報がタップされると、統計情報画面(G)に遷移する。
図9Gに統計情報画面(G)の一例を示す。
統計情報画面(G)には、上側の領域(「統計情報表示切替ボタン領域4470」という)に3つの表示切替ボタン4471(平均配達先滞在時間、平均移動距離、配達時間に対する停車時間)が表示される。いずれかの表示切替ボタン4471をタップすることで、対応する統計情報(平均配達先滞在時間、平均移動距離、配達時間に対する停車時間)が配達管理サーバ3から受信され、表示部44に表示される。図9Gには、配達時間に対する停車時間(%)の統計情報の一例を示す。
以上のように、店舗の責任者等が、配達状況を管理するためには、「業務リンクボタン」等をタップすることで、配達管理サーバ3から、目的に沿った配達管理情報を受信して、表示させることができる。
以上説明した配達管理システム100によれば、以下のような効果を奏する。
(1)上記実施形態の配達管理サーバ3によれば、ステータス判定部30Aは配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、当該配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、当該配達車両の給油中ステータスを自動的に解除する。
これにより、配達管理サーバ3は、配達車両の状態が給油解除条件を満たす場合に、配達車両の給油中ステータスの解除を自動的に行うことができる。また、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となり、燃料(ガソリン、電気)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能となる。
(2)上記実施形態の配達管理サーバ3によれば、ステータス判定部30Aは配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が、時系列的に変化する場合に、当該配達車両の給油中ステータスを自動的に解除する。
これにより、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となる。
(3)上記実施形態の配達管理サーバ3によれば、ステータス判定部30Aは配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信する場合に、当該配達車両の給油中ステータスを自動的に解除する。
これにより、配達車両の燃料がフルになった時点及び場所を特定することが可能となる。
(4)上記実施形態の配達管理サーバ3によれば、配達先の配達車両への割り当てについて、配達先情報及び直近の給油中ステータスが解除されて以降の配達車両のステータス情報に基づいて決定する配達先割当部307を備える。
それにより、配達車両に特別な仕組みを導入することなく、燃料(ガソリン、電気)の残容量を踏まえた配達計画の作成を可能とし、配達車両の停止時間を少なくするように、配達業務効率を高めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
[変形例1]
本実施形態に配達管理サーバ3を1台のサーバとして実施したが、別の実施形態として、配達管理サーバ3の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、配達管理サーバ3の各機能を実現してもよい。
[変形例2]
本実施形態のジオフェンス設定部305は、配達先の緯度経度から所定の半径の範囲内のエリアを配達先のジオフェンス情報として設定するように実施したが、ジオフェンス設定部305は、さらに車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の表示部14(又は表示部24)に表示される「給油中」ボタンがオン操作された時点の緯度経度を含むエリアを給油用のジオフェンス情報(給油エリア)として設定するように実施することも可能である。
例えば、図8に示すように、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の表示部14(又は表示部24)に「給油中」ボタンを表示して、配達員により当該ボタンのオン操作がなされた場合、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)から当該配達車両の給油情報が配達管理サーバ3に送信される。それに対して、配達管理サーバ3のジオフェンス設定部305は、「給油中」ボタンがオン操作された時点の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報を設定することができる。
具体的な実施の形態を図10に示す。例えば、「給油中」ボタンがオン操作された時点の直近に測位された車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の位置を中心として、所定の半径(例えば半径50m)のエリアを給油用のジオフェンス情報(給油エリア)として設定する。なお、半径50mは一例であって、これに限定されない。
この場合、図10に示すように、車載ナビゲーション装置1(又は携帯無線端末2)の位置情報が、当該給油エリアの範囲外において所定回数(例えば2回)測位された場合に、当該配達車両が給油エリアから出たと判定するように構成することができる。なお、2回は一例であって、これに限定されない。
100 配達管理システム
1 車載ナビゲーション装置
10 制御部
101 接続処理部
102 イグニッション情報部
103 位置情報通知部
104 給油情報通知部
105 ルート案内部
11 記憶部
12 無線部
13 センサ部
14 表示部
15 入力部
2 携帯無線端末
20 制御部
201 接続処理部
203 位置情報通知部
204 給油情報通知部
205 ルート案内部
21 記憶部
22 無線部
23 センサ部
24 表示部
25 入力部
3 配達管理サーバ
30 制御部
301 接続処理部
302 受信部
303 送信部
304 配達先情報登録部
305 ジオフェンス設定部
306 配達管理データ生成部
307 配達先割当部
308 ルート設定部
309 ルート通知部
30A ステータス判定部
30B 履歴データ作成部
30C 配達管理情報作成部
30D 統計情報作成部
30E 配達管理/統計情報提供部
31 記憶部
311 配達員情報エリア
312 配達車両情報エリア
313 配達先情報エリア
314 ルート案内エリア
315 配達管理情報エリア
316 履歴情報エリア
32 通信部
4 店舗用端末
40 制御部
401 接続処理部
402 配達先情報入力部
403 配達管理/統計情報照会部
41 記憶部
42 通信部

Claims (8)

  1. 配達車両に通信可能に接続される配達管理サーバであって、
    前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報、前記配達車両の給油情報を受信する受信部と、
    前記配達車両に商品の配達先である配達先情報を送信する送信部と、
    前記配達先情報に基づいて、前記配達先の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報を設定するジオフェンス設定部と、
    前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報を受信した場合、前記配達車両の現在位置情報の示す位置が前記ジオフェンス設定部により設定された前記ジオフェンス情報の示すエリアの内部に存在するとき、前記配達車両のステータス情報を前記商品の配達先における顧客に接客中状態である接客中ステータスと判定し、
    前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の給油情報を受信した場合、前記配達車両のステータス情報を前記配達車両に給油中状態である給油中ステータスと判定するステータス判定部と、を備え、
    前記ステータス判定部はさらに、
    前記配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、前記配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、前記配達車両の給油中ステータスを解除する、
    ことを特徴とする配達管理サーバ。
  2. 前記給油解除条件は、
    前記受信部により前記配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が、時系列的に変化する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする請求項1に記載の配達管理サーバ。
  3. 前記受信部は、さらに、
    前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオン又はオフになったことを示す前記配達車両の起動情報を受信し、
    前記給油解除条件は、
    前記受信部により前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする請求項1記載の配達管理サーバ。
  4. 前記配達管理サーバは、さらに、
    前記配達先情報の送信先となる配達車両を、前記配達先情報及び直近の給油中ステータスが解除されて以降の前記配達車両のステータス情報に基づいて決定する配達先割当部を備える請求項1に記載の配達管理サーバ。
  5. 配達車両に通信可能に接続される配達管理サーバによる前記配達車両の配達管理方法であって、
    前記配達管理サーバが、
    前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報、前記配達車両の給油情報を受信する受信ステップと、
    前記配達車両に商品の配達先である配達先情報を送信する送信ステップと、
    前記配達先情報に基づいて、前記配達先の緯度経度を含むエリアを示すジオフェンス情報を設定するジオフェンス設定ステップと、
    前記受信ステップにおいて、前記配達車両から前記配達車両の現在位置情報を受信した場合、前記配達車両の現在位置情報の示す位置が前記ジオフェンス設定ステップにおいて設定された前記ジオフェンス情報の示すエリアの内部に存在するとき、前記配達車両のステータス情報を前記商品の配達先における顧客に接客中状態である接客中ステータスと判定し、
    前記受信ステップにおいて、前記配達車両から前記配達車両の給油情報を受信した場合、前記配達車両のステータス情報を前記配達車両に給油中状態である給油中ステータスと判定するステータス判定ステップと、を備え、
    前記ステータス判定ステップはさらに、
    前記配達車両のステータス情報を給油中ステータスであると判定した後に、前記配達車両の状態が予め設定される給油解除条件を満たす場合に、前記配達車両の給油中ステータスを解除する、
    ことを特徴とする配達管理方法。
  6. 前記給油解除条件は、
    前記受信ステップにおいて前記配達車両から受信する前記配達車両の現在位置情報の示す位置が、時系列的に変化する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする請求項5記載の配達管理方法。
  7. 前記配達管理サーバは、
    前記受信ステップにおいて、さらに、
    前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオン又はオフになったことを示す前記配達車両の起動情報を受信し、
    前記給油解除条件は、
    前記受信ステップにおいて前記配達車両から前記配達車両の起動スイッチがオンになったことを示す起動情報を受信する前記配達車両の状態を含むことを特徴とする請求項5記載の配達管理方法。
  8. 前記配達管理方法は、さらに、
    前記配達管理サーバが、
    前記配達先情報の送信先となる配達車両を、前記配達先情報及び前記配達車両のステータス情報における直近の給油中ステータスが解除されて以降の前記配達車両のステータス情報に基づいて決定する配達先割当ステップを備える請求項5記載の配達管理方法。
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