JP6270540B2 - 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法 - Google Patents

水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6270540B2
JP6270540B2 JP2014037586A JP2014037586A JP6270540B2 JP 6270540 B2 JP6270540 B2 JP 6270540B2 JP 2014037586 A JP2014037586 A JP 2014037586A JP 2014037586 A JP2014037586 A JP 2014037586A JP 6270540 B2 JP6270540 B2 JP 6270540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
covering portion
covering
axial direction
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014037586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015162995A (ja
Inventor
義浩 黒澤
義浩 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Original Assignee
Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp filed Critical Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Priority to JP2014037586A priority Critical patent/JP6270540B2/ja
Publication of JP2015162995A publication Critical patent/JP2015162995A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6270540B2 publication Critical patent/JP6270540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Description

本発明は、水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法に関する。
海洋等を介した陸地間にケーブルを布設する場合、布設船から水底(海底)に向けてケーブルが布設される。このとき、水底(海底)に布設する2つのケーブルを接続するため、例えば特許文献1のようなケーブル接続部が設けられる。
なお、特許文献2には、光ケーブルの接続部の端部において、端面材およびゴムブーツを設けることが開示されている。
特開2006−345623号公報 特開2005−215413号公報
ケーブル接続部では、軸方向に対向する2つのケーブル線心の端部が接続される部分が保護管等によって覆われるため、ケーブル接続部の外径は、ケーブルの直径よりも大きくなる。ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部には、段差が形成され、この段差の部分が剛性の変曲点となる。このため、ケーブルを布設する際または布設した後にケーブルを屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部において、ケーブルを屈曲させる力が集中し、ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生する可能性がある。
本発明の目的は、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部においてケーブルが折れる現象(角折れ)が発生することを抑制した水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部と、
前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結され、内部に前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
を有する
水底ケーブル接続構造が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部の、前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルの軸方向の端部側に連結され、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
を有する
水底ケーブル接続部の補強構造が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
水底に布設する2つのケーブルを接続することによりケーブル接続部を形成する工程と、
前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結する工程と、
前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第2被覆部を前記第1被覆部の外側に嵌合させる工程と、
を有する
水底ケーブルの接続方法が提供される。
本発明によれば、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部においてケーブルが折れる現象(角折れ)が発生することを抑制した水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法が提供される。
本発明の第1実施形態に係る水底ケーブル接続構造を示す断面図である。 図1の一部を拡大した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る水底ケーブル接続構造を分解したときの外観を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る水底ケーブル接続構造の一部を拡大した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る水底ケーブル接続構造の一部を拡大した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る水底ケーブル接続構造を分解したときの外観を示す模式図である。
<本発明の第1実施形態>
(1)水底ケーブル接続構造
図1〜図3を用い、本発明の第1実施形態に係る水底ケーブル接続構造について説明する。図1は、本実施形態に係る水底ケーブル接続構造を示す断面図である。図2は、図1の一部を拡大した断面図である。図3は、本実施形態に係る水底ケーブル接続構造を分解したときの外観を示す模式図である。なお、図1において、水底ケーブル接続構造10は、一点鎖線の中心線を介して左右対称に構成される。
本実施形態の水底ケーブル接続構造10は、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部に2つの被覆部(第1被覆部500および第2被覆部600)を有することにより、ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生することを抑制するよう構成される。以下、詳細を説明する。
(ケーブル接続部)
図1に示されているように、水底に布設されるケーブル100は、いわゆる電力光複合ケーブルであり、電力ケーブル線心110と、光ケーブル線心(光ファイバ)120と、を有する。電力ケーブル線心110および光ケーブル線心120の外側には、鉄線からなる鎧装130が設けられる。なお、鎧装130の外側には、防食層140が設けられる場合がある。
軸方向に対向する2つのケーブル100は、ケーブル接続部20において、それぞれ防食層140側から段階的に剥がされた状態で接続される。ケーブル接続部20は、2つの電力ケーブル線心110の端部を接続する電力ケーブル線心接続部210と、2つの光ケーブル線心120の端部を接続する光ケーブル線心接続部220と、を有する。
電力ケーブル線心110は、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(Crosslinked polyethylene insulated PVC sheathed cable:CVケーブル)であり、中心側から外側に向けて、導体(不図示)、内部半導電層(不図示)、絶縁層(不図示)、外部半導電層(不図示)、シールド層(遮蔽層)(不図示)、シース(不図示)を有する。一方の電力ケーブル線心110の導体の端部は、スリーブ(不図示)を圧縮することにより、他方の電力ケーブル線心110の導体の端部と接続される。スリーブの周囲には、電力ケーブル線心110の絶縁層にわたって絶縁テープが巻回される。絶縁テープを覆うように金属管(不図示)が設けられ、金属管の周囲には保護テープが巻回される。以上のような構成を有する電力ケーブル線心接続部210により、2つの電力ケーブル線心110の端部は接続される。
光ケーブル線心120は、中心側から外側に向けて、テンションメンバ、溝付きスペーサ、溝付きスペーサの溝内に設けられる光ファイバ、ビニルシースを有する。2つの光ケーブル線心120のそれぞれの端部におけるテンションメンバは、金属管(スリーブ)内の金属体(テンションメンバクランプ)により固定される。また、一方の光ファイバの端部は他方の光ファイバの端部と融着され、極度曲げが加わらないように金属管内のファイバトレイに収納される。テンションメンバを固定する金属体、およびファイバトレイを覆うように金属管が設けられ、金属管の繋ぎ目には保護テープが巻回される。以上のような構成を有する光ケーブル線心接続部220により、2つの光ケーブル線心120の端部は接続される。
また、段階的に剥がされたケーブル100の鎧装130は、外側に鉄線を沿わせて曲げるクサビ型のコッター312と円盤状の固定板(当て金具)310とで鉄線を挟み込むように固定される。一方のケーブル100に固定される固定板310は、連結金具320を介して、他方のケーブル100に固定される固定板310と連結される。また、固定板310、コッター312、連結金具320、電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220を囲むように、円筒状の保護管330が設けられる。保護管330のケーブル100の軸方向の端部側の内部には、固定板310およびコッター312が固定される。なお、保護管330内には、固定板310、コッター312、連結金具320、電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220の間を満たすように、防水混和物340が充填される場合がある。
以上のように、主に、電力ケーブル線心接続部210、光ケーブル線心接続部220、固定板310、コッター312、連結金具320および保護管330等により、ケーブル接続部20が構成される。ケーブル接続部20を構成する固定板310、コッター312、連結金具320、および保護管330等は、例えば防食層によって覆われた鉄からなり、ケーブル100を布設する際の衝撃に耐えうるように構成される。
(フランジ部)
図1および図2に示されているように、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部には、フランジ部400が連結される。フランジ部400は、円筒部410および板状部420を有する。円筒部410は、ケーブル接続部20の保護管330の外側に嵌められる。円筒部410には保護管330と重なる位置にボルト挿入孔(符号不図示)が設けられる。ボルト挿入孔には、円筒部410の外側からボルト430が挿入される。ボルト430はケーブル接続部20の保護管330に設けられるネジ穴332に螺合する。これにより、ケーブル接続部20にフランジ部400が連結される。
円筒部410のケーブル接続部20の反対側には、ケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿って板状部420が設けられる。板状部420の内部には、ケーブル100の軸方向に沿って、ケーブル100が挿通されるフランジ部ケーブル挿入孔412が設けられる。また、板状部420には、後述する第1被覆部500を固定するためのボルト540が挿入されるボルト挿入孔(符号不図示)が設けられる。
(第1被覆部(インナー被覆部))
図1および図2に示されているように、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部側には、フランジ部400を介して、第1被覆部(インナー被覆部)500が連結される。第1被覆部500のケーブル接続部20側には、フランジ部400の板状部420に設けられるボルト挿入孔と重なる位置に、ケーブル100の軸方向に沿ってネジ穴552が設けられる。フランジ部400の板状部420に設けられるボルト挿入孔には、ボルト540が挿入される。ボルト540は第1被覆部500のネジ穴552に螺合する。このように、第1被覆部500がフランジ部400に固定されることにより、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部側に、フランジ部400を介して、第1被覆部500が連結される。また、上述のように、第1被覆部500は、ケーブル100の軸方向に沿って設けられるボルト540によりフランジ部400の板状部420に固定されることにより、第1被覆部500に対してケーブル100の軸方向に垂直な方向から力が加わったときに、第1被覆部500がフランジ部400から外れることが抑制される。
第1被覆部500は、例えば円錐台状である。第1被覆部500のケーブル接続部20側の外径は、例えばケーブル接続部20の保護管330の直径またはフランジ部400の直径に等しい。また、第1被覆部500の外径は、ケーブル接続部20側から反対側に向かってケーブル100の直径に近づくように小さくなっている。これにより、ケーブル接続部20から第1被覆部500のケーブル接続部20と反対側の端部までの段差が緩和される。また、第1被覆部500の傾斜した側面には、後述する第2被覆部600を固定するためのボルト620が螺合するネジ穴554が設けられる。
ここで、第1被覆部500の内部には、ケーブル100の軸方向に沿って、ケーブル100が挿通される第1ケーブル挿入孔510が設けられる。
第1ケーブル挿入孔510は、ケーブル接続部20側から反対側に向かって広がっている。ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル100はケーブル接続部20側から反対側に向けて徐々に屈曲する。これにより、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部においてケーブル100が(直角に)折れる現象(角折れ)が発生することが抑制されるだけでなく、第1被覆部500のケーブル接続部20と反対側の端部(第1ケーブル挿入孔510の開口端)においてケーブル100が(直角に)折れる現象(角折れ)が発生することが抑制される。また、第1ケーブル挿入孔510の開口端によってケーブル100が損傷することが抑制される。
なお、第1ケーブル挿入孔510のケーブル接続部20側の付け根部分における直径は、ケーブル100の直径と等しい。これにより、第1ケーブル挿入孔510のケーブル接続部20側の付け根部分(すなわちケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部)において、ケーブル100が折れる現象が発生することが抑制される。
また、第1ケーブル挿入孔510は、ケーブル接続部20と反対側の開口側にR形状部520を有する。ケーブル100の軸方向に垂直な方向から見たときのR形状部520の断面形状は、ケーブル100の軸側に凸となったR形状である。第1ケーブル挿入孔510にR形状部520が設けられることにより、ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル100が第1ケーブル挿入孔510に対してより滑らかに当接することにより、ケーブル100が損傷することが抑制される。
第1ケーブル挿入孔510のR形状部520の曲率半径は、例えばケーブル100の最小曲げ半径以上である。なお、ケーブル100の最小曲げ半径とは、ケーブル100を損傷させることなく屈曲させることができる最小の曲げ半径のことである。ケーブル100を屈曲させる力が印加され、ケーブル100がR形状部520に対して密に接して屈曲したとき、R形状部520におけるケーブル100の曲げ半径が、ケーブル100が許容する最小曲げ半径よりも小さくなることが抑制される。したがって、光ケーブル線心が導通不良となったり、電力ケーブル線心が破断したりすることが抑制され、ケーブル100へのダメージが軽減される。
また、第1被覆部500は、剛性の大きい(強い)材質により構成されることが好ましい。第1被覆部500は、例えば金属からなる。
(第2被覆部(アウター被覆部))
図1および図2に示されているように、第1被覆部500の外側には、第2被覆部(アウター被覆部)600が嵌合する。図3に示されているように、本実施形態では、第2被覆部600は、ケーブル100の軸方向に沿って分割される。また、第2被覆部600は、後述する第2ケーブル挿入孔610の中心軸を中心として対称となるように分割される。この2つに分割された第2被覆部600を、第2被覆部600a,600bとする。2つに分割された第2被覆部600a,600bを結合することによって、第2被覆部600が容易に第1被覆部500に嵌められる。
図1および図2に示されているように、第2被覆部600の第1被覆部500と重なる側面には、ボルト挿入孔(符号不図示)が設けられる。第2被覆部600のボルト挿入孔には、ボルト620が挿入される。ボルト620は第1被覆部500の側面に設けられるネジ穴554に螺合する。これにより、第2被覆部600は、第1被覆部500の外側に嵌合した状態で固定される。
第2被覆部600は、第1被覆部500と同様に、例えば円錐台状である。第2被覆部600のケーブル接続部20側の外径は、例えばケーブル接続部20の保護管330の直径またはフランジ部400の直径に等しい。また、第2被覆部600の外径は、ケーブル接続部20側から反対側に向かってケーブル100の直径に近づくように小さくなっている。これにより、ケーブル接続部20から第1被覆部500を介して第2被覆部600のケーブル接続部20と反対側の端部までの段差が緩和される。
第2被覆部600の内部には、ケーブル100の軸方向に沿って、ケーブル100が挿入される第2ケーブル挿入孔610が設けられる。第2ケーブル挿入孔610は、ケーブル100の軸方向から見て、第1ケーブル挿入孔510と重なるように配置される。第2ケーブル挿入孔610は、第1ケーブル挿入孔510と異なり、第2ケーブル挿入孔610の直径は、ケーブル接続部20側から反対側まで一定である。
また、第2被覆部600は、第1被覆部500の弾性率よりも小さい弾性率を有する。例えば、第2被覆部600は、エチレンプロピレンゴムなどのゴムからなる。具体的には、第2被覆部600の弾性率は、例えば0.1MPa以上10MP以下である。なお、金属からなる第1被覆部500の弾性率は、10GPa以上である。
このように、ケーブル100は、ケーブル接続部20側では、剛性の大きい第1被覆部500によって覆われ、ケーブル接続部20と反対側では、剛性の小さい第2被覆部600によって覆われる。水底ケーブル接続構造10の剛性は、ケーブル100の軸方向に、ケーブル接続部20側から反対側に向かって徐々に小さくなる。これにより、ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100を屈曲させる力が集中することが抑制され、ケーブル100はケーブル接続部20側から反対側に向かって緩やかに屈曲する。したがって、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100が折れる現象(角折れ)が発生することが抑制される。
また、ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、第2被覆部600が屈曲することによってケーブル100に対して元に戻そうとする弾性力が働く。この作用によっても、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100が折れる現象(角折れ)が発生することが抑制される。
(その他)
フランジ部400および第2被覆部600を覆うように、被覆層700が設けられる。被覆層700は、例えば布テープまたは自己融着テープである。これにより、フランジ部400、第1被覆部500および第2被覆部600がケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部に強固に固定される。
(具体的寸法等)
例えば、ケーブル接続部20において接続されるケーブル100の直径は60mm以上150mm以下である。ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の長さは、3000mm以上5000mm以下であり、ケーブル接続部20の直径は、200mm以上500mm以下である。
また、例えば、第1被覆部500のケーブル100の軸方向の長さは、300mm以上1000mm以下である。第1被覆部500のR形状部520の曲率半径は、600mm以上1500mm以下である。第2被覆部600のケーブル100の軸方向の長さは、1000mm以上5000mm以下である。
(2)水底ケーブルの接続方法
次に、本実施形態に係る水底ケーブルの接続方法について説明する。
(第1被覆部挿通工程)
予め、以下のようにフランジ部400および第1被覆部500を準備する。ボルト540をフランジ部400の板状部420のボルト挿入孔に挿入し第1被覆部500のネジ穴552に螺合させることにより、第1被覆部500をフランジ部400に固定する。次に、フランジ部400のフランジ部ケーブル挿入孔412、および第1被覆部500の第1ケーブル挿入孔510に、ケーブル100を挿通させる。
(ケーブル接続工程)
次に、ケーブル接続部20を構成する保護管330を一方のケーブル100に通しておく。
2つのケーブル100のそれぞれの端部を、防食層140側から段階的に剥がす。次に、2つの電力ケーブル線心110の端部を接続することにより、電力ケーブル線心接続部210を形成する。また、2つの光ケーブル線心120の端部を接続することにより、光ケーブル線心接続部220を形成する。
次に、段階的に剥がされたケーブル100の鎧装130の部分を、外側に鉄線を沿わせて曲げるクサビ型のコッター312と円盤状の固定板(当て金具)310とで鉄線を挟み込むように固定する。また、一方のケーブル100に固定される固定板310を、連結金具320を介して、他方のケーブル100に固定される固定板310と連結する。また、固定板310、コッター312、連結金具320、電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220を囲むように保護管330を配置し、保護管330のケーブル100の軸方向の端部側の内部に、固定板310およびコッター312を固定する。なお、保護管330内に、固定板310、コッター312、連結金具320、電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220の間を満たすように、防水混和物340を充填してもよい。
以上により、ケーブル接続部20を形成する。
(第1被覆部連結工程)
次に、第1被覆部500が連結されたフランジ部400の円筒部410を、ケーブル接続部20の保護管330の外側に嵌める。また、ボルト430をフランジ部400の円筒部410のボルト挿入孔に挿入しケーブル接続部20のネジ穴332に螺合させることにより、フランジ部400をケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部に固定する。このようにして、第1被覆部500の内部にケーブル100を挿通させた状態で、フランジ部400を介して第1被覆部500をケーブル接続部20のケーブルの軸方向の端部側に連結する。
(第2被覆部連結工程)
次に、2つに分割された第2被覆部600a,600bを、ケーブル100を囲むように結合することにより、第2被覆部600の内部にケーブル100を挿通させた状態とし、第1被覆部500の外側に嵌合させる。また、ボルト620を第2被覆部600のボルト挿入孔に挿入し第1被覆部500のネジ穴554に螺合させることにより、第2被覆部600を第1被覆部500に固定する。
(被覆層形成工程)
次に、フランジ部400および第2被覆部600を覆うように、例えば自己融着テープを巻回することにより、被覆層700を形成する。
以上により、2つのケーブル100が接続され、水底ケーブル接続構造10が形成される。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態やその変形例によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、第1被覆部500はケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部側に連結され、第1被覆部500の内部にはケーブル100が挿通される。第1被覆部500の外径は、ケーブル接続部20側から反対側に向かってケーブル100の直径に近づくように小さくなっている。また、第2被覆部600は第1被覆部500の外側に嵌合し、第2被覆部600の内部にはケーブル100が挿通される。第2被覆部600の外径は、ケーブル接続部20側から反対側に向かってケーブル100の直径に近づくように小さくなっている。これにより、ケーブル接続部20から第1被覆部500を介して第2被覆部600のケーブル接続部20と反対側の端部までの段差が緩和される。また、第2被覆部600は、第1被覆部500の弾性率よりも小さい弾性率を有する。水底ケーブル接続構造10の剛性が、ケーブル100の軸方向に、ケーブル接続部20側から反対側に向かって徐々に小さくなる。これにより、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100が折れる現象(角折れ)が発生することを抑制することができる。
ここで、第1の比較例として、ケーブル接続部に本実施形態のような第1被覆部500および第2被覆部600が連結されていない場合について考える。ケーブル接続部では、軸方向に対向する2つのケーブル線心の端部が接続される部分(本実施形態でいう電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220)が保護管等によって覆われるため、ケーブル接続部の外径は、ケーブルの直径よりも大きくなる。この第1の比較例では、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部には、段差が形成され、この段差の部分が剛性の変曲点となる。このため、ケーブルを布設する際または布設した後にケーブルを屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部において、ケーブルを屈曲させる力が集中し、ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生する可能性がある。ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生した場合、光ケーブル線心が導通不良となったり、電力ケーブル線心が破断したりする可能性がある。
上記した第1の比較例のような場合において、これまで、水深が30m以下の場合では、布設船からケーブルを布設する際に、ダイバーがケーブルの布設状況を監視することにより、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部においてケーブルが折れる現象(角折れ)が発生することを抑制していた。しかしながら、水深が30m以上の場合では、ダイバーによる監視によりケーブルが折れる現象(角折れ)が発生することを抑制することは困難であった。
次に、第2の比較例として、ケーブル接続部に、本実施形態での第1被覆部500のような金属からなる被覆部のみが連結される場合について考える。第2の比較例では、被覆部のケーブル接続部と反対側の端部において、剛性の変曲点が形成される。このため、被覆部のケーブル接続部と反対側の端部において、ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生する可能性がある。
次に、第3の比較例として、ケーブル接続部に、本実施形態での第2被覆部600のようなゴムからなる被覆部のみが連結される場合について考える。第3の比較例では、被覆部の剛性が不十分であり、ケーブル接続部の剛性と被覆部の剛性との差が大きい。このため、被覆部自体が直角に屈曲することによって、ケーブル接続部のケーブルの軸方向の端部(すなわちケーブル接続部と被覆部との接合部)においてケーブル100が折れる現象(角折れ)が発生する可能性がある。
これに対して、本実施形態によれば、第1被覆部500および第2被覆部600のそれぞれの外径は、ケーブル接続部20側から反対側に向かってケーブル100の直径に近づくように小さくなっている。ケーブル接続部20から第1被覆部500を介して第2被覆部600のケーブル接続部20と反対側の端部までの段差が緩和される。また、ケーブル100は、ケーブル接続部20側では、剛性の大きい第1被覆部500によって覆われ、ケーブル接続部20と反対側では、剛性の小さい第2被覆部600によって覆われる。水底ケーブル接続構造10の剛性は、ケーブル100の軸方向に、ケーブル接続部20側から反対側に向かって徐々に小さくなる。これにより、ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100を屈曲させる力が集中することが抑制され、ケーブル100はケーブル接続部20側から反対側に向かって緩やかに屈曲する。したがって、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブル100が折れる現象(角折れ)が発生することを抑制することができる。また、ケーブル100が折れる現象が未然に抑制されることから、ダイバーによる監視を行う必要がなくなる。これにより、人件費を削減しケーブル100を布設する際のコストを減少させることができ、また水深が30m以上であっても安定的にケーブル100を布設することができる。
(b)本実施形態によれば、水底ケーブル接続構造10が適用されるケーブル100は、電力光複合ケーブルであり、電力ケーブル線心110と、光ケーブル線心120と、を有する。ケーブル100が光ファイバ複合電力ケーブルである場合、ケーブル接続部20が電力ケーブル線心接続部210および光ケーブル線心接続部220を有するため、ケーブル接続部20の直径がケーブル100の直径に対して大きくなる傾向がある。この場合、ケーブル100の剛性に対するケーブル接続部20の剛性の差が大きくなる。このため、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部において、ケーブルが折れる現象(角折れ)が発生する確率が高くなる。したがって、本実施形態のように、光ファイバ複合電力ケーブルであるケーブル100に対して、段階的に剛性が変化するよう構成された水底ケーブル接続構造10を適用することは特に有効である。
(c)本実施形態によれば、第1ケーブル挿入孔510は、ケーブル接続部20側から反対側に向かって広がっている。ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、ケーブル100はケーブル接続部20側から反対側に向けて徐々に屈曲する。これにより、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部においてケーブル100が(直角に)折れる現象(角折れ)が発生することが抑制されるだけでなく、第1被覆部500のケーブル接続部20と反対側の端部(第1ケーブル挿入孔510の開口端)においてケーブル100が(直角に)折れる現象(角折れ)が発生することが抑制される。また、第1ケーブル挿入孔510の開口端によってケーブル100が損傷することが抑制される。
(d)本実施形態によれば、第1被覆部500は、ケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部に連結されるフランジ部400を介して、ケーブル接続部20に連結される。これにより、第1被覆部500をケーブル接続部20に容易に連結することができる。
(e)本実施形態によれば、第1被覆部500は、ケーブル100の軸方向に沿って設けられるボルト540によりフランジ部400の板状部420に固定される。これにより、第1被覆部500に対してケーブル100の軸方向に垂直な方向から力が加わったときに、第1被覆部500がフランジ部400から外れることを抑制することができる。
(f)本実施形態によれば、第2被覆部600は、ケーブル100の軸方向に沿って分割される。第1被覆部500がケーブル接続部20に連結された後に、2つに分割された第2被覆部600a,600bを、ケーブル100を囲むように結合することによって、第2被覆部600の内部にケーブル100を挿通させた状態とすることができる。これにより、第1被覆部500がケーブル接続部20に連結された後に、第2被覆部600を第1被覆部500に容易に嵌めて固定することができる。
例えば第2被覆部600がゴムからなる場合、ケーブル100と第2被覆部600との摩擦力が大きくなるため、第2被覆部600の第2ケーブル挿入孔610にケーブル100を摺動させることが困難となる可能性がある。このため、第2被覆部600がゴムからなる場合では、第2被覆部が分割されていない構成は適さず、ケーブル接続工程の前に第2被覆部600に予めケーブル100を通しておく方法は適さない可能性がある。本実施形態では、第1被覆部500がケーブル接続部20に連結された後に、2つに分割された第2被覆部600a,600bを結合することによって、第2被覆部600の第2ケーブル挿入孔610にケーブル100を摺動させることなく、第2被覆部600を第1被覆部500に連結することができる。したがって、本実施形態は、第2被覆部600がゴムからなる場合などに特に有効である。
<本発明の第2実施形態>
図4を用い、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る水底ケーブル接続構造の一部を拡大した断面図である。
本実施形態は、第2被覆部の第1被覆部に対する連結態様が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)水底ケーブル接続構造
図4に示されているように、第1被覆部502は、側面に凹部560を有する。第1被覆部502の凹部560は、第1被覆部502の側面を周方向に囲むように設けられる。また、第1被覆部502の凹部560は、ケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面を有する。なお、第1被覆部502の凹部560の側面は、厳密にケーブル100の軸方向に垂直な方向に設けられる必要はなく、ケーブル100の軸方向に垂直な方向の成分を有していればよい。
一方、第2被覆部602は、第1被覆部500に嵌合する側の面(内側面)に設けられ第1被覆部500の凹部560に嵌合する凸部640を有する。第2被覆部602の凸部640は、第2被覆部602の第1被覆部500に嵌合する側の面を周方向に囲むように設けられる。また、第2被覆部602の凸部640は、ケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面を有する。第2被覆部602の凸部640のケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面は、上記した第1被覆部502の凹部560のケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面に当接する。
(2)第2被覆部連結工程
本実施形態の水底ケーブルの接続方法は、第2被覆部連結工程が第1実施形態と異なる。第2被覆部連結工程では、2つに分割された第2被覆部602a,602bを結合し、第2被覆部602の内部にケーブル100を挿通させた状態とし、第1被覆部502の外側に嵌合させる。このとき、第2被覆部602の第1被覆部502に嵌合する側の面に設けられる凸部640を、第1被覆部502の側面に設けられる凹部560に嵌合させる。
(3)本実施形態に係る効果
(a)本実施形態によれば、第1被覆部502は側面に凹部560を有し、第2被覆部602は、第1被覆部500に嵌合する側の面に設けられ第1被覆部500の凹部560に嵌合する凸部640を有する。第2被覆部602の凸部640を第1被覆部502の凹部560に嵌合させることにより、第2被覆部602を第1被覆部502に強固に固定することができる。
(b)本実施形態によれば、第2被覆部602の凸部640のケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面は、第1被覆部502の凹部560のケーブル100の軸方向に垂直な方向に沿った側面に当接する。これにより、ケーブル100を布設する際または布設した後にケーブル100を屈曲させる力が印加されたとき、第2被覆部602がケーブル100の軸方向にずれることを抑制することができる。
<本発明の第3実施形態>
図5および図6を用い、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る水底ケーブル接続構造の一部を拡大した断面図である。図6は、本実施形態に係る水底ケーブル接続構造を分解したときの外観を示す模式図である。
本実施形態は、第1被覆部が分割される点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)水底ケーブル接続構造
図6に示されているように、第1被覆部504は、ケーブル100の軸方向に沿って分割される。また、第1被覆部504は、第1ケーブル挿入孔510の中心軸を中心として対称となるように分割される。この2つに分割された第1被覆部504を、第1被覆部504a,504bとする。
図5および図6に示されているように、第1被覆部504の外側には、周方向に沿って、例えば2本の帯状の鉄線バインダ570が巻回される。これにより、第1被覆部504a,504bが結合される。
さらに、フランジ部404は、ケーブル100の軸方向に沿って分割されていてもよい。この場合、フランジ部404は、フランジ部ケーブル挿入孔412の中心軸を中心として対称となるように分割される。この2つに分割されたフランジ部404を、フランジ部404a,404bとする。
(2)水底ケーブルの接続方法
本実施形態では、予め2つのケーブル100のそれぞれをフランジ部400および第1被覆部500に通しておく第1被覆部挿通工程を行う必要がなく、まず、ケーブル接続工程から行われる。
(第1被覆部連結工程)
ケーブル接続工程の後に、第1被覆部504a,504bのそれぞれを、ボルト540により、フランジ部404a,404bのそれぞれに固定する。次に、第1被覆部504a,504bのそれぞれが連結されたフランジ部404a,404bを、ケーブル100を囲むように結合することにより、第1被覆部500の内部にケーブル100を挿通させた状態とする。また、ボルト430により、フランジ部404をケーブル接続部20のケーブル100の軸方向の端部に固定する。次に、例えば2本の鉄線バインダ570を第1被覆部504a,504bの外周に巻回することにより、第1被覆部504a,504bを結合する。以上により、フランジ部400を介して第1被覆部500をケーブル接続部20のケーブルの軸方向の端部側に連結する。
以降の工程は、第1実施形態と同様である。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、第1被覆部504は、ケーブル100の軸方向に沿って分割される。ケーブル接続工程の後に、2つに分割された第1被覆部500a,500bを、ケーブル100を囲むように結合することによって、第1被覆部500の内部にケーブル100を挿通させた状態とすることができる。これにより、ケーブル接続工程の後に、第1被覆部500をケーブル接続部20のケーブルの軸方向の端部側に容易に連結することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態および変形例について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、保護管330が分割されていない場合について説明したが、保護管はケーブルの軸方向に沿って分割されていてもよい。この場合は、電力ケーブル線心接続部および光ケーブル線心接続部を形成し、ケーブルを固定板およびコッターに固定し、連結金具を介して2つの固定板を連結した後に保護管を結合すればよい。
また、上述の実施形態では、第1被覆部500がフランジ部400を介してケーブル接続部20に連結される場合について説明したが、第1被覆部は直接ケーブル接続部に連結されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1被覆部500の第1ケーブル挿入孔510がR形状部520を有する場合について説明したが、第1被覆部はケーブル接続部側から反対側に向かって広がるように設けられる平坦な傾斜面を有していても良い。
また、上述の第2実施形態において、第2被覆部600がボルト620によって第1被覆部500に固定される場合について図示したが、第2被覆部の凸部が第1被覆部の凹部に嵌合することによって第2被覆部が第1被覆部に固定されていれば、第2被覆部を第1被覆部に固定するボルトは設けられていなくても良い。
また、上述の実施形態では、第2被覆部600がケーブル100の軸方向に沿って分割される場合について説明したが、例えば第2被覆部の第2ケーブル挿入孔にケーブルを摺動させることが可能であれば、第2被覆部は分割されていなくてもよい。
10 水底ケーブル接続構造
20 ケーブル接続部
100 ケーブル
110 電力ケーブル線心
120 光ケーブル線心
130 鎧装
140 防食層
210 電力ケーブル線心接続部
220 光ケーブル線心接続部
310 固定板
312 コッター
320 連結金具
330 保護管
332 ネジ穴
340 防水混和物
400,404,404a,404b フランジ部
410 円筒部
412 フランジ部ケーブル挿通孔
420 板状部
420 連結部
430 ボルト
500,502,504,504a,504b 第1被覆部
510 第1ケーブル挿入孔
520 R形状部
540 ボルト
552,554 ネジ穴
560 凹部
570 鉄線バインダ
600 第2被覆部
600,600a,600b,602,602a,602b 第2被覆部
610 第2ケーブル挿入孔
620 ボルト
640 凸部
700 被覆層

Claims (15)

  1. 水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部と、
    前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結され、内部に前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
    前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
    を有し、
    前記第1被覆部は、前記ケーブルが挿通されるケーブル挿入孔を有し、
    前記ケーブル挿入孔は、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって広がっており、
    前記ケーブル接続部と反対の開口側に設けられ前記ケーブルの軸方向に垂直な方向から見たときの断面形状が前記ケーブルの軸側に凸となったR形状であるR形状部を有し、
    前記R形状部の曲率半径は、前記ケーブルの最小曲げ半径以上である
    ことを特徴とする水底ケーブル接続構造。
  2. 前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に連結されるフランジ部を有し、
    前記第1被覆部は、前記フランジ部を介して前記ケーブル接続部に連結される
    ことを特徴とする請求項1に記載の水底ケーブル接続構造。
  3. 水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部と、
    前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に連結されるフランジ部と、
    前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に前記フランジ部を介して連結され、内部に前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
    前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
    を有する
    ことを特徴とする水底ケーブル接続構造。
  4. 前記第1被覆部は、前記ケーブルが挿通されるケーブル挿入孔を有し、
    前記ケーブル挿入孔は、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって広がっている
    ことを特徴とする請求項に記載の水底ケーブル接続構造。
  5. 前記ケーブル挿入孔は、前記ケーブル接続部と反対の開口側に設けられ前記ケーブルの軸方向に垂直な方向から見たときの断面形状が前記ケーブルの軸側に凸となったR形状であるR形状部を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の水底ケーブル接続構造。
  6. 前記フランジ部は、前記ケーブルの軸方向に垂直な方向に沿って設けられる板状部を有し、
    前記第1被覆部は、前記ケーブルの軸方向に沿って設けられるボルトにより前記フランジ部の前記板状部に固定される
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  7. 前記ケーブルは、電力ケーブル線心および光ケーブル線心を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  8. 前記第2被覆部は、前記ケーブルの軸方向に沿って分割される
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  9. 前記第1被覆部は、前記ケーブルの軸方向に沿って分割される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  10. 前記第1被覆部は、側面に凹部を有し、
    前記第2被覆部は、前記第1被覆部に嵌合する側の面に設けられ前記凹部に嵌合する凸部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  11. 前記第2被覆部の弾性率は、0.1MPa以上10MP以下である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の水底ケーブル接続構造。
  12. 水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部の、前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルの軸方向の端部側に連結され、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
    前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
    を有し、
    前記第1被覆部は、前記ケーブルが挿通されるケーブル挿入孔を有し、
    前記ケーブル挿入孔は、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって広がっており、
    前記ケーブル接続部と反対の開口側に設けられ前記ケーブルの軸方向に垂直な方向から見たときの断面形状が前記ケーブルの軸側に凸となったR形状であるR形状部を有し、
    前記R形状部の曲率半径は、前記ケーブルの最小曲げ半径以上である
    ことを特徴とする水底ケーブル接続部の補強構造。
  13. 水底に布設する2つのケーブルを接続するケーブル接続部の、前記ケーブルの軸方向の端部に連結されるフランジ部と、
    前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に前記フランジ部を介して連結され、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部と、
    前記第1被覆部の外側に嵌合し、内部に前記ケーブルが挿通され、前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており、前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部と、
    を有する
    ことを特徴とする水底ケーブル接続部の補強構造。
  14. 水底に布設する2つのケーブルを接続することによりケーブル接続部を形成する工程と、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結する工程と、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第2被覆部を前記第1被覆部の外側に嵌合させる工程と、
    を有し、
    前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結する工程では、
    前記第1被覆部として、
    前記ケーブルが挿通されるケーブル挿入孔を有し、
    前記ケーブル挿入孔は、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって広がっており、
    前記ケーブル接続部と反対の開口側に設けられ前記ケーブルの軸方向に垂直な方向から見たときの断面形状が前記ケーブルの軸側に凸となったR形状であるR形状部を有し、
    前記R形状部の曲率半径は、前記ケーブルの最小曲げ半径以上である
    部材を用いる
    ことを特徴とする水底ケーブルの接続方法。
  15. 水底に布設する2つのケーブルを接続することによりケーブル接続部を形成する工程と、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記2つのケーブルのそれぞれのケーブルの直径に近づくように小さくなっている第1被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結する工程と、
    前記ケーブル接続部側から反対側に向かって外径が前記ケーブルの直径に近づくように小さくなっており前記第1被覆部の弾性率よりも小さい弾性率を有する第2被覆部の内部に前記ケーブルを挿通させた状態で、前記第2被覆部を前記第1被覆部の外側に嵌合させる工程と、
    を有し、
    前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部側に連結する工程では、
    前記第1被覆部が連結されたフランジ部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に連結することで、前記第1被覆部を前記ケーブル接続部の前記ケーブルの軸方向の端部に前記フランジ部を介して連結する
    ことを特徴とする水底ケーブルの接続方法。
JP2014037586A 2014-02-27 2014-02-27 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法 Active JP6270540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037586A JP6270540B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037586A JP6270540B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015162995A JP2015162995A (ja) 2015-09-07
JP6270540B2 true JP6270540B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=54185761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014037586A Active JP6270540B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6270540B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105811353B (zh) * 2016-03-21 2017-12-29 中天科技海缆有限公司 一种多层铠装电缆维修接头盒及其安装方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5190496A (en) * 1975-02-05 1976-08-07 Kaiteichukeikito keeburuno setsuzokusochi
JPS57177110A (en) * 1981-04-24 1982-10-30 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> Boot for joint box of optical submarine cable
FR2606944B1 (fr) * 1986-11-14 1989-01-13 Cables De Lyon Geoffroy Delore Tete articulee de cable pour liaisons sous-marines
JP2003158816A (ja) * 2001-11-19 2003-05-30 Okinawa Electric Power Co Ltd 水底ケーブルの接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015162995A (ja) 2015-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9722406B2 (en) Undersea cable, undersea cable installation structure, and method for installing undersea cable
JP2767249B2 (ja) クランプ・アセンブリおよび外装クランプの取り付け方法
US9136040B2 (en) Joint including two sections of a power cable and a method for joining two sections of a power cable
EP3336993B1 (en) Cable reinforcement sleeve for subsea cable joint
US20150160415A1 (en) Flexible, Low Profile Kink Resistant Fiber Optic Splice Tension Sleeve
JP6270540B2 (ja) 水底ケーブル接続構造、水底ケーブル接続部の補強構造および水底ケーブルの接続方法
KR102508274B1 (ko) 강성 조인트 조립체
CN110212485A (zh) 一种三芯高压海底电缆接头盒及其安装方法
JP2024015974A (ja) 剛性海底電力ケーブルジョイント
JP2012060755A (ja) 多心メタルケーブルの接続構造、多心メタルケーブルの接続方法、鉄道信号用多心メタルケーブル、鉄道信号用ケーブル分岐アダプタ
JP2011150166A (ja) ケーブル接続部、電力・光ファイバ複合ケーブル、およびケーブル接続方法
KR101736498B1 (ko) 해저케이블 접속장치
JP6270701B2 (ja) ケーブル
JP6288364B1 (ja) ケーブル接続構造およびケーブル接続構造の製造方法
KR20150106558A (ko) 광섬유 유닛 및 이를 구비한 광복합 전력케이블
JP2017153176A (ja) ケーブル端部構造およびケーブル処理方法
JPH0136328B2 (ja)
KR101578111B1 (ko) 해저 케이블 접속 장치
US20240055849A1 (en) Different type power cable core connection device and different type power cable connection system compring same
JP6598116B2 (ja) 鉄線引留装置、及び鉄線引留方法
KR20220098828A (ko) 이종 전력 케이블 코어 접속장치 및 이를 구비하는 이종 전력 케이블 접속 시스템
CN117878813A (zh) 海缆入舱密封组件、光电复合缆及海缆入舱的方法
JP6565036B2 (ja) 鉄線引留装置、及び鉄線引留方法
JPH0295114A (ja) 多機能配管
KR20170035670A (ko) 수중 예인형 고인장강도 광복합 케이블

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160428

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20161122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6270540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250