JP6266478B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は電力変換装置に係り、特に車両に用いられる電力変換装置に関する。
図1に電力変換装置の一例であるモータ駆動用電力変換装置の構成を示す。900はモータ、200はモータ駆動に用いられる電力変換装置、901は高圧バッテリー、902はインバータ装置とバッテリー16の接続をコントロールするコンタクタである。
電力変換装置200は、図示しない上位コントローラがトルクや回転指令などのモータを駆動するための指令をコントローラ100aに与え、コントローラ100aは指令に応じたPWM信号をドライバ回路100bに与える。ドライバ回路100bはPWM信号に応じて、電力用の半導体装置300をスイッチング制御し、高圧バッテリ901からの直流電圧(DC電圧)を、モータ900を駆動するための交流電圧(AC電圧)に変換する機能を有している。
ここで、500は電力変換時に変動する印加電圧を平滑する電圧平滑用キャパシタである。20は電流センサである。モータ駆動用の電力変換装置200の場合、モータ900のトルクをコントロールするのに、トルクに比例するモータ電流を制御するため、半導体装置300の出力端子〜電力変換装置200の出力端子の間に電流センサ20を搭載し電流フィードバック制御を行っている。
次に、半導体装置300のスイッチング時の詳細について図2、図3を用いて説明する。
図2はインバータ装置における、1相分のハーブリッジ接続構成のパワー半導体を示す図である。図2において、TP1は上アームパワー半導体素子であり、DP1は上アームパワー半導体素子TP1と並列接続された上アームダイオードであり、TN1は下アームパワー半導体素子であり、DN1は下アームダイオードである。
上アームパワー半導体素子TP1と下アームパワー半導体素子TN1の間には出力端子あり、モータ900へと結線される。Lp, Ln は電圧平滑用キャパシタ500から半導体装置300までの配線インダクタンスであり、Lm1、Lm2、Lm3、Lm4は半導体装置300内のインダクタンス成分である。半導体装置300内において、電流変化が発生する場合、これら配線インダクタンスやインダクタンス成分が電流の方向を妨げる向きに電圧を発生させ、上アームパワー半導体素子TP1や下アームパワー半導体素子TN1に印加されるため、これらインダクタンスは極力低くなるように設計される。
次に、図3を用いて、上アームパワー半導体素子TP1又は下アームパワー半導体素子TN1のスッチング時のオフ動作を説明する。上アームパワー半導体素子TP1又は下アームパワー半導体素子TN1の例として、IGBTを用いる。
VgeはIGBTのゲート・エミッタ間電圧(以下、ゲート電圧)、Icはコレクタ電流、Vceはコレクタ・エミッタ間の電圧である。図1に示されるコントローラ100aから、ドライバ回路100bにオフ信号が入力されると、ドライバ回路100bはIGBTのゲートをオフする動作に入る。ゲート電圧が下がると、Vceは上昇し、電圧平滑用キャパシタ500に印加されている電圧HVDC(図2参照)まで上昇すると、今度はコレクタ電流Icが低下を始める。その際、コレクタ電流Icの低下速度に比例してサージ電圧が発生し、このサージ電圧がIGBTに印加される。
サージ電圧は先にも述べた通り、主回路のインダクタンス成分の影響も受けるため、dVs=L x dIc/dt、によって求められる。
ここで、通常IGBTに発生するターンオフサージ電圧dVsは 電流の上昇とともに増加する傾向があるため、dVs=Ax (Ic)より簡易的に求めることができる。よって、IGBTに印加されるピーク電圧は、(数1)によって求めることができる。
(数1)Vcep=HVDC +dVs = HVDC + A1×(Ic)
直流電圧HVDCが高く、出力電流Icが大きい場合に、IGBTに印加されるサージ電圧も高くなるわけである。
より、具体的な事象では、モータ回生時にコンタクタ902がオープンとなり、電力変換装置200内部電圧が高くなるような場合や、モータ900の相ショートにより出力電流が通常の制御電流より急速に増加するような場合は、IGBTに印加されるピーク電圧が高くなり、IGBTの耐圧を超える恐れがある。
このような問題に対して、過電圧検知回路を設け、電力変換装置内部の電圧HVDCが高くなる場合に、半導体装置のスイッチング動作を停止させる方法や、電流センサの出力をモニタして所定の電流値以上であることを検知してスイッチング動作を停止させる方法がある。
しかし、これらの方法では。電圧もしくは電流が所定のレベルに達すると、電力変換装置を停止してしまうため、センサのノイズ等で停止してしまうためロバスト性が低いことや、電力変換装置の安全面を考慮し、設定値を低くすると、通常時の運転条件が狭くなり、電力変換装置の性能を十分に出せないという問題があった。
そこで、特許文献1(特開2009−232529号公報)では、電力変換装置の出力電流をモニタし、出力電流が高い場合には、コントローラ側からゲート駆動回路へゲート抵抗の切り替え信号を送信し、ゲート抵抗を可変させてスイッチング速度を低下させることによりサージ電圧を低下させ、電流値が高い場合においても停止させずに、インバータを通電させる方法が提案されている。
特開2009−232529号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、電流値が所定値以上になると、ゲート抵抗を可変してスイッチング速度を低下させるため、例えば電圧HVDCが低く、出力電流値が大きくてもパワー半導体素子に印加されるピーク電圧が低く、耐圧上特に問題ない状態においても、ゲート抵抗を可変して、スイッチング速度を低下させてしまうことになる。
そのため、パワー半導体素子の損失が増加、インバータ全体の効率を低下させ、電力変換装置の性能を十分に発揮できないという課題がある。
本発明の目的は上記課題を解決し、必要な場合においてゲート抵抗を可変することで、電力変換装置の効率を上げ、ひいては電力変換装置の性能を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を構成する複数のパワー半導体素子を有する半導体装置と、前記半導体装置に印加される電圧を平滑する電圧平滑用キャパシタと、前記パワー半導体素子を駆動するドライバ回路と、 前記半導体装置から出力される交流電流を検出する電流センサと、前記電圧平滑用キャパシタに印加される電圧を計測する電圧センサと、を備え、前記ドライバ回路は、前記直流電圧センサの値と前記電流センサの値を用いて算出された値と所定の閾値を比較した結果に基づき、前記パワー半導体素子のスイッチング速度を選択する。
本発明により、真にサージ電圧が高くなる条件において、スイッチング速度を可変することが可能となるため、より高い入力電圧で、より大きい出力電流を通電することができ、電力変換装置の性能を十分に出すことが可能となる。
モータ駆動用システムのブロック図である。 1相分の主回路と配線インダクタンスを説明する回路図である。 スイッチングオフ時に発生するサージ電圧を説明する図である。 本発明の実施例1に係る発明を説明する回路ブロック図である。 本発明の実施例1に係る機能を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1に係る機能を説明するタイミングチャート図である。 本発明の実施例1に係る機能の効果を説明する図である。 本発明の実施例2に係る発明を説明する回路図である。 本発明の実施例2に係る発明を説明するタイミングチャート図である。 本発明の実施例3に係る発明を説明する回路図である。 本発明の実施例3に係る発明を説明するタイミングチャート図である。
次に本発明の実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例1を示す回路ブロック図である。
図4において、10は電力変換装置200内部の電圧平滑用キャパシタ500に印加される直流入力電圧を計測する直流電圧センサであり、電圧HVDCの値を計測し、V−hvdcの電圧を出力する。
20は電力変換装置200の出力電流を計測する電流センサであり、出力電流Ioの値を計測し、V−ioの電圧を出力する。30は電圧センサ10と電流センサ20の値を基づいてパワー半導体素子をスイッチングする際にスイッチング速度を選択するスイッチング速度選択部であり、本実施形態ではマイクロコンピュータ内のソフト処理によって行われる。
40は入力信号と出力信号を絶縁するアイソレータで、フォトカプラやトランス等が用いられる。50は図1に示されるようなコントローラ100aからの駆動信号指令に従いパワー半導体素子を駆動するドライバ回路である(図1のドライブ回路100bに対応)。
60はドライバ回路50内に搭載され、スイッチング速度選択部30からのスイッチング速度切り替え信号を受信し、スイッチング速度を変更するための処理を行う、スイッチング速度変更部である。TR3はオン用バッファFETであり、Ronはオン用ゲート抵抗であり、TR1及びTR2はオフ用バッファFETであり、Roff1及びRoff2はオフ用ゲート抵抗である。
TP1は3相インバータ回路を構成する6アームのうちの1アーム分の上アームパワー半導体素子であり、DP1は上アームパワー半導体素子TP1と並列接続される還流要の上アームダイオードである。
通常、スイッチング速度変更部60は、ターンオフの際にTR1及びTR2の両方を駆動しているが、スイッチング速度選択部30から切り替え信号を受信すると、TR1かTR2のどちらかのFETを常時オフとすることで、等価的にゲートオフ抵抗を増加させて、ターンオフ時のスイッチング速度を低下させる。
次に図5のフォローチャートを用いて、スイッチング速度選択部30内の処理について説明する。
まず、電圧センサ10の出力電圧 V−hvdcをA/Dコンバータで読み込み、内部データHVDC’に変換する(S100)。次に、電流センサ20の出力電圧 V−io を読み込み、内部データIo’に変換する(S101)。次に、Io’に所定の値A1を乗算し、それをHVDC’に加算することで、TP1のピーク電圧値Vcep’を求める(S102)。
次に、ピーク電圧値Vcep’が所定の電圧Vthを超えているかどうか確認し、超えている場合にはスイッチング速度を遅くする信号を、スイッチング速度変更部60へ送信する(S103)。
ここで、A1xIo’は、先に述べたように サージ電圧に相関する値であり、通常サージ電圧VsとIoは単純な比例関係にはならないとため、Io’を変数とする数式、もしくはIo’を変数とするマップを参照することにより求められる。
また、閾値となる電圧Vthは、パワー半導体素子の耐圧に相関する電圧かそれより低い値が設定される。
また、Io’の極性は当該アームに電流が通電される方向を+としている。例えば、上アーム用のスイッチング速度選択部30の場合は、上アームパワー半導体素子TP1に電流が流れる際に、+側のレベルとなるように設定する。下アーム用のスイッチング速度選択部30の場合は、下アームパワー半導体素子TN1に電流が流れる際に+側のレベルになるように、電流センサ出力V−ioをIo’に変換する。
次に、図6を用いて、インバータ動作時のスイッチング速度選択部30内の内部データの変化について説明する。図6において、横軸は時間、縦軸はスイッチング速度部30内の内部データの値である。
区間t1aは通常動作区間を示している。区間t1aにおいては、電圧HVDCと出力電流Ioが通常動作範囲であるため、HVDC’とA1xIo’もVth以下であり、スイッチング速度選択部30は通常動作を選択している。
次に、区間t2aは電流増加区間である。区間t2aに入ると、Ioが増加し、通常時の最大電流レベルに達するが、電圧HVDCは低いままのため Vcep’の値はVth以下であり、スイッチング速度選択部30は通常動作を選択している。
次に、区間t3aは電流及び電圧増加区間である。区間t3aに入ると、電圧HVDCが上昇することで電圧HVDC’が上昇、Vcep’=HVDC’+A1×Io’が閾値Vthを超えたため、スイッチング速度選択部30は出力Vselを変化させて、スイッチング速度変更部60にスイッチング速度を高抵抗側へ変化させるように指示を出す。Vcep’が閾値Vthを下まわると、スイッチング速度選択部30はふたたび、通常のスイッチング速度を選択する。
次に、図7を用いて、実施例1の効果について説明する。図7において、向かって左側の図はスイッチング速度変更前の内部データとターンオフ時のVce実波形であり、向かって右側の図はスイッチング速度変更後の内部データとターンオフ時のVce実波形である。
まずスイッチング速度変更前の状態は、電圧HVDCとIoが低く、Vcep’が閾値Vth以下であるため、スイッチング速度は通常の状態である。
次に、右図では、電圧HVDCとIoの両方が上昇、Vcep’が閾値Vthを超えるため、スイッチング速度が低速側へ変更され、実際のVceのピーク値はパワー半導体素子の耐圧以下となり、動作可能な状態とすることができる。
以上説明したように、電圧HVDCと出力電流Ioを計測し、スイッチング速度選択部30において両値を演算し、パワー半導体素子の電圧耐量に相関する内部データの閾値Vthと比較し、スイッチング速度を切り替えることで、電圧HVDCが低く、Ioのみが大きい場合はVceのピーク電圧が低いため、通常動作を継続させることができる。電圧HVDCとIoの両者が通常レベルを超えて高くなる場合においてのみ、スイッチング速度選択部30はスイッチング速度を低下させる方向に、スイッチング速度変更部60に指令を出すため、真にサージ電圧が高くなる条件においてのみ、スイッチング速度を可変することが可能となるため、より高い入力電圧で、より大きい出力電流を通電することができ、電力変換装置の性能を十分に出すことが可能となる。
次に、本発明に係る実施例2について、図8を用いて説明する。
図8は、実施例2における、スイッチング選択手段の構成を示す回路図である。図8において、
V−hvdcは電圧センサ10の出力電圧である。V−ioは電流センサ20の出力電圧で、電流センサ20に使われる電源電圧Vccの1/2の値である。電源電圧Vccは、高圧バッテリー901の電圧である。またV−ioはVcc/2を中心に出力電流に比例する振幅をもつ出力を出す。また、上アームパワー半導体素子TP1に電流が流れる際に、Vcc/2より+側のレベルとなるように設定されている。
OP1は逆相入力にV−hvdcを、正相入力に所定の電圧値V1が入力される所定のゲインB1をもつ反転形の差動増幅器である。所定の電圧値V1は、通常時最大電流を通電することの可能であるときの直流電圧センサ出力値が使われている。所定のゲインB1は、最大電流通電時に上アームパワー半導体素子TP1に印加されるピーク電圧が、上アームパワー半導体素子TP1の耐圧を超えるレベルの直流電圧であるときに、差動増幅器OP1の出力が、電流センサ20の出力値以下となるように設定される。
OP2は逆相入力にV−ioを、正相入力には出力電流がゼロアンペアの際に電流センサ20が出力する値が入力された反転形の差動増幅器である。下アーム通電時に電流センサ20の出力がVcc/2よりも+側出力となるように、出力をVcc/2を中心に反転させるために設けられている。
CP1は逆相入力に差動増幅器OP1の出力値を、正相入力にV−ioを入力する比較器であり、出力は、上アームのスイッチング速度変更部60へ、アイソレータ40を介して接続される。
CP2は逆相入力に差動増幅器OP1の出力値を、正相入力に差動増幅器OP2の出力を入力する比較器であり、出力は、下アームのスイッチング速度変更部60へ、アイソレータ40を介して接続されている。
次に、図9を用いて実施例2におけるスイッチング選択手段の動作について説明する。図9は上アームに関するスイッチング選択手段の動作を示す図である。横軸は時間、縦軸は回路の各部の電圧である。
区間t1bは通常動作区間である。区間t1bにおいては、電圧HVDCが通常動作範囲内にあるため、電圧センサ10の出力電圧V−hvdcも通常範囲V1内にある。そのため、差動増幅器OP1の出力電圧Vth1はV1以上の値となっている。V1は通常時最大電流を通電することの可能であるときの電圧センサ10の出力値が使われているため、通常時のV−ioの値よりも高く設定されている。そのため、スイッチング速度選択部60は通常の状態を維持する。
次に、区間t2bは電流増加区間である。区間t2bに入ると、出力電流が増加するが、直流で電圧が正常レベルであるため、Vth1を超えることなく、スイッチング速度選択部60は通常の状態を維持する。
次に、区間t3bは電流及び電圧の増加区間である。区間t3bにおいて、電圧HVDCが上昇し、V−hvdcがV1を超えて V1OVになると、差動増幅器OP1が反転形帰還増幅器であるため、差動増幅器OP1の出力電圧Vth1はV1より低下して、V1−B1x(V1−V1Vth)となる。すると、電流センサ20の電圧値V−ioが、Vth1を超えるため、比較器CP1の出力が反転し、スイッチング速度選択部60は、スイッチング速度を低下させる方向に出力信号を変化させる。
以上は、上アームのスイッチング速度選択部60の動作について説明したが、下アームの場合は、下アーム通電時に電流センサ出力V−ioの極性が+になるように、差動増幅器OP2が用意されているのが特徴であり、他の動作については、図9において説明したものと同じである。比較器CP1又は比較器CP2にヒステリシス付き比較器を用いてもよい。
以上の実施例2の構成によれば、電圧HVDCと出力電流Ioを計測し、アナログ回路を用いた高速なスイッチング速度選択部30でスイッチング速度を切り替えることで、電圧HVDCが低く、Ioのみが大きい場合はVceのピーク電圧が低いため、通常動作を継続する。電圧HVDCとIoの両者が通常レベルを超えて高くなる場合においてのみスイッチング速度選択部30はスイッチング速度を低下させる方向に、スイッチング速度変更部60に指令を出すため、真にサージ電圧が高くなる条件においてのみ、スイッチング速度を可変することが可能となるため、より高い入力電圧で、より大きい出力電流を通電することができ、電力変換装置の性能を十分に出すことが可能となる。
次に、本発明に係る実施例3について図10を用いて説明する。図10は、実施例3におけるスイッチング選択手段の構成を示す回路図である。
図10において、V−hvdcは電圧センサ10の出力電圧である。V−ioは電流センサ20の出力電圧で、電流センサ20に使われる電源電圧Vccの1/2の値、、Vcc/2を中心に出力電流に比例する振幅をもつ出力を出す。また、上アームパワー半導体素子TP1に電流が流れる際に、+側のレベルとなるように設定されている。
CP10は、正相入力にV−ioを、逆相入力に所定の電圧値V2が入力される比較器であり、その出力は上アームのスイッチング速度変更部60に、アイソレータ40を介して接続される。ここで、所定の電圧値2には、電力変換装置200が通常時最大電流を通電するときに電流センサ20が出力する値よりも高い値に設定する。
OP11は、逆相入力にV−ioを、正相入力に出力電流がゼロアンペアの際に出力電流センサが出力する値が入力された反転形の差動増幅器であり、下アーム通電時に電流センサ20の出力がVcc/2よりも+側出力となるように、出力をVcc/2を中心に反転させるために用意されている。
CP11は、正相入力にOP11の出力を、逆相入力に所定の電圧V2が入力される比較器であり、下アームのスイッチング速度変更部60に、アイソレータ40を介して接続される。CP12は、逆相入力にV−hvdcを、正相入力に所定の電圧V3を入力する比較器であり、所定の電圧3には、前記過電流時にパワー半導体素子に印加されるピーク電圧が耐量を越える際の直流電圧センサ値が設定される。
TR10はゲートにCP12の出力を、ドレイン端子にCP10とCP11の出力を接続したFETである。
次に、図11を用いて実施例3におけるスイッチング選択手段の動作について説明する。図11は上アームに関するスイッチング選択手段の動作を示す図である。横軸は時間、縦軸は回路の各部の電圧である。
区間t1cは通常動作区間である。電圧HVDCが通常動作範囲内にあるため、電圧センサ10の出力電圧V−hvdcも通常範囲V3内にある。比較器CP10の出力はLレベルとなり、スイッチング速度選択部60は通常動作状態を維持する。
区間t2cは電流増加区間である。区間t2cに入ると、出力電流が増加し、V−ioの出力が閾値V2を越え、CP10の出力が+側に反転しようとする。しかし、直流電圧が低く、V−hvdcがV3以下のままであるため、CP12はHレベルを出力、TR10はオン状態が継続され、スイッチング速度選択部60は通常動作状態を維持する。
区間t3cは電流、電圧増加区間である。区間t3cにおいて、電圧HVDCが上昇し、V−hvdcがV3を超えると、CP12の出力はLレベルへ反転し、TR10はオフする。すると、これまで、Lレベルに落とされていたCP10の出力がH側へ変化し、スイッチング速度選択部60はスイッチング速度を低下させる方向に変化する。
以上の実施例3の構成によれば、電圧HVDCと出力電流Ioを計測し、アナログ回路を用いた高速なスイッチング選択手段でスイッチング速度を切り替えることで、電圧HVDCが低く、Ioのみが大きい場合はVceのピーク電圧が低いため、通常動作を継続する。電圧HVDCとIoの両者が通常レベルを超えて高くなる場合においてのみスイッチング速度選択部30はスイッチング速度を低下させる方向に、スイッチング速度変更部60に指令を出すため、真にサージ電圧が高くなる条件においてのみ、スイッチング速度を可変することが可能となるため、より高い入力電圧で、より大きい出力電流を通電することができ、電力変換装置200の性能を十分に出すことが可能となる。
以上、実施例1ないし3の構成、動作について説明したが、実施例1において、図5の処理は、図6の動作を実現するための手段の一例である、図6動作が実現できれば、別の処理方法を用いても問題ない。
実施例2において、図8の回路は、図9の動作を実現するための手段の一例であり、図9の動作が実現可能であれば、別の回路構成を用いても問題ない。
実施例3において、図10の回路は、図11の動作を実現するための手段の一例であり、図11の動作が実現可能であれば、別の回路構成を用いても問題ない。
また、実施例1から3において、電圧センサ10として、上アームであればP〜出力端子間電圧を、下アームであれば出力端子〜N側電圧を計測かつ演算して、電圧センサ10に相当する情報として使用してもよい。
また、電流センサ20として、パワー半導体素子に流れる電流の一部を分流し出力する端子を持つエミッタセンス付きのパワー半導体素子を用いて、この電流をセンス抵抗Rsにて計測かつ演算して、電流センサ20に相当する情報として使用する手段を用いてもよい。
車両に用いられる電力変換装置や、産業用電力変換装置等にも用いることができる。
10…電圧センサ、20…電流センサ、30…スイッチング速度選択部、40…アイソレータ、50…ドライバ回路、60…スイッチング速度変更部、100a…コントローラ、100b…ドライバ回路、200…電力変換装置、300…半導体装置、500…電圧平滑用キャパシタ、900…モータ、901…高圧バッテリー、902…コンタクタ、C1…電圧平滑用キャパシタ、HVDC…高圧電源電圧、DP1…上アームダイオード、DN1…下アームダイオード、Lp…配線インダクタンス、Ln…配線インダクタンス、Lm1…インダクタンス成分、Lm2…インダクタンス成分、Lm3…インダクタンス成分、Lm4…インダクタンス成分、OP1…差動増幅器、OP2…差動増幅器、OP11…差動増幅器、CP1…比較器、CP2…比較器、CP10…比較器、CP11…比較器、TR1…オフ用バッファFET、TR2…オフ用バッファFET、TR3…オン用バッファFET、TP1…上アームパワー半導体素子、TN1…下アームパワー半導体素子、Ron…オン用ゲート抵抗、Roff1…オフ用ゲート抵抗、Roff2…オフ用ゲート抵抗

Claims (7)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を構成する複数のパワー半導体素子を有する半導体装置と、
    前記半導体装置に印加される電圧を平滑する電圧平滑用キャパシタと、
    前記パワー半導体素子を駆動するドライバ回路と、
    前記半導体装置から出力される交流電流を検出する電流センサと、
    前記電圧平滑用キャパシタに印加される電圧を計測する電圧センサと、を備え、
    前記ドライバ回路は、前記直流電圧センサの値と前記電流センサの値を用いて算出された前記パワー半導体素子に印加されるピーク電圧相当の値と所定の閾値を比較した結果に基づき、前記パワー半導体素子のスイッチング速度を選択する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記ドライバ回路に信号を送信し前記パワー半導体素子を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、前記電圧センサの値に所定値を乗算した値に、前記電流センサの値に所定係数を乗算した値を加算し、当該加算された値が前記閾値を超えた場合に、前記パワー半導体素子のスイッチング速度を低下させる指令を出力するスイッチング速度選択部を有する電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記電流センサの値に乗算される前記所定係数は、乗算された結果が、前記電圧センサの値と同じ電圧レンジとなるサージ電圧相当の値であり、前記加算された値が前記パワー半導体素子に印加される、ピーク電圧相当の値になり、
    前記閾値は、前記パワー半導体素子の耐圧相当の値である電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記ドライバ回路は、
    正相入力に所定の第1電圧値を入力するとともに逆相入力に前記電圧センサの出力電圧値を入力し、所定のゲインが設定された第1反転形帰還増幅器と、
    前記第1反転形帰還増幅器の出力を逆相入力に、前記出力電流センサの出力値を正相入力にもつ第1比較器と、
    前記電流センサの出力値を反転入力するとともに前記電流センサの電流がゼロであるときの出力電圧値を正相入力にもつ第2反転形帰還増幅器と、
    前記第1反転形帰還増幅器の出力を逆相入力に、前記第2反転形帰還増幅器の出力を正相入力にもつ第2比較器と、を有し、
    さらに前記ドライバ回路は、前記第1比較器と前記第2比較器の結果に基づき前記パワー半導体素子のスイッチング速度を選択する電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記所定の第1電圧値は、電力変換装置が通常時最大電流を通電することが可能であるときの前記電圧センサの出力値と同じレベルに設定され、
    前記所定のゲインは、最大電流通電時に前記パワー半導体素子に印加されるピーク電圧が、当該パワー半導体素子の耐圧を超えるレベルの直流電圧であるときに、前記第1反転形帰還増幅器の出力が、前記電流センサの出力値以下となるように設定される電力変換装置。
  6. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記ドライバ回路は、
    正相入力に前記電流センサの出力値を入力するとともに逆相入力に所定の第1電圧値を入力した第1比較器と、
    正相入力に前記電流センサの電流がゼロであるときの出力電圧値を入力するとともに逆相入力に前記電流センサの出力値を入力した反転増幅器と、
    前記反転増幅器の出力を正相入力に入力するとともに前記所定の第1電圧値を逆相入力に入力した第2比較器と、
    前記電圧センサの出力値を相入力に入力するとともに所定の第2電圧値を相入力にもつ第3比較器と、
    前記第3比較器の出力をゲート入力にもつFETと、
    前記FETのドレイン端子を、前記第1比較器と前記第2比較器の出力に接続する電力変換装置。
  7. 請求項6に記載の電力変換装置において、
    所定の第1電圧は、直流電圧が高い場合に、通電することのできない電流出力レベルに設定され、
    所定の第2電圧は、前記通常時最大電流を外れる電流であるときに、前記パワー半導体素子に印加される電圧が耐量を越える前記電圧センサの出力値より低い値に設定される電力変換装置。
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