JP6270528B2 - 照明器具支持構造 - Google Patents
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Description
また、各ネジ部材は、例えば、トンネル内での車両等の通行による振動の影響で、緩みやすい環境下に曝されており、ネジ部材の緩みや抜け落ち、及び、それに伴う照明器具の脱落等を防止する為のメンテナンスにも多大なる手間が掛かり易い問題点があった。
前記照明器具支持金具は、前記躯体部に設置されているケーブルラックに対して係止自在な係止取付部と、前記照明器具を取付自在な器具取付部とを備えると共に、前記係止取付部を有する照明器具支持金具本体と、前記器具取付部を有する取付部材とを嵌合連結部を介して一体連結してあり、
前記器具取付部を前記照明器具に取り付けると共に、前記係止取付部を前記ケーブルラックに係止させることで、前記照明器具を、前記ケーブルラックに支持してあり、
前記嵌合連結部には、前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との前記ケーブルラックの長手方向に沿った相対位置を変更自在な位置変更手段が設けてあり、
前記嵌合連結部は、前記ケーブルラックの長手方向に沿った軸部を前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との一方に設けると共に、前記軸部を囲繞支持する囲繞部を前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との他方に設けて構成してあり、
前記囲繞部に対する前記軸部の抜け止めを図る抜け止め手段が設けてあるところにある。
また、照明器具支持金具の設置作業そのものは、ケーブルラックに対して係止取付部を係止させることで実施できるから、従来のように、多数のネジ部材を締結して行うのに比べて、より簡単に且つ効率よく実施することができる。
更には、ケーブルラックに対して係止取付部を係止させてあるから、例えば、ボルト止めのように緩む心配がなく、仮に、何らかの振動等が作用しても、係止取付部によるケーブルラックへの係止状態を維持でき、躯体部に対する照明器具の支持をより確実に行うことができる。
また、躯体部に対するケーブルラックの固定は、ケーブルラックの長手方向に間隔をあけた躯体部分に固着された複数のブラケット部材によって実施されており、ケーブルラックは、これら複数のブラケット部材にわたって載置状態に固定されている。
従って、ケーブルラックの側桁に照明器具支持金具を取り付けるに当たっては、前記ケーブル支持金具や、前記ブラケット部材と干渉しないように位置決めを行う必要がある。
しかしながら、照明器具支持金具の位置は、本来的には照明器具の設置位置によって決定されるべきものであるから、たまたま、照明器具の設置位置にケーブル支持金具やブラケット部材が干渉するような場合もあり、その時には、照明器具支持金具を変形加工して対処する必要があり、繁雑な作業が余儀なくされる。
従って、照明器具の位置を変えずに(器具取付部の取付位置の変更をせずに)、係止取付部の位置(ケーブルラック長手方向での位置)を変更することができ、前記ケーブル支持金具や、前記ブラケット部材と干渉しない位置に照明器具支持金具を取り付けることが可能となる。
その結果、照明器具支持金具の変形加工等の繁雑な作業を実施する必要が無くなり、照明器具の設置作業を、効率的に且つ経済的に実施することができる。
更には、囲繞部から軸部が抜けるのを前記抜け止め手段によって防止できるようになる。従って、不用意に軸部から囲繞部が抜け落ちることを防止して、安定した状態に照明器具を設置できるようになる。
つまり、ケーブルラックに対して、照明器具支持金具を取り付け易く、且つ、外れ難くすることができる。
また、ケーブルラックにおけるケーブル載置部の側方に位置する側桁に、係止取付部を係止させてあるから、ケーブル載置部に照明器具支持金具が干渉することがない。よって、ケーブル載置部上のケーブルの有無に拘わらず、照明器具支持金具の着脱作業を実施することができる他、照明器具支持金具をケーブルラックに取り付けてある状態でのケーブルの設置や撤去作業も、自由に実施することができ、照明器具支持金具やケーブルの設置作業の自由性が向上する。
構造は、例えば、鉄筋コンクリート造として構成してある。
トンネル断面での天井部と側壁部との境界範囲には、トンネル軸心方向に間隔をあけて多数のブラケット部材3が固着してあり、それら多数のブラケット部材3に架け渡す状態にケーブルラック4が設けられている。図では、トンネル断面の一部を記載しているが、ブラケット部材3は、トンネル軸芯方向視での左右両方にそれぞれ設けられている。
尚、図には示さないが、トンネル内周壁2に対するブラケット部材3の取り付けは、例えば、アンカーボルト等のネジ部材によって固着してあり、ブラケット部材3に対するケーブルラック4の取り付けは、例えば、フックボルト等のネジ部材によって固着してある。
また、ラック支持部3Bの先端部は、アングル部材の一部を上方に切り起こしてあり、不測の事態によりケーブルラック4の取り付けが解除されても、この切り起こし部3Baによって、ケーブルラック4やその他の載置物がトンネル断面での中央側にずれ落ちるのを防止している。
図には示していないが、ケーブル支持金具4Bの上に、各種ケーブル類や配管類が設置されている。
また、トンネル幅方向での外側に位置している側桁4Aに、照明器具支持金具1を介して、照明器具Lが設置されている(図1、図3参照)。
また、投光面6の背面側の面における長手方向両端部に、照明器具支持金具1がそれぞれ取り付けられている。この取付手段は、例えば、緩み止め対策を講じたネジ止めであったり、溶接等によって実施してある。
このように、フック部7a、第2フック部11による側桁4Aへの係止作用、及び、挟持部材7bと金具本体1Aとによる側桁4Aの挟持作用によって、当該照明器具支持金具1をケーブルラック4に、より確実に且つ外れ難い状態に取り付けることができる。
この囲繞部9Aは、帯板状の金具本体1Aの下端部を、屈曲断面が筒状となるように折返して構成してある。
折返し端部と、その折返し端部を沿わす金具本体1Aの対応部とは、ネジ部材Sを用いて締結できるように構成されている。ネジ部材Sの締込深度を変化させることで、囲繞部9Aの内径の増減を調整することができる。従って、後述する取付部材1Bに形成した軸部9Bを、囲繞部9Aに挿入する時、及び、軸部9Bの回転角度の調整を行う時は、ネジ部材Sを緩めておき、嵌合連結部9をロックする時には、ネジ部材Sを締め付けることで実施できる。尚、軸部9Bの回転角度の調整は、例えば、照明器具Lによる投光角度の調整時に実施される。
これは、図4に示すように、側桁4Aの長手方向に沿っては、多数のケーブル支持金具4Bや、ブラケット部材3が位置しているから、それらが、時には、照明器具支持金具1の取付希望位置と干渉する虞があり、その場合に、二つの軸部9Bの他方側に囲繞部9Aを嵌合させることで、相互の干渉を回避でき、照明器具Lの位置を変えずに、支持することが可能となる。
即ち、これら二つの軸部9Bを備えてあることで、金具本体1Aと取付部材1Bとのケーブルラック4の長手方向に沿った相対位置を変更することができる。当該実施形態においては、これら二つの軸部9Bによって位置変更手段Hが構成されている。
この突起13aを設けてあることで、円筒部材13が囲繞部9Aから抜けるのを、囲繞部9Aの縁部に突起13aが当接することで阻止できるようになる。この突起13aによって抜け止め手段Nが構成されている。
尚、囲繞部9Aに対する円筒部材13の挿入時には、図6(a)に示すように、突起13aが、囲繞部9Aの隙間16を通過するように円筒部材13の回転角度を合わすことで、引っ掛からずに挿入できる。また、挿入後は、図6(b)に示すように、所定の方向に照明器具Lが向くように円筒部材13の回転角度を調整すれば、突起13aが、隙間16から外れた位置に移動し、抜け止めを図ることが可能となる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、取付対象となる照明器具Lは、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、その形状や種類等は、適宜変更することができる。
要するに、照明器具支持金具本体1と取付部材1Bとのケーブルラック4の長手方向に沿った相対位置を変更自在な状態に嵌合連結部9に設けてあればよく、それらを含めて、位置変更手段Hと総称する。
また、囲繞部9Aと軸部9Bとによって構成する場合でも、囲繞部9Aは照明器具支持金具本体1Aに設け、軸部9Bは取付部材1Bに設ける構成に限らず、囲繞部9Aは取付部材1Bに設け、軸部9Bは照明器具支持金具本体1Aに設ける構成であってもよい。
要するに、囲繞部9Aに対する軸部9Bの抜け止めを図れるように構成してあればよく、それらを含めて抜け止め手段Nと総称する。
当該実施形態によれば、照明器具Lの数が増加することで、より明るい照明を実施したり、点灯させる照明器具Lを選択的に切り替えて目的に応じた照明を実施することが可能となる。
1A 金具本体(照明器具支持金具本体に相当)
1B 取付部材
2 トンネル内周壁(躯体部の一例)
4 ケーブルラック
4A 側桁
7 係止取付部
7a フック部
7b 挟持部材(挟持手段に相当)
8 器具取付部
9 嵌合連結部
9A 囲繞部
9B 軸部
H 位置変更手段
L 照明器具
N 抜け止め手段
Claims (2)
- 照明器具の設置対象となる躯体部に、照明器具支持金具を介して前記照明器具が支持してある照明器具支持構造であって、
前記照明器具支持金具は、前記躯体部に設置されているケーブルラックに対して係止自在な係止取付部と、前記照明器具を取付自在な器具取付部とを備えると共に、前記係止取付部を有する照明器具支持金具本体と、前記器具取付部を有する取付部材とを嵌合連結部を介して一体連結してあり、
前記器具取付部を前記照明器具に取り付けると共に、前記係止取付部を前記ケーブルラックに係止させることで、前記照明器具を、前記ケーブルラックに支持してあり、
前記嵌合連結部には、前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との前記ケーブルラックの長手方向に沿った相対位置を変更自在な位置変更手段が設けてあり、
前記嵌合連結部は、前記ケーブルラックの長手方向に沿った軸部を前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との一方に設けると共に、前記軸部を囲繞支持する囲繞部を前記照明器具支持金具本体と前記取付部材との他方に設けて構成してあり、
前記囲繞部に対する前記軸部の抜け止めを図る抜け止め手段が設けてある照明器具支持構造。 - 前記係止取付部は、前記ケーブルラックの側桁に係止自在なフック部と、前記側桁を挟
持することで前記フック部の係止解除を阻止する挟持手段とを備えている請求項1に記載
の照明器具支持構造。
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