JP6269325B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、より特定的には、内燃機関から出力される動力を分割して発電機および車両の駆動軸へ伝達する動力分割機構を備えるハイブリッド車両に関する。
動力分割装置を備えたハイブリッド車両において、後進走行時に内燃機関を始動させて発電機により蓄電装置を充電する制御が提案されている。たとえば特開2013−6430号公報(特許文献1)は、蓄電装置のSOC(State Of Charge)が低下すると、内燃機関を始動させて発電機により蓄電装置を充電するための強制充電が実行され、SOCが高いほど内燃機関の出力を低下させる構成を有するハイブリッド車を開示する。
特開2013−6430号公報 特開2010−221745号公報
ハイブリッド車両には、ユーザの意思によって蓄電装置を強制的に充電するための操作部(たとえばスイッチ)が設けられたものがある。このスイッチが操作されると通常では充電動作が実行されない条件の場合であってもエンジンが始動され、発電機(第1モータジェネレータ)によって発電された電力が蓄電装置に充電される。
一般に、動力分割機構を備えるハイブリッド車両における後進走行の際には、エンジンは停止状態とされ、電動機(第2モータジェネレータ)から負トルクが出力されることによって後進方向の車両トルクが発生する。このような後進走行中に上記スイッチが操作される場合がある。スイッチ操作によりエンジンが始動されると、エンジンから出力されたトルクの一部が動力分割機構を介して車両の駆動軸に伝達される。この伝達されたトルク(直達トルク)は正トルクであるため、電動機から出力される負トルクと直達トルクとのとの相殺により後進方向の車両トルクを減少させる方向に作用する。その結果、ハイブリッド車両の後進走行性能が低下し、十分な後進方向の車両トルクが得られなくなる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、動力分割機構を備えるハイブリッド車両において、蓄電装置の充電による後進走行性能の低下を抑制することである。
本発明のある局面に従うハイブリッド車両は、内燃機関と、発電機と、蓄電装置と、電動機と、動力分割機構と、操作部と、制御装置とを備える。発電機は、内燃機関によって駆動されて発電する。蓄電装置は、発電機により発電された電力を充電する。電動機は、蓄電装置から電力を受けて、前進走行および後進走行のための駆動力を発生する。動力分割機構は、内燃機関から出力される動力を分割して発電機および車両の駆動軸へ伝達する。操作部は、蓄電装置を充電するためのユーザによる操作を受け付ける。制御装置は、操作部への操作に応答して、内燃機関を始動して発電機により発電された電力を用いて蓄電装置の充電を開始するように内燃機関および発電機を制御する。動力分割機構は、発電機に連結されるサンギヤと、電動機に連結されるリングギヤと、サンギヤおよびリングギヤの各々と係合するプラネタリギヤと、内燃機関に連結されプラネタリギヤを自転可能に支持するキャリアとを含む遊星歯車機構である。制御装置は、後進走行時において操作部により充電が指示されている場合、前進走行時において操作部により充電が指示されている場合に比べて、内燃機関から出力されるトルクを制限する。
上記構成によれば、後進走行時において操作部により充電が指示されている場合、前進走行時において操作部により充電が指示される場合に比べて、内燃機関から出力されるトルクが制限される。より具体的には、後進走行時に内燃機関から出力されるトルクが前進走行時に比べて小さく設定されたり、後進走行時には内燃機関の始動が禁止されたりする。これにより、内燃機関から車両の駆動軸に伝達されるトルク(直達トルク)が小さくなるので、後進方向の車両トルクが減少しにくくなる。したがって、蓄電装置の充電による後進走行性能の低下を抑制することができる。
本発明によれば、動力分割機構を備えるハイブリッド車両において、蓄電装置の充電による後進走行性能の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 車両の後進走行状態におけるエンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとの関係を示す共線図である。 車両の後進走行状態においてSOC回復スイッチがオンされた場合のエンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとの関係を示す共線図である。 本発明の実施の形態1におけるSOC回復スイッチの操作に伴う制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるSOC回復スイッチの操作に伴う制御を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<車両の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両全体の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、車両1はハイブリッド車両であって、エンジン100と、第1モータジェネレータ(Motor Generator)10と、第2モータジェネレータ20と、動力分割機構30と、駆動軸40と、減速機50と、PCU(Power Control Unit)200と、バッテリ250と、ECU(Electronic Control Unit)300と、駆動輪350と、SOC回復スイッチ400と、シフトレバー機構410と、P(パーキング)スイッチ420とを備える。
エンジン100は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン100は、ECU300からの制御信号S1に応じて、車両1が走行するための駆動力を出力する。
エンジン100にはクランクポジションセンサ102が設けられている。クランクポジションセンサ102は、エンジン100の回転速度(エンジン回転速度)Neを検出して、その検出結果をECU300に出力する。
第1モータジェネレータ10および第2モータジェネレータ20の各々は、たとえば永久磁石がロータ(いずれも図示せず)に埋設された三相交流回転電機である。
第1モータジェネレータ10は、動力分割機構30を介してエンジン100のクランク軸(図示せず)に連結される。第1モータジェネレータ10は、バッテリ250の電力を用いてエンジン100のクランク軸を回転させる。また、第1モータジェネレータ10は、エンジン100の動力を用いて発電することも可能である。第1モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ250に充電される。また、第1モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、第2モータジェネレータ20に供給される場合もある。
第2モータジェネレータ20は、バッテリ250からの電力および第1モータジェネレータ10により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動軸40を回転させる。また、第2モータジェネレータ20は、回生制動によって発電することも可能である。第2モータジェネレータ20によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ250に充電される。
第1モータジェネレータ10および第2モータジェネレータ20には、第1レゾルバ12および第2レゾルバ22がそれぞれ設けられている。第1レゾルバ12は、第1モータジェネレータ10の回転速度(MG1回転速度)Nm1を検出する。第2レゾルバ22は、第2モータジェネレータ20の回転速度(MG2回転速度)Nm2を検出する。各レゾルバは、その検出結果をECU300に出力する。
動力分割機構30は、エンジン100のクランク軸、第1モータジェネレータ10の回転軸、および駆動軸40の三要素を機械的に連結する動力伝達装置である。動力分割機構30は、上記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間での動力の伝達を可能とする。
より具体的には、動力分割機構30は、サンギヤ32と、リングギヤ34と、プラネタリギヤ36と、キャリア38とを含む遊星歯車機構である。サンギヤ32は、第1モータジェネレータ10の回転軸に連結される。リングギヤ34は、駆動軸40を介して第2モータジェネレータ20の回転軸および減速機50の入力軸に連結される。プラネタリギヤ36は、サンギヤ32およびリングギヤ34の各々と係合する。キャリア38は、エンジン100のクランク軸に連結され、プラネタリギヤ36を自転可能に支持する。
減速機50は、動力分割機構30または第2モータジェネレータ20からの動力を駆動輪350に伝達する。また、駆動輪350が受けた路面からの反力は、減速機50および動力分割機構30を介して第2モータジェネレータ20に伝達される。これにより、第2モータジェネレータ20は回生制動時に発電する。
PCU200は、バッテリ250に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して、第1モータジェネレータ10および第2モータジェネレータ20に供給する。また、PCU200は、第1モータジェネレータ10および第2モータジェネレータ20によって発電された交流電力を直流電力に変換して、バッテリ250に供給する。PCU200は、ECU300からの制御信号S2に応じて制御される。
バッテリ250は再充電可能に構成された蓄電装置である。バッテリ250としては、たとえばニッケル水素電池もしくはリチウムイオン電池などの二次電池、または電気二重層キャパシタなどのキャパシタを採用することができる。
バッテリ250にはバッテリセンサ252が設けられている。バッテリセンサ252は、電流センサ、電圧センサおよび温度センサ(いずれも図示せず)を包括的に標記したものである。電圧センサはバッテリ250の電圧(バッテリ電圧)VBを検出する。電流センサは、バッテリ250に入出力される電流(入出力電流)IBを検出する。温度センサはバッテリ250の温度(バッテリ温度)TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、バッテリ電圧VB、入出力電流IBおよびバッテリ温度TBに基づいて、バッテリ250のSOC(State Of Charge)を演算する。
SOC回復スイッチ(操作部)400は、バッテリ250のSOCを強制的に回復させるためにユーザにより操作されるスイッチである。エンジン100が停止した状態の場合にSOC回復スイッチ400がオンされると、エンジン100が始動される。そして、エンジン100の出力を用いて第1モータジェネレータ10によって発電された電力がバッテリ250に充電される。
シフトレバー機構410は、シフトゲート412と、シフトレバー414と、シフトポジションセンサ416とを含む。シフトゲート412にはシフトレバー414を移動させるための通路が形成されており、この通路には前進走行レンジ(Dレンジ)、後進走行レンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ブレーキレンジ(Bレンジ)などの走行レンジに対応する位置が設定されている。シフトレバー414は、シフトゲート412に形成された通路に沿って運転者により操作される。シフトポジションセンサ416は、シフトレバー414により選択された走行レンジを検出して、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、シフトポジションセンサ416からの検出結果に応じてエンジン100、第1モータジェネレータ10、および第2モータジェネレータ20を制御する。
Pスイッチ420は、車両1の停止状態を維持するパーキングレンジ(Pレンジ)にレンジを切り換えるためにユーザにより操作されるスイッチである。Pスイッチ420は、ユーザ操作によりオン状態とされると、Pレンジを示す信号をECU300に出力する。ECU300は、Pスイッチ420からの信号を受けると、車両1を停止状態に維持するようにエンジン100、第1モータジェネレータ10、および第2モータジェネレータ20を制御する。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、バッファ(いずれも図示せず)とを含む。ECU300は、各センサから送られる信号、ならびにメモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように機器類を制御する。
<共線図>
以上のような構成を有する車両1では、シフトレバー414によってRレンジが選択されている状態においてSOC回復スイッチ400がオンされる場合がある。このような操作が行われた際の車両1の状態について、以下、詳細に説明する。
図2は、車両1の後進走行状態におけるエンジン100と、第1モータジェネレータ10と、第2モータジェネレータ20との関係を示す共線図である。図2を参照して、MG1回転速度Nm1、エンジン回転速度Ne、およびMG2回転速度Nm2は動力分割機構30によって互いに拘束されるので、共線図では同一直線上に位置する。
後進走行時におけるエンジン100は停止した状態(エンジン回転速度Ne=0)である。一方、第2モータジェネレータ20は、バッテリ250の電力を使用して第2モータジェネレータ20自身が出力した負トルクTm2Rによって負回転の状態(MG2回転速度Nm2<0)である。図2に示す後進走行状態において、ユーザ操作によりSOC回復スイッチ400がオンされた場合を考える。
図3は、車両1の後進走行状態においてSOC回復スイッチ400がオンされた場合のエンジン100と、第1モータジェネレータ10と、第2モータジェネレータ20との関係を示す共線図である。
図3を参照して、SOC回復スイッチ400がオンされると、エンジン100が始動され、エンジン100からトルク(エンジン出力トルク)Teが出力される。動力分割機構30に作用するトルクが第2モータジェネレータ20からの負トルクTm2Rおよびエンジン出力トルクTeのみの場合、MG1回転速度Nm1の吹き上がりが生じてしまうため、第1モータジェネレータ10の回転軸に負トルクTeSが反力として加えられる。これにより、エンジン100から車両1の駆動軸40に正トルク(直達トルク)TeRが伝達される。したがって、後進方向の車両トルク(第2モータジェネレータ20から出力される負トルクTm2Rと直達トルクTeRとの合成トルク)が減少してしまう。
このように、後進走行状態においてSOC回復スイッチ400の操作によりエンジン100を始動させると、第2モータジェネレータ20から駆動軸40に加えられる負トルクTm2Rの一部が直達トルクTeRによって相殺されてしまう。その結果、車両1の後進走行性能が低下し、十分な後進方向の車両トルクが得られなくなる可能性がある。
なお、以上の説明は後進走行の実行中にSOC回復スイッチ400がオンされる場合に関するものであるが、操作の順序が逆となることもあり得る。すなわち、車両1の停止状態において、SOC回復スイッチ400の操作によりエンジン100が駆動されている場合にシフトレバー414がRレンジに操作されることがあり得る。このような操作が行われた場合であっても共線図は図3と同等に表されるので、後進走行性能の低下という上述の課題が生じ得る。
そこで、本実施の形態によれば、後進走行時にSOC回復スイッチ400がオンされた場合、前進走行時にSOC回復スイッチ400がオンされた場合に比べて、エンジン出力トルクTeを制限する。より具体的には、後進走行時には前進走行時に比べてエンジン出力トルクTeが小さく設定されたり、後進走行時にはエンジン100の始動が禁止されたりする。
これにより、エンジン100の始動に伴う直達トルクTeRが抑制されるので、後進方向の車両トルクが減少しにくくなる。したがって、バッテリ250の充電による後進走行性能の低下を抑制することができる。
図4は、実施の形態1におけるSOC回復スイッチ400の操作に伴う制御を説明するためのフローチャートである。図4および後述する図5に示すフローチャートは、所定の条件成立時あるいは所定の期間経過毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。なお、このフローチャートの各ステップは、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU300内に作製されたハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
図4を参照して、ステップ(以下、単にSと記載する)S10において、ECU300は、SOC回復スイッチ400のオン/オフを判定する。SOC回復スイッチ400がオフ状態の場合(S10においてNO)、ECU300は、以降のステップをスキップしてメインルーチンへと処理を戻す。一方、SOC回復スイッチ400がオン状態の場合(S10においてYES)、ECU300は、処理をS20に進める。
S20において、ECU300は、シフトレバー414によりRレンジが選択されているか否かを判定する。Rレンジが選択されていない場合、すなわちシフトレバー414によりDレンジ、Bレンジ、およびNレンジのいずれが選択されている場合またはPスイッチ420によりPレンジが選択されている場合(S20においてNO)、ECU300は、車両1は後進走行状態でないと判断して処理をS40に進める。
S40において、ECU300は、エンジン100が停止状態の場合にはエンジン100を始動する一方で、エンジン100が既に駆動状態の場合にはエンジン100を駆動状態に維持する。これにより、エンジン100から出力される動力を用いて第1モータジェネレータ10による発電が行なわれ、発電された電力がバッテリ250に充電される。S40においては、ECU300は、エンジン出力トルクTeを所定の規定値Tr2に設定する。
一方、Rレンジが選択されている場合(S20においてYES)、ECU300は、車両1が後進走行状態であると判断して処理をS30に進める。
S30において、ECU300は、エンジン出力トルクTeを上記規定値Tr2よりも小さな値Tr1(Tr1<Tr2)に設定する。より具体的には、ECU300は、後進走行時にはエンジン出力トルクTeを前進走行時に比べて小さく設定する。あるいは、ECU300は後進走行時にはエンジン100の始動を禁止する。
このように、実施の形態1によれば、後進走行時にSOC回復スイッチ400がオンされた場合には、前進走行時にSOC回復スイッチ400がオンされた場合に比べて、エンジン出力トルクTeを制限する。これにより、エンジン100の始動に伴い発生する直達トルクTeR(図3参照)が抑制されるので、後進方向の車両トルクが減少しにくくなる。したがって、バッテリ250の充電による後進走行性能の低下を抑制することができる。
なお、エンジン出力トルクTeが制限されると、第1モータジェネレータ10による発電量が小さくなるので、バッテリ250の充電に要する時間が長くなる。したがって、エンジン100の動力の制限は必要最小限として、後進走行終了後には制限を解除することが望ましい。図4に示すフローチャートによれば、後進走行を終了し、シフトレバー414によりDレンジ、Bレンジ、およびNレンジのいずれが選択されている場合またはPスイッチ420によりPレンジが選択されている場合には、S20においてNOが選択されるので、エンジン出力トルクTeは規定値Tr2に復帰する。このように、後進走行終了後にはバッテリ250の充電制限が解除されるので、バッテリ250の充電の長期化を最小限に抑えることができる。
[実施の形態2]
バッテリのSOCが低いにもかかわらずエンジンから出力されるトルクを制限すると、バッテリの充電が制限されることになる結果、必要が生じた際にバッテリから十分な電力が供給できない可能性がある。実施の形態2では、後進走行中にSOC回復スイッチがオンされた場合であっても、バッテリのSOCが所定値よりも低いときにはバッテリの充電を優先する構成について説明する。なお、実施の形態2に係る車両の構成は図1に示す車両1の構成と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
図5は、実施の形態2におけるSOC回復スイッチ400の操作に伴う制御を説明するためのフローチャートである。図5を参照して、このフローチャートはS25の処理をさらに備える点において、図4に示すフローチャートと異なる。それ以外の処理は図4に示すフローチャートの対応する処理と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
S25において、ECU300は、バッテリセンサ252からのバッテリ電圧VB、入出力電流IB、およびバッテリ温度TBに基づいて、バッテリ250のSOCを演算する。そして、ECU300は、演算したSOCが所定値Scよりも低いか否かを判定する。
SOCが所定値Sc以上の場合(S25においてNO)、ECU300は、バッテリ250にはある程度の電力量が確保されておりバッテリ250を早期に充電する必要性は相対的に低いと判断して、処理をS30に進める。S30において、ECU300はエンジン出力トルクTeを制限して、規定値Tr2よりも低い値Tr1(Tr1<Tr2)にエンジン出力トルクTeを設定する。
これに対し、SOCが所定値Scよりも低い場合(S25においてYES)、ECU300は、バッテリ250には十分な電力量が確保されておらずバッテリ250を早期に充電する必要性が相対的に高いと判断して、処理をS40に進める。S40において、ECU300はエンジン出力トルクTeを制限せずに、エンジン出力トルクTeを規定値Tr2に設定する。
このように、実施の形態2によれば、バッテリ250のSOCに基づいて、バッテリ250を早期に充電する必要性が高いか否かが判定される。充電の必要性が低い場合、バッテリ250を早期に充電することよりも、後進走行性能の低下を抑制することを優先することができる。一方、充電の必要性が高い場合には、後進走行性能の低下を抑制することよりも、バッテリ250を早期に充電することを優先することができる。これにより、必要が生じた際にバッテリ250から十分な電力が供給できない状況を回避することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 第1モータジェネレータ、12 第1レゾルバ、20 第2モータジェネレータ、22 第2レゾルバ、30 動力分割機構、32 サンギヤ、34 リングギヤ、36 プラネタリギヤ、38 キャリア、40 駆動軸、50 減速機、100 エンジン、102 クランクポジションセンサ、200 PCU、250 バッテリ、252 バッテリセンサ、350 駆動輪、400 SOC回復スイッチ、410 シフトレバー機構、412 シフトゲート、414 シフトレバー、416 シフトポジションセンサ、420 Pスイッチ。

Claims (3)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関によって駆動されて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を充電する蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力を受けて、前進走行および後進走行のための駆動力を発生する電動機と、
    前記内燃機関から出力される動力を分割して前記発電機および車両の駆動軸へ伝達する動力分割機構と、
    前記蓄電装置を充電するためのユーザによる操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部への操作に応答して、前記内燃機関を始動して前記発電機により発電された電力を用いて前記蓄電装置の充電を開始するように前記内燃機関および前記発電機を制御する制御装置とを備え、
    前記動力分割機構は、前記発電機に連結されるサンギヤと、前記電動機に連結されるリングギヤと、前記サンギヤおよび前記リングギヤの各々と係合するプラネタリギヤと、前記内燃機関に連結され前記プラネタリギヤを自転可能に支持するキャリアとを含む遊星歯車機構であり、
    前記制御装置は、前記操作部により充電が指示されている場合であっても、前記後進走行時には前記前進走行時と比べて、前記内燃機関から出力されるトルクを制限する、ハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記内燃機関から出力されるトルクを制限した後に前記後進走行が終了すると、当該トルク制限を解除する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、
    前記操作部により充電が指示されており、かつ前記蓄電装置のSOCが所定値を上回る場合に、前記後進走行時には前記前進走行時と比べて前記内燃機関から出力されるトルクを制限し、
    前記操作部により充電が指示されており、かつ前記蓄電装置のSOCが前記所定値を下回る場合には、前記後進走行時における前記内燃機関から出力されるトルクの制限を実行しない、請求項1に記載のハイブリッド車両。
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