JP6270018B2 - クリーニング装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体上の未定着トナーを除去するクリーニング装置、クリーニング装置を備える定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式等の画像形成装置においては、記録媒体としての用紙にトナー画像を定着させる定着装置が設けられている。定着装置は、加熱手段によって加熱される定着部材と、この定着部材に当接する当接部材とを有し、定着部材と当接部材との当接により形成されたニップ部を用紙が通過することにより、その用紙上のトナーが加熱溶融されて定着される。
一般的に、加熱手段は、通紙幅全体に渡って定着部材を加熱するように構成されており、これによって用紙全体が加熱される。しかしながら、画像が用紙の一部の領域にしか存在しない場合は、画像の存在しない非画像領域において、熱エネルギーが無駄に消費されることになる。
そこで、非画像領域への無駄な熱エネルギー消費を削減するため、例えば、下記特許文献1などには、用紙上の画像に応じて加熱領域を変更し、定着に必要な画像領域は加熱するが、定着に必要ない非画像領域は加熱しない、又は加熱温度を低くするように制御する定着装置が提案されている。
ところで、画像形成装置においては、現像工程や転写工程の異常等により、用紙上の非画像領域にトナーが付着する場合がある。非画像領域にトナーの付着が生じた場合、上記のような非画像領域を加熱しない、又は加熱温度を低くする定着装置においては、非画像領域に付着したトナーは定着処理後も溶けずに未定着トナーとして用紙上に残存する。このため、印刷後の用紙から未定着のトナーが脱落し、用紙を取り扱うユーザーの手や衣服などを汚す虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、記録媒体上の非画像領域にトナーが付着した場合であっても、ユーザーの手や衣服などを汚すことのないクリーニング装置、そのクリーニング装置を備える定着装置及び画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、定着部材と、前記定着部材に当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱手段は、それぞれ独立して加熱可能でかつ記録媒体の幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有し、前記加熱制御手段が、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御可能な定着装置を備えた画像形成装置に搭載されるクリーニング装置であって、定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するブラシ状の第1の除去部材と、前記第1の除去部材に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材とを備え、前記第1の除去部材は、所定の電圧が印加されることで、対向部材との間で記録媒体上の未定着トナーを第1除去部材側へ転移させる静電気力を発生させるものであって、前記対向部材は、導電性の芯金と、当該芯金の外周面を被覆する中抵抗層を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の非画像領域にトナーが付着した場合であっても、定着処理後の非画像領域に存在する未定着トナーを第1の除去手段によって除去することができる。これにより、ユーザーの手や衣服などがトナーで汚れてしまうのを防止することができる。さらに、第1の除去手段に付着している未定着トナーを第2の除去手段によって除去することで、第1の除去手段による未定着トナー除去機能を長期に亘って維持することが可能である。
本発明を適用可能な画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。 前記画像形成装置に搭載される定着装置の概略構成図である。 定着装置が備えるヒータの構成を示す図である。 画像形成パターンを示す平面図である。 通紙時のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。 定着処理前の用紙上の未定着トナーの帯電量分布と、定着処理後の用紙上の未定着トナーの帯電量分布とを示すグラフである。 使用環境が高温高湿、常温常湿、低温低湿である場合の定着処理後の未定着トナーの帯電量分布を示すグラフである。 一般的に使用されているブラシ繊維の断面図である。 一般的に使用されているブラシ繊維の断面図である。 電荷注入が生じにくくなるような改良が施されたブラシ繊維の断面図である。 電荷注入が生じにくくなるような改良が施されたブラシ繊維の断面図である。 直毛タイプのブラシ繊維の縦断面である。 湾曲毛タイプのブラシ繊維の縦断面である。 ブラシ繊維を直毛にした場合と、湾曲毛にした場合とのクリーニング性を比較した結果を示すグラフである。 クリーニングブラシの線速比を異ならせた場合のクリーニング性を比較した結果を示すグラフである。 中抵抗層を有する電極ローラの概略構成図である。 (a)は中抵抗層を有する電極ローラの等価回路の説明図であり、(b)は中抵抗層を有しない電極ローラの等価回路の説明図である。 中抵抗層を有する対向ローラの概略構成図である。 本発明に係るクリーニング装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。 本発明に係るクリーニング装置を定着装置に一体的に設けた構成を示す図である。 本発明を適用可能な他の定着装置の概略構成図である。 本発明を適用可能なさらに別の定着装置の概略構成図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、モノクロ画像形成装置であり、その装置本体1の中央には、像担持体としての感光体2が配設されている。感光体2の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ3と、露光手段を構成する光源4及びミラー5と、現像ローラ6を備える現像手段7と、転写手段8と、クリーニングブレード9を備えるクリーニング手段10等が配設されている。
また、装置本体1には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ11と、給紙トレイ11から用紙Pを搬出する給紙ローラ12と、タイミングローラとしての一対のレジストローラ13と、用紙Pに画像を定着する定着装置14と、用紙Pの非画像領域に付着している未定着トナーを除去するクリーニング装置35と、用紙Pを装置外に排出する排紙ローラ15とが設けられている。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、感光体2が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。次いで、図示しない読取装置やコンピュータ等からの画像情報に基づいて、光源4から照射された露光光がミラー5を介して走査され、感光体2の帯電面に照射される。これにより、感光体2の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像ローラ6からトナーが供給されることにより、静電潜像がトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙トレイ11から用紙Pが1枚ずつ分離して送り出される。送り出された用紙Pは、レジストローラ13によって搬送が一旦停止され、姿勢のずれが矯正される。その後、レジストローラ13を感光体2の回転に同期して回転駆動させ、感光体2上のトナー画像の先端と用紙Pの搬送方向先端の所定位置とが一致するタイミングで用紙Pを搬送する。そして、搬送される用紙P上に、感光体2上のトナー画像が、転写手段8によって形成された転写電界により転写される。また、用紙P上に転写されずに感光体2上に残った残留トナーは、感光体2の回転に伴ってクリーニングブレード9に至り、クリーニングブレード9によって掻き落とされ除去される。そして、感光体2の表面は、図示しない除電手段によって除電され、次の作像工程に備えられる。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置14へと搬送され、定着装置14によって用紙P上のトナー画像が定着される。続けて、用紙Pは、クリーニング装置35に搬送される。このとき、用紙Pの非画像領域に未定着トナーが付着している場合は、クリーニング装置35によって非画像領域上の未定着トナーが除去される。その後、用紙Pは、排紙ローラ15によって装置外へ排出される。
図2は、本実施形態に係る定着装置の概略構成図である。
図2に示すように、定着装置14は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に当接してニップ部Nを形成する当接部材としての加圧ローラ22と、定着ベルトを加熱する加熱手段としてのヒータ23とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。具体的に、定着ベルト21は、外径40mmで厚み40μmのSUS製の基材21aと、この基材21aの外周面を被覆する厚み100μmのシリコーンゴム製の弾性層21bと、この弾性層21bの外周面を被覆する厚み5〜50μmのPFAやPTFE等のフッ素系樹脂製の離型層21cとで構成されている。なお、定着ベルト21の基材21aを、ポリイミド等の樹脂材料で構成してもよい。
加圧ローラ22は、外径40mmで厚み2mmの鉄製の芯金22aと、この芯金22aの外周面を被覆する弾性層22bとで構成されている。加圧ローラ22の弾性層22bは、シリコーンゴムで構成されており、その厚みは5mmである。また、離型性を高めるため、弾性層22bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。
定着ベルト21の内周側の加圧ローラ22と対向する位置には、ニップ形成部材24が配設されている。ニップ形成部材24は、その両端部において、定着装置14の図示しない側板に支持されている。このニップ形成部材24に対し、加圧ローラ22が加圧レバー等の加圧手段によって圧接せしめられることで、定着ベルト21と加圧ローラ22との圧接部において所定幅のニップ部Nが形成されている。なお、定着部材と当接部材とを加圧を行わず単に当接させるだけの構成としてもよい。
また、加圧ローラ22は、図示しないモータ等の駆動源によって図の矢印B方向に回転駆動するように構成されている。そして、加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が図の矢印C方向に従動回転するようになっている。また、定着ベルト21の内周側には、定着ベルト21を支持するベルト支持部材29が配設されている。
ヒータ23は、サーマルヒータやセラミックヒータ等の面状又は板状の発熱体で構成されている。定着ベルト21の内周側には、支持部材としてのステー31が配設されており、このステー31によって、ヒータ23が、ニップ部Nよりも用紙搬送方向Aの上流側で、定着ベルト21の内周面に対向するように支持されている。また、ヒータ23には電源25が接続されており、電源25からヒータ23に電力が供給されるようになっている。この電源25の出力は、加熱制御手段26によって制御される。加熱制御手段26は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータで構成されている。
また、定着装置14は、ヒータ23の温度を検知するヒータ温度検知手段としての第1のサーミスタ27と、定着ベルト21の温度を検知するベルト温度検知手段としての第2のサーミスタ28とを備える。第1のサーミスタ27は、ヒータ23に直接接触するように配設され、第2のサーミスタ28は、定着ベルト21の外周面に対し、ヒータ23よりもベルト回転方向Cの上流側で対向するように配設されている。各サーミスタ27,28で検知された温度情報は、加熱制御手段26に入力されるようになっており、この入力情報に基づいて、加熱制御手段26は電源25の出力を制御するように構成されている。
また、ヒータ23と対向する位置には、定着ベルト21を外周側から押さえる押さえ部材としての押圧ローラ30が配設されている。この押圧ローラ30によって、定着ベルト21が外周側から押さえられることで、定着ベルト21がヒータ23に接触するようになっている。押圧ローラ30は、外径が15mm乃至30mmであり、外径が8mmの鉄製の芯金30aと、この芯金30aの外周面を被覆する厚み3.5mm乃至11mmのシリコーンゴム製の弾性層30bとで構成されている。また、離型性を高めるために、弾性層30bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。ここでは、押圧ローラ30が図示しない加圧手段によって定着ベルト21に圧接されているが、加圧を行わず単に当接させるだけの構成としてもよい。
図2を参照しつつ定着装置の基本動作について説明する。
画像形成装置本体の電源スイッチが投入されると、電源25からヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図の矢印B方向に回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図の矢印C方向に従動回転する。
その後、上述の画像形成工程を経て未定着のトナー画像Gが担持された用紙Pが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間のニップ部Nに搬送されると、用紙Pが加熱及び加圧され、用紙P上のトナー画像Gが定着される。そして、用紙Pはニップ部Nから搬出された後、機外に排出される。
以下、本実施形態に係る定着装置の構成について、さらに詳しく説明する。
図3に示すように、ヒータ23は、用紙Pの幅方向に等間隔に配設された複数(図では7つ)の発熱体32を有しており、各発熱体32は、互いに独立して発熱可能に構成されている。すなわち、ヒータ23は、それぞれ独立して加熱可能でかつ用紙Pの幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有する。各発熱体32は、上記加熱制御手段26によって、その発熱が制御されるようになっている。
具体的に、加熱制御手段26は、複数の発熱体32のうち、発熱させる発熱体32を選択することによる用紙幅方向における加熱領域の変更と、発熱体32のON/OFFのタイミングを制御することによる回転方向における加熱領域の変更と、発熱体32の発熱量を制御することによる加熱量(加熱温度)の変更とを、行えるようになっている。なお、発熱体32の発熱量(出力)の制御は、発熱体32への供給電力の増減、あるいは、点灯デューティー(所定時間中のON時間の比率)の変更などによって行われる。
例えば、図4(a)に示すように、用紙搬送方向Aの先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領域cが存在するように画像形成された用紙Pの場合、画像領域a,cでは定着が必要であるが、非画像領域cでは定着の必要はない。このような場合、加熱制御手段26は、画像処理手段33(図2参照)から得られた画像情報に基づき、非画像領域bに対応する定着ベルト21の部位の温度を、画像領域a,cに対応する定着ベルト21の部位の温度よりも低くなるようにヒータ23を制御する。すなわち、この場合、画像領域a,cに対応する箇所では、全発熱体32への電力供給を通常通り行うが、非画像領域bに対応する箇所では、全発熱体32への電力供給を低減又は停止する。このように、非画像領域bに対応する箇所では、発熱体32への供給電力を低減又は停止することで、非画像領域bへの無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
また、図4(b)に示すように、用紙Pの幅方向に渡って、画像領域dと非画像領域eとが混在する場合は、複数の発熱体32のうち、非画像領域eに対応する位置(図の右側)にある発熱体32への電力供給を低減又は停止する。これにより、非画像領域eへの無駄な熱エネルギー消費を削減できる。
また、図4(c)に示す例では、画像領域と非画像領域とが用紙Pの幅方向と搬送方向に渡って混在している。この場合は、図中の符号gの範囲と符号iの範囲とが重なり合った箇所に形成される非画像領域に対応して、発熱体32への電力供給を低減又は停止することにより、上記と同様に、非画像領域への無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
図5は、図4(a)に示す用紙を通過させた場合のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。以下、図5を参照しつつ、定着ベルトの温度制御について説明する。
図5に示すように、用紙上の画像領域a,cがニップ部を通過するタイミングTa,Tcでは、定着ベルトの温度が、定着に必要な所定の第1の目標温度Q1となるように、発熱体への供給電力を制御する。一方、非画像領域bがニップ部を通過するタイミングTbでは、発熱体への電力供給を低減して、第1の目標温度Q1よりも低い第2の目標温度Q2となるように制御し、無駄な熱エネルギー消費を削減する。ここで、画像領域a,cがニップ部を通過しない時間Tb,T1,T2においては、発熱体への電力供給を完全に停止してもよいが、極端に温度が下がり過ぎると、次の、あるいは最初の画像領域に対応した温度の立ち上がりが間に合わないことがある。そのため、図5に示す例のように、発熱体の出力として、第1の目標温度Q1用の出力W1よりも小さい出力W2を設定し、画像領域の非通過時Tb,T1,T2においては、小さい出力W2で加熱することにより、第1の目標温度Q1よりも低いが室温よりは高い第2の目標温度Q2に保つように制御することが望ましい。
また、一般的に、定着ベルトの加熱を開始してから、定着ベルトの温度が目標温度に達するまでには、一定の昇温時間を要する。従って、第1の目標温度Q1用の出力W1での立ち上げを、画像領域aの先端がニップ部に達した時点で開始した場合、第1の目標温度Q1への昇温が間に合わない。そこで、図5に示す例のように、定着ベルトの昇温時間を考慮して、各画像領域a,cの先端がニップ部へ到達するよりも前のタイミングから、所定時間Txの間、出力W1による予熱を行うことが望ましい。ただし、省エネの観点から、予熱時間Txはできるだけ短い方が望ましい。また、定着ベルトの昇温時間は、定着ベルト自体の熱伝達率や回転方向の発熱長さなどによって異なるため、予め実験などにより特定しておくとよい。
なお、図5に示す例では、各画像領域a,cの定着温度を、同じ第1の目標温度Q1に設定しているが、画像領域に応じて目標温度を異ならせてもよい。
例えば、各画像領域の画像の種類が、文字、写真、図などで異なる場合に、画像の種類に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。特に、画像が写真の場合は、画像の光沢度を上げる必要がある場合があるので、写真の画像領域に対しては目標温度を高く設定することで、所望の光沢度が得られる。
また、各画像領域の画像パターンが、ベタ画像、ハーフトーン画像、線画像、文字画像などで異なる場合や、画像パターンの処理方法が、ディザ法や誤差拡散法などで異なる場合、画像パターンや処理方法に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。各種画像パターンによってトナー粒子同士の孤立度合い又は密集度合いが異なっており、孤立している場合の方が密集している場合よりもトナーが剥がれやすいことが知られている。そのため、トナーが孤立している画像パターンに対しては、目標温度を上げて剥がれにくくし、反対に、トナーが密集している画像パターンに対しては、目標温度を下げることで消費エネルギーを削減することが可能である。
また、各画像領域のトナー付着量が異なる場合、それぞれ、定着に必要な温度が異なるため、画像情報に基づきトナーの付着量を把握しておき、これに応じて画像領域ごとに目標温度を異ならせてもよい。通常、トナーの付着量が多い画像では、トナーの溶融に多くの熱量が必要になるため、目標温度を上げる必要がある。反対に、トナーの付着量が少ない画像では、目標温度を下げて消費エネルギーの削減を図ることができる。
また、複数の色のトナーを用いるカラー画像形成装置においては、トナーの色によって定着に必要な熱量が異なる場合があるため、その場合、トナーの色に応じて目標温度を異ならせてもよい。例えば、ブラックのトナーは、イエロー、シアン、マゼンタ等の他の色のトナーに比べて、定着に必要な熱量が少なくてよい場合が多いため、ブラックのトナーのみ使用される画像領域では、目標温度を下げることで消費エネルギーの削減を図れる。
以下、上記クリーニング装置35の構成について説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。
図6に示すように、第1実施形態に係るクリーニング装置35は、定着処理後の用紙P上の未定着トナーを除去する第1の除去部材としてのクリーニングブラシ36と、クリーニングブラシ36に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材としてのフリッカー37と、クリーニングブラシ36に対向する対向部材としての対向ローラ38と、クリーニングブラシ36及びフリッカー37を収容するケース39とを備えている。
クリーニングブラシ36は、導電性の芯金36aと、芯金36aの外周面に設けられた多数のブラシ繊維36bとから成るブラシローラである。クリーニングブラシ36の芯金36aには、クリーニングブラシ用電源40から所定の電圧が印加されるようになっている。また、クリーニングブラシ36は、搬送される用紙Pの画像形成面側に配置され、対向ローラ38は、用紙Pの画像形成面とは反対側の面に配置されている。フリッカー37は、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bに接触する位置に配置されている。
次に、第1実施形態に係るクリーニング装置の動作について説明する。
図6に示すように、定着処理後の用紙Pがクリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、矢印D方向に回転するクリーニングブラシ36と矢印E方向に回転する対向ローラ38によって、用紙Pは矢印A方向に搬送される。ここで、用紙Pは定着処理されているが、上述の通り、非画像領域に対応する加熱領域では低い温度で加熱することから、万が一、用紙P上の非画像領域にトナーが付着した場合、非画像領域上のトナーは未定着トナーとして存在する。図6では、非画像領域上の未定着トナーを符号iで示し
、画像領域上の定着トナーを符号jで示している。
クリーニングブラシ36には、その電位が対向ローラ38の電位に対してトナーの帯電極性とは逆極性の電位となるように、クリーニングブラシ用電源40から所定の電圧が印加される。例えば、トナーの帯電極性が負極性である場合、クリーニングブラシ36は対向ローラ38の設置電位(0V)に対して正極性の電位となるように、クリーニングブラシ36に正極性の電圧が印加される。これにより、クリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に、トナーをクリーニングブラシ36側へ移動させる静電気力が発生する。従って、用紙Pがクリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、用紙P上の未定着トナーが上記静電気力によってクリーニングブラシ36へ転移し、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bに吸着される。その結果、非画像領域上から未定着トナーが除去される。
また、ブラシ繊維36bに吸着された未定着トナーは、クリーニングブラシ36の回転に伴いブラシ繊維36bがフリッカー37に摺接することで、フリッカー37によって掻き落とされ機械的に除去される。そして、ブラシ繊維36bから掻き落とされた未定着トナーは、クリーニング装置35のケース39内に貯められる。このように、クリーニングブラシ36に付着している未定着トナーをフリッカー37によって除去することで、クリーニングブラシ36のクリーニング性(未定着トナー除去機能)を長期に亘って維持することが可能である。
図7は、本発明の第2実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。
図7に示す第2実施形態に係るクリーニング装置35は、上記第1実施形態と同様に、クリーニングブラシ36、対向ローラ38及びクリーニングブラシ用電源40を備える。また、第2実施形態に係るクリーニング装置35は、クリーニングブラシ36に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材として、第1実施形態におけるフリッカー37に代えて、電極ローラ41を備えている。さらに、第2実施形態に係るクリーニング装置35は、電極ローラ41に付着している未定着トナーを除去する第3の除去部材として、スクレーパ42を備えている。
電極ローラ41は、導電性の芯金41aと、芯金41aの外周面を被覆する絶縁性の表層41bとで構成されている。電極ローラ41の芯金41aには、電極ローラ用電源43から所定の電圧が印加されるようになっている。また、電極ローラ41は、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bに接触する位置に配置されている。スクレーパ42は、可撓性の部材で構成されており、電極ローラ41の表面に当接している。
以下、第2実施形態に係るクリーニング装置の動作について説明する。
図7において、上記と同様に、非画像領域に未定着トナーiが付着した用紙Pが、クリ
ーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、用紙P上の未定着トナーiが
、クリーニングブラシ36と対向ローラ38との間で生じる静電気力によってクリーニングブラシ36へ転移し、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bに吸着される。
そして、第2実施形態では、クリーニングブラシ36に吸着された未定着トナーは、矢印F方向に回転する電極ローラ41によって静電的に吸着され除去される。詳しくは、電極ローラ41に、その電位がクリーニングブラシ36の電位に対してトナーの帯電極性とは逆極性の電位となるように、電極ローラ用電源43から所定の電圧が印加することにより、クリーニングブラシ36から電極ローラ41へ未定着トナーを移動させる静電気力を発生させる。例えば、上記のように、トナーの帯電極性が負極性で、クリーニングブラシ36に正極性の電圧を印加した場合は、これに対して電極ローラ41が正極性の電位となるように、さらに高い正極性の電圧を印加する。これにより、クリーニングブラシ36に付着している未定着トナーが、電極ローラ41によって静電的に除去され、クリーニングブラシ36の機能が長期に亘って維持される。
さらに、第2実施形態では、電極ローラ41上の未定着トナーが、スクレーパ42によって掻き落とされ機械的に除去される。スクレーパ42によって掻き落とされた未定着トナーは、クリーニング装置35のケース39内に貯められる。このように、第2実施形態では、電極ローラ41に付着している未定着トナーをスクレーパ42によって除去することで、電極ローラ41の機能の維持を図り、さらなるクリーニングブラシ36のクリーニング性の長期的な維持が可能となる。
また、上記第2実施形態に適用するクリーニングブラシ36具体的構成の一例を以下に示す。
・クリーニングブラシ材料:導電性PET繊維、毛足長さ:3[mm]
・クリーニングブラシ直径:12[mm]
・クリーニングブラシ原糸抵抗:103〜107[Ω・cm]
・クリーニングブラシ植毛密度:10[万本/inch2]
・クリーニングブラシ印加電圧:+200[V]
また、第2実施形態に適用する電極ローラ41の具体的構成の一例を以下に示す。
・電極ローラ材質:芯金SUS、表面絶縁層アクリルコート10[μm]
・電極ローラ直径:10[mm]
・電極ローラ印加電圧:+500[V]
また、第2実施形態に適用するスクレーパ42の具体的構成の一例を以下に示す。
・スクレーパ材質:ポリウレタンゴム
・電極ローラへの当接角度:20[°]
・電極ローラへの食い込み量:1[mm]
以上のように、本発明に係るクリーニング装置によれば、非画像領域にトナーが付着した場合であっても、定着処理後の非画像領域に存在する未定着トナーを除去することができる。これにより、ユーザーの手や衣服などがトナーで汚れてしまうのを防止することができる。
ここで、用紙の非画像領域に付着した未定着トナーの帯電量について説明する。
図8は、定着処理前(二次転写後)の用紙上の未定着トナーの帯電量分布と、定着処理後の用紙上の未定着トナーの帯電量分布とを示すグラフである。
なお、帯電量分布は、ホソカワミクロン製E−スパートアナライザで計測したもので、グラフの縦軸が収集したトナーの総数に対する各帯電量のトナー数の比率を表し、横軸がトナーの単位重量当たりの帯電量(Q/M)を表す。今回のトナーの収集総数は500個とした。
図8に示すように、定着処理前の用紙上の未定着トナー(実線で示すグラフ)は、そのほとんどが負極性に正規帯電している。クリーニング不良によるスジ、トナー落ち、地汚れ等のトナーは、一次転写前の感光体上、中間転写ベルト上では帯電量の絶対値は低いが、一次転写、二次転写と、転写されるにつれて、転写されたトナーは正規帯電することが分かっている。これは、転写後ニップでの放電が原因であると考えられている。
一方、定着処理後の用紙上の未定着トナー(点線で示すグラフ)は、負極性に帯電していたトナーでも定着ニップで摩擦帯電することで正極性の電荷注入を受け、帯電極性が正極性側にシフトし、その一部は正極性に反転することがある。よって、定着処理後の用紙上の未定着トナーは、図8に示すように、正極性のトナーと負極性のトナーとが混在した幅広い分布となる。
さらに、環境条件が変化したときの定着処理後の未定着トナーの帯電量について説明する。
図9は、使用環境が高温高湿(30[℃]、90[%])、常温常湿(20[℃]、50[%])、低温低湿(10[℃]、15[%])での定着処理後の未定着トナーの帯電量分布を示すグラフである。図9に示すように、低温低湿時には、トナーは帯電しやすいため帯電量が上がり、高温高湿時には帯電し難いため帯電量が下がる。このため、低温低湿時は、トナー帯電量は負極性の電荷量の高い位置に分布しているが、高温高湿時は、トナー帯電量は低温低湿時に比べ帯電量の低い位置で分布している。図9からわかるように、高温高湿時では、常温常湿時に比べ定着処理後トナーは正極性側が増加した分布になり、低温低湿時では負極性側が増加した分布になる。すなわち、高温高湿時では、用紙上の定着処理後の未定着トナーの帯電量分布は、正極性側にシフトしている。
このように、使用環境に応じて未定着トナーの帯電量分布が異なる。そのため、環境に応じて、クリーニングブラシ36に印加する電圧を変更してもよい。例えば、図9に示す帯電量分布の場合は、低温低湿環境ではトナーの帯電量分布が負極性側にシフトするため、印加電圧を高めに設定し、高温高湿環境ではトナーの帯電量分布が正極性側にシフトするため、印加電圧を低めに設定することで、クリーニングブラシ36による未定着トナーの除去効果を維持することができる。
なお、定着処理後の未定着トナーの帯電量は、厚紙等の転写条件でも変化するので、転写条件に応じて、クリーニングブラシ36に印加する電圧を変更してもよい。
ところで、定着装置を通過した用紙上の未定着トナーは、正極性の電圧が印加されたクリーニングブラシ36の位置に達するが、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bは導電性材料であるため、用紙とクリーニングブラシ36との間(図6、図7の符号Uで示す領域)で、クリーニングブラシ36から未定着トナーへ電荷注入が発生する可能性がある。その場合、正極性に反転した未定着トナーに対しては、クリーニングブラシ36による除去効果を良好に発揮できなくなってしまう。このような未定着トナーを少なくするためには、クリーニングブラシ36の位置で未定着トナーへの電荷注入をできるだけ少なくすることが望ましい。そこで、未定着トナーへの電荷注入を低減するための対策について説明する。
図10及び図11は、一般的に使用されているクリーニングブラシ36のブラシ繊維36bの断面図である。
図10に示すブラシ繊維36bは、絶縁性材料から成る内側部材36b1と、その内側部材36b1の外周面を被覆する絶縁性材料から成る外側部材36b2とで構成されており、外側部材36b2内には導電性材料から成る導電部36b3が配設されている。図11に示すブラシ繊維36bは、導電部36b3が全体に均一に分散するように配設されている。図10及び図11に示すブラシ繊維36bのように、表層付近に導電部36b3が存在する場合、クリーニングブラシ36が未定着トナーを除去する際に、導電部36b3が未定着トナーに接触して電流が流れ込みやすく、未定着トナーへの電荷注入が生じやすい。
これに対し、図12及び図13に示すブラシ繊維36bは、未定着トナーに電荷注入が生じにくくなるような改良が施されている。
図12に示すブラシ繊維36bは、上記図10に示すブラシ繊維36bと同様に、絶縁性材料から成る内側部材36b1と、その内側部材36b1の外周面を被覆する絶縁性材料から成る外側部材36b2とで構成されているが、ここでは、導電部36b3が内側部材36b1内に配設されている。図13に示すブラシ繊維36bでは、絶縁性の繊維基材の断面中央側に導電部36b3が配設されている。図12及び図13に示すブラシ繊維36bのように、導電部36b3を断面の中央側に配設し、表面部分は絶縁性材料のみで構成することで、ブラシ繊維36bの切断面以外は導電部36b3と未定着トナーとが接触しないようになる。これにより、クリーニングブラシ36から未定着トナーへの電荷注入を抑制することが可能となる。
なお、ブラシ繊維36bに用いられる絶縁性材料としては、一般的に、ナイロン、ポリエステル、アクリル等があるが、いずれの材料を用いた場合であっても、図12又は図13に示すような構成とすることで、未定着トナーへの電荷注入を抑制することができる。
図14と図15に、直毛タイプのブラシ繊維36bと、湾曲毛タイプのブラシ繊維36bのそれぞれの縦断面を示す。
図14に示す直毛タイプは、ブラシ繊維36bがクリーニングブラシ36の回転軸36cから半径方向に直線状に伸びている。一方、図15に示す湾曲毛タイプは、ブラシ繊維36bがクリーニングブラシ36の回転軸36cから半径方向に曲線状に伸びている。この場合、直毛タイプ、湾曲毛タイプのいずれのブラシ繊維36bも、外側部材36b2が絶縁性材料で構成され、その内部に導電性材料から成る導電部36b3が設けられている。
図14に示す直毛タイプでは、ブラシ繊維36bの先端の繊維断面が用紙Pの方を向くため、先端(繊維断面)において露出する導電部36b3が用紙P上の未定着トナーiと
接触する。このため、直毛タイプの場合、ブラシ繊維36bから未定着トナーiへの電荷
の注入が発生する可能性がある。
これに対し、図15に示す湾曲毛タイプの場合は、ブラシ繊維36bの先端の繊維断面が用紙Pとは反対方向を向くため、導電部36b3は用紙P上の未定着トナーiとはほと
んど接触しない。このため、湾曲毛タイプでは、直毛タイプに比べて、ブラシ繊維36bから未定着トナーiへの電荷の注入を抑制することが可能である。
上記説明では、用紙とクリーニングブラシ36との間(図6、図7の符号Uで示す領域)で、クリーニングブラシ36から未定着トナーへの電荷注入について説明したが、さらに図7に示す第2実施形態においては、クリーニングブラシ36と電極ローラ41との間(図7の符号Vで示す領域)においても同様に、未定着トナーへの電荷注入が生じる可能性がある。この領域において、未定着トナーへの電荷注入が生じた場合は、帯電量の低いトナーの極性が反転することで、電極ローラ41へのトナーの転移が行われず、クリーニングブラシ36に未定着トナーが残ったままとなる。クリーニングブラシ36に残ったままの未定着トナーは、その後搬送されてくる用紙に付着し、汚れの原因となる。
上記のようなクリーニングブラシ36と電極ローラ41との間(図7の符号Vで示す領域)で生じる未定着トナーへの電荷注入に対しても、ブラシ繊維36bの表面部分を絶縁性材料のみで構成したり、ブラシ繊維36bを湾曲毛タイプにしたりすることで、同様に未定着トナーへの電荷注入を抑制することができる。これにより、電極ローラ41によってクリーニングブラシ36から未定着トナーを良好に除去することができるようになる。
ブラシ繊維36bの倒れ量は、ブラシ繊維36bの導電部36b3が電極ローラ41と接触しないように、電極ローラ41の径に応じて適宜決定すればよい。ブラシ繊維36bを湾曲毛にするする方法は、直毛状態のクリーニングブラシ36を、その外径と同じ内径に形成された治具内に挿入し、熱を加えながら回転させて、ブラシ繊維36bを傾斜した状態で永久的に変形させる。湾曲毛の場合、ブラシ繊維36bの長さは、直毛の場合よりも長くする必要がある。
また、電極ローラ41が絶縁性の表層41b(図7参照)を有するように構成することでも、電極ローラ41から未定着トナーへの電荷注入も効果的に抑制できるようになる。電極ローラ41に絶縁性の表層41bを形成する方法としては、芯金に絶縁性のチューブを巻いたり、芯金に絶縁材料をコーティングしたりする方法がある。表層41bに用いる絶縁材料は、摩擦係数の低い材料が好ましい。具体的には、PVDFチューブ、PIチューブ、アクリルコート、シリコーンコート(例えば、シリコーン粒子を含有したPCをコート)、セラミックスなどがある。
図16は、図7に示す第2実施形態において、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bを直毛にした場合と、湾曲毛にした場合とのクリーニング性を比較した結果を示すグラフである。なお、図6に示す第1実施形態についても第2実施形態と同様のクリーニング性の結果となったため、第1実施形態における比較結果についてここでは省略する。図16では、横軸にクリーニングブラシ36への印加電圧を示し、縦軸にクリーニング性の指標となるクリーニング残IDを示す。
クリーニング残IDは、次のようにして求める。
まず、クリーニングブラシ36によってクリーニングした後の用紙上のトナーを、スミア試験機(摩擦試験機I型、JISL0823)の摩擦子に白綿布(JISL0823、綿3号)を貼付し、クリーニング箇所を連続動作にて複数回擦る。次に、この白綿布上でトナーが付着している部分のトナー濃度(ID)を分光測色計(アムテック社製Xライト)で測定する。このトナー濃度(ID)がクリーニング残IDである。IDとトナー個数の間には相関関係があり、トナー個数が多いとIDの値は増加する。従って、クリーニング残IDを測定することによってクリーニング性を評価できる。
図16において、印加電圧0[V]のときの丸Yで示す値は、クリーニングブラシ36によるクリーニング前の用紙上のトナーを上記方法で測定したIDである。また、図16において、点線Xで示すのは、ユーザー等が手や衣服を汚さない程度のクリーニング残ID(クリーニング目標値)を示す。
図16に示す結果では、印加電圧を0[V]から100[V]、200[V]と高くしていくと、直毛の場合と湾曲毛の場合の両方ともクリーニング残IDが低下する。これは、印加電圧が高くなるにつれて、クリーニングブラシ36による静電吸着力が増加したためである。また、印加電圧が100[V]と200[V]の場合は、クリーニング残IDに関して、直毛と湾曲毛とでそれほど差はない。しかし、印加電圧が300[V]以上となると、湾曲毛の場合の方が直毛の場合よりもクリーニング残IDが低くなっている。特に、印加電圧が600[V]と高い場合は、両者のクリーニング残IDの差が大きくなる。これは、直毛の場合、ブラシ繊維36bから未定着トナーへの電荷注入による影響が大きくなり、未定着トナーの帯電極性が負極から正極へ反転して、クリーニングされない未定着トナーが増加したものと考えられる。一方、湾曲毛の場合は、未定着トナーへの電荷注入が抑制されたことで、直毛の場合に比べて良好なクリーニング性が発揮できたものと考えられる。
また、図17は、ブラシ繊維36bが湾曲毛のクリーニングブラシ36において、線速比(回転速度)を異ならせた場合のクリーニング性を比較した結果を示すグラフである。なお、図17において、縦軸及び横軸の表示、符号Y、符号Xで示す対象については図16と同様である。
図17に示す結果を見ると、印加電圧が100[V]、200[V]、300[V]のときは、線速比が大きい場合と小さい場合とでクリーニング残IDについてあまり差が生じていないが、印加電圧が0[V]のときと、600[V]のときで、線速比が大きい場合の方が小さい場合よりもクリーニング残IDが低くなっている。ここで、印加電圧が0[V]の場合というのはすなわち、クリーニングブラシ36による静電吸着力が得られない状態である。従って、印加電圧が0[V]の場合にクリーニング残IDについて差が生じたのは、クリーニングブラシ36が回転駆動することによる機械的なトナー除去効果の差が表面化したためと考えられる。このことから、線速比が大きい場合の方が小さい場合よりも未定着トナーを機械的に掻き取る効果が大きいといえる。一方、印加電圧が600[V]の場合は、クリーニングブラシ36による静電吸着力は生じているが、印加電圧が高いことによりクリーニングブラシ36から未定着トナーへの電荷注入が多少生じていると考えられる。このような未定着トナーへの電荷注入が生じる状況下で、線速が大きい場合の方が小さい場合よりもクリーニング残IDが低くなったのは、クリーニングブラシ36による機械的な掻き取り効果が発揮されたからと考えられる。このように、クリーニングブラシ36の線速を大きくすることは、電荷注入によって帯電極性が負極から正極へ反転して静電気力では除去できないトナーに対しても有効であることがわかる。ただし、クリーニングブラシ36の線速比を大きくした場合、用紙の搬送性に悪影響を及ぼさないように注意が必要である。
図18に、電極ローラ41の他の実施形態の構成を示す。
図18に示す電極ローラ41は、導電性の芯金41aと絶縁性の表層41bとの間に、中抵抗層41cを有している。このように、電極ローラ41が中抵抗層41cを有することで、芯金41aを介して表層41bに供給される電荷にムラが発生するのを抑制することができるようになる。
以下、図19を参照しつつ、中抵抗層41cを有する電極ローラ41の等価回路と、中抵抗層41cのない電極ローラ41の等価回路に基づき、上記電荷ムラを抑制できる理由について説明する。
図19(a)に示すように、中抵抗層41cを有する電極ローラ41の等価回路は、中抵抗層41cが抵抗成分(R)、絶縁性の表層41bがコンデンサ成分(C)の、CR直接回路となる。電極ローラ41の表層41bは、コンデンサ記号の下側の横棒に相当し、電極ローラ用電源43からの電荷が抵抗成分(R)を介してこの位置に溜まる。
一方、図19(b)では、中抵抗層41cによる抵抗成分(R)が無いため、コンデンサへ瞬時に充電されてしまい、部分的に過充電が起こり電極ローラ表面の電荷分布にムラが生じてしまうと考えられる。実際には、図19(b)に示すように、全く抵抗成分が無いということではないが、図19(a)に比べて非常に小さいためムラが発生しやすい。
中抵抗層41cを有する電極ローラ41の具体的構成の一例を以下に示す。
・芯金:SUS
・中抵抗層:カーボン分散PVDF 100[μm]
・表層:アクリルコート 10[μm]
また、図20に示すように、対向ローラ38においても、その導電性の芯金38aの外周面を被覆する中抵抗層38bを設けてもよい。
幅サイズの大きい用紙がクリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入した場合、クリーニングブラシ36と対向ローラ38は、用紙が介在していることで、直接接触しない。しかし、幅サイズの小さい用紙が進入した場合は、通紙時にクリーニングブラシ36と対向ローラ38とが互いに接触することがある。このとき、対向ローラ38が導電性の芯金38aのみから成る場合は、クリーニングブラシ36から対向ローラ38へ電流がリークしてしまい、クリーニングブラシ36による静電吸着力が良好に発揮できなくなる可能性がある。
そこで、図20に示すように、対向ローラ38の外周に中抵抗層38bを設けることで、幅サイズの小さい用紙を通紙する場合でも、クリーニングブラシ36から対向ローラ38へ電流がリークしにくくなり、良好なクリーニング性が得られるようになる。対向ローラ38の中抵抗層38bの抵抗値は、用紙の抵抗値と同等又はそれに近い値であることが望ましい。
また、クリーニングブラシ36に印加する電圧は、用紙サイズや紙種に応じて変化させてもよい。例えば、用紙の幅サイズが小さい場合は、対向ローラ38に中抵抗層38bを設けても、用紙部分以外に流れる電流が多いため、用紙部分の実効的な印加電圧はクリーニング性に最適な印加電圧よりも小さくなり、クリーニング性が低下することも考えられる。そのため、用紙の幅サイズが小さいほど、クリーニングブラシ36への印加電圧を大きくすることで、良好なクリーニング性を維持することができる。
中抵抗層38bを有する対向ローラ38の具体的構成の一例を以下に示す。
・芯金:SUS
・中抵抗層:ポリイミド(体積抵抗値1011〜1012[Ω・cm]) 100[μm]
また、本発明に係るクリーニング装置は、上記のようなモノクロ画像形成装置に搭載される場合に限らず、その他の画像形成装置としてのプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等にも搭載可能である。
図21は、本発明に係るクリーニング装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。
図21に示すカラー画像形成装置は、装置本体1に対して着脱可能な4つのプロセスユニット20Y,20M,20C,20Kを備えている。各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的に、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kは、感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ3と、現像ローラ6を備える現像手段7と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段10などを備える。
各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kの上方には、転写手段8として、中間転写ベルト16と、複数の一次転写ローラ17と、二次転写ローラ18とが設けられている。また、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kの下方には、露光装置19が設けられている。
また、図21に示す画像形成装置は、両面印刷するために用紙を搬送する反転搬送路R2を備える。反転搬送路R2は、定着装置14の用紙搬送方向下流側で搬送路R1から分岐しており、レジストローラ13の用紙搬送方向上流側で搬送路R1に合流している。
以下、図21に示すカラー画像形成装置の基本的な作像動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kにおける各感光体2が回転駆動され、各感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体2の表面には、露光装置19からレーザー光がそれぞれ照射されて静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体2上に形成された静電潜像に、各現像手段7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト16が図の矢印で示す方向に回転駆動される。そして、各感光体2の回転に伴い、感光体2上の各色のトナー画像が各一次転写ローラ17の位置に達したときに、一次転写ローラ17と感光体2との間に形成された転写電界によって、各感光体2上のトナー画像が中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト16の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、転写後の各感光体2の表面は、クリーニング手段10によってクリーニングされた後、図示しない除電装置によって除電される。
また、装置本体1の下部では、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙トレイ11から用紙Pが搬送路R1に送り出される。搬送路R1に送り出された用紙Pは、レジストローラ13によって搬送が一旦停止された後、所定のタイミングで二次転写ローラ18と中間転写ベルト16との間に搬送される。そして、二次転写ローラ18と中間転写ベルト16との間に形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。その後、用紙Pは定着装置14へと搬送され、定着装置14によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着された後、排紙ローラ15によって用紙Pが装置外へ排出される。
また、両面印刷する場合は、排紙ローラ15を逆回転させて、定着装置14から排出された用紙P(片面に画像が定着された用紙)を、反転搬送路R2へと搬送する。そして、用紙Pは、反転搬送路R2を通過して再び搬送路R1へ搬送されることで、表裏反転された状態で二次転写ニップに供給される。その後、上記と同様にして、用紙Pの裏面にトナー画像を転写・定着した後、用紙Pを装置外へと排出する。
なお、以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット20Y,20M,20C,20Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
上記の如く構成されたカラー画像形成装置においても、本発明に係るクリーニング装置35を設けることで、非画像領域にトナーが付着した場合であっても、上記実施形態と同様に、定着処理後の非画像領域に存在する未定着トナーを除去することができる。これにより、ユーザーの手や衣服などがトナーで汚れてしまうのを防止することが可能である。また、図21に示すように、クリーニング装置35を、定着装置14に対して用紙搬送方向の下流側近傍で、かつ、反転搬送路R2の分岐部Zの用紙搬送方向上流側に設置すると、下記の2点の利点がある。1つ目は、クリーニング装置35が1つで済むため、省スペース性及びコスト性に優れる。2つ目は、搬送路R1に設けている図示しない搬送ローラやガイド部材が未定着トナーで汚れることを防止できる点である。仮に、クリーニング装置35を排紙口に設置した場合、搬送ローラやガイド部材に未定着トナーが付着して、搬送不良が生じたり、その後搬送される用紙にトナーが付着してスジ状の異常画像が発生したりする可能性がある。
さらに、図22に示すように、クリーニング装置35を定着装置14と一体的に構成することで、一層の省スペース化を図れる。また、定着装置14と一緒にクリーニング装置35を装置本体に対し着脱可能とすることで、メンテナンス性が向上する。ただし、クリーニング装置35と定着装置14の交換時期(寿命)が異なる場合は、クリーニング装置35を定着装置14に対してねじ等で固定しておくことで、分離可能としておくことが望ましい。
なお、本発明を適用する定着装置は、図2に示す構成のものに限らない。
例えば、図23に示す定着装置14のように、ヒータ23を加圧ローラ22と対向する位置に配置し、ヒータ23が図2に示すニップ形成部材24としての機能を兼ねるようにしてもよい。
また、図24に示すように、定着部材として定着ローラ60を用い、ヒータ23を定着ローラ60の外周側に配置してもよい。図24に示す定着ローラ60は、外径40mmで厚み1mmのアルミニウム製の芯金60aと、この芯金60aの外周面を被覆する断熱層60bと、この断熱層60bの外周面を被覆する熱伝導層60cと、この熱伝導層60cの外周面を被覆する離型層60dとで構成されている。
断熱層60bは、例えば、シリコーンゴムで形成されており、厚みは3mmである。また、断熱層60bの断熱機能をより高めるために、熱の逃げが少ない発泡シリコーンゴムで断熱層60bを形成してもよい。
熱伝導層60cは、例えば、ニッケルで形成されている。ただし、熱伝導層60cの材料は、ニッケルに限らず、ステンレスなどの鉄系合金、アルミニウムや銅などの金属系、グラファイトシートなど、熱伝導性が少なくとも断熱層60bよりも高い材料であればよい。このような熱伝導性の良い熱伝導層60cを設けることで、ヒータ23の発熱ムラによる定着ローラ60の表面温度の局部的な温度のばらつきを低減することができる。また、熱伝導層60cによって、ヒータ23を配設した領域よりもやや広い領域において温度上昇させることができるため、画像とのずれを補填することができるという利点もある。これにより、ヒータ23を構成する複数の発熱体の大きさや間隔等の設定の自由度が広がる。
離型層60cは、例えば、PTFやPTFE等のフッ素系樹脂で形成されており、厚みが5〜30μmである。
また、図24に示す定着装置14は、上記と同様に、ヒータ23に電力を供給する電源25、画像処理手段33から得られた情報に基づきヒータ23を制御する加熱制御手段26、ヒータ23の温度を検知する第1のサーミスタ27、定着部材(定着ローラ60)の温度を検知する第2のサーミスタ28等を備える。
なお、ヒータ23は、定着部材に対して接触するものに限らず、コイルとインバータを用いたIH方式による非接触式の加熱手段であってもよい。IH方式とした場合、加熱用のコイルを用紙の幅方向に渡って複数配設したり、あるいは、磁束をキャンセルする部材を用紙の軸方向に渡って複数配設したりすることで、画像情報に応じて加熱領域や加熱量を制御することが可能である。
14 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(当接部材)
23 ヒータ(加熱手段)
26 加熱制御手段
35 クリーニング装置
36 クリーニングブラシ(第1の除去手段)
37 フリッカー(第2の除去手段)
38 対向ローラ(対向部材)
38a 芯金
38b 中抵抗層
41 電極ローラ(第2の除去部材)
41a 芯金
41b 表層
41c 中抵抗層
42 スクレーパ(第3の除去部材)
60 定着ローラ(定着部材)
N ニップ部
特開2001−343860号公報

Claims (7)

  1. 定着部材と、前記定着部材に当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱手段は、それぞれ独立して加熱可能でかつ記録媒体の幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有し、前記加熱制御手段が、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御可能な定着装置を備えた画像形成装置に搭載されるクリーニング装置であって、
    定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するブラシ状の第1の除去部材と、
    前記第1の除去部材に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材とを備え
    前記第1の除去部材は、所定の電圧が印加されることで、対向部材との間で記録媒体上の未定着トナーを第1除去部材側へ転移させる静電気力を発生させるものであって、
    前記対向部材は、導電性の芯金と、当該芯金の外周面を被覆する中抵抗層を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 定着部材と、前記定着部材に当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱手段は、それぞれ独立して加熱可能でかつ記録媒体の幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有し、前記加熱制御手段が、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御可能な定着装置を備えた画像形成装置に搭載されるクリーニング装置であって、
    定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するブラシ状の第1の除去部材と、
    前記第1の除去部材に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材とを備え、
    前記第2の除去部材は、所定の電圧が印加されることで、前記第1の除去部材との間で未定着トナーを第2の除去部材側へ転移させる静電気力を発生させるものであって、前記第2の除去部材は、導電性の芯金と、絶縁性の表層と、これらの間に介在する中抵抗層とを有することを特徴とするクリーニング装置。
  3. 前記第2の除去部材は、前記第1の除去部材に付着している未定着トナーを機械的に掻き落として除去する部材である請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記第2の除去部材に付着している未定着トナーを機械的に掻き落として除去する第3の除去部材を備える請求項に記載のクリーニング装置。
  5. 定着装置に対して記録媒体搬送方向の下流側近傍に配置された請求項1から4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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