JP6268117B2 - 半導体装置およびその製造方法、並びに電力変換システム - Google Patents

半導体装置およびその製造方法、並びに電力変換システム Download PDF

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Description

本発明は半導体装置に関し、特にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタと逆並列に接続されて、フリーホイールダイオードとして電力変換装置を構成するダイオード半導体装置およびその製造方法、並びにそのダイオード半導体装置を備えた電力変換システムに関する。
従来、テイル電流の急激な減小による発振現象を抑制する技術として、深いnバッファー層を導入したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、テイル電流の急激な減小による発振現象を抑制するための深いnバッファー層を形成する技術として、深いnバッファー層のドーパントにリン(P)を適用するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、テイル電流の急激な減小による発振現象を抑制するための深いnバッファー層を形成する技術として、プロトン照射により生成したnバッファー層を数層形成するものや、n-層中央部に局所的にそれを形成するものがあった(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。
また、従来、テイル電流の急激な減小による発振現象を抑制するための深いnバッファー層を形成する技術として、深いnバッファー層のドーパントにセレン(Se)を適用するものがあった(例えば、特許文献5参照)。
特開2008−251679号公報 特開2014−146721号公報 国際公開第2011/052787号 国際公開第2007/055352号 米国特許出願公開第2012/0248576号明細書
電力変換装置にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタと逆並列に接続されて、フリーホイールダイオードとして用いられるダイオードは、装置の駆動周波数の増加に伴って、スイッチング時のダイオードの損失であるリカバリ損失の低減がより一層要求されている。
リカバリ損失は、ウェハ厚を薄くすることにより低減できるが、リカバリ時にオン状態で注入されたキャリアの減少が急速になり、それに伴ってテイル電流が急激に減小することにより、図13に示すような数MHz以上の振動数の発振が発生するという問題がある。
この発振現象を抑制するため、特許文献1や特許文献2では、深いnバッファー層を導入する構成を開示している。この構成では、深いnバッファー層により、注入キャリアのリカバリ時の減少速度が抑制され、テイル電流の減小を緩やかにすることで発振現象を抑制できる。
特に特許文献2では、このnバッファー層のドーパントとしてリン(P)を適用することが開示されている。また、特許文献3や特許文献4には、プロトン照射により生成したnバッファー層を、数層形成した構成やn-層中央部に局所的に形成した構成で発振現象を抑制する技術を開示されている。さらに特許文献5には、セレン(Se)をドーパントとして用いた深いnバッファー層を適用したダイオードなどの構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、具体的なドーパントについて開示がなされていない。特許文献2ではV族元素であるPがドーパントとして開示されているが、Pを特許文献1にあるように30μm以上拡散するためには、1300℃程度の高温で長時間拡散する必要があり、生産性が悪いという問題がある。n型ドーパントとして通常適用されているAsやSbといったV族元素では、拡散定数がさらに小さくなり拡散時間をさらに長くする必要が生じる。
また、特許文献3や特許文献4ではプロトン照射によるnバッファー層の形成が開示されている。しかし、ドナーを生成し深い位置にnバッファー層を形成するためには、多量のプロトンを高エネルギーで照射する必要がある。このため、サイクロトロンによりプロトンを加速し照射する必要があり、コストが増加するという問題がある。
さらに、特許文献3や特許文献4では、nバッファー層を分離してアノードに比較的近い位置に形成した構成を開示している。この構成では、逆バイアス時にアノード側の電界が強くなり、耐圧の劣化を招くとともに、特に高耐圧のダイオードにおいては宇宙線耐量が低下するという問題が生じる。
特許文献5では、Seをnバッファー層のドーパントとして適用している。SeはPと比較して拡散定数が大きく、低温で短時間の拡散で深いnバッファー層を形成することが可能である。しかし、通常の場合、Se原料を新たにラインに導入する必要があり、ライン汚染の問題が生じる恐れがある。また、Seのイオン打ち込みの設備などを導入する必要が生じる。
以上の問題に鑑みれば、発振現象を抑制したダイオードを低コストで提供することが課題となる。あるいは、耐圧特性や宇宙線耐性の優れたダイオードの構成を提供することが課題となる。またあるいは、ダイオードの製造においてライン汚染の心配の少ないデバイス構造を提供することが課題となる。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置は、例えば、シリコン半導体の一方の面にアノード電極を、他方の面にカソード電極を、それぞれ具備すると共に、前記アノード電極に隣接してp型層を、前記カソード電極に隣接してV族元素を拡散してなるn型層を、それぞれ具備し、前記p型層と前記n型層との間にn-層を更に具備するダイオード構成の半導体装置であって、前記n型層に隣接して厚さ30μm以上の領域にわたって連続して酸素サーマルドナードーパントとするnバッファ層を更に具備し、前記nバッファ層のn型キャリア濃度がn-層のn型キャリア濃度より高く、かつ、1×1015cm−3以下であり、前記カソード電極の前記n型層側の面から30umの領域の酸素濃度が1×1017cm−3以上1×1018cm−3以下であり、かつ、前記n型層に隣接するnバッファ層の酸素濃度より高く、前記p型層に隣接するn-層の酸素濃度が1×1017cm−3未満であることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、例えば、本発明の上記半導体装置を形成する半導体装置の製造方法であって、酸素をウェハ中に拡散した後、一方の面を削除し、その後、他方の面にV族元素を拡散してn型層を形成することを特徴とする。
また、本発明の電力変換システムは、例えば、直列接続された第1半導体スイッチング素子及び第2半導体スイッチング素子と、前記第1半導体スイッチング素子及び前記第2半導体スイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されるダイオードとを備え、前記ダイオードとして、本発明の上記半導体装置が用いられることを特徴とする。
本発明によれば、発振現象を抑制した低ノイズのダイオードを低コストで製造することができる。また、耐圧を確保し宇宙線耐量に優れたダイオードを提供することができる。また、ライン汚染の心配の無いダイオード製造プロセスを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの製造工程の一部を説明する模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの製造工程の一部を説明する模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの製造工程の一部を説明する模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの製造工程の一部を説明する模式的断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの模式的断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの模式的断面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの模式的断面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の一例であるダイオードの模式的断面図である。 本発明の第6実施形態に係る電力変換システムの模式図である。 比較例のダイオードの模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の作製例及び比較例に係るダイオードの小電流リカバリ時の電圧波形及び電流波形を示すグラフ図である。 テイル電流の急激な減小に伴って発生する発振現象を示す図である。
本発明に係るダイオードは、Si半導体の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を具備しており、アノード電極に隣接してp型層、カソード電極に隣接してn型層を具備している。n型層はV族元素を含有することにより形成する。V族元素としては、P、As,Sbなどが挙げられる。これらの元素はn型キャリアの活性化率が高く高濃度のn層を形成することが可能となる。
このn型層に隣接して厚さ30μm以上離れている領域にわたって連続して酸素を含有するnバッファー層を具備している。このnバッファー層のn型キャリア濃度がn−層のキャリア濃度より高く、かつ1X1015cm-3以下となっている。さらに、前記n型層から30μm離れた領域の酸素濃度を1X1017cm-3以上1X1018cm-3以下で、n型層に隣接する領域の酸素濃度より高い値に設定する。さらに前期p型層に隣接するn-層の酸素濃度は1X1017cm-3未満に設定する。
本発明の構成では、酸素サーマルドナーを生成しnバッファー層を形成している。酸素の拡散係数は、V族元素であるPと比較して2桁以上大きい。このため、短時間で深く拡散することが可能である。酸素は通常の拡散の雰囲気でも使用されており、酸素雰囲気中で熱処理することにより特別な装置を用いずに、本発明の構成のnバッファー層を形成することができる。酸素サーマルドナーは800℃以上の熱処理で消去し、400〜600℃の熱処理で生成する。このため、通常のダイオード形成工程で例えばn型層の活性化アニールや層間絶縁膜として形成するBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass) 膜のデンシファイアニールとして800℃〜1000℃で熱処理で酸素サーマルドナーを消去した後、Alなどの電極形成後のシンターとして400℃〜500℃でアニールして生成することで精度良くnバッファーのn型キャリア密度を調整することが可能となる。
酸素サーマルドナーのキャリア密度はn-層より大きく設定する必要がある。さらに、キャリアのライフタイムを確保するためには、n型キャリア密度は1X1015cm-3以下に設定するのが望ましい。
酸素サーマルドナーのn型キャリア密度は酸素濃度の約5乗に比例することが本発明の検討でわかっており、30μmにおける酸素濃度を1X1017cm-3以上1X1018cm-3に設定することで、サーマルドナーによるn型キャリア密度をn-層より大きく、かつ1X1015cm-3にすることができる。
また、n型層に隣接する酸素濃度を30μmの領域より低くすることによりn型キャリア密度の極小領域を形成することができる。リカバリー時にこの領域にホールをためることにより、テイル電流成分を確保し発振現象を抑制する効果を補強することができる。
本発明では、nバッファー層は、30μm以上の領域まで連続して形成する。また、アノード側のp層近傍の酸素濃度を1X1017cm-3未満し、この領域のn型キャリア密度をn−層のレベルにしている。このため、逆バイアス時のこの部分の電界を低減でき、耐圧を確保するとともに宇宙線耐量特性を良好に保つことが可能となる。
以上の構成では、カソード側の酸素濃度がアノード側より高くなっている。前述したように酸素雰囲気中で熱処理すると酸素はウェハ両面から拡散する。このため、例えば、片面から研磨しこの面をアノード側とすることで、カソード側よりアノード側の酸素濃度を低減することが可能となる。また、カソード側も外方拡散によりカソード表面近傍の酸素濃度を低減することが可能となる。
このウェハを用いてダイオードを作製することにより本発明の構成を形成することができる。この構成は上述のように発振現象を抑制する効果がある。また、酸素の拡散係数がPと比較して大きいため短時間で形成することが可能であり生産性を向上し低コスト化することができる。また、拡散炉を用いて酸素雰囲気中で熱処理することにより、ライン汚染の心配なく製造することが可能となる。
また、別の構成として、nバッファー層を形成する酸素の拡散と同時にPなどのV族元素を拡散すしn層を形成する構造も有効である。この場合、酸素を含有するnバッファー層をn層から30μm以上の領域まで連続して形成する。この構成で、n層の厚さを20μm以上とすることで、ダイオード製造工程週中の金属不純物をこの層にゲッタリングでき歩留りを向上することができる。また、n層から30μmにおける酸素濃度を1X1017cm-3以上1X1018cm-3に設定することで、サーマルドナーによるn型キャリア密度をn-層より大きく、かつ1X1015cm-3にする。さらに、アノード側のp層近傍の酸素濃度を1X1017cm-3未満し、この領域のn型キャリア密度をn−層のレベルにしている。この構成でも、前述の構成と同様に、リカバリ時の発振現象の抑制に効果的であり、耐圧を確保するとともに宇宙線耐量特性を良好に保つことが可能となる。また、この構成では、n層を酸素拡散と同時に実施するため工程短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための各図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。また、以下の実施形態の説明では、特に必要なとき以外は同一又は同様な部分の説明は繰り返さずに適宜省略する。
<第1実施形態>
[ダイオードの構成]
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るダイオードの構成について説明する。なお、図1は、第1実施形態に係るダイオード1のアクティブ領域の模式的断面図である。ターミネーション領域については記載を省略しているが、ターミネーション領域には、p型ウェルと電極とをリング状に配置したFLR(Field Limiting Ring)型等の従来のターミネーション構造が用いられる。
図1に示すように、第1実施形態に係るダイオード1は、nドリフト層101と、アノードp層102と、アノードp層103と、カソードn層104と、酸素を含有するnバッファー層105と、アノード電極106と、カソード電極107とで構成されている。
なお、以下の説明では製造工程の途中の段階を含めて、半導体層部分の全体をSi基板100と呼ぶ。Si基板には、あらかじめ酸素を拡散している。例えば酸素雰囲気中で1300℃で15h拡散した後、ウェハを数百μm研磨することにより、図に示すような酸素濃度分布のウェハを作製することができる。また、両側から酸素拡散したウェハを半分に切断した後、切断面を研磨して作製しても良い。
図に示したnドリフト層101は、n型Siからなる半導体層であって、イオン注入や拡散等により変性されない、もとのn型Si基板のままのn型半導体領域からなるn型半導体層である。
カソードn層104は、Si基板100の裏面側であるカソード側に設けられ、nドリフト層101やnバッファー層105よりも高濃度のn型不純物領域からなるn型半導体層である。カソードn層104のn型不純物として酸素ではない、例えばV族の元素を含有する。V族元素としては、P、As,Sbなどが挙げられる。これらの元素は、活性化率をほぼ100%とすることができるため、高濃度のn層を形成するのに適している。
nバッファーn層105は、カソードn層104のnドリフト層101側に設けられ、カソードn層104よりも低濃度でnドリフト層101よりも高濃度の酸素サーマルドナーからなるn型半導体層である。PN接合からカソード側への空乏層の伸びが抑制され、リンギングを抑制することが可能となる。
アノードp層102は、Si基板100の表面側であるアノード側に局所的に設けられ、p型不純物領域からなるp型半導体層である。
アノードp層103は、Si基板100の表面側であるアノード側であって、アノードp層102が設けられていない領域に設けられ、アノードp層102よりも低濃度のp型不純物領域からなるp型半導体層である。
すなわち、p型半導体層は、Si基板100の表面側において、厚さが薄く低濃度のp型不純物領域層であるアノードp層103が形成され、局所的に高濃度のp型不純物領域からなる厚さの厚いアノードp層102が設けられたウェル構造を有している。
本実施形態では、アクティブ領域においてアノードp層102を局所的に配置したウェル構造を有しており、アノード電極106からのホール注入量を抑制しリカバリをソフト化するように、すなわち、リカバリ時の電圧の跳ね上がりを低減されるように構成されている。
図1に示した局所的に配置されたアノードp層102は、アノード側であるSi基板100の表面から見た平面視で、ドット(円)状、ストライプ状等の形状で形成することができる。例えば、アノードp層102を、直径10−100μmの円形とし、この円の間の距離を10-200μmにて配置することができる。アノードp層102の深さは3〜10μm程度、p型不純物のピーク濃度は1×1017〜1×1019cm−3程度にすることができる。なお、アノードp層102の不純物濃度や寸法は、ダイオードの耐圧、仕様により適宜設定される。
Si基板100の表面側において、アノードp層102が設けられた領域以外の領域にはアノードp層102よりも低濃度のp型不純物領域からなるアノードp層103が形成されている。アノードp層103のp型不純物のピーク濃度は1×1015〜1×1017cm−3程度にするのが好ましい。
アノードp層103を設けると、アノードp層103がない場合と比べ、アノード電極106から流れるリーク電流を低減することができる。なお、このリーク電流が許容できる場合は、アノードp層103をなくして、p型半導体層として局所的に設けられたアノードp層102のみで構成するようにしてもよい。その場合は、アノードp層103を形成するためのp型不純物のイオン注入工程等を省いて工程を簡略化することができる。
アノード電極106は、アノードp層102にオーミック接続された電極である。
カソード電極107は、カソードn層104にオーミック接続された電極である。
[ダイオードの製造方法]
次に、図2から図5を参照(適宜図1参照)して、第1実施形態に係るダイオード1のアクティブ領域の構造の製造方法の一例について説明する。なお、ターミネーション領域の構造もアクティブ領域の構造と同時に作製するが、ターミネーション領域の構造の製造方法は従来のダイオードと同じであるので説明は簡略化する。
(基板の準備)
まず、ダイオード1を作製するためのSi基板100として、前述の酸素を拡散したSiウエハを準備する。ウェハの酸素濃度分布を図2に示した。Siウエハには、耐圧に応じた比抵抗を有するFZ(Floating Zone)ウエハを用いることができる。本実施形態では、FZウエハのバルクをnドリフト層101とする。FZウエハの比抵抗は、例えば3.3kVの耐圧をもつダイオードでは250Ωcm程度とする。
(アクティブ領域形成工程)
最初の工程で、Si基板100の表面全体に熱酸化により酸化膜を形成する。次に、アノードp層103を設ける領域であるアクティブ領域を形成するためのフォトリソグラフィ工程を行う。このフォトリソグラフィ工程では、Si基板100の表面にレジスト材料を塗布、露光、現像することで、アクティブ領域の全面が開口したレジストを形成する。なお、このとき、ターミネーション領域において、p型ウェルを形成する領域もレジストを開口する。続いて、レジストの開口部に露出した酸化膜をウェットエッチングで除去し、レジストも除去する。この工程で、Si基板100の表面には、アクティブ領域の全面と、ターミネーション領域のp型ウェルを形成する領域とが開口した酸化膜が形成される。
(アノードp層形成工程)
その後、図2に示すように、熱酸化によりSi基板100の表面にインプラスルー酸化膜108を形成し、アクティブ領域形成工程で形成した酸化膜とインプラスルー酸化膜108とからなる酸化膜の厚膜部をマスクとして、薄膜部であるインプラスルー酸化膜108越しにアノードp層103を形成するためのp型不純物をイオン注入する。これによって、アクティブ領域には全面にアノードp層103のp型不純物がイオン注入される。
(アノードp層形成工程)
次に、図3に示すように、アノードp層102を形成するためのフォトリソグラフィ工程を行う。このフォトリソグラフィ工程では、Si基板100の表面にレジスト材料を塗布、露光、現像して、アクティブ領域のアノードp層102を形成する領域に開口を有するレジスト110を形成する。なお、このとき、不図示のターミネーション領域において、p型ウェルを形成する領域もレジストを開口する。
その後、レジスト110をマスクとして、アノードp層102を形成するためのp型不純物をイオン注入する。このとき同時に、不図示のターミネーション領域のp型ウェルを形成する領域にもp型不純物のイオン注入が行われる。
次に、レジスト110を除去した後、高温アニールと酸化とを行うことで、図4に示すようにイオン注入したp型不純物を拡散させてアノードp層102及びアノードp層103を形成すると共に、Si基板100の表面に形成されている酸化膜(不図示)を成長させる。
(カソードn層形成工程)
その後、Si基板100の裏面側からウエハ全面に、カソードn層104を形成するためのn型不純物のイオン注入を順次に行う。n型不純物としては、酸素ではない例えばV族原素を用いる。この不純物を800-1000℃で活性化する工程で酸素サーマルドナーを消去することができる。また、不純物活性化アニールの前にBPSGなどの層間絶縁膜(不図示)を形成しても良い。この層間絶縁膜をデンシファイアニールを800-1000℃とすることによっても、n型不純物を活性化するとともに酸素サーマルドナーを消去することができる。
(アノード電極・nバッファー層形成工程)
続いて、コンタクト部を形成するためのフォトリソグラフィ工程を行う。このフォトリソグラフィ工程では、レジスト材料を塗布、露光、現像して、アクティブ領域の全面に開口を有するレジスト(不図示)を形成する。
続いて、レジストの開口部に露出した酸化膜(不図示)をエッチングで除去し、レジストも除去する。その後、アノード電極106となる導電性材料からなる膜、例えば、AlSi膜をスパッタ又は蒸着で形成する。このアノード電極を400-500℃でシンターする。この工程で酸素サーマルドナーを生成することにより精度よくnバッファー層のn型キャリア密度を制御することが可能となる。また、この工程以降の処理温度は400℃以下とすることで、サーマルドナーが追加生成しないようにする。
そして、不図示のターミネーション領域のp型ウェル上に設けられる電極を形成するためのフォトリソグラフィ工程とエッチング工程を行うことで、p型ウェル上の電極が形成される。このとき、図4に示すように、アクティブ領域の全面に形成されたままのAlSi膜がアノード電極106となる。
次に、不図示のターミネーション領域に設けられる電極を加工するためのレジストを除去した後、ターミネーション領域に保護膜を形成する。保護膜の形成法としては、例えば、ポリイミドの前駆体材料と感光材料とを含有する溶液を塗布し、ターミネーション領域を露光して前駆体をポリイミド化することで、ターミネーション領域上にポリイミド保護膜を形成することができる。
以上で、アノード側の構造が完成する。
次に、図5に示すように、カソード側の構造を形成する。
(カソード電極形成工程)
ます、カソード側である裏面にカソード電極107を形成する。なお、カソード電極107は、金属等の適宜な導電性材料を用いて、アノード電極106と同様の方法で形成することができる。
その後、必要に応じて、ウエハ全域についてのキャリアのライフタイムを調整するために、裏面側から電子線照射を行い、更に、電子線照射によるダメージ回復のためにアニール処理を行うようにしてもよい。
また、リカバリー時の損失を低減するために、アノード側にヘリウム(He)やプロトンを照射し350℃程度でアニール処理しても良い。この場合、酸素濃度が1X1017cm-3以上の領域を中心に局所ライフタイムを短くすることにより、リカバリー期間の後半に残るキャリア量を低減でき効率的に損失を低減することができる。
(分割工程)
最後にウエハをダイシングなどで分割してダイオード1のチップが完成する。
(作製例)
次に、図1及び適宜に分析結果を示す図を参照して、図1に示した本発明の第1実施形態に係るダイオード1を作製した作製例について説明する。
(1)作製条件
本実施例のダイオードは、Si基板100として酸素拡散した第1実施形態にしたがって形成した。ここで、酸素サーマルドナー形成のためのアノード電極シンターとして450℃で0.5-8h熱処理し酸素濃度とn型キャリア密度の関係を調べた。図11に酸素濃度と酸素サーマルドナーn型キャリア密度の関係を示す。この図から、両対数プロットの勾配は約5になっており、n型キャリア密度は酸素濃度のほぼ5乗に比例して生成していることがわかる。また、この図から、酸素濃度1X1017cm-3未満ではn型キャリア濃度を1X1011cm-3以下でることがわかる。通常の3.3kVダイオードの場合、n−層のn型キャリア濃度は1.8X1013cm-3であるため、酸素濃度を1X1017cm-3未満とすることで、この1/100以下に抑えることができる。アノードp層近傍の酸素濃度を1X1017cm-3未満とすることで耐圧などの特性を確保することが可能となる。また、酸素濃度1X1018cm-3以下では、n型キャリア濃度を1X1015cm-3以下にできることがわかる。
本実施例では、熱処理時間を2hとしてダイオードを作製することにより、nバッファー層のn型キャリア密度のピーク値を1X1014cm-3として比較例とダイオード特性を比較した。
また、比較例として、図12に示すダイオード1Gを作成した。このダイオードでは、酸素濃度が1X1016cm-3のFZウェハを用いて、第1実施形態と同様の作製法で形成した。このため、酸素サーマルドナーは生成せず、図12に示したn型キャリア分布を示す。
本実施例では、実施例と比較例のダイオードの損失は同等である。
(2)リカバリ時の電流・電圧波形
図12に、実施例(実線)及び比較例(破線)のダイオードの、室温における小電流(定格電流X1/10)リカバリ特性の電流波形及び電圧波形を示す。
この図から、比較例の波形で発振が観測されるのに対して、実施例の波形では発振が観測されないことがわかる。
この結果から、本発明の酸素を含有したnバッファー層を具備したダイオードの構成が低ノイズ化に極めて有効であることが確認できた。このダイオードを実施形態6に示したような電力変換システムに適用することで、信頼性が向上し、EMI低減を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るダイオードの構成について説明する。なお、図6は、第2実施形態に係るダイオード1Aのアクティブ領域の模式的断面図である。ターミネーション領域については記載を省略しているが、第1実施形態と同様に、p型ウェルと電極とをリング状に配置したFLR型等の従来のターミネーション構造が用いられる。
図6に示すように、第2実施形態に係るダイオード1Aは、図1に示した第1実施形態に係るダイオード1に対して、アノードp層102がウェル構造を有さず、またアノードp層103を設けずに、アノード側のアクティブ領域の全面にアノードp層(第2半導体層)102を形成していることが異なる。他の構成については、第1実施形態と同様であるから説明は省略する。
本実施形態に係るダイオード1Aは、アノード電極106側のアクティブ領域上の全面にアノードp層102を形成するため、アノードp層102を局所的に形成するためのフォトリソグラフィ工程が不要となり、アノードp層103を形成するためのイオン注入の工程も省略できるため、製造コストを低減できる。他の工程については、第1実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第3実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係るダイオードの構成について説明する。なお、図11は、第3実施形態に係るダイオード1Bのアクティブ領域の模式的断面図である。ターミネーション領域については記載を省略しているが、第1実施形態と同様に、p型ウェルと電極とを配置したFLR型等の従来のターミネーション構造が用いられる。
図7に示すように、第2実施形態に係るダイオード1Bは、図1に示した第1実施形態に係るダイオード1に対して、カソードn層が2段階で形成されている構成となっている。
本実施形態に係るダイオード1Bは、アノードp層形成前に、V族元素をカソード側にイオン注入し拡散する。この拡散はアノードp層の拡散と同時に実施しても良い。この拡散により3μm以上の第2のカソードn層110を形成する。ついで、アノードp層形成以降の工程を実施例1と同様に進めるため、省略する。この構成では、カソードn層が2段になっているため、裏面のキズに対する耐圧の劣化を防止することができる。このため、初めに形成するn層の厚さを3μm以上に設定することにより歩留りを高くダイオードを作製することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態に係るダイオードの構成について説明する。なお、図8は、第4実施形態に係るダイオード1Cのアクティブ領域の模式的断面図である。ターミネーション領域については記載を省略しているが、第1実施形態と同様に、p型ウェルと電極とをリング状に配置したFLR型等の従来のターミネーション構造が用いられる。
本実施形態では、酸素の拡散と同時にカソードn層のP拡散を実施している。図8に示すように、第4実施形態に係るダイオードは、高濃度のカソードn層が20μm以上形成され、カソードn層104から30μm離れた領域の酸素濃度が1X1017cm-3以上1X1018cm-3以下となる構成となっている。
本実施形態に係るダイオード1Cは、酸素拡散前にシリコン(Si)ウェハ上に燐ガラスをCVD法などで形成する。その後、酸素雰囲気で1300℃で10-30時間熱処理する。このウェハの片面を削除研磨しアノード面を形成する。また燐ガラスをSiウェハ両面に燐ガラスを形成して酸素雰囲気中で熱処理し真ん中で切断し切断面を研磨しても良い。ついで、実施例1と同様に、アノードp-層、アノードp層を形成する。この構成ではカソードn層はすでに形成されているため、次のカソードn層形成工程は省略し、アノード電極、nバッファー層形成工程を実施する。この際、nバッファー層形成にはBPSGなどの層間膜のデンシファイアニールを適用すると良い。カソード電極形成以降の工程は、第1実施形態と同様であるから説明は省略する。
この構成では、カソードn層を酸素拡散と同一の工程で実施できるため工程を短縮することができる。また、高濃度のカソードn層を20μm以上形成することで、金属不純物のゲッタリングを増強できるため歩留りを向上することができる。
<第5実施形態>
次に、図9を参照して、本発明の第5実施形態に係るダイオードの構成について説明する。なお、図9は、第5実施形態に係るダイオード1Dのアクティブ領域の模式的断面図である。ターミネーション領域については記載を省略しているが、第1実施形態と同様に、p型ウェルと電極とをリング状に配置したFLR型等の従来のターミネーション構造が用いられる。
図9に示すように、第5実施形態に係るダイオード1Dは、図1に示した第1実施形態に係るダイオード1に対して、低ライフタイム領域111がカソードバッファn層105にかかって形成されている構成となっている。
本実施形態に係るダイオード1Dは、第1実施例と同様の方法で形成し、カソード電極形成後にプロトンあるいはヘリウム(He)照射して局所的にライフタイムを低減する。特に、酸素濃度が1X1017cm-3以上の領域にプロトン照射することにより損失低減の効果がある。この領域に照射するためにプロトンあるいはヘリウム(He)照射時にウェハ直前に挿入するAl板の厚さを調整する。他の工程については、第1実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第6実施形態>
次に、図10を参照して、本発明の第6実施形態に係る電力変換システムについて説明する。図10に示す第6実施形態に係る電力変換システム10は、本発明によるダイオードを用いた電力変換システムである。
図10に示すように、本実施形態に係る電力変換システム10は、モータ駆動用の3相インバータ回路を備えるものである。半導体スイッチング素子であるIGBT200a〜200fには、それぞれ本発明によるダイオード201a〜201fが逆並列に接続されている。すなわち、ダイオード201a〜201fはフリーホイールダイオードとして動作する。これらのダイオード201a〜201fとしては、前記した何れかの実施形態又はその変形例に係るダイオードが用いられる。IGBT(第1半導体スイッチング素子)200a〜200cとIGBT(第2半導体スイッチング素子)200d〜200fとが、それぞれ1個ずつ組み合わされて2個直列に接続され、従って、IGBTとダイオードとの逆並列回路が2個直列に接続されて、それぞれ1相分のハーフブリッジ回路が構成されている。
ハーフブリッジ回路は交流の相数分、本実施形態では3相分備えられている。2個のIGBT200aとIGBT200dとの直列接続点、すなわち2個の逆並列回路の直列接続点より、交流出力が出ており、U相の交流出力として誘導機や同期機などのモータ206と接続されている。他のハーフブリッジ回路も同様に、2個のIGBTの直列接続点から、それぞれV相及びW相の交流出力が出ており、モータ206と接続されている。
上アーム側のIGBT200a〜200cのコレクタは共通接続され、整流回路203の直流高電位側と接続されている。また、下アーム側のIGBT200d〜200fのエミッタは共通接続され、整流回路203のアース側と接続されている。整流回路203は、交流電源202の交流を直流に変換する。IGBT200a〜200fは、オン・オフスイッチングすることにより、整流回路203から受電した直流を交流に変換してモータ206を駆動する。上アーム駆動回路204及び下アーム駆動回路205は、それぞれ上アーム側のIGBT200a〜200c及び下アーム側のIGBT200d〜200fのゲートに駆動信号を与え、IGBT200a〜200fをオン・オフ動作させる。
本実施形態によれば、本発明によるダイオードをフリーホイールダイオードとしてIGBT200a〜200fに逆並列に接続したので、スイッチング時のリカバリ損失を低減できる。これにより、電力変換システム10全体のエネルギー効率を向上させることができる。また、本発明のダイオードが低ノイズであるため、スイッチング動作が安定するとともに、EMI(Electromagnetic Interference)を低減することができる。
本発明の実施形態は前記したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲内において、種々の実施形態が可能である。たとえば、逆導通型の半導体スイッチング素子に内蔵されたダイオードに本発明を適用してもよい。また、図15に示した電力変換システム10におけるIGBT200a〜200fに代えて、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、接合型バイポーラトランジスタ、接合型FET、静電誘導型トランジスタ、GTOサイリスタ(Gate Turn Off Thyristor)などの半導体スイッチング素子を用いることができる。
1,1A,1B,1C,1D,1G ダイオード
10 電力変換システム
100 Si基板
101 nドリフト層
102 アノードp層
103 アノードp
104 カソードn層
105 nバッファー層
106 アノード電極
107 カソード電極
108 インプラスルー酸化膜
109 レジスト
110 第2のカソードn層
111 低ライフタイム領域
200a〜200c IGBT(第1半導体スイッチング素子)
200d〜200f IGBT(第2半導体スイッチング素子)
201a〜201f ダイオード
202 交流電源
203 整流回路
204 上アーム駆動回路
205 下アーム駆動回路
206 モータ

Claims (9)

  1. シリコン半導体の一方の面にアノード電極を、他方の面にカソード電極を、それぞれ具備すると共に、前記アノード電極に隣接してp型層を、前記カソード電極に隣接してV族元素を拡散してなるn型層を、それぞれ具備し、前記p型層と前記n型層との間にn-層を更に具備するダイオード構成の半導体装置であって、
    前記n型層に隣接して厚さ30μm以上の領域にわたって連続して酸素サーマルドナードーパントとするnバッファ層を更に具備し、
    前記nバッファ層のn型キャリア濃度がn-層のn型キャリア濃度より高く、かつ、1×1015cm−3以下であり、
    前記カソード電極の前記n型層側の面から30umの領域の酸素濃度が1×1017cm−3以上1×1018cm−3以下であり、かつ、前記n型層に隣接するnバッファ層の酸素濃度より高く、
    前記p型層に隣接するn-層の酸素濃度が1×1017cm−3未満である
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記n型層の厚さが3μm以上である
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記n型層が少なくとも2つの層を含んで構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. シリコン半導体の一方の面にアノード電極を、他方の面にカソード電極を、それぞれ具備すると共に、前記アノード電極に隣接してp型層を、前記カソード電極に隣接してV族元素を拡散してなる厚さ20μm以上のn型層を、それぞれ具備し、前記p型層と前記n型層との間にn-層を更に具備するダイオード構成の半導体装置であって、
    前記n型層に隣接して厚さ30μm以上の領域にわたって連続して酸素サーマルドナーをドーパントとするnバッファ層を更に具備し、
    前記nバッファ層のn型キャリア濃度がn-層のn型キャリア濃度より高く、かつ、1×10 15 cm −3 以下であり、
    前記n型層側の面から30umの領域の酸素濃度が1×10 17 cm −3 以上1×10 18 cm −3 以下であり、かつ、前記p型層に隣接するn-層の酸素濃度が1×10 17 cm −3 未満である
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置を形成する半導体装置の製造方法であって、
    酸素をウェハ中に拡散した後、一方の面を削除し、その後、他方の面にV族元素を拡散してn型層を形成す
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記酸素サーマルドナーを800℃以上の熱処理で消去した後、電極形成後に400℃以上の熱処理でサーマルドナーを生成す
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法
  7. 請求項に記載の半導体装置を形成する半導体装置の製造方法であって、
    V族元素を含む層を形成し、酸素を含む雰囲気で熱処理し、V族元素と酸素とを同時に拡散し、その後、一方の面を削除する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記酸素サーマルドナーを800℃以上の熱処理で消去した後、電極形成後に400℃以上の熱処理でサーマルドナーを生成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 直列接続された第1半導体スイッチング素子及び第2半導体スイッチング素子と、
    前記第1半導体スイッチング素子及び前記第2半導体スイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されるダイオードと
    を備え、
    前記ダイオードとして、請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体装置が用いられ
    ことを特徴とする電力変換システム
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