JP6268923B2 - ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム - Google Patents

ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムに関するものである。
特許文献1に記載のロボットは、基台(本体部)と、基台に対して昇降可能に設けられている胴体(アーム駆動部)と、胴体に回動可能に設けられている多関節ロボットアーム(アーム)とを有している。
特開2013−157561号公報
このような構成のロボットでは、基台に対する胴体の高さが高い程、胴体の剛性が低下し、アームを駆動したときに発生する振動が大きくなる。しかしながら、特許文献1に記載のロボットでは、このような点が全く考慮されておらず、基台に対する胴体の高さに関わらず、アームの駆動条件(例えば、加速度、減速度、位置比例ゲイン等)が一定に設定されていると推察される。そのため、特に、基台に対する胴体の高さが高いときの振動を抑制することができないという問題がある。加えて、上述のような胴体の剛性の低下と言う問題から、不安定な設置状態でロボットを安定して駆動させることが困難であるという問題もある。
本発明の目的は、基台に対する胴体の位置によらず、振動を抑制することのできるロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のロボットは、基台と、
前記基台に設けられた胴体と、
前記胴体に設けられた第1ロボットアームと、
前記胴体を第1位置および前記第1位置よりも前記基台から離間した第2位置とすることができる移動機構と
前記胴体を前記基台に対して回動させる回動機構と、を有し、
前記胴体が前記第1位置のときに前記第1ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる第1の時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第1ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる第2の時間の方が長く、
前記胴体が前記第1位置のときに前記胴体を前記基台に対して所定角度回動させたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記胴体を前記所定角度回動させたときにかかる時間の方が長いことを特徴とする。
これにより、基台に対する胴体の位置によらず、振動を抑制することのできるロボットを提供するができる。
本発明のロボットでは、前記第1ロボットアームの駆動条件を定める設定値を受け付ける設定受付部を有し、
前記設定受付部で受け付けられた前記設定値が、前記第1位置と前記第2位置とで同じであることが好ましい。
これにより、設定値によらずに、胴体が第1位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間よりも、胴体が第2位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間の方を長くすることができる。
本発明のロボットでは、前記設定値を入力する入力部を有していることが好ましい。
これにより、設定値を簡単に入力することができる。
本発明のロボットでは、前記所定距離動かす方向は、前記胴体の移動方向に直交する方向成分を有する方向であることが好ましい。
これにより、より効果的に振動を抑制することができる。
本発明のロボットでは、前記第1ロボットアームを駆動するモーターを有し、
前記モーターについて、前記モーターの位置と指令位置の差である位置偏差に乗じる位置比例ゲインが、前記第1位置のときよりも前記第2位置のときの方が小さいことが好ましい。
これにより、比較的簡単な制御で、胴体が第1位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間よりも、胴体が第2位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間の方を長くすることができる。
本発明のロボットでは、前記第1ロボットアームを駆動するモーターを有し、
前記モーターについて、加速度および減速度の少なくとも一方が、前記第1位置のときよりも前記第2位置のときの方が小さいことが好ましい。
これにより、比較的簡単な制御で、胴体が第1位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間よりも、胴体が第2位置のときに第1ロボットアームを所定距離動かしたときにかかる時間の方を長くすることができる。
本発明のロボットでは、前記基台に対する前記胴体の離間距離を検知する検知部を有していることが好ましい。
これにより、前記基台に対する前記胴体の離間距離を簡単に検知することができる。
本発明のロボットでは、前記胴体に設けられた第2ロボットアームを有し、
前記胴体が前記第1位置のときに前記第2ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第2ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる時間の方が長いことが好ましい。
これにより、より効果的に振動を抑制することができる。
本発明のロボットでは、前記第1の時間および前記第2の時間は、それぞれ、前記第1ロボットアームの先端を、ロボットの設置面に対して平行な方向に前記所定距離動かしたときにかかる時間であることが好ましい。
これにより、より効果的に振動を抑制することができる。
本発明のロボットでは、前記第1の時間および前記第2の時間は、それぞれ、前記第1ロボットアームの先端を静止状態から前記所定距離動かしたときにかかる時間であることが好ましい。
これにより、より効果的に振動を抑制することができる。
本発明のロボット制御装置は、基台と、
前記基台に設けられた胴体と、
前記胴体に設けられた第1ロボットアームと、
前記胴体を第1位置および前記第1位置よりも前記基台から離間した第2位置とすることができる移動機構と
前記胴体を前記基台に対して回動させる回動機構と、を有するロボットを、
前記胴体が前記第1位置のときに前記第1ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第1ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる時間の方が長くなり、
前記胴体が前記第1位置のときに前記胴体を前記基台に対して所定角度回動させたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記胴体を前記所定角度回動させたときにかかる時間の方が長くなるように制御することを特徴とする。
これにより、基台に対する胴体の位置によらず、振動を抑制することのできるロボット制御装置が得られる。
本発明のロボットシステムは、本発明のロボットと、
前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置と、を備えることを特徴とする。
これにより、基台に対する胴体の位置によらず、振動を抑制することのできるロボットシステムが得られる。
本発明のロボットシステムの好適な実施形態を示す斜視図である。 図1に示すロボットが有する昇降機構および検知部を示す断面図である。 図1に示すロボットの関節機構、捻り機構および回動軸を表す図である。 図1に示すロボットに装着されるエンドエフェクターを示す図である。 図1に示すロボットシステムの制御系を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。 多関節ロボットアームの静止状態と目標状態とを示す平面図である。 駆動信号と多関節ロボットアームの駆動とを示す図である。 胴体の静止状態と目標状態とを示す平面図である。
以下、本発明のロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のロボットシステムの好適な実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示すロボットが有する昇降機構および検知部を示す断面図である。図3は、図1に示すロボットの関節機構、捻り機構および回動軸を表す図である。図4は、図1に示すロボットに装着されるエンドエフェクターを示す図である。図5は、図1に示すロボットシステムの制御系を示すブロック図である。図6〜図13は、それぞれ、図1に示すロボットシステムの駆動制御を示すブロック図である。図14は、多関節ロボットアームの静止状態と目標状態とを示す平面図である。図15は、駆動信号と多関節ロボットアームの駆動とを示す図である。図16は、胴体の静止状態と目標状態とを示す平面図である。
図1に示すロボットシステム100は、双腕ロボットであり、例えば、腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができる。このようなロボットシステム100は、ロボット200と、ロボット200の作動を制御するロボット制御装置900とを有している。なお、ロボット200の配置としては、特に限定されないが、以下では、説明の便宜上、ロボット200を水平な床面(設置面)に鉛直(後述する回動軸O1が鉛直)に配置する場合について説明する。
(ロボット)
図1に示すように、ロボット200は、ベース(基台)210と、ベース210に連結されている胴体220と、胴体220の左右に連結されている一対の多関節ロボットアーム230、240と、胴体220に設けられているステレオカメラ250および信号灯260と、多関節ロボットアーム230、240に設けられているハンドカメラ280、290とを有している。
このようなロボット200によれば、ステレオカメラ250やハンドカメラ280、290を用いて作業台上の部品、工具等の位置や、周囲の環境(周りに障害物がないかどうか、安全が確保されているかどうか)を確認しながら作業を行うことができる。また、信号灯260によって、ロボット200の状態(駆動状態、正常停止状態、異常停止状態等)を容易に確認することができる。
−ベース−
ベース210には、ロボット200の移動を容易とする複数の車輪(図示せず)と、各車輪をロックするロック機構(図示せず)と、ロボット200を移動する際に把持するハンドル211とが設けられている。ロック機構を解除し、ハンドル211を把持して押したり引いたりすることにより、ロボット200を自在に移動させることができ、ロック機構によって車輪をロックすることにより、ロボット200を所定の位置で固定することができる。このように、ロボット200を移動容易とすることで、ロボット200の利便性が向上する。なお、車輪、ロック機構およびハンドル211は、それぞれ、省略してもよい。
また、ベース210には、図示しない作業台に当接させるためのバンパー213が設けられている。バンパー213を作業台の側面に当接させることによって、ロボット200を所定の間隔を隔てて作業台と向き合わせることができる。そのため、ロボット200と作業台との意図しない接触等を防止することができる。なお、バンパー213は、作業台に当接する当接部213aと、ベース210に固定される固定部213bを有し、図1では、当接部213aが固定部213bよりも下側に位置するようにベース210に装着されている。このようなバンパー213は、ベース210に対して着脱可能であり、バンパー213の向きを上下反転することができる。すなわち、図1とは反対に、当接部213aが固定部213bよりも上方に位置するようにバンパー213をベース210に装着することもできる。このように、当接部213aの高さを変更ことすることで、高さの異なる作業台に対応することが可能となる。
また、ベース210には、非常停止ボタン214が設けられており、非常時にはこの非常停止ボタン214を押すことによって、ロボット200を緊急停止させることができる。
また、ベース210には、入力装置270が設けられている。入力装置270は、キーボードや外部機器との接続インターフェイス等のデータを入力する装置である。他にも入力装置270にはロボット200の動作を入力するティーチング用の装置が含まれている。また、入力装置270は、モニターを有しており、このモニターにロボット200の状態や各種データを表示することができるようになっている。
−胴体−
図2に示すように、胴体220は、昇降機構(移動機構)800を介して、ベース210に対して鉛直方向(回動軸O1方向)に昇降可能に連結されている。昇降機構800の構成としては、胴体220をベース210に対して昇降させることができれば、特に限定されない。
図2に示すように、本実施形態の昇降機構800は、内部にラック811が設けられている筒状の昇降部810と、ラック811に噛合しているピニオン820と、ピニオン820を回転させるウォームホイール830と、ウォームホイール830を回転させるウォーム840と、ウォーム840を回転させるクランク850とを有している。これら構成のうち、昇降部810は、胴体220に連結されており、ピニオン820、ウォームホイール830、ウォーム840およびクランク850は、それぞれ、ベース210に固定されている。クランク850を手動で回転させると、その動力がウォーム840およびウォームホイール830を介してピニオン820に伝わり、ピニオン820の回転に伴ってラック811が移動する。これにより、昇降部810と共に胴体220がベース210に対して上昇または下降する。このように、ウォームホイール830およびウォーム840を用いることによって、クランク850を停止させても、昇降部810の位置を維持することができる。なお、クランク850とウォーム840との間に、クランク850の回転速度を減じる減速機を設けてもよい。
昇降機構800の構成としては、上述したような手動の構成に限定されず、例えばモーター等を用いた電動の構成としてもよい。具体的には、クランク850の代わりに、ウォーム840を回転させるモーターと、モーターの回転角度を検知する位置センサーとを設け、モーターを回転させることで、胴体220を昇降させる構成となっていてもよい。この場合、モーターとしては、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができ、位置センサーとしては、特に限定されず、例えば、エンコーダー、ロータリーエンコーダー、レゾルバー、ポテンショメーター等を用いることができる。
また、胴体220は、関節機構310を介して、ベース210に対して回動軸O1まわりに回動可能に連結されている。本実施形態では、回動軸O1は、鉛直方向に延在している。関節機構310の構成としては、胴体220をベース210に対して回動軸O1まわりに回動させることができれば、特に限定されないが、本実施形態では、図5に示すように、駆動源としてのモーター311と、モーター311の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター311の回転角度を検知する位置センサー312とを有している。モーター311としては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができ、減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、ハーモニックドライブ(「ハーモニックドライブ」は登録商標)等を用いることができ、位置センサー312としては、例えば、エンコーダー、ロータリーエンコーダー、レゾルバー、ポテンショメーター等を用いることができる。
また、図2に示すように、ロボット200には、ベース210に対する胴体220の高さ(ベース210からの離間距離)を検知する検知部760が設けられている。検知部760は、ベース210に固定されたフォトインタラプター761と、胴体220に固定された遮蔽板762とを有している。また、フォトインタラプター761は、光を出射する発光部761aと、発光部761aからの光を受光する受光部761bとを有しており、これらが水平に並んで配置されている。一方、遮蔽板762は、胴体220の昇降によって、フォトインタラプター761の発光部761aと受光部761bの間を遮るように移動する。このような構成の検知部760では、フォトインタラプター761が遮られている低位置(第1位置)と、フォトインタラプター761が遮られておらず、低位置よりも胴体220が高い高位置(第2位置)とを検知することができる。このような構成の検知部760によれば、簡単な構成で胴体220の高さを検知することができる。なお、図2は、低位置の状態を図示している。
検知部760の構成としては、胴体220の高さを2段階以上で検知することができれば、本実施形態に限定されず、例えば、フォトインタラプター761を鉛直方向に並んで複数配置し、どのフォトインタラプター761で光が遮られているかを検知することによって、胴体220の高さを検知してもよい。具体的には、2つのフォトインタラプター761を鉛直方向に並べて配置すれば、上側および下側のフォトインタラプター761が共に遮られている低位置と、上側のフォトインタラプター761のみが遮られ、低位置よりも胴体220が高い中位置と、上側および下側のフォトインタラプター761が共に遮られておらず、中位置よりも胴体220が高い高位置とを検知することが可能となる。これにより、胴体220の高さをより多段階に検知することができるため、胴体220の高さをより精度よく検知することができる。
また、検知部760の他の構成としては、例えば、クランク850の回転角度を検知する位置センサーを有し、この位置センサーが検知したクランク850の回転角度に基づいて胴体220の高さを検知してもよい。また、検知部760の他の構成としては、例えば、昇降機構800に付された目盛であってもよい。目盛によれば、作業者が視覚的に確認することができるため、胴体220の高さをより明確に検知することができる。
−多関節ロボットアーム−
図3に示すように、多関節ロボットアーム(第1ロボットアーム)230は、関節機構410を介して胴体220に連結されている第1肩部(第1アーム部)231と、関節機構420を介して第1肩部231に連結されている第2肩部232(第2アーム部)と、捻り機構(関節機構)430を介して第2肩部232の先端に連結されている上腕部(第3アーム部)233と、関節機構440を介して上腕部233の先端に連結されている第1前腕部(第4アーム部)234と、捻り機構(関節機構)450を介して第1前腕部234の先端に連結されている第2前腕部(第5アーム部)235と、関節機構460を介して第2前腕部235の先端に連結されている手首部(第6アーム部)236と、捻り機構(関節機構)470を介して手首部236の先端に連結されている連結部(第7アーム部)237と、を有している。また、連結部237にはハンド部238が設けられており、ハンド部238には、図4に示すように、ロボット200に実行させる作業に応じたエンドエフェクター610が力覚センサー740を介して装着される。
また、図3に示すように、関節機構410は、第1肩部231を胴体220に対して回動軸O1と直交する回動軸O2まわりに回動させ、関節機構420は、第2肩部232を第1肩部231に対して回動軸O2に直交する回動軸O3まわりに回動させ、捻り機構430は、上腕部233を第2肩部232に対して回動軸O3に直交する回動軸O4まわりに回動させ、関節機構440は、第1前腕部234を上腕部233に対して回動軸O4に直交する回動軸O5まわりに回動させ、捻り機構450は、第2前腕部235を第1前腕部234に対して回動軸O5に直交する回動軸O6まわりに回動させ、関節機構460は、手首部236を第2前腕部235に対して回動軸O6に直交する回動軸O7まわりに回動させ、捻り機構470は、連結部237を手首部236に対して回動軸O7に直交する回動軸O8まわりに回動させる。このような多関節ロボットアーム230によれば、比較的簡単な構成によって、人間の腕部と同様に、関節(肩、肘、手首)の曲げ伸ばし、上腕および前腕の捻りを実現することができる。
関節機構410、関節機構420、捻り機構430、関節機構440、捻り機構450、関節機構460および捻り機構470の構成としては、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、前述した関節機構310と同様の構成となっている。すなわち、図5に示すように、関節機構410は、駆動源としてのモーター411と、モーター411の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター411の回転角度を検知する位置センサー412とを有している。また、関節機構420は、駆動源としてのモーター421と、モーター421の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター421の回転角度を検知する位置センサー422とを有している。また、捻り機構430は、駆動源としてのモーター431と、モーター431の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター431の回転角度を検知する位置センサー432とを有している。また、関節機構440は、駆動源としてのモーター441と、モーター441の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター441の回転角度を検知する位置センサー442とを有している。また、捻り機構450は、駆動源としてのモーター451と、モーター451の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター451の回転角度を検知する位置センサー452とを有している。また、関節機構460は、駆動源としてのモーター461と、モーター461の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター461の回転角度を検知する位置センサー462とを有している。また、捻り機構470は、駆動源としてのモーター471と、モーター471の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター471の回転角度を検知する位置センサー472とを有している。
多関節ロボットアーム(第2ロボットアーム)240は、前述の多関節ロボットアーム230と同様の構成である。すなわち、図3に示すように、多関節ロボットアーム240は、関節機構510を介して胴体220に連結されている第1肩部241と、関節機構520を介して第1肩部241に連結されている第2肩部242と、捻り機構(関節機構)530を介して第2肩部242の先端に連結されている上腕部243と、関節機構540を介して上腕部243の先端に連結されている第1前腕部244と、捻り機構(関節機構)550を介して第1前腕部244の先端に連結されている第2前腕部245と、関節機構560を介して第2前腕部245の先端に連結されている手首部246と、捻り機構(関節機構)570を介して手首部246の先端に連結されている連結部247と、を有している。また、連結部247にはハンド部248が設けられており、ハンド部248には、ロボット200に実行させる作業に応じたエンドエフェクター620が力覚センサー750を介して装着される。
また、図3に示すように、関節機構510は、第1肩部241を胴体220に対して回動軸O1に直交する回動軸O2’まわりに回動させ、関節機構520は、第2肩部242を第1肩部241に対して回動軸O2’に直交する回動軸O3’まわりに回動させ、捻り機構530は、上腕部243を第2肩部242に対して回動軸O3’に直交する回動軸O4’まわりに回動させ、関節機構540は、第1前腕部244を上腕部243に対して回動軸O4’に直交する回動軸O5’まわりに回動させ、捻り機構550は、第2前腕部245を第1前腕部244に対して回動軸O5’に直交する回動軸O6’まわりに回動させ、関節機構560は、手首部246を第2前腕部245に対して回動軸O6’に直交する回動軸O7’まわりに回動させ、捻り機構570は、連結部247を手首部246に対して回動軸O7’に直交する回動軸O8’まわりに回動させる。このような多関節ロボットアーム240によれば、比較的簡単な構成によって、人間の腕部と同様に、関節の曲げ伸ばし、上腕および前腕の捻りを実現することができる。
関節機構510、関節機構520、捻り機構530、関節機構540、捻り機構550、関節機構560および捻り機構570の構成としては、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、前述した関節機構310と同様の構成となっている。すなわち、図5に示すように、関節機構510は、駆動源としてのモーター511と、モーター511の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター511の回転角度を検知する位置センサー512とを有している。また、関節機構520は、駆動源としてのモーター521と、モーター521の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター521の回転角度を検知する位置センサー522とを有している。また、捻り機構530は、駆動源としてのモーター531と、モーター531の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター531の回転角度を検知する位置センサー532とを有している。また、関節機構540は、駆動源としてのモーター541と、モーター541の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター541の回転角度を検知する位置センサー542とを有している。また、捻り機構550は、駆動源としてのモーター551と、モーター551の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター551の回転角度を検知する位置センサー552とを有している。また、関節機構560は、駆動源としてのモーター561と、モーター561の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター561の回転角度を検知する位置センサー562とを有している。また、捻り機構570は、駆動源としてのモーター571と、モーター571の回転速度を減じる減速機(図示せず)と、モーター571の回転角度を検知する位置センサー572とを有している。
−エンドエフェクター−
多関節ロボットアーム230、240の先端に取り付けられるエンドエフェクター610、620は、例えば、対象物を把持する機能を有している。エンドエフェクター610、620の構成は実行させる作業によって異なるが、例えば、図4に示すように、第1の指611、621と第2の指612、622を有する構成とすることができる。このような構成のエンドエフェクター610、620では、第1の指611、621と第2の指612、622の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
ハンド部238、248とエンドエフェクター610、620との間に配置される力覚センサー740、750は、エンドエフェクター610、620に加えられる外力を検出する機能を有している。そして、力覚センサー740、750が検出する力をロボット制御装置900にフィードバックすることで、ロボット200は、より精密に作業を実行することができる。また、力覚センサー740、750が検出する力やモーメントによって、エンドエフェクター610、620の障害物への接触等を検知することができる。そのため、障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができる。このような力覚センサー740、750としては、互いに直交する3軸の各軸の力成分とモーメント成分を検出することができれば、特に限定されず、公知の力覚センサーを用いることができる。
なお、エンドエフェクター610、620は、上記のような構成に限定されず、目的の作業によって取り換えることができ、例えば、対象物を把持したり、持ち上げたり、吊り上げたり、吸着させたり、対象物に加工を施したりするものであってもよい。すなわち、エンドエフェクター610、620は、前述したようなハンドであってもよいし、その他、フックであってもよいし、吸盤等であってもよい。さらに、1本のアームに対して、複数のエンドエフェクターを設けても良い。
−角速度センサー−
図1に示すように、ロボット200には3つの角速度センサー710、720、730が設けられている。角速度センサー710は、胴体220に配置され、角速度センサー720は、多関節ロボットアーム230に配置され、角速度センサー730は、多関節ロボットアーム240に配置されている。これら角速度センサー710、720、730は、それぞれ、互いに直交する3軸(x軸、y軸およびz軸)の各軸まわりの角速度ωx、ωy、ωzを独立して検知することのできる3軸角速度センサーである。なお、本実施形態では、角速度センサー720、730は、多関節ロボットアーム230、240の肘あたりに配置されているが、これらの配置は特に限定されない。
角速度センサー710、720、730としては、それぞれ、互いに直交する3軸(x軸、y軸およびz軸)の各軸まわりの角速度ωx、ωy、ωzを検出することができれば、特に限定されず、例えば、水晶基板を用いた公知の角速度センサーを用いることができる。また、角速度センサー710、720、730を互いに同じ構成とすることによって資材コストを低減することができる。
角速度センサー710、720、730で検出された角速度(アナログ信号)は、増幅器で増幅され、次いで、A/D変換回路によってデジタル信号に変換された後にロボット制御装置900へ送信される。
(ロボット制御装置)
ロボット制御装置900は、ロボット200が行う処理の内容に基づいて多関節ロボットアーム230、240の目標位置を演算し、その目標位置に多関節ロボットアーム230、240を移動させるための軌道を生成する。そして、ロボット制御装置900は、その生成した軌道に沿って、胴体220、多関節ロボットアーム230、240が移動するように、各モーター311、411〜471、511〜571をそれぞれ独立して制御する。
図5に示すように、ロボット制御装置900は、モーター311(胴体220)の駆動を制御する第1駆動源制御部901と、モーター411(第1肩部231)の駆動を制御する第2駆動源制御部902と、モーター421(第2肩部232)の駆動を制御する第3駆動源制御部903と、モーター431(上腕部233)の駆動を制御する第4駆動源制御部904と、モーター441(第1前腕部234)の駆動を制御する第5駆動源制御部905と、モーター451(第2前腕部235)の駆動を制御する第6駆動源制御部906と、モーター461(手首部236)の駆動を制御する第7駆動源制御部907と、モーター471(連結部237)の駆動を制御する第8駆動源制御部908と、モーター511(第1肩部241)の駆動を制御する第9駆動源制御部909と、モーター521(第2肩部242)の駆動を制御する第10駆動源制御部910と、モーター531(上腕部243)の駆動を制御する第11駆動源制御部911と、モーター541(第1前腕部244)の駆動を制御する第12駆動源制御部912と、モーター551(第2前腕部245)の駆動を制御する第13駆動源制御部913と、モーター561(手首部246)の駆動を制御する第14駆動源制御部914と、モーター571(連結部247)の駆動を制御する第15駆動源制御部915とを有している。
また、ロボット制御装置900は、入力装置270で入力された設定値を受け付ける設定受付部920を有している。そして、第1〜第15駆動源制御部901〜915は、原則として、設定受付部920が受け付けた設定値に基づいて、モーター311、411〜471、511〜571を制御する。
次に、第1〜第15駆動源制御部901〜915の構成について説明する。ただし、多関節ロボットアーム230の駆動を制御する第2〜第8駆動源制御部902〜908と、多関節ロボットアーム240の駆動を制御する第9〜第15駆動源制御部909〜915とが同様の構成であるため、以下では、第1駆動源制御部901と、第2〜第8駆動源制御部902〜908について説明し、第9〜第15駆動源制御部909〜915については、その説明を省略する。
−第1駆動源制御部−
図6に示すように、第1駆動源制御部901は、減算器901aと、回動角度算出部901bと、位置制御部901cと、減算器901dと、角速度制御部901eと、角速度算出部901fと、加算器901gと、減算器901hと、角速度変換部901iと、変換部901jと、補正値算出部901kとを有している。
第1駆動源制御部901には、モーター311の位置指令Pcの他、位置センサー312、角速度センサー710から検出信号が入力される。第1駆動源制御部901は、位置センサー312の検出信号から算出されるモーター311の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター311を駆動する。
すなわち、減算器901aには、位置指令Pcが入力され、また、回動角度算出部901bから後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回動角度算出部901bでは、位置センサー312から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じたモーター311の回動角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器901aに出力される。減算器901aは、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(モーター311の回動角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部901cに出力する。
位置制御部901cは、減算器901aから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター311の角速度の目標値を演算する。位置制御部901cは、そのモーター311の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令ωcとして減算器901dに出力する。本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器901dには、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器901dは、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(モーター311の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部901eに出力する。
角速度制御部901eは、減算器901dから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン(位置比例ゲイン)、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター311の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバーを介してモーター311に供給する。本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、モーター311の駆動電流が制御される。
次に、第1駆動源制御部901における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部901fでは、位置センサー312から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、モーター311の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器901gに出力される。
また、角速度算出部901fでは、位置センサー312から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、胴体220の回動軸O1回りの角速度ωB1mが算出され、その角速度ωB1mは、減算器901hに出力される。なお、角速度ωB1mは、角速度ωm1を関節機構310における減速比で除算した値である。
また、角速度センサー710から角速度ωx、ωy、ωzがそれぞれ検出され、各角速度ωx、ωy、ωzが角速度変換部901iに入力される。角速度変換部901iでは入力された角速度ωx、ωy、ωzから胴体220の回動軸O1回りの角速度ωB1が算出され、その角速度ωB1は、減算器901hに出力される。
減算器901hには、角速度ωB1および角速度ωB1mが入力され、減算器901hは、この角速度ωB1から角速度ωB1mを減算した値ωB1s(=ωB1−ωB1m)を変換部901jに出力する。この値ωB1sは、胴体220の回動軸O1回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωB1sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωB1sが後述するゲインKa倍されてモーター311の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωB1sが可及的に0になるように、モーター311に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット200の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、モーター311の角速度が制御される。
変換部901jは、振動角速度ωB1sをモーター311における角速度ωm1sに変換し、その角速度ωm1sを補正値算出部901kに出力する。この変換は、振動角速度ωB1sに関節機構310における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部901kは、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器901gに出力する。
加算器901gには、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器901gは、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器901dに出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
−第2駆動源制御部−
図7に示すように、第2駆動源制御部902は、減算器902aと、回動角度算出部902bと、位置制御部902cと、減算器902dと、角速度制御部902eと、角速度算出部902fと、加算器902gと、減算器902hと、角速度変換部902iと、変換部902jと、補正値算出部902kとを有している。
第2駆動源制御部902には、モーター411の位置指令Pcの他、位置センサー412、角速度センサー720から検出信号が入力される。第2駆動源制御部902は、位置センサー412の検出信号から算出されるモーター411の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター411を駆動する。
すなわち、減算器902aには、位置指令Pcが入力され、また、回動角度算出部902bから後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回動角度算出部902bでは、位置センサー412から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じたモーター411の回動角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器902aに出力される。減算器902aは、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(モーター411の回動角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部902cに出力する。
位置制御部902cは、減算器902aから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター411の角速度の目標値を演算する。位置制御部902cは、そのモーター411の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令ωcとして減算器902dに出力する。本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器902dには、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器902dは、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(モーター411の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部902eに出力する。
角速度制御部902eは、減算器902dから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン(位置比例ゲイン)、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター411の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバーを介してモーター411に供給する。本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、モーター411の駆動電流が制御される。
次に、第2駆動源制御部902における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部902fでは、位置センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、モーター411の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器902gに出力される。
また、角速度算出部902fでは、位置センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1肩部241の回動軸O2回りの角速度ωA1mが算出され、その角速度ωA1mは、減算器902hに出力される。なお、角速度ωA1mは、角速度ωm1を関節機構410における減速比で除算した値である。
また、角速度センサー720から角速度ωx、ωy、ωzがそれぞれ検出され、各角速度ωx、ωy、ωzが角速度変換部902iに入力される。角速度変換部902iでは入力された角速度ωx、ωy、ωzから第1肩部241の回動軸O2回りの角速度ωA1が算出され、その角速度ωA1は、減算器902hに出力される。角速度変換部902iでは、必要に応じて、ヤコビ変換と呼ばれる座標軸変換等を行う。
減算器902hには、角速度ωA1および角速度ωA1mが入力され、減算器902hは、この角速度ωA1から角速度ωA1mを減算した値ωA1s(=ωA1−ωA1m)を変換部902jに出力する。この値ωA1sは、第1肩部241の回動軸O2回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA1sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA1sが後述するゲインKa倍されてモーター411の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA1sが可及的に0になるように、モーター411に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット200の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、モーター411の角速度が制御される。
変換部902jは、振動角速度ωA1sをモーター411における角速度ωm1sに変換し、その角速度ωm1sを補正値算出部902kに出力する。この変換は、振動角速度ωA1sに関節機構410における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部902kは、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器902gに出力する。
加算器902gには、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器902gは、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器902dに出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
−第3駆動源制御部−
図8に示すように、第3駆動源制御部903は、減算器903aと、回動角度算出部903bと、位置制御部903cと、減算器903dと、角速度制御部903eと、角速度算出部903fとを有している。そして、第3駆動源制御部903には、モーター421の位置指令Pcの他、位置センサー422から検出信号が入力される。第3駆動源制御部903は、位置センサー422の検出信号から算出されるモーター421の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター421を駆動する。
すなわち、減算器903aには、位置指令Pcが入力され、また、回動角度算出部903bから後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回動角度算出部903bでは、位置センサー422から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じたモーター421の回動角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器903aに出力される。減算器903aは、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(モーター421の回動角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部903cに出力する。
位置制御部903cは、減算器903aから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター421の角速度の目標値を演算する。位置制御部903cは、そのモーター421の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令ωcとして減算器903dに出力する。
また、角速度算出部903fでは、位置センサー422から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、モーター421の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして減算器903dに出力される。
減算器903dには、角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとが入力される。減算器903dは、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(モーター421の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部903eに出力する。
角速度制御部903eは、減算器903dから入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン(位置比例ゲイン)、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じたモーター421の駆動信号を生成し、モータードライバーを介してモーター421に供給する。
これにより、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるようにフィードバック制御がなされ、モーター421の駆動が制御される。
−第4駆動源制御部−
図9に示すように、第4駆動源制御部904は、減算器904aと、回動角度算出部904bと、位置制御部904cと、減算器904dと、角速度制御部904eと、角速度算出部904fとを有している。そして、第4駆動源制御部904には、モーター431の位置指令Pcの他、位置センサー432から検出信号が入力される。第4駆動源制御部904は、位置センサー432の検出信号から算出されるモーター431の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター431を駆動する。このような第4駆動源制御部904は、第3駆動源制御部903と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
−第5駆動源制御部−
図10に示すように、第5駆動源制御部905は、減算器905aと、回動角度算出部905bと、位置制御部905cと、減算器905dと、角速度制御部905eと、角速度算出部905fとを有している。そして、第5駆動源制御部905には、モーター441の位置指令Pcの他、位置センサー442から検出信号が入力される。第5駆動源制御部905は、位置センサー442の検出信号から算出されるモーター441の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター441を駆動する。このような第5駆動源制御部905は、第3駆動源制御部903と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
−第6駆動源制御部−
図11に示すように、第6駆動源制御部906は、減算器906aと、回動角度算出部906bと、位置制御部906cと、減算器906dと、角速度制御部906eと、角速度算出部906fとを有している。そして、第6駆動源制御部906には、モーター451の位置指令Pcの他、位置センサー452から検出信号が入力される。第6駆動源制御部906は、位置センサー452の検出信号から算出されるモーター451の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター451を駆動する。このような第6駆動源制御部906は、第3駆動源制御部903と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
−第7駆動源制御部−
図12に示すように、第7駆動源制御部907は、減算器907aと、回動角度算出部907bと、位置制御部907cと、減算器907dと、角速度制御部907eと、角速度算出部907fとを有している。そして、第7駆動源制御部907には、モーター461の位置指令Pcの他、位置センサー462から検出信号が入力される。第7駆動源制御部907は、位置センサー462の検出信号から算出されるモーター461の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター461を駆動する。このような第7駆動源制御部907は、第3駆動源制御部903と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
−第8駆動源制御部−
図13に示すように、第8駆動源制御部908は、減算器908aと、回動角度算出部908bと、位置制御部908cと、減算器908dと、角速度制御部908eと、角速度算出部908fとを有している。そして、第8駆動源制御部908には、モーター471の位置指令Pcの他、位置センサー472から検出信号が入力される。第8駆動源制御部908は、位置センサー472の検出信号から算出されるモーター471の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によってモーター471を駆動する。このような第8駆動源制御部908は、第3駆動源制御部903と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
以上、ロボットシステム100の基本構成について説明した。
次に、ロボットシステム100の特に特徴的な部分について説明する。
ロボットシステム100では、胴体220の高さ(ベース210との離間距離)に応じて、胴体220および各多関節ロボットアーム230、240の駆動スピードが異なっている。胴体220が低位置(第1位置)のときと、胴体220が高位置(第2位置)のときとを比較して説明すると、低位置にある状態のときよりも、高位置にある状態のときの方が、胴体220および多関節ロボットアーム230、240に同じ動きをさせたとき(同じ軌道で動かしたとき)にかかる時間が長くなるようになっている。なお、胴体220が低位置であるか高位置であるかは検知部760により検知される。また、前述したように目盛によって胴体220の高さを検知する場合には、ユーザーが目盛から判断した胴体220の高さを入力装置270から入力することができる。
低位置よりも高位置の方が、胴体220が高く、昇降機構800が延びていることから、ロボット200の剛性が低くなり、ロボット200に振動が発生し易い。そこで、ロボット200では、胴体220および多関節ロボットアーム230、240に同じ動きをさせたときにかかる時間が、低位置よりも高位置の方が長くなるように制御し、これにより、振動が発生し難い低位置での作業スピードを犠牲にせずに、振動が発生し易い高位置にある状態のときのロボット200の振動を抑制している。これにより、ロボット200の作業スピードの低下を抑えつつ、ロボット200の振動の発生を抑制することができる。
ここで、前述したように、入力装置270からロボット200の各部の設定を変更できるようになっている。設定を変更できる項目(設定項目)として、例えば、胴体220の駆動に用いられるモーター311、多関節ロボットアーム230、240の駆動に用いられる411〜471、511〜571の加速度(角加速度)、減速度(角減速度)、速度(角速度)等が含まれており、さらには、各設定項目を低位置と高位置とで個別に設定できるようにもなっている。そのため、ユーザーが予め時間T1よりも時間T2が長くなるように、前記設定項目を設定することも可能となっている。
低位置と高位置とで前記設定項目が同条件であれば、通常のロボットでは、多関節ロボットアーム230、240に同じ動きをさせたときにかかる時間T1、T2が同じとなるが、ロボット200では、低位置と高位置とで前記設定項目が同条件であっても、低位置のときよりも高位置のときの方が同じ動きをさせたときにかかる時間が長くなるように各部を制御する。これにより、より確実に、ロボット200の作業スピードの低下を抑えつつ、ロボット200の振動の発生を抑制することができる。
まず、多関節ロボットアーム230、240について説明するが、これらの制御は同様であるため、以下では、多関節ロボットアーム230について代表して説明し、多関節ロボットアーム240については、その説明を省略する。
ロボット200は、例えば、図14に示すように、多関節ロボットアーム230を水平方向にまっすぐ伸ばした姿勢(所定姿勢)で静止させた静止状態Psから、第1肩部231に対して第2肩部232を回転させ、腕がまっすぐ伸びた姿勢を保ちながら、多関節ロボットアーム230の先端を水平方向(設置面と平行な方向)に所定距離動かして目標状態Peとするとき、胴体220が低位置の場合にかかる時間(第1の時間)T1と、胴体220が高位置の場合にかかる時間(第2の時間)T2とがT1<T2なる関係を満足するように構成されている。なお、時間T1、T2は、それぞれ、図15に示すように、静止状態Psから目標状態Peとする駆動信号を出力した時刻をt1とし、多関節ロボットアーム230が最初に目標状態Peに到達した時刻をt2としたとき、t2−t1で規定することができる。
ここで、静止状態Psとは、例えば、多関節ロボットアーム230の駆動に用いられるモーター411〜471が駆動していない状態として定義することができる。また、多関節ロボットアーム230の運動の速度が0(教示された点での速度が0)である状態として定義することができる。また、多関節ロボットアーム230と設置面との位置関係が変化しない状態として定義することもできる。
また、多関節ロボットアーム230の先端とは、ハンド部238の先端としてもよいし、ハンド部238にエンドエフェクター610が取り付けられている場合は、そのエンドエフェクター610の先端としてもよい。
なお、T1<T2なる関係を満足していれば、特に限定されないが、さらに、T2が1.2T1〜2T1程度であることが好ましい。これにより、上記効果を効果的に発揮することができるとともに、高位置での多関節ロボットアーム230の動きが過度に遅くなってしまうことを防止することができる。
また、前述した例では、多関節ロボットアーム230を水平方向にまっすぐ伸ばした姿勢(所定姿勢)で静止させた静止状態Psから、まっすぐ伸びた姿勢を保ちながら水平方向に所定距離動かして目標状態Peとする例について説明したが、ロボット200では、上記のような制御を水平方向(回動軸O1に直交する方向)成分を有する方向(すなわち水平方向と、水平方向と鉛直方向の合成方向)に多関節ロボットアーム230を動かすときに行うようなっている。
一方で、多関節ロボットアーム230を鉛直方向に動かす際には、静止状態Psから目標状態Peとするのにかかる時間T1、T2がT1<T2なる関係を満足しいなくてもよく、T1=T2であってもよい。すなわち、多関節ロボットアーム230を鉛直方向へ動かす際には、胴体220の高さに関わらずに一定の時間で静止状態Psから目標状態Peとしてもよい。多関節ロボットアーム230を鉛直方向に動かす際には胴体220に捩じれ方向の慣性(回動軸O1まわりの力)が加わり難いため、水平方向の移動と比較して振動が発生し難い。したがって、上述のように、多関節ロボットアーム230を鉛直方向へ動かす際には、胴体220の高さに関わらずに一定の時間で静止状態Psから目標状態Peとするように構成することで、ロボット200の処理効率の低下をより小さく抑えることができる。
また、前述した例では、多関節ロボットアーム230を水平にまっすぐ伸ばした静止状態Psから、まっすぐ伸ばしたまま水平方向に移動させて目標状態Peとする場合について説明したが、多関節ロボットアーム230の静止状態Psおよび目標状態Peとしては、特に限定されず、多関節ロボットアーム230が実現できる全ての姿勢を適用することができる。例えば、上腕部を鉛直方向に降し、前腕部が水平方向を向くように肘を曲げた静止状態Psとし、そこから上腕部を捩って前腕部を水平方向に移動させた姿勢を目標状態Peにしてもよい。また、まっすぐ伸ばした静止状態Psから、肘を曲げることで上腕部に対して前腕部を水平方向に移動させた姿勢を目標状態Peとしてもよい。また、静止状態Psと目標状態Peとで、多関節ロボットアーム230の形状(曲がり方)が変わっていてもよい。
次に、T1<T2を満足させるための方法について具体的な例を挙げて説明する。T1<T2を満足させる具体的な方法の1つとしては、モーター421の加速度および減速度を、低位置のときよりも高位置のときの方を低くする方法が挙げられる。これにより、簡単な制御で、T1<T2を実現することができる。なお、この方法の場合には、加速度および減速度のうちの少なくとも一方を、低位置のときよりも高位置のときの方を低くすれば足りる。
別の方法としては、モーター421の駆動を制御する第3駆動源制御部903が有する角速度制御部903eで用いられる位置比例ゲインを、低位置のときよりも高位置のときの方を低くする方法が挙げられる。これにより、角速度制御部903eからモーター421に供給される駆動信号に対するモーター421の反応性が鈍くなり、結果として、T1<T2を実現することができる。このような方法によっても、簡単な制御で、T1<T2を実現することができる。
次に、胴体220の制御について説明する。ロボットシステム100は、胴体220についても、上述の多関節ロボットアーム230と同様の制御を行うように構成されている。すなわち、ロボット200は、例えば、図16に示すような胴体220が正面を向いた姿勢(所定姿勢)で静止させた静止状態Ps’から、ベース210に対して胴体220を回転させ、横を向いた目標状態Pe’とするとき、胴体220が低位置のときにかかる時間T1’と、胴体220が高位置のときにかかる時間T2’とがT1’<T2’なる関係を満足するように構成されている。なお、時間T1’、T2’は、時間T1、T2と同様に、それぞれ、静止状態Ps’から目標状態Pe’とする駆動信号を出力した時刻をt1’とし、胴体220が最初に目標状態Pe’に到達した時刻をt2’としたとき、t2’−t1’で規定することができる。
次に、T1’<T2’を満足させるための方法について具体的な例を挙げて説明する。T1’<T2’を満足させる具体的な方法の1つとしては、モーター311の加速度および減速度を、低位置のときよりも高位置のときの方を低くする方法が挙げられる。これにより、簡単な制御で、T1’<T2’を実現することができる。なお、この方法の場合には、加速度および減速度のうちの少なくとも一方を、低位置のときよりも高位置のときの方を低くすれば足りる。
別の方法としては、モーター311の駆動を制御する第1駆動源制御部901が有する角速度制御部901eで用いられる位置比例ゲインを、低位置のときよりも高位置のときの方を低くする方法が挙げられる。これにより、角速度制御部901eからモーター311に供給される駆動信号に対するモーター311の反応性が鈍くなり、結果として、T1’<T2’を実現することができる。このような方法によっても、簡単な制御で、T1’<T2’を実現することができる。
以上、本発明のロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、低位置での時間T1(T1’)と、高位置での時間T2(T2’)とが、T1(T1’)<T2(T2’)なる関係を満足するように制御する構成について説明したが、例えば、前述したように、低位置、中位置、高位置の3段階で胴体の高さを検知することができる場合には、低位置での時間T1(T1’)と、中位置での時間T3(T3’)と、高位置での時間T2(T2’)とが、T1(T1’)<T3(T3’)<T2(T2’)なる関係を満足するように構成することができる。同様に、さらに多段階で時間T1、T2、T3……Tnを制御してもよい。
また、前述した実施形態では、移動可能なロボットについて説明したが、ロボットは、ボルト等によって作業部屋の床、天井、壁等に固定されていてもよい。また、前記実施形態では、ロボットが床面に配置され、胴体が鉛直方向に移動するが、ロボットの配置は、これに限定されず、例えば、ベースが天井に固定され、胴体が鉛直方向に移動するように構成されていてもよいし、ベースが壁面に固定され、胴体が水平方向に移動するように構成されていてもよい。
また、前述した実施形態では、多関節ロボットアームにおいて、角速度センサーが肘のあたりに配置されているが、角速度センサーの配置は、これに限定されない。また、角速度センサーの検知結果を第1肩部を回動させる関節機構にフィードバックしているが、フィードバックする関節機構(捻り機構)は、これに限定されない。また、複数の関節機構(捻り機構)にフィードバックしてもよい。
また、前記実施形態では、各多関節ロボットアームの回動軸の数が7であるが、本発明では、これに限定されず、各多関節ロボットアームの回動軸の数は、1〜6であってもよいし、8以上であってもよい。
100……ロボットシステム 200……ロボット 210……ベース 211……ハンドル 213……バンパー 213a……当接部 213b……固定部 214……非常停止ボタン 220……胴体 230、240……多関節ロボットアーム 231、241……第1肩部 232、242……第2肩部 233、243……上腕部 234、244……第1前腕部 235、245……第2前腕部 236、246……手首部 237、247……連結部 238、248……ハンド部 250……ステレオカメラ 260……信号灯 270……入力装置 280、290……ハンドカメラ 310……関節機構 311……モーター 312……位置センサー 410……関節機構 411……モーター 412……位置センサー 420……関節機構 421……モーター 422……位置センサー 430……捻り機構 431……モーター 432……位置センサー 440……関節機構 441……モーター 442……位置センサー 450……捻り機構 451……モーター 452……位置センサー 460……関節機構 461……モーター 462……位置センサー 470……捻り機構 471……モーター 472……位置センサー 510……関節機構 511……モーター 512……位置センサー 520……関節機構 521……モーター 522……位置センサー 530……捻り機構 531……モーター 532……位置センサー 540……関節機構 541……モーター 542……位置センサー 550……捻り機構 551……モーター 552……位置センサー 560……関節機構 561……モーター 562……位置センサー 570……捻り機構 571……モーター 572……位置センサー 610、620……エンドエフェクター 611、621……第1の指 612、622……第2の指 710、720、730……角速度センサー 740、750……力覚センサー 760……検知部 761……フォトインタラプター 761a……発光部 761b……受光部 762……遮蔽板 800……昇降機構 810……昇降部 811……ラック 820……ピニオン 830……ウォームホイール 840……ウォーム 850……クランク 900……ロボット制御装置 901……第1駆動源制御部 901a……減算器 901b……回動角度算出部 901c……位置制御部 901d……減算器 901e……角速度制御部 901f……角速度算出部 901g……加算器 901h……減算器 901i……角速度変換部 901j……変換部 901k……補正値算出部 902……第2駆動源制御部 902a……減算器 902b……回動角度算出部 902c……位置制御部 902d……減算器 902e……角速度制御部 902f……角速度算出部 902g……加算器 902h……減算器 902i……角速度変換部 902j……変換部 902k……補正値算出部 903……第3駆動源制御部 903a……減算器 903b……回動角度算出部 903c……位置制御部 903d……減算器 903e……角速度制御部 903f……角速度算出部 904……第4駆動源制御部 904a……減算器 904b……回動角度算出部 904c……位置制御部 904d……減算器 904e……角速度制御部 904f……角速度算出部 905……第5駆動源制御部 905a……減算器 905b……回動角度算出部 905c……位置制御部 905d……減算器 905e……角速度制御部 905f……角速度算出部 906……第6駆動源制御部 906a……減算器 906b……回動角度算出部 906c……位置制御部 906d……減算器 906e……角速度制御部 906f……角速度算出部 907……第7駆動源制御部 907a……減算器 907b……回動角度算出部 907c……位置制御部 907d……減算器 907e……角速度制御部 907f……角速度算出部 908……第8駆動源制御部 908a……減算器 908b……回動角度算出部 908c……位置制御部 908d……減算器 908e……角速度制御部 908f……角速度算出部 909……第9駆動源制御部 910……第10駆動源制御部 911……第11駆動源制御部 912……第12駆動源制御部 913……第13駆動源制御部 914……第14駆動源制御部 915……第15駆動源制御部 920……設定受付部 O1〜O8、O2’〜O8’……回動軸 Pe……目標状態 Ps……静止状態 t1、t2……時刻 T1、T1’、T2、T2’、T3、T3’……時間

Claims (12)

  1. 基台と、
    前記基台に設けられた胴体と、
    前記胴体に設けられた第1ロボットアームと、
    前記胴体を第1位置および前記第1位置よりも前記基台から離間した第2位置とすることができる移動機構と
    前記胴体を前記基台に対して回動させる回動機構と、を有し、
    前記胴体が前記第1位置のときに前記第1ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる第1の時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第1ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる第2の時間の方が長く、
    前記胴体が前記第1位置のときに前記胴体を前記基台に対して所定角度回動させたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記胴体を前記所定角度回動させたときにかかる時間の方が長いことを特徴とするロボット。
  2. 前記第1ロボットアームの駆動条件を定める設定値を受け付ける設定受付部を有し、
    前記設定受付部で受け付けられた前記設定値が、前記第1位置と前記第2位置とで同じである請求項1に記載のロボット。
  3. 前記設定値を入力する入力部を有している請求項2に記載のロボット。
  4. 前記所定距離動かす方向は、前記胴体の移動方向に直交する方向成分を有する方向である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記第1ロボットアームを駆動するモーターを有し、
    前記モーターについて、前記モーターの位置と指令位置の差である位置偏差に乗じる位置比例ゲインが、前記第1位置のときよりも前記第2位置のときの方が小さい請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロボット。
  6. 前記第1ロボットアームを駆動するモーターを有し、
    前記モーターについて、加速度および減速度の少なくとも一方が、前記第1位置のときよりも前記第2位置のときの方が小さい請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記基台に対する前記胴体の離間距離を検知する検知部を有している請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
  8. 前記胴体に設けられた第2ロボットアームを有し、
    前記胴体が前記第1位置のときに前記第2ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第2ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる時間の方が長い請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記第1の時間および前記第2の時間は、それぞれ、前記第1ロボットアームの先端を、ロボットの設置面に対して平行な方向に前記所定距離動かしたときにかかる時間である請求項1ないしのいずれか1項に記載のロボット。
  10. 前記第1の時間および前記第2の時間は、それぞれ、前記第1ロボットアームの先端を静止状態から前記所定距離動かしたときにかかる時間である請求項1ないしのいずれか1項に記載のロボット。
  11. 基台と、
    前記基台に設けられた胴体と、
    前記胴体に設けられた第1ロボットアームと、
    前記胴体を第1位置および前記第1位置よりも前記基台から離間した第2位置とすることができる移動機構と
    前記胴体を前記基台に対して回動させる回動機構と、を有するロボットを、
    前記胴体が前記第1位置のときに前記第1ロボットアームの先端を所定距離動かしたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記第1ロボットアームの先端を前記所定距離動かしたときにかかる時間の方が長くなり、
    前記胴体が前記第1位置のときに前記胴体を前記基台に対して所定角度回動させたときにかかる時間よりも、前記胴体が前記第2位置のときに前記胴体を前記所定角度回動させたときにかかる時間の方が長くなるように制御することを特徴とするロボット制御装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボットと、
    前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置と、を備えることを特徴とするロボットシステム。
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