JP6270521B2 - Dcファンモータの駆動装置及びダクト形空気調和機 - Google Patents

Dcファンモータの駆動装置及びダクト形空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、ダクト形空気調和機に係り、特に、ダクト形空気調和機の室内ユニット内に設けられたDCファンモータの駆動装置に関するものである。
熱交換器及びファンが内蔵されているユニット本体内で温調された空気を、例えば、天井内部等に設置されているダクトを介して室内に吹き出すようにしたダクト形空気調和機が知られている。ダクト形空気調和機においてダクトから吹出される風量は、ユニット本体内に設置されたDCファンモータの回転数をコントローラが制御することにより調整される(例えば、特許文献1参照)。
機外静圧(通風抵抗)は、ダクトの長さ、径、あるいは形状によって異なるため、例えば、ダクト形空気調和機の取付け時には、コントローラにおける設定静圧と実際の機外静圧とを一致させる調整作業が行われる。
特開2012−241969号公報
しかしながら、上記のように機外静圧と設定静圧とを調整した場合でも、その後の使用状況によって機外静圧が設定静圧と乖離してしまうことがある。このとき、DCファンモータの負荷が増加する方向に機外静圧が変化した場合であって、DCファンモータの目標回転数が高速領域に設定されている場合には、モータ電流が大きくなり、許容電流値を超えてしまうおそれがあった。
また、上記のような機外静圧及び設定静圧の調整作業が行われない場合もあり、その場合においても同様の問題が生ずる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、モータ電流を検出する電流センサ等を設けることなく、許容電流値を超えるモータ電流の発生を回避することのできるDCファンモータの駆動装置及びダクト形空気調和機を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、熱交換器により熱交換された空気をダクトを介して室内に吹出すダクト形空気調和機の室内ユニット内に設けられたDCファンモータの駆動装置であって、前記DCファンモータのドライバ回路に設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の駆動信号を生成するPWM駆動信号生成手段と、前記ドライバ回路に入力される直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記DCファンモータの回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段によって検出されたモータ回転数が所定の目標回転数に一致するように回転数指令電圧を生成する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記直流電圧検出手段によって検出された直流電圧値が所定の電圧閾値未満であるか否かを判定する電圧判定手段と、前記電圧判定手段によって直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させる回転数低下手段とを有し、前記電圧閾値は、機外静圧と設定静圧との差を想定され得る最大値に設定したときの直流電圧とモータ電流との関係を示す電圧電流特性を取得し、この電圧電流特性において、モータ電流が許容電流値以上となる直流電圧範囲の上限値または該上限値に所定の余裕度を持たせた値に設定されているDCファンモータの駆動装置である。
このようなDCファンモータの駆動装置によれば、ドライバ回路に入力される直流電圧が直流電圧検出手段により検出され、DCファンモータの回転数が回転数検出手段により検出され、これら検出値が制御手段に入力される。制御手段は、回転数検出手段によって検出されたモータ回転数を所定の目標回転数に一致させるための回転数指令電圧を生成し、ドライバ回路に出力する。この回転数指令電圧は、ドライバ回路内に設けられたPWM駆動信号生成手段により、回転数指令電圧に応じたPWM駆動信号に変換され、スイッチング素子がPWM駆動信号に基づいて駆動されることにより、DCファンモータの回転数が制御される。
また、制御手段は、直流電圧検出手段によって検出された直流電圧値が所定の電圧閾値未満であるか否かを判定する電圧判定手段を有している。ここで、電圧閾値は、機外静圧と設定静圧との差を想定され得る最大値に設定したときの直流電圧とモータ電流との関係を示す電圧電流特性を取得し、この電圧電流特性において、モータ電流が許容電流値以上となる直流電圧範囲の上限値または該上限値に所定の余裕度を持たせた値に設定されている。したがって、直流電圧が電圧閾値未満か否かを判定することによって、モータ電流が許容電流値を超えることを事前に察知することができる。そして、電圧判定手段によって直流電圧値が電圧閾値未満であると判定された場合は、回転数低下手段がDCファンモータの回転数を低下させる。これにより、仮に機外静圧が設定静圧と乖離することにより負荷が変動した場合でも、モータ電流が許容電流値を超えることを未然に防ぐことが可能となる。
上記DCファンモータの駆動装置において、前記PWM駆動信号生成手段には、回転数指令電圧が入力され、前記制御手段は、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えているか否かを判定する回転数判定手段を有し、前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記回転数判定手段によって、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えていると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させることとしてもよい。この場合において、前記回転数閾値は、例えば、機外静圧と設定静圧とが一致している条件下において、目標回転数に最大目標回転数を設定して、前記制御手段により前記DCファンモータを駆動させた場合のモータ回転数の変動幅に所定の余裕度を持たせた値に設定されていることとしてもよい。
例えば、直流電圧は変動が大きいため、直流電圧に基づく判定だけでは精度が十分ではない場合がある。上記構成によれば、直流電圧に基づく判定に加えて、モータ回転数と目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えているか否かを判定する回転数判定手段を有し、回転数に基づいてモータ電流が許容電流値を超えるおそれがあるか否かを判断する。例えば、機外静圧と設定静圧とが乖離している場合、DCファンモータに通常以上の負荷がかかり、これが原因でトルク不足が発生し、モータ回転数が目標回転数に達しないこととなる。したがって、モータ回転数と目標回転数との差を上記のごとく設定された回転数閾値と比較することにより、現在生じているモータ回転数と目標回転数との偏差が通常の回転数変動によるものなのか、それとも、トルク不足等によるものなのかを判定することが可能となる。このように、直流電圧に基づく判定に加えて、回転数に基づく判定を行うので、判定精度を高めることができる。
上記DCファンモータの駆動装置において、前記制御手段は、前記回転数に基づく回転数判定手段に代えて、前記回転数指令電圧に対応するデューティが所定のデューティ閾値以上であるか否かを判定するデューティ判定手段を有し、前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記デューティ判定手段によって前記回転数指令電圧に対応するデューティが前記デューティ閾値以上であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させることとしてもよい。この場合において、前記デューティ閾値は、例えば、機外静圧が設定静圧と一致している条件下で、目標回転数に最大目標回転数を設定して、前記制御手段によって前記DCファンモータを駆動させた場合の入力電圧と回転数との関係を示す入力電圧回転数特性を得、この入力電圧回転数特性において回転数が最大目標回転数に到達したときのデューティの値または該デューティの値に所定の余裕度を持たせた値に設定されている。
このように、回転数に基づく判定に代えて、回転数指令電圧に対応するデューティに基づく判定によって、判定精度を向上させることとしてもよい。すなわち、デューティ閾値は、機外静圧が設定静圧と一致している条件下において、負荷を最大としたときのデューティに設定されている。したがって、機外静圧が設定静圧と一致している条件下においては、ドライバ回路に与えられる回転数指令電圧に対応するデューティがデューティ閾値を超えることはない。このことから、回転数指令電圧に対応するデューティがデューティ閾値を超える値を示しているということは、通常運転の範囲を超える電圧がDCファンモータに印加されていると考えることができ、モータ電流が許容電流値を超えるおそれがあると判断することができる。
上記DCファンモータの駆動装置において、前記制御手段は、前記回転数判定手段および前記デューティ判定手段を有し、前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記回転数判定手段によって、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えていると判定され、かつ、前記デューティ判定手段によって前記回転数指令電圧に対応するデューティが前記デューティ閾値以上であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させることとしてもよい。
このように、直流電圧に基づく判定、回転数に基づく判定、回転数指令電圧に対応するデューティに基づく判定を行うことにより、モータ電流が許容電流値を超えるような事象をより確実に察知することが可能となる。
本発明の第2態様は、上記のDCファンモータの駆動装置を備えるダクト形空気調和機である。
本発明によれば、許容電流値を超えるモータ電流の発生を回避することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るダクト形空気調和機を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るDCファンモータの駆動装置の概略構成を示した図である。 図2に示した制御装置の機能ブロック図の一例を示した図である。 電圧閾値の設定について説明するための図である。 デューティ閾値について説明するための図である。 制御装置が備える電流制限部によって実行される処理の手順を示したフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係るDCファンモータの駆動装置及びダクト形空気調和機について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るダクト形空気調和機を示す側面図である。なお、本実施形態では、ダクト形空気調和機の一例として、天井に埋め込んで設置されるダクト形空気調和機1が例示されている。
図1に示すように、ダクト形空気調和機(空気調和機)1のユニット本体(室内ユニット)2は、建屋の梁等に鉛直方向に設けられる複数本の吊りボルトを介して天井内に吊り下げ設置されるようになっている。なお、屋外に設置される室外機は、図示省略されている。
ダクト形空気調和機1は、吸込みグリル3、消音チャンバー4および吸込みダクト5を介して室内から吸込んだ室内空気を冷媒と熱交換させて冷却または加熱した後、吹出しダクト6、吹出しユニット7および吹出しグリル8等を介して室内に吹出すように構成されている。吹出しダクト6は、吹出しユニット7の配設位置等により、その長さ、径および形状等が様々変化するものである。なお、天井面9には、ダクト形空気調和機1のユニット本体2を点検あるいはメンテナンスするための点検口10が設けられている。
ユニット本体2は、箱形とされており、その内部には、冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器11と、室内空気を循環させるファン(例えば、シロッコファン等)12が組み込まれている。ファン12は、DCファンモータ24(図2参照)を備えている。さらに、ユニット本体2の内部には、室内熱交換器11で発生したドレン水を受けるドレンパン、ドレンパン内に溜まったドレン水を外部に排出するドレンポンプ(ドレンパンおよびドレンポンプは図示省略)等が組み込まれている。
ユニット本体2における空気吸込み側には、吸込みダクト5が接続される吸込み口13が設けられ、ユニット本体2における空気吹出し側には、吹出しダクト6が接続される吹出し口14が設けられている。
次に、本実施形態に係るDCファンモータの駆動装置(以下「モータ駆動装置」という。)15について図2を参照して説明する。図2は、モータ駆動装置15の概略構成を示した図である。図2に示すように、モータ駆動装置15は、交流電源21からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置22と、コンバータ装置22から出力される直流電圧をDCファンモータ24に供給するドライバ回路23と、ドライバ回路23に制御指令を与える制御装置20とを備えている。
コンバータ装置22は、例えば、交流電圧を直流電圧に変換する全波整流回路25と、インダクタ26と、平滑コンデンサ27とを主な構成として備えている。なお、図2における構成は一例であり、この構成に限定されない。
ドライバ回路23は、制御装置20から出力される回転数指令電圧Vspを用いてPWM駆動信号を生成するPWM駆動信号生成部33と、このPWM駆動信号に基づいてスイッチングするスイッチング素子28とを備えている。PWM駆動信号に基づいてスイッチング素子28が駆動することにより、DCファンモータ24に供給されるモータ駆動電圧が制御され、DCファンモータ24のモータ速度が調整される。なお、PWM駆動信号生成部33は、公知の構成を適宜採用すればよく、ここでの詳細な説明は省略する。また、ドライバ回路23は、後述する回転数検出部31とともに、DCファンモータ24に対して一体化して設けられていてもよいし、DCファンモータ24とは別体として設けられていてもよい。
モータ駆動装置15は、DCファンモータ24の回転数(以下「モータ回転数N」という。)を検出する回転数検出部31及び入力直流電圧Vdcを検出する直流電圧検出部26を備えている。回転数検出部31により検出されたモータ回転数N及び直流電圧検出部26により検出された入力直流電圧Vdcは、制御装置20に出力される。
制御装置20は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)であり、以下に説明する各部の処理を実現するためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を有している。CPUがこの記録媒体に記録されたプログラムをRAM等の主記憶装置に読み出して実行することにより、以下のような各部における処理が実現される。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。
図3は、制御装置20の機能ブロック図の一例を示した図である。図3に示すように、制御装置20は、目標回転数Nに応じた回転数指令電圧Vspを生成する指令変換部41と、モータ電流が許容電流値を超えないように、指令変換部41に与える回転数指令Nを設定する電流制限部42とを備えている。
具体的には、指令変換部41は、回転数検出部31からのモータ回転数Nが電流制限部42から与えられる目標回転数Nに一致するような回転数指令電圧Vspを生成し、ドライバ回路23に出力する。なお、回転数指令電圧VspからPWM駆動信号への変換については公知の技術を適宜採用すればよい。
電流制限部42は、電圧判定部51、回転数判定部52、デューティ判定部53、及び目標回転数調整部(回転数低下手段)54を備えている。
電圧判定部51は、直流電圧検出部32によって検出された入力直流電圧Vdc[V]が所定の電圧閾値Vdc0[V]未満であるか否かを判定する。回転数判定部52は、モータ回転数Nと目標回転数Nと(例えば、一つ前のサンプリング期間における目標回転数N)の差ΔN[rpm]が所定の回転数閾値Y[rpm]を超えているか否かを判定する。
デューティ判定部53は、指令変換部41ら入力される回転数指令電圧Vspに対応するデューティが所定のデューティ閾値X以上であるか否かを判定する。
目標回転数調整部54は、電圧判定部51によって、入力直流電圧Vdcが電圧閾値Vdc0未満であると判断され、かつ、回転数判定部52によって、モータ回転数Nと目標回転数Nとの差ΔNが所定の回転数閾値Yを超えていると判定され、かつ、デューティ判定部53によって回転数指令電圧Vspに対応するデューティがデューティ閾値X以上であると判定された場合に、DCファンモータ24の回転数を低下させる。具体的には、図示しないリモコンから入力された風量等に応じて設定された目標回転数Nrefを減少する方向に調整(補正)し、調整後の目標回転数Nを指令変換部41に出力する。また、目標回転数調整部54は、上記いずれかの条件を満たさなかった場合には、風量等に応じて設定された目標回転数Nrefを目標回転数Nとして指令変換部41に出力する。
次に、電圧判定部51で用いられる電圧閾値Vdc0、回転数判定部52で用いられる回転数閾値Y、及びデューティ判定部53で用いられるデューティ閾値Xについて、順に説明する。
〔電圧閾値Vdc0〕
電圧閾値Vdc0は、例えば、機外静圧と設定静圧との差を想定される最大の値、換言すると、機外静圧と設定静圧との乖離により、想定される最も大きな負荷がDCファンモータにかかった場合を想定し、そのときの入力直流電圧Vdcと直流電流Idcとの関係を示す電圧電流特性を得る。図4に、この電圧電流特性の一例を示す。ただし、領域Aでは、入力直流電圧Vdcの低下によって、DCファンモータ24がトルク不足となり、モータ回転数Nが目標回転数Nrefに到達せず、直流電流Idcが低下している状態を示している。この電圧電流特性は、シミュレーションによって得られるものでもよく、実際に実機を用いた試験により得られるものであってもよい。なお、後述する種々の特性についても同様である。
電圧閾値Vdc0は、図4に示す電圧電流特性において、直流電流Idcが許容電流値Idc0以上となる直流電圧範囲の上限値に設定される。なお、電圧閾値Vdc0は、上限値に所定の余裕度を持たせた値に設定されていてもよい。電圧閾値Vdc0は、例えば、280[V]に設定される。
また、図4に示した電圧電流特性において、入力直流電圧Vdcについては、交流入力電圧Vacと相関があることから、例えば、交流入力電圧Vacと直流電流Idcとの関係を得、この関係から交流入力電圧Vacを入力直流電圧Vdcに変換することにより、得ることとしてもよい。
〔回転数閾値Y〕
回転数閾値Yは、機外静圧が設定静圧と一致している条件下において、目標回転数Nに最大目標回転数Nmax0を設定してDCファンモータ24を制御装置20によって制御した場合におけるDCファンモータ24の回転数変動の平均値を取得し、この回転数変動の平均値に基づいて設定される。例えば、最大目標回転数Nmax0が1600[rpm]であり、DCファンモータ24のモータ回転数Nが約1590[rpm]から約1610[rpm]の間で変動し、回転数変動の平均値が20[rpm]であったとする。回転数閾値Yは、この回転数変動に所定の余裕度(例えば、1.5倍以上2.0倍以下のいずれかの値)を加味した値に設定される。例えば、上記例において、余裕度を1.5倍とした場合には、Y=回転数変動の平均値×1.5=20×1.5=30[rpm]に設定される。
〔デューティ閾値X〕
デューティ閾値Xは、機外静圧が設定静圧と一致している条件下において、目標回転数Nに最大目標回転数Nmax0を設定し、制御装置20によってDCファンモータ24を制御したときの入力交流電圧Vac(実効値)とモータ回転数Nとの関係を示す電圧回転数特性を得る。図5に、機外静圧が設定静圧と一致している条件下において、目標回転数Nに最大目標回転数Nmax0を設定したときの電圧回転数特性の一例を示す。この電圧回転数特性において、モータ回転数Nが最大目標回転数Nmax0に一致したときの入力電圧Vinにおけるデューティの値をデューティ閾値Xとして設定する。なお、入力交流電圧Vacに代えて入力直流電圧Vdcを用いてもよい。
次に、本実施形態に係るモータ駆動装置15の動作について説明する。
まず、交流電源21からの交流電圧はコンバータ装置22において直流電圧に変換され、ドライバ回路23に供給される。ドライバ回路23のPWM駆動信号生成部33には、回転数指令電圧Vspが制御装置20から与えられ、回転数指令電圧Vspに基づくPWM駆動信号が生成される。そして、このPWM駆動信号に従ってドライバ回路23内のスイッチング素子28がPWM制御されることにより、所望のモータ駆動電圧がDCファンモータ24に印加され、DCファンモータ24の回転数が制御される。
DCファンモータ24の回転数は、回転数検出部31により検出され、制御装置20に出力される。また、入力直流電圧Vdcが直流電圧検出部32によって検出され、制御装置20に出力される。制御装置20では、指令変換部41によって、回転数検出部31から入力されたモータ回転数Nを目標回転数Nに一致させるための回転数指令電圧Vspが生成される。また、目標回転数Nは、モータ電流が許容電流値を超えないように電流制限部42によって調整される。
以下、図6を参照して電流制限部42による電流制限処理について説明する。なお、電流制限部42は、図6に示したフローを所定のサンプリング周期で繰り返し行う。
まず、ステップSA1において、直流電圧検出部32によって検出された入力直流電圧Vdcが電圧閾値Vdc0未満であるか否かが判定される。ここで、電圧閾値Vdc0は、機外静圧と設定静圧との差を想定され得る最大値に設定したときの直流電圧とモータ電流との関係を示す電圧電流特性を取得し、この電圧電流特性において、モータ電流が許容電流値以上となる直流電圧範囲の上限値または該上限値に所定の余裕度を持たせた値に設定されている。したがって、入力直流電圧Vdcが電圧閾値Vdc0未満であるか否かを判定することにより、モータ電流が許容電流値を超えることを事前に察知することができる。
ステップSA1における判定結果が「YES」である場合、ステップSA2において、モータ回転数Nと目標回転数Nとの差ΔNが回転数閾値Yを超えているか否かが判定される。例えば、機外静圧が設定静圧と乖離している場合、DCファンモータ24に通常以上の負荷がかかり、これが原因でトルク不足が発生し、モータ回転数Nが目標回転数Nに達しないこととなる。したがって、モータ回転数Nと目標回転数Nとの差ΔNを、通常の回転数変動に基づいて設定された回転数閾値と比較することにより、現在生じているモータ回転数Nと目標回転数Nとの偏差が通常の回転数変動によるものなのか、それとも、トルク不足等によるものなのかを判定することが可能となる。このように、入力直流電圧Vdcに基づく判定に加えて、モータ回転数Nに基づく判定を行うので、判定精度を高めることができる。
ステップSA2における判定結果が「YES」である場合、ステップSA3において、現在の回転数指令電圧Vspに対応するデューティがデューティ閾値Xを超えているか否かが判定される。
ここで、デューティ閾値Xは、上述したように、機外静圧が設定静圧と一致している条件下において、負荷を最大としたときのデューティに設定されている。したがって、機外静圧が設定静圧と一致している条件下においては、ドライバ回路23に与えられる回転数指令電圧Vspのデューティがデューティ閾値Xを超えることはない。このことから、回転数指令電圧Vspのデューティがデューティ閾値Xを超える値を示しているということは、通常運転の範囲を超える電圧がDCファンモータ24に印加されていると考えることができ、モータ電流が許容電流値を超えるおそれがあると判断することができる。
ステップSA3における判定結果が「YES」である場合、すなわち、ステップSA1からSA3の判定において全て「YES」であった場合には、ステップSA4において、目標回転数Nを所定量ΔY低下させる。これにより、ドライバ回路23に与えられる回転数指令電圧Vspが低下し、PWM駆動信号のPWMデューティを小さくすることができる。この結果、DCファンモータ24に印加される電圧を小さくすることができ、モータ電流を低下させ、モータ電流が許容電流値を超えるのを未然に防ぐことが可能となる。
また、上記ステップSA1からSA3の判定において、いずれかが「NO」であった場合には、現在の目標回転数Nが維持される。したがって、目標回転数の調整が行われていない場合には、風量に応じて設定された目標回転数Nrefがそのまま目標回転数Nとして指令変換部41に出力されることとなる。
以上説明したように、本実施形態のダクト形空気調和機1によれば、許容電流値を超えるモータ電流の発生を回避することができるという効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、ステップSA2とステップSA3との順番を入れ替え、デューティに基づくステップSA3の判定を行った後に、回転数に基づくステップSA2の判定を行うこととしてもよい。
また、図3に示した機能ブロック図において、デューティ判定部53を省略し、電圧判定部51による判定と回転数判定部52による判定との組み合わせにより、モータ電流が許容電流値を超えることを察知することとしてもよい。あるいは、図3に示した機能ブロック図において、回転数判定部52を省略し、電圧判定部51による判定とデューティ判定部53による判定との組み合わせにより、モータ電流が許容電流値を超えることを察知することとしてもよい。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。
1 ダクト形空気調和機
2 ユニット本体
6 吹出しダクト
11 室内熱交換器
15 DCファンモータの駆動装置(モータ駆動装置)
20 制御装置
21 交流電源
22 コンバータ装置
23 ドライバ回路
24 DCファンモータ
28 スイッチング素子
31 回転数検出部
32 直流電圧検出部
33 PWM駆動信号生成部
41 指令変換部
42 電流制限部
51 電圧判定部
52 回転数判定部
53 デューティ判定部
54 目標回転数調整部

Claims (5)

  1. 熱交換器により熱交換された空気をダクトを介して室内に吹出すダクト形空気調和機の室内ユニット内に設けられたDCファンモータの駆動装置であって、
    前記DCファンモータのドライバ回路に設けられたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の駆動信号を生成するPWM駆動信号生成手段と
    前記ドライバ回路に入力される直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記DCファンモータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記回転数検出手段によって検出されたモータ回転数が所定の目標回転数に一致するように回転数指令電圧を生成する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記直流電圧検出手段によって検出された直流電圧値が所定の電圧閾値未満であるか否かを判定する電圧判定手段と、
    前記電圧判定手段によって直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させる回転数低下手段と
    を有し、
    前記電圧閾値は、機外静圧と設定静圧との差を想定され得る最大値に設定したときの直流電圧とモータ電流との関係を示す電圧電流特性を取得し、この電圧電流特性において、モータ電流が許容電流値以上となる直流電圧範囲の上限値または該上限値に所定の余裕度を持たせた値に設定されているDCファンモータの駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えているか否かを判定する回転数判定手段を有し、
    前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記回転数判定手段によって、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えていると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させ、
    前記回転数閾値は、機外静圧と設定静圧とが一致している条件下において、目標回転数に最大目標回転数を設定して、前記制御手段により前記DCファンモータを駆動させた場合のモータ回転数の変動幅に所定の余裕度を持たせた値に設定されている請求項1に記載のDCファンモータの駆動装置。
  3. 前記PWM駆動信号生成手段には、回転数指令電圧が入力され、
    前記制御手段は、前記回転数指令電圧に対応するデューティが所定のデューティ閾値以上であるか否かを判定するデューティ判定手段を有し、
    前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記デューティ判定手段によって前記回転数指令電圧に対応するデューティが前記デューティ閾値以上であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させ、
    前記デューティ閾値は、機外静圧が設定静圧と一致している条件下で、目標回転数に最大目標回転数を設定して、前記制御手段によって前記DCファンモータを駆動させた場合の入力電圧と回転数との関係を示す入力電圧回転数特性を得、この入力電圧回転数特性において回転数が最大目標回転数に到達したときのデューティの値または該デューティの値に所定の余裕度を持たせた値に設定されている請求項1に記載のDCファンモータの駆動装置。
  4. 前記PWM駆動信号生成手段には回転数指令電圧が入力され、
    前記制御手段は、前記回転数指令電圧に対応するデューティが所定のデューティ閾値以上であるか否かを判定するデューティ判定手段を有し、
    前記回転数低下手段は、前記電圧判定手段によって、前記直流電圧値が前記電圧閾値未満であると判断され、かつ、前記回転数判定手段によって、前記モータ回転数と前記目標回転数との差が所定の回転数閾値を超えていると判定され、かつ、前記デューティ判定手段によって前記回転数指令電圧に対応するデューティが前記デューティ閾値以上であると判定された場合に、前記DCファンモータの回転数を低下させ、
    前記デューティ閾値は、機外静圧が設定静圧と一致している条件下で、目標回転数に最大目標回転数を設定して、前記制御手段によって前記DCファンモータを駆動させた場合の入力電圧と回転数との関係を示す入力電圧回転数特性を得、この入力電圧回転数特性において回転数が最大目標回転数に到達したときのデューティの値または該デューティの値に所定の余裕度を持たせた値に設定されている請求項2に記載のDCファンモータの駆動装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のDCファンモータの駆動装置を備えるダクト形空気調和機。
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